『まんがタイム』2016年6月号、昨日の続きです。
『おひとり食堂』。お店の裏でもめているふたり。ガックン、フクヨ、色恋沙汰? なんか大変な様子? かと思ったら、漫才の練習をしていたっていうんですね。ガリポチャという男女ふたり組。見るからにふたりは好きあってるのだけど、なかなかそれをいいだせない、そんな状況に誠一郎、やきもきしてましてね、この人、自分の恋はからっきしでも、人の恋はちゃんと見える人なんだなあ。ふたりの恋模様にあてられて、ふたりの曲を書こうと思ったり、そういうところ純粋で、しかしエンジェルをエンゲルってスペル間違えたりして、あー、フクヨさん、たくさん食べそうだもんね。このふたりの恋愛の紆余曲折をへてのプロポーズ。それ見てキャーとかいってる誠一郎がおかしくって、この人、中身は乙女だよなあ。でもって、ウェディングケーキならぬウェディングハンバーグ! ああ、誠一郎、ほんと、いい人です。
『見晴らし良子さま』。カラーですよ。ああ、美しいですね。さて、美しい良子さまに女の子好きの疑惑がかかったりした今回。いや、恋とか愛とかじゃなくて、もう具体的に食とかでしか気持ちが動かない。そんな良子さまが現金で、いかに無駄を排し、今夜の食事を確保するかが最重要な良子さま、そして弟翔吾くんの食料確保。もうね、その生活がつつましくってつつましくって、まさか雨の日、濡れながらどころか、洗髪しながら下校するとか! ワイルドすぎますよ。良子さまの生活が苦しいこと、先生は知ってるんですね。結構気にかけていてくれて、けど、あんまり心配はいらない感じでしょうか。そして良子さまのライバルっぽい金成エリカさん。どっちかというと片思いタイプなんですが、ほんと、気位高そうに見せて、ちょっとのことで素直に喜ぶ。この人も可愛げのあるタイプですよね。
『ボンジュール仲居さん』。朋香がなにか元気がないようで……、って、ああ、母の命日が近づいてきているっていうんですね。それで憂鬱。小3のころ、母の日にプレゼントも用意していたんだけど、よりにもよってその日に母が事故にあい、って、ほんと、切ない話だなあ。私はそういう目にあったことがないんです。ほんと、しあわせに生きてきたんだなあって思いましたよ。ずっと朋香の母代わりだった兄貴さん、そして当の朋香もサラになぐさめてもらって、心の傷も多少は癒えたでしょうか。そして、お客さんの男の子のひとことを受けて、私も頑張ってるところ見せたいって朋香奮起して、ああ、元気出ましたね。前向きになりましたね。そして兄妹の関係もまたうるわしく、ほんと、この兄妹、そしてサラの三人、見ていてほろりとさせられるものありましたよ。
『パパは心配ご無用♥』。いい感じですね。本社を東京に移転すべきではないか、そんな議案が持ち上がっても、娘の一言、引っ越しなんて嫌、で却下してしまうパパであります。入札に連勝するたらちね建設の秘密もおかしくて、娘エリカがらみの数字で適当にやってる!? ほんと、社長、おかしすぎます。娘エリカから届いた、お仕事がんばってねのメールに奮起するパパさん。けど、その真相がすぐに明かされるのがね、ほんと、知らぬが仏ってやつじゃないですか! この父からしたら娘大事、娘からしたら父は鬱陶しい。このすれ違いは仕方ないのかもなあ。娘の気持ちもわかるものなあ。でも、父の気持ちもわかるんですよね。ちょっと過剰な父だけど、胸には亡き妻の思い出が今も大切にされていて、そしてそれは娘大事にもつながっていて、いつかこの大切に守っているもの、それが娘にも通じたらいいですね、なんて父の方に感情移入してしまっておりますよ。
- 『まんがタイム』第36巻第6号(2016年6月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿