2016年5月29日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年7月号

『まんがタイムオリジナル』2016年7月号、一昨日の続きです。

『ゆらゆら薬局プラリネ』、一気に話が進みましたね。産休の代理で別の店に出向している池田さん。彼女のことね、女性と知らされて新人さんが驚いているという描写。これが後々の展開を準備するものだとは、この時点では思いもしませんでした。山内がですよ、その新人さんに、妹みさきを重ね合わせたりしましてね、これはもう単純に妹枠に彼女をいれてるだけなのか、あるいはみさきとの距離が離れつつある状況があるために、その代償として仮の妹を求めているのか。みたいなこと思っていたら、おおう、これまでの経緯しらないその新人さんがですよ、山内に池田の性別しゃべっちゃった! おおう、山内どうなる。意識しちゃってるぞ。いや、でもなんかそういう意識じゃないっぽい? ともあれ、池田に姉に会いたい旨メールを送った山内。これはどうなる。いずれにせよ、これ、池田の秘密、ばっちりバレそうな流れですよ。

『スズちゃんでしょ!』は初夏の情景。そうかあ、夏が近づくと、和装の仕立屋さんは稼ぎが薄くなるのかあ。浴衣も着物も仕立て代が安くなって、なのに支出はかさんでしまう。そうかあ、仕立て代の相場、20年ほど変わってないんだ。つらいなあ。デフレが人の生活を破壊してるんだなあ。なんて思わされて、切なくなった。鈴さんの今後に悩む様子、ほんと、身につまされます。いろいろ考えちゃいますよね。考えても、そうそう思ったようにいかないからつらいですよね。この人の姪、梨乃ちゃんへの入れ込みは、こうした今のつらさ? それもあるのかも知れませんね。ほんと、姪がささやかな心の支えになってるんです。

『北斎のむすめ。』は花火の話。江戸の花火は赤色だけだった。なるほど、炎色反応の研究が進んでなかったんだな。今回は渓斎英泉にスポット当たって、お栄と一緒に花火の見物。栄の昔の思い出ね。父ときて、はぐれてしまった。その時に栄のこと助けてくれたお侍。それがなんと英泉で、へー、侍だったんだ。当時侍だった英泉が、絵の得意な子供、栄と話すうちに、自分の絵師になりたいという気持ち、それを固めた、そんな風にも見える描写がなんだかよくって、ほんと、絵で身をたてる、簡単じゃないことに取り組んで、成果出してる彼ら彼女らのこと、コミカルに描かれてるのに、それでもなんだかいかすなって思えちゃうんですよね。そうそう、お辰さん。なんかめちゃくちゃ色気出てません? めちゃくちゃ美しくありません? もう最高なんですけど。

『どす恋!りきしー女』は、ターニャをスカウトしようとする生徒出現ですよ。なんの部活? って、ビューティーアイドル部! なにその珍妙な部活! 最近はやりのスクールアイドル!? ともあれ、めぼしい生徒に声をかけ、何人も引き抜いてる。美人でセレブのターニャに白羽の矢がたつのもなるほど納得、なんですが、このビューティーアイドル部部長、2年の松森聖奈。しっかり名前が紹介されてるの、これ、半レギュラー化したりするのかな? いずれにしても面白いことになってきた。相撲で決着つけましょう。アイドル部側からいってきて、これどういうことかというと、運動部からも引き抜きかけてるから、ばっちり勝算があるっていうんですね。しかし今回、いつも食べ物に気持ちぐらぐらさせてる加奈子、この子が相撲や仲間のこと思ってるその気持ち、明確に押し出しまして、それで見事に勝利おさめまして、ああ、よかった、この加奈子の本気が実によかったです。けど、そのかっこよさが持続しないのが加奈子ですよね!

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第6号(2016年7月号)

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