2016年11月30日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年1月号

『まんがタイムきららMAX』2017年1月号、先日の続きです。

『ぱぺっとコール!』は、創立記念日、皆で一緒にカラオケにいきましょう。ほとりんからのお誘い、みんなはりきっちゃって、しかし、そうか、ほとりん、ひとりカラオケの達人なのか。カラオケにいけば、さっそくコスプレさせられてるほとりんがおかしくて、しかし、これはアリス? 似合っててとてつもなく可愛くて、でも、イケボなのよね? そのギャップ、ああ、どんななんだろう。想像力がおよばない! ほんと、ギャラリーがつくレベル。ファンクラブができるレベル。可愛くて歌もうまくてイケボ。いいなあ。なんか魅かれるものありますよね。そして栞のカラオケ、ものすごい。知らない曲をパペット片手に、勝手なメロディつけていきなり歌っちゃう! すごい。なんだろう、カラオケは自由だーっ! カラオケ回、皆の表情も豊かに表現されて、さらに先生も参加。楽しいなあ。ほんと、いきいきわくわくとして素敵な話ですよ。

『夢見るプリマ・ガール!』、みゆの成長ですよ。学校の、ダンス部の仲間との時間が楽しくて、ついついバレエレッスンのこと忘れてしまってた。遅刻しちゃって、急いでいったこの子、怒られちゃったりするのん!? と思ったら、わお、先生、竹を割ったような人だな。全然怒らない。笑顔で許しちゃう。ええ、みゆの頑張り、いつも真面目にやってること、ちゃんと評価してくれてるようで、でもそれでもみゆはネガティブにとらえちゃって泣いちゃうのん!? あいとゆきなのこっそり見守るなかのバレエレッスン。先生も、みゆを怖がらせてしまうことに悩んでて、でもなにやっても裏目に出ちゃうのって、ほんと難しいなあ。そんな先生のみゆに友達がいるということに感動しちゃってるの、ほんと、先生のみゆ像もネガティブすぎるよ! そしてバレエは飽きたのかって心配しちゃってるの、これもまたネガティブで、でも皆にバレエの楽しさを知ってもらうためにダンス部でバレエ踊ってる、そういうみゆの言葉に安堵して、そして感動して、ええ、いい先生だなあ。楽しい人だなあ。そう思ったんですね。この漫画、こういう楽しい人、ほがらかで人のいい、そういうところが素敵です。

『のけもの少女同盟』、皆で映画にいきます。のっけからめちゃくちゃ面白い。ニカのこと、知らない小学生とか思って、何度も目の前通ってるのに気づかないとか、すずめさん、そりゃ酷いですよ。コスプレで現れる詠子と先生とか、いや、先生はコスプレじゃないのか。すずめは結構辛辣につっこんでますけど、自分はそれなんとも思ってなくって、いやあ、普通に可愛いなあみたいに思っちゃって、そうか、自分はもうあかんのかも知らん……。スプラッタ見にきてたんですね。というか、みんな知らずに呼ばれたのか。大丈夫なんかな。詠子のコスプレも、そのスプラッタの怪人バッグフェイスで、そうか、よほど好きなんだなあ。上映中の様子、めちゃくちゃ面白かった。途中でニカが消える! え? 退場? そう思ったら、えええ、霞のスカートの中! スプラッタ平気組と苦手組の対照がいい感じでした。ファミレスでの感想ね、先生、無理してるのあきらかで、すずめもなんだか駄目そうで、あの帰り道ね! ええ、ほんと苦手組、それはそれでホラー、スプラッタの楽しみかも知れまんよ。

『ペンにまします神サマの』。ももと猫屋敷さんが、ももすももとかいうコンビ組んで漫才やってる。なんで? と思ったら、あー、前回の続き。すみ宅に踏み込んだ委員長と猫屋敷。委員長はショック受けて撤退しちゃったわけですが、残った猫屋敷が拷問を受けて、さらには酷い恥ずかしめまで! って、ほんと、この人、謎の液体が定番ネタになっちゃってますよね。キャラクター紹介の最後に、ちなみに前回もらした。ももすももの漫才でも濡れ女として取り上げられて、さらに大オチにて委員長から、濡れ女の謎の液体って結局なんだったの? 追求されて、これで終わりかと思ったら、巻末のコメントに、この子は先月号でもらしました。もう、容赦がない! 容赦がなさすぎる! でも、これが猫屋敷さんなんだろうなあ。うん、この子、大好きです。今回は、委員長をももと猫屋敷ではげまして、委員長のすみへの姿勢、それがきっちり決まる、結構大きなエピソード、転換点が示されていたと思うんですけど、濡れ女の謎の液体に全部持っていかれちゃって、ほんと、猫屋敷さんは面白すぎるんだ。しかも、あの不必要極まりない変装、あれも可愛くて、いや、ほんと、めちゃくちゃ可愛いよね、で、そこで繰り返される恥ずかしめ。もう最高でした。猫屋敷さん、この人、結構なキーパーソンなのにこの扱い、大好きですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第1号(2017年1月号)

2016年11月29日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年1月号、昨日の続きです。

『トモダチヅクリ』、とてもいい! 静、風邪から回復ですよ。それで麻乃のこと、すごく感謝してて、学校休んでまで看病しにきてくれた。やりすぎなんじゃないかって思いながらも、自分のためにきてくれた。ほうっておけないって、それ聞いて心底嬉しそうな静、見てるだけでなんだかこちらも嬉しくなります。喧嘩してたふたりだけど、風邪がきっかけになって見事に仲直り。以前よりもずっと親密になった感じありましてね、互いにたったひとりの友達みたいにいってるの、それ聞いて先輩が地味にダメージ受けてるのも面白い。うん、先輩を友達っていうのは失礼な気がして。麻乃さんのフォロー。でも、これ大切よ。自分も同じようなことあって、気まずいままになったことあるのよ。うん、麻乃さん、正しいです。そして今回、静と麻乃の、今のふたりの関係を大切にしながら、互いにこの先のこと、友達つくっていくこと考えようっていうのね、本当によかった。そして次の展開の芽もちょこっと見せてね、ああ、これどうなりますかね。わくわくしますね。素晴しかった。美しいです。

『はやしたてまつり♪』、こいつはすごいよ。いよいよ皆でお囃子やりますよ。ステージに立てば緊張で息さえ苦しくなるほど。そんな桜波の気持ちを巌の目配せがやわらげて、そしてはじまるお囃子。桜波の太鼓の響きに皆の音が乗っかって、そしてまじりあっていく。そのゆったりと流れる調べ、たゆたうように蛇行する音のイメージ沿って描かれるコマも演奏の楽しさ、高揚を充分に表して、なんという導入だろう。美しいわ。素晴しいわ。こんなにも音楽は、お囃子は豊かだ。仲間とともに音を奏でる、その喜びがありありとして、心にすうっと通ります。だからこそ、演奏しながらいろいろと思うことごと、失敗もちらほらあって、いっぱいいっぱいになって、そして落ち込む。そうした現実もしっかりと響くよね。失敗した、けれど失敗しなかったふりをするんだ。そう思いながらも涙が次々とこぼれる桜波のあの表情にも、ぐっと心をつかまれる思いして、素晴しいわ。巌のね言葉もとてもいい。ほんと、ふうの介入もまたよくて、皆、いい仲間になりましたね。しみじみ感じ入りますよ。

『アニマエール!』、部室にさっそくいろいろ私物を持ち込もうとするこはね。舘島さんが手伝ってくれて、今回はこの舘島さん攻略ですか? こはねたちの活動、チア同好会、楽しそうだなって思ってる。でも自分には無理と諦めていて、こはねに誘われても、自分じゃなく秋常紺ちゃんのことだと思ってしまうくらい。チアって恥ずかしい、そんなこといっちゃった舘島の言葉がチア同好会の皆をザックリ突き刺す描写、面白かったですね。そして、宇希の時はしつこかったのにって聞かれて、宇希は特別っていうか! それで浮かれる宇希も素敵でした。もう、満面の笑顔。さて、後半にチアのユニフォーム作ることになるんですけど、なんせ買うのは高いしね、Tシャツとプリーツスカートでそれなりっていうのは宇希さんが嫌なんだそうです。それで作る。でも裁縫得意な人がいない。ピンチ? もしかしたら、誰かがこのピンチに手助けしてくれたりするのかな? なんて思ったりしましてね、だとしたらそれは誰だろう。誰なんでしょうね?

『黒髪巫女とマリアウィッチ』はクリスマスの話。クロエがすごく楽しみにしていて、頼子とマリア、そんなクロエを全力でサポートですよ。モミの木は買えない、というので去年買っておいたツリーを頼子が提供します。ルクセンブルクのクリスマスもいいって頼子がいえばそれを、日本のクリスマスを体験したいってマリアがいえばそれも、一度にやってしまいましょう。おおー、クロエさん、輝いてる! 素晴しいです! けど、クロエに招集がかかる。皆とクリスマス、過ごせないっていう。それでもがっかりした素振り見せないクロエだけど、楽しみにしてた気持ちはわかってるって、頼子がクロエのために、一緒に一足はやいクリスマス、やりましょうって、その暴走っぷりが愛おしく、そして応えるクロエも最高でした。行事としては破格、けれど友達と一緒に過ごす、その時間を、経験を、思い出を大切にしたかったという気持ちが、ほがらかで、あたたかで、なんだか羨んでしまうくらいです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第11号(2017年1月号)

2016年11月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年1月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』、冬の装い、あるいは準備でありますね。ゆのさん、ぺったりと座り込んで編み物なさってる。周囲に転がる毛糸玉。カラフルな糸が伸びたその先、ゆのの手元には編みかけの編み物であります。ゆの自身もセーター、毛糸でもって編みましたよって感触しっかり描き込まれたもの、上着の下に着てまして、いよいよ寒くなる季節、暖かく過ごす準備がすすみつつありますね。

Aチャンネル』、トオルが学校いきたくないんですって! え? それ、寒いからね? と思ったら、違いました。あー、話題の映画のネタバレ食らいたくないから! って、そんな理由で!? いや、気持ちはわかるけどさ、あんた、映画見にいくの2週間後なんだよね? 思いきった子だな。2週間休み続けるつもりだったんだ。けど、それだけ話題になってる映画があるんですね。今年は実際にも話題の映画が多くって、高校生たちだとあの映画で、こんな風に、見た? 見た? どこそこがよかったよね、面白かったよね、みたいに語りあったりしたのでしょうか。ともあれ、映画見たナギさん、のっけからテンション高くって、今にもネタバレしそうで、トオル、逃げる逃げる。廊下歩いててもネタバレが流れてくる。授業中も気が抜けない。うん、トオルン、さっさと見にいきたまえよ。ほんと、1日学校休んで平日にいくんですよ。そして結局ネタバレ食らって、その後の追い討ちなんかもすごかった。いや、実は私ごとなんですけど、毎週楽しみにしてるアニメがありましてね、月曜にやるんですが、そのネタバレをよりにもよって昨日食らってしまってまして! あー、トオルン、あんたの気持ちはよくわかるー! ああ、そうそう。え? 映画? っていって、きょとんとしてるユタカ、めちゃくちゃ可愛かったですね。額装したいくらいの一コマでした。

すわっぷ⇔すわっぷ』、春子と夏子、キスをしても入れ替わらなくなってしまいました。え!? なにそれ!? 不調!? あるいはもっと先に進まないといけないの!? そう思ったら、ああ、夢。夏子の夢でしたか。あんまりに躊躇なく入れ替わるようになってしまっていた昨今。その風潮をちょっと正してみましょうかという試み。とりあえず一週間、入れ替わりはやめてみよう。その提案、困りますという春子が可愛かった。ともあれ、今回は春子と夏子、ふたりの関係、入れ替わると便利だっていう、その利便性に立脚するものではなく、もう心底普通に友達なんだってこと確認しあうエピソードでしたね。入れ替わることでイベントのトリガーが引かれていたのが、入れ替わらないこと、それ自体をイベントにする。それでなにかを気づかせる、いい構成、エピソードだったと思いますよ。ところで、夏子のお弁当食べてニコニコしてる春子、めちゃくちゃ可愛いですね。入れ替わり禁止明けの、うきうきして花なんて飛ばしちゃってる春子もとてもよかった。その高揚がありありと伝わってきて、そして入れ替わって見せるふたりの笑顔、それも素晴しかった。輝いてます。

『勇者なんてお断り!』、ゲストです。のっけから勇者と魔王の対決です。追い込まれた魔王、仕切り直しをはかるんですが、え? 草津温泉に頼るの? え? 湯治? 傷付いた体を温泉でいやすの? なんだろう、この驚きの発想。ええ、きっとただではすまない、そんな感じがしましたね。魔王についてきてしまった勇者。こちらの世界にやってきてしまって、出会ったのが友達できないこと悩んでる女の子、きずな。でも、不運な出会いですよね。勇者は自分が勇者であるというバリューを疑いもしていない。きずなからしたら、突然現れた変な女の子が、居丈高に、えらっそうに、あーだこーだいってくる。と、その勇者の高かった鼻がぽっきり折れるまでの流れ、面白かったというか、さすがに気の毒でした。そうか、その時のことはもう話したくないかあ……。これ、きずなと勇者ヒメノ、再会しちゃったわけですが、どうなるの? 魔王を追って草津温泉にいくの? 草津温泉との往復分しか転移できないみたいなこといってたけど、つまりふたり飛んできたってことは、もう使いきっちゃった!? 魔王の狼藉を期待してしまう勇者、そんな自分にショックを受ける勇者。このひとり相撲感、よかったです。あと、玄関のきずなちゃん、可愛かったです。

『あいあむアイスクリーム!』、夢雛町にあるアイスクリームショップでは、アイスクリームの女の子が接客してくれるというんです。アイスクリームショップの開店にこぎつけた店長、アイちゃんだけど、不慣れな接客のためにちっとも売れず弱ってた、そんなところに現れたのがアイスクリームが変化した女の子たちだっていうんですね。あまりに唐突な登場に、不審者と疑って、毅然と対応! できなかったアイの様子、あれよかったですね。そらそうだ。ここで毅然と出られたら、接客でどうたらこうたらってことないですよね。これ、アイスから人に化けてる子らね、もとのアイスにも戻れるんだ。しかも、それ、食べても大丈夫なんだ! これ、もし食べきったらどうなっちゃうの? あるいは溶けちゃったりとかしないの!? うん、大丈夫みたいですね。床に直置きされたアイスクリーム3種が、それぞれに食べて、おいしいよってアピールしてる絵が、なんともいえない奇妙さかもしだしてて、なんともいえない味わいでした。

『満天荘に気をつけて』、ゲストです。高校にはいってひとり暮らしすることになったひよりが住むのは、ちょっとレトロ? クラシック? な満天荘。期待と不安を胸に満天荘の扉を開けた彼女を待っていたのは、にこにこ、ふわふわ、けどなんか頼りない? 寮長代理の小梅でした。そして小梅のそばには白い影。ええと、仮装? 頭に三角のつけて、白い布かぶって、でも小梅には見えないという。え? でもちゃんと目をあわせてましたよね? 最近の漫画は、いや最近にかぎらないか、普通に幽霊と同居したりするの当たり前なので、この子が幽霊なのかなんなのか、さっぱりわからないのがいいですね。そう思ってたら、あー、やっぱりこの子、いるんじゃん。ひとり食らしの不安に押し潰されそうになってたひよりの前に現れて、散々驚かしちゃうんだけど、そうか、小梅の仕込みか……。サラ。小さい子。金髪? 可愛い。ぜんぶ小梅がやれって言った。その言葉に口笛吹いて誤魔化そうとしてる小梅がナイスでした。小梅、なんか部屋に祭壇作ってたりと、どこまでが仕込みで、どこまでが本気なのか、さっぱりつかめない人なんだけど、このいたずらでひよりの不安を溶かしてくれた。泣いていいのよ。怒っていいの。笑っていいのよ。その言葉には誠実さ感じさせて、ああ、ちょっとしみじみとさせられる、そんな第一回でありましたね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第11号(2017年1月号)

2016年11月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年1月号

『まんがタイムオリジナル』2017年1月号、昨日の続きです。

『コスプレ先生の絵画教室』は、まなが絵画に興味を持ちはじめたようで、絵をはじめたくなった。ななみの道具を貸してもらえることになったというのだけど、木炭、テレピン油、これは油絵か。岩絵の具、にかわ、これは日本画か。でも、とりあえずこれからはじめようって人にはちょっと必要ないかなー? って道具ですよね。デッサンからはじめます。鉛筆を削ります。あの、芯を長く長く出した、独特の削り方ですね。さっそく失敗するまな。壺を試しに描いてみると、それがえらいことうまくって、と思ったら、描いてるのまなじゃないよ! 鉛筆持ってるだけだ。まなのために今回は簡単なモチーフにします。そういうななみ、普通に静物とか石膏像にするのかなと思ったら、なんとデッサン人形、の着ぐるみ! なんでそんなものがあるの。そして立方体も着ぐるみ。ほんと、この人、実は自分のコスプレ欲を満たしたいだけではないのか? 珍奇な自分をアピールしたいだけなんだよ! ここまでくるとそうとしか思われませんよね。

『北斎のむすめ。』。栄、新境地ですか? 美人画、描き上げて、蚊帳と美人の組み合わせ。自ら蚊帳を吊ろうとしているその絵に栄が込めたのは、自立して芯のある女。おお、この視点、男のそれではないのかも知れん。また絵から、絵の女から色気が出ている、栄泉からそうした評も得て、そうか、これまでの技巧を見せつけんばかりだった絵から変わった。なにを表現するか、なにを大事にするか。やっぱり新境地なんでしょうね。そうしたことがわかったのも吉原で、高尾たちに触れて、知るところが多くあったから。この漫画、コメディなんで、重かったり、深刻だったり、そんな風にはしないのだけど、それでも栄の心情、画工たちの気持ちなんか、よくよく描かれてる、そう思います。今回のラストなんかも、がっかりな落ちこそつくけれど、職人たちの意気込み、思い、それらが表されて、とてもよかったですよ。

『部屋にマッチョの霊がいます』。ヒロインの前田木葉、この人が可愛い。人付き合いが苦手で、職場の先輩との交流にいろいろ悩むところもある。そんな人なんだけど、家にはマッチョでオネエの幽霊がいて、うるさかったり邪魔だったりするものの、いろいろ相談にのってくれたりしてと、ええ、くよくよ木葉にあっけらかんとしてシンプルな幽霊アッコの組み合わせ、辛気くささをうまいこと除去して面白さに変えているって思いますよ。職場での木葉の様子、ああ、確かに要領よくない子だなって感じさせる描写を置いて、そこから憧れの涼さんとの対話に入る。アッコのこと、はっきり幽霊がいるっていえないわけだけど、彼氏がいるとか誤解されたりね、でもアッコのアドバイスでちょっと前進? かどうかはわからないんだけど、放っておけない雰囲気の木葉、この人にアッコがいてくれてよかったって思えるところ、それがいいんですね。

『歌詠みもみじ』は鍋の季節です。理科実験室でガスバーナー使って鍋をしてたら、先生に怒られた。って、当たり前だよ! で、この後、会場を先生の家に移して、って、先生、断らんのか! 持ってるのはひとり鍋なのに、生徒に見栄はるために鍋買うんだ。この先生、前々から感じてましたけど、かっこつけて損するタイプですよね。鍋といえば鍋奉行、定番のネタになってますが、まりなと先生、奉行揃って戦になってと、で、そのお奉行様、もみじのしらたきにやられる! これ、ほんと、あるよね。つかみづらい上に、ちょっと重いのよ。ぼしょんと落として、しぶきがかかる。そのプロセス、音符とばしてるもみじもよければ、あたふたしてるところも面白くって、これ、今回一番気にいったポイントでした。そして鍋、なごやかにラストに向かい、けど片付けは先生ひとりか。お疲れ様です。ほんと、いい先生だなあ。そしてこれから本格的に深まる鍋の季節を予感させて終わるのだけど、いや、鍋、別に毎日でもよくない? 私、鍋、毎日でも大丈夫ですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第1号(2017年1月号)

2016年11月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年1月号

『まんがタイムオリジナル』2017年1月号、発売されました。表紙はクリスマスの情景? 肩に白い大袋担いだ緑衣の山下ナースでありますよ。って、あれ? 緑衣? サンタクロースってこういう解釈もあるのかな。もみの木が使われるみたいに、常緑、これがクリスマスの縁起物だったりするのでしょうか。しかし、山下さん、どーんと力強く立って、この姿、凛々しくかっこよく美しいです。他に『らいか・デイズ』らいかがプレゼント箱を抱えてたり、『小森さんは断れない!』小森さんが見事な笑顔でプレゼントを差し出してたり。ええ、小森さんの視線の先には大谷、あいつがいるんでしょうね。

ラディカル・ホスピタル』はもうすぐクリスマス。入院している男性が枕元にアドベントカレンダー置いてまして、ひとつひとつ開けていく楽しみ。でも、その男性、娘が置いていったっていって、特に楽しみにしているとかそういうそぶりはない? いや、そうじゃなかった、退院予定日がちょうど24日。ひとつひとつカレンダーの窓を開けていきながら、退院を心待ちにしている。全部開けたらお迎えが来るんだよ、言葉は悪いけどさ、なんか死んじゃいそうな感じになっちゃってるけどさ、切実にそれを希望にしてたんだなあって思う。だから、熱が出て、退院が伸びて、その様子ね、強がっちゃあいるけどさ、ほんと、大人だってがっかりするんだよ。でも、それを桃山のひと手間が元気づけてという、ほんと、こいつはいい話でした。ほんと、なんかじんとしましたよ。

『スズちゃんでしょ!』、いいな、面白い。無心に運針をしているスズちゃん。けど、お隣からの意味深な会話、それに興味ひかれちゃって、負けた! って、でも面白いの、これからでした。鈴奈ちゃん、って、そうか、鈴じゃなくて鈴奈なんだ。ともあれ、ジャージ生活してるこの人、運動するの? なんていわれちゃって、スズちゃんね、これ、和裁の仕事してるの知られないためのカモフラージュだったいうのに、もうバレバレだったという……。うん、この空回りよ。素晴しい。お隣さんのお嫁さん、スズちゃんが和裁やってるって知って、夜にやってきた。なにか面倒な頼まれごとかしら? そう思わせて、警戒させて、おお、まさかのお仲間、理解者なのか! 洋裁なさるんですって。そうか、面倒ごと頼まれてきたんだなあ、この人。そしてスズちゃん、みごとにジャージが増えました。いや、でも、スズちゃん、ジャージ、可愛いと思いますよ。いや、パンダとかじゃなくってさ。

『カントリー少女は都会をめざす!?』、面白いなあ。八重がご機嫌。なんでか? 本が発売日に買えたから! え、なんで? そんなことで? と思うのは都会人の浅はかさ。そうか、ここでは二日遅れとか当たり前。でももしかしたらと思って発売日に書店にいったら、見事入荷していて、おお、よかった。書店まで一時間かかる。書店は2店舗あるけど、違う方向にそれぞれ一時間。あー、大変だ。入ってるかどうかわからない本を見にいくだけでも、ちょっとした賭けでありますね。大河さんも賭けますよ。今日入荷の本、どちらかに入ってないかな。そういって、オプションの多い方の店にいってみる。移動カフェがきてるっていうんですが、そうか、八重ほど田舎をこじらせていないみなにとっても移動カフェはおしゃれなのか。え、直視できないレベルなの!? そんなカントリーコメディ、もうめちゃくちゃに面白い。ほんと、皆いいキャラクターしてます。

『予行恋習カノジョ』、ゲストです。のっけから力いっぱい告白してる横田晃二。けれどあっさり断わられちゃって、でもこれ、本番じゃないっていうんですね。告白してる相手は幼なじみの習志野恋香。好きなのは高野さんだというのに、あんまりにいじけてしまっている晃二を見兼ねてか、恋香が予行練習をつきあってあげるっていうんですね。これ、もしやもしや恋香は晃二のことが本当は好きでとか? そんなこと思ったら、おお、ドンピシャじゃないですか。けれど、それをそぶりに出さず、見事練習相手をつとめてみせた恋香。晃二の前では平気を装い、あとで録音しとけばよかったとドキドキしている。ああー、この恋香さんもまたいくじなしなのか! ええ、似たもののふたりみたいですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第1号(2017年1月号)

2016年11月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年1月号

『まんがタイムきららフォワード』2017年1月号、昨日の続きです。

『はるかなレシーブ』、はるかな強化メニュー発動ですよ。エミリ、クレアの母、マリッサがやってきて、はるか、かなたに稽古をつけてくれます。かなたのこと、いったんビーチバレーから離れたかなたのこと、きっと心配していたんでしょうね。抱き締めて、戻ってきてくれて嬉しい。そして、はるかのことも抱き締めて、ああ、長身のはるかよりもさらに背が高いんだ。あのはるかの、嬉しいんだか悔しんだかみたいなこといってるの、なんかわかる感じでおかしかった。コンプレックスでありながら同時にアイデンティティであるのだな。マリッサはプロのコーチ。シーズン中はアメリカ西海岸に、そしてシーズンオフには日本に帰ってきてコーチしてくれる。今回はクレアの頼みですね。はるか、かなたペアに課されたのは、メリッサのスパイクを取る。それだけ。けど、それが極めて困難ということを、あの大ゴマ一発で読者に理解させる。おお、これ、素晴しいわ。次々と打ち込まれるスパイクに、メリッサはできないことは言わないと思うとのかなたの言葉。かなたはメリッサに信頼を置いている。そうしたことをちゃんとわからせるのも流石でした。しかし今回は、いや今回もというべきでしょうか、目の前の壁に対し、はるか、かなた、ふたりで考え、試し、乗り越える、そうした様、しっかり提示されて、いやもう、とてもいいスポーツ漫画です。

『ちょっといっぱい!』、とてもいいですよ。真澄のおみやげで大変です。市場でもらってきたおまけ。箱の中、ガタガタ音をたてているそいつはなにかといいますと、タコ、立派なタコ。いや、これ、安くないよ。さて、タコを料理します。シメて、塩で揉んで、茹でて、というプロセスたどるんですが、真澄はタコが苦手という。というか、もみじ以外すごい逃げ腰ですよ! タコがですね、結構ユーモラスに描かれていまして、ええ、あんまりリアル志向じゃない。だからでしょうか、もみじとタコの対決もなんだか面白くって、タコも食べられちゃあかなわんでしょうからね、必死で抵抗してるその表情がなんだか可愛い、と思ったやさきに目と目の間を突かれてしまうのでありましたー! あー、目がバッテンに! 塩で揉むのはちゆりんの仕事。ぬめりを取るわけですが、これもまた大騒ぎ。でも、それが楽しそうだったんですね。と、その時、店の前にひとりたたずむ影ひとつ。ああー、開店待ってるんだ! はやく、はやく気づいてあげて!

夢喰いメリー』は、メリーと夢路の出会いの頃でありますよ。なぜかわからんけれど、メリーのいる夢魔の世界、それも界境の門にまぎれこんできた夢路とメリーの対話からはじまるんですが、あれ、なんか、メリーの印象が違うな。あ、前髪か! 前髪左右にふたつにわけて、帽子から前髪が出ない、おでこがどーんと見えてる、それだけで随分雰囲気が変わるなあ。なんかこういうメリーも可愛いですね。さて、メリー、彼女がはじめて出会った人間、それが夢路だったという話。最初は帰れと、そればかりだったメリーが、夢路に現界の話を聞くうちに、いろいろ知り、興味を持って、その興味は夢路にも向けられてるみたいですね、表情もずっと豊かになって、夢路のやってくること心待ちするようにもなって、そして髪形! なんと、そういう由来! しかし、こうしている間にいろいろと状況は動いていたというんですよ。空に見える扉、位置を違えているものがある。最初は小さな異変、けれどついには鍵がひとつなくなって……。メリーはもともとは夢路のことを知っていた。それが現界にきたときには忘れてしまっていて、ということはこれからその異変の瞬間が語られることになるのでしょうか。失われた鍵。現れた夢魔。メリーのあずかり知らぬできごと、ひとつひとつが後の現在に関わってくるのでしょうか。

『45分間の魔法使い』、よいですね。林間学校です。魔法を使って生活しますよ。そういうんですが、具体的になにをどうするんだろう? と思っていたら、この魚のとりかた、すごいな! 海、切り出しちゃったよ! 火をおこすのも魔法、風よけの壁を作るのも魔法。切り出した海から魚を取り出すのも魔法。魔法の有用性、ばっちり見せてくれました。以上料理班のエピソード。対し掃除班はというと、うおお、突然の来訪者。繊月理を訊ねてきたという。この人、自称悪い魔法使い。土の檻でひかりのこと閉じ込めて、人質だという。理に対する復讐だという。いや、その恨み、なんだかすごく小粒なんだけど……。というか、ふたり、普通に友達だよね? 物騒なこといってますけど、出会ったふたり、なんだかノリノリで、むしろ楽しそうですよね?

2016年11月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2017年1月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』。これまでは、本編がどれだけ過酷で痛ましい状況にあっても、表紙だけは楽しげな情景描かれてきたものでしたが、ああ、もうついにここまできたとでもいえばいいでしょうか、こんなにも切実さたたえたくるみが描かれまして、ああ、この子に、この子らにしあわせな未来よきておくれ、そう願わないではおられないような気持ちにさせられるんですね。ええ、『がっこうぐらし!』、佳境であります。

『こじらせ BOY meets GIRL!』、新連載です。付き合ってほしい、告白されても心に決めた人がいるからと断ってしまう大月亨。海外にいってしまった幼なじみの双子の兄妹、男らしい柚貴と優しい柚宇。柚宇が好きだというんですね。子供の頃の思いを今も大切にしている、そんな彼のもとに柚貴、柚宇の兄妹が戻ってきたというのですから穏かではありません。ああ、久しぶりに再会した柚貴と柚宇は、ちょっと想像とは違ったけれど、とても素敵な女の子、そして美少年! これは、これは、大変なことになりましたよ。でも、きっと、ここにギミックがあるんだろうな。なにか彼の思い違いであるとか、そうしたものがあるのだろうな。ええ、ありました! 亨が兄だと思っていた柚貴、こちらが女の子! そして優しくおっとりとした柚宇、こちらが男の子だったというんですね。おお、これはなんらかの選択が迫られる!? 見事に期待をすくいあげてきたってわけですよ。さて、亨の選択です。初恋を貫いて柚宇くんに気持ちを向かわせるか、あるいは柚宇ちゃんに心変わりするか。どちらを選ぶかは決まったようなものだと思いはしますが、とりあえず一悶着ありそうですよね。

『むすびめ』、ゲストです。霊が見える。しかし、このことを知られれば、きっと気味悪がられてしまう。子供時分のつらい思い出にとらわれている女の子、結。高校は、地元から離れた学校を選択。心機一転、高校デビューをはかるつもりでいるんですが、なのに通学の途中、目があってしまったのは、まさかの幽霊。頼みがあると呼び掛けられて、聞けば、結と同じ学校に通うことになった友達、その子と友達になってほしい。心希ちゃん。私と一緒に進学するはずだったのに、ひとり自分だけが事故で死んでしまって、その望みをはたせなかったどころか、心希が心を閉ざしてしまって……。友達をなんとか助けたい。その心残りで、こうして今も現世にとどまっているのだというんですね。小さな物語です。自分の生活の平穏のためには、霊などにはかかわらない方がいい、そう思っていた結が、切々と身の上を話す幽霊、羽奈にほだされて、その頼みをきく。羽奈の頼みを聞くんじゃなくて、友達がほしいと思ってたから丁度いい、そういって、協力してっていってね、ええ、結、優しい子です。それからの展開も、ストレートに声をかけて、そして、幽霊が見える、自分の秘密を告白して、と、その突飛な告白が心希にちゃんと伝わる、受け止められる、それだけの下地が丁寧に語られていたところ、大変好感を持って読みました。しかし、これ、羽奈、成仏したのでしょうけれど、魅力的な女の子でした。なんだか別れるのは残念、そう思わせるチャーミングさ、よくよく表されていたと思います。

ゆるキャン△』、いろいろ並行して動いていってますよ。まずは肉。あおいが懸賞で当てました。クリスマス頃には届きます。ということで、予定されていたクリスマスのキャンプ。それで使いましょう! ああ、夢が広がります。他にも、軽くて比較的廉価な焚き火台の導入とかね、キャンプの道具、その情報なども紹介しつつ、話は別の方面に転がっていって、というのは、顧問のこと。別に野外活動サークルは顧問を捜してたりしてたわけじゃないんですけどね、でも縁があったのでしょう。焚き火台を試してるところにやってきた、注意しにきたんですけどね、鳥羽先生、この人が顧問になるんです。というか、押し付けられてたよね。自分の時間を大切にしたい、そう思ってる鳥羽先生には野クルのゆるい活動はいいんじゃない? と、それに、鳥羽先生、なにか見覚えがあるってリンがいってた。いや、まあ、あの人よね? と、そのことになでしこが気づくプロセスおかしくって、ああ、これ、ほんとおかしいわ。いずれ合流するのだろう、出会った時のもろもろ、妹さんとの会話とかからね、そんな予感させてましたけど、いやはや、結構な時間がかかりました。でも、こうして出会えて、仲間になった!? ほんと、こいつはなおさら面白くなりそうですよ。

『なでしこドレミソラ』。美弥、稽古に精が出ますね。あんまり音の出ない駒、忍び駒を使ってるっていうんだけど、弟からはうるさいって不評で、ピアノの時よりもずっと長く弾いてる、そういってね、苦情が出とるわけです。でも、美弥、お母さんといい関係築いでますね。ピアノを習わせてくれてたことが、三味線の上達にも繋がってる。それに演奏を聞きにきてくれるっていってくれて、13日にみんなで合奏をする、それをさっそくカレンダーに書き込んでくれているところとか、本当、しみじみいい親子だと思わせてくれました。そして部室で練習。そうすると陽夜がきて、恵真がきて、そして香乃もきて。ええ、和楽器同好会の皆、いいチームになってきてますよね。それを実感させてくれて、そして話題は合宿へ。香乃のお母さんのお弟子さん、お寺の娘さんのはからいで、合宿にお寺を使わせてくれるっていうんです。ああ、活動が広がっていきますね。それと一緒に、人の輪も広がっていきますね。

2016年11月23日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年1月号

『まんがタイムスペシャル』2017年1月号、昨日の続きです。

『穂積くんは猫に勝てない』。前回アパートから焼け出された穂積くん。ああ、これで先輩、彩千華の住んでるシェアハウスに入居することになるんだろうな。ええ、そのとおり、入居することになりましたよ。と、その前に試練がありました。猫に認められなければいけない。猫のブブ、長老格なのかな? とにかくこの猫の許可を得ないといけないらしくって、いやはや、穂積くん、猫が苦手なのに大変だな! ともあれ、穂積くん、ブブに認められてシェアハウスに入れることになったわけですけど、憧れの彩千華さんとお近付きになれるかもって期待もあれば、他にも美人がいるよって、なんという理想的な住居なのか。これ、穂積がブブにやたら好かれて、それで彩千華にライバル視される、というか、もはや地縛霊のレベルだな。恨みの視線に射貫かれてる様子が実によかったです。

光れ!メシスタント』、大きく状況が変わります。檜山さんは実家に帰る。先生は連載を畳む。これ、この漫画も終わってしまうんじゃないかって、なんだか不安になりますよね。ともあれ、光もこの先どうするか考えないといけない。中辻は別の先生のもとでアシスタントを続け、投稿も続ける。光は、ユズミ先生のもとに? 正直、ずっと彼ら彼女らの関係、変わることなく続いていくと思っていたんですね。それが、こうして連載を畳むということがすなわちチームの解散であるのだと実感させられて、ああ、光はどうするのだろう。この光の決断が、この漫画のテーマをこれと押し出しそうな予感がします。

『まちがいだらけの恋愛道場』、なんというか、すごいですよね。最近、圭介の店から足の遠のいているマサスケ。どうしてるのだろう、そういいながら最近の体調不良について話しあっていたふたり。まさか、これが後になぜそうなってるのかって理由あかされることになるんですが、ほんと、酷い話だった! マサスケに彼女ができたっていうんですね。でも、そうしたら、圭介も芝も信じやしないわ、騙されてるんじゃないかって疑うわ、って、まあ私もそう思ったんだけど。だって、この漫画、こと恋愛に関して、理想的な展開なんてありえないもの! 今回の彼女は、占い好き、ちょっとオカルトがかってる子だっていうんだけど、いや、これ、あかんよ。いよいよまずいよ。そう思うんだけど、あのマサスケのポジティブさ、あるいは状況に浮かされて、現実をちゃんと見てない様子が本当におかしくて、ええ、この駄目さがたまりません。加えてこの状況ないしマサスケの彼女に対する、圭介、芝の悪口三昧、これも素晴しくて、二人とも黒帯やぞ、って、あかんあかん、なにする気なんだ、ふたりとも。また発想というか出てくる言葉がおかしくって、お酒と粗塩で洗って清めて、そういわれたマサスケに、漬物にするつもりだよ、クック○ッドで見たよそのレシピ!! って、嘘つけ! そんなんあるわけないじゃん! でも、ほんと、めちゃくちゃ面白かったです。

メェ〜探偵フワロ』、これ、素晴しいわ。ミスレモン、執筆で悩んでるんですね。その悩んでいる様子がですね、本当に切実で、賞をもらった後の方が大変、あんなにはしゃぐんじゃなかった、ねえひいおばあちゃんの短編一本ちょうだい。気持ちがすごくくじけてるんだってわかる上に、そのくよくよが仕事にまで影響しちゃって、ダブルで落ち込む。さらには、このところ調子のよい新人作家、ミスターマープルのこと、受賞もしてないのに…、偉い人の親戚なのかな。ああ、口にして、恥じた、その姿。胸につきささるよう。痛ましく、その弱さの露呈したところに、人というもの悲しさいじらしさ、嫌というほど感じいったのでした。そして、アーサー、いいやつじゃん! トレイいっぱいの贈り物、レモンの好きなものいっぱい持ってきて、なぐさめてくれて、ああ、レモンがこのタイミングで好きだっていってしまった、その気持ちもわかろうもの。でも、ここでアーサーが壊れちゃうのん!? まったくの予想外の展開に、おかしかったり、でもこれがアーサーにもレモンにもよかったんだって思えたり、で、最後にミスターマープルの真相! あー、まさかの展開だよ。そんなことだったんかい。でも、プロのサポートってすごいのね! うん、ミスレモン、このふたりに、執筆のこと、そのまま相談してみてもよかったんですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第1号(2017年1月号)

2016年11月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年1月号

『まんがタイムスペシャル』2017年1月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、マキが天使に仮装して、これがまた美しいときています。というかですね、まさかこれがフリで、本編で回収するとか、まったくの予想外。マキさん、あなたはなにをなさりたいのか。美しいだけでいいじゃないか。というか、これ、単行本に入ったらわからなくなっちゃうな! 他には『2DKに弟嫁と』、『渚は太陽をひとりじめ』のカットもありますよ。弟嫁は雫、結衣のふたりでサンタ、トナカイの仮装してるのですが、渚太陽は、これ、クリスマスじゃないよね? 同人誌のイベントよね?

『課長と私のおかず道』は、秋ですね、サツマイモをつかったおかずを探求しますよ。南条課長は、甘みの強い具材に、どうしたらよいかと迷いを見せて、そこで保志は、サツマイモと豚バラの炒め煮、ひとつの解答を用意するっていうんですよ。ひとりで試食してる時の物真似、よいですね。近しさ感じさせます。そして翌日、蓮見さん、偶然にもサツマイモとベーコンのグラタンを作ってきていて、これを保志、課長におすすめしちゃった。おお、恋を応援ですね。話のはずむ課長と蓮見を残して、保志実里はクールに去るぜ。でも、保志の意見を聞きたかった、そう課長が思ってるのね、ここになにか期待みたいなの見ちゃいますよね。そして保志には椎名がコンタクト。まさかの告白、というか、その前段階に女性関係の派手さアピールしといて、そこからまさかの告白!? すごいな、この人! うん、保志くん、断るんですよ!

『ざしきわらしと僕』、いいですね。ショッピングモールにいきますよ。余裕を演じてるけど、子供だけでバスに乗るのははじめて、緊張しちゃってる理緒がいっぱいいっぱいになってて、でもこの子らしくていい感じ。対して裕貴は慣れたもので、ああ、ここでも都会っ子のアドバンテージ! 裕貴は、ぼーちゃんの誕生日を祝うためのケーキ買いたかったんですね。プレゼント渡したら、ごちそうたくさん作ってくれて、まるで自分が祝われてるみたいになってしまった。ああ、優しい子です。ちゃんと祝いたい。そうした気持ち、よくよく伝わります。そして理緒、たまたまモールでバイトしてた春太から、裕貴の彼女かといわれて、これデートなんじゃないか、意識しちゃって、いろいろ大変な感じ。東京での裕貴とみうのこと想像して、なんか対抗意識持っちゃったり、かわいいといわれて慌てたりと、この漫画は、そうした女の子の方がちょっと先に大人になりかかっちゃう、そうした気持ちのくいちがいもろもろがよいですね。ほんと、ざわ子はわかってる。裕貴はわかってない。ええ、くいちがいじぐざぐです。

『ローカル女子の遠吠え』、りん子さんの挨拶、素晴しいな。ほんと、職場の飲み会なんてものは無償どころか持ち出しの時間外労働でありますよ。というので、のっけから落ち込むテンション。雲春プレゼントの陰鬱挨拶、素晴しい。この漫画名物なんでしょうか、恋愛のもろもろ描くのですけど、荒れる秋津、破滅的なバタくん、そして攻めの姿勢見せるが雲春に相手にされない桐島。ほんと、あの報告連絡相談を拒否する雲春の表情、最高でした。その前段に語られてたりん子のホウレンソウも面白くて、そういえばあの仕事終わってます。ああ、有能だわ。素晴しいわ、りん子さん。この漫画の名物というと、静岡の特産品ですけど、へー、いちごがそうなんだ。紅ほっぺなるものがある。章姫なんてのもある。すごいな、静岡! ところで、飲んだ後、電車で帰る話。え? 電車で30分かけて帰るとか、当たり前じゃないのん? あれ、私の常識、世間の非常識? 私、いつも電車で30分とか1時間かけて帰りますよ。

『お役所忍務のススメ』、忍者課は観光商工だけじゃなく、交通安全運動とかにも関わってるんですね。危ないといわれている道に安全策を講じたい。アイデアを募るんですが、しのぶのアイデアがどれもこれも使いづらくて、まきびしって! あかんあかん、車より人に効いちゃうよ! まきびしの菱の由来。なるほど、もともとは菱の実使ってたからなんだ。鉄製は高価だったから、なかなか使われなかった。はー、勉強になるわー、って、それはいいんだけど、交通安全にはとりあえず繋がらないよね! 人力監視案、これもすごいな。矢文で警告! って、あかん、あかん、それ、事件になる! 先輩の、足のつくような事しちゃダメよ、やんわりとした、けれど微妙にキナ臭いたしなめ、これ、最高でしたね。まるでバレなきゃかまわないみたいじゃないですか。結果的に採択されたのは忍者あしらった看板。最初、飛び出し看板作るのかなあって、忍者のね、そんなこと思ったんですけど、忍者の飛び出し看板とか、忍んじゃって目立たないですよね。できあがったのは、大きく、スピード注意!! と書かれた看板。忍者のイラストのそばに、忍者が見てるぞ!! って書いてあるのが、なんかユーモラスで好みであります。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第1号(2017年1月号)

2016年11月21日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年1月号

『まんがタイムきららMAX』2017年1月号、一昨日の続きです。

『こみっくがーるず』、翼のピンチです。三者面談で、あの厳しい母とあう。それで見た目も全部偽装して臨むんですが、おおう、この母、さすがにしたたか、全部見抜いてたんだ。学校の雰囲気についても、そして翼の偽装についても。お母様Sだ、とのことですが、これ、子供からしたらキツいよね。自分の可能性、自分の夢も希望も全部、笑顔でもって心の底見せない母の決め付けに耐えているわけで。でも、これ、考えてみればね、翼は収入があるわけだから、思い切って家を出て、それこそ縁を切るくらいのつもりでね、つっぱねるという手もあるんだよなあ。今回の三者面談、三者面談とはいえない展開であったわけですが、友達も先生も翼の味方で、皆が翼のためにこの母に食い下がって……、そうしたらちょっと心の底が見えました。ああ、このくだり、とてもよかったですよ。そして、娘のためになの? あえてキビしくしてるみたいなね、いや、ほんと、これ、どうなんだろう、また心の底見えないんだけど。ともあれ、母の娘に向けた気持ちの複雑さ。そこに愛情も確かにあるのだっていう、それは翼にはよいことだったろうって思いましたよ。

いちごの入ったソーダ水』、学校中に知れ渡っている月の誕生日。皆からおめでとうっていってもらって、そしてプレゼントまでもらっちゃって、と、そこでこの情報を知らなかった人ふたり。ひとりは委員長。ス…ッと財布を出す。おおう、無茶なさる。そして風紀委員長。え? この人、絶対知ってそうだったのに。意外! 手紙を書きます。それはいいんだけど、なぜそこで匿名にするの!? 字でバレる、髪の毛くださいの人。あ、これ、名前書いてたら終わってたね! ほんと、妖怪髪切りならぬ風紀委員長、好きという気持ちこそは伝わったみたいだけど、主にこひめのおかげで、ほんと、素直になれない空回り、でも気持ちは本当なんだよなあ。ちんまりと月のこと思ってる風紀委員長、可愛かったですよ。

『きらりブックス迷走中!』、すごいな、なんか、今回。きらりが皆をうちに招きます。どんな家なんだろう、皆すごく楽しみにしてたんだけど、きらりの従妹、店長だけが断固拒否。なにか覚悟が必要らしい。なにがあるのか。なにが待っているのか。ああー、きらりのお母さん。いやあ、可愛い人ですよ。17歳で〜す! よろしくぅ☆ って、えらい人が出てきたな。というか、こんだけ可愛けりゃ、別に17歳標榜してもよろしいんではなくて? って、あ、娘が嫌がってる! 恥ずかしいんだ。ここから普段見られないきらりの姿、いつもは暴走するこの人が母をたしなめてる! 追い回してる! めちゃくちゃ面白かったです。トラの子もね、ほんと。お風呂もね、わあサービスシーンだ! とかじゃなくってさ、風呂入ってるはずなのに寒い! めちゃくちゃ面白かったです。やっぱり、この漫画、こういう暴走、勢いがきらりと光ります。

『TCGirls』、アンがニイナを店に招きます。それはいいんだけど、ニイナのカードショップについての想像が酷い! しかしところで、あのパチパチってなんなの? カードゲーマーはああやって音で相手を威嚇するんですか!? アン、お客をひとり連れてきて、でもって一応来客対応してるわけですが、店長の目、ばっちり光ってて、遊ぼうとなると即座に仕事に引き戻される。いいですね。これ、いいですね。メイをまじえてのコミュニケーションもおかしくて、そしてやっぱり仕事そっちのけのアン。あ、今度はニイナがつっこんだ! ニイナもこれで常連ですかね。でもって、次回はテストでアンが苦しむんですかね。

はんどすたんど!』、おお、みんなやる気ですよ。日曜にクラブにいきます。昼過ぎくらいに集まるはずが、皆、はやめはやめに出発してる。ええ、やる気ありますよ。これ、外が暗いのは地下鉄ね。クラブにて、新人戦に向けての目標を聞かれて皆の答える意気込み、それが本当におかしくて、前回ほどの恥はかかない。これ、積極的なのか消極的なのか。ともあれ、少しでも上達しようという気持ちはよくよく伝わってきますよね。なんせ、あの絵を3コマ連続で見せられちゃあね! 段違い平行棒の練習。ああ、この漫画、描線に色気があるなあ。扉絵でもそう思ったんですよ。段違い平行棒の見本見せてるゆかちー、その線がすごくきれい。美しいですよ。でも、ななみはなんだか元気で、明るくて、色気とか出ないのがおかしいね! いや、めちゃくちゃ可愛いんですけどね! 今回、ゆかちーの練習不足が露呈しちゃいました。え? 一番まじめに練習してるのに!? ガール、そこで気づくんですね。ああ、皆がゆかちーのこと頼りにしすぎて、それで練習時間奪っちゃってたんだ! これ、ほんと、皆がもっとしっかりしよう、モチベーション高めましたよね。そして気持ちがより近くなった。ああ、皆、いい仲間になってる。そう思わせるいいシーンでした。あ、そうそう、胴上げね、普段だったら、危ないよ! 落としたりしたら大事故だよ! そう思うところなんですが、スポンジプール! うおお、こんな安心安全な胴上げ、はじめて見ました! 戸惑いっぱなしから花とばしはじめるあやちゃんも素敵でした!

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第1号(2017年1月号)

2016年11月20日日曜日

『まんがタイムファミリー』2017年1月号

『まんがタイムファミリー』2017年1月号、先日の続きです。

『夕暮れ茶房紺色堂』、これは面白かった。紺色堂常連の先生が店にいきましたらね、そこには先客、みかけないおじいさんがひとりお茶いただいておりまして、なのにコンちゃんはお客さんは先生ひとりだなんていう。そこから話されることごと、コンちゃんのおじーさん、亡くなったおじーさんの特徴がね、なんとその先客にぴったり一致する。さらに写真まで見せられて、って、いや、これ、冗談でしょう! ね、コンちゃん、冗談だよね!? まあ、冗談なんですけど、種明かしまでひっぱるひっぱる、その見せ方、ほんとうまかった。亡くなったおじーさんの思い出。迎え火を焚きながら思いをはせる皆の表情。洋上のおばーさんもね。しみじみとした味わい。この作者の持ち味、見事発揮されてる、そう思わされました。

『感染!ウイちゃん』、ウイルスのあの子が、押し入れにこもってなんかやってる音がする。見れば大工仕事をやっていて、作っていたのは木馬。あー、トロイか。マルウェアの典型的なタイプ。それを、自ら木馬を作って再現しようっていう涙ぐましい努力なんですが、本人が呪いの木馬とかいって間違えてるし、それ以前にバレバレで、相手方に侵入するというより、自分自身の棺桶みたいになっとるのがね、ほんと、この子のダメさがよくわかろうものであります。今回、対策ソフトの彼女の駆除活動、見事に炸裂して、おお、やる気あるんだ! この殺伐とした関係よ。けれどあつしはどうにも情が移ってしまってるようで、このほのぼの感ね、ほんとのウィルスだったら駆除せないかんのでしょうけど、この漫画のよさを作る素地になってると思います。

『レオタードって、恥ずかしくないですか?』、とてもいい感じ。大会です。先輩ふたりが出場します。新入生ふたりは見学です。でも、ただ見てるだけにはいかないっていうんですね。そうかあ、会場の準備も自分たちでやるんですね。率先して動く先輩たち。1年生もついていくんだけど、まだまだいっぱいいっぱいなところがいいですよね。やってるうちに、これが当たり前になって、当たり前に体が動くようになるんでしょうね。体操のマットに乗ってみて緊張してる莉奈が初々しい。というかドキドキガクガクって! しかし、そうかあ、床のマット、あれふかふかなんだ。まあ、そりゃそうですよね。会場にて莉奈と千夏、得点係をやるようお願いされて、でもそれがまったくわからない。それで仕事を先輩から教えてもらって、一番の特等席だって教えてもらって、ああ、緊張と希望に紅潮する莉奈の頬! 千夏もやる気ですよね。きらきらしてますね。

『かしこみかしこみ』は、捜し物してる男の人を手伝いますよ。カビトさん。外国からきた人。とてもフレンドリー。言葉は全然通じないんだけど、それでも普通にコミュニケーションとってるムクがすごい! 捜し物は赤くて丸いもの。リンゴじゃない。光ってる。信号機じゃない。なるほど、鼻から落とした。そのジェスチャーで、あ、もしかしたら! ムクはピエロを想像したみたいですが、そうじゃない。季節は冬、いよいよ迫る年末。そして本当にその想像が当たっていたんですね。あー、こういう展開もあるんだ! そう思ったんだけど、そもそも神様がいて、その使いのキツネとタヌキが人の言葉しゃべってる漫画でした。こうした夢のある展開ね、クリスマスの奇跡ですよ。素敵ですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第1号(2017年1月号)

2016年11月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年1月号

『まんがタイムきららMAX』2017年1月号、発売されました。表紙は『ステラのまほう』、村上部長と関あやめ、ふたりがばっちり可愛くなって登場ですよ。いや、ほんと、しかし、部長のこのドレスアップ、なんでしょう。そうそう見られるものではない。おどろきのエレガンスです。素晴しい。そして関あやめは、なんだかボーイッシュに決めてまして、けれどそれが魅力的。右手の手鏡に映るのが、普段の姿のドット絵という趣向も面白く思います。

『すくりぞ!』は、前回参加の台場ルル嬢、この子の活躍が光るエピソードだったんですが、それ以前に先生のスタンドプレイがすごい! 部員が頑張ってる、私もなにかしなければ。それで練習試合とかいう発想になるのがわけわからない。ああ、合宿のお手伝いをするのか。いったいなにで競うのかと思った。でもまあ、これで部の活動がそれらしくなった。いやね、ずっとだらだら惰眠を貪ったりする、そんな活動だと思ってたんだもの。ルルがてきぱきと仕事を割り振っていきますね。それはいいんだけど、寝子が役にたたない! キャラ紹介でやばい人扱いされてるツバキヤマはあんなにも有能なのに! 魔法まで使えるというのに! 布団にはさまるすくりぞ部部員たち、絵だけでもおかしいってんだからズルいよね。でもって今回のこと、私なんかは割と面倒ばかりみたいに思っちゃうんですが、この子たちには達成感得られた、そんな活動だったみたいで、ほんと、ちゃんと部になってますよね。

『呪縛るルームメイトさん』、ゲストです。ファミレスでのドリンクバー。友達の分も運んできてくれた女の子、誰もいない席にオレンジジュースを置いて……。なるほど、お化けが憑いてるんだ。ひとり暮らしのために探した物件、安さで選んだら、あまりに古くまたボロく、そして先客がひとりいるという、そんなアパートだったんですね。先客、名前は夏、ここの地縛霊。って、ファミレスいってたじゃん! 相性がいいっていっていいんでしょうか。夏のこと、いろいろ思って、共感しちゃって、成仏できるよう協力します! そこでいきなり説教とか、この展開、すっかりやられちまいましたよ。いい感じ。こうしてはじまった夏とはなの生活。朝起こしてもらったり、一緒に料理作ったり、って、夏も食べるの? 食費もらわなきゃ! ともあれ、友人ふたりから同棲を疑われたはな。訪問受けたらあっさりバレちゃって。さあ、これ、どうなりますか、ですよね。いい感じの導入。夏はじめ、皆チャーミング、いいキャラクターで期待もふくらみます。

『地獄のサタンもロリ次第』、ゲストです。勇者の家系? 母から魔王討伐命じられて、ぼーんと家から放り出された女の子、リンゴ。なんだか少女になっちゃう、そんな呪いがはやってるから、なんとかせよってことなのかな。リンゴと、幼なじみなの? 魔法使いのプラムふたりでの旅立ち。リンゴには種族無視して魅了する、そんなスキルがあるらしく、ああ、プラムのリンゴへの執着って、このスキルにあてられてるのか? ギルドにて声をかけてきた商人のレモン。これもまた魅了されてる? ここに僧侶のザクロが加わってパーティ成立。ザクロはリンゴの母、キワノのファンなんですね。いわゆるJRPG的世界観。個性的というか、あまりにおかしい仲間つれての冒険。まったくといっていいくらい役にたたない仲間にリンゴが苦しめられる話? このシリアスになりそうにない感じは、もう頭っから面白がっていくのが正解っぽいですね。

『ポンコツESP』、ゲストです。さえの双子の姉、まいは超能力者。やたら陽気で、底抜けの明るさで、けれどちょっと面倒くさい? 妹に、お姉ちゃん大好きといってもらう。そのことばっかり考えてる。でも、あまりのバカさ加減にあきれられ、よく高校入れたね…、裏口? いやいや、さえさん、それはあんまりに辛辣すぎやしませんか! この漫画、さえの辛辣さ、最近の言葉じゃ塩対応っていうんですか? それがいい味出してると思いました。さっきの裏口もそうなら、退学届出してきなよ、なんかもそう。バカがとまんないねから放置の流れも素晴しい。この冷たさは、姉妹だからこそ、身内だからこそなのかな。そんな感じがあって、そしてさえも決して姉が嫌いじゃないっていうの、ツンデレっぽくもあるけど、まるっきりテンプレートでもない感じ? その塩梅はよかったと思います。そして極めつけはあの大落ち。まさかこうくるとは思いませんでした。この落ちには、やられましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第1号(2017年1月号)

2016年11月18日金曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年1月号

『まんがタイムきららミラク』2017年1月号、一昨日の続きです。

『ななつ神オンリー』、まさかのハロウィンです。ハロウィンのイベントに参加しよう。毘沙門天の申し出に、笑顔でノーを示すアマテラス。おお、よその国の祭りだから。そういうんですが、それをいうと七夕も端午の節句ももとは中国。そもそも七福神も、中国出身やインド出身と多国籍。そういって説得してしまうの面白かったです。キャラクターの紹介というか、あるいは七福神の来歴披露といいますか、コミカルに描きながら神様のいろいろを伝えてくれるところ、こういうのに弱いので、いやもう、とてもいいですよ。そしてハロウィン、仮装して街に出てみたところ、あんまり目立たない。他の気合い入った仮装の描写がすごいですよね。あのイカにコーンに肉。すごい存在感じゃない? 神様たちはというと、ゴミ拾いしたりね、それも楽しげにっていう、そういう様子、そこでの会話などなど、この漫画の持ち味だと思いました。なにかを認めて受け入れること? そういうのがいいのかな。

『お願い!ロイヤルニート』、乗馬の授業、ほたるがまったくもって駄目駄目で、それでロイヤルニートの皆さんに相談する。教えてほしい。そうしたら瑠璃子が助けてくれることになって、おお、初の制服姿。ちんまりして、きりっとして、素敵であります。さて、問題の馬、真奈美、札付きの問題馬なのか。およそ常人に乗り込なせるものではない。先生だって乗れてないのか。そんな馬、初心者にあてがうなんて酷いよ! で、これ、瑠璃子は普通に乗りこなす。おお、高貴さがためでしょうか。え? お金持ちのオーラ? ともあれ、なんとかしないといけない。ほたるの切実さ、これ、瑠璃子にも届いたようで、ええ、力を貸してくれるという。え? 馬を交換するの? というか、瑠璃子相手にすると、真奈美、まったく力ないな。かくして、瑠璃子の威光でほたるは試験に合格できてという、今回の瑠璃子の活躍ぶり、実によかった。最後のラブラブなども素晴しいです。

カラフル・マキアート! — 魔法少女は戦わない。』、まったく戦いません。今回は合宿、というのだけどメインのイベントは誕生日パーティーなんですね。理子と花乃香の誕生日を同時に祝う。なるほど、理子は花乃香の、花乃香は理子の誕生日プレゼント用意して、それぞれに自分のこととは気づかせない。って、あれ? 理子の場合、ばれちゃうんじゃない? って、理子さん、そんなにちょろいの!? 気づかないの!? いや、もう、その素直さが素敵です。理子さん、素敵よね。さて、今回同時に水着回。アニメとかだとなぜか胸の大きさチェックするわね、そんなこと話しだした千波のこと警戒してる花乃香がいい感じ。というか、千波、こっちで一緒に遊んでていいのか? 準備担当なのに遊んでていいのか? そうしたつっこみもちゃんとなされて、安心のエピソード。ほんと、皆可愛い、海、楽しそう、そして千波が主役! じゃないから! 感動して泣いちゃう花乃香もとてもよく、ええ、皆、すっかり友達ですね。

『あじさい*プラネット』、この漫画のこの静かな雰囲気、大好きですよ。アッキー、今日からバイトです。家庭教師をやるっていうんですが、教える相手は桜ちゃん。そこには当然小春がいて、桜のこと教えてるアッキーの様子、気になってしかたないっていうんですね。普段からアッキーのこと聞かされてる桜、すぐに打ち解けて、アッキーアッキーってなついてるの、愛らしい。勉強終わればパタリと寝ちゃうのも面白い。寝ちゃった桜のこと世話する小春が、なんだか落ち着いて、素敵なお姉さんでした。秋乃と小春の関係、なんだか距離を守りつつ近しさも感じさせるの、いいなと改めて思わされる今回。小春の節度ね。桜にも見透かされてるってんですが、すごいよね。桜が? それとも小春が? 家でのふたりの様子、これもいい。もう小春、アッキーのこと、大好きすぎますよね。はわーんって、ねえ!

『魔王城のお姫様』、これ、面白い。隠し部屋にひとり入っていくハルベル。メルル、なにかいいものある、というか隠れてお菓子食べてると決めつけて後を追うんですが、謎の三つ子、ケルとベロとスーにわーっと囲まれて、それで眠らされて追い返されてしまう。追い返されるたびにジーナに怒られて、怒られて、あきれられてるのがおかしくってですね、ほんとしまいにはでかいトンカチ出してくるレベル。ドゴォン! って、あれ一発いれられてるんですね。メルル、最後の手段といってチョコレートを持っていくんですが、あ、これ、ジーナのだ。また怒られへん? ともあれ、三人組をクリアして辿り着いた先は図書館。そこでは本が意識を持っていて、ガチンガチンと噛みにくる! よいわあ。この感触、感性、いいわあ。もうダメだー!! ジーナー!! ドリィー!! 絶体絶命のメルル。とてもいい。素晴しいよ。そして最後にメルルを襲うケルベロスの復讐。最後まで面白みばっちりでした。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第1号(2017年1月号)

2016年11月17日木曜日

『まんがタイムファミリー』2017年1月号

『まんがタイムファミリー』2017年1月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんがクリスマスツリーの飾り付け。てっぺんの星、ベツレヘムの星をまさに取り付けた、そんなところ。ああ、振り返るその笑顔がまぶしいですね。『おしかけツインテール』は、花梨がサンタの帽子かぶって、エプロンのツリーワンポイントも可愛い。うしろからケーキうばってる母はトナカイの着ぐるみ、というかパジャマ? 着てて、これもまた可愛いというから困ります。『妹のおシゴトは時給2000円』ミエ子は、ちょいセクサンタ衣装を着まして、手にはプレゼント。これはお兄ちゃんへのプレゼントでしょうか。

『おしかけツインテール』、同居して一周年。ほとんど変化のない俊郎。この人、花梨のためになにかサプライズをしたい、そんなこと思ってるんですが、なにをあげたらいいかわからない、なにをしてあげたら喜ぶかわからないっていう、そうした悩みの合間合間に思い出される花梨のことね。私服買ってきた時の写真とか、夏休みの課題とか、ほんと、俊郎にとって花梨がどんだけ大事になってるかってわかる、そんな描写だったと思います。いろんな出来事が思い出になって積み重なっている。その思い出のひとつが、一周年の今夜の食卓で、そうか、それを覚えていた花梨もそうなら、俊郎もそう、この一年を大切にしてるんだって、そんな素敵なエピソードでした。

『牧場OL』、イタドリ食品虎杖浜は、すっかり地元の人達に受け入れられました。それで関爺に頼られて、なんとか応えようと奮闘する様がよかった。虎杖浜の情熱。それを静かにサポートする鶴沼と、このまったくタイプの違うふたり、いいコンビネーションですよね。関爺の送別会。ほんと、皆なじみました。野花もそうだよなあ。そして酔った鶴沼! なんじゃ、これ、めちゃくちゃ可愛いじゃないの! ええーっ! 振り返って素敵、眼鏡をかけて素敵、笑みを見せて素敵。ああ、もう、とんでもないことです。今回は虎杖浜の回でした。彼の複雑な心境、それが余韻を引いて、とてもよかったです。で、なにか新展開? え? オーストラリアにいっちゃうの? 野花が!?

『寺島さんは悟っている』、最終回でした。皆でサプライズで伊霧の誕生日を祝おう。そう思って準備してるんですが、そのサプライズ、すっかり伊霧にバレちゃってるっていうね。それでもバレてないふりしてくれる伊霧。いい子です。さて、プレゼントはどうしよう。幼なじみの彼のショック、面白くて、そして誕生日当日。それぞれに伊霧のためにしてくれたこと、それ、ちゃんと伊霧は喜んでくれてるみたいでよかったです。ほんと、明菜が伊霧のこと妹みたいに思ってたとか、驚きの真実。そして、いろいろあった思い出に自分は参加してなかったことを、改めて意識させられた幼なじみの彼、藤岡。もうね、不憫でならなかったですよ。そして、これまで伊霧に助けられたという人たちから届いたプレゼント。どっさりと、量もそうだけれど、これは気持ちだろうなあ。年が明ければ2巻が出ます。1巻2巻と読み返して、伊霧のこれまでの頑張り、それを再確認したらさ、ここの描写、なおぐっと胸に兆すものあるんじゃないか。そう思わされましたよ。これまで積み上げてきたもの、それを丁寧に、大切にして終えた、そんな感触。よい最終回でした。

『広島さん、友達になってください』、ゲストです。これ、面白いですね。絵もいい感じ。本誌初登場ということは、他でも描いてらっしゃるのか。というか、絵に見覚えがあるよ? うん、とてもいい。父の転勤? に付き合って、これまで全国あちこちを転々としてきた一家。しかしお母さんがもう嫌んなって、私たち家族はここ広島に定住します! それで娘キミも、広島を故郷と思ってみようかと。よく知り、よく馴染むよう、努力していこうと……、思うんですが……、あかんか、陽気な広島県民とネガティブな自分はあわんと、ちょっとくじけぎみな様子、なかなかに好みでしたよ。妹タミは3歳児。さっそく広島弁に馴染みつつあって、姉キミはプレッシャーを感じつつある。あの妹に「けぇ」と「じゃけぇ」の使いどころを教えてほしいと頼むところね、うん、私も知りたい。けど、言葉は後からでええんちゃう? そんな彼女に興味持ってくれてたのが、クラスの秋中紅さん。黒髪ロング、とても元気。あの笑顔、素晴しいな。ネガティブキミちゃんは紅さんと仲良くなれるかな? いや、ちゃんと引っ張っていってくれそうですよね。うん、うん、安心できそうな広島デビューですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第1号(2017年1月号)

2016年11月16日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年1月号

『まんがタイムきららミラク』2017年1月号、発売されました。表紙は『うらら迷路帖』、千矢を中央に皆そろって記念写真? といった雰囲気。なんだか、写真館で撮ってもらった、みたいな風にも思えますね。中央の千矢にそっと寄り添うようにもたれかかってる臣とノノ。ふたりの性格の違いが、その寄り添いかたからもうかがえるようで、臣さん、すっかり打ち解けられましたなあ。でもって、素直さが愛らしいノノ。その手の中のマツコさんもいい表情であります。後ろには紺と小梅。ふたりとも余裕感じさせる、そんなお姉さんっぽさが素敵です。

うらら迷路帖』は、小梅のもとに届いた荷物。憧れの魔女、マリからの贈り物だというんですが、手紙もない、ページが真っ白の大きな本が一冊、どんと入ってる、それだけの包み。ほんとに贈り物? わからんのだけど、その秘密を調べるために図書館にいったりする、それがちょっとしたアドベンチャーで面白かったですよ。もじもじが可愛いと好評な小梅。小梅を素直にさせるために脅しをかける臣。でもって見事に有能さ発揮させる紺! 皆、いい感じに個性発揮させて、でも、それでも今回の一番は小梅でした。そうか、勉強苦手なのか。いや、それは知ってた。本に囲まれると、倒れちゃうのか。などなど、個性に面白みのせてくるんですが、でも、今回は小梅のモチベーションに火のつく、そんなエピソード。ああ、小梅の思い、切実ですね。それだけに、前向きになったこの子、凛々しくも見えて素敵でありました。

『ラストピア』は、島の地図ができますよ。カリンとアンナの姉妹がやってきて、島の話、記憶の話などして、そうか、アンナは大陸で教師をやってる。いろいろ情報を集めてくれる、そんな約束してくれました。島の地図作り。島の形、簡単に描いて、そこに観光スポットを書き入れていく。それができれば、看板を皆で作る。ああ、こうやって工作してるところ、楽しそう! そして地図が、看板ができて、それをどこに設置しよう。船着き場がいいだろう、そういうんだけど、置き去りにはできないって、そんな感情移入、見たことないよ! 看板の自立とかね、おかしな話になっちゃって、それで解決がミニ看板。なんだろう、この不思議なコミュニケーション。楽しいです。

城下町のダンデライオン』、おお、恋の話。アンジェが恋に悩んでいる。はたしてこの気持ちはなんなのかしら。光に、この胸のドキドキはなにかしら、相談したところ、隣りの紗千子がなにやら届かぬ思いに苦しんでますね! しかし、今回出てきた恋愛の火種。光と紗千子。そして遥に岬? いや、遥と岬はどうかわからん。言動があやしいだけだ! 葵に相談してみたところ、自分の気持ちがどういうものか、はっきりと意識したアンジェ。葵はアンジェの思い人が遥だと思い込んでるけど、茜様だから! さあ、どうなる。ほんと、みんなちょっとずつ噛み合わないコミュニケーション展開して、その先に茜争奪の火花が散る! まさか、花蓮が! そうだよ、花蓮だよ! 茜様のお相手となれば、この人しかあるまい。アンジェ、花蓮の、自分の方がどれだけアドバンテージあるかというアピール合戦。どうも花蓮に軍配あがりそうで、けど最後の一手でアンジェ逆転!? いや、ほんと、茜様まわりの人間模様。なかなかにいい感じに盛り上がっていきます。

しましまライオン』。えりなさん、猫舌だ。というか、あのタイプのコーヒー、慣れないとやけどしそうだよね。さて、今回は合唱コンクール。皆で歌の練習するっていうんだけど、元動物の彼女らは、歌を歌った経験がない。歌う必要がなかった、どころか、うかつに歌うと自分の存在を捕食者に知らせてしまう! うん、歌っちゃ駄目だ。そりゃ、慣れてなくって当然だ。千鳥が先生ですよ。鳥の彼女は歌が好き。新菜に飲まれた時も歌で知らせたって、危ない、危ないから。カラオケボックスで練習することになったんですが、音に怯える肉食系ふたりが面白い。いおんなんて子猫じゃんよ。でもって、肉食系3人、口を大きく開けたら、えらいこと怖い顔。ほんと、いおん、えりなだけでなく、新菜まで加わるとか予想外でした。そしてまこへのトレーニング。ちょっとずつよくなっていっている、そういう様子がうかがえるのはとてもいいですね。かと思えば、他の連中、マイペースに特訓してて、特に新菜。ただただ腹筋。マイペースすぎますよ。今回、動物の頃の特性、うまいこと盛り込んで、そして合唱コンクール本番でまこの知るいおんの知らなかった側面。ええ、こうしてだんだんに知っていく。それで深まるものもある? まこのあの表情、すごく魅力的でした。

『広がる地図とホウキ星』、これ、本当に面白いです。新入生ガイダンスにて、新たな課題が提示されました。下宿探しをしてもらいます。通いの学生も探すんだ。これ、いいイベントですね。この街の風物詩。新入生が街を知るきっかけとなる。それと同時に、彼女らの暮らす街、世界を描き、読者に伝える、そんなきっかけにもなって、そう、この漫画の持ち味は、この世界を魅力的に描き、伝えるというところにあると思うのです。学校に入ったら、学内の出来事が描かれるようになるのかな? そう思っていたら、とんでもない。街全体がフィールドでした。広い! また下宿探しの過程において、魔法を使った人助けもします。訊ねていった先で出会った先輩に、ただ下宿を探すだけでなく自分のテーマを決めよう。新しい魔法のジャンル、錬金術が出てきたかと思えば、この課題でなにを得るか、そうしたアドバイスももらえまして、この漫画は魔法ものであり、また成長していく学生たちの物語なんですよって、そうした幅の伺える回でありました。そしてリンの下宿先、無事見つかって、また彼女のテーマも見えてきた感じです。と、そうなれば気になってくるのが、ゼルダの行く末。この子、どんな下宿を見つけたのか、気になりますよね。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、イベントが続きます。第二試合は借り物競争。キャロライン親衛隊の先鋒はチェリム、ヒカリ組。意外な組み合わせとかボンちゃんいってるんですけど、ああ、そうだ、ふたりの関係知ってるのあんこだけだ。ほんと、相談してるようには見えないのに、不思議と統率がとれた動きをする。なぜなのか。テレパシー!? いや、ふたり、リアルで一緒にプレイしてるからっていうのね、ほんと、お姉ちゃん、熱くなって、そうかあ、妹からしたら、ちょっと幻滅かあ。あんこ、キャロライン組も面白い。そうか、この借り物競争。参加プレイヤーからアイテムの情報をコピーさせてもらうっていうんだけど、このシステムだとライバルの足引っぱれるよね。そう思ってたら、なるほど、貸す方にもメリットがあるようになってるんだ。そりゃ、私のを選んで、そんな風にもなりますよね。でも、天使の羽探し、難航して、というか、めちゃくちゃな迷走に見えるよ!? でも、これ、キャロの妄想、いやプレゼンテーションの巧みさでクリアって、ほんと、これ、おかしい。うん、キャロ、活躍してる。そしてアンカーのボン、じょそ天組。のっけからおかしい。処理が追いつかない! って、ボンにはどんな世界が見えているのか。カクカク? そして母の愛。ほんと、おかしい。結果的に負けちゃうんだけどね、それでもプレゼン力が評価されてボーナスもらえたのか。これ勝利、逆転の鍵になるのかな? いや、よく考えたら、勝負に負けても面白ければいいんだ、このイベント。ええ、負けてもいいっていうだけで、ぐっと幅が広がりますね。ところで、ボンちゃんのプレゼンに、自分の母を懐かしく思ったというじょそ天。これって、フラグ? フラグ? そしてキャロラインEX。可愛い! 次回は、いつぞやの彼女らとの戦いとなるという予告がありまして、ああ、これ、きっとただではすまない。絶対、めちゃくちゃコミカルになりそうです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第1号(2017年1月号)

2016年11月15日火曜日

iBUFFALO USB2.0ハブ 7ポートタイプ

USBハブっていうのは、仕様的に4ポートというのが標準なんですかね。いえね、USB機器ってやたらあるでしょう。今やキーボードやトラックパッドはBluetooth接続でポートを塞がなくなってありがたい限りでありますが、iPhoneのケーブルで1ポート、外付けハードディスクで1ポート、iLokも1ポート。オーディオインターフェースも1ポート。iPod繋ぐのに1ポート。カメラから写真を読み込むのに1ポート、キーボードに1ポート。タブレットに1ポート。そりゃ常時接続しとかなあかんもんばかりでもないので、繋ぎかえ、繋ぎかえしてなんとかやっとるわけですが、正直いって、それがもう面倒くさい。ああ、ポート数の多いハブとかないもんか。みたいなこと思って、もうずいぶんになります。

一応ハブはひとつ持っとるんです。4ポートのやつ。けど、これ、ポートがひとつ壊れてて、3ポートでしか使えない。もう何年も前から。はやく買い替えなさいな、ってな話なんですが、当座使えてるのでこのまんまにしてしまって、ほら、どうせ買うならポート数が多いのがいいな、となるとどれだろう、どんなのがいいのだろう、そう思って調べて、そうしたらやっぱり4ポートが多いんですよね。これ、たまたまこの記事あげるために1個適当にピックアップしたハブは7ポート。なんか半端な数。これ、内部的には4ポートに4ポートをぶらさげてるらしく、ってことは、やっぱり4ポートが標準的。カスケードしていったら不安定になったりするものもあるみたいで、なんとまあ、なかなか大変だなって思ったりして、なんだか買わずにすませて、今まできてしまいました。

別にね、そんなに高い高いもんじゃないんだから、適当にピックアップして、適当に買っちまいなさいよ。ってな話なんですよね。といったわけで、近々にひとつ買ってやろうかな、などと思っています。となると、はたしてどれを買うたらよいものか。

こうやって迷ってしまうから買えんのですよね。

2016年11月14日月曜日

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ

 先日発売されましたニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ。別に私、これ買う必要性はなかったんですが、なんといいましょうか、なんかようわからんが欲しい! そういう気持ちが捨てきれなくて、勢いで予約してしまって、ほんと、ファミコン時代のゲームで遊びたいっていうのなら、バーチャルコンソールで充分なのにね。しかも私の場合、3DSのアンバサダー・プログラム対象者なので、クラシックミニに収録されてるソフト、いくつかはもう遊べる状況にあるわけでして、ねえ、ほんと、無理に買う必要なんてなかったのに、それでも買ってしまった。デザインの勝利? 手で触れられる意匠の強さとでもいいましょうか。ほんと、これ、ちょっと魔性です。

収録されてるゲームは30本。なにが入ってるかは、どうぞご自身で調べてください、ということでここでは割愛しますが、懐かしいものがいくつもあって、またあるいは、遊びたいけど誰も持ってなかった、自分も買えなかったで、遊べず仕舞いになってしまっていたものも何本もあって、だからこの30本詰め込まれてるの、いい機会であるなあ、そう思わされるところ大きかったのですね。

持ってたやつは7タイトルですね。遊んだことあるのは10本、って意外と少ないな! もっと遊んでるつもりだった。久しぶりに遊んだらね、さすがに腕が落ちてるわ、『グラディウス』、以前は楽勝で最終面まで到達、クリアできたんだけど、モアイを超えられなかったわ。ミサイル、レーザー、オプション、フル装備だってのに、全然モアイを倒せなくって、あれこいつこんなに硬かったっけ? 以前は、あんまりにモアイを破壊しまくるせいで、4面パスしちゃう問題を抱えてたというのに、まさか4面どころか、3面ボスにも辿り着けない……。あかん、あかんわ、ともちゃん。

『スーパーマリオUSA』が残念です。いや、しかたないんですけどさ、これ、もともとは『夢工場ドキドキパニック』っていうディスクシステム用ソフトで、家族4人のキャラクター、それぞれでクリアするとグランドエンディングが見られるよ! っていうの、残念ながら移植でROMカセットになったUSAでは、そうした要素もなくなっちゃってるんですね。ああ、残念やわ。すべてのステージが、操作感の全然違う4キャラクターできっちりクリアできる良ゲームですよ。ほんと、ゲーム性には瑕疵はないからそのままUSAで楽しめばいいのだけど、残念だ、昔の思い出にしばられて、どうしても夢向上を懐かしんでしまいます。

『つっぱり大相撲』は遊んだことないんですよね。でも実はすごく遊びたかった。『ロックマン』も『ダウンタウン熱血物語』も『星のカービィ』も、名作の誉れ高いですよね。けど、遊んだことがないんです。『スーパーマリオ3』は友達に借りて遊んだ。全面クリアするまで遊んだ。でも返してしまって今はもう手元にないし、かりにあってもファミコン本体がもうテレビに繋がらない。それがまた遊べる。それをまた生きた状態に戻せる。それが嬉しいなあ、そう思うのですね。

もちろん、その目的だけなら、VCでも充分ですよね。でもほらクラシックミニはコントローラーがふたつあるでしょう。ええ、ふたりプレイできるんですね。年末とかに小さな人がきたら、遊ばせたりしたらどうだろう。そんなこと思ったりなんかして、けどこれ、ガチ喧嘩になるよなあ! 難しいところです。

あ、そうそう、コントローラーの大きさについて書くつもりだった。あれね、小さいでしょう。操作性悪そうに思うでしょう。それが意外と気にならない。今、『悪魔城ドラキュラ』やってますけど、コントローラーの大きさが気になることないですから。ええ、あの大きさ、ちゃんとプレイアビリティを考えて作られてるのだと思います。

2016年11月13日日曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年12月号

『まんがタイムジャンボ』2016年12月号、一昨日の続きです。

『大漁ガールズ』、シーバスを釣りに船を出したハルキ。ひとり大酔いして、使いものにならなくなってるんですね。ロッド、釣りの仕掛け、準備するの、ハルキが潰れてるとできない栄子。かわりに船長が面倒みようとしたら、じーちゃんっこの孫娘が自分でやるっていうんですね。栄子の引きの強さ、健在です。お、全身は描かれてないけど、結構な大きさ? 船長の孫娘、珠子もヒットさせたみたいで、ひとり結果を出せてないのがハルキ。いつもどおりですね。一発当てて復活、元気になったはいいけど、バラしてしまってまたヘコむ。ほんと、この人、この浮き沈みが釣果に現れてるのではないかい? しかもロッドを海に落として、そうか、これ、よくあるのか。でもそれを栄子が回収してくれる。ほんと、今回もハルキ、いいとこなしでした。もっとバンバン釣って、魅せておくれよ! あ、ハルキが無理なら栄子でいいです。

『ペンタブと戦車』、撃たれた武田大尉。ああ、史実は超えられないのか!? と思ったら、とりあえず無事でした。しかしこの痛戦車相手に戦争しなければいけないという脱力感。すごいことなったな。敵方、ニコルスキー中尉も萌えミリを通じて戦いの行方を知っている。そんな状況に逆転の一手を打つ武田大尉。さて、89式ハクの人形を拾っていったニコルスキー中尉。これ、今後、なにかに影響する? というか、ハクを落としたことで武田大尉が意気消沈して死にそうになってる! ああ、ここで死んじゃうの!? というところで、里見青年の一手が大尉を救う! って、うおー、なんでもするって! うおー、素敵展開になってきた! しかしこの部隊、女装青年に恋する隊長がいるかと思えば、その隊長の女装に惚れてる部下もいて、なんだか実に大変な感じですよね。ほんと、わくわくさせられる。大尉もお元気なようで、おお、歴史を超えましたね。

『シコふんじゃえば?』。舞の元気がない。なんでか? 7月場所は名古屋にて開催、ゆえに東京から力士が消えてしまって、舞の元気の源、力士の尻が見られない! ネットを探して写真を見つけても、尻の写真なんてまるでなくって、泣いて暮らす舞。杏子にまわし尻写真をちょうだいとねだってますけど、なぜ杏子が持ってると思ったのか。思いっきり動揺してますよね。しかし、力士の尻好き仲間、SNSってすごいよね、できちゃうんだ! 感動する舞を見てイラッとする杏子。ああ、それは恋だよ。ともあれ、尻仲間、えりさん、お尻姫と名づけられたこの人、今後、なんらかの関わり、実際にあうとか、実は知り合いないし近しい距離にいる人とか、特に舞ではなく杏子の知人とか、そういうのあるかなあ。杏子、蒼人島に連絡とって、尻写真をネットにあげてもらう。ああ、舞ったら喜んじゃって、そしてついにカムアウト!? いや、なかなか思うようにはいかんのですね。ええ、この状況、引っ張って、面白み出し尽くしてくれるんじゃないかって感じですね。

『同人デビュー』。BL同人描いてることがバレてしまったるる姉。憂鬱を振り払って教室に入ったら、そこではゆにこが同人誌広げて、友達相手に布教活動していた! 私みたいな古いタイプの人間からしたら、こうしたこと、いかにも軽はずみと思えてしまうのだけど、ゆにこくらいの世代だと、オタクであること大っぴらにするの、別に抵抗なかったりするのかもなあ。なんて思わされて、うん、世代の差、意識の差を実感させられます。実際、普通っぽい、特にオタクっぽく見えない制服の女の子がラブライブの人形、通学カバンにぶらさげてたりするんだものなあ。時代は変わった。るる姉のオタクあるある話、面白く、そしてゆにこの同人活動のよき導き手になろうとしているところ、ああ、やっぱり従妹のこと大切に見守ろうって気持ちがあるんだな、って思ったら、自分の都合もあるのか。終盤のね、SNSでの攻防とか面白かったです。そうか、こういうバレがある時代なんだな。ほんと、怖ろしい。知られたくないこと、身内にバレるとか、ほんと、まいりますよね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第12号(2016年12月号)

2016年11月12日土曜日

『まんがタイムきらら』2016年12月号

『まんがタイムきらら』2016年12月号、一昨日の続きです。

『泣きむしストラテジー』は、悪魔クレアを探しているお嬢さん。たまたま遭遇したつくしに聞き込み? と思ったら、ああ、たまたまじゃないんだ。魔力の残り香を感じて、それでコンタクトしたんですね。でも、あんまりにもクレアが頼りないからか、そのお嬢さんの提示した条件にマッチする人として牡丹を紹介しちゃった。まあ、それで結局はクレアに辿り着くんですけどね。さて、悪魔というにはあまりに人のいいクレア。対し、新登場のお嬢さん、つくしのことおっぱいさんと呼んじゃうとかね、その煩悩の深さから新手の悪魔なのかな? みたいに思ってたらですよ、え? 天使なんですかい? まったくの予想外。ともあれ、天使に悪魔の姿を引き出されてしまったクレア。悪魔であることを秘密にしている牡丹にその姿見られて、さあどういいわけする? コスプレ? それとも悪魔とバラしちゃう? なんかね、あんまりシビアな展開にはなりそうにない気がしますよね。

『ひなまるすまいる』、うらら様に会いたいという新人メイドの風花。この人がひなを起こそうとした時の最終手段、ミネストローネを頭からかけるっていうのね、いやもう結構な惨事です。風花にカトレアから命じられた銅像磨き。ああ、これって新人の仕事かね。そういえばひなたちも、最初、この仕事命じられてたよなあ。香澄などは名誉ある仕事みたいにいってましたが、そう思ってたの香澄だけなのかな? わりとカトレア、カジュアルに銅像磨きの仕事ふってますよね。風花のうらら様への憧れ、うららの母、リリアに出会ったことがあったからなのですね。それでうららのこと、過大に期待してるのではないか? そうした心配あったものの、うらら様の優しさ、その気づかいに打たれた風花。ああ、よいですね。カトレアの思惑は別としても、うらら様の世界、広がっていきそうで素敵です。

『神様とクインテット』。前回、なにやらシリアスな展開してましが、それ全部茶番だったとのこと。ああ、やってくれますね。最終回に無茶苦茶やるための1回まるまる使ったフリだったっていうんですね。というわけで、今回は結構なやりたい放題。いわゆるメタ的な発言させたかと思えば、この漫画で好評博していたいろいろな汁、鼻血などの表現もこれまたてんこ盛り。大サービスの最終回でした。しかし今回、りんちゃん、大活躍ですよね。いきなりトーコに服を脱ぐよう頼んだかと思えば、温泉では潜伏、密着、やりたい放題。ええ、これでこその神クイだと思います。そして、そう思わせるための前回だったんだなって、実に思い知りましたよ。

My Private D☆V、キキであります。D☆Vポイントですよ。ケモ耳、しっぽ、メガネ、って、これ、あれだー! 『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』のあんこの趣味、そのものだー! そうか、あんこさんの誰にでもケモ耳装備させずにはおられない、あの行動の根底には作者のD☆Vがあったのかー! そしてさらに、だぼだぼパーカー、ぬぎたてくつしたからの素足、ふとももとD☆Vポイントが続いて、それを全部盛り込んだキャラクターがドーン! おお、とてもいい! ちょっとビビモンキャラたちとは違った雰囲気ですね。なんだかよりふにゃっとした感じあって、これはよいですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第12号(2016年12月号)

2016年11月11日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年12月号

『まんがタイムジャンボ』2016年12月号、発売されてます。いつもだったら12日、けれどなんだか1日はやく発売されそうな予感がして確認したら、ドンピシャ、今月は1日はやく発売ですよ。表紙は『レーカン!』天海さんがお弁当用意してくれてますね。いわゆるキャラ弁、あの猫がどーんとオムライス? になってるんですが、口はケチャップ? ちょっと怖くない? 『けいさつのおにーさん』は手塚さんがほかりん弁当作ってますよ。パトカー、可愛いですよね。そして『大漁ガールズ』、栄子作るはしからハルキがつまみ食いしてますよ。

『きつねとパンケーキ』、タヌキのユメのパパさんが、思った以上に駄目だったーっ! 街中でナンパしようとしている? それをユメに目撃されて、あわや愛想尽かされそうになるんですけど、その理由がね、嫉妬とかさ、パパをひとりじめにしたいとかさ、そういうんじゃないんですね。しかし、ユメさん、なんか大きくなりなすった。凛々しく、たくましく、素敵になりなすった。さて、パパのナンパをユメが嫌う理由。それ、いろいろあかんでしかしってやつで、店の準備資金、ぺろっと巻き上げられてたんじゃねーか! ユメに出会わなければ、到底店を持つにいたらなかった。なるほど、ユメがしっかりものに育ったわけですよ。この事実が知れて、すっかり見る目が違ってしまった紺乃とスバルがおかしくて、そしてユメのパパの好きだという相手。あー、蓼科先生。それがわかって、ユメ、許すんだけど、それは蓼科先生だったら自分も嬉しい、そんな気持ちがあるのか、あるいは言葉にしたように相手にされるわけないって思ってるからなのか。ともあれ、今回はユメの魅力が抜群に発揮された、素敵エピソードでした。反面、パパの評価は下落したよね!

終活女子高生』、びっくりしました。こんな展開! いや、もう、騙し討ちといっていいのか、油断させて、安心させたところをズドンですよ。や、やられたー! ほんと、律と沙羅、いつもみたいにイチャイチャして、そいでもって、沙羅、律を誘って映画にいきますよ、みたいな展開に落ちたのかと思ったら、まさかそれが沙羅の走馬灯。まいった、びっくりした、ここでまさかこう持ってくるとか! これ、大きなターニングポイントですよね。これまでは、もう死ぬからと、余命一年だからと、沙羅のことを振り回してきた律が、まったく逆の立場に置かれてしまう。今夜が山、沙羅が死んでしまうかも知れない。そんな局面に直面させられて、いつものような緩さ、つかみどころのなさなんてものはまるで消えさった律の、描かれないその表情。この状況、ただ待つしかないにせよ、律にどういう影響を与えるのか、どういう変化をうながすのか。見ずにはおれない、そんな気持ちにさせられます。

『大正みつば歌劇団』、これ好きな感じです。まずもって扉が可愛い。モガスタイル? 洋装の日野ちゃんが素敵ですよね。さて、時は大正、浅草オペラが人気を博し、また宝塚の少女歌劇も女子の憧れを集めていた。そんな時代に、高円寺茉莉嬢、演劇部を立ち上げようと、同志を募っているんですね。とりあえず、日野ちゃんは、いやさ日野画伯はほぼ強制的に演劇部に引き込まれて、そしてもうひとり。黒髪の美少女、それを求めたところ、たまさか転校生としてやってきた市ヶ谷幽子、その子に白羽の矢が立ったというんですね。ちんまりとして可愛いお嬢さん。お芝居好き? とアプローチしてみれば、この子、方言を気にしていて、じゃあ芝居は駄目かと思ったら、そうではない、宝塚に憧れている。男役になりたいんだと! おお、これはどうなるの。可愛いよりもかっこいいって言われたいんよ! いいですね。このギャップ。素敵キャラクターが揃っていきますね。

『それでもヒナは魔術師になりたい!』。あと一人入部したら、奇術部、同好会じゃなく部になりますよ。それで部員勧誘に邁進するヒナだけど、これがまた見つからない。もう同好会でもいい気がしてきた、くじけそうになるヒナのことをはげますヒヨリ。おお、なんか意外だ。いや、意外といっていいのか? なんのかんのいって、ヒナのこと応援してますよね、この子。そして子供の頃の思い出。一緒に遊んでいた女の子がいた。つばめちゃん。けれど、その子との再会、雨燕ハリオ君、すっかり大きくなって、というか、男じゃん! という、この雨燕先輩を、あの頃のつばめちゃんかと見ぬいて、その弱味でもって部に引き込むヒヨリ。いいですね、大変いいですね。この大きくなったつばめちゃんをですね、ヒヨリが無理矢理女装させたりとかないですかね。ともあれ、この彼がどんな役割を担うことになるのか、これは気になるところですよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第12号(2016年12月号)

2016年11月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2016年12月号

『まんがタイムきらら』2016年12月号、昨日の続きです。

スロウスタート』、脅威の連続水着回! しかも、同じ日を延々やっているっていうんです。今回は高級料理っぽく見せるテクニックについて話しあってみたり、そうかと思えば、たまたまやってきた万年さんも水着会に引き込んでみたりね、でもってR18なイベントスチル発生させたりね、ほんと、物語とかなんとかじゃないんだ、生起するイベントそれこそが日常であり、それが生きるってことなんだ。そうした感じ、わりきって押し込んでくるその感じ、とてもいいと思います。そして2本目もありますよ。こちらでは、ホテルのプールにいってみよう、室内水着会から水辺水着会にグレードアップ! というものの、プールにまでは辿り着きません。そこまでの過程描かれるんですが、そのホテル、どういうホテルなのか、みたいなことたまちゃんがいろいろいうんですが、えーこがそうした知識から冠を守ってる姿ね、どんだけ冠を大切にしているのか、なんて思わされて、しかし花名のことは守らない! 大切なのは冠だけなんだ……。その後の、プール回のお約束ともいえる話、そのお約束を途中で潰す、そのやりとりなども面白かった。いろいろな見せ方というのがあるものですよ。

三者三葉』は海の家の続きですよ。たまたまやってきた菫先生。気さくでいい先生だなあ、と思いきや、山Gがやたら警戒している。薗部に似ている、あの一族じゃないかってんですね。さて、今回はやたら張り切ってる葉子様。お金の苦労が、彼女に労働の喜びを実感させるにいたったんだ! ほんと、葉子様、貧困に苦しみながらも、こうも真っ直ぐにお育ちになられました。素晴しいことです。海の家を盛り上げるアイデア、いろいろ。ああ、葉子様、お金の苦労の記憶が、仕事を選ばない、そうした姿勢を身につけさせて、ああ、葉子様、でもきょるーんくらいならよろしいのではなくて? というか、薗部、可愛いな。そして最後に西山満面の笑顔! この人のチョロさ、素晴しい、最高です。みんないい子ばかりだなあ。

『オリーブ! — Believe, “Olive”?』、文化祭の打ち上げです。お好み焼き屋でやるんだ。オリーブの皆が遅れた理由、それを聞かれて、あおばがお漏らしをって、いやいや、それ、誤解を招くから! コニーの食欲! これすごい。お好み焼き5段重ね!? パンケーキみたいに食うなっていわれてますけど、これ、よく考えたら、段重ねパンケーキもすごい量よね。なんでお好み焼きだとおかしと感じるんだろう! オリーブの魔法に常識を揺さぶられてしまってます。さて、魔法をふたたび信じるようになったスズです。この子の手をとってね、皆で空中へと飛び立つその描写、なんだろう、ロマンチックですごくいい。昔のこと、出会い、憧れ、いろいろ思い出すスズの表情もとてもよかった。そして、ツバサにあおばがお漏らししたことね、それ知ってふくれるスズもとてもいい。あんな表情見せるんだ! けど、これって、スズと皆との距離が相当に近づいてるってことですよね。ほんと、焼き餅焼いちゃって、そんなスズもいい。そんなスズをなだめるあおばもとてもいい。いいことづくめですよ。

『おとめサキュバス』、服を買いにいきます。面白いよ。ルナが、普段のあの露出過多を全然意に介していない。文化の違いだなあ。対しキュリアは肌の露出をすごく気にしていて、この子のこうしたところ、彼女らの文化においてはむしろこちらが異端なのだろうなあ。さて、ふたりの買い物、学校の体操着、すなわちジャージです。素敵! ジャージ女子、大好きです。でもって王子の涼香さん。ああ、この子も素晴しいわ。休日は眼鏡なんだ。素敵だ。店でのね洋服選び、みちるが気を使って禁忌などはないのか? いろいろ聞いてくれるんだけど、全然ないってのがおかしいですね。そして張り切る王子。店員さんを虜にし、そしてキュリアの服を自分の趣味全開で選んでいく。いいな、このハイテンション。そして今回の極めつけ、キュリアの部屋着、コウモリパーカー! 素晴しいな! ほんと、これ、素晴しいな! ルナのマッスルTシャツもおかしいけど、それをパーカーフードで防御する様! こいつは最高です。

『ぽんこつヒーローアイリーン』は、アイリーンのライバルでいいのん? マリーヌが地球にやってきます。この子、地球マニアなのか。しかも日本好きなのか。日本の文化が好き。お菓子に浴衣にニンジャに自動販売機。なんだ、すごいな、おかしいけど、面白いな。実際、この発想、海外の人のそれっぽい。マリーヌ、アイリーンに普段着を持ってきてくれたんですね。うん、いいじゃないですか。でもって、厳しく監督する。それでアイリーンやる気出したのはいいけれど、でも着ぐるみをジャイアントスイングとか、駄目だこれ! と思ったら、これでよかったのか。ほんと、飴を喉につまらせてしまっていた。ジャイアントスイングで助かった。という、そのジャイアントスイングがすぐさまアイリーンに返ってくるとかね、最高でしたよ。アイリーンの地球での活動。敵を倒したりしなくていいのか? コスプレボランティアでいいのか? というの、それでよかったんですね。でも、そのこと知って哀れむマリーヌ。これ、そういうことなのか。そんな悲しむべき状況とは理解していませんでした。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第12号(2016年12月号)

2016年11月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2016年12月号

『まんがタイムきらら』2016年12月号、発売されました。表紙は『こはる日和。』。冬らしさ感じさせるイラスト。雪のちらほらと舞い散るそんな中、厚着して、長いマフラー、分け合うようにして巻いたこはるとニナのふたりが、ぎゅーっと抱き合う、そんな表紙は、この季節の寒さをしのぐ、そうした暖かさ感じさせます。「冬は誰だって、人肌が恋しい。」そんなキャプションがまた状況を物語って、落ち着いて、静かな、そんな印象の表紙であります。

『指の先からいちご味』、ゲストです。のっけから、なにやらアブノーマルな雰囲気漂わせている漫画でありますよ。ベッドにて目を覚ましたら、その手を、指を、女の子に舐められているという、なんだろう、この状況。舐めているのは青花りん。お人形のように可愛い、そうさゆりはいっているんですが、紙で切った指、それをぱくっとくわえられて、舐められて、そうかと思えば突然逃げられて、それからずっとりんのことが気になっている。ずっと人に興味を持ってなかったさゆりが? なんていわれているんですが、そのさゆり、りんとの会話に困って、青花さんはかわいいし! えらいこといっちゃって、そして保健室にて休んでいたら、指を、手を舐められていた。はたしてこれ、いわゆる百合的なジャンルのそれなのか。あるいは、本当にいちごの味がしているのか!? いや、そらないよなあ。ともあれ、なにやらわけあり? 一話時点では謎の多いふたりの関係。どう深まっていきますでしょうか。

『ゆずみつソルト』、ゲストです。違う世界からやってきたという魔法使い、ユズサン・ハイツ・サニーコート。この世界では魔力がなかなか回復せず、帰るに帰れない。それで、海辺で転がっていたところ、親切な釣り人に助けてもらったんですね。最初は魚肉ソーセージ。さらにお弁当と続いて、そしてついにはうちに招かれて、しかしゆずが魔法使いであること伝えてもいまいち信じてもらえない。いや、まあ、そらそうよなあ。助けてくれた人、みつき。魔法に詳しい、というかいろいろ中二的だったまゆなを呼んで、ゆずの魔法について話し合う。まあ、手品と思われるんですけどね! そうした状況を、空間移動の魔法でもって強引に信じさせて、そうしたら翻訳に必要な魔力がまかなえなくなった! といった感じの、今回は出会い編。次回、後編にどのような展開が待っているか、期待であります。

『幸せの弌里塚』、ゲストです。鬱屈しているお姉さん、突然声をかけられて、オーラに問題がありますよ、いや、怪しい宗教とかじゃありませんよ。この世界には、幸務員と呼ばれる職業があり、不幸な状況にある人を救い幸福を分け与えるのだそう。その幸務員に声をかけられて、はたしてオーラにかげりのあったその女性、どうなるのか。なんらかの出来事があり、そこに幸務員のふたりが介入して改善させ、そういう展開かと思っていたら、意外や、その女性の自省でもって改善するんですね。初心を思い出して、鬱屈した気持ちが晴れた。自分のうちにある悩みやなんかを言葉にすることで解決する、そうした様子は非常に現実的でオーソドックスともいえる、そんな風に思いました。

『strawberry☆horror』、ゲストです。やざわんさん、どんどん漫画がこなれていってる。そう思います。好きなんですよ。今回もキャラクター可愛らしくて、しかしその可愛い彼女、通りすがりに見かけた人のこと、血飛沫が似合いそう、不穏なこと考えていて、この人、ヒロイン、ホラー小説家なんだそうですよ。こうやって導入部で主人公の人となり提示して、そして学校にて先生が従姉であること、小説を書くためにモデルが必要なこと、などなど、情報をコンパクトに開示していくのもとてもいいと思うんですよ。さて、そんなヒロイン、峰神あきらが見出した理想の少女、それが2年の道重アンナ。色白、黒髪、凛とした。そんな彼女に手紙を書いて、しかしその手紙を読んだアンナ、意味がわからなすぎてドキドキする…。よく呼び出しに応じてくれたなあ! クラスの全員、すでにモデルとして使い切ってるとか、犠牲者として。そんなこと、ニコニコして答えているあきらがなんだか可愛い。そして、このあきら、アンナから学校の七不思議を教えられて、ちょっと怖くなってる? でも怖がってること秘密にしてる? そんな様子も可愛い。夜中にアンナから教えてもらった魔女避けの呪文唱えてたりね、そして当然のように巻き込まれてる先生というのもね、序盤中盤から導かれた展開、うまくラストに繋げて、こういう構成なんかもいい感じだなあって思うんですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第12号(2016年12月号)

2016年11月8日火曜日

『まんがタイム』2016年12月号

『まんがタイム』2016年12月号、昨日の続きです。

『ひとみ見つめないで!』、最終回でした。視線に過敏というヒカリの体質に気づいた風紀委員長、この人がヒカリの親衛隊を結成するという。副会長、それを部活扱いで申請求めたり、観田がその活動に参加したりと、なんだか楽しそう。しかしこれが会長に迷惑で、隊は解散、ファンクラブとして生まれかわります。こうしたやりとりのおかしさ描いて、そして最後にヒカリのまっすぐな視線。弱点、苦手を克服すべく日々会長も頑張ってます。そして見つめられて照れてしまう観田に副会長という、いつもと立場が逆転してしまう、このラストはとてもよかったと思います。また新作があるそうです。期待したいところです。

『だいじょぶ!カナ先生』、カナ先生の魅力、よくよく描かれてる。そう思いましたよ。この人の魅力というと、やっぱり楽天的なところ、明るくて、単純? いや、素直なところ。それがね、私がかわいすぎるから集中できないとか…!? そして許された授業中の落書き、こういうのね、嫌いじゃないですよ。なんだか、学生時分に仲のよかった先生のこととか思い出しました。カナ先生の脳の話、絵もあいまって面白く、そして最後に冒頭の膝枕が帰ってくる。ええ、カナ先生、楽しくていいですよ。

『おひとり食堂』。おお、なんか新展開? ネットに食堂せいちゃんの誠一郎の写真が出回ってると、マネージャーカナコが慌ててやってきて教えてくれた。ファンが騒いでいる、店にいって確かめてみようなんて流れもある。カナコは焦ってるんだけど、わりと余裕のあるっぽい誠一郎がおかしくて、そしてやってきたファンをうまいこともてなして、そしてうまく誤魔化してしまう。あの誠一郎ファンのオフ会、誠一郎を囲む会っていうの、これ面白かった。そして食堂での誠一郎とギタリストの誠一郎、これががらっと違ってる理由も。ほんと、カナコ、いいマネージャーです。最後のふたりの会話も素敵でした。というところで、次号、最終回! マジかーっ! 寝込みそうだ!

『ボンジュール!仲居さん』、厳しいお客さんがやってきました。女優のマキノさん。厳しくて有名。気になるところがあると指摘せずにはおられないのだけど、その際、どうしても言葉も態度もキツくなってしまう。そんなマキノさんのこと、怖れるあまりに挙動がおかしくなるトモカ。対して、いつもどおりのサービスすればいいんだよ。サラ、いいですよね。なにがいいといっても、ルールを守らないと気がすまないというマキノさんに、旅館ではノンビリするのが決まりです。うわ、これはうまいわ。それで、ノンビリしてもらう、くつろぎのサービスを次々そっと用意して、ほんと、このコミュニケーション、実に素敵でした。ほんと、マキノさん、新境地開拓して、そしてそれは守秘義務、誰にもいえません。そういう秘密もまたいいじゃありませんか。

『ゲンバ女子の仕事』、面白かったです。社長のライバル、一文字社長がやってきた。なにやるにしても対立する、競り合うふたり。現場で昔を思い出してるふたりに、あかりと一文字社長の秘書ふたりが声揃えて、嘘だ!! 思い出を美化しないで下さい!! このくだり、大好きです。今回は、勝負いろいろ描いて、そして最後に一文字社長がケーキ作りでもライバル心を出してくるというのね、なんだかんだで仲よさそうってのがとてもいい。ああ、そうそう、スマートフォンがちょっと苦手な三時屋社長もよかったです。

『ひふみさんでもういっぱい』、これ、いいですよね。キャラクター可愛いし。今回は商店街のお店を調べるという宿題で、真矢少年と、ひふみをライバル視しているはるながやってきました。真矢のことが好きなはるな。ひふみのこと、ライバル視してるというけれど、敵視しているまではなく、生意気ながらもなんだか可愛く思えるこのコミュニケーション、面白いです。真矢のお母さん前にするといい顔しちゃうとかね、でも、あんましズルい子に見えない。それもこの漫画のキャラクターのよさ、味なのだろうと思ったのですね。

『パパは心配ご無用』、この社長、とてもいい。社員ひとりひとりに向ける目。名前を覚えている。社員の家族のことも気にかけている。その素晴しさ! と思わせて、娘には細かいこと気づきすぎて気持ち悪いとかいわれちゃうってのね、おかしい。娘が大事なこの社長。自分の家族だけでなく、社員の家族も思ってるんだなっていうのは、最優秀営業賞よりも扱いのいい、家庭と仕事を最も両立させた者に贈られる、たらちねベストファーザー賞。よいわあ、ほんと、この会社、社員から愛される理由だわ。そして最後、11月7日。ああ、エリカの母、すなわち社長の妻の命日。それを大切にしているふたりの背中。ぐっとくる絵でした。ほんと、ふたり、亡くした家族を思う気持ちがしみじみと迫ります。

  • 『まんがタイム』第36巻第12号(2016年12月号)

2016年11月7日月曜日

『まんがタイム』2016年12月号

『まんがタイム』2016年12月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』課長をメインにしまして、テーマはマジック、手品でありますね。課長がシルクハットからウサギを出したかと思えば、『神シェフ☆エンタ』エンタはカードマジック。そして『まりあ17』まりあは、バニーガールの格好で手には杖。これ、アシスタント? なんでしょうか。ちょっとゴージャスな背景、ステージ衣装。課長などは見違えますよね。

大家さんは思春期!』、めずらしくといっていいのかな? 大人がまったく出てこない、子供たちだけの回でありましたよ。勉強会をしているところ、マユに限界がきてしまった。そこで、将来の夢を発表しよう。うまい逃げ道、いいアプローチですよね。しかし、皆の夢? 目標? それが結構具体的で、しかも堅実? 一番夢のある職業、ダンサー志望というマユにしても、バックダンサーがやりたいという。すごい、なんとシブい選択なのか。ほんと、もっと無謀な夢でもいいのにね、みんな。そして我らがチエの将来はといいますと、ええ、とりあえず大家は禁止。そうなると料理、小料理屋とか旅館の女将とかが出てきて、と、そんな話で盛り上がってたら、お、チエちゃんからしたいことが出てきた! 海外にいってみたい。ああ、いろんな人と交流して世界を広げたい。これ、今、年の離れた人たちと交流して、いろいろ自分の可能性も広げていっている、そんな彼女なだけに、実現させたらすごいことになりそうですよね。実に夢のあるいいエピソードでした。

『秘書の仕事じゃありません』。隣のビルに労基の調査が入ったらしい。それで我が社も改善を、というんですが、そうか、スリット秘書、まずいのか。というか、これ下手したらパワハラ認定されるよね。というか、スリット連盟、こいつらがやばいな。監視してるんだ。電源を落とした部下ちゃん。これね、職場の近くにいるペッパー思い出しましたよ。あいつ、電源入ってるのかどうなのか、うなだれてることが多くてですね、だ、大丈夫か、ペッパー!? そう思いながら店の横通ってる。ええ、なんかうなだれてるロボットって不安になりますよ。社員のために社長が発想したもの。深夜食堂とかいうんですが、作るのはスリット秘書。メニューはチャーハンオンリーで、このバリエーション! 悪くはないと思うんですが、はちみつチャーハン、こいつはあかんっぽい! しかし、スリット秘書の噂がスリットメイドとして広まっちゃうの。はたしてそれでいいのかどうなのか。しかし、社長がこうして実態を現認したんだから、残業、減らしてあげましょうぜ。

『おかわり自転車』、ゲストです。タイトルにもあるように自転車ものですね。お絵描きが好きな女性、花江ミト。普通の自転車ですごい坂、えっちらおっちら登ってるんですが、チェーンがはずれてさあ大変。そんな彼女のピンチを、たまたま通り掛かったサイクリスト、真野コトコが手助けして、それではじまる交流ですね。悠々坂を登るコトコに対し、必死の思いで自転車をこぐミト。坂を登りきった先で、一緒にお弁当食べて、そして絵を描いて。そんなミトが自転車をすすめられて、そして広がる視界。諦めたらすべて終わり。その言葉を支えに、諦めがちだった自分を見直していくっていう、そんな彼女の転換点。好きな絵も仕事に活かせるようになるのか。そして高いロードバイクに乗ることになるのか。出会いが変える、そうした展開は実に魅力的です。

『誰にも言えない丸ノ内さん』、ゲストです。真面目一徹の中学生丸ノ内しのぶには秘密がある。なるほど、コスプレ好きなんですね。そんな彼女を誘う美少女、カナデ。あ、しのぶが制服に驚いてる。別におかしくない、普通の制服、それがなぜこんなにもしのぶを驚かせるのか。まあ、ひとつしかありませんよね。ともあれ、放課後は女装美少年カナデとしのぶの秘密の時間。カナデの用意したアニメキャラの衣装、それを着て、なりきって、でも秘密という。その隠れた楽しみ。これ、ふたりの秘密のままでいくのかな? それとも外に打って出ていくことになるのかな。なにかしのぶの秘密に肉薄する、そんななにかが出てきそうな気がしますよね。

  • 『まんがタイム』第36巻第12号(2016年12月号)

2016年11月6日日曜日

『まんがタウン』2016年12月号

『まんがタウン』2016年12月号、昨日の続きです。

『ほぼほぼ商店』、よかった、ちゃんとものが売れている! 夫はファンタジー、妻はファンシー、それぞれ好みの商品展開をしている本保商店ですが、やっぱり売れるのは普通の金物。まあ、そらそうだろうなあ。うどん用の湯切りザル。針金。とにかく金物ばっかり売れて、まあ、そら金物店なんだもの、当たり前よ。でも、そのことに対する夫、太郎の葛藤がおかしくて、いや、そこはもう素直に継いどこうよ。ファンタジーなノコギリを作ってみました。けど、売れるのは普通のノコギリ。そんな中、妻の商品は結構売れて、というか、これ妻の人の営業力だ! 50の娘さんに、ファンシーグッズ。26のお孫さんにはファンタジーグッズ。それらしく売り付けるのに成功してるけど、やっぱり実用品となると普通の金物。うん、実用品にファンタジー盛り込むのは諦めましょうぜ。

『新婚のいろはさん』、夫、始のペンネームは軒並ライジ。仕事頑張ってるんですが、その作風はといいますと、おや、なんか、見覚えがあるようなないような……。妻いろはさんには、夫の漫画がよくわからん。でも、そういわれると夫、喜ぶんだ。面白いなあ。今回はお隣さんが夫の仕事に気づいてた。しかもファンだった。その絶賛ぶりにいろはさん、嬉しくってしかたないっていうのがね、ほんとよくよく伝わってきて、こちらもにまにましてしまいそうになる。そして最後のね、大好き、そこからちょっとムカついてもいるけど!! このくだり! ほんと、なんだろう、実に可愛い、実にほのぼのとして、魅力的です。

『ようこそ!スマイリーバーガーへ』。店員が愛想悪い、でもって怖い。そんな店なのに元気に営業続けてこられた理由が描かれてますね。なるほど、バーガーが絶品。実際、描かれているバーガーがおいしそうで、こんなの近くにあったら食べにいってみたい! そう思わせるような説得力。お客がまたこの店のこと、よくわかってるんですね。店長のバイト時代から通ってる常連さんとか何人もいるんだ。しかし、その頃から接客で舌打ちとか、それ指導されながらも今なお直ってないとか、しかも店長という立場で! みたいなモヤモヤはあるけれど、それでも支持されているこの人! 変わらず通っている常連の見ている、感じているもの、それがわかるようになれば、無愛想組ふたりの見方、きっと変わりそうだ、なんて思っておりますよ。実際、できる店員、南町田さんの可愛げはなんとなく伝わってきてますよね。そんな具合に愛せる店になるといいなと思いながら読んでいますよ。

『中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます』は、なかなかにハラハラさせてくれる展開です。はじめてのトイレ介護に四苦八苦という話。なるほど、片マヒのある人を抱えて、移動を手伝ってというの、こんなにも大変だというの。ええ、よくよくわかろうものでした。これはおそらくはコツがあるのだろう。それを知れば、体得すれば、もっとうまく、効率よく、スムーズに、できるようになるのだろう。そう思うのですが、ここで説明される、研修でおむつ触った時間なんて10分程度、しかも実習も実践とは大違いというの、これ、こうした現場の苦労というのがしのばれるエピソードですよね。そして最後になんだか怖ろしげなフリがあって、ああ、もしかして徘徊とか!? うん、怖い、すごく怖いラストでした。大事にならなかったから、こうして漫画にできるんだとは思うんですが、ほんと、はやく安心させてほしいですよ。

  • 『まんがタウン』第17巻第12号(2016年12月号)

2016年11月5日土曜日

『まんがタウン』2016年12月号

『まんがタウン』2016年12月号、発売されました。表紙は『恋するヤンキーガール』、アヤメちゃんをメインにどーんと置きまして、手に肉まんですね、ふたつに割って、ひとつをこちらに差し出してくれているその様子、その表情が実に愛らしいアヤメちゃんです。その影に隠れるように『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』照子がいて、『2年2組のスタジアムガール』スズも近くにおりますよ。他には『新クレヨンしんちゃん』しんのすけ、『野原ひろし昼メシの流儀』ひろし、親子共演でありますよ。

『2年2組のスタジアムガール』、スズのうちに友達が遊びにきます。うきうきと掃除してるんですが、なるほど、ナイターをテレビ観戦するっていうんです。そうか、ビジターゲームだと球団が遠征しちゃうから、チアリーダー、スズの出番はないんですね。ところで、テレビ欄、縦読みしたら「単行本かつて」! 芸が細かいなあ。野球観戦の様子ね、球場と違うから、ちょっと出だしで点差つけられちゃうと、気持ちがしぼんじゃう、他のことに気持ちが揺らいじゃうってのがおかしくて、それでもくじけないスズとの対比といいましょうか、よく出てて面白かったです。そのスズの験担ぎ、自分が部屋にいない方が打てる気がするとかね、うん、わかるわ。それだけに面白い。私の場合、自分が応援すると負ける、みたいなこと思っちゃいますからね。他にもあるスズのおまじない。なんだか微笑ましくて、そして逆転!? と思ったらそこで放送終了! そうか、最近の野球中継、延長なしも多いのか。昔は延長して後の番組がズレて、とかしょっちゅうでしたよね。こうしたところにも、野球の今の状況、見てとれるのかも知れませんね。

『恋するヤンキーガール』は、アヤメちゃんのばあちゃんが風邪。それで看病するアヤメちゃんが参っちゃって、そうか、今はばあちゃんとのふたり暮らし。心配で心配でしかたなかったんだ。優しい子です。同時に、不器用な子でもある……。友達総出でアヤメちゃんの手助けするの、いいですよね。ばあちゃんは、これを好機と草むしりやら障子の張り替えやら、いろいろ用事をいいつけて、こういうのもばあちゃんの強さですよね。さて、眠りながら泣いてしまってたアヤメちゃんを見守るナギくん。なでなでしちゃってね、それで叩かれちゃったの、ああ、照れ隠しかね! そして2本目、ナギが親子丼を作ります。ふたりスーパーで買い物して、アヤメちゃん、ロマンチック! ともあれ、この一件だけでもアヤメちゃんがナギのこと好きすぎるってことがよくわかる。丼覗き込みすぎて、鼻の頭にのりつけてるアヤメちゃんが、妙に可愛かったです。

『あいたま』、ぶどう狩りに誘われて、アイドル狩りと聞き間違えるあいちゃん。どうすれば、そんな物騒な聞き間違いできるというのか。ともあれ、ぶどう狩りにいった理由。なるほど、蓮がキャンペーンガールやってるからなんですね。はみちゃんの、ちょっとひくレベルの一途さあり。あいちゃんの、やっぱり引くレベルのアイドル愛あり。このふたりが互いにひいてるのね、そうか、同類に見えてそういうわけでもないのか。今回は、はみちゃんの回でしたね。この子の過剰さ、よくよく出てて、それでもあいには敵わない? そういって落ち込むはみちゃん、最後にはむくわれて、いい話だなあ、と思わせて、なんでやねんで終わらせる。この漫画のよさがここにありますよ。

  • 『まんがタウン』第17巻第12号(2016年12月号)

2016年11月4日金曜日

マイマイ新子と千年の魔法

 先日見にいった映画『この世界の片隅に』、いよいよ来週に公開を控えて、私はというとはやる気持ちを抑えるのに躍起になっているわけであります。そんな状況にですね、『この世界の片隅に』の監督が過去に作った映画『マイマイ新子と千年の魔法』、これ、名前だけは聞いたことあったんですが未見でしてね、丁度Blu-rayでリリースされたと、それでもって結構売れて品薄になりつつあると、そんな話を耳にしたものだから、もうたまらん。あ、これはいかん、はやめはやめに押さえておかんとよろしくない、早速注文して、早速鑑賞したんですね。そうしたら、いや、これ、ちょっと、すごい映画ですよ。ほんと、どかっとすごいの受け取りました。

『この世界の片隅に』の制作支援メンバーズミーティングに参加した時に、片渕須直監督の姿勢というものがどういうものか、知ることとなったのですが、『この世界の片隅に』なら戦前戦中の広島ですね、資料を丹念に調べて、また地域の人、存命の方からもつぶさに聞き取りをして、少しずつ、まるで遺跡、遺構を発掘し、出てきた欠片でもって往時の姿を復元しようとするような仕事にすっかり圧倒される思いでいたこと、今も鮮かに思い出せます。

『マイマイ新子と千年の魔法』、まるでその内容も知らずにいたのですが、魔法というからには、異世界でファンタジーで、みたいな感じなのかな、と思っていたら、舞台は昭和30年代の山口県防府市というではありませんか。この情報に触れたその時に、一度にわあっとよみがえってきたのが、さっきいっていましたメンバーズミーティングで感じた監督の仕事についての印象、そのものだったのですね。この監督のことだから、きっと昔の防府という土地を描くにあたり、緻密な下調べをし、土地の人の話を聞き、確かにあの頃のこの町はこんなだったんだと、その時、その場所に暮らしていた人が見れば、そうだ、そうだったと、懐かしさをもって、愛おしくさえ思うほどにありありと、いきいきと描き出しているに違いないのだろうなあ。そして、この想像はまさしく正しかったということが、この映画を見、またコメンタリーやメイキングに触れる過程で、確認できたのでありました。

しかし、ただ土地を、風物を正しく描けば優れた映画になるなんてことはないわけです。なのにこの映画はこんなにも私の心をとらえて、それは、その時、その時代に生きている人たち、その気持ちも、生きているそのあり方も、あたかもすぐその目の前に実在するかのような確からしさをもって描かれていたからに他ならないんですね。だって、昭和30年代でしょう。生まれる前ですよ。昔のことですよ。知らない時代。知らない土地。なのに、不思議ですよ、新子たちの様子見てるとですね、あー、自分もそうだった、そうだったよ、そんな具合に思えることがいっぱいある。いろいろ背景は違っていても、なんら変わらない子どもたちの生活というものがあって、共感する、実感を持って受け止める、そんな瞬間が幾度もあって、そうした瞬間を重ねるごとに、新子たちの物語は、私自身の物語のように、自分ごととして心が受け止めるようになっていったのだ。今になって整理してみると、そんな感じだったと思うのですね。

この映画が不思議なのは、映画の中でふたつの時代が二重構造になって進行していく。普通だったら決して重なりあうことのない、遠い隔りをもって語られるふたつの時代が、重ね合わせに、まるで混じりあうみたいにして語られていくんですね。そしてそれは、私の過ごした子供時分にも重なりあって、混じりあって、ああ、きっとこの映画に触れて、感じるところのある人は、皆そうやって自分の過ごしたかつての子供の世界を、新子の世界、さらに昔の防府にあったかも知れない出来事、それに重ねあわせて、自分自身混じりあうんだ。トリップなのでしょうか。心が寄り添うのでしょうか。どのようにもいえるように思うけれども、そのどれもが違うみたいにも思える、そうした不思議な感触の残る映画。詳しくは説明したくない。実際に、この映画に触れて、まるで事前情報もあらすじも知らないままに触れて、新子たちの世界の息吹きにつつまれて欲しい。

そんなこと思うのですね。

いや、しかし、この映画、聞いたところによりますと、最初は不入りだったけれど、だんだんに知られていって、だんだんに動員を増やしていったっていうじゃありませんか。それ、わかる気がする。だって、これ見たらですね、いや、ちょっと、なんか、すごかったよ。ちょっと、ぜひ、見てみてよ。そして、できれば、感想教えておくれよ。そんな気持ちになるんですよ。見てよ、自分がどう思ったかも聞いておくれよ。そんな、なんだか、思い出語りするみたいに、誰かと感想語りあいたくなるみたいな映画なんです。

だから、あなたにもぜひ見ていただきたい。そんな気持ちでいっぱいです。

2016年11月3日木曜日

『まんがホーム』2016年12月号

『まんがホーム』2016年12月号、昨日の続きです。

『宇宙ファラオ☆パトラちゃん』は、れあとパトラが衝突しちゃって、れあ、パトラのこと侵略者だっていって、うちの子になんてできない、信じてないっていうんですね。しかし、これ、れあ、切ないよね。いずれくる別れを思って、こうしたキツい仕打ちをしたっていうんだ。姉に話すパトラへの気持ち。それがしみじみと優しさ感じさせるもので、ああ、パトラのこと、よく理解してる。なにが好きか、いつもどこにいくのか。最後には仲直り。ほんと、素直になれない、そんな子。傷つくことを怖れて、過剰に防衛しちゃってるんだなあ。ほろりとする、そしてほっとする。そんなエピソードでした。

『敗者復活戦!』、ここ最近のピリピリした状況を一旦脱しましたよ。ニーナがね、書店でね、紙が白いよ、まぶしいよって、誤解を招く喜びかたしてるの、のっけからとばしてますよね、面白い。そうか、修学旅行いくんですね。それで、広島の地図とか探してたんだ。夕記も修学旅行の準備して、ああ、部屋の掃除、それが準備になるのか。この子、ほんとに苦労してる。そして、その苦労、男にはなかなか理解しづらい、あるいは男は免除されてる類いの苦労のように思われて、それだけに夕記の大変さ、日常の戦い、しのばれます。今回はこうした旅行の準備あり、そして愛の重さについてあり、この愛の重さについてのやりと、なんだか滑稽で、ええ、今回はそうしたコミカルなよさがよくよく出ていた。最後の最後の落ちまでぴしっとのびてましたね。

『うちの秘書さま』、あれ、七瀬さん、女王様? エレガントですわ。素敵ですわ。あ、はじめが王子様だ。文化祭で演劇やるんだそうですよ。演目は『シンデレラ』。そしてはじめが主役。ということは、つまりシンデレラか。メイド連も七瀬もノリノリで、化粧したりね、いいわあ、メイド長の鼻血とか、倒錯した美を感じますわ。そしてはじめもやる気になりはじめたのか、口紅はもう少し明るめがいいかなぁ。即座に若干気持ち悪いとのつっこみ入れる七瀬が素敵です。七瀬相手に稽古するなど、ぼっちゃんやる気を魅せるんですけど、冒頭の姉にいじめられる場面ね、メイド連、聞いてられなかったみたいで、掃除なら私共がいたしますから! めちゃくちゃ面白いです。しかし一番面白かったの、最後の大オチですね。ええ、ほんと、せっかく頑張ったのに! ほんと、お労しい!

『マチ姉さんの妄想アワー』、今回は赤頭巾がキテましたね! いや、ほんと、すごい。動揺するオオカミ。最初は後頭部、次いでお爺さんのウワサ。めちゃくちゃ面白い。それぞれで赤頭巾、別人なのもおかしい。展開の渦中、というかラストに妙に気になる情報ぶち込んでくるとか、素晴しいわ、この作家。駄目押しの一本も妙におかしくて、こうしたバリエーション作って、ぐいぐい押し込んでくるところ、面目躍如です。眠り姫のネタも面白い。というか、2本目の「知りませんでした」。これ、糸車には針っぽいパーツがないってところにかかってるの? それとも、仕込み武器のこと!? どちらともとれて、そのどちらであっても面白い。さすがだわ。他にも「いいよう」、この生き残る技術、羨ましい! 「リベンジ」3コマ目から4コマ目にかけての絵面もめちゃくちゃいい味出してて、あらゆる方面からやられています。

  • 『まんがホーム』第30巻第12号(2016年12月号)

2016年11月2日水曜日

『まんがホーム』2016年12月号

『まんがホーム』2016年12月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、らいかが風呂上がりですね、銭湯? バスタオルまきまして、手にはフルーツ牛乳ですね、これ。今回のテーマが風呂もしくは温泉なのでしょう。『のちの真田幸村である』弁丸もお風呂ですよ。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻は湯上りですね。孔明さんがセクシーすぎるんですが! 『天国のススメ!』も湯上り、太一に麦ちゃん。髪ふいてもらってる様子、いいですね。そして『マツ係長は女ヲタ』はマツ係長とウメ君が卓球です。温泉卓球か! 係長が首にツアータオル巻いてるのがらしくてよいですね。

『ようこそ!オーロラ百貨店』、なにかいろいろ状況の変化、推移のようなもの感じさせますよ。実家に帰って以来、えにちゃんの様子がおかしい。お見合いなのか? なんなのか。なんか元気がなくて、物思う? 不安がつきまとう? そんな様子があるというんですね。そして以前から話題になってた産業スパイの話。ええー、まさかそういう展開に? これ、どういうことなのか。あの社長、能ある鷹は爪を隠すの類いだったのかー! このスパイ疑惑、これ、まさかえにちゃんに関係する? というのはうがった見方かも知れませんが、並行して語られるこうした違和感や不穏な出来事。なんともいえん不安をかもしだしますね。

『孔明のヨメ。』は、武術訓練を受けてガタガタになった孔明ですよ。はやめに体をほぐさないとさらにつらくなるとの助言を受けて、黄家にて風呂をつかいます。ああ、この時代の風呂ってこんななんだ。こんなつかれる風呂とかあったんですね。そしてやんごとなき方々の入浴の様子。洗い係、体ふき係、着がえ係と、とにかく召使いいっぱい! びっくりだわ。ここでの夫婦の会話がね、これまでやってきていないこと、新しいことにチャレンジする、そうしたことに前向きにあろうとする気概に満ちて清冽。ほんと、素敵な夫婦であると思います。そして徐庶すなわち劉備側の出来事。ああ、曹操の策に勘づいた! こちらの動きも気になりますね。でも、そうなると戦とかになっちゃう!

『男子の花園』、いいですよ。歯科医の受付で、なにやってもだらしない花園のこと見てイライラしているお嬢さん。ちょっと年配のお姉さんたちは、花園さん、大好きなんですよね。有能さより可愛さ。無能さより可愛さ。え、ちょっとそれどうなのか!? とは思うのだけど、癒しみたいなもの求めてるのかな。でも、花園の皆さんにコーヒーどうぞと持ってくる、そうしたところはいいと思いますよ。若いお嬢さんには、そうしたところも面白くないみたいですけど、長く付き合うならこういうマメなやつじゃないと、それこそ女は俺様の世話して当然みたいな男はあかんよ? みたいなこといいたくなる。そんな話でした。いや、それ、ちゃんと受付のナナさんもわかったみたいでよかったんですけどね。しかし、花園さん、もうちょっと頑張ろう。でも、この人の前だと気を張らなくていいっていうの、それはまたよいところですよ。

天国のススメ!』、草間のファンクラブ! 他校にあって自校にない。その理由がそれとなく察せられる冒頭ですが、いや、でも、自校でも人気でそうな子ですよね。草間、いい子ですよ? いや、悪い子とは誰も思っていない。ガッカリなだけで。通り名は、はちみつ色の王子様。すげえ! それで十子が彼女と勘違いされていて、いやもう大変! でもそれで太一をともなってふたり街に出るのね、いいじゃん、太一、十子の仲、進展しちゃう!? いや、しませんでした。あそこまで、結婚だなんだグイグイいってる十子なのに、いざふたりきりとなると意識しちゃって照れちゃう。うん、可愛い子だと思います。デリカシーに欠ける、そんな風に思われがちな子だけど、そうじゃないんだよって、よくよくわかるエピソードだったと思います。そして妖精の出現に、ふたりともに草間を思う。この恋よりも友情? そんなところもよいと思う。ほら、太一もそう思ってますよ。というか、太一くん、そろそろ観念なさって、素直になればいいのに。ね。

そしてもう一本、特別編。太一の幼なじみの話。十子じゃないのん? 違った! すごく透けてた。壁から出てきた。ものすごいんですが、この子と遊んで、そしてある日いわれた、コスモスのこと。探しにいっしょにとおくへいかないかとの申し出。それはあまりに不穏なのだけれど、ああ、太一の父さん! その子のために、庭に咲いたコスモスを全部花束にして、この先もあげるからと約束して、そして成仏してもらったんだ。その約束は今も変わらず果たされている。その静かにお礼をいう様子。息子への愛や、その息子を連れていかずにいてくれた着物の女の子への気持ちがよくよく感じられるいい話でした。

  • 『まんがホーム』第30巻第12号(2016年12月号)

2016年11月1日火曜日

しましまライオン

 アフリカはサバンナに暮らす動物たちがもし人として生まれかわったら? ヒロイン縞崎まこは元シマウマの女の子。人になってみませんか? 今よりもきっと平穏な生活が送れますよと神様に誘われて、人になってみたというんですね。慣れない人の暮らし。けれどだんだんと順応してきて、それでも時には出てしまうシマウマ時代の習性、習慣。そんな彼女の隣人は同じく元動物の女の子で、元ライオンの来城いおん。今はもうお互いに人なんだから、狙う狙われるの間柄ではないのだけれど、それでも動物時代の感覚でじゃれあっている。そうしたところがおかしくて、いや、まこにとってはどうも死活問題だよ!?

これ、最初は『まんがタイムきららキャラット』に掲載された読み切りだったんです。基本は同じ。人になったシマウマの女の子が、人間世界で出会った女の子、それが元ライオンだったという話でした。細部に違いこそあれどその趣向はそのままに、多様な元動物の女の子登場させまして、よりにぎやかに、よりはなやかになった連載版。いおんがまこを追って人間世界にやってきた、その理由なんかも描かれましてね、そのもともとの理由、ああ、これいいじゃないの。純情いおんの素直になれないその様。それだけをつぶさに追うだけでも、充分に楽しめよう連載となっているのですね。

元動物の女の子たち。元ワニの和田新菜と元トリの雨野千鳥。このふたりは、もともと共生関係にあったので、人になった今でもすごく仲良し。ここに、いおんのライバル的存在、元ハイエナの灰島えりなが加わって、そしてまこの友達、元キリンの葉月凛奈も加わってと、ほんと、結構なコミュニティでありますよ。それぞれの力関係がね面白いんです。いおん、えりなは、その存在でもってまこにプレッシャーを与えてしまうと思えば、肉食ふたりをも圧倒する新菜の存在感とかね、ほんと、水辺最強! さすがワニだぜ! ほんと、面白い。そして凛奈なんですが、この子、もしかして人として生きていくことにかけては、この中で一番優れてるんじゃないの? 動物時代の習性にもとづくキャラづけあり。そこからはずれたキャラづけもありで、その多彩に展開される行動、魅力は見ていてすごく面白い。絵もきれい、キャラクターも可愛いというのですから、実に魅せてくれるコメディにしあがって、毎月の連載が楽しみなんですよ。

絵が魅力的というの、小柄な千鳥がすごくいいですよね。全身で感情を表現する彼女ですよ。小さい体をコマいっぱいに動かして、その大きな動作、袖余りもあいまって、もう最高、めちゃくちゃに可愛らしい。そんな彼女とクールで大人びた新菜のペアは、対照的ながらとてもお似合いで、ナイスカップリング反応です。とはいっても、百合とかね、そういう感じじゃないんですよ。親密な友達。友情? 家族みたい? うまい表現が見つからないのですが、やっぱり友達なのかなあ。でも普通の人の友達とは違う距離感があるように思います。

これは、彼女らの境遇のためかも知れないなんて思っています。人間世界に親はなく、家族もなく、だから元動物の子らを運命をともにした仲間として過ごしている。わからないことあったら、マニュアル頼りに皆で問題解決しようと頑張る。そうして生まれる近しさみたいなのが感じられる。千鳥と新菜はさらに特別な近しさがあるわけですが、それは長く連れ添ったゆえのものなのだろうなあ。だって、ふたりの人の生を選んだ理由とかさ、すごいよ。切れない縁みたいのがもともとあって、言葉にせずとも大切にしているものがあるってわかる。そんなふたりの関係はやっぱり魅力的なんです。そして、こうした関係の妙は、他の動物たちの間にもあって、なにかと対立しちゃうえりな、いおんにしても、不思議な仲間意識あって団結したりするでしょう? 後から凛奈が加わったのは、ひとりまこだけが草食獣という状況を是正するためなのかな? とか思ったりもしましたけど、こうして肉食の、草食の元動物娘たちの関係が、あちらで生じ、こちらで生じ、そこここでまた見える繋がりや理解がね、ほほえましくも愛おしい。ともに生きてる、暮らしてる、そんな感じがとてもいいんだって思える漫画なのです。

  • はなこ『しましまライオン』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2016年。
  • 以下続刊