2016年11月23日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年1月号

『まんがタイムスペシャル』2017年1月号、昨日の続きです。

『穂積くんは猫に勝てない』。前回アパートから焼け出された穂積くん。ああ、これで先輩、彩千華の住んでるシェアハウスに入居することになるんだろうな。ええ、そのとおり、入居することになりましたよ。と、その前に試練がありました。猫に認められなければいけない。猫のブブ、長老格なのかな? とにかくこの猫の許可を得ないといけないらしくって、いやはや、穂積くん、猫が苦手なのに大変だな! ともあれ、穂積くん、ブブに認められてシェアハウスに入れることになったわけですけど、憧れの彩千華さんとお近付きになれるかもって期待もあれば、他にも美人がいるよって、なんという理想的な住居なのか。これ、穂積がブブにやたら好かれて、それで彩千華にライバル視される、というか、もはや地縛霊のレベルだな。恨みの視線に射貫かれてる様子が実によかったです。

光れ!メシスタント』、大きく状況が変わります。檜山さんは実家に帰る。先生は連載を畳む。これ、この漫画も終わってしまうんじゃないかって、なんだか不安になりますよね。ともあれ、光もこの先どうするか考えないといけない。中辻は別の先生のもとでアシスタントを続け、投稿も続ける。光は、ユズミ先生のもとに? 正直、ずっと彼ら彼女らの関係、変わることなく続いていくと思っていたんですね。それが、こうして連載を畳むということがすなわちチームの解散であるのだと実感させられて、ああ、光はどうするのだろう。この光の決断が、この漫画のテーマをこれと押し出しそうな予感がします。

『まちがいだらけの恋愛道場』、なんというか、すごいですよね。最近、圭介の店から足の遠のいているマサスケ。どうしてるのだろう、そういいながら最近の体調不良について話しあっていたふたり。まさか、これが後になぜそうなってるのかって理由あかされることになるんですが、ほんと、酷い話だった! マサスケに彼女ができたっていうんですね。でも、そうしたら、圭介も芝も信じやしないわ、騙されてるんじゃないかって疑うわ、って、まあ私もそう思ったんだけど。だって、この漫画、こと恋愛に関して、理想的な展開なんてありえないもの! 今回の彼女は、占い好き、ちょっとオカルトがかってる子だっていうんだけど、いや、これ、あかんよ。いよいよまずいよ。そう思うんだけど、あのマサスケのポジティブさ、あるいは状況に浮かされて、現実をちゃんと見てない様子が本当におかしくて、ええ、この駄目さがたまりません。加えてこの状況ないしマサスケの彼女に対する、圭介、芝の悪口三昧、これも素晴しくて、二人とも黒帯やぞ、って、あかんあかん、なにする気なんだ、ふたりとも。また発想というか出てくる言葉がおかしくって、お酒と粗塩で洗って清めて、そういわれたマサスケに、漬物にするつもりだよ、クック○ッドで見たよそのレシピ!! って、嘘つけ! そんなんあるわけないじゃん! でも、ほんと、めちゃくちゃ面白かったです。

メェ〜探偵フワロ』、これ、素晴しいわ。ミスレモン、執筆で悩んでるんですね。その悩んでいる様子がですね、本当に切実で、賞をもらった後の方が大変、あんなにはしゃぐんじゃなかった、ねえひいおばあちゃんの短編一本ちょうだい。気持ちがすごくくじけてるんだってわかる上に、そのくよくよが仕事にまで影響しちゃって、ダブルで落ち込む。さらには、このところ調子のよい新人作家、ミスターマープルのこと、受賞もしてないのに…、偉い人の親戚なのかな。ああ、口にして、恥じた、その姿。胸につきささるよう。痛ましく、その弱さの露呈したところに、人というもの悲しさいじらしさ、嫌というほど感じいったのでした。そして、アーサー、いいやつじゃん! トレイいっぱいの贈り物、レモンの好きなものいっぱい持ってきて、なぐさめてくれて、ああ、レモンがこのタイミングで好きだっていってしまった、その気持ちもわかろうもの。でも、ここでアーサーが壊れちゃうのん!? まったくの予想外の展開に、おかしかったり、でもこれがアーサーにもレモンにもよかったんだって思えたり、で、最後にミスターマープルの真相! あー、まさかの展開だよ。そんなことだったんかい。でも、プロのサポートってすごいのね! うん、ミスレモン、このふたりに、執筆のこと、そのまま相談してみてもよかったんですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第1号(2017年1月号)

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