『まんがタイムきららミラク』2017年1月号、発売されました。表紙は『うらら迷路帖』、千矢を中央に皆そろって記念写真? といった雰囲気。なんだか、写真館で撮ってもらった、みたいな風にも思えますね。中央の千矢にそっと寄り添うようにもたれかかってる臣とノノ。ふたりの性格の違いが、その寄り添いかたからもうかがえるようで、臣さん、すっかり打ち解けられましたなあ。でもって、素直さが愛らしいノノ。その手の中のマツコさんもいい表情であります。後ろには紺と小梅。ふたりとも余裕感じさせる、そんなお姉さんっぽさが素敵です。
『うらら迷路帖』は、小梅のもとに届いた荷物。憧れの魔女、マリからの贈り物だというんですが、手紙もない、ページが真っ白の大きな本が一冊、どんと入ってる、それだけの包み。ほんとに贈り物? わからんのだけど、その秘密を調べるために図書館にいったりする、それがちょっとしたアドベンチャーで面白かったですよ。もじもじが可愛いと好評な小梅。小梅を素直にさせるために脅しをかける臣。でもって見事に有能さ発揮させる紺! 皆、いい感じに個性発揮させて、でも、それでも今回の一番は小梅でした。そうか、勉強苦手なのか。いや、それは知ってた。本に囲まれると、倒れちゃうのか。などなど、個性に面白みのせてくるんですが、でも、今回は小梅のモチベーションに火のつく、そんなエピソード。ああ、小梅の思い、切実ですね。それだけに、前向きになったこの子、凛々しくも見えて素敵でありました。
『ラストピア』は、島の地図ができますよ。カリンとアンナの姉妹がやってきて、島の話、記憶の話などして、そうか、アンナは大陸で教師をやってる。いろいろ情報を集めてくれる、そんな約束してくれました。島の地図作り。島の形、簡単に描いて、そこに観光スポットを書き入れていく。それができれば、看板を皆で作る。ああ、こうやって工作してるところ、楽しそう! そして地図が、看板ができて、それをどこに設置しよう。船着き場がいいだろう、そういうんだけど、置き去りにはできないって、そんな感情移入、見たことないよ! 看板の自立とかね、おかしな話になっちゃって、それで解決がミニ看板。なんだろう、この不思議なコミュニケーション。楽しいです。
『城下町のダンデライオン』、おお、恋の話。アンジェが恋に悩んでいる。はたしてこの気持ちはなんなのかしら。光に、この胸のドキドキはなにかしら、相談したところ、隣りの紗千子がなにやら届かぬ思いに苦しんでますね! しかし、今回出てきた恋愛の火種。光と紗千子。そして遥に岬? いや、遥と岬はどうかわからん。言動があやしいだけだ! 葵に相談してみたところ、自分の気持ちがどういうものか、はっきりと意識したアンジェ。葵はアンジェの思い人が遥だと思い込んでるけど、茜様だから! さあ、どうなる。ほんと、みんなちょっとずつ噛み合わないコミュニケーション展開して、その先に茜争奪の火花が散る! まさか、花蓮が! そうだよ、花蓮だよ! 茜様のお相手となれば、この人しかあるまい。アンジェ、花蓮の、自分の方がどれだけアドバンテージあるかというアピール合戦。どうも花蓮に軍配あがりそうで、けど最後の一手でアンジェ逆転!? いや、ほんと、茜様まわりの人間模様。なかなかにいい感じに盛り上がっていきます。
『しましまライオン』。えりなさん、猫舌だ。というか、あのタイプのコーヒー、慣れないとやけどしそうだよね。さて、今回は合唱コンクール。皆で歌の練習するっていうんだけど、元動物の彼女らは、歌を歌った経験がない。歌う必要がなかった、どころか、うかつに歌うと自分の存在を捕食者に知らせてしまう! うん、歌っちゃ駄目だ。そりゃ、慣れてなくって当然だ。千鳥が先生ですよ。鳥の彼女は歌が好き。新菜に飲まれた時も歌で知らせたって、危ない、危ないから。カラオケボックスで練習することになったんですが、音に怯える肉食系ふたりが面白い。いおんなんて子猫じゃんよ。でもって、肉食系3人、口を大きく開けたら、えらいこと怖い顔。ほんと、いおん、えりなだけでなく、新菜まで加わるとか予想外でした。そしてまこへのトレーニング。ちょっとずつよくなっていっている、そういう様子がうかがえるのはとてもいいですね。かと思えば、他の連中、マイペースに特訓してて、特に新菜。ただただ腹筋。マイペースすぎますよ。今回、動物の頃の特性、うまいこと盛り込んで、そして合唱コンクール本番でまこの知るいおんの知らなかった側面。ええ、こうしてだんだんに知っていく。それで深まるものもある? まこのあの表情、すごく魅力的でした。
『広がる地図とホウキ星』、これ、本当に面白いです。新入生ガイダンスにて、新たな課題が提示されました。下宿探しをしてもらいます。通いの学生も探すんだ。これ、いいイベントですね。この街の風物詩。新入生が街を知るきっかけとなる。それと同時に、彼女らの暮らす街、世界を描き、読者に伝える、そんなきっかけにもなって、そう、この漫画の持ち味は、この世界を魅力的に描き、伝えるというところにあると思うのです。学校に入ったら、学内の出来事が描かれるようになるのかな? そう思っていたら、とんでもない。街全体がフィールドでした。広い! また下宿探しの過程において、魔法を使った人助けもします。訊ねていった先で出会った先輩に、ただ下宿を探すだけでなく自分のテーマを決めよう。新しい魔法のジャンル、錬金術が出てきたかと思えば、この課題でなにを得るか、そうしたアドバイスももらえまして、この漫画は魔法ものであり、また成長していく学生たちの物語なんですよって、そうした幅の伺える回でありました。そしてリンの下宿先、無事見つかって、また彼女のテーマも見えてきた感じです。と、そうなれば気になってくるのが、ゼルダの行く末。この子、どんな下宿を見つけたのか、気になりますよね。
『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、イベントが続きます。第二試合は借り物競争。キャロライン親衛隊の先鋒はチェリム、ヒカリ組。意外な組み合わせとかボンちゃんいってるんですけど、ああ、そうだ、ふたりの関係知ってるのあんこだけだ。ほんと、相談してるようには見えないのに、不思議と統率がとれた動きをする。なぜなのか。テレパシー!? いや、ふたり、リアルで一緒にプレイしてるからっていうのね、ほんと、お姉ちゃん、熱くなって、そうかあ、妹からしたら、ちょっと幻滅かあ。あんこ、キャロライン組も面白い。そうか、この借り物競争。参加プレイヤーからアイテムの情報をコピーさせてもらうっていうんだけど、このシステムだとライバルの足引っぱれるよね。そう思ってたら、なるほど、貸す方にもメリットがあるようになってるんだ。そりゃ、私のを選んで、そんな風にもなりますよね。でも、天使の羽探し、難航して、というか、めちゃくちゃな迷走に見えるよ!? でも、これ、キャロの妄想、いやプレゼンテーションの巧みさでクリアって、ほんと、これ、おかしい。うん、キャロ、活躍してる。そしてアンカーのボン、じょそ天組。のっけからおかしい。処理が追いつかない! って、ボンにはどんな世界が見えているのか。カクカク? そして母の愛。ほんと、おかしい。結果的に負けちゃうんだけどね、それでもプレゼン力が評価されてボーナスもらえたのか。これ勝利、逆転の鍵になるのかな? いや、よく考えたら、勝負に負けても面白ければいいんだ、このイベント。ええ、負けてもいいっていうだけで、ぐっと幅が広がりますね。ところで、ボンちゃんのプレゼンに、自分の母を懐かしく思ったというじょそ天。これって、フラグ? フラグ? そしてキャロラインEX。可愛い! 次回は、いつぞやの彼女らとの戦いとなるという予告がありまして、ああ、これ、きっとただではすまない。絶対、めちゃくちゃコミカルになりそうです。
- 『まんがタイムきららミラク』第6巻第1号(2017年1月号)
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