『まんがタイムファミリー』2017年1月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんがクリスマスツリーの飾り付け。てっぺんの星、ベツレヘムの星をまさに取り付けた、そんなところ。ああ、振り返るその笑顔がまぶしいですね。『おしかけツインテール』は、花梨がサンタの帽子かぶって、エプロンのツリーワンポイントも可愛い。うしろからケーキうばってる母はトナカイの着ぐるみ、というかパジャマ? 着てて、これもまた可愛いというから困ります。『妹のおシゴトは時給2000円』ミエ子は、ちょいセクサンタ衣装を着まして、手にはプレゼント。これはお兄ちゃんへのプレゼントでしょうか。
『おしかけツインテール』、同居して一周年。ほとんど変化のない俊郎。この人、花梨のためになにかサプライズをしたい、そんなこと思ってるんですが、なにをあげたらいいかわからない、なにをしてあげたら喜ぶかわからないっていう、そうした悩みの合間合間に思い出される花梨のことね。私服買ってきた時の写真とか、夏休みの課題とか、ほんと、俊郎にとって花梨がどんだけ大事になってるかってわかる、そんな描写だったと思います。いろんな出来事が思い出になって積み重なっている。その思い出のひとつが、一周年の今夜の食卓で、そうか、それを覚えていた花梨もそうなら、俊郎もそう、この一年を大切にしてるんだって、そんな素敵なエピソードでした。
『牧場OL』、イタドリ食品虎杖浜は、すっかり地元の人達に受け入れられました。それで関爺に頼られて、なんとか応えようと奮闘する様がよかった。虎杖浜の情熱。それを静かにサポートする鶴沼と、このまったくタイプの違うふたり、いいコンビネーションですよね。関爺の送別会。ほんと、皆なじみました。野花もそうだよなあ。そして酔った鶴沼! なんじゃ、これ、めちゃくちゃ可愛いじゃないの! ええーっ! 振り返って素敵、眼鏡をかけて素敵、笑みを見せて素敵。ああ、もう、とんでもないことです。今回は虎杖浜の回でした。彼の複雑な心境、それが余韻を引いて、とてもよかったです。で、なにか新展開? え? オーストラリアにいっちゃうの? 野花が!?
『寺島さんは悟っている』、最終回でした。皆でサプライズで伊霧の誕生日を祝おう。そう思って準備してるんですが、そのサプライズ、すっかり伊霧にバレちゃってるっていうね。それでもバレてないふりしてくれる伊霧。いい子です。さて、プレゼントはどうしよう。幼なじみの彼のショック、面白くて、そして誕生日当日。それぞれに伊霧のためにしてくれたこと、それ、ちゃんと伊霧は喜んでくれてるみたいでよかったです。ほんと、明菜が伊霧のこと妹みたいに思ってたとか、驚きの真実。そして、いろいろあった思い出に自分は参加してなかったことを、改めて意識させられた幼なじみの彼、藤岡。もうね、不憫でならなかったですよ。そして、これまで伊霧に助けられたという人たちから届いたプレゼント。どっさりと、量もそうだけれど、これは気持ちだろうなあ。年が明ければ2巻が出ます。1巻2巻と読み返して、伊霧のこれまでの頑張り、それを再確認したらさ、ここの描写、なおぐっと胸に兆すものあるんじゃないか。そう思わされましたよ。これまで積み上げてきたもの、それを丁寧に、大切にして終えた、そんな感触。よい最終回でした。
『広島さん、友達になってください』、ゲストです。これ、面白いですね。絵もいい感じ。本誌初登場ということは、他でも描いてらっしゃるのか。というか、絵に見覚えがあるよ? うん、とてもいい。父の転勤? に付き合って、これまで全国あちこちを転々としてきた一家。しかしお母さんがもう嫌んなって、私たち家族はここ広島に定住します! それで娘キミも、広島を故郷と思ってみようかと。よく知り、よく馴染むよう、努力していこうと……、思うんですが……、あかんか、陽気な広島県民とネガティブな自分はあわんと、ちょっとくじけぎみな様子、なかなかに好みでしたよ。妹タミは3歳児。さっそく広島弁に馴染みつつあって、姉キミはプレッシャーを感じつつある。あの妹に「けぇ」と「じゃけぇ」の使いどころを教えてほしいと頼むところね、うん、私も知りたい。けど、言葉は後からでええんちゃう? そんな彼女に興味持ってくれてたのが、クラスの秋中紅さん。黒髪ロング、とても元気。あの笑顔、素晴しいな。ネガティブキミちゃんは紅さんと仲良くなれるかな? いや、ちゃんと引っ張っていってくれそうですよね。うん、うん、安心できそうな広島デビューですよ。
- 『まんがタイムファミリー』第35巻第1号(2017年1月号)
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