2019年6月30日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年8月号、一昨日の続きです。

『RPG不動産』。めちゃくちゃ面白いな。実は優秀だったファーとかね、仕事場の可愛いマスコットと思ってた琴音もびっくり。いや、自分も職場の可愛いマスコットと思ってました。すまぬ、ファー。今回の琴音の失敗。紹介した物件が不評でおしかりうけちゃったっていうんだけど、その家のあまりの奇怪さ。やたら扉が増設されてたり、しかもフェイクもいっぱいあったり。これ、アトラクションに活用したりするのかなあ。そう思ってたらまさかの展開見せて、ああー、火災から地下室発見。その部屋には盗難品が! この流れ、いつもの物件にマッチするお客さん見つけるというのとはまた違って、意外で、ちょっとミステリー風味もあって、面白かったです。空井戸から横穴掘るとかね、はー、面白いなあ。こうしたメインのストーリーも面白かったのですが、端々に見える皆の人となり、それがまたよくって、琴音の言動、すごく好み。This is realityとか、でもってセーラへの暴言! あとラキラのレベルアップ。ファンファーレ鳴るんだ! こうした小ネタに加えて、この世界の消防とか、社会システムもチラ見えするの、わくわくさせられた。最高ですよ。

『精霊さまの難儀な日常』。精霊の皆がつけているリボン。あれ、そういうものだったんだ! 精霊の力を抑えるための封印。髪は結びっぱなしでも、強く宿る精霊力のために汚れない。なるほどなあ、ノムが土に潜ってもきれいなの、そういうことなんだ。今回はそんなノムの気鬱、そこに手が差し延べられて、ほら、前回にちょっと匂わせてたでしょう? あれ、そうか、そういうことだったんだ。ホームシック、昔、よくしてくれた姉のこと思い出してしまったというの。そこでいろはがノムにかけた言葉、それが本当によくて、ええ、この人、いいお姉さんですよ。その翌日の生き生きと楽しむ精霊の子らの様子、それも清々しい。皆が精霊の力使ってるコマ、それがすごく素敵なのね。ノムのまじない、これもよいよねえ。いいエピソードでした。

『はるみねーしょん』。ああ、最終回でした。はるみとのお別れとなる日。これまでをちょっと懐かしんだり、けど決してしんみりとしすぎないバランス。はるみのお別れの言葉、「別れ際のセリフ」で検索しただろとかね、ほんと、くすっとさせてくれるの。それと、あの謎のラーマさん一家。これがじわじわくる。でもって、はるみとの再会、どう描くんだろう。とかなんとか思っちゃってたらさ、あれでしょう、うわー、やられたわー。これは予想してなかった、というか、このインパクト! すごかった。やってくれました。なんだろう、こんなのあり!? みたいな展開なんだけど、『はるみねーしょん』だもんな、なんでもありだよ! そして最後にまたラーマさん。というか、『Solid State Survivor』! いやもう、最後の最後まで『はるみねーしょん』。やりきってくれました。

単行本、カラーで収録してくれんかなあ。電子だけでもいいから、お願いします。

『先パイがお呼びです!』。文化祭当日! マヨちゃんもおぐちゃんも、なにそのテンション。めちゃくちゃ可愛いんだけど! そんだけ生徒会のメイド占い屋敷に入れ込んでるんだろうなあ。あのおぐちゃんの嬉しそうな様。マヨちゃんがちょっとテンションについていけてない。でもって占いですよ。めちゃくちゃきれいなきなこ先輩! うばあ、素晴しい。マヨちゃん、ウッッッって胸がつまるほどなの!? その後の対話も素晴しい。ふたりの関係? その距離の絶妙さ。ドキドキ? なんかふわふわした嬉しさみたいなのもただよいますよね。本当、このくだり、絶品でした。後半の、パンケーキ屋の出し物でパンダ着ぐるみ着せられるマヨ。宣伝に校内練り歩いていたら、助けを呼ぶ犬笛! いってみたら、きなこ先輩、血まみれーっ!? ああ、そうか、きなこ先輩がケガしたんじゃないかと思ったのか。自分はてっきり先輩が人を刺しちゃったのかと! いや、もちろんこの平和な漫画でそんな物騒なこと、起こるわけありません。小さなトラブル。先輩も無事、ただの血糊でした。けどこれが先輩とマヨ、ふたりの絆、あるいは互いに相手との繋りを大切にしていることを再確認させて、ええ、なんか嬉しい。そんな回、素敵でした。

2019年6月29日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年8月号

『まんがタイムオリジナル』2019年8月号、一昨日の続きです。

『となりのフィギュア原型師』。めちゃくちゃ面白い。ゲームに熱中しすぎて、ゲーム機とりあげられちゃう桐山代表、原型師滝館おこめ。小学生扱いされて不服な彼女。仕事ほったらかして遊びたい。その溢れかえる遊びたい気持ち、きらきらした瞳も愛らしく、そんでもって、屁理屈ギリギリのあの説得。素晴しかった。でもっておこめの溢れかえる実力ですよ。焼成粘土でもって、ざくざく作っていくその実力。でも、頼まれてる仕事じゃなくて今やってるゲームキャラ作っちゃうのか! 面白いな。自分の欲望優先の半藤もいかすよな。皆、自分に素直で素晴しい。そんな自分に素直なおこめに仕事をさせるにはどうしたらいいか、斉藤のあの手腕よ。いやもう、おこめ先生、ちょろいちょろい。あの思うがままに操られてるの、最高でした。

カントリー少女は都会をめざす!?』。田舎のゆったり生活からはじまった今回。なるほどこれは、都会の速度、それを際立たせるための仕掛け、前提づくりでありましたか。都会のスピードを知りたいと大河さんを呼び出して、そうしたら大河さんの速度についていけない八重! もう小走りやんか。話をするのもままならない。実際都会人は早足とかいうけど、なんでなのか。当たり前みたいに早足が身についてる。あるいは、鉄道ダイヤやらなんやら、小刻みにせわしなく組まれたそれらが早足を助長するのかも知れませんね。けど今回は、足腰鍛えるとかいってピクニックに発展。八重だけはなんかおかしいけど、やっぱりちょっとゆったりした時間になって、ええ、こういうコントラスト、いいですよ。ゆったり、最高です。

『なごみ先生は職場のお医者さん』。これ、ゲスト掲載か。なごみ先生が産業医になる前の話。というか、産業医研修会に参加した時の話ですね。なるほど、溶接面とか防塵マスクとか、仕事に必要な安全用具、展示されてたりするのか。面白いな、というか、インパクト出すために溶接面装備してる講師はあまりに頑張りすぎだ。ほんと、いいインパクト出てました。産業医になったなごみが電話をした相手が、O-TACの社長で、丁度産業医を探していたというグッドタイミング。そこからのやりとりね、おお、社長、太っ腹。でもってくたびれてる社員、この人たちを助けるんだってなごみが決意するところなど、なるほどこの意識が今に繋がるんですね。しかし、なごみ先生もなかなかにしたたか。過労による損害事例見せて社長ビビらせて、でもってそれを給料交渉に活かす。やるなあ。なごみ先生のこういうところが好きです。

『大奥より愛をこめて』。大奥予算の大幅削減を申し渡されて大ピンチ。さらに詳細な数字を定信より要求されて頭を抱える本堂。ここで蒔乃が大活躍するとかまるで予想外でしたよ。記帳の様式を改めさせて、実務においても大活躍。菜々緒も驚くほどだったのだけど、まさかこれをもって定信に疑心を持たせることになろうとは、ほんとまったく予想を超えてました。確かに、蒔乃は最初から目をつけられてたんだけどね、この女中にはふさわしからぬ知識に能力といったところでしょうか。あわや間者か、なにごとかたくらんでいるのか。追求される蒔乃がですよ、一瞬見せたあの凄み、ほんと、蒔乃ってなにものなの!? ただの面白女中じゃないのか!? こうした謎を盛り込みながら、ラストですよ、あの帳面をめぐるやりとり。探りをいれていた証拠であるのか!? ハラハラさせておいてこの展開! しかも菜々緒も一緒になって厳しい指摘! 大崎様に心配されるほどしょげてしまった蒔乃だけど、定信と一緒にダメージ与えた張本人が隣りにいるから! ほんと、めちゃくちゃ面白かったです。

2019年6月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2019年8月号、発売されました。表紙は『まちカドまぞく』。TVアニメ放送開始!! の文字も力強く、ああ、いよいよはじまろうというのですね。というか、もう2週間もしたら放送がはじまるってんだから、あっという間でありますなあ。表紙はシャミ子とご先祖、ふたりが一緒に魔術を披露? って、いやこれ、どっちかというと奇術だ! ちょっとフォーマル寄り、露出低めのシックなドレスが、ふたりともに愛らしい。くったくないシャミ子の笑顔が実にいいですね。

今月は新規ゲストが1本です。

『ねこみみクローバー』。猫耳を持つ耳人なる人種が存在するこの世界。しかし、耳人は不吉であると忌み嫌われていて、耳人である月城くるるもクラスで孤立しているというのです。そんなところへ転校してきた桃宮凛音。桃宮家の令嬢として幼いころから厳しく育てられてきた反動なのか、可愛いものへの興味、愛着はとどまるところを知らぬほどに肥大化して、一種変質者の域にまで踏み込んでいる。そんな凛音とくるるの出会い。猫耳が可愛いと取り乱しそうになりながらも必死で耐える凛音なのですが、ああ、この出会いこそがくるるの運命なわけか。冒頭で、くるるが姉からいわれていたこと、異分子である我々耳人を受け入れてくれる人が現れるという、その時が今だったというんでしょうね。学校生活を完璧に送りながらも、その視線、その意識はくるるに向けられている、そんな凛音の過剰な愛と、そしてこの土地の文化を知らないということが、忌み嫌われ怖れられる耳人、くるるの人生を変えるのだろう。と、まずはその出会い編でした。

2019年6月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年8月号

 『まんがタイムオリジナル』2019年8月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下さんがどーんと冷やし中華に挑戦ですよ。ああ、色取り取りの具材、目にも鮮やか、いいですね、夏になると食べたいもの、その上位に位置するもの、それが冷やし中華ですよね。今回のテーマは夏の食べ物でしょうか。『らいか・デイズ』らいかはスイカに塩をどっさりかけちゃって困り顔。『小森さんは断れない!』しゅりはかき氷であります。『わさんぼん』牡丹は、これはアイスなのかな? 夏を思わせる食べ物の数々、魅力的です。

『おしかけツインテール』。めちゃくちゃ面白い! 花梨の罪の意識、そして葛藤ですよ。町のおもちゃ屋が店じまいします。以前は、毎月ここで買い物していく物好きがいたんだけど、パタッとこなくなってしまった。で、その物好きが俊郎なんじゃないか、ということは買い物を制限した自分がこの店を廃業に追い込んだ遠因なのではないか!? おお、花梨の葛藤よ。俊郎の散財は、いいかえれば経済の循環でもある。それを止めるのはむしろよくないこと? それで試しに? 俊郎さんが何にどれだけお金を使おうが口出ししない法、略して俊金特別法を施行するってんですね。ちょっと無理してる花梨がいいですね。そして突然無駄遣いをとがめられなくなった俊郎、死を覚悟しちゃってるよ! この騒動、花梨の考えすぎではあったんだけど、おもちゃ屋さんのご主人、奥さんと話して、それでもらったアドバイス。ああ、花梨、よかったね。ただ許せばいいってわけじゃないっていうの、このアドバイスで、ちょっと極端から極端に走りがちのこの子も、また大切なバランス、身につけることができたのではないか、そんな感じがありますね。

『猫がOLに見えて困ります』。今回はOLさんの過去を知る男が登場ですよ。しかしミコトも大変だな。動物が人に見えるせいで、逆に自宅の庭にいる男が人間なのか動物なのか判別できない。今回は人でしたね。でもってこの大男。五十嵐さん。見た目こそはごついけど、すごく低姿勢でおだやかな人。そうか、かつてこのあたりのボス猫だったOLさんが姿を消した。心配して、引き取られたという家まで訪ねてきたんですね。過去のOLさん、昔の写真、それが見事にスケ番スタイルで、けどボス猫になる頃には落ち着いたのか貫禄がついたのか、今のOLスタイルになっている。この変化は、ほんと、ミコトにしかわからないものありますよね。そして五十嵐とミコト、ネコ友になってメッセージ送りあってるんだけど、届いた猫写真にOLさんが焼き餅やくんだ。この時の、ちょっとふくれてるOLさん、いいですね。これ、実際の猫でもこんななのかな?

『スズちゃんでしょ!』。ほんと、ここの人間関係、ややこしいな! 草刈りしている奥様を見て、代わりましょうかとスズちゃん。これ、ただの親切心だったと思うんだけど、奥様、めっちゃ警戒するのね! 息子狙ってるんじゃないか、これも点数かせぎなんじゃないかって、ほんと、奥様、考えすぎ! といいたいけど、以前、ちょっとスズちゃんも若旦那のこと意識してたもんなあ。でも、梨乃ちゃんからのプレッシャーがなくなって、自身の結婚問題もぱっと消えて、で、その気がなくなったら、なんと若旦那からモーションが! このままならなさよ! ほんと、互いにタイミングが悪いというか、タイミングが悪いから進むものも進まず、この漫画独特の宙ぶらりん感が出るというのか。ほんと、絶妙だと思う。そしてでもって、スズちゃん、若旦那からの誘い、どうするんだろう。

『ローカル女子の遠吠え』。りん子の母の店、かとれあに、りん子の上司がきちゃったよ。課長の愚痴る最近の若い奴、それが見事にりん子で、親の顔が見たいわって! いやもう、期待どおりではありますよ。今回、まさかバブル景気残照の頃の思い出ばなしになるとは、まったくもって予想外でした。漁師なんかもめちゃくちゃ稼げて、どばどばお金ばらまいて、でもって賭場にくりだして、って、そうか、これはもう失われた文化なのね? ともあれ、ブランデーメロンなるブツ登場。これは、これはおいしいのか? 話には聞いたことあるけど、さすがに口にしたことはないですわ。しかもここでメロンが静岡名産だって情報がもたらされて、さらに生産量日本一!? 知らんわ、知らんかったわ。しかしすごいテクニカルな御国自慢の投入。見事やわ、見事でしたわ。その後の名々伏とブランデーメロンの出会い、それもおかしくて、結構なおメロンで。おかしい、おかしすぎる。雲春考案のブランデーメロンアイス、これ、きっとおいしいですね。これなら試せそうです。

2019年6月26日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年8月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年8月号、昨日の続きです。

夢喰いメリー』。夢路、つくづく主人公だな! アハテルノーテの介入が、ヤエ攻略の糸口をつぶしてしまった。ソナーが沈黙し、メリーも満身創痍。ジョンとエンギがアハテルノーテと対峙していることを察知して、なんとか無力化してくれることを期待するも、その希望もはかなく潰えて、もう打つ手はないのか、というところで、またも夢路が歩みを進めるんですよ。メリーのとどめを刺さんとするヤエ。そのギリギリの局面でメリーの叫んだ言葉が夢路の意識を奮い立たせて、それで出てきたのがそれか。そもそもが夢路が普通じゃなかった。数トンもの過重をかけられてなお生存している。その尋常でなさの源泉である夢を視る力、それを極限まで振り絞ったとでもいうんだろうか。纏魔明晰夢。これまでにない姿となってヤエに立ち向かおうとする夢路。これ、ちょっと尋常じゃないな。これ、またも思いもしないもの見せてくれた。そう、いつだって夢路はそうだった。わくわくさせられるのです。

『スローループ』。小春、大活躍ですよ。釣った魚を調理します。お母さんは料理が苦手なのか。亡くなったひよりの父が料理うまかった。それで人を招いて、一緒に食事をしてなんてしてたけど、そうかこういう時間は久しぶりなんだ。新しく母娘となったふたり、その関係もまた深まるようなこの情景。途中途中にコミカル、愛らしい一コマ挿入されるところも楽しくて、それだけにお母さんの少し昔を懐かしむように、切なさ浮かべながらも、今を、これからを大切にしようとしている、そんな表情の動きが胸にせまってたまりませんでした。そしてこれも本題ですよ。二葉のこと。そうか、男の子の遊びをする二葉、他の子たちから男の子に媚びてるみたいにいわれたのか。それで嫌われたくない一心で自分を殺して、男の子の遊び、釣りについても否定的に……。姉、一花が二葉への思いをあふれさせるところ、沁みました。そしてひよりと二葉との約束。ああ、ひよりも頑張りました。人と人とのつながりが、やわらかく広がりながら、この子たちの気持ちを結んでいきますね。

『あいらいく俳句』。すごい漫画だ。夏も近づき暑さも酷い。すっかり暑気にやられて、俳句を詠むのもままならない。なので体力回復させようと焼き肉を食べにいくことになったのだけど、その焼肉屋がなんかまたおかしいの。店名が五七五。出てきた店主、見た目にもいかめしい、そんな彼の言葉がまたまた五七五。これね、食べ放題のつもりで皆きてるんだけど、食べ放題なのはスープとナムルだけだっていうの、ええー、なにそれ、騙し討ち!? かと思ったら、どうもおにぎりが最初に見つけたwebページ、コマの下の方にちょこっと頭を出してる注意書き、「*肉は対象外です」、ちゃんと書いてあるっぽいね! ということは、最初に注文操作間違ってわかめスープ12人前頼んだあいは正しかったのか。ほんと、あの絵面、めちゃくちゃ面白かった。インパクトあってよかったけど、あれね、いきなりスープ大量に飲ませて肉を入らなくする食べ放題店の策略かと思った。食べに食べたり、12万円。ここにいたるまで、肉が食べ放題のレベルじゃないとかね、あやしいと思わせるポイント、ちらほらあったんだけど、さてこのピンチ、どう切り抜ける? って、俳句かー。ゆうても強引な展開なんだけどさ、けどこういうの嫌いじゃない。楽しくて、いろいろおかしくって、よかったですよ。

2019年6月25日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年8月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年8月号、昨日の続きです。

『球詠』。のっけから大ピンチ!? 熊谷実業戦にて、初回いきなり特大アーチ。2点をとられて、ああ、これ、いかにして逆転するのか、我らが新越谷。そう思ったら、なんだこれ、ものすごいシーソーゲーム。どかんどかんと表で点をとられたら、裏でどかんどかんどかんととりかえす。これ、どういう展開なのか。梁幽館戦とはまったく違った展開、雰囲気。でも、これはこれでダイナミックというか、豪快、面白いなあ。なんというか、愉快な気分になる。いや、しかしね、熊谷サードがエラーしたところね、いや、これ、なにかの作戦か!? みたいに思って、いや、んなわけないよな。エラーしてまで満塁にするとか、そんな作戦あるわけないじゃん。でも、そんなこと思うくらいに新越谷に都合のいい展開で、ほんと、目がまわるようでした。その後も、熊谷ピッチャーの投球が冴えはじめた。ということは、このチームの本領これからか! とか思ったら、違うし! ムラっ気かよ! ほんと、わからん。どうなるかわからん。でもなんか愉快で、これ、わくわくの試合だなあ。

『はるかなレシーブ』。1セット目はとられたけれど、なんとか食い下がって巻き返していこう。リードする相手に食らいついて、大きく離されないよう、そしてじわじわと追いついていくはるかな。相手チーム、八重、さくらの不和? どこか通じあっていないところ、これが攻略の鍵になるのかな。そう思ってはみたけれど、そんなに簡単じゃない。なんとか逆転はしたけれど、これ、3セット目がどうなるか、ほんとわからなくなった。かつてさくらと組んでいた千秋、この子がかなたのこと、その思いを知って、自分の境涯に重ねあわせた。そしてさくらにかけた声、これが八重、さくら組の弱点、連携の悪さを払拭させるかも知れない! 対しなにかを掴んだかのような遥。これまで以上の熱戦がくりひろげられそうです。

『おなクラの幽霊さん』。すごいな、葉一くん。おろした髪、白いワンピース。さすがに見た目こそは、あの幽霊さんそのものではあるけれど、はたしてそれでクラスメイトと幽霊を同一人物と思えるものなのだろうか。きさら、油断したなあ。まさかのタイミングで葉一と出会い、さらに腕をつかまれてしまって、ああ、きさらならそうはいわない、ありえないフレーズが口をついてしまったか! これ、最初、気づかなかったわ。よく気づいたな葉一。やはり疑いあってのことか。いや、でも、クラスの子がたびたび会ってる幽霊だなんて、普通は結びつけんよ。それだけに、きさら、失敗したよなあ。葉一を避けるために文化祭に打ち込んだきさら。それが妙にクラス内での彼女のバリューをあげさせたところなど面白く、いつものペースが出ない、まったく違った雰囲気にクラスの皆も態度を変化させてきて、これだけだったら、よかったじゃん、きさら、そうして友達増やしていけばいい、なんて思うところが、葉一がらみとなるとやっぱりピンチか。あの厳しい風紀が、自分だけ生霊発して男女交際謳歌してたって、知られるわけにはいかんよなあ! いや、でも、生霊だなんて、普通は誰も信じないよ。でも、葉一は辿りついたんだよな。このピンチ、きさらはどう切り抜けるんだろう。あるいは切り抜けないのかな。先が見えん状況ですよ。

2019年6月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2019年8月号、発売されました。表紙は『球詠』。力強くピッチングするヨミ、その後ろにはバットをふるう珠姫。いわば主役のふたりがこうして揃って大活躍といった風なんですね。さて、表紙には気になるフレーズが。球詠TVアニメ化決定!! なのだそうですよ。ああ、ここしばらく女子野球ものが人気なんでしょうか。漫画、ゲーム、アニメ? いろいろちらほら目にしてますが、『球詠』もその人気の一角を占め、支えるタイトルになるのかも知れませんね。いいアニメになればいいなあ。楽しみですね。

今回は新作ゲストが3本です。

『中央線沿線少女』。これは毎回異なるシチュエーション、異なる登場人物で物語っていこうという漫画なのでしょうか。今回は御茶ノ水万世橋編と銘打って、そして次回は奥多摩編とのこと。中央線ってのはJR中央本線でいいのかな? 確認すれば万世橋駅はもう廃止されて、残っているのは御茶ノ水駅。奥多摩駅は青梅線にあって、つまるところ中央本線じゃあないっぽいな。中央線快速がカバーする範囲を舞台にしよう、そういう理解でいいのでしょうか。今回は幼稚園から小中とずっと一緒に育ってきた、そんな女の子ふたりを主人公に、目指す夢の違いから別れても、御茶ノ水駅がふたりの出会うきっかけを作ってくれている。ストーリー、劇的ななにかを表現するというよりも、情景を描こうという意図が見える、そんな構成、絵作りが印象に残りました。

『限界ゲーム飯』。おおう、『キャッチ&キャッチ&リリース!』は終わったわけか。たしかに、前回、ひとつ区切りとなる、そんな感じだったものなあ。ということで心機一転、新作はゲームと食をめぐる四コマです。というか、落ち着いて食べなさいよ! 帰宅後、なにを置いてもPC起動即ログイン。PCチェアにボスンと座って、はじめてオフの体勢にはいる主人公。しかし、この人、どんだけゲームメインなのか。忙しくて昼を抜いたというのに、食事よりもまずはゲーム。ゲーム優先、マッチングからロードにかかる時間を利用して、いかに手っ取り早く食事を用意するか、まさしくタイムトライアル飯だっていうんですね。要する時間は3分から4分ってとこか。レンジでパスタをやっつけて、からっぽの冷蔵庫からバター、戸棚からなけなしの梅こぶ茶、これらで味付け、栄養補給しつつゲーム進めるっていうんですが、濡れてる手じゃゲーム機さわれないとか! こういうのがおかしくて、ほんと、君、落ち着いて作って、落ち着いて食べて、それでゲームした方が結果的に充実しないか? とは思うんだけど、寸暇も惜しんでゲームに取り組む、そんな気持ちはわかるんですね。こうしたちょっと共感できるってのをちりばめるの、うまいと思いました。

『探偵、推理のお時間です!』。タイトルからもわかるように推理もの、探偵もの。けれど、有能な探偵とかじゃなく、へっぽこ? むしろその本人が探偵に憧れている、そんな感じだというんですね。シャルロット探偵。とにかく推理が当たらない。仕事こそはなんとかなってるんだけど、むしろ町の便利屋さん。シャルロット探偵のもとで助手をつとめて3日のメアリーは、舞い込んできた事件、探偵に同行して、あまりに当たらない探偵の推理に困惑しながら、自ら推理、事件のあらまし掴んだら、探偵にヒント出して当たるよう導こうっていうんですね。本格的な推理ものとかは目指していない、そんな感触。むしろ、シャルロット探偵の天真爛漫さ、それを愛でようというところにウェイトがかかっている。そういう漫画でありますよ。

2019年6月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2019年8月号

『まんがタイムスペシャル』2019年8月号、昨日の続きです。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。体育大会で勝ちに貢献できそうでできなかった部長。得意気にべらべら秘策をしゃべっちゃうから! でも、力学で勝ちをとりにいく綱引きが面白かったと、なんと、入部希望者が殺到ですよ。マジかー。こんなことあっていいのか。しかし、ここで問題になるのが危険な実験やってるって噂。悪いことに、やってない、大丈夫といいきれないのがここ物理部。でも大丈夫、危険なことなんてやってない、堂々と公言する部長ですよ。さすがや。これ、本気でそう思ってるのか、あるいはしれっと嘘ついてるのか。どっちにしてもヤバい、いや、頼もしいな。入部希望者たちにこれまでの成果を披露している部長。生き生きとして、そして入部希望者にはいろいろ詳しいのもいて、なるほど、朝永、ピンチじゃないか。けど、きたる文化祭のために頑張ろう、一念発起して自転車発電機を実演してみたらば、あの事故! これ、部長がやりすぎたのもあれだけど、火が出た時にこれは実験、想定どおりだなんて、ヤバいこといってしまった部長の敗因ですよ。案の定? 危険な実験やってると見せつけてしまって、さーっと潮が引くように入部希望者が消えてもとの黙阿弥。浮かれてるのは朝永だけか。ほんと、このもうちょっとっていうところで失敗するの。そのやらかしようが見事です。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。あ、これ、出張ゲストなのか。柱にて人気作と紹介されてるの、なんか嬉しいなあ。面白いもんなあ。八重ちゃん、可愛いし。さて、その八重が弟、日向に都会人のイメージを聴取中。それに応じて、早足と答える日向。でも、八重の実行しようという早足、それ、なんか違うよ? それ、都会とかそういうのんじゃない感じよ? 今回も八重は見事につっこまれ役を果たしてみせて、立派ですね。つっこむは、つっこみ役というより常識人枠とでもいった方がいいみなちゃん。でも、この子、なんか闇抱えてるよ? いつも、そこまでじゃないよね!? 心配してる八重がなんかおかしかったです。のんびりみなちゃんは可愛かったんだけどなあ。都会代表、大河さんのお弁当を八重が想像するくだり、あれが面白かった。おかずがやきそば。それはたまにある。って、あるのか。すごいな、大阪。いや、大河さんのお家だけか? ラストのお弁当ふたつになりました、これもよかった。ほんと、この子たち、なんか楽しそうなこといつもやってます。

『なごみ先生は職場のお医者さん』。ファミレスでコンペ用の資料を作っていたらバレてはいけない相手、なごみ先生に見つかってしまった。これ、仕事だけど仕事じゃない? 自由参加のコンペで、けれどこれで受賞、製品化を勝ち取れば、このままヒットまでいってしまう可能性、いやさ実績があるという。そりゃやる気にもなろうというもので、それこそゲームが好きで、こんなの作りたい、こんなゲームがやりたいというビジョンがあればなおさらなのだろうなあ。かくして、社内には体調不良者が続出して、なごみ先生にバレたらやばいと社長がビビる。後ろになごみ先生がいるのに、みんな騙されてるけど怒ったときの怖さは歳相応以上の貫禄が、なんていっちゃってるコマ、あれ、面白かったなあ。状況によっては就労制限をかけられるかも、コンペ自体が中止になるかも。そういって怖れるの、逆にいえば労働環境の整備についてちゃんと考える文化が根付いたってことですよね。そしてなごみ先生も、彼らの情熱、やる気を理解して、無理はしないこと、釘は刺しながらも皆を激励する。立場、役割こそは違っても仲間なんだな、そう感じさせられた瞬間でした。

『タヌバレ』。面白い。人に化けているキツネ。うっかりしっぽを出してしまってたら、教師に見咎められてしまった。なるほど、アクセサリーと思われた。それを少年の機転で救われてというの、なるほど、今回はそういう機転が話の軸になっていた。うまかったですよ。この学校、キツネの子だけじゃなく、ねこの子もいるんですね。ねこのクロエちゃん。しっぽがふたまたになってる。この子はうっかりすると耳としっぽが出てしまう。この子のピンチをね、キツネのごんと少年ふたりが機転で救う。あのくだり、そのコンビネーション、うまくできててよかったです。しかもピンチに陥ったクロエのあの弱りきった顔、そして助けられても素直にお礼いえない彼女に、そんなクロエのこと理解してなのか、勝手にやったこととニコニコしているごんと少年、その人情味ですよ。ほんと、この情感が面白い。素直じゃないクロエのお礼のくだりもいい。そして没収したアクセサリーが葉っぱに戻ってしまって、先生が焦るところもね、ちょっと可哀そうなんだけど、ちゃんと後で返そうと思ってたってわけでしょう? うん、いかにも化かされたってやつ。でもこのご時世、化かされたとは思わないよねえ。この先生なら、クロエにちゃんと謝りそう。そこでまるくおさまるといいですね。

2019年6月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2019年8月号

 『まんがタイムスペシャル』2019年8月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、初夏の風に吹かれるマキでしょうか。本編じゃいろいろ大変な感じですけど、こうして普通に描かれると、ぱっと目をひいて涼やかなその姿、まこと美少女であるなと思わされます。『コスプレ地味子とカメコ課長』からは紫ノ井ちゃんと、紫ノ井ちゃんだ! コスプレ前とコスプレ後、ふたりそれぞれに水着姿。けど、雰囲気もテイストも、また水着の趣味も全然違って、なるほど、これはまわりの人も気づかないわ。そして『なごみ先生は職場のお医者さん』、なごみ先生のカットもございます。麦わら帽子、手にはひまわり。素敵な美少女ぶりです。

『ローカル女子の遠吠え』。なんだ、エレクトロニクスって! 社内での交流会、その幹事を任されたりん子。悩んだすえに、ふと話題になったなわとびの技、エレクトロニクスに触発されて社内なわとび会を開くことになる。高難易度のなわとび技、それがエレクトロニクスだっていうんですが、まったく想像もつかんというか、小畑がやってみせてるの、あれ見てもなにがなんだかさっぱりわからん。これ、動画サイトとかで探して見てみてもわからんやつだわ、きっと。跳んではいないらしいけど、つまりなわを体の周囲にぐるんぐるんやるってこと? そもそも水馬のいうかえし跳び、それからわからんもんな。今回の、静岡県内でも文化が違うという話題。これまでもしばしばありましたけど、エレクトロニクスに富士山見えない熱海、そしてうす茶糖。エレクトロニクスとうす茶糖は地域が被ってるのかな? いや、ちょっとずれてるんだ!? この微妙な差異、面白いよな。でもって最後のメロディオン。うちの地域はピアニカ、ヤマハの登録商標が標準でした。

『うちの可愛い掃除機知りませんか?』。宮原透にまつわる噂。他社から引き抜き!? と、これはデマだったんだけど、それがきっかけで宮原の目指しているもの、考えていること、それを聞きおよぶこととなった智枝。そうか、なるほどなあ。人に寄り添う家電といえばよいのか、親しみを持って接することのできる、そうしたものが人の寂しい気持ちを埋めてくれる。アプリさんが作られた理由で、そしてこの寄り添ってくれることの重み、かけがえないと思えるその気持ち、智枝もしっかりわかっているというのが実によかったです。宮原の妹、十萌に対する思いもわかる。こうした気持ちを智枝も共有しているんだなって思われるのは、これまでに描かれてきたこと、その厚みだろうか。いろいろ思わされたんですね。そして、宮原の田舎で感じていたこと。いつになく険しい顔をしていたこの人が、智枝、アプリ、そして十萌のおかえりなさいで一度に緩む。ああ、いいエピソードだった。この人の目指していること、この漫画の描こうとしていること、それがかたちになった。そう思わせるものありました。

『吸血鬼さんは無職です』。橙也、前の学校の友達から手紙が届いたんだ。それをニーナに見られて、ちょっとからかわれてね、でも嬉しい気持ちは確かなんだね。いい笑顔見せてくれるじゃん。手紙にまつわるエピソード。橙也の側の、今の友達、桃香と有李との写真を送ろうとするそのやりとりもよかった。写真写りを気にしてる桃香、男の子よりもちょっと気持ちが先にいってるよね。でもって明るくちょっと強引な有李、写真に写る彼らの様子、それがすごく魅力的で可愛いよなあ。誘っといて嫌そうにしてる橙也、この子も面白いよなあ。そしてニーナの側のエピソード。かつての文通相手、橙也にいわれて出した手紙の返事が返ってきた。ああ、あの表情、驚きもあり、そして喜ばしさもあってという、その様子。とてもよかった。吸血鬼で年を重ねても見た目が変わらないニーナ。そのせいで失ってきたもの、たくさんあったのかもな。でも、それでも繋がりを保っているものもあったんだよって、そうしたことが嬉しいエピソードでした。

『ネコがOLに見えて困ります』。オリジナルからの出張ゲストです。動物が人の姿に見える少年、新條ミコトが主人公。ミコトの家で飼われてる猫は、ミコトの目にはOLのお姉さんに見えてしまって、かくして名前がOLさん。その猫が、いつもはミコトビジョンで描かれるわけだけど、今回は猫の姿で描かれて、おお、ほんとだ、柄が眼鏡かけてるみたいって、そうか、なるほど、こんな感じなのか! 家の中うろうろしてみたり、昼寝して食事して、顔つきはちょっと人っぽいけど、全体に猫の姿、なるほど、こんな感じなのか。新しい面白さ感じはじめています。そんなOLさんのご近所見回り。たまたま見てしまったミコト、彼のビジョンが絵になると、まったくもってすごい違和感。なるほど、これがミコトの世界か。この猫の彼女、人の姿として描かれる彼女、その両者が一本に揃って、なるほど、この振り幅といおうか、いい感じだ。また新しい扉が開いた感があります。

2019年6月21日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年8月号

『まんがタイムきららMAX』2019年8月号、昨日の続きです。

『ななどなどなど』。めちゃくちゃ面白いな。冒頭、前回のあらすじからもう面白い。るるさんガチ勢のヤベー女とかいうものすごい紹介からはじまって、そしてヤベー女、高山萌のヤベー奇行の数々。でも、今回、萌のおかげで話がぐんぐん進んでいく。次の連休、一緒に遊ぼう。拒否したい小町のあの顔! 萌のおかげで、こうしたネガティブ小町の側面、強力に押し出せるようになったの、悪くないなあ。次の休みにはるると萌が遊びにくる。喜びのあまり感極まるばあやもいかすし、小町ファッションショーも素晴しい。いやもう、小町、可愛いと思う。まさかのドレス、そしてお色直しでワンピース、どちらもよく似合って可愛かったです。今回、皆それぞれのキャラクター、よくよく出ていてよかったんじゃないでしょうか。ばあやさん、いやさメイドさんも素晴しい。ほんと、この度の友人来訪、小町にも楽しい一時になってたっぽいのもまた素晴しかったです。

『旅する海とアトリエ』。ナポリですよ、ナポリ。治安がよろしくないところもあるから怖い顔をしてください。サングラス装備したりえ、めちゃくちゃ面白いな。コワモテりえと、妙に硬ばってる海。ふたりの記念写真がほんとおかしくって、なんだろうなあ、この圧。たまりません。実はナポリはいったことあります。ヌオーヴォ城、見ました。バスから。王宮、見ました。バスから。卵城、見ました。バスから。マルゲリータ、食べてません! あばー。マリア、やたらネガティブなイタリア人、最初はどうなるんだろうと思ってたけど、案内丁寧、解説も丁寧、親切、穏やか、ホスピタリティもばっちり? このテンションもむしろ心地よく思えます。卵城テラスにて語らう海とりえ、その対話の情景、よかったと思います。そうかあ、魔法かあ。

『ももいろジャンキー』。いきなり泣きだす卯月さん。突然母を恋しがり? っていうんだけど、これ、うーちゃん(5歳)タイムなのか。あまりの変わりように美耶も対応しきれてない。そのうーちゃんが、美耶を着せ替えるとなった瞬間にお姉さん卯月に戻る。このギャップ、もうたまらんものありました。ギャップがたまらんといえば美耶もそうですよね。普段はジャージで寝てる。けど卯月に可愛いパジャマを着せられて、さらにはちょっと大胆? へそ出しの服まで着せられて、そうか、美耶、こういうの駄目か。けれどはな、ももとメッセージのやりとりしてるうちに自分の格好忘れてしまって、ビデオ通話でバレちゃってっていうの、ほんとブレない展開。ええ、これこそ期待されていたものだったと力強く思います。今回は夜のももが面白かったですね。眠くて目が座ってる! いつもニコニコのこの子が、不機嫌そうにお姉さんたちをしかるのね。もうほんと、おかしくてたまりませんでした。

『みわくの魔かぞく』。亡き母の墓参りにいくため、魔界へと向かうまい。魔界というからにはどれだけ危険なのか、おどろおどろしいのか。なんて思ってたら、若干ダークな雰囲気こそ残ってはいるけれど、魔界へのドアは普通、入界審査の係官は見た目と違いずいぶんとフレンドリー。さらにはテクノロジーも進んでて、いわゆる魔界の禍々しさみたいなの、まるでないのがおかしいんですね。カップケーキも面白かったですよ。たべてって、なんか可愛い。でも、抵抗あるよなあ。母の墓前で神妙な面持ち見せるまい。ちょっとしんみりとして、そしてミラとの関係思うところなど、優しさ? 思いやり? 切なさと嬉しい気持ち、それらがまじりあう、いい時間だったと思います。さて今回の新登場人物。ピーちゃん。ミラのことが好きなのか。ちょっとキツい人なのかな? そう思ったら、不器用さん? なんか可愛いところがあって、まい、ちょっとやられちゃってるのがよかったですね。このピーさん、人間界にやってくるそうですが一悶着ある? あるいは、まいとの仲が深まる? 楽しくなりそうな予感がしますよ。

2019年6月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年8月号

『まんがタイムきららMAX』2019年8月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』。これもかおすの背伸びなんでしょうか。ふと見てしまった、くりすの寂しげな表情。もしや不安などあるのではと、いろいろ世話を焼こうとしてうまくいかないところ、そこにかおすの素直さ、真面目さが垣間見えて、この子、やっぱり面白い。「じゃなかった!!」の2連発とかね、こういうの、シンプルなんだけどそれだけにはまると面白いなあ。ついついのめりこんだり影響されたり、でもって落ち込んでというの、ほんとこの子のよさがよくよく出てます。そして今回のラスト。大量のすだちとともに届いた、母からの手紙。ああ、見られたくなかったんだね、くりす氏。弱味を隠すでもないけれど、見せるなら元気な自分でありたい。そんな彼女の気持ちと、たまたまその場に立ち合ってしまったかおすの優しさ。ちゃんとこの子の気持ちがくりすに届いていたっていうのもいい。そっと心に沁みるものありましたわ。

『私を球場に連れてって!』。レオナ大丈夫なのか。というか、父もたいがいだな。成績下がった。それを受けての契約更改は減俸70%か自由契約かの二者択一。自由契約って言葉はなんかかっこいいけど、これ勘当なのか。野原家への移籍を打診されて、嫌ですよ、即ことわるタマがいいですよ。この子も容赦がない。今回は二軍の観戦。一方的にやられてしまってる二軍チーム、これもまた現実の反映だったりするのかな。二軍の厳しい状況に、レオナの留年を思ってしまうタマとかね、しかしなんでそんなにいい笑顔なの? この漫画のらしさというか美点というか、タマ、猫子の辛辣さ、レオナの底抜けのどうしようもなさ、今回も見事に発揮されて実に面白かった。タマのレオナに向けた厳しくもあたたかい言葉あり、ああ、ちょっといい話なのかな? と思わせて全然そんな落ちには向かわないところとか、ええ、この漫画のよさ、よくよく出ていました。

『初恋*れ〜るとりっぷ』。跨線橋っていうの、田舎駅を彩る一要素なのか。親戚の最寄り駅がこんなだった。そうか、あそこ、田舎だったのか。でも、ちゃんと改札はありましたよ。今回は無人駅がテーマ。けれど駅だけに注目するのではなく、ジオラマづくりの取材でもあったり、さらには駅弁再現してみたりと、多様な展開してみせるから飽きさせません。とわの作ってきた駅弁、パッケージまで再現して、しかも峠の釜めし、ああこの器いいよね。うちでは梅干しがはいってる。再現駅弁からも、いちゃいちゃに展開したり、それから文化祭で出してみないかという話が出たりと、ひとつの興味から多様に話題が開いていく様子に、この子たちの感心、楽しみの自由さを思わされて、ついつい引き込まれていくんですね。

『しょうこセンセイ!』。体力テストを目前にして矢野さんは憂鬱。でも翔子先生は体力テストとか好きなのか。楽しみに思う気持ちと、悩める生徒に寄り添おうとする使命感。その狭間にある様子が面白くも尊かったです。今回は矢野と立花にスポットライト当たって、苦手な運動を頑張るとかダサい、最初からやる気に欠けている立花の最後の心変わり。ああ、翔子先生、しっかり影響与えているんですね。最初、体力テストを楽しみにしてたから、どんだけ運動得意なんだろうとか思ったら、全然そんなことなかった翔子先生。頭の中では完璧でも、それを実地で再現できない。それでも負けず腐らず、全力で頑張るその様、その姿がなによりも雄弁であったんですねえ。頑張った立花。翔子先生のことも見直して、いや素直になったって方が正しいのかな? それで矢野にロックオンされるの、コミカルなんだけど、不思議といいシーンでした。微笑みもって眺める、そんなよさがありました。

2019年6月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年8月号

 『まんがタイムきららMAX』2019年8月号、発売されました。表紙は『魔王城ツアーへようこそ!』。メロウとつむぎがふたり並んで、魔王城のプレゼンテーション? ツアーにいざなおうとするかの様相、ちょっとかっこいいですよね。メロウの黒基調のドレス、つむぎの黒いスーツ姿、この黒が画面の大半を占めて、背景がまた暗い赤。おどろおどろしくなりそうなところが、きりっとしてタイトなかっこよさ、ゆるく愛らしくもあるふたりの雰囲気、それをしっかりひきしめて、かっこよさと可愛さの共存する、いい表紙にしあがっています。

今月は新規ゲストが2本です。

『いのち短し善せよ乙女』。これいいですね。主人公、風上乙女は花の高校一年生。でも、開始そうそう死んじゃうのか、というか、死んでしまっとるのか。この漫画、なにがよかったって、今回この一本できっちりまとめてくれてるところ。死亡した主人公が蘇えるにいたるまでの神様とのやりとりもコミカルで、また神様と天使の人の悪さよ。ハンマー、うちでのおおきづちを叩いて出てきた「何か」でもって一日一善をなしとげないと死神けしかけるというのもね、これ、神様の気まぐれなのか、面白がっとるだけなのか、とにかく人が悪い。でも、この人の悪さ、天使のウザいキャラクター、それらがうまいことこの漫画のテイストにはまってる。そしてわかめを使っての善行のくだり。母の手伝いというちょっと気恥かしくてまたほのぼのとした感じがいい。さらにそのほのぼのにやられてる神様。見せ方だよなあ。決まってましたわ。しっかりきっちり展開してみせる、その場面場面が小気味よくて、楽しく、テンポよく、最後までひっぱっていってくれるところやよし。またキャラクターが生き生きとしているところも大変よかったです。

『魔法世界における人型ロボットの作り方講座』。なるほど、これはゲーム内の出来事。VRを使ったMMORPGといったらいいのか、魔法の存在する世界で自由に目標を決め生活し冒険することができるというこの世界で出会ったふたり。初心者コーンと最強クラスのプレイヤー、オニオン。最強ながら、人づきあいが苦手で、また強さのせいでやっかまれて、チートだなんだと汚名着せられたりもしているオニオンが、初心者といいながら初心者らしからぬコーンに誘われて向かった先、コーンたちの専用サーバで見たものは、巨大人型ロボット。魔法世界に人型ロボットを導入するのか。でもってコーンは優秀なパイロットを募集していたのか。これ、あえて魔法世界に人型ロボットを投入しようとする目的はなんなのか。またコーンのバックグラウンドは? などなど、いろいろ気になるところありますよね。とはいいながらも、人型ロボット作るのは人型ロボット作りたかったから! みたいな予感するよね。うん、人型ロボットはロマンだもんなあ。

『魔王城ツアーへようこそ!』。温泉回ですよ。いや、正確には温泉回前夜といった趣。地熱発電施設を発見するにいたったつむぎ。これはつまり温泉が期待できるのではないか? 魔王城に目玉施設を増やせる。また温泉のよさそのものも伝えんと、まずは入浴を皆に体験してもらう。でも、いくら入浴がはじめてとはいえ、そこまでハマるものですか!? メロウは溶けそうになってるし、アイラとプリム、ふたりの様子もただならぬものがある。さらにはマリッジ。あぶない! この世界に風呂は危険なのでは!? 死人が出ちゃうよ! いや、現実日本でも風呂で死人は出てるんだけど。今回はちょっとした働き方改革だったんでしょうか。これまでずっと働きづめだった魔王城スタッフだけど、入浴をきっかけに、疲れが一気に出た? いや、そういうのじゃないよねえ、これ。ともあれ、スタッフに休みを与えて、魔王城ツアーも臨時休業。でも休みを休みとして活用できないつむぎとか、温泉探索がピクニックみたいになっちゃうとか、なんだかんだで皆エンジョイしているのがいい感じ。仕事のはずが仕事っぽくないし、仕事にとらわれてるつむぎも救われてる、そんな感じがします。

『ぼっち・ざ・ろっく!』。この漫画、ぼっちの駄目さ加減、人前が苦手、緊張のあまり顔がえらいことになったり、実力もなかなか出せなかったり、そういうのを普段押し出しながらも、ここぞという時にはしっかり活躍させるところがいいなって思っているんですね。そう思ってたら、ああ、今回はさらにその上をいってくれましたよ。高校文化祭での結束バンドライブ。緊張の上に機材トラブルに見舞われたぼっちですよ。パニックに陥ってる。このままではソロをまわせないというその時に、喜多が前に出るところ、これは感動的だった。喜多の成長があり、仲間としての支えあいがあり、そしてぼっちの奮起。ぼっちのダイブ失敗こそは笑いどころ? 大トラブルではあるけれど、その後のぼっちと喜多のやりとりなんか、これも静かな名シーンだったと思います。

2019年6月18日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2019年6月17日月曜日

Fit Boxing

 連休中にはじめた『Fit Boxing』、続いています。もうひととおりのアクションは出し終えて、エクササイズメニューも全部出たのかなあ。上級のコンビネーションとかいうのもいくつか出てきているんだけど、これがもうつらいつらい。デイリーのコースは体力強化の25分。これだと短いと20分ほど、長いと30分を少し超える程度になって、もう一ヶ月以上やってるのに、まだ足がもつれたりすることがある。とりわけステップやダッキング、ウィービング、そしてボディストレートの類いがキツいですね。連日の疲労が蓄積してることもあるんだろうなあ。ちょっと膝にきてる感があるんですよ。

当初どうしても認識させられなかったステップはなんとかなりました。結局ズルなのかも知れませんけど、ステップに関しては、手首の動作でJoy-Conに動きを与えてやらないと無理だと思う。後ろステップは意識しないでもそのような動きが手首にあるみたいなんですけど、前ステップ、左右ステップではどうしても発生しないので、意識して手首に動きを与えています。はじめにいったようにズルなのかも知れないけど、認識されないとイライラするくらいなら、認識するようにして、きちんと動くことを考えた方がいい。そういう考えに落ち着きました。

ステップ以外のアクションに関しては、こういうズルみたいなのなしで認識させられています。パンチは打点を意識してきっちり止める。ダッキングやウィービングは腰を落としたところ、底を意識する。そんな感じでしょうか。どれだけ正しくアクションをこなせているか、それはわからんのですが、きっちりと動く、体の回旋を意識する、リズムが一定するよう心掛ける、重心を安定させるべく腰を落とす、このあたりに気をつけてやっています。

とりあえず今は、足を使うメニューが続くとふらつくので、それに対応できるだけの筋力がつくのを待っているところです。練習後にはきな粉を入れた牛乳飲んで、卵をふたつココットで焼いて食べて、これが筋力につながればよいな。もうあの手この手ですねえ。

2019年6月16日日曜日

アズールレーン

アズールレーン、現時点での最終ステージである13-4、クリアしました。もう疲れた。ボス到達までに7戦を要するところからもう大変なんですが、敵艦隊の陣容によっては途中撤退も視野にいれないといけない。まず避けたいのが大型主力。次に避けたいのが大型航空。13章に到達した当初は、大型航空より大型主力の方がマシだと思ってたんだけど、大型航空に慣れてくると、主力よりもダメージおさえられるようになってきて、つまりは大型航空も倒していかないと7戦クリアとかできないんですよ。慣れるほど戦う必要があったってわけです。13-4は、これまでいれてなかったユニコーンを加えて、ようやくなんとかなるレベル。しかしユニコーンはもろいので、航空艦隊相手にしすぎると沈みそうになる。その塩梅。どうか中型主力、中型偵察が多く出ますように、願う気持ちで取り組んでます。

7戦をしのいで、ようやくステージボスのおでましです。ボスはタイホウ。前座からしてもうキツいんですが、なんとかダメージ抑えてタイホウに到達。そこから熾烈な猛攻に耐えてなんとかかんとか勝たないといかんのですが、これがもう運次第。ヘレナのSGレーダーとエンタープライズの終わりだがどんだけ刺さるかで決まる。あとどんだけ敵の痛い攻撃を食らわないか。

自分の場合、だいたい5回やって1回勝てるかな? くらいの勝率で、いやもうつらい。海域危険度を安全海域まで持っていくとオートでもS勝利可能というから後は回数重ねるだけなんですが、安全まで10勝しないといけない。途中からだんだん楽になっていくという期待こそあれど、いずれにせよ最初の数回は危険海域とまるで違わないわけでね、ああ、がんばろう。とりあえず1週間くらいかけるかなあ。

このゲーム、だんだん海域攻略が困難になってきて悲鳴やら愚痴やら聞こえてはくるけれど、負けそうになったら中断して、戦闘に突入する前の状態まで巻き戻せるからずいぶん助かってます。というか、これ、巻き戻せる、つまりリセットできること前提で作られてるバランスだよね? もしリセットできなかったら、1勝するまでに5回ほども7戦しないといけないわけで、さらに途中撤退あること考慮したらトータルで40とかそれ以上、ボス前艦隊を倒さないといけなくなる。そんなん、正直キツすぎる。ほんと、この中断リセット、よくぞ採用してくれたものだと思います。

2019年6月15日土曜日

hello, world

 買ってしまいました。『hello, world』、キズナアイのファーストアルバムです。キズナアイ、人気ですよね。本拠地YouTubeだけでなく、テレビに出たり、ライブやったりもしてるのかな? あちこちで幅広く活動していることが、とりわけバーチャルYouTuberの動向を追い掛けているわけでない私のような人間にも感知できるというのですから、その活躍の場、どれほどの広がりをもっているのか想像だにできません。さて、このたび彼女のアルバムに興味を持った理由、これ実に簡単で、先日アズールレーンとやってたコラボレーション、これでね、3週間かな? 延々キズナアイの歌聞かされてまして、すっかり耳に残ってしまったからなんですね。

BGMがですね、まんまキズナアイの歌だったんです。オープニングタイトルが『future base』。でも、タイトル画面はすぐ通り過ぎちゃうから、これはそんなに印象には残らないですよね。続いて母港が『over the reality』。これ、延々、ずっと流れてる。1番だけとかじゃないの。まるまるフルコーラス入ってる。妙に癖になるメロディー、歌詞、歌いまわしで、すっかり耳に沁みついてしまった。

そして最後に『melty world』。これが極めつけでしたね。最終ボス戦のBGMだったんですけど、まあ、ボスは基本瞬殺なのでちょっとしか聞けないんですけど、印象的でしてね、この歌、すぐ終わるけど実際にはどれくらいの長さなんだろう。確認しようと勝利画面開いたままにしてたら、これもばっちり1曲まるまる入ってた。

コミカルでキュート寄りな『over the reality』とは対照的に、意味深で若干ハードめの『melty world』。それこそ可愛さや普段のキャラクター性、がんがんに押し出してくるみたいな、それこそキャラソンみたいなのがくるのかと思ったら、もう全然違っていた。すごいな。そうか、これ、EDMっていうのか。エレクトロニック・ダンス・ミュージック。自分の普段あまり聞かないジャンルで、けれどその魅力はひしひしと伝わってきたよなあ。それはつまり、それだけキズナアイの楽曲が力を持ってるということなのだろう。伝える力、聞いた人間の心を揺さぶる力。

キズナアイコラボが終わる間際には、このBGMに慣れてしまっていて、もともとがどんな雰囲気だったのかよくわからなくなっていた。けど、もう少ししたらこの曲ともお別れか、聞けなくなってしまうのか。アプリの中身開いたら音声データ引っこ抜けたりしないかな? とか思ったけど、そんなことするんだったら素直に買えばいいよな。

そう思いながら、コラボ期間が過ぎて、次のイベントがはじまって、けれどどこかしらにキズナアイの音楽が残っていて、どうにも無視できなくなってしまったからアルバムを買ってしまった。買ってよかった。収録されている曲、どれもよかった。どれも耳に残る、個性違えつつ独自の魅力をたたえた曲。これは買いのアルバムです。

2019年6月14日金曜日

『まんがタイムきらら』2019年7月号

『まんがタイムきらら』2019年7月号、一昨日の続きです。

『みゃーこせんせぇ』。えらい設定出てきましたよ。と、その前に鹿島美夜子ですよ。実家に帰ります。親には会いたくない。それで、まさか玄関先で地面にはいつくばって駄々こねるとは。服汚れるやん! って、そっち? 鹿島美夜子の実家モード。美夜子とみゃーこのいいとこどりだそうですが、曰くかしみゃーこ。この姿、実にいい。最高だと思う。実家では妹美朝子がお出迎え。そうか、両親が不在なのか。美夜子の実家には帰ったという証拠だけ残してさっさと退散しようとするの、どれほど両親が苦手なのか。逆に見たくてしかたない。そして新設定ですよ。ホネですよ。墓地にいったら、なんと人の姿でいられない、骨格模型に戻っちゃう。人と骨の比率で姿が決まるとかいってますけど、すごいな。その後の墓参にきた人たち脅かしまくりも酷い。ほんと、めちゃくちゃ面白かったんだけど、それはそうと美朝子。ホネのこと普通に受け入れて、この対応力の高さ、ものすごいな。あるいは美夜子のいろいろで慣れてるってことなんでしょうか。

『佐藤さんはPJK』。水着回です、っていうのは間違ってないんだけど、これ、まだ海にはいってないのか。水着売り場なのか。海にいきたし金はなし、ショッピングモールでリゾート気分だけ味わおうとかそういうの? と思ったら、違った、ちゃんと海にはいくのか。いわば今回はその前段階というわけか。しかしそれにしても海気分をエンジョイしすぎ。他の人に見られたらどうするの? というか、そういういろいろ、この人たちは超越してますよね。なんたってPJKがいるからなあ。11回目の高校3年生。高校最後の夏休みとかいうイベント感、真正面からつぶしてきてますからね。でもって水着選びの情景。これ、PJKの海女スーツ。今風と昔風、どちらも見せてくれたのはいいけれど、すごいよね、この店の品揃え! 普通、ないよ? 皆の水着にコメントする千春、渚がいいですよね。でもって期待の千春。うん、とてもよかったと思う。今回千春、水着選びから買い食いにいたるまで実にいろいろエンジョイしていて、その楽しんでる風がまたよかったと思います。

『初春が咲く』。もともとそんなに恋愛色が強かったとは思わないんだけど、こうして彼方と柚子がつきあうことになって、さあこれからはなにを、どういったことを描いていくんだろう。ふたりのいちゃいちゃばかり描くってこともないだろう。そう思っていたら、ああ、方向性見えてきましたね。進路の話が出てきて、さあいよいよ自分の将来を具体的に考えていかないといけなくなってきた。でも、柚子はやりたいこととか、興味あるものとか、これっていうのがないんだね。柚子の家族の鷹揚さかげん、これもまたよかったんだけど、ちょっとふわふわしつつ、その状況から抜け出したいとも思っている柚子の興味あること探し、それが彼方とのつきあいの中で、ちょっとした指針、方向性になってきてるんですね。これは、彼方の自分を知って欲しいという気持ちでもあるし、柚子の手伝いでもあるし、おしつけがましくもなく自然に、ゆったりした、そんな感触出てるの、それがよかった。やっぱりこの漫画の温度感、しっかり保たれているんですね。

My Private D☆V、『旅する海とアトリエ』の森永ミキです。ああ、これはわかりやすい。「おでこ好きです」。なるほどなー! イラストも、おでこ丸出しでこっぱち、みたいな感じではないんですが、分けた前髪からのぞくひたい、控えめで、けれどしっかりきりっとかたちよく描かれているんですね。その服装は、学生さん? ブラウスにリボン、リュックを背負って、通学スタイルなのかな? 目鼻立ちもはっきりと、凛々しい。連載では、ふんわりした着物お嬢さんのおとぼけ感が印象的ですけど、こうした涼しげ、きっちり、しっかりものといったイメージも明瞭にエッジ立てて、魅力的。実にいいものでした。

2019年6月13日木曜日

今日はお休みです

今日はお休みです。

2019年6月12日水曜日

『まんがタイムきらら』2019年7月号

『まんがタイムきらら』2019年7月号、一昨日の続きです。

『星屑テレパス』。後編も面白かったです。宇宙人に憧れる、というか親近感? 持ってる海果が、クラスにやってきた宇宙人、明内ユウと知り合って、そして見事に心魅かれて、ああ、仲良くなりたい、そのためにはあいさつして、自己紹介してと、いろいろ算段するのだけど、根が内気、人見知り、コミュ障であるために、そのあいさつさえも簡単なことではないというのですね。ユウとふたりきりになりたい、そう思うけれど、彼女のまわりには人がいっぱい。でも、これはユウがうまくはからってくれたのかい? ふたり一組のオリエンテーションで、ユウが海果をペアに選んでくれた。この漫画、なにがよかったかって、海果にとって自己紹介がこんなにも難しいことだって、きっちりしっかり伝えてくれて、その胸のうち、苦しさ、無力さ、絶望感を表してくれて、そしたらそこにユウがしっかりと踏み込んでくれる。それはひとり深みに沈んでいこうとする海果の手をとり、一気に引き上げてくれたかのようで、そして静かに心を通わせるおでこぱしー。見事に躍動したそのすぐ後に静謐な時間が続くコントラストの魅力。動と静、その交代が心地良く繰り返されて、気づけば最後の落ちにまで到達してたというんです。ふたりの夢の語らいの後にあの落ちがくるのも気が利いていたと思います。前後編の導入、実によくその機能を果たして、見事に引き込んでくれました。

『さかさまロリポップ』。今回、マネージャー視点で語られたのですが、マネージャーの中村、冒頭にちょろっと姿を見せて以降、最後まで見事に画面の外。ただただ詩月と穂澄、ふたりのやりとりを眺める傍観者、いや観測し物語る、一視点としての役割に徹していたというんですね。中村マネージャー、あんまりに蚊帳の外なものだから、詩月の楽屋にいるのが、詩月、穂澄のふたりだけにしか見えないという。ふたりの会話、姉という存在への憧れ? から、姉柚希争奪の勝負に発展するところも、そして柚希が到着してからのいろいろも、中村マネージャー、まったく介入することなく、ただただ静かに見守っている。この構造が、もう、なんか面白いなあ。けど面白いのは構造だけじゃなくて描かれたこともよかった。カメラが泣くほど嫌いという柚希、穂澄がカメラを向けたら本当に泣いてしまってというの、ああ、穂澄、動揺しちゃったよ。そりゃ言葉の綾だと思うよね。こうしたやり取りに被る中村マネージャーの心の声、なんかいいアクセントになっていました。そして柚希、すっかり穂澄に気にいられちゃって、でもって詩月も姉のこと大好きでっていうのね、柚希を取り合ってケンカになったりせず、そのよさをふたり語りあったりしてるところも楽しく、可愛い。こしょこしょと気持ちくすぐる、そんな回でした。

『花々*ライフストーリー』。メイドのさくら、しっかり働いていますね。お嬢様、つくしを起こしにいったらはげしい寝癖。結ぶといつもの髪形になるそうだけど、頭の上、はねてるのはちゃんとしないといかんよね。このへんの身だしなみいろいろ、さくらがやったんでしょうか。いや、着替えは自分でやるんだ。お嬢様、自立なさってるな。さくらに注意されて心外というつくし。つくしに新鮮といわれて喜ぶさくら。ふたりのやり取り、よかったですよ。同じ学生服着ながらも、メイドの本分を忘れないさくら、このわきまえてる感もまた新鮮でした。でもって、さくら、まるで秘書だな。立派です。学校でのさくらの妄想、いろいろやりすぎ感あふれてるの期待できますね。そしてつくしの代表挨拶。緊張を乗り越えられたのは、さくらに変顔をさせない、その一心だったんだろうか。愛? いや、それはそれで恥ずかしいからか。このあたりの機微も面白かった。今回、雪渕しずく、新たにお嬢様が加わったのですが、つくしとはまた違ったタイプのお嬢さん。つくしの個性も際立ち、でもってさくらとの関係、その輪郭も明瞭さを増したように感じます。

2019年6月11日火曜日

足がおそろしく疲れているので休みます

足がおそろしく疲れているので休みます。

2019年6月10日月曜日

『まんがタイムきらら』2019年7月号

『まんがタイムきらら』2019年7月号、一昨日の続きです。

『トールさんの通り道』。アーティ再登場。スパルタのおばあちゃんに、自分で魔術に使う原石をとってきておいでと送り出されたんですね。森は魔物がいっぱい。なので魔物よけの実を大量に装備して、そうしたらブリが泡吹いちゃってね、ああ、そうか、ブリも魔物だから効くんだ。物騒な森の情景。そこで原石集めてね、そしたらトールに徴収されて、でもここらの展開、わりとスムーズだな。いつも、わりかし紆余曲折あるのに。そう思ったら、アーティ、ピー太に無節操に原石与えまくって、原石使い果たして、叱られて。なるほど、ここがいわば紆余曲折ゾーンか。石を使い果たしたから翌日また現れるんだけど、ブリの不調、これがアーティの接近サインになってるのがおかしい。そして巨大化ピー太の中が、あれなんていうんだろう、空気送り込んで、なかでボヨンボヨンして遊ぶやつ。そんな風になってるの面白い。そうだった。ピー太、これ魔法で動いてるぬいぐるみだったよね。

『夢見るルネサンス』。急な雨。傘を持ってバイトにいってるレンをお迎え。最初、リーチャが傘を雨具と認識してなかったりしたところ、そうそう、これそうなんだよねえ、みたいに思って、カルチャーギャップですね。地理と時代、ふたつのギャップがありましたね。店へと向かう途中のリーチャとひよりの会話、このおどろきのほのぼの具合、これが実に楽しくて、微笑ましくて、なんかニコニコしながら読む感じ。アジサイの葉にいるカタツムリもなんか可愛いよねえ。で、風に飛ばされる傘! あれ、面白かった。無性に面白かったです。そしてレンとともに辿る帰り道。ああ、またこのほのぼの。行きと違って帰りはなんかおとなしいんだけど、それでもほのぼの感がすごい。リーチャ、花咲かせてるもんなあ。そして空にかかる虹。なんだ、この濃密なるほのぼの。かなりの威力でした。

『海色マーチ』。ほんと面白い。姫から海ブドウを教えてもらって食べてみたいという周。採って食べてみたいというの聞いて、腹いっぱい食べてきたらと勧める珊瑚ですよ。向こうで姫が青い顔してる。窃盗で捕まるんだってよ。それわかってて勧める珊瑚さん、さすがだわ。魚以外は気をつけた方がいい。その発言から釣りをしようということになる。あの、ぐいぐいと迫る周がいいよねえ。甘えちゃってるよ。釣具店いって、オキアミ買って、竿なしの手釣りをすることになったんだけど、周も姫も手釣りを知らない。ほー、こういうのが手釣りなのか。うん、私も知らなかった。オキアミの匂いにすごい顔する周、姫がよかった。うん、これわかるよ。くさいよねー。案の定いちびる周。でも、一番に釣り上げたのも周なのか。オジサン。釣った魚のこと教えてくれるとこ、あれ、なんかよかったなあ。珊瑚の表情もおだやかだ。当たりがまるでこない珊瑚に気を使って喜べない姫とかも面白かった。でも周は煽るのね。ほんと、かまってもらいたくてしかたないんやん。どんだけ甘えんぼうなのよ。

2019年6月9日日曜日

『まんがタイム』2019年7月号

『まんがタイム』2019年7月号、一昨日の続きです。

『犬がいるので帰ります』。季節は春、新生活のはじまり、ということなんでしょうか。俊の職場では新人がフレッシュさ振りまいて、そして俊の自宅では恭が家を出ようと考えている? これ、兄に春奈という恋人ができたからじゃ? そう思ったら、春奈も私のせい!? って不安がってて、ああ、やっぱりそう思うよねえ。恭が家を出ると、昼間マロンがひとりになっちゃう。それを俊が嫌がってるわけですが、それにしてもマロン可愛さのために弟の自立を阻むのはよろしくないのでは? みたいにも思ったら、ああ、兄は兄で弟のことを心配していたんだなあ。とはいえ、今回の恭の選択は、兄の行動が心配だからっていうの、まったく逆転してるのがおかしくて、互いに足りないところ、あやういところをサポートしあってるんだな。そんなふたり、いい兄弟なんだなって思いました。

『良倉先生の承認欲求』。ほんと、面白い。先生が写真部の歓迎会を開いてくれたっていうんですが、用意したお菓子というのが、自分のSNS活動のためというの丸出しっていうのがおかしい。さすがに星畑もあきれる、そんな具合なんだけど、このふたりのいいたいことをいいあえる関係、教師生徒とって感じじゃないとも思うんだけど、気にいってるんですよ。なんか対等な関係って感じするよねえ。先生、同時にふたりの部員のためにコンテストに写真を出してみればと勧めるの、おお、生徒思い? とか思ったら違うっぽいの、これもおかしい。星畑の理解のはやさも素晴しいですよ。もうひとりの写真部員、古岩の葛藤、これもいいですね。そうか、星畑の写真、これが一番いい写真でしたか。それ、被写体への思いがあってこそだよ。とか思うけど、あんまりそういう方面には向かわなそうですよね、この漫画。今回の、教師の嘘、隠し事、あって当然、知らない方がいいに決まっているという、そんな話がちょっとシリアスな風あって悪くなかったです。星畑の思うこと、先生の考えること、そのギャップ、無理に埋めようとはせずにいる、その感触もよかったですよ。で、ラストの落ち。センセーいいね! からの、SNSでは嘘八百。これ、ほんと面白いわ。星畑、この子、すごくいいわ。

『午前0時のおねだりごはん』。状況に変化もたらすためでしょう、新しいキャラクター、登場してきましたね。米沢に熱をあげる総務の後輩、神戸さん。米沢にはものすごく懐いてるんだけど、牛喰のことは露骨に牽制してね、ああ、ライバルだ。米沢にいれあげて、ふと耳にした米沢と牛喰の会話、料理の方は任せてください、そこにもぐいぐい食いついていく。米沢のこと、どんなことでもいいから知りたいんだねえ。これ、いつかバレそうな気がするよね。でも、その時には神戸も牛喰の料理のとりこになりそうな気がする。いやね、米沢に神戸で、牛喰でしょう。そして後半は牛喰の料理が大活躍して、今回はどーんとインパクトある唐揚げ。ふたつの味わい、見事にやられてる米沢がいいですよね。どっちがいいかと聞かれても選べない。その選べなさを見事なドヤ顔でごまかすところとか、実に面白かったです。最後に神戸の話題。大学の後輩だったんだ。それで牛喰がちょっと嫉妬しちゃうのもいいですね。ああ、ふたりとも、どんだけ米沢のこと好きなんだろう。

『瀬戸際女優!白石さん』。ドラマでバイクに乗ってみたところ、意外、かっこいいと評判よかった白石。それを受けて、これまでは隠してきた素を出していってもいいんじゃないか。ちょっとした方針転換があったんですね。今後はバラエティーにも出ます。それで芸人のレイコと一緒にバラエティーに出ることになるの、あれ、よかったよね。司会から豚と真珠といわれて、豚なんて失礼だって、自分の二の腕やばいって、そういう白石、自分は真珠だって思わないんだね。これだけで、もう、好感度あがるよなあ。このあと描かれたやりとりいろいろも、この人の天然さ? それがよくよく出ていて、この人の愛らしさ、よく表現されていましたよ。元舎弟からも大人気。でも、思わぬ方面で人気が出て、知名度もあがって、それが悩みになったりもするところ、なるほどなあ、やっぱりこの人は役者なんだなあ。最後にバラエティーの経験が新境地を開くことになるというの、これは美しいラストだった。最初から最後まで、きれいにラインが一筋通っていましたよね。

2019年6月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2019年7月号

 『まんがタイムきらら』2019年7月号、発売されました。表紙は『うらら迷路帖』。今回最終回を迎えましたね。メインの5人が、ありし日の姿で全員集合して、これはお別れ? それとも、こちらにおいでと手を差し延べてくれているのか。ああ、後者のように感じますね。物語としては終わるけれど、その世界はまだまだ広がりを持って生き続けていく。そうした実感、こうした表紙の雰囲気からも感じとれて、ええ、皆もいい表情。明るくなれる、そんな表紙であると思いました。ああ、マツコさんのこと忘れてた。メインの6人ね。6人。マツコさん、可愛いわ。

今月新作は1本です。荒井チェリーの『むすんで、つないで。』。

『むすんで、つないで。』。これ、びっくりした。明るいしっかりもの、利発そうなお嬢系女の子、榊花ノ子。自ら認めるクズ系地味系共感系美少女、倉石つなぐ。家が隣同士のふたりの親密さ、かのこがつなぐの世話焼いてみたり、そんなかのこのことどう見ても大好き以上に大好きなつなぐとか、その関係がいいなって思った。でもって、いろいろ駄目なところ見せちゃうつなぐ、その駄目さ、共感できるところ大いにあって、萌えいずる微笑ましさ、情のやわらぎ、とてもいいなって思った。けど、この漫画、そうしたふたりの関係、やりとりを中心に展開していこうって話じゃなかったんか。なんか嫌な予感はしたんよ。野見山様のくだり、危ないからいっては駄目と大人からいわれている、あえてそう語られたところ、しかも過去のこととして語られたところ、あれ? なんかおかしいぞって、不穏を感じた。そしてその不穏が最後に確定する、あの瞬間、え? ちょっと待って!? 覚悟はあったけど、これ、どうするんだ。荒井チェリーだからきっと大丈夫、そういう予感はあれど、のっけからどかんどかんとぶちこんできましたね。というか、第1話、それこそ導入の回、最後の転換にいたった時点でかのちゃんに、そしてつなぐにも、感情移入が完了しているところ、これ、すごいと思う。それがなければ、ここまでドキリとはしない。胸に重いものがズシリと落ちてきたりはしない。さすがだった。見事でした。

うらら迷路帖』。最終回でした。前回、千矢とその両親の物語に決着がついて、そして今回は残された友人たちとの物語、そのしめくくりでありました。後日談という形式をとりながら、皆のその後が語られていく。あれから7年が過ぎて、今年また新たにお披露目される一番占、それが巽紺。あれ、一番占、紺なの!? 大きなコマにどんとくる紺の若干の憂いも思わせる表情、最初にこれが目に入るじゃないですか。でも、ちゃんと書いてある。今年もまた新たな一番占がお披露目される。そうか、前年に誰かが一番占になっているんだ。ここから描かれていく皆のその後。小梅は迷路町を出て修行の旅の空の下にあるんだ。ノノは棗屋を継ぎ、そして臣は巽屋の師範代に。そして紺のこと。ああ、紺があえて一番占になろうとしたこと、その覚悟、それは千矢と迷路帖とすべてのうららのことを考えての選択だったんですね。皆の再会の情景に、過去これまでの思い出がフラッシュバックするような、そんな情景を描きつつ、強く切れない絆なども感じさせつつ、そしてこれからの希望も匂わせて、閉幕。改めて、これは、千矢と紺、ふたりの関係、そこにこそ重みが置かれていた、そんな感触に、なにか安心しつつの最終回でした。

『けいおん!Shuffle』。紫、いいキャラクターしてるよなあ。強い。この強さがいい。定期テスト直前ということで、部活は禁止。そこで前回登場のしなの先輩、この人が絡んできて、なるほど、キャラクター、よくよく見えてくる。ちゃらんぽらんに見えて実はできる子、紫に真帆。ふたりの本質に気づいて、うろたえ気味のしなのがおかしい。さらに、部室の鍵持ってきてたしなのに、だめですよ盗んできちゃ! って、この信用のなさ! きてますね、いいですよ。ここらのやりとりで、関係性、ばっちり決まってきてるとわかる、そんな感触、実にいい。その後もね、しなのにぐいぐい攻め込む紫の強さ。ああ、かっこいい、素敵。この子、すごくいい。ドラムが音をしぼれないがために、ひとり練習できない紫、あのふくれっつら。とてもいい。しなの先輩に勉強教えちゃう紫のできのよさに、姉に対するあの感情、ああ、よくよくこの子のよさが出ている。しびれましたね。と、今回はここらが見せ場なのかなと思ったら、続く紫の姉とのやりとり、あのバトル、めちゃくちゃに面白くって、これはよかったわ。妹の行動を事前に察知している姉。さらに見抜いた上で、電子ドラム購入に反対する意見書とか用意してるの、すごいな、姉! 有能姉妹か! 姉のプレゼンテーションも見事な説得力で、ほんと、この姉妹関係、面白いわ、実にいいわ。そして今回も莉子先輩、最後の最後にいいとこかっさらっていく。この人の謎はまだまだ明かされそうにないけど、このしなのに対する強さ、これもまたまた魅力的な関係です。

2019年6月7日金曜日

『まんがタイム』2019年7月号

 『まんがタイム』2019年7月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』がメイン、テーマは大盛り? ざるそばをいくつも肩に担いで、出前する部長代理です。他に、やっぱりざるそば届けてくれた『年上お姉さんと恋の壁』佐倉先生。『花丸町の花むすび』花子はそば食べてて、おお、なんか器からえらい距離とって、その長さ堪能してますね。これからの季節、ざるそばもいいですね。食べたくなりますね。

今月の新作は1本です。

『オカルト女子は筋肉がお好き?』。ボーイ・ミーツ・ガールものですね。廊下でぶつかったひとつ後輩の女の子。すごく可愛いとときめいてみたはいいものの、持っていたのが妖怪の本。そうか、少年、怖いの苦手か。少年、増井響、ビビった時には筋肉のことを考えて気持ちを落ち着かせる。ちょっとした変態だな。後輩の子は妖怪趣味にコンプレックスあるようで、なるほど、人からあれこれいわれたことあるのか。けど増井がそれを自然に受け入れてくれたことで、気持ちが軽くなった? なんか懐きましたね。この女の子、文武両道、なんでもできる、才色兼備のお嬢さん。名は佐倉薫。さわやかでいいと評判だけど、そうか、妖怪趣味知ってるの増井だけだから、さわやかさに欠ける隠された側面、とはいうけど、想像の佐倉、いい笑顔してるやん。さて、ふたり接近して、増井は妖怪を苦手にしてるけど佐倉のことは気になる。いかにして苦手を克服するか、あるいは回避? そうしたところが見どころになりそうですね。

『ハニトラなんか怖くない!』。おおお、えらい進展してるじゃないですか。いつぞやの下の会社の人、立花さん再接近。次の週末、綾小路の祖父の家にいくという。刀を見せてもらいにっていうんだけど、ふたりきりだなんて! 焦ってる山田さん、可愛いな。なんか今回、ちょっとデフォルメ効いたコマ多くて、なんかマスコットっぽくなって可愛い。祖父の家にいけば、そうか、孫が嫁候補を連れてきた、みたいな話になっとるのか。刀目当てに立候補しようとする立花、すごいな、手段選ばねえ。しかし、まさか今回、山田さんの正体に一瞬迫るかのごとき展開、そうか、すでに綾小路の過去に関係あったというのか。ご近所さんと話してる山田さんの自然な笑顔、なんて素敵なの。そして気づかなくてあたりまえって、どういうこと? もうずっと昔から暖め続けた恋なのかい? 遊び仲間の女の子、なおちゃんは、違ったー! ともあれ、まさか元男子!? いやいや、それはないよー、といいたいけど、この作者はなにをぶち込んでくるかわからねー! ちょっと覚悟してみようか、みたいになってますよ。

『テレパス皆葉と読めない彼女』。きれいにまとめてきたなあ。棚橋桃の隠した気持ち。そしてなくなった矢ケ崎澄花のお守り。これを見つけるためにテレパス全開にした皆葉と、それでバレてしまった棚橋の恋心。ちょっと動揺してる皆葉がいいですね。そして、棚橋と矢ケ崎の友情回復。嫉妬だった。羨ましかった。素直な気持ちと、お詫びと、そして思いやりの心。皆葉も逃げずちゃんと受け止めて、こいつ朴訥として不器用だけどいいやつだよなあ。そんな皆葉の苦手、人の多いところ、テレパスで皆の気持ちが流れてくるから、というの、それが矢ケ崎の誘いでちょっと苦手ではなくなって、そしてふたりの帰り道。朴訥で不器用で、けどそのまっすぐな皆葉の気持ち、矢ケ崎に届いちゃったよ! これ、いい展開だったよ。矢ケ崎が皆葉のこと気になっちゃうの、だよなあ、わかるってなりましたよ。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』。結婚式の司会の仕事をすることになった琴音。緊張して、入れ込みすぎて、天気予報にその気持ちが反映されるの、実にこの子っぽいですね。新郎が琴音のファンということで、是非にと頼まれた。それで、収録前の時間をぬって、新郎新婦のいとなむお弁当屋さんに顔出して、その仕事ぶりやらもろもろ、下調べするんですね。台本あるから読むだけでいいっていわれても、それじゃ気持ちがおさまらない。ちゃんと知って、自分の言葉で伝えたいんだっていう琴音のその姿勢、これ、好感ありますよね。司会の様子もいいですね。堂々として立派じゃないですか。スピーチの内容、先取りしちゃって、でもそれが会場の受けをさらって、ほがらかな式ですよ。笑顔がたえない、素敵なその雰囲気、新郎新婦のそれもあろうけれど、ふたりにとっていい式になりますようにという琴音の気持ちもあるんだろうなあ。そして続くサプライズ。折り鶴のシャワー、翼に書かれた皆からのメッセージ。これも琴音のアイデアなんだ。ほんと、素敵な話でした。

2019年6月6日木曜日

『まんがタウン』2019年7月号

『まんがタウン』2019年7月号、昨日の続きです。

『ダンナさんは大学教授』。これ、漫画として面白いのか、ダンナ氏が面白いのか、それがなんともわからない。いや、たとえ経験したできごとが面白くとも、それを的確に描写し伝えられないと面白さは台無しになるんだから、やっぱり漫画もいいんだろう。面白い。面白いよ、これ。若く見られることに悩んで、ヒゲたくわえようかとか思いつつ、毎朝寝ぼけて剃ってしまうとかね。なんというおっさんカワイイなのか。膝掛けも手帳もカワイイで、学生には不評って、いや気にせず貫いていただきたい。追い込まれた末の逃避行動のくだりも、片付け定番といいながらやらないとかね、ああおかしい。さらに深夜のシェイクから職質の流れね。ほんとおかしくて、けどこういう奇行、っていっていいと思うんだけど、突然のホイップにホットケーキでつきあうとかね、このタッグ感、素敵でしたよ。

『珈琲と猫の隠れ家』。バイトの後木。明日は店長休みのため、ひとりでカフェをきりもりしないといけなくなりました。意気揚々、やる気充分だったのに、翌朝寝坊。でも常連さん、皆、わかってくれてるなあ。仕方がないっていってくれて、オーダー間違いもかまわないって、笑顔でいってくれて、ほんと、いいお客さんがついてるなあ。結局、ひとりで店をまわすのは無理、店長にヘルプコール出して、ちょっと落ち込んで、けどそんな彼女の気づいたこと、それが大ホームラン。ああ、猫の不調、見逃がさなかった。店長、見た目にはキビしいけれど、呼ばれたことも怒ってない、後木のことちゃんと見てくれて、いい店長だよなあ。この店の雰囲気、いいお客のついてること、それ、この店長が作った空間だからだろうなあ、そう思わせるところありましたよ。

『あいたま』。とまちゃんのお母さん、やっぱり可愛いわ。最高やと思う。さて、今回は苫子の親子事情。父も母もとてもおかたくて、けどふたりともに娘を理解しようと懸命なことだけは間違いないとわかる。そんなふたり、娘の友達、あいに挨拶したいって、またお家にお呼びしなさいって。あいはね、二度とこないっていってたけど、とまちゃんのあの笑顔! さらに、絶妙の口説き落としスキル。おお、情に訴えたぞ。あい、実は情にもろいぞ。けどね、お父上への挨拶。無茶なこともいわれたけど、あい、いいことしましたやん。相方にとの頼みこそは断ったけど、お父上に安心を提供できた。徳をつみましたね。なんか表情が終始かたくて、目も若干死んでたけど、でもいい話だった。あい、いい子だった。

『レトロゲーとかマジウケる!』。ときメモか! 念願の声あり版が偶然にも転がりこんできた。それでちょっと遊んでみたら、美咲とその友達ゆかりが途中参戦してくるんですね。うん、これは想定内やわ。このゲーム、ゆうてみたらつっこみどころ満載だから、今どきの子らである美咲、ゆかりにはどう映るのか。いきなりの設定否定から基本ルールへの駄目だし、いいねえ、いいよ。でも、ゆかり、ゲームで描ききれない部分を想像で補完するあたり、素質あるな。ゲームに描かれる恋愛に直面したふたりが現実に疑問感じはじめたり、そして向こうからの誘いと選択肢の齟齬に大抗議。わかるわ、共感性高いよな。プレゼントのくだりも同様。そして極めつけは爆弾。気になる本命だけでいいやんか! なんで特に親しくもない子らのケアに奔走しないといかんのん! これ、当時皆がつっこみいれてた部分、そこにがっつり踏み込んで、でも、こうやって文句いってるのが面白かった、楽しかった。なんか懐かしい気持ちになりました。そしてラストは、女々しい野郎どもエンドかと思いきや、館林か! ラスト、すっかり館林にもっていかれてる美咲、ゆかりがおかしかったです。こういうのもなんかちょっとわかるんよな。

2019年6月5日水曜日

『まんがタウン』2019年7月号

 『まんがタウン』2019年7月号、発売されました。表紙は『新婚のいろはさん』。喫茶店にて向き合ってコーヒーを飲むいろはさん。向き合う相手、始でしょうなあ、は画面のこちら側にいて見えないんですけどね、そのために正面からいろはさんを見つめる、そんな絵が成立しているんですね。しかしこの喫茶店、なんか面白いな。スプーンがシャベルだ。窓の外は雨模様。紫陽花も鮮やか。しっとりとたゆたう時間、素敵なひとときです。

『新婚のいろはさん』。今回、始の髪の話題になって、長いって、ということはちょっと切ったりするのかな? そう思ったら、まるで違いました。最初のうちの、マンガ家だから長くても別に問題ないだろう、そういう話になったのは普通と感じたんだけど、まさか途中からサムソンとデリラの神話にいっちゃって、あのネタバレのくだりは面白かったな。しかも、この神話の要素駆使して、始、いろはさんを美しいって褒めるんですな! すごいよ、この人、驚きのテクニシャンだ。その後の話、いろはの髪の長さについてのくだり、ここでもいちゃいちゃしやがって! と思ったら、モヒカン、アフロの問い掛け、それ自体が面白いのに、さらに始が拍車をかける。そんないい顔して、なんておかしなこといってるんだろう。めちゃくちゃ面白かったです。

『3人よればっ!』。寮生活する女の子たちの話。同室のふたり、どうにも馴染みにくくて、挨拶もままならない。主人公ミオ、うちとけたい気持ちはあるけど、どうにもビビりで人見知りが災いしてるタイプなんですね。同室の子ら、個性的でいいと思う。見た目に怖い内海サナと、なんだかかっこ美しい? 亀川チカ。自室でもコミュニケーションうまくいかない。昼食時もそう。これ、全員が人見知りパターンかな? そう思ってたら、うすうすミオも同じこと感じてますよね。さて、そんな3人が一気に仲良くなる事件。ムカデか! 3人とも苦手か! あの大騒ぎからの打ち解け、あれはよかったわ。もうね、表情も砕けて、見事、最高のすべりだしですよ。

『恋するヤンキーガール』。いよいよ受験当日。さあ、皆、ベストをつくせるかな、と思ったら、ナギが体調不良。まさかアヤメちゃんの風邪が!? と思ったけど、それはない、ナギもいうように、期間があいてるから違う。これ、心配だよなあ。心配なのはユズキもそうだし、ナデシコだって不安抱えてるわけだけど、皆それぞれに今日まで頑張ってきて、気になる相手を前にして、自分を奮い立たせようと張り切って見せてみたりしてね、ああ、皆、こういう前向きさで、明るく元気に取り組めればよかったのに! あんずとナデシコのやりとりなんかもすごくよかった。それだけにナギの不調、心配したり責任感じたりのアヤメ、それが本当に不安で、やっぱりなあ、受験、一回勝負っての、よくないよなあ。いや、そんなこといってる場合じゃない。これだけ逆風でも、ナギなら大丈夫、そう信じたいところです。

2019年6月4日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年7月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年7月号、一昨日の続きです。

『アニマエール!』。そうか、バスケ部、負けちゃったのか。明らかにショックを受けているこはね。けれどバスケ部の皆に挨拶する時は満面の笑みで明るくふるまってみて、けど、それで陰口まできかれて、これはなんだかキビしいなあ。見ててつらくなる。こはねが平気なわけないのに。けど、そのこはねの心情、気持ち、わかってくれる人がいてくれてよかった。宇希に、そしてひづめも、こはねの気持ちに寄り添って、そうしたらこの子の共感や悔しい気持ちがいっぱいに溢れて、そしてバスケ部の皆にもそれは伝わったんですね。あの和解の対話、本当によかった。気持ちの互いにゆきあって、響く、そうした様、とてもよかったです。

『精霊さまの難儀な日常』。海での皆の様子。前回こそはピンチありましたけど、今回はもうすっかり安心して楽しむことができる、そんな感じありまして、とはいっても、精霊の子ら、フリーダムすぎる。とりわけノムが無茶で、独特な砂の埋まり方とか、そしてものすごい砂の城! およそ人間業ではないんだけど、それでもなんとなく誤魔化せてるっぽいのがいいですね。いや、誤魔化せてる? いろはのナニー、加古川菜幹さん、登場。クセの強い人間がまた増えた。クセの強い精霊にいわれるんだから相当だ。夜のバーベキューでのサラの様子、なんだかしっとりと落ち着いて、これよかったですね。大事なものについて、いろいろ思いをめぐらせてる様子。彼女もなにか変わっていってる、そんな感触ありましたよ。そしてノム、なにか問題が? 心配させてたいしたことがないパターンと、今回わりと穏当だったから次回はどーんと不穏に! みたいなパターンと、どっちもありうるよなあ。ノム、なんともないといいなあ。

『先パイがお呼びです!』。漆島先輩だけじゃなく、塩ちゃん、佐藤先輩も面白いよなあ。ミラーボール壊しちゃったからといって、なんかペナルティ受けてる佐藤先輩。でもひょうひょうとして、この気にしない感じ、魅力的だよなあ。でもって塩ちゃん先輩、この人もおかしい。うるおいがない。文化祭で占いやるからってマヨに練習台になってもらうんだけど、ほんと、適当というかいい加減というか、うるおいがない。即物的? でも、それがなんかいいんだよなあ。ふたりの個性、いや、皆の個性っていった方がいいか、それぞれに魅力的で、愛らしくて、今回は塩ちゃん、佐藤先輩、ふたりがフォーカスされたわけですが、いいよなあ。ふたり、いいコンビ感出しています。

『正義ノ花道』。今回、やりたいこと、見せたいことが実現できた感ありますよね。人違いされて攫われてしまった祭田まつり。すべては轟を釣るためだというのだけど、人質だからといって大事にもてなされるわけがない。イタズラしたいだなんていわれて、ああ、まつり、いろいろ危機的状況に! と思ったところにやってくるヒーロー4人、揃い踏み。ばーんと見開き上半分を登場シーンに割きまして、ずっとかっこいいわけじゃないのはこの漫画のいつもの調子ですけど、まつりには感極まるものあったようで、ええ、悪漢相手に大立ち回り。こういうのやりたいんだろうなって、うんうん、ばっちりでしたよ。しかし、今回で決着、解決とはいかないんだ。今回はむしろ導入で、轟の豹変、次への展開にもう踏み出しています。

2019年6月3日月曜日

『まんがホーム』2019年7月号

『まんがホーム』2019年7月号、一昨日の続きです。

『天国のススメ!』。十子、強い! この恨み思い知れと突撃していった藁人形。でも、悪意があったら返り討ちにあうのか。で、この藁人形の悩み相談を太一が受けるんだけど、めずらしいな、太一が脅してるよ。ともあれ、この藁人形の恨みというの、逆恨みなんだけどさ、呪いの人形としても、自身の役割を果たすことなく終わるのは悔しいのか。でもこの人形の望みってのがおかしくて、愛されたりしたいって、あれ? 呪いやらそっち方面じゃないのか。でもなあ、なかなかうまくいかんよね。そりゃ、藁を束ねた人形だもんな。子供はちょっと欲しがらんよな。ここでね、手を差し延べたのが十子っていうの、おお、一周まわってきたぞ。ちゃんと自分の寺で見つけたあいつだってわかってくれたんだ。さらには選んでくれて、名前だってつけてくれていて、ああ、藁人形のあの気持ち、なんともいえない嬉しさがじんわりと広がって、ちょっとのおかしみもまじってね、あれ、よかったなあ。十子のリュックから手を振ってるのがいいじゃありませんか。そして今の仕事、これもね、なんか元気そう。なんか楽しい話ですよ。

『歌詠みもみじ』。まりな、生徒会長になろうと立候補したのか。きっかけは生徒指導。頭髪、化粧、スカート丈で怒られて、ならば校則を変えてやる。動機としては、わりとまっとうじゃない? 一気に女子人気をさらって、さらに男子向け施策としてeスポーツ部発足を公約する。いや、ちょっとポピュリズムの匂いするな。うん、まりなだもんな。さらには票を買うとかいいだして、それ、選挙法違反! と思ったけど、よく考えたら学内の選挙だから公職選挙法には縛られないよな。いいのか? これ。教員からは、まさか通るわけないと思われたまりなだけど、生徒からの評判は高く、ほぼ半数に達しようという支持率を確保して、このままじゃ通る! 教員からの説得も利かない。けど、もみじ、千恵と一緒に遊ぶ時間減っちゃうというの気づかされて辞退。結局は空騒ぎを経て元通りではあるんだけど、これ、まりなという人をよくよく語る、結構いい話だったよなって思ったんですね。友達が大事なんだね。ところで、増渕新体制、これもちょっと気になりますよね。まりなも心配するってんだから、ちょっと先行きあやしい。なんだか面白そう、興味出ちゃいますよね。

そうそう、ちょっと絵柄変わったのかな? なんか奇麗さアップ、大人っぽさありましたね。

『うちの秘書さま』。七瀬、外出をおっくうがる。雨の日の外出は面倒だものねえ。そんな雨の日のできごと、めちゃくちゃ面白かったです。庭師の田中さん。雨の中、仕事してる。そうか、庭仕事できてないから禁断症状出てるんだ……。って、いや、それ、ワーカホリック? しかもなにが面白いって、休憩所にしてる倉庫、大改造してるんだ! ただいまって、すっかり住み込んでしまってて、倉庫に住むのはまずいだろうとはじめが指摘したら、電気と水道もひいてるって……。すごいな。田中さん、真価を発揮してきたな。しびれる。今回は七瀬の対応の差に傷つきうちひしがれるはじめがよかった。そして言葉のチョイスの失敗で田中の信頼失う山田ですよ。しっかり苦手な相手と認識されてしまいましたね。それでも名前を呼んでもらえて嬉しい山田。健気なのか無神経なのか、なかなかに判断が難しい局面ですよ。

2019年6月2日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年7月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年7月号、先日の続きです。

まちカドまぞく』。突発のトラブル、見事に解決ですね。リコ、紅の和睦がなって、もうみんな気持ちわるいくらいににこやかでスムーズ。夢の中でシャミ子が頑張った分だけ、皆の気持ちがどストレートになっている。でも肝心のシャミ子は洗脳だと、やっちゃいけないことだったんじゃないかと、ひとり罪の意識を抱えてるんですね。そんなシャミ子のこと、フォローしてくれるのが桃なんですね。顔色が悪いと、それで自然に連れ出して、それでシャミ子の不安を聞いてくれて、安心させてくれた。というか、これ、告白じゃないのか。シャミ子が魔族の力を使わなくても、いずれ絶対にシャミ子のことを好きになってたとかね。これ、嘘にしてしまってますけど、違いますよね。桃、絶対本心ですよね。ふたりの気持ちのやりとり、素晴しかったです。

『恋する小惑星』。桜、モンロー、ふたりの卒業です。ああ、モンロー、ちゃんと志望校に入れたんですね。けどこの子、モヤモヤとしたもの胸のうちに抱えていて、ああ、部活に対する姿勢、それを今になってもなお思い悩んでいたんだ。モンローの振り返る天文部、地質部が地学部となった時のこと。それからの出会い、いろいろ、皆の前向きな姿勢に触れて、自分自身はどうなのかと思うようになってきた。でも、これまでの地学部の活動、見てたらこの子が部の活動に消極的だったりしたことなかったよね。いつも楽しそうにやっていたじゃない。それをみらたちの作ったアルバムを通して、自身確認するにいたる。ああ、モンローは先輩として、部長として、しっかり、きっちりやらないといけないと思って、ちょっと頑張りすぎてたね。それで自分に目を向けることをちょっと忘れてしまっていた。でも、最後のこの日に楽しんでいた自分をきちんと見つめることができて、ええ、いい卒業になったんじゃないかって思いましたよ。ちょっともらい泣き、そんな門出でした。

『RPG不動産』。日常の楽しみ? 街での買い物、可愛い服を見つけて、皆で試着してみたりと、そうした様子がにぎやかで、華やいで、実にいいですね。けど、この服がとんでもない高級品。想像以上の高値で、即退散するんだけど、まさかこのやり取りがちゃんと後に利いてくるとは、さすがでした。こうした流れ、いつもながらよく練られてますよね。今回も、フードを深々と被って正体を隠しているお客さん、人目につかないところに住みたいと、またちょっと独特のオーダーなんですけど、まさかこの人が高級衣装を普通に着ているスーパースター。ステージ衣装なんだそうですけど、本人も考えつかなかった要望どおりの物件、高額の家賃も苦にしない収入あればこその高級住宅を紹介するにいたるんですね。この途中、顧客の本当に求めるものが見えず紆余曲折しながらも、最後にはぴったりの物件にたどりつく流れ。それが本当に面白い。よくできているって思います。

『はるみねーしょん』。最終回直前ですよ。はるみの地球留学期間が終わる。それで地元に帰るっていうんですが、まあはるみは母星と地球を簡単に行き来できるんだから、また遊びにきたらいいじゃん、みたいに思っていたら、ビザみたいなものが切れる、成人でないと渡航できない、成人というのも、母星に帰還後即成人みたいなことはない模様。いや、ちょっと待って? 成人年齢が30歳ではないという確認はされたけど、成人年齢が10代とか、そういう可能性は潰されてないぞ。いや、20歳になるまで会えないって香樹がいって、はるみも同意してるじゃーん! はるみのこれまでのボケ、それがボケではない本気だったとわかった今回。そして単行本、あれがはるみの母星の地球の会話の教科書だったという設定まで明かされて、そんなことになっとんのか! というか、今思いついたんじゃないの!? こういうくすぐり、面白かったなあ。そして皆で放課後にいくカレー屋さん。声が揃うのがいいですね。お別れのセレモニーもいいですね。というか、やっぱり素直に感動のお別れ! みたいにはならずナンセンスただよって、ええ、この感触、最終回目前にしても健在ですね。

2019年6月1日土曜日

『まんがホーム』2019年7月号

 『まんがホーム』2019年7月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。梅雨の季節を受けて、雨の中、走っていこうとするらいかに差し延べられる傘。ああ、後ろには竹田がいるのかな? 今回のテーマは雨ですね。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻は、大きな葉っぱを傘にしてますよ。なんかコロボックルみたい。『河原課長とギャル部下ちゃん』三崎は課長のてるてる坊主を作ったんですね。『転生したら蘭丸でした』は力丸、坊丸ふたりが雨に濡れないよう着物でもって雨避けしてくれている蘭丸です。いいお兄ちゃんですね。

今月は新作が1本です。

『めい be love』。幼ない頃からの夢を叶えて美術館学芸員となった日辻芽衣。この人の初出勤となったこの日、この朝、思いもしない出会いが彼女の門出にケチをつけた? いや、どうなんだろう。公園のベンチにつっぷしている男性を発見。声をかけたら横柄な態度が返ってきた。この相手、なるほど、自分の職業までしゃべってしまった芽衣の言葉、学芸員というそこに引っ掛かって態度が変わった。夢や希望を語る芽衣と、現実に直面にしている者の差なんだろうか。この男、大上は芽衣の勤めることになった美術館の学芸部長。決して理想的とはいえない出会い、マイナスからスタートした好感度。ここからのふたりどうなっていくのか。現実をつきつけられることになる芽衣? それとも芽衣に影響されて大上にも変化が? そうした物語はこれからでありますね。

『孔明のヨメ。』。劉備が趙雲、孔明をともなって荊州へと赴くことになりました。孔明と蔡婦人は遠いとはいえ姻戚関係にあって、面識あり、けれど関係がよいわけでもないという微妙な状況。はたしてどうなるのか、ハラハラしたのですが、圧力こそは強くとも、孔明とのやりとり、それくらいですんでよかったといった印象。身内である孔明、そしてとりわけ姪である月英を大切にしようと思っている、そんな様子が蔡婦人からは感じられて、印象よくなったりしましてね、いや、でも以前劉備を亡きものにしようとかしてたよね……。状況、動いていきますね。蔡婦人は自分の息子が荊州を継ぐことになって、いうならばご機嫌。けれど劉表はそんなに単純ではなかった……!? 状況によっては劉備に荊州を治めてくれというその言葉、そうなれば孔明の計略こそは進展するけど、蔡婦人とは真っ向対立よね。ほんと、これ、ハラハラだわ。ここからが本当のハラハラだと、ちょっと心配がたちますよね。

続く特別展『三国志』の取材漫画もめちゃくちゃ面白かった。ただ聞くだけでなく、作者の側からぐいぐいいくところ、その前のめりの姿勢あってこそ出てきたろう話なのでは? みたいな感触もあって、実に面白かったです。石碑のくだりとか、そして白磁のくだりも。これは興味かきたてられます。でも東京と九州かあ。どちらも遠いなあ。なかなかの悩みどころ。いや、中国にいくこと考えたらめちゃくちゃ近いんですけどね。

『私の姫は王子様』。女装させられて映像配信に出演させられて。雨傘に振り回されぎみの光明寺の様子がメインになっていくのかと思いきや、意外や雨傘の気持ちの変化、揺れ動き、そういうのが描かれたのがよかったですよ。実況することになったゲームで、どうにかして勝ちたい、ポイント集めて報酬をゲットしたい、そう思う光明寺の頑張りと挫折。理想と現実のギャップ、あまりのままならなさにもだえ苦しむ光明寺と、それを愛でる雨傘。でも、雨傘がただ光明寺の苦しむ様を眺めるんじゃなく、彼の頑張りを評価し、代替物ではない彼自身に目を向け、だんだんとリスペクトしつつあるところ、ここにね、戯画的に表現されてる雨傘というキャラクターの別の側面、情の通う存在としての厚みみたいなものを感じて、あ、いいじゃないかって思ったんですね。ちょっとこれ、この先どうなるかわからないぞ。そんなことも思わされた。続き、楽しみです。