2019年6月26日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年8月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年8月号、昨日の続きです。

夢喰いメリー』。夢路、つくづく主人公だな! アハテルノーテの介入が、ヤエ攻略の糸口をつぶしてしまった。ソナーが沈黙し、メリーも満身創痍。ジョンとエンギがアハテルノーテと対峙していることを察知して、なんとか無力化してくれることを期待するも、その希望もはかなく潰えて、もう打つ手はないのか、というところで、またも夢路が歩みを進めるんですよ。メリーのとどめを刺さんとするヤエ。そのギリギリの局面でメリーの叫んだ言葉が夢路の意識を奮い立たせて、それで出てきたのがそれか。そもそもが夢路が普通じゃなかった。数トンもの過重をかけられてなお生存している。その尋常でなさの源泉である夢を視る力、それを極限まで振り絞ったとでもいうんだろうか。纏魔明晰夢。これまでにない姿となってヤエに立ち向かおうとする夢路。これ、ちょっと尋常じゃないな。これ、またも思いもしないもの見せてくれた。そう、いつだって夢路はそうだった。わくわくさせられるのです。

『スローループ』。小春、大活躍ですよ。釣った魚を調理します。お母さんは料理が苦手なのか。亡くなったひよりの父が料理うまかった。それで人を招いて、一緒に食事をしてなんてしてたけど、そうかこういう時間は久しぶりなんだ。新しく母娘となったふたり、その関係もまた深まるようなこの情景。途中途中にコミカル、愛らしい一コマ挿入されるところも楽しくて、それだけにお母さんの少し昔を懐かしむように、切なさ浮かべながらも、今を、これからを大切にしようとしている、そんな表情の動きが胸にせまってたまりませんでした。そしてこれも本題ですよ。二葉のこと。そうか、男の子の遊びをする二葉、他の子たちから男の子に媚びてるみたいにいわれたのか。それで嫌われたくない一心で自分を殺して、男の子の遊び、釣りについても否定的に……。姉、一花が二葉への思いをあふれさせるところ、沁みました。そしてひよりと二葉との約束。ああ、ひよりも頑張りました。人と人とのつながりが、やわらかく広がりながら、この子たちの気持ちを結んでいきますね。

『あいらいく俳句』。すごい漫画だ。夏も近づき暑さも酷い。すっかり暑気にやられて、俳句を詠むのもままならない。なので体力回復させようと焼き肉を食べにいくことになったのだけど、その焼肉屋がなんかまたおかしいの。店名が五七五。出てきた店主、見た目にもいかめしい、そんな彼の言葉がまたまた五七五。これね、食べ放題のつもりで皆きてるんだけど、食べ放題なのはスープとナムルだけだっていうの、ええー、なにそれ、騙し討ち!? かと思ったら、どうもおにぎりが最初に見つけたwebページ、コマの下の方にちょこっと頭を出してる注意書き、「*肉は対象外です」、ちゃんと書いてあるっぽいね! ということは、最初に注文操作間違ってわかめスープ12人前頼んだあいは正しかったのか。ほんと、あの絵面、めちゃくちゃ面白かった。インパクトあってよかったけど、あれね、いきなりスープ大量に飲ませて肉を入らなくする食べ放題店の策略かと思った。食べに食べたり、12万円。ここにいたるまで、肉が食べ放題のレベルじゃないとかね、あやしいと思わせるポイント、ちらほらあったんだけど、さてこのピンチ、どう切り抜ける? って、俳句かー。ゆうても強引な展開なんだけどさ、けどこういうの嫌いじゃない。楽しくて、いろいろおかしくって、よかったですよ。

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