『まんがタイムきららキャラット』2019年7月号、先日の続きです。
『まちカドまぞく』。突発のトラブル、見事に解決ですね。リコ、紅の和睦がなって、もうみんな気持ちわるいくらいににこやかでスムーズ。夢の中でシャミ子が頑張った分だけ、皆の気持ちがどストレートになっている。でも肝心のシャミ子は洗脳だと、やっちゃいけないことだったんじゃないかと、ひとり罪の意識を抱えてるんですね。そんなシャミ子のこと、フォローしてくれるのが桃なんですね。顔色が悪いと、それで自然に連れ出して、それでシャミ子の不安を聞いてくれて、安心させてくれた。というか、これ、告白じゃないのか。シャミ子が魔族の力を使わなくても、いずれ絶対にシャミ子のことを好きになってたとかね。これ、嘘にしてしまってますけど、違いますよね。桃、絶対本心ですよね。ふたりの気持ちのやりとり、素晴しかったです。
『恋する小惑星』。桜、モンロー、ふたりの卒業です。ああ、モンロー、ちゃんと志望校に入れたんですね。けどこの子、モヤモヤとしたもの胸のうちに抱えていて、ああ、部活に対する姿勢、それを今になってもなお思い悩んでいたんだ。モンローの振り返る天文部、地質部が地学部となった時のこと。それからの出会い、いろいろ、皆の前向きな姿勢に触れて、自分自身はどうなのかと思うようになってきた。でも、これまでの地学部の活動、見てたらこの子が部の活動に消極的だったりしたことなかったよね。いつも楽しそうにやっていたじゃない。それをみらたちの作ったアルバムを通して、自身確認するにいたる。ああ、モンローは先輩として、部長として、しっかり、きっちりやらないといけないと思って、ちょっと頑張りすぎてたね。それで自分に目を向けることをちょっと忘れてしまっていた。でも、最後のこの日に楽しんでいた自分をきちんと見つめることができて、ええ、いい卒業になったんじゃないかって思いましたよ。ちょっともらい泣き、そんな門出でした。
『RPG不動産』。日常の楽しみ? 街での買い物、可愛い服を見つけて、皆で試着してみたりと、そうした様子がにぎやかで、華やいで、実にいいですね。けど、この服がとんでもない高級品。想像以上の高値で、即退散するんだけど、まさかこのやり取りがちゃんと後に利いてくるとは、さすがでした。こうした流れ、いつもながらよく練られてますよね。今回も、フードを深々と被って正体を隠しているお客さん、人目につかないところに住みたいと、またちょっと独特のオーダーなんですけど、まさかこの人が高級衣装を普通に着ているスーパースター。ステージ衣装なんだそうですけど、本人も考えつかなかった要望どおりの物件、高額の家賃も苦にしない収入あればこその高級住宅を紹介するにいたるんですね。この途中、顧客の本当に求めるものが見えず紆余曲折しながらも、最後にはぴったりの物件にたどりつく流れ。それが本当に面白い。よくできているって思います。
『はるみねーしょん』。最終回直前ですよ。はるみの地球留学期間が終わる。それで地元に帰るっていうんですが、まあはるみは母星と地球を簡単に行き来できるんだから、また遊びにきたらいいじゃん、みたいに思っていたら、ビザみたいなものが切れる、成人でないと渡航できない、成人というのも、母星に帰還後即成人みたいなことはない模様。いや、ちょっと待って? 成人年齢が30歳ではないという確認はされたけど、成人年齢が10代とか、そういう可能性は潰されてないぞ。いや、20歳になるまで会えないって香樹がいって、はるみも同意してるじゃーん! はるみのこれまでのボケ、それがボケではない本気だったとわかった今回。そして単行本、あれがはるみの母星の地球の会話の教科書だったという設定まで明かされて、そんなことになっとんのか! というか、今思いついたんじゃないの!? こういうくすぐり、面白かったなあ。そして皆で放課後にいくカレー屋さん。声が揃うのがいいですね。お別れのセレモニーもいいですね。というか、やっぱり素直に感動のお別れ! みたいにはならずナンセンスただよって、ええ、この感触、最終回目前にしても健在ですね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第15巻第7号(2019年7月号)
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