『まんがタイムきららキャラット』2013年4月号、発売されました。表紙『Aチャンネル』でありますよ。女の子4人が、皆で一緒にジャンプしている。その元気よさ、春へいこうよというフレーズが見事にマッチしていますね。皆、マフラーをしつつも、コートはもういらない。寒かった冬から、春に一気に進む、そんな勢い、溌剌さを感じさせて、実に晴れやかな表紙であると思います。
『Aチャンネル」、鬼頭先生の可愛いこと! 今回は二本立て、その二本ともに鬼頭先生の魅力が! で、図書委員の子、そして鎌手先生、うわぁ、素晴しいですね。
『GA — 芸術科アートデザインクラス』は、如月が馬に興味を!? 競馬雑誌でまずは軽く一撃。そして扉でもう一撃。いや、素敵な騎手であります。馬のデッサンのために馬の写真の乗ってる雑誌を購入したっていうんですが、なんと、この学校、馬術部とかあるのか。直に馬に触れ、デッサンさせてもらおうっていうんですね。そこで出会った乗馬部副部長。副部長婦人ってあだ名なんだ。すごいな。で、部長は5巻に出てるの? ちょっと確認してみよう。ポニーテールの如月、ノダミキを鹿毛、芦毛と呼ぶとか、なんだかマイペースで、チャーミングなお姉さん。大学生なのかな? 馬についてレクチャーしてくれて、そして乗せてくれたりと大サービス。楽しいなあ。あの馬との触れ合い、それがやさしげで、そして人もとても気持ちいい。副部長婦人のいたずら心? ノダミキ芦毛ちゃんにつけた赤リボン。いや、ほんと、チャーミングな人でした。
『ネガ→ポジ』は学園祭で喫茶店。綾乃がとにかく消極的で、展示会をやろう、そう思ったけど、見事に1票だけ。めでたく喫茶店に決まりましたとさ。メイド喫茶です。メイド服を着る、というんですが、先生がやたらやる気で、いやいやでもでも可愛いですよ、先生。接客が苦手な綾乃、事前に練習するも、どうも効果が疑わしい。ともあれ、一生懸命なところなど実にチャーミング。そして、知沙の料理スキル。オムライスからお茶からパスタから、見事な働きを見せて、チーフなのか! チーフなんだ! 黒瀬先輩来店で、先生のメイド服を借りて急遽ウェイトレスに。それで大盛況。それはいいんですが、叱られたっていう先生の、あの感想、あれが面白かった。いや、ほんと、可愛い先生ですよ。
『P.S.リスタート』、千華さん、衣替えですよ。夏服も理事長の用意したもので、それでスカートがやたら短かいってんですね。さてさて、これはまだ導入、本編は調理実習ですよ。クラスメートの目黒さんと、めぐみ、千華、夏希の四人組。このうち後者ふたりがまるで役にたたない。めぐみの目黒さんに告げた、この班実質二人だよ、それが面白くて、いやほんと、ボウルをボールというネタは多々あれど、まな板…木ですか!? これは見事でした。ほんと、いかしました。調理ほぼ完了して、めぐみと目黒さんが話している、食器だしとか手伝ってくれたじゃない、気を使われてるし! それもおかしくて、で、その間ふたりはふきこぼれてる鍋を見ていた。駄目さといっていいものか、それが無茶でなく、けれど非常に駄目という、うまいところをついていた。それが面白みになっていたと思います。
『放課後レシピ』、ゲストです。家庭科部存続のために新入生を獲得しなければならない。ええ、クッキー焼いてるんですね。型抜きクッキー。部長と呼ばれて照れちゃって、クッキー天板からこぼしそうになってるの。クッキーが危ない! そういって注意するものの、部長、部長って呼ぶから一向に危機が回避されない。その導入、面白かったです。さてさて部長、三月れんげ、厳しい人。食べ物で遊んだりするの許さない人。だというのに、もうひとりの部員、姫路くるみがクッキー生地にアレンジやらをして台無しにしたの、それは怒らなかった。遊んだわけじゃない、チャレンジしての失敗だったからなのかな? その爆発音でやってきたのが、くるみの妹かりん。くるみが呼んだらしい。そしてもうひとり、家庭科部の見学を考えてたのに、爆発とか、完全に引いてしまってる佐東楓。黒焦げのクッキー見て、まさか…トリュフですか!? 台詞のはしばしに面白みがありますよ。先輩ふたりの下校しない理由、私たちは掃除しないと…。ええ、ベタな展開含みながらも、なかなかに気のきいたところあって、面白かったです。
『ひよこのいぬまにっ』、ゲストです。扉にて池にはまってる女の子。どうも不運なお嬢さんみたい。高校初日、カラスに襲われ池にはまり、そして定期券も落としちゃう。ぎりぎり間に合うかというタイミングで黒猫に遭遇、横切られたらと警戒したら遅刻が確定してしまうんですね。その時出会ったお嬢さん、病弱らしい。けど、なんでもモリモリ食べる。不運な子が御厨ひよこ、病弱な子が光峰微、同じクラスというので遅れながら教室に入ったら、学級委員長と副委員長に選出されていた。って、酷い! 保健委員の三森泉、おかしなものを微に与える。イタズラ好きっていうですね。そして泉にイタズラされることを望んでいる女の子、愛美。望んでるどころか、泉のイタズラは誰にも渡さない! 尋常じゃないぞ、この人。けど、真美奈さん、泉のイタズラ、ってパイ投げのパイとか常備しとるんかこの人、それを真っ向から受けようとしたら、って、すげえ、満面の笑顔だ! しかし、そのパイがそれてひよこに当たる。困った、というか、変なお嬢さんたち。クラスの皆にもほうって帰られる。そんな残念な人たちの高校生活でありますよ。
- 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第4号(2013年4月号)