2013年2月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年4月号、発売されました。表紙『Aチャンネル』でありますよ。女の子4人が、皆で一緒にジャンプしている。その元気よさ、春へいこうよというフレーズが見事にマッチしていますね。皆、マフラーをしつつも、コートはもういらない。寒かった冬から、春に一気に進む、そんな勢い、溌剌さを感じさせて、実に晴れやかな表紙であると思います。

Aチャンネル」、鬼頭先生の可愛いこと! 今回は二本立て、その二本ともに鬼頭先生の魅力が! で、図書委員の子、そして鎌手先生、うわぁ、素晴しいですね。

GA — 芸術科アートデザインクラス』は、如月が馬に興味を!? 競馬雑誌でまずは軽く一撃。そして扉でもう一撃。いや、素敵な騎手であります。馬のデッサンのために馬の写真の乗ってる雑誌を購入したっていうんですが、なんと、この学校、馬術部とかあるのか。直に馬に触れ、デッサンさせてもらおうっていうんですね。そこで出会った乗馬部副部長。副部長婦人ってあだ名なんだ。すごいな。で、部長は5巻に出てるの? ちょっと確認してみよう。ポニーテールの如月、ノダミキを鹿毛、芦毛と呼ぶとか、なんだかマイペースで、チャーミングなお姉さん。大学生なのかな? 馬についてレクチャーしてくれて、そして乗せてくれたりと大サービス。楽しいなあ。あの馬との触れ合い、それがやさしげで、そして人もとても気持ちいい。副部長婦人のいたずら心? ノダミキ芦毛ちゃんにつけた赤リボン。いや、ほんと、チャーミングな人でした。

ネガ→ポジ』は学園祭で喫茶店。綾乃がとにかく消極的で、展示会をやろう、そう思ったけど、見事に1票だけ。めでたく喫茶店に決まりましたとさ。メイド喫茶です。メイド服を着る、というんですが、先生がやたらやる気で、いやいやでもでも可愛いですよ、先生。接客が苦手な綾乃、事前に練習するも、どうも効果が疑わしい。ともあれ、一生懸命なところなど実にチャーミング。そして、知沙の料理スキル。オムライスからお茶からパスタから、見事な働きを見せて、チーフなのか! チーフなんだ! 黒瀬先輩来店で、先生のメイド服を借りて急遽ウェイトレスに。それで大盛況。それはいいんですが、叱られたっていう先生の、あの感想、あれが面白かった。いや、ほんと、可愛い先生ですよ。

『P.S.リスタート』、千華さん、衣替えですよ。夏服も理事長の用意したもので、それでスカートがやたら短かいってんですね。さてさて、これはまだ導入、本編は調理実習ですよ。クラスメートの目黒さんと、めぐみ、千華、夏希の四人組。このうち後者ふたりがまるで役にたたない。めぐみの目黒さんに告げた、この班実質二人だよ、それが面白くて、いやほんと、ボウルをボールというネタは多々あれど、まな板…木ですか!? これは見事でした。ほんと、いかしました。調理ほぼ完了して、めぐみと目黒さんが話している、食器だしとか手伝ってくれたじゃない、気を使われてるし! それもおかしくて、で、その間ふたりはふきこぼれてる鍋を見ていた。駄目さといっていいものか、それが無茶でなく、けれど非常に駄目という、うまいところをついていた。それが面白みになっていたと思います。

『放課後レシピ』、ゲストです。家庭科部存続のために新入生を獲得しなければならない。ええ、クッキー焼いてるんですね。型抜きクッキー。部長と呼ばれて照れちゃって、クッキー天板からこぼしそうになってるの。クッキーが危ない! そういって注意するものの、部長、部長って呼ぶから一向に危機が回避されない。その導入、面白かったです。さてさて部長、三月れんげ、厳しい人。食べ物で遊んだりするの許さない人。だというのに、もうひとりの部員、姫路くるみがクッキー生地にアレンジやらをして台無しにしたの、それは怒らなかった。遊んだわけじゃない、チャレンジしての失敗だったからなのかな? その爆発音でやってきたのが、くるみの妹かりん。くるみが呼んだらしい。そしてもうひとり、家庭科部の見学を考えてたのに、爆発とか、完全に引いてしまってる佐東楓。黒焦げのクッキー見て、まさか…トリュフですか!? 台詞のはしばしに面白みがありますよ。先輩ふたりの下校しない理由、私たちは掃除しないと…。ええ、ベタな展開含みながらも、なかなかに気のきいたところあって、面白かったです。

『ひよこのいぬまにっ』、ゲストです。扉にて池にはまってる女の子。どうも不運なお嬢さんみたい。高校初日、カラスに襲われ池にはまり、そして定期券も落としちゃう。ぎりぎり間に合うかというタイミングで黒猫に遭遇、横切られたらと警戒したら遅刻が確定してしまうんですね。その時出会ったお嬢さん、病弱らしい。けど、なんでもモリモリ食べる。不運な子が御厨ひよこ、病弱な子が光峰微、同じクラスというので遅れながら教室に入ったら、学級委員長と副委員長に選出されていた。って、酷い! 保健委員の三森泉、おかしなものを微に与える。イタズラ好きっていうですね。そして泉にイタズラされることを望んでいる女の子、愛美。望んでるどころか、泉のイタズラは誰にも渡さない! 尋常じゃないぞ、この人。けど、真美奈さん、泉のイタズラ、ってパイ投げのパイとか常備しとるんかこの人、それを真っ向から受けようとしたら、って、すげえ、満面の笑顔だ! しかし、そのパイがそれてひよこに当たる。困った、というか、変なお嬢さんたち。クラスの皆にもほうって帰られる。そんな残念な人たちの高校生活でありますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第4号(2013年4月号)

2013年2月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年4月号

『まんがタイムオリジナル』2013年4月号、発売されました。表紙、メインは『ラディカル・ホスピタル』山下ナース、見事なマエストロ、おおっと、マエストラぶりであります。指揮者ですね。ええ、凛々しくて素敵。というわけで今月は音楽がテーマで、榊医師ヴァイオリン、師長ピッコロ、『鹿女子』は鍵盤ハーモニカ、『ゆらゆら薬局プラリネ』兄はヴァイオリンで、妹がクラリネット。そして『らいか・デイズ』らいかがシンバルであります。

『よゆう酌々』はちょっと珍しい展開かも。柴田さんなるお客さん。楽しく飲んでいたんですが、女将が粧子さんの会計しているその時、携帯電話が鳴って、店から出たと思ったら戻ってこない。ちょっとした事件? 無銭飲食? けれどコートは残っている。警察にいうべきか、それとも信じて待つべきか。ちょっとシリアスな話。最後にさ、ごめんごめんうっかり、そういって柴田さん戻ってくるんじゃないかと思ったんですよ。けど、一週間たっても音沙汰なし。逃げた? 本当にどうなのか。しかし、この騒動で見えてきたのは戸田君の一面。女将さんが痛々しいと評する彼のイライラとした様子。しかし、これはどういう方向に向かうのか。気になりますね。柴田さんのこともそうなら、戸田君のこともそうですよ。

『小森さんは断れない!』、卒業式のシーズンですね。って、時間がたってるんだ、この漫画! まあそれはわからんのですが、三年生を送り出す会、略して三送会、その手伝いをすることになった小森さんとまさ子。すべての仕事をひとりでやろうと思うのが小森さんの基本なのか。20時間で足りるの? すごいな。小森さんの役職、オールラウンダー。気にいってるんだ。面白いなあ。あの、ちまちま装飾作ってるのも面白い。内職なら20円くらいとか、わびしい。絵もしょんぼりしてて、ほんとわびしい。あと卒業式まであと2週間、そこでまさ子のいった、私達は来年、それがなにか切なさを覚えさせて、ええ、友達といられる時間、それを数える。その時の小森さん、しゅりの表情、どれほどに友達と一緒に過ごす時間を大切と思っているか、それが伝わって、それがなんだか切なかったのですね。

『かでん屋さんの知識』、面白かったです。新生活応援三種の神器お買い得セット。三種の神器というのも、ちょっと古めかしい響きですよね。電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機が鉄板ですか。なるたけ手をかけないもの、生活を楽にするもの、それが売れるっていうんですね。うん、まあ、そりゃそうだと思う。お菓子作りしたいというお客さんに、オーブンレンジをすすめながらも、どうせすぐに飽きますよというアドバイスとか、冷蔵庫のズボラサイズとか、いやはや、一連の流れ、面白かったですよ。しかし、オーブンレンジは一人暮らし向きじゃないかも知れませんね、って、しかもそれ高いよ! めちゃくちゃ高いよ! セットで売りたいお店の事情とか、町の電器屋さんの事情とか、こういうのも面白く読めました。

『西園寺さんとメガネ委員長』、ちょっとびっくりしました。派手な子が地味な子に、地味になる方法を習おうという漫画。これは偶然のかぶりなのか? 派手、明るい、そうしたものがよいという価値観があって、地味、大人しいはネガティブ、それを逆転させるのはわかりやすいのかも知れない。けれど、西園寺さんには、地味になるための理由、その切実さが少ないのか。などという比較が発生してしまうから、ええ、ちょっと不利かなって思ったりしたのでした。『派手なコ、地味なコ』、自分はこの漫画を大変に気にいって、そして買っているのですが、それだけにね、やっぱり比べてしまう気持ちが拭えないんですね。

そうした印象を抜きにすれば、ちょっとライト、コメディタッチで、特別扱いされたくない西園寺さんが、委員長に接触。それで仲良くなっていくという展開。その途中の、変わろうと工夫してもまわりの目は変わらず、それは実際そうかもなどと思わされました。それと、西園寺さんが委員長、りなこのこと、ネガティブな評価をしていない。魅力的と感じていること。そうしたところはとてもいい。互いに相手の魅力を知っている、それがあるからこそ友達、なんでしょうね。とりあえず続けて読みたい、そう思わされましたよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第4号(2013年4月号)

2013年2月26日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年4月号

『まんがタイムスペシャル』2013年4月号、先日の続きです。

『メェ〜探偵フワロ』、タイトルリニューアルで連載になりましたよ。さて、いつも不穏なこといってレモンさんを困らせるフワロ氏ですが、レモンさんも怒るのか。にこにことジンギスカン鍋をドン。いかします。そして舞い込む事件ですけど、おっさん、怪談はあかんのか。というか、おっさん、共食いじゃないのか、それ? ともあれ、学校の怪談、その解明を依頼されて、そこからの氏の怖がりよう。ヨシュア君が面白がっていろいろ仕掛けるのが最高です。校長先生のプルプルもいかしますね。ヨシュア君とレモンさんのコメント、あれに笑わされましたよ。フワロ氏の冷静さと恐怖が交錯する、あのテンポ感、インパクト、これがまたおかしくて、もうほんと、すっかり持っていかれてしまいましたよ。素晴しいドライブ感、ぐいぐい引っぱられます。しかし、フワロ氏さすがですね。貴女のヒースクリフですよって、どえらい変態的対処で解明。ほんと、見事です。すべての謎が解明されたわけではない、それはもうお約束ですけど、ほんとスタンダードな面白さ、そこに作者独特の見せ方加わって、最高でした。

『ゲキカラ文化交流』は、みゆきの可愛さがとてつもないことになってしまってます。あの扉とか、ニックネームをつけるといっていろんな人に困ったあだ名をつけてまわるところなども、素晴しい可愛さでした。で、アヤコ、この人がいいですね。むっつりメガネ、カレー臭。いや、それ、ニックネームなのか? この人のこういう失礼なところがとてもいいです。そして、林くん。せっかくゆっきーというあだ名つけてもらえたのに、つけた本人に忘れられて、これがこの人のポジションなんでしょうね。安定の残念ポジション。面白い。というか、眼鏡しか共通の話題ないしって、そこを誤魔化すところが彼のポジションを決定づけていると思います。

『アイして♥やえば』、愛は甘いものが苦手なのか。甘いものは虫歯の原因になるから、その意見に対する鳥子先生の冷静なコメント。それを受けて排他的になる愛さん。排他的って表現がおかしいなあ。愛は辛いものが好きで、鳥子先生は酸っぱいものが好き。けど、そんなでも甘いものが好きという八重にチョコレートを贈ろうとする。バレンタインデーですね。でもさ、それで作るのが歯型チョコ。おおう、職人技って、この人は歯科助手か。歯科技工士ではなかったよな。それでもこれだけのもの作ってしまうのは、愛なんでしょうね。しかし、歯型チョコ、シュールな外見。なんともいえず、人を寄せ付けないオーラのあるオブジェクトに仕上がってますよ。

『アテナの初恋』、地味ながら実に面白いです。今回はヘルメスが登場。伝令とか医術、商売とかを司る神ですが、同時に盗人の神様でもあるんですよね。そうしたところが、ニコニコと平気な顔で嘘をついたり、人の気持ちをないがしろにしたりする、そういうキャラクターに繋がってるのでしょうか。いや、もう、昔つきあってたらしいけど、ヴィーナスも怒らずにはいられない酷い男。ヘラもヘルメスに腹をたてている。それで、とっちめようというのですが、どうしてもかないそうにない。って、ヘラの発想は酷いな。暴力沙汰だよ。うん、実にこの人らしい。この漫画に出てくる神様、ちょっと今風のアレンジされながら、ベースに神話の物語を置いている。それがどれくらい反映されて、アレンジされているのか、自分にはちょっとわからないのですが、いえね、もとの神話にも興味が出てくるわけですよ。それは、すなわちこの漫画が面白い、この漫画に出てくる神様がチャーミングである、そういうことだと思うのですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第4号(2013年4月号)

2013年2月25日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年4月号

『まんがタイムきららフォワード』2013年4月号、昨日の続きです。

『魔カリキュラム!』、人間の発する負のエネルギー、それを高め一人前の悪魔になるべく日々頑張っている阿久マヤ。なのですが、どうもこの人、いや、人じゃないけど、根が善良っぽくって、ちょっと不器用で、それが可愛いなと思うわけです。昼食は寮母さんが作ってくれたラブリー弁当。学校ではいつも友達に囲まれて、って、本当は単独行動しようと思ってるんですが、皆の勢いに負けている。その駄目っぽさね。人の群れたがりを面倒そうにいいながら、本音はそれがちょっと嬉しかったりする? ひとりぼっちは寂しいもんな。ええ、今回も、悪魔の性質でもって人の負のエネルギーの澱む場所にきてみれば、子犬がいじめられている。悪魔ならば、その状況をも望ましいと思わねばならないところ、マヤはちょっと違う、子犬に同情して、けれどどうしたらいいか決めかねているんですね。たまたま駆け付けた友達に先をこされてしまった。自分のできなかったことをかわりにしてくれて、これでマヤの良心の呵責、重荷はおりたのでしょうか。優しい悪魔、自分の昔の境遇に子犬を重ねあわせてたんですね。子犬を飼うことになって、いいパートナーになるのでしょうか。そうだったら、大変によいと思いますよ。

『はじおつ。』は二本立て。本編では、甲斐くんに本当のことを告白しないと、そう思って焦りながらも、全然それがかなわない向日葵。この人の通常運行って感じがしますが、がんばろうという気持ちと、周囲がカップルカップルというものだから、全然いい出せなくて、もうすぐ夏休みになる、毎日は会えなくなるけど、こうやって遊ぼう、そういった甲斐くんの言葉に揺れる。もうわかっちゃったんですね、なぜこうしておつきあいするようになったのか、それをつぶさに伝えてしまえば、もう会えなくなる。それを怖れているんですね。いや、本当に素直にいっちゃえばいいんだと思うんですけどね。男性恐怖の克服に、優しそうなあなたに声をかけた。そうしたら好きになってしまった。いや、まだそこまではいえるほどではないのかな。でも、本当に素直な気持ち、それを伝えればちゃんと伝わる、そう思うんだけど、まあ怖いよね。さてさて、一本目は家政婦、じゃないや、乙木くんによる向日葵観察ですよ。いや、向日葵がめちゃくちゃ男性を苦手にしている、それが見事に彼に伝わって、印刷物のくだりとか面白かったなあ。そして乙木くんの彼女登場。ああ、あれは面白い。しかし、彼女さんのこと「これ」って! 幻の彼女。この人たちもまた面白そうな人材でありますよ。

少女素数』、最終回を迎えましたね。お兄さんの最後の仕事。大学にいくと決めて、今の仕事に一旦の区切りをつけた富士夫。成果物を梗子さんに渡すというのですが、そこにあんず、すみれもついてくるというんですね。いやあ、すみれが押します押します。身嗜みについて。梗子さんの好みに、っていうんですね。しかし、本当にひとつの区切りとなる、そんなエピソード、いえもちろん最終回だからひとつもなにも、物語的にはすべての区切りなのですけど、劇中の彼ら、物語が幕をおろした後も、彼らの人生は続いていく。それを如実に感じさせて、ゆえにひとつの区切り。梗子さんにとっても、これが最後の仕事だっていうんですね。家業、いちご農園の関係で今の仕事をやめる。それを聞かされて、ここでやっぱりすみれが押すんですね。どうするの? いや、この物語において、一番成長したのはこの子なんだろうなあ。お兄ちゃんを取り合っていた、そんな子はだんだんに大人になりつつあって、兄の恋を後押しするまでになった。そう思ったら、まだお兄ちゃん大好きだったりもするんですけど、でも、ほんと変わった。物怖じしなくなった。ええ、皆、すみれもあんずも、富士夫も、皆、それぞれに前に進んでいたんだって、実感させられる最終回でありましたよ。そして、自分がこうして感じていること、それは富士夫にとっての実感でもあって、けれど変わることはなにも心配することじゃない、その彼の結論。大切なもの、それをちゃんと大切に守っているかぎり、人は変わらない。この物語では少女のそれと語られていますが、けれど富士夫を見れば、それは男女の差などない、人という存在、そのものについての思い、それと感じられたのでした。人はうちになにを守っているか。それは、人により違っているかも知れない。少女性や少年性、また若さや夢、誇り、いろいろあるそうしたなにか、それがその人を輝かせ、またその人を支える力、いわば本質といってよいものとなるのだろう。そう思わせてくれる物語でありました。

2013年2月24日日曜日

Fire, taken with GR DIGITAL IV

StationGR BLOGのトラックバック企画、今日が最終日かと思ったら明日だったわけですが、まあいいや、一日前倒しでいきましょう。2月のテーマ白黒、提出しておこうと思います。白黒、写真で白黒といわれるとモロクロ写真などが素直に思い出されるところですよね。私、昨年にGR DIGITAL IVに買い替えたわけですけど、このカメラには画像設定ブラケットというモードがありまして、こいつがですね、実に便利なのです。普通ブラケットというと、露出を半段とか1/3段で3枚とか5枚とか連続して撮影することをいいますけれど、これは違う。決めておいた画像設定3種類を1度に撮影して記録してくれるというのですね。設定はいろいろ選べますが、自分はスタンダード、ブリーチバイパス、そしてハイコントラストモノクロを選んでいまして、ええ、なにも気にしなくともモノクロ写真が撮れるのです。テーマ白黒は、別にモノクロのコンテストというわけじゃなく、白と黒のモチーフ、そいつを撮ったものでもいいわけですが、残念、そういうったもの手元になく、なのでハイコントラストモノクロでトラックバック企画「白黒」に参加します。

撮った写真は、シンプルにですね、病院の廊下、そして炎です。

病院の廊下は、これ、手術室の前、身内が手術をすることになりまして、本人が非常に心配している、別に命にかかわるようなものではないのですが、また自分が廊下にいたらそれでなにかが好転するわけでもないんですが、まあ気持ちですよね。数時間廊下に待っていた、その時に撮った写真でした。なにか不安気? あるいは闇の先に光がある? いえ、そうしたのはどうでもいいですね。

炎は、正月の写真ですね。炎、光そのものが闇の中に存在する。そんな感じに見えたらいいなあ、などと思って、火の粉がパチパチとあがっているところがよく見えるようにと思って撮ったこと覚えています。

Hospital

Fire

2013年2月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2013年4月号、発売されました。表紙は『となりの柏木さん』、柏木さんと福田さん。ふたり、向き合って、これは柏木さんの髪に桜の花を飾った、そんな場面でしょうか。ふたりともに素敵な衣装、仲よさ、親密さ感じさせて、華やか、よい表紙です。

『がっこうぐらし!』は遠足、ゾンビ? の歩き回る街に出て、そしてショッピングモールへとやってきた。ゆきには相変わらず普通の風景に見えているのでしょうけど、実際は廃墟。真っ暗なモールに入って、あの手この手でゾンビをやりすごしながら、日用品を調達し食料集めるくるみたち。音をたてたら、やつらがやってくる。だから、緊張感も危機感もないゆきをうまくいいくるめながらの行動。服を選んで試着してみたり、楽しみながらというのは悪くなかったんですが、いやね、それで無闇にハラハラさせられたりしたわけです。そして、これ、主目的ですね、他にいるかも知れない生き残り、その探索。叶うか、そう思われた時にゾンビと邂逅。これ、ゆきも見てしまったわけですが、ゆきはどのように受け止めるのだろう。そしてその物音に目覚め、ゆきたちの声を聞いた生き残り。まだ正気の人間がいると気付いた。これは、次回合流? どうなる? 気になる展開きましたよ。

夢喰いメリー』、夢路復活、その後でありますよ。エルクレスの無敵の秘密がある大灯台、そこになんとかして向かいたい。けれど、その方法が思い付かない、そういうジョンに対し、夢と希望を諦めるな、そういう夢路。俺を信じろ。皆が、互いに信頼しあっている仲間ということが描かれて、特にメリーと夢路、あの交互に描かれたコマ、見つめあうその視線、その強さ、大変によかったです。しかしさ、これからの展開ですよ。エルクレス、なおも圧倒的。夢路に対しても辛辣に、そして再びエルクレスに捕われる夢路。これ、どうもこうもない、どうやって逆転するの? そう思っていたら、これが夢路の作戦だったっていうんですね。前にしこたまやられたことも作戦のうち。ついに出し抜いたってわけですよ。終盤の武装明晰夢連発の見せ場は、かつての衝撃、ジョン・ドゥ召喚を思い出させて、興奮させてくれます。エルクレスにはずれを掴ませ、一気に灯台頂上へと登りつめる夢路。次々と出現する、かつて戦ってきた夢魔たちの能力。それらを縦横に使い、上昇したその先で発動するは指揮者マイスター。灯台を破壊して見せ、さらにここにまさかの灯台ファロスとくるのだからたまらない。ああ、夢路、まさに主人公だわ、そうした気持ちに打たれていたら、ここに描かれる夢路の照時間ショウタイム、エルクレスの空間をぶちやぶり、出現したのはエンギの幻界、草原を照らす月光、月の光であるのですね。しびれましたよ。まさしく言葉どおりの大逆転。しかし、エルクレスにはまだ秘策などあったりする? まだまだ油断ならない、そんな気持ちも残しながらの大躍進、見事でしたよ。

『マリッジ・バトル』、新連載です。なるほど、『恋愛専科』の人ですね。ヒロイン、ハツカが熱烈に結婚を迫られる、そんな漫画。で、ハツカに結婚を迫るのはイナバ、女の子なのですね。スレンダーでちょっと男の子っぽい可愛さのあるハツカに、グラマラスでやたら元気なイナバ。ふたりの間で繰り広げられる結婚申し込み闘争、これがひとしきり描かれた後、ふたりの間に入り込んでくるのが、ハツカの姪、コルリ。この子も、姉さんと慕うハツカのこと好きで、静かにしかしぐいぐいと接触の度合いを高めていく。ずっと昔に結婚を約束していたというのですよ。かくしてはじまらんとするイナバとコルリのハツカ争奪戦。前作の恋愛争奪戦コメディを、キャラクター減らしつつ女の子分を濃厚にしてみました。より一層の純化をさせた、そんな印象を与える第1回でありました。

『こなみっくす』、新連載です。アイドルものでありますよ。歌って踊れるアイドルユニットCherrysea、チェリシィの女の子たち。瀬戸口岬、沖浦海流、白浜凪紗の三人組。これまでの努力実って、だんだんに集客も増えている。その先に声優デビューを目論んでいるのが海流、うみるん。対し三次元での活動をメインに考えている岬、みさ姫様。すごい運動能力なんですね。そして終始マイペースの凪紗、B級グルメのマニア? それもやたら大量に食べるという、そんな個性的な女の子たち。けど、チェリシィ、これだけじゃないんですね。マネージャー兼プロデューサー松原あまもの存在? いや、それ以上の人がいる。最後のメンバー、大洋こなみ。目立たない子、見るからに地味な子、普通の子。けれどいわばこの子がチェリシィの要といえる。歌、なんですね。ひとたび歌いだせば、そこにまるで豊穣な自然の存在を感じさせる、そんな子。歌っている間、存在感が極端に薄くなる。そのため、まったく認知されていないけれど、その歌の力は本物。しかしその子が、自分にはアイドルは向いていない。一年間やってみてやっぱり無理だと思った。辞めるというんですね。それであまもの決断、チェリシィ解散。ええ、第1話にてもはや解散の危機。どうする? どうなる? でありますよ。

2013年2月22日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年4月号

『まんがタイムスペシャル』2013年4月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、コーヒーを飲んでいるリコとマキでありますよ。寒い冬、制服冬服にお揃いのマフラー。ふたりの息も白く、そこにコーヒー、添えられた手、頬にカップをぴたりとつけたマキの様子からも、その暖かさ感じられるよう、実に素敵な表紙です。鼻の頭が赤い、頬も赤い、そんなふたり、寒さの中にも元気さ感じられて、ほんと魅力的なお嬢さんたちです。この他に『教壇のポラリス』ゲスト告知、『メェ〜探偵フワロ』新連載告知カットもございます。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、流星群を見よう! ありすちゃんはほんとになにか人知を超えた存在なんですね。何百年も星を見てきた実績があるとか、ほんとすごいな。宇宙から地球という小さな星をずっと眺めてきた。それが今度は地球から空を見上げるという。とても不思議な感じ。よいですよ、ありすちゃん。観測のメンバーははるちゃん、増田くん、ありすちゃん、そしてゆせもきましたね。星座、星を絵に見立てたと聞いて、空に絵を描いたと思う宇宙組。星座がイラストどおりじゃないというありすちゃんの抗議に、うんうん同意する地球組。どちらもほんといい感じですよ。そして流れ星。おお、隕石か。すごくタイムリー! で、目の前に落ちてくるのね。星もボールも引き付ける? ブラックホールなお嬢さん、いやもう面白いです。最後のね、バスケのね、ありすちゃんの投げるボールが流れ星に、こうした発想にロマン、夢を感じられて、ほんと好きなのですよ。

エッセー企画「わたし、卒業します!」。参加者は胡桃ちの、たかの宗美、駒倉葛尾、にしうら染、吉村佳、ナントカであります。いきなりのずんでれだろーん。いや、いいじゃないですか。悪くないと思いますよ。無理のないっていうのは、いいことだと思うのです。たかのさんは微妙な体調。うん、自分はもう諦めて受け入れたけど、漫然と続く体調の悪さ、それはなかなか困ったものです。けど、たかの宗美の体調、これは大変そうだなあ。貧血って、どんななるんだろう。パソコンの不調にはらはらしつつ、そのまま使ってる? 駒倉葛尾の状況は自分のそれに似ていて、けどサブのノートを更新しちゃったから、メインマシンはまだしばらくこのまま使い続けそう。ほんと、完全に動かないとか、そういうわけじゃないから、なかなかずるずると使ってしまう。壊れる前には更新したいんですが、更新作業も面倒くさいしなあ。などと思ってしまう口であります。うっかりからの卒業、これ、うっかりを超えているような。骨折やヤケド? おでんは冷めてたらいいんですが、しかしちょっとしたアメージングでありますな。いつもノリノリで梱包してくるのに!? めちゃめちゃ面白かったです。そしてここじゃないどこかへ。これ、どこの地域なんだろう。関東? 辛いですなあ。自分は寒いのは苦手なので、鼻が痛い寒さは辛そうです。

『野菜畑でつかまえて』、さくらの嫉妬! やべえ! いやもう、さくら、怖ろしい子ですよ。ますます好きになりますよ。

『趣味じゃない園芸』は管理課の手作り小物が大人気。売店で売ってるのか。なるほど、勤務時間内に小物作ってたのも納得です。そして取材がくると、自分磨きに余念のない皆さん。現金な人達、といいたいところですが、そうしたところも魅力だと思うわけですよ。けど、やっぱり冬仕様がよいなあ。以前から噂されている閉園、そして縮小案。蘭々たちは慣れっこといってたけれど、いざ人を減らす、そういう話を仄聞すると気が気でない。必要とされる人材になろう。それではじめてみたのが間伐材で小物、そして木彫り。出来てきたのが仏像? 木喰って、まあ。なんだかご利益はありそうなんですが、売店の雰囲気が一気に変わる。ほんと、蘭々、面白いです。しかし人員削減の話、どうも勘違いらしい? どういうことなんだろう。次回にでも語られるのかな? あの反応見るかぎり、なんか面白いことになりそうですね。

『ぱふぃん — 中国的刺客美少女』、ゲストであります。ナヨナヨした男は受けつけない、そういわれてフラれた男子山田ジュン。女子力高めの男子高校生でありますね。すぐ泣く、自作の弁当はキャラ弁、ぬいぐるみとか大好き。しかし、彼と一緒にいるヒロ、彼のいうありのままを好きになってくれる奴を見つけろよ。続く、そんなお前でも好きになる人いるさ…、そういう彼になにやら思わしげなもの感じとってしまった私をお許しください。で、このジュンが翌朝、中国的美少女に出会ってしまうのですね。樹上から降りてきた。いきなりの蹴り。ジュンを殺しにきた刺客というんですが、とりあえずパンダ弁当に救われる。ジュンにはマフィアのボス、その愛人を寝取った疑いがかけられとるんですか。けれどどう見ても無理。騙された、そうして、この子、ぱふぃんがジュンを守ってくれることになったのですね。弱い男に、強い女の子。これでいいバランス? うまいこと仲良くなっていったらよさそう。そう思います。

『美味しいタノミゴト』、ゲストです。種元咲月、いよいよ高校生という女の子なんですが、公園にて樹上から落ちてきた女の子、新名美琴と知り合うんですね。小柄な女の子、お腹が空いたというので、おにぎりあげたら懐かれた。お金持ちのお嬢さん、咲月のこと気にいって、住み込みのコックになってくれというのですね。このお嬢さん、科学が好きな人? 高校にいったら、同じ学校、同じクラスだったというのですね。小学生と思ってた、その子が同い年、同級生。これから一緒に学校生活? 専属料理人になってくれるよう、説得が続く? 可愛い絵、わかりやすく整理されて読みやすい。悪くないと思いましたよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第4号(2013年4月号)

引用

  • にたこ「ぱふぃん — 中国的刺客美少女」,『まんがタイムスペシャル』第22巻第4号(2013年4月号),137頁。

2013年2月21日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年4月号

『まんがタイムきららミラク』2013年4月号、先日の続きです。

幸腹グラフィティ』は、おお、カツサンドですか。なるほどなあ、もうすぐ受験。合格祈願で神社にやってきたというのですけど、リョウ、きりんは受験がうまくいきますように。なのに椎名は、大金持ちになれますように。食えない人だわ、この人。推薦でもう決めちゃってるってんですね。合格通知書をしれっと見せる椎名のさっぱり美人、対して驚くリョウときりん、面白いなあ。あの吹き出しのこんがらがりようが見事です。さて、常にクール美人な椎名。なのに、この人、おいしいもの食べるとあの表情に。いや、リョウやきりんは一層に濃密なのですが、カツサンドですよ。扉のぱくっと一口やってるリョウの姿、なんかハーモニカ吹いてるみたいね、それもまた魅力的で、どこかでおいしいカツサンドは食べられないものか調べて、5000円とか見つけて度肝抜かれているのですが、いやしかしカツサンド、ほんとおいしそう。ぎっしりカツサンド。パンとキャベツとカツ、それぞれの食感、描かれてほんとこれはたまらない。露子さんの差し入れというのですね。受験に向かうお嬢様に思いをこめて作っていた。それを受けて、椎名、思いをいたらせる。ああ、応援の気持ち、届いていたのですね。そして椎名の献身をともに受験に挑み、合格。きりんはリョウと一緒に暮らすっていってますね。なるほど、時間がどんどんたっていく、そう思っていたけれど、なるほど新しい環境、状況もまた楽しそうであります。

『おゆうぎ小町』はべったんからスタート。ああ、メンコですね。自分の世代では既にメンコが一般的でしたが、べったんといういい方も残ってました。懐かしい。べったんからの導入は、地域によって異なる名前、それをやりたかったからみたいですね。商店街にてどろけい、けいどろ、たんていをやります。というのですが、あー、それ、うちらへんではじゅんどろっていった。巡査と泥棒ね。違う学校から来た人間はけいどろってゆってたけど、じゅんどろの方が馴染みがあります。変則鬼ごっこですよね。けいどろで遊ぶ面々、商店街のお店お店から声かけられて、有名というか人気なんだなあ。で、ドロボーと呼ばれて、ざわめきがおこる。うん、面白いよ。ほんと、面白い。ただ遊んでるだけでなく、警察なりきりで迷子の保護、お母さん探しもするとかね、麻衣子さん、実によい。ええ、無邪気といってもいいかも知れない。楽しい漫画、ナイスです。

『Lisa Step!』は美兎さん、遅刻寸前時間ぎりぎりですってよ。携帯を忘れてしまって取りに帰った。携帯電話が財布がわり、定期にもなるし買い物もできる。って、実演している美兎さん、尊敬を勝ち取ってることに機嫌よくしてるの、可愛い人ですなあ。で、フルーツミックス売り切れ、こあ先生がっかりですよ。今回は大人っぽさとかがテーマなんですか? コーヒーに砂糖とミルクをつけるリサ。マリーはつけない。入れない方が大人といわれて、入れずに飲んで苦さにまいってる。わびさびとか、わさびとか、わかってないリサ先生がナイス。わさびでししおどし、猪が可愛いなあ。こあ先生のいう大人の条件、これも微妙で面白い。そうかあ、うすしおかあ。じゃあ自分も大人だ。あかりも大人ですね。大人に憧れる一方、まさに生徒たちが過ごしている青春という時期、そいつにも憧れ抱いて、ええ、面白かった。騙されて、生徒会長に怖れを抱くリサ。ここで最初のジュースが登場するのは、なるほど、うまい展開でしたよ。

『寄り道ファミリ』は、テストも終わって夏休みを待つばかりですね。史夏が用意してたかき氷機、結構固いっての、うんわかる。うちにあるのも簡易なやつで、全然まわらんのですよ。さて、皆でかき氷食べてたら、お友達、つづちゃんがやってきて、おお、オーボエだ。夏休みにも遊びにくるってさ。うん、眼鏡の可愛いお嬢さん、いい感じではないですか。エアコンを使わない挑戦とかも面白い。夏の家族旅行、2回いけるっていうのね、これなんかいい発想ですよね。なんだか普通の暮らしに楽しみ見出したり、そこに一緒にいることの心強さ、そういうのが描かれてみたり、熱を出した史夏の呼ぶお母さん、それは誰のことなのか。わからない、わからないけど、この人を求めている史夏に、応えようとするまわりの皆。いい関係だなあ。家族ごっこ、けれどごっこでは終わらない、そんな関係が築けているように思うのですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第4号(2013年4月号)

2013年2月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年4月号

『まんがタイムきららMAX』2013年4月号、昨日の続きです。

Free!』、お、着物姿のトモエさん、ほんと、素敵なお嬢さんだ! この人、この笑顔がいいですよね。見ると暖かな気持ちになれる、そんな笑顔です。さてさて、新年明けましておめでとーございマックス、ですよ。振袖のトモエ、両手に大量に屋台の食べ物持って、いやいや、元気でとてもいお嬢さんです。ほんと、この人、可愛いな。そしてこの寺のマスコット、タヌアミくん。なんだ、これ、どっかで見たことある気がする! って、あれだ、ピタポンに似てるんだ! 可愛いよね、ピタポン。ぬいぐるみ、買っちゃったよ。だからキスカちゃんの思わず買わずにはおられなかった気持ち、よくわかる。だけに、夢が壊されて憎々しげなる思い募らせる、その気持ちもわかります。いや、もう、キスカちゃん、よいわあ。お賽銭でいくら出すか思い悩むミサキ。うん、自分も経済的にあまり自由な方でないから、よくわかる。ギザ十はとっておきたくなるよね。そして格差社会。仲良くいられますようにというトモエの願いも知らず、元気に言い合いしてるアトリとキスカ。いや、でもやっぱり仲良いですよ、皆。しかし、祈ってるトモエ、美しくいらっしゃいます。

ふわふわ科学』、こちらも和装のサツキ。本編では制服ですね。ぼた餅を持ってきて、今回は味覚の話であります。ハチミツとキュウリでメロンになる、プリンと醤油でウニなど、あやしいもどき食品が提示されて、あれ食べたことないんですが、レイナによるとまずいのかあ。試さなくてよかった。味覚、味は5種類あって、甘い、しょっぱい、酸っぱい、苦い、そして旨味。なるほど辛みは痛覚なのか。驚いたのは、味覚マップ、あれって今は否定されてるんですか。信じてましたよ。昔から、どこの部位が甘み、どこが酸味、みたいにいわれてたの、自分でも試してみて、わからん! と思ってたんですが、わからなくて正しかったんですね。よかった。上顎や喉にも味蕾があるなど、なるほど、知らないことばかりでした。他に味の要素としての嗅覚や触覚、なるほどの内容でありましたよ。と、ここで、次号グランドフィナーレ! ぐわあ! ショックで死んでしまいそうだ。

『▲コンプレックス』は、ああ、先生か、誰かと思った。制服着て擬態とか、可愛い人であります。さてさて、円と鋼音のラブラブぶりからひのりと鋼太の関係まで話が進んで、いやあ、ひのり、いいですね。鋼太を励ましたい、そういっているひのりだけれど、好きという気持ちは隠せない。攻めの姿勢の凛子、それもまた面白く、ぎゃわー!! って、ひのり、どんだけ追い込まれておるのだ。いやもう、可愛い人であります。鋼太とひのりは幼なじみ、ということは鋼音がそれを知っててもおかしくないわけで、思い出した。それでそばにいてやって欲しい。鋼太は恋愛対象とはならなかったとはいえ、愛しい家族には違いない。そういう鋼音によろしく頼むといわれては、ひのりもそりゃあ感極まるわけです。しかし鋼太ね、鋼音が好きといっていたわけだけど、この反応見れば、ひのり、いけそうやん。ええ、ふたりを、主にひのりをというべきかな? 応援する皆、決して面白がってるだけじゃない。その気持ちもよければ、うまくいきそうなんじゃないの? そう思わせるところなども大変によい、そう思います。

三種のジンギ!』、プール掃除、ということで、乙女は旧スクール水着で参加なのですね。計画どおりなのだそう。いや、ほんと、兄の希望を叶えんと、健気な娘であります。今回、いろはが今の指定の水着、乙女が旧スク水なわけですが、こうしてふたつ並べられると、なるほど違い特色がわかります。旧スク水は想像以上にごわごわしてて、あんまり機能的とは思えんなあ。そしてついに生徒会長登場。って、前回のあの人か! すごいな、地底のM・Sさん。おいら、そこまでは思いがいたらなかったよ。御影志央、麻央の姉にして生徒会長。大変に厳しいお方で、真珠も桜も頭が上がらない。びくびくって、がたがたって! けど、そうして怯えながらも、それがゾクゾクという桜、素敵です。さて、乙女たち三人が生徒会を継げるだろうか、気持ちを引き締めようとしているわけですが、次号最終回! って、うそー。もう勘弁してください。ショックで寝込みそうです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第4号(2013年4月号)

2013年2月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年4月号

『まんがタイムきららMAX』2013年4月号、発売されました。表紙は、表紙は、おお、これはすごいです。なんというマリアージュ。『きんいろモザイク』と『ご注文はうさぎですか?』が夢の(夢の)コラボレーション。ウェイトレス姿のシャロとカレンが前面に、シャロがチョコレートケーキを、カレンがクリームソーダを持っている。これは日本とイギリス? ソーダの側に『いちごの入ったソーダ水』がきてるのは偶然? いろいろ思わせるところあって、しかし金髪のふたり前面に押し出して、見事に素敵なペアであります。で、奥にはしのが目をハートにして、ああ、金髪好きだもんね、あんた。友達になろう! しのの傍らにはお盆にこけしと兎こけしを乗せた千夜。いや、もう、後ろのふたりは大和撫子枠? もう、本当に素敵です。シャロとカレンのちょっと違った表情、それもまたよいですよ。最高です。

ご注文はうさぎですか?』、憧れの自転車を買ったよ。最初の台詞ひとつで状況がわかる、見事な導入です。乗れないんですね、ココア。それでリゼにコーチを頼むのだけど、そこにちょろっと出てきた大型バイクにまたがるリゼ、かっこいいなあ。乗れないらしいですけど、似合ってますよ。リゼの教習、いいですね。昔は転けて覚えろとか、ろくでもない教え方があったもんでしたが、まずは足で蹴って進めとのこと。このやりかた、実際有効らしいですね。ペダルを取るくらいでやるといいらしい。バイト先に急ぐシャロの前に現れたココア、がしゃんっ、からの展開ナイスでしたよ。なんというか、おかしみがたまりません。回想のちび千夜とちびシャロも可愛かった。けれど今回は、最後のチノの夢。ああ、チノには遠くへいきたい願望がある? もしかしたら、ココアと出会って、いろいろなことを知ってきた、そうした思いが、さらなる世界の広さを求めさせるのかも知れませんね。本当に遠くにいきたいかどうかはわからない。けれど、チノにとって、ココアは新しい世界を教えてくれる、そんな存在であるのかも知れませんね。いいエピソードでした。

きんいろモザイク』、クラス替えをして、その後ですね。いや、ほんと面白い。カレン、しの、綾と縦並び。ふたりの面倒見なきゃと思っている綾の責任感、それはいいんですが、よっぽど手がかかるふたりですよ。居眠りカレンに、金髪にめろめろのしの。思い余って席のチェンジを訴える綾、素晴しかったですよ。って、震えるほどにショックだったのか、しの。陽子、アリス組も面白いですね。アリス、しっかりものだなあ。それに、しの抱きまくら。烏丸先生に没収されちゃうんだけど、先生、しあわせそうだなあ。アリスに向けたしのの心の声、綾の反応がめちゃくちゃ面白かった。クラス替えで状況変わって、どうなるかと思いましたが、いやいや面白い。さすがの安定感です。

『彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』、おお、人気の限定パン。学園ものといった風情でありますね。男子に人気、すぐに売り切れる、噂のパンなのですが、それがどういうものなのかは誰も知らない。だからなんとかして買おうというのですが、おおお、亜梨香のお金パワーだ。すげー。購買部に近いからといって、三年の授業を受けるという護に対する亜梨香のツッコミ。授業終了とともに駆け出していく護。ああ、先生が美しいなあ。購買部の様子、さながらイベントで、護間に合わず完売。そこにラムネ野郎、哉が登場、買ってくれているというのですね。あのクリームの攻防、そしてパシリじゃんか、ほんと面白かったです。いや、亜梨香さんさえよければ、私がパシリになってもよかったんだ。

○本の住人』はバレンタイン以後の風景。おおう、チョコレートが通貨になっとる。さてメインは模型店ですよ。模型店妹がおかしい。いつもですが。いつもながらの謎の入荷、お菓子の家、違法建築シリーズ、これはいいと思うけど、戦後のドサクサとか手抜き行政、河原の庵は、ちょっと食べようという気にはなれないなあ。特に手抜き行政、これ酷いよ。なんでよりによってトイレなの。そして兄貴の真心。ひさちゃんの気持ちにはちゃんと応えよう。それでのりこが機嫌悪くするのとか、可愛い妹だなあ、そう思うんですけど、ほんと、最後のひさちゃんの様子、そして携帯買ってもらったのりこ。よかったですなあ。ほんと、よかったですよ。いえね、最初、あぶないお兄さんを警戒して、ひさちゃんの親御さんが携帯持たせたのかと邪推してしまいましたよ。

『ホームメイドヒーローズ』、面白いですね。翠は自分の部屋を持っている。対して麻凛と小絵は姉妹と一緒。そこから家族や姉妹の話になっていったりするのですね。麻凛とましろ、友達に妹のプライバシーが晒されると思うと気も使う、それが麻凛さんなんですね。対してましろはさっぱりしたもんですね。またこの家には秘密がある。地下の指令室に格納庫。って、エレベーターがあって、ボタン、隠されてるのか。すごいな。この漫画の面白いところは、秘密の地下室があって、作戦指令室や格納庫などと銘打ってる、そうした現実を超越しようという勢いがありながら、現実的な範囲に留まってるという、そのバランス感ですよ。家が変形とか、できる大工いないだろ!? って、うん、いないよねえ。家なんて中身スカスカだからロボには向かんだろ。うん、向かんよねえ。ほんと、面白いです。そして甘えるましろ。いずれ部屋を共有から専用にしよう、そういう話が出て、甘えられるうちに甘えようというんですね。ほんと可愛い妹。楽しい家族でありますよ。

こずみっしょん!』、ポ、ポップーゲーム? 想像力に欠けて、かつ物知らずの私には、それがどういうものかわかりません! 絵に、絵にしてくださらないことにはなあ! しかし、モグモグしてる未知琉、可愛いなあ。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』、体のかたい椿が可愛いよ! 晶にバトンの渡ったこの漫画。やる気もあれば、才能も経験もある、そして勝ちにいく気まんまんの女の子。なんだけれど、誰もが速く走りたい、結果を出したい、大会で勝利したい、そういうわけではないんだよといっているここ数回です。って、浅見さん、迂遠すぎてわからんから! 詩集もそういうことだったんかい。てっきり愛の告白か、なんかそういうのかと思ってたよ。いや、椿一筋ってのはわかってるけどさ! さてさて、決して勝負を一番に持ってこない浅見さん。きっと走れば速いのにがんとして試合には出ない安食先輩。アスリートではなくてランナーだから。走るという行為、それをどう自分の中で位置付けているか、その違いがそれぞれ違っているというのですね。決して能力に秀でているわけではない椿、まだ経験も浅い、でも陸上に対して真摯である、それを知って尊敬の度を高める晶ちゃん、いい子だなあ。いろんなランナーがいる。能力も目的もそれぞれ。けど、皆、走ることに対しては真摯だよな、それはこれまでにも思わされてきたことでした。ただ速ければいいわけじゃない。勝てる走りを求めるばかりでもない、テーマを持って取り組むとでもいいましょうか、走るという行為に向き合って、自分を知っていった椿の一年。それは陸上のきびしくてけれど楽しくあるという性格を描き出して、ああ、ならば晶にとっての陸上との向き合い、それはどのようなものとなるのでしょうか。椿の一年、それは非常に楽しくて面白くて、何度も感動させられて、自分自身走るということを再確認するきっかけとなった。なら、晶のこれからは? きっと豊かなものになってくれると信じている。本当に楽しみでならないのですね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第4号(2013年4月号)

2013年2月18日月曜日

『まんがタイムファミリー』2013年4月号

『まんがタイムファミリー』2013年4月号、昨日の続きです。

『純情小町』、よいですよ。茶道部が廃部の憂き目、それは可哀そうと入部しようと思いながらも迷う郁。そこにいろいろアプローチするゆっきーなんですけど、ことごとく外してるというか、ハイレベルすぎるというね。ほんと、必死なゆっきー、素晴しいですよ。先輩たちも微妙にめんどくさくて、ほんとは入って欲しいだろうにね。変わった子たち、けど悪い子たちじゃない。一生懸命の方向が違ってたりするけど、お茶やその道具が好き、そうした気持ちは本当で、いきいきして可愛らしい。あの郁のこと大好きなゆっきーがいいですよね。ほんと、ゆりゆりだそうで。実によかったです。

エッセー企画ですね、「わが家のお風呂」ですよ。参加者は佐野妙、しめ子、由多ちゆ、310、あきの実、香日ゆらであります。最初の佐野妙の子供時代の思い出、薪でわかしていたとはすごいですね。ガスだと火加減も自分でできますけど、薪は誰かに番をしてもらわないといけませんからね。大変ですが、けど風情があるといいましょうか、なにかすごく暖まりそうに感じます。続いて、風呂の蓋にキノコの生えた話、飼い猫が入ってきてお湯にやられる、って、猫も風呂場にくるんですね。湿気があるから嫌がるとかありそうに思ったんですが、そうじゃないんだ。掃除用のゴム靴を魔女の靴と嘘をつかれた話、これ面白いなあ。どれくらい信じてたのだろう。お母様もなにかの出来心とかだったのかなあ。面白いです。大きなお風呂、長話でゆだるというの、なかなか途中で話を切れないとこうなりがちですよね。自分もきっとうだる口です。そして凍る風呂場。怖ろしいな。けど、近所に温泉があるの? それ、なんかいいなあ。外に出るのは寒い、そんな風にも思いますけど、温泉にひょいといけるのは羨ましい、そう思いましたよ。

『地味なコ、派手なコ』、実によいですよ。千草から地味を学ぼうとしている西條サン。けど、彼女といると千草もそんなに地味じゃなく見える。そういう指摘を受けて、距離を置こうというんですね。しかしその発想がおかしい。派手が伝染する、けど地味はうつってないし、って、そういうもんなのか。もうこの問答がめちゃくちゃ面白かったです。千草ひとりになって、西條サンから遠ざけられて、寂しかったりしないのかな。そう思ったんですが、西條サンの地味ノートにまとめられた千草のいいトコロ、ああこれはいいですね。嫌いだから離れてるんじゃない。離れてても、自分のよさを見付けようとしてくれているという。それはほんとに素敵と思いました。そして千草の素直なところ、思ったところを真っ直ぐに伝えようとするところ、実によかったです。秘密にしなきゃいけないコトなんてない。対して西條サンには秘密があった。それを引け目に感じてるんですね。この秘密、これが語られて、これまでのことが腑に落ちる。西條サンのキャラクター、深みができて、ほんと魅力的。切なさを抱えて、素敵なお嬢さんだと思いますよ。

『かしこみかしこみ』、めちゃくちゃ面白いな! ムクが野球の助っ人にいくんですが、立ってるだけでいい。って、ストライクゾーンがやたら狭いし! ボールに触れることもなかったというんですね。でも楽しそうだからよしですよ。で、次の試合。相手チームに秘密兵器、山椒が登場ですよ。大活躍の山椒、対してほのぼののんびりのムク。もう、めちゃくちゃ面白い。なんて可愛いのだろう、このふたりは。走攻守に秀でた山椒。打てなくともバントでばっちり出塁する。対してムクはフォアボール狙いなんですが、最後の最後、サヨナラのバックホームで大活躍ですよ。ああ、そうか、速く走ろうとしたら狸本来のフォームになるのか。滑り込みみたいなもんだな。いやもう、大活躍ですよ。和気あいあいとした試合、最後の飲み会も楽しそうで、そしてムクに贈られたウイニングホームベース。消しゴムとな! いや、ほんと、最後の最後まで面白かったです。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第4号(2013年4月号)

2013年2月17日日曜日

『まんがタイムファミリー』2013年4月号

『まんがタイムファミリー』2013年4月号、発売されました。表紙は温泉? お風呂ですね。『ぽちゃぽちゃ水泳部』の面々がドラム缶風呂に入っていて、カツ代は湯上り、手には、あれ、温泉たまごっぽいですね。『うのはな3姉妹』は、3姉妹が湯上り、浴衣姿で、手にはゆあがり豆乳、パック豆乳を飲んでいるんですね。そしておーはしるい、新作告知カットがございます。

『毎日が新選組!』、新作です。ええと、ゲストなのかな? 意外! タイトルからもわかるように新選組ものですよ。殿さまの力になりたいと会津を出た娘ひとり。新選組に世話係として入り込み、密偵として内情を藩に伝えるというのですね。新選組は作者の趣味なのかな? などなど思いながら読んで、なるほど新選組の面々、いろいろエピソードをまじえつつ、すっぽこ娘、高坂春による新選組見聞となりそう。芳文社では日常よりの現代ものやOLものを描いてきた作者だけに、ちょっと異色となりそうな雰囲気で、これはなかなかの新鮮味。面白くなるのではないか、そういう予感をさせますよ。

『教壇のポラリス』、おお、昨年の話題ですね。金環日蝕について語られておりまして、おお、そうか、ここは北海道か。北海道では観測できないと告げられて、一転しょんぼりがっかりムードになる天川先生が実にいい感じですよ。けれど、日蝕は見られる。部分日蝕でも見たいというのですが、うん、気持ちはわかる。生徒は授業を受けて、先生はというと、窓に寄っては空を眺める。この立ち会うことの喜び、そのわくわくする気持ち、とてもよかったですよ。天文同好会の面々もちゃんと見られたんですね。早乙女くんはというと病欠、日蝕は見られなかったというのですが、それでね、次の金環日蝕、2030年にリベンジしよう。その頃にはもう学生じゃない。将来を思うも具体的な姿は思い描けなくて、けれどね、その時に天文同好会を再結成しよう、同窓会をしよう、そう約束しあう展開など、本当によかった。未来はわからない。離れ離れになってるかも知れない。けれど、天文という同じ興味が皆を繋いでいる。そう信じられるものがあることに、なにか嬉しさが込み上げるようなのですね。

『ひかり!出発進行』、おお、テレビカーだ。従兄弟の家にいく時に京阪を利用したのですが、その時に見たテレビカー、あれはなんだ!? まったくもって新鮮、衝撃うけるほどに意外な代物で、だってアンテナついてましたよね。一度は乗ってみたいものだ、そう願いながらも、一度もその機会を得ることありませんでした。プラットホームから窓越しに車内を伺う、それが精一杯でしたね。懐かしいです。さてさて、本編は別れと出会いといったところ。テレビカーもその一環なんですけど、いやほんと、別れの悲しみを出会いの喜びで埋めるとしても、その悲しみがなくなるわけではない、そうしたひかりの言葉、ああ、そうだよ、そのとおりだよ。どんな縁も、他のなにかで埋め合わせできるようなものではありえない。そうした人情、人の気持ちの繋がり描いて、ほんと、この漫画はしみじみと暖かい。大好きですよ。ひかりの情に訴えるあの手この手、けどそれは技術、手管ではなくて、この子の本音があるからよいのでしょうね。ほんと、最後の一本、坂田のおじーちゃんも、ほんと、この子は人が好きなんだ。人との繋がり、縁を大切にしているんだ。それがよく伝わってくる。よい漫画ですよ。

博士の白衣女子攻略論』、おお、新キャラだ、可愛いお嬢さんだ。かつて博士に助けられて、いやこれ助けられてでいいよね? きゅんと恋に落ちてしまった外崎凛子嬢。試験補助のバイトとしてやってきたのでありますよ。小柄で溌剌、ぱっと周囲を明るくさせるような可愛さのある20歳。P? はじめての後輩にどきどきする丹沢さんが可愛いなあ。けど、凛子のこと知らないの自分だけ。ちょっともやもや。皆と仲よい凛子嬢を羨み、ちょっと冷たい態度とってしまう。大活躍の凛子嬢にコンプレックス膨らませる。いや、ほんと、丹沢さんは役に立ちたいんだね。いじわるでやってるんじゃない。だから引っかかっていた気持ち、それさえ流れてしまえば、ちゃんと仲良くなれる。これからよろしく、そのあいさつで終わる。今回は凛子という人、ハカセの周辺を描き、同時に丹沢さんも描かれて、その心の揺れ動きなど、大変に面白かったです。

『本の町の看板娘』、新作ゲストです。遊佐みすず、高校一年生は古書店にて店番中。兄の家に住まっているというのですが、そのお家が本屋さん。古書店っていうんですね。お義姉さん、蘭花さんがお店を仕切っている。で、ランさんが用事で店をあけると、みすずがひとりで店番しないといけない。本の知識もないし、お客さんの対応も簡単じゃない。けど、甲斐甲斐しく働いてる。その一生懸命さは悪くないですよ。ランさんの元気で押しの強いところ、みすずのちょっと弱気で人見知りなところ、うまいこと個性が違って、それがよい。まだちょっとおどおどしてると見えるみすずですけど、この子が笑顔で接客できるようになったらいいなあ。ええ、応援したくなる漫画です。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第4号(2013年4月号)

2013年2月16日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年4月号

『まんがタイムきららミラク』2013年4月号、発売されました。表紙は、『Good night! Angel』、ユリ、あやめ、リカの3人が屋上でドーナツ食べてるんですね。って、後ろにはルキ、レオンもちゃんとおりますね。いつもの仕事着で、がばっと開いた背中をこちらに向けてるあやめさんはサービス精神が見事です。笑顔が素敵なリカ、そしてドーナツ食べる喜びが表情に表れてる? ユリも大変に可愛い。春、青春? はなやかでいい表紙であります。あやめのスタイル、それもまた素晴しいです。

桜Trick』、もう2巻か! 素晴しいな! さてさて、今回は美月会長ですよ。ああ、なんて可愛い人なんでしょう。大晦日の春香との電話、それをひきずっている。さびしいです、さびしいです、春香に思われてる!? 素敵すぎる! それで挙動不審。妹に対しても嫉妬。ゆずと楓に悩みぶちまけながらも、本当の望みは口にできない。大変な純情さんです。そして三人、公園に向かった春香と優を追うのですが、ほんとふたりの秘密、ぎりぎりのところでばれないですね。春香の秘密はばればれなのに。して今回は、美月会長、ちょっと願いが叶った? 実は逆になったら面白そう、みたいにも思うんですが、今はまだ美月からでいいのかな? 偶然でもちょっとしたラッキー、会長、ほんとよろしかった。可愛い人です。

『城下町のダンデライオン』は、うまいことイベントを作ってきますね。父、現国王、現国の王様!? じゃないですね、総一郎、王子王女たちの社会に対するアピール度を平等にするため、勝負をさせるという。兄弟姉妹を2グループにチームわけして、国民からの依頼を解決した方が勝ち。ポイント譲渡ルールで、茜が手を抜かないようにしばるとか、うまいこと考えてますよね。しかし今回は長女葵のやり手ぶりがまたも見事に描き出されて、これでなおかつ茜が勝ったりするのかな? そう思ったんですが、なかなか思うようには展開しませんね。ええ、いい感じにひっぱっていってくれましたよ。超能力を持った子供たち、正面からぶつかる能力バトル、茜の強さ、修の執念、そして茜チーム敗退の決定するまでの展開、面白かったですよ。戦闘終えてからのやりとりもよかったです。

『ラブリストリズナー』、新作ゲストです。最高の淑女の育成をモットーとするアマリリス女学院。もちろん恋愛禁止、って、女学院なのに!? ええ、女学院なのにですね。外部者との恋愛じゃないっすよ。内部での、すなわち女の子同士の恋愛も禁じてるのですね。様々ある禁止事項、それをやぶるとどうなるか。減点されるというのですね。各人がポイントを持っている。例えば淑女の鑑、華園桜花嬢は淑女ポイント1014Pを所有なさってる。規則違反を取り締まってる秋堂院雅嬢は354P。このポイントによって、できることが変わってくるのですよ。200Pないと外出許可がおりない。食堂のメニューもポイントに応じてグレードが違ってくる。ポイント重要なのですね。さて、我らが九条マリナ、32Pというピンチ娘なのですが、外出許可が欲しい。となればなんとしてもポイントを集めたい、その一心で校長室を制圧して、データ改竄を企てるんですね。仲間は天才少女村雨蘭嬢230P。ばれればポイント全損で監獄なる更生施設ゆき、そのリスクをおかしても勝ち取りたい外出、その攻防、顛末まで含めて面白かったです。いわば桜花も蘭もマリナに巻き込まれた。とはいえ、桜花はむしろ蘭の同類で、この問題児たちが10Pからどう這い上がるか。いや、そういう展開にはならんかも知れませんけど、復権していくと思うんだけどなあ。いずれにしても、これはなかなか面白そうですよ。

『暖色タイム』、新作ゲストですよ。アパートに一人住まいの女の子、ナタネ。彼女の同居人は灰村さん。一人暮らしっていったのに? 灰村さんは幽霊なんですね。黒髪、可愛いお嬢さん。大食い? ご飯たくさん食べて嬉しそう、その表情などなど見ていてとてもよいですよ。ナタネの見た目スタイルも素敵、いいお嬢さんたちです。神出鬼没の大家さん、ご飯食べさせてくれて、その代償が部屋の掃除の手伝い。御札が大量に貼られた部屋。もともと灰村さんのいた部屋らしいんですが、灰村さんの他にもいろいろいるのか。それをことごとく撃退していく大家さん。埃扱いなんだ。気付いてないのか? いずれにしてもすごい人です。ナタネは本好き、とりわけ古本、本なら怖いのも平気。ふたりお風呂で埃を流し、そしてお鍋。マナベ荘でのにぎやかな生活、面白そう。とりわけ登場人物、皆が元気で可愛い。よいですよ。ちょっと気にいったようですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第4号(2013年4月号)

2013年2月15日金曜日

ガールズ&パンツァー オリジナルサウンドトラック

 発売日の翌日でしたかね、もしかしたら駄目かもなあ、そう思いながら店にいったら、見事に完売の張り紙があったのですよね。『ガールズ&パンツァー オリジナルサウンドトラック』の話です。CD置いてる店を何件かはしごしてみても状況は変わらず。『ガールズ&パンツァー』のCDはプレスが少なめなのでしょうか、どれもこれもあっという間に売り切れる、次の入荷までしばらく待たされる、そんな印象があったのですが、まさかの翌日完売。帰宅後即座にネットの店舗で注文するも、ぎりぎり年内に届くかなあ、その予測を嘲笑うように延々待たされ、到着したのは1月18日。待ちましたね。近年、こんなに待った、心待ちにしたって経験、どんだけあったかなあ。そう思うほど。ええ、心待ちだったのです。

『ガールズ&パンツァー』ね、音楽がよいではありませんか。戦車の駆動音、走行音、砲声などなど、音響に凝っている。けどそれだけじゃなく、劇伴、それがふるってる。イギリスチームなら『英国擲弾兵』、アメリカチームなら『リパブリック賛歌』、ソ連なら『カチューシャ』。行進曲や当時の兵士の愛唱歌、その国の雰囲気をぱっと表現するような音楽をつけて、それがうまいことはまってたし、今となってはのどかとも感じられるその雰囲気が、古式ゆかしい戦車道というものをよく表していた、そのようにも思うのですね。

そして我らが大洗女子のテーマ曲、「戦車道行進曲! パンツァーフォー!」、これがもうかっこよくて、大好き。気持ちが湧き上がる、そう感じてしまうのは主人公補正とかではないはず。ライナーノートにあった、作曲者によるコメント。それが面白かったですよ。この曲をもとにして多くの曲に統一感を持たせるため、テーマをモチーフ — 動機、音型のレベルまで分解して、クラシックでいうところの動機労作ですよね、さまざまに発展、展開させていく。その結果として、元気なマーチから、スローでしっとりとした音楽、緊迫感溢れるものまで、多様に広がりを持った劇伴が完成し、しかもそのどれもが『ガールズ&パンツァー』の音楽としての印象、性格をしっかり備えている。劇伴作ってる作曲者は、皆そのように意識しているわけですけれど、『ガールズ&パンツァー』はそのやりようが徹底して、正統的なサントラ、ちょっと古風でもある? になってる、そんな印象持ってたから、ライナーノートのコメントには、やはり、しかりとの感想持ったのです。

軍ものとまではいわないけれど、戦車のアニメ、音楽もブラスを中心にして、ブラスバンドといえば軍楽の印象もありますものね。マーチが多いと参加ミュージシャンが不思議がってたみたいなことも書かれてました。ええ、ドラムセットよりも、スネアドラムにバスドラムなど、いかにもブラスバンドといった雰囲気が濃厚、グロッケンもベルリラ使ったとかね、その徹底が面白く、ウィンドオーケストラとはちょっと違うんだけど、吹奏楽というものに親しむきっかけにもなりそうなサントラになってるのは素敵かもなって思ったのですね。

で、そう思ってたら、「M4シャーマン中戦車 A GO! GO!」みたいなのもあるでしょう。いや、もう大好きです。

気にいってるのは『ポーリュシュカ・ポーレ』。「新しい朝の始まりです!」や「こんな普通の学園生活って素敵です!」の穏かラインも素敵です。頭から通しで聴いて、Disc 1枚目と2枚目の性格の違い、それを味わうのもよし、また全曲をシャッフルして聴くのも面白い。気にいったサントラは最近のアニメでも結構あるのですけど、『ガールズ&パンツァー』サントラ、これも当たり、実によかった。気が向けばまた聴いている、そんなタイトルになっております。

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DVD

書籍

  • 才谷屋龍一『ガールズ&パンツァー』第1巻 ガールズ&パンツァー製作委員会原作 (フラッパーコミックス) 東京:メディアファクトリー,2012年。
  • 才谷屋龍一『ガールズ&パンツァー』第2巻 ガールズ&パンツァー製作委員会原作 (フラッパーコミックス) 東京:メディアファクトリー,2013年。
  • ひびき遊『ガールズ&パンツァー』ガールズ&パンツァー製作委員会原作 島田フミカネ,京極しんイラスト (MF文庫J) 東京:メディアファクトリー,2012年。

CD

戦車

2013年2月14日木曜日

ジムメン!

 『まんがタイムLovely』にて掲載されていた漫画、当時は『GYMMEN!』って表記でしたね。社会人になって、油断してたら太ってしまった。彼女にもふられて、これでは駄目だ、男ひとりだといけない場所とか多すぎる! といった理由からジムに通うことにした青年、花巻佑太がダイエットに奮闘する漫画でありますよ。……、ありますか? いやもう、この花巻佑太なる男、てんで困ったやつでして、ジム通いを決めたのもインストラクターのお姉さんが可愛いからとか、それで運動頑張るかというと、なかなかそうはいかない。すぐに怠ける、いいわけばっかり達者で、インストラクターのお姉さん、もうひとりの方を怒らせる。でもそのどうしようもない様子が面白いんですね。

主人公は花巻佑太。困ったやつ、というのはもういいましたね。他の登場人物はといいますと、佑太曰く学生時分からのライバル、糸田初芽、一緒にバスケットボールやってたんだけど、太ってしまったこちらとは逆に、仕事とそのストレスのために痩せてしまった、まったく対照的なふたりです。そして、見事な筋肉美を誇る大根征一、インストラクターに間違えられがちなんですが、まだ高校生で、極端な人見知りです。これも、あっけらかんとして物怖じしない佑太と対照的でありますね。で、ここで東条さん、この人は佑太と似てるかも知れない。ジムに通ってるけど、全然痩せる気配さえない。食べるの大好き、誘惑にも弱い、佑太と意気投合したりと、やっぱり似てるんですね。けど、この人の場合、決定的なところが違っている。彼女がいるんです。しかもそれが、佑太のジム通いを決定させた女性、白雪つぼみというのですから、ええ、皆、いい感じにキャラクターを立てているんですね。

痩せたい、ああ初芽は筋肉つけたいんだったか、そういいながらも、ちっとも頑張れない男たち。痩せる、筋肉つけるのなら、まず生活を改善していかないといけない。ちゃんとインストラクター、葉子さんが指導してくれるんだけど、佑太は全然食事を制限できないし、初芽は逆に絶食生活をやめられない。まあ、生活をちゃんと整えられる人間だったら、こうしてジム通いをする必要もなく、体形を維持できてただろう、そういう風にも思うわけですが、このいわれてもいわれても改善できない、それで葉子さんが厳しく指導する。片やつぼみんはというと、いいカモ扱いしてるっていうね。ジムではドS扱いされてる葉子さんの方が親身で、むしろつぼみんの方が実はきついっていうの、これがまたいい感じだなって思うんです。

人間誰しも、ふらふらと誘惑に流されて、やるべきことをやらなかったり、わかっていながらさぼったり、そういうことってあると思うんですよ。だからなんだと思う、困った男、佑太、こいつのやることにむしろ親近感を覚えたりしてしまうの。ほんと困ったやつで、恋人たちのイベント時期になると荒れる、あるいはいきすぎて壊れる、極端なやつだけど、なんだか憎めなくってですね、そしてそれは他の面々に関しても同じなんですね。人間味があるといったらよいものか。愛すべき困った男たち。つっこみ役の女性ふたりもいいキャラクターですよね。私は葉子さんが大好きです。ほんと、葉子さん、きっちりしてそうなのに、意外と駄目なところがあったりして、ああ、なんて可愛いんだろう。ええと、つぼみんはいろいろとすごいので割愛。けど、ほんと面白い、楽しい人たち。見て、読んで、その雰囲気、大変に気にいってるんですよ。

  • 岩城そよご『ジムメン!』第1巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2013年。
  • 以下続刊

2013年2月13日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年3月号

『まんがタイムジャンボ』2013年3月号、昨日の続きです。

『日下部くんanother』、日下部の中に入っている星野がいい感じですよ。青葉に飲みに誘われて、デートですか!? 終始その調子で、いやもう、日下部を演じようとか、ちっとも考えてないところがいかします。で、対して日下部 in 星野。星野を心配して飲みについていって、すっかり潰れてしまう。ああ、日下部ボディの頃は酒に飲まれたことがないから、加減がわからないんだ。で、青葉、日下部 in 星野を連れて抜けちゃうんですね。なんという不埒な奴! そう思ったら、ああ違うのか。思わず知れる友人の本音。よかったじゃん、日下部。そして星野、日下部を見守って、ええ、ふたりの関係も悪くない。でも、進展したりはしない感じなんですね。いや、でも日下部はちょっと揺れてたりする? 青葉ならずとも、気になるふたりでありますね。

『ラン様の放課後遊戯』、ラン様とりら、バレンタインデーを目前して、ついに激突ですよ。有太を驚かせた方が勝ちというルールで、デパートにやってきた。お互いに、相手が有太に贈りたいのだろう、そう思っているのが面白いですね。敵対してるのか、それとも塩を送りあっているのか。その両方なのかも知れませんね。勝ったら報酬、ラン様の左手でなんでも望みを叶えるというんですが、これ、ラン様はあえて負けるつもりなのか? わからないですね。ふたり、有太と遭遇して、下旬から試験と聞かされてからのりらの様子、あれが面白かった。そしてラン様の秘策、ああ、結果オーライですね。休日のふたり、私服も可愛かったし、なんのかんのいって仲良しっぽくて、いいエピソードでした。

『先生だって嘘をつく。』、南先生、この学校では最強なんでしょうか。バレンタインデーに対する注意事項、教職員も禁止。それを聞いて憤慨する長持先生はまあどうでもいいとして、泥沼蓮子に対し策略をしかける南先生。蓮子先生、思いっきり手玉にとられてるし。自分は校長の命令なんて知らない、無視するといっておいて、当日バレンタインは完璧にスルー。焚き付けるだけ焚き付けて、悪い人だなあ。しかし、そこで男を見せたのが長持先生で、あの魂の叫びは笑ったなあ。まあ、それでもおしおきは受けるのね。しかし、蓮子先生の決して報われることのない思いや、長持先生のおよそ通じるとは思えない一方通行の気持ち、わびしいバレンタインイベントだなあ。そして大神のバレンタイン。いや、まあ、よかったじゃんか。ちょっと困った顔してるメリーがいい味出してました。

『兄妹のスキマ』、妹ほのかが猫を拾ってきた。最初のうちはツンの部分が多かった妹ですが、可愛げが描かれること増えてきましたね。わかりにくい、あるいはそれが前に出てこず、嫌な子と勘違いされてしまうことを考えれば、ベタな表現となってしまうかも知れないけれど、愛されやすい今の方がよいかも知れませんね。しかし、猫がいなくなって気落ちしてる妹、兄ならずともちょっと気の毒に思う、励ましたくも思いたくなる、そんな様子でしたが、けど猫も妹も元気でよかった。この妹さまは、傍若無人なくらいがよい、そんな感じでありますね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第3号(2013年3月号)

2013年2月12日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年3月号

『まんがタイムジャンボ』2013年3月号、発売されました。表紙は冬のスポーツですね。『レーカン』天海さんがフィギュアスケート、大変に美しくていらっしゃる。他にはカーリングのストーンに乗った『ちっこいんちょ』、スノボしてる『じょしもん』美々、そしてスキーが苦手そうな『花の任侠物語・しずか』であります。しかし、天海さん、本当に奇麗だなあ。

『乙女ほるもん』、恋敵タマキの出現で、良介とミミとの関係、進展あるか!? いや、どうもあんまりないっぽいですね。バレンタインデーに勝負をふっかけるタマキでありますよ。チョコレートの数を競おうという。けど、良介は違うんですね。女子たちに頼まれてチョコレートを量産している。ええ、チョコ職人として大忙し、それが女子力にとってのバレンタインデーなんですね。しかし、タマキ、面白い。ミミのこと、素直になれない。それで良介の方がマシだとか、あらぬこと口走ってる。うん、嫌なやつかなって思ったんですが、なんのなんの、可愛いやつでありますよ。そして良介、大人気ですよね。義理かも知れないけど、少なくともふたつは本命でしょう。でも浮かない。なんでか、ええ、ミミですね。そうかあ、やっぱり良介、ミミのことが。ちょっとずつだけど進展してる。ええ、このもどかしさ含めてよいですよ。

『凪くんの不運な棚ぼた』。音鳴さんがお泊まりなんだそうですよ。あの座敷を膝にのせて絵本読んでるところ、いいなあ。なんだろう、ほのぼのだ。それ見てドキドキしてる平太郎、それを冷やかに見ている疫病神、それぞれの気持ちをよく表した導入、実によい感じです。音鳴さんが、座敷わらしとか疫病神と呼ばれてるふたりのこと、あれは本名なのか? 疑問に思うの、確かにそのとおりだ。適当な変名をつけてあげるべきだったのか? そう思ったところ、キラキラネームとして処理。疫病神のツッコミがいい感じです。うん、無理あると思う。でも、ふたりの正体を隠した平太郎の本音、疫病神を守ろう、そうした心意気がいいではないですか。疫病神がですね、平太郎にやきもち焼いてるのね、可愛くていいなって思うんですよ。座敷わらしは子供だと思う。対して疫病神はしっかり娘さんという感じがあって、見ていて、その気持ちの揺れ動き、また平太郎に対するいたずら心なんかもね、いいなあって思って読んでますよ。

『桜乃さん迷走中!』、めちゃくちゃ面白いな。水沢さんがケーキを作ってきた。それでキャンプ用品店店長と桜乃さんが食べるんですが、ああー、まずいんだ。あの満面の笑みが一気にしぶい顔になるのね、面白かった。しかし、桜乃さん、やるじゃないですか。しばらく前から、私、彼女のこと見直しっぱなしなわけですが、今回もほんと見事。桜乃さんクッキング講座など開きまして、粘土みたいな味と評される水沢さんの料理をなんとかしようとする。する……。した……。そうか、水沢さん、こんなにも残念な人なんだ。なんともいわれん工程を踏んで、何故かそれっぽい形になるのが余計にタチが悪いな。めちゃくちゃ面白かったです。あの寸評も、あの慰めも。いや、ほんと、めちゃくちゃ面白かった。カレーさえも粘土味にしてしまう水沢さんに伝授したとっておきの料理、あれももう最高でした。

エッセー企画「一世一代の大勝負!」、でありますよ。参加者はひらふみ、かわちりえこ、とく村長、来瀬ナオ、津々巳あやであります。で、読んでみてなんですけど、かわちりえこの大勝負、これに全部持っていかれた、そんな感じがしますよ。って、ほんと、なんじゃこれ、洒落にならないじゃん。大勝負に勝ったからこそ今がある、それはひらふみ、とく村長、津々巳あやにしても同じでありますが、職業や夢を叶えた、という以前の、命にかかわるレベルって! いや、ほんと、よろしかった。なにごともなくって、ほんとによかった。笑いに落ちない、読むごとにハラハラさせられる、そんなエピソードだったと思います。そして津々巳あや、少女漫画描かれてたのですね。確かに絵柄、全然違う。昔の絵柄も華やかだけど、自分は今の絵柄、大変に気にいっていますよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第3号(2013年3月号)

引用

  • えのきづ「桜乃さん迷走中!」,『まんがタイムジャンボ』第19巻第3号(2013年3月号),101頁。

2013年2月11日月曜日

脱出アドベンチャー 旧校舎の少女

ニンテンドーeショップの新年お年玉セールで購入したゲーム、『脱出アドベンチャー 旧校舎の少女』。実は購入して二日ほど遊んで、それ以来ずっと寝かせていたんです。面白くなかったわけじゃないんです。けど、なんとなく時間がとれなくて、じゃないですね、これのためにあえて時間を割こうとは思わず、今の今までそのままにしてしまっていたというのが正しい。全4章のうち前半だけをクリアして、残りはいずれいずれとずるずる。いや、これではいけない、とりあえずぱっとクリアしちゃおうじゃないか、そう思いまして、今日、残り2章を一気にクリアしてしまいました。

ゲームの性質上、章が進めばそれだけパズルも難しくなるのだろう。そう思っていたのですが、特にそういうわけでもないんですね。いや、パズルとしての難度は上がってるのかも知れない。けど、このゲームのパズルって、動作のパターンやクリア条件に気付けるかどうかが重要で、気付けなければ最初の方の章でも時間がかかるし、ぱっとみて、ああこれかとわかってしまえば、後の章でもすぐに解けたりするんですね。この気付くかどうかが重要というのは、無闇に手間ばかりかかるみたいな労が少ないともいえるわけで、つまりはいいバランスといってもいいのかなって思います。ちょっとわかりづらいものもあったりしたんですけどね。

ああ、ここからはちょっとネタバレ気味になるので、プレイしてみようかな? って思ってる人は読まない方がいいかも知れません。

第3章までは、パズル、ギミックの解読をする時に、移動できる範囲がかなり限られていて、ひとつのギミックをクリアするとなったら、とりあえずそれだけに集中していればよかった。けど最終章は、複数のギミックが同時提示され、ひとつのギミックをクリアしたら次のギミックのキーが見付かる、そうしたつくりになっているのですね。でもそれはクリアしたからいえるわけで、クリアするまでは、このまま攻略を続けていいんだろうか、そういう不安があったりしたわけですよ。ほら、昔のアドベンチャーゲームって結構意地悪にできていまして、前段階で必要なギミックを解いてなかったり、あるいは必要アイテムを拾い損ねて先に進んでしまったら、取り返しがつかなくなったりしたわけですよ。閉じ込められた室内、クリアアイテムはずっと以前に見付けておかないといけなかった、ということは、完全なハマりじゃないか! ええ、最初からやりなおすしかない、そんなゲームも多かったんです。なので、最終章に関してだけは、こうしたギミック解き忘れによるバッドエンド展開なんかもあるんじゃないか。第1章からやりなおしじゃなく最終章だけのやりなおし、わあ、すごい親切! みたいにも思いますが、ちょっとそれは悔しいなあ。なんて思いながら、試し試しギミックを操作しては、やめ、他のギミックを探ったりしたものでした。

クリアした今となって思えば、ただの杞憂だったんですけどね。全部のギミックを解かないと、最後のギミックに必要なヒントに辿りつけなかったわけですから。

あまり期待していなかったといっていたストーリー。だって、なんで鍵がまんまパズルなの? とか、なんでこんなところにこんなものがあるの? とか、真面目に考えたらおかしいことは山ほどあるわけです。でも、それはパズルを繋ぐための方便なわけですから、気にしてはいけない。そう思っていたんですね。だから、さらさらすらすらと読んでしまっていて、そして最後に描かれたこと、ああ、そういうことだったんか! ちょっと意表を突かれたといいますか、なるほどなるほど、よくわかった。ええ、あらためて読み返してみたいかな、そう思わせるものがありました。ちょっとネットで他の人の感想も見てみたんですが、そうしたら、バックログに仕掛けがあるらしく、へー、それも含めてまた今度再プレイしてみよう、そう思わせてくれるものがありました。

最近のゲームは、クリアするまでに膨大な時間を要求したりして、ちょっとの時間遊んだり、また再プレイしてみる気持ちをくじいたりすることも多いですが、このゲームは本当に手頃で、ふと思いたったら再プレイ、隙間時間で好きな章だけプレイ、みたいにもできそうで、こういう感触、ちょっと気にいっています。

メーカー公式

Nintendo

2013年2月10日日曜日

『まんがタイムきらら』2013年3月号

『まんがタイムきらら』2013年3月号、昨日の続きです。

『ふぉりぼら』は、幽霊に加え天使もほぼ常駐することになったんですな。前回、御迎えの端末に異常が見られたの、端末側の故障ではなくベース側に問題があったそうで、当分仕事は休みになってるというんですね。暇なので、ときわのお招きにも気軽に応じられる。それで転職など考えている。ボウガン装備のキューピッドとかあるんですね。うん、威力、命中性ともに高そうでよろしいじゃありませんか。さて今回面白かったのは天使の話、というか、これ泉の女神ですよね。くぬぎのいうね、貴女が落としたのは語学ですか? それとも倫理学ですか? っていうやつ、あれはめちゃくちゃ面白かった。というか虫のいい子であります。くぬぎ、3日に1回くらいしか大学にいってないみたい。さぼってパズル作ってるのか。そんなどうしようもないくぬぎの面倒を見てくれるたかね、最初は怖い人かと思ったけど、いい人です。あの最後の追い掛けてるところとか、よかったですよ。

『はぴえん。』、前回の迷子の情景、そこからですね。最初、これどういうことなのかな、いろいろわからないまま読んでたんですが、2話からいろいろ明らかにされていく、そういう段取りになってるみたいですね。女の子たちの共同生活。これ、ただ一緒に暮らしているというだけじゃなくて、わけありみたいなんですね。迷子になったりいろいろ役立たずだったりする春名、なにも知らない、自分のことをそういって恥じる。ここに来れてよかった。この場、彼女らがともに暮らしている場所が、春名にとって多くを知っていく場になるだろう。そうした予感をさせるのですね。澄空学園。それが彼女たちの場。続き語られるだろうこと、それが気になります。

『うちのざしきわらしが』、光のバレンタイン手作りチョコ教室だそうですよ。おおう、夕美まできておる。小学生に習うのか。しかし、このチョコレート作りの光景、いいですよ。湯せんで溶かしてフルーツにからめる、あとトリュフを作る、うん、これなら難しい工程なしで結構なものができますよ。いい先生じゃないですか。問題は夕美ですよ。あのチョコレート、面白いなあ。ちょっと興味ありますよ。そして私がプレゼント。見られてしまって赤面、すたこら逃げていくところ、めちゃくちゃ可愛かったです。エキセントリック、可愛い乙女でありますね。そしてわらのお姉ちゃん。ああ、タイミングが! いい落ちになってました。

『ごめんね。夏目ちゃん』、夏目ちゃん家でゲームですよ。これは、クイズに答え、また選択肢に対する答いかんによって、娘の性格が変わってくるってゲームでありますね。うん、昔やった。しかし、夏目ちゃん、思っていた以上にめんどくさい子です。完璧主義。選択肢の間違いを許さない。間違えたらデータ全消しなのか。いつまでたっても終わらんぞそれ。ちよりの傍若無人な回答、そしてしえちゃん天才肌。で、参加できない桜子。いつもどおりといっていいものか? うん、そのように感じます。めんどくさい夏目ちゃん、ヌルヌルしてるコントローラーに御冠。うん、これは自分も嫌だ。夏目ちゃんの面倒くささは、私の面倒くささに近いのかも知れません。そしてゲームの女の子、エリカの成長。思うようにならなくて消してしまおう、そう思ったところに流れたエリカの言葉、ちよりのたいせつなおともだち、そしてお詫びの言葉。いや、最後には台無しになるんですけど、でもちよりのメッセージ、あれは本心からのものだと思いたいなあ。

My Private D☆V、『P.S.リスタート』の桑島黎音でありますよ。頭身高目の人物イラスト、制服吊り目のお嬢さん。ニーソ、ニーソックスが好きだとおっしゃるのですね。足が好き、特にふとももが好き、具体的にはニーソックス、ということみたいです。下がったニーソックスを戻す仕草、それがたまらないとイラストに描かれて、後ろの雪だるま! あの目付き、そして口元! いやはや、なるほど、自分自身の本質というものを覗き込んだ、そんな気持ちになりましたよ。いやはや、かくのごとくひきつけられるのでありますな。てりぶるであります。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第3号(2013年3月号)

2013年2月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2013年3月号

『まんがタイムきらら』2013年3月号、発売されました。表紙は『棺担ぎのクロ。 — 懐中旅話』。おおう、黒くないぞ! ランタンを手に結晶の洞窟に踏み込んだクロなのでしょうか。クロを照らすのはランタンの暖かみある光、そして結晶が青く投げかける淡い光。ふたつの光が混ざりあって不思議な雰囲気を作り出しています。しかし青く照らされるクロは、あたかも妖精かなにかのようで、ちょっと儚い、そんな風にも思わせられますね。不思議と印象的な表紙であります。

チェリーブロッサム!』、今回はつばきのターン? 妙蓮寺と武蔵浦和、いや武蔵小杉の計略により、大咲、つばきと一緒に帰ることになった。恋する同志としての支援、なのでしょうね。妙蓮寺は妙蓮寺で恋の花咲かせようとしてるみたいですけども。さて、つばき、大咲にちょっとアプローチしかけてみるも、見事はずして、けどこの大咲の対応、もしかしてと思いながらも間に受けて違ったら恥ずかしい、それで牽制してみてるとかじゃないだろうか。ないんだろうなあ。さて、つばきと大咲、突然のゲリラ豪雨で雨宿り。そこに通りがかる大倉山先輩、ならぬ大岡先輩ですよ。扉は大倉山先輩だった。そうか、今回は大倉山先輩の番だった、というわけですね。大倉山先輩、大岡と変名使って、つばきの恋愛相談に乗っている。今回も気を利かして、大咲、つばきのふたりに傘を貸して、応援している……、複雑な気持ち抱えながら。大倉山先輩は中立であろうとしている、けれどそうあろうとしてあれない、憂いを抱いて、雨の中、ひとり帰宅。ええ、大倉山先輩の番。自分の内面にある思い、それに向き合うことを余儀なくされつつあるのですね。そうした状況にあって、この人の魅力、美しさが際だって映えている。そう感じます。ええ、恋に迷い、自分に戸惑う、美しい人であると思います。

箱入りドロップス』は、前回の続き、バレンタインデー当日でありますよ。って、おおう、澄田純、あんたの好きな相手って教員なのか。おおう、おそれいった。さて、陽一と雫ですよ。陽一、前回雫にいわれた陽一さん用じゃないっての、あれにすっかりやられて気にしちゃって、一緒に登校できなかったっていうんですね。って、雫、横断歩道、まだ駄目なんだ。しかし、バレンタイデー、こんなにも意識して、この男ふたりは可愛いのう。萌の「義理チョコ」、あれもまた可愛いのう。相ノ木×陽一に反応してる人もいるよ! 相ノ木のチョコレートは、うん、妹からか。あの妹か。しかし、ほんと、陽一、雫のチョコレートのこと、気になってしかたなかったんだなあ。いや、わかる。自分が一番雫に近しい男子だと思っていた。なのに、他に気になる相手がいるっていうの!? ところがそれが一転自分のためのものと知れて、それであんなに動揺して、対する雫のあの表情、あの言葉の素直さ、あれはしみる。雫の気持ちは恋じゃないかも知れない、日頃の感謝かも知れない、いつもよくしてくれる陽一への好意かも知れない、けれど恋かも知れない。それは私にはわからない。陽一にもわからない。雫にもわかってないのかも知れない。けど、この雫の気持ちの透明で清いこと、心洗われる思いでありました。純粋な人の気持ちのまぶしさがありました。

スマイル・スタイル』、素晴しいな。百合の部活をめぐる騒動でありますよ。以前は美術部に入ってた。けれど今はどこにも入ってない。伊藤先生が、美術部を覗いてみたらといってくださるんですね。ちゃんと話を通しておくから、そうしたら、おおおお、あの先生ですよ、面接の時の、そして伊藤先生と百合を取り合っていた、あの先生ですよ。めちゃくちゃ可愛いな! 美術の先生だったんだ! 今回は新たに判明したことがたくさんですよね。学校の名前、清香女学園。美術の先生は西谷絵美。なんと美しい人だろう。百合に思いの丈を語る。なんと真摯な姿、見惚れてしまいましたよ。しかし、この漫画、先生たちが出てくると増して面白いな。今回も馬場先生、あの赤面! そして西谷先生。あの手この手というか、手段選ばないな! めちゃくちゃ面白かったです。あと、寮長も。この人、というか、この漫画って、大人たちがものすごいよね。ほんと、この人たち、大好きです。

『プレフレ』、雪の日ですよ。樹と椿、通学途中に雪合戦に発展して、いやもう、楓もお怒りです。さて、樹、タイツが似合わないらしい。というので、ジャージ装備。スカートの下に着込んでたのか。っていうか、よくあの短いスカートに隠せてたよな。樹、スカート下にジャージのなにが行儀悪いのか、熱弁するわけですが、男子はズボンなのに女子はスカート、タイツよりこっちのが機能的だろうと、うん、全面的に同意する。まるで自分の言葉が樹の口を通して発されている、そう感じるほどに同意する。いや、もう、そのとおりだと思いますよ。で、男子のスカート、うん、素晴しい、樹は自分の発想に極めて近いものを持っている。もうほんと、素敵な娘さんたちですよ。と、うんうん共感ばかりしててもしかたないんですが、この子らのさっぱりとした? 女の子女の子してないところ? けど、しっかり女の子だったりするところ、その塩梅、それがこの漫画の魅力だと思うんですね。今回は女の子っぽいところ、ほとんど出てませんけど。さばさばしてて、わーいと思いきったことやっちゃうところとか、彼女らの自然でいられる感じ、それに実に魅せられています。ほら、あの氷の坂道、あれもほんと惚れ惚れしましたよ。チャレンジせんではおられない、そうした樹、椿が愛おしいのですよ。

『帰宅るまでが学校です!』、いい感じじゃないですか。帰宅部、部員が集まりつつある? そう思ってたんだけど、またふたりだけに戻ってる。いや、そうじゃない、ちゃんと来てくれてたんですよってところ。あの人見知り? カンナですね、すっかりコミュ障のポジション? それからクールが過ぎている夏芽っち? このふたりのかもしだす雰囲気、葵にわあわあとアプローチされて、そこに生じるリアクション? それがいい感じに面白みやキャラクターの魅力を作っている、そう思います。で、葵のあだ名。ラッキースケベなのか。で、最後のピザ、ハーフ&ハーフ、しおんも面白いなあ。いい感じに動いていきそう、そう思ったら次回から連載とのこと。うん、いい感じです。

『すいまさんといっしょ』、おおう、扉のしおりの可愛いこと。そう思っていたら、なるほどしおりの家は神社なんですね、って、しおりの家じゃなくてしおりの祖父の家がそうなんですね。なので手伝いをしている。巫女の装束着けて、ということで、扉が巫女姿だったわけです。で、本編ですよ。ふみんさんも巫女の格好! あの登場シーン、あの表情、ぱぁっと明るさ振りまくようで素敵であるなあ! 髪の表情、それも素敵で、ほんとふみんさん、大変にキュートであります。この神社のおみくじの、御縁の5円が入ってるっていうの、粋ですね。縁が続きますようにと願って人に渡す、そういういわれ。しおりがね、ふみんにいわれて意識してしまって、ユウの一挙手一投足に過剰反応する。いやもう、面白い。だんだんに育って、世界が、この人達の関係が、ふわふわほかほかと広がっていってる、そうした感触、とてもよいですよ。

『コドクの中のワタシ』、真由が囚われの身に? 今回は人の二面性を学ぶ、ということで、真由のプライベートを教室に流されてしまって、それでぐれ子、どん引きした? どうも様子のおかしいぐれ子を見張ってくれるよう先生にいわれて、後をつけた真由。そうしたらつかまってしまったのですね。見知らぬ屋敷の中、出会ったのはぐれ子、にそっくりの女の子。春日野麗華。ぐれ子に寄生されているというのです。不治の病にかかっていた彼女、しかしぐれ子に寄生されたことで、病気が寛解した。なるほど、ぐれ子は地球人の身体を、麗華は症状の緩和を、それぞれメリットを得ることで共生することにしたっていうのですね。面白い。SFですよ。ええ、ハル・クレメントの小説、ええとそのジュブナイル向け翻案本『星からきた探偵』を思い出しましたよ。これも宇宙人、というか宇宙からきた知的生命体みたいにいった方が適切かも知れない、と人が共生する話なんですよ。もちろん両者にメリットがあって、そうしたのを思わせる麗華とぐれ子の関係。ああ、面白い。なんかわくわくさせられます。ええと、『星からきた探偵』のオリジナルは『20億の針』だそうです。絶版してるのかな? 読んでみたくなりましたよ、両方。さて戻りまして、麗華です。真由に嫉妬して嫉妬して、その挙句の真由の選択。これも面白かった。ええ、今後の麗華の活躍、ぐれ子のそれともども期待したく思います。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第3号(2013年3月号)

2013年2月8日金曜日

『まんがタイム』2013年3月号

『まんがタイム』2013年3月号、昨日の続きです。

『ゆとりノベライズ』、面白いなあ。ゆとりがブログを作ろうってんですね。炎上を怖れてみたり、また書くことが思いあたらなかったり、うん、すごくよくわかる。先輩作家里美さんがブログをやらない理由、これは面白かったなあ。新刊案内とかそういうのは、ファンの人がやっちゃうから、自分の出る幕がない。ほー、そんなものなのかー。続くネット通販サイトでの中古価格、中古1円にショックを受けるふたり、これも最高なのでした。あれ、規定の送料と実際の送料の差額を代金にあててるわけですけど、見た目にショックですよね。ええ、面白かった。実際、ショックよなあ。里美が作風から男と思われてるとか、ゆとりのブログの顛末とかも面白かったです。ラーメン批評、それが大人気、って、それだけ人の心を打つ文章を書けたってことなんですから、誇っていいことだと思うですよ。立派です、見事ですよ。

『ノコひけ!工業娘。』、作業服女子は可愛いなあ。さて、本編はというと、どちらかというと男子メインでありますね。相川に酷いこといわれる太田。皆からチョコレート贈られるのだけど、来月38人にお返し、ええ、酷い目にあわされてる男子たちです。神菜先生のお気に入り男子は樹森琳、って、あーそういうことだろ、そう思ったら、まさしくそうでした。太田に対する態度、そしてその変化も、ほんとおかしかったです。先生、木がついたらどんなでもええんか。そしてマラソン大会、男子ふたりが大活躍、って、こいつら地味に超人的だものな。そして雪の校庭にできる小屋、0.8ミクロンのチョコレート、ほんと面白かったです。小屋は、小屋は笑ったなあ。

『大家さんは思春期!』、挙動不審なチエちゃん、いったいどうしたのかというと、現金運搬中だっていうんですね。いや、ちょっとわかる。自分も十万とか以上持つと、心持ちそんな感じになるなあ。チエちゃんはまだ中学生、だから余計に緊張するんでしょうね。今月の生活費を引き出して、それであのおどおどした帰宅風景になったというわけです。チエちゃんは大家をやっているのだけれど、まだ難しいことはできない、なのでお婆ちゃんの友人の不動産屋に任せているという。もっともっと小さかった頃に、通帳の預金額、それを見て怖れをなしてしまった。うん、百万円が大金持ちの基準だったりするころだったんだろうなあ。それで不動産屋の小池さん、お爺ちゃんに頼ることとなったそうです。チエちゃんは、できることをできる範囲で頑張ってるわけですね。元気に一生懸命、その様子が店子に元気を与えている。そして麗子さん、前田のことを優しい人でよかったと。ええ、この親しい関係、それはとても魅力的。互いに元気や笑顔をわけあってるのですね。

『かーちゃんのぞみかなえたい!』、かーしゃん、あかねの叔母ですね、どんどんくたびれていくの、面白いなあ。この漫画、あかねは実際の子供よりしっかりしてる、そんな風に思うんですけど、あの葉っぱをとってきてくれる、あと棒とどんぐりと石と、ええと、カマキリの卵。こういうところ、リアルな感触があっていいなあ。うん、いろいろこういうの子供って拾ってきますよね。自分も覚えあるわあ。そしてかくれんぼの風景、隠れるの待ってる間に寝てしまうとか、すごいな! でも、もっといいのは次の一本、カーテンの後ろに隠れてるあかねをこちょこちょするとこですよ。あかねのね、ここにいないしって、ここにいないっていってるでしょって、もうほんと、めちゃくちゃ面白かったです。ほのぼの育児もの。いや、育児とはちょっと違うか。けど、ちょっとリアルな子供の様子、そのコミュニケーションの面白さ、これはいいですよ、大変によいですよ。

  • 『まんがタイム』第33巻第3号(2013年3月号)

2013年2月7日木曜日

『まんがタイム』2013年3月号

『まんがタイム』2013年3月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』をメインに、雪合戦ですね。投げてる課長、雪玉作っている『恋愛ラボ』リコ、マキのふたり、雪玉を投げようとしているところの『ジムメン!』花巻に、雪玉食らっている『Welcome! つぼみ園』ことみ先生であります。

『あいすべきものどもへ』、ロックですね、藍色編だそうです。主人公、丈の父の葬儀ですよ。トゲトゲ首輪のロッカー。遺影がそれって、残されたものとしては微妙ですが、仲間に慕われたギタリスト。安月給で好き勝手な道楽野郎と、丈は否定的にとらえてるみたいですが、母は父のよき理解者だったんですね。この父親、化けて出てきて、丈と対話する。この家の宝といって、自分で塗った藍色のギターを渡す。あの、丈の肩が震えている、その肩を抱こうにもそうできる体がもうない。ちょっと切ない。落ちをつけるから、しめっぽい一辺倒ではないんですが、それでもしんみりさせるものありますね。しかし、あの地味な母ちゃん、昔はああだったんだ。そして丈のその後。面白かったな。母ちゃんや父のバンド仲間、その後も知れて、なんかよかったな。こういうの嫌いじゃないですよ。

『ほめよめ』、面白かったです。かのんさん、この人がメインというよりも、智也をめぐる恋愛模様、そちらが主題って感じになってますね。智也、地に足つかないご帰宅、なにごとかと思ったら、下駄箱に本命チョコがはいっていたというのですね。そのチョコレートが誘う動揺、智也はどんな娘だろう浮き足だって、あっこはライバル出現にぐるぐる目をまわす、そいつが面白くて、でもあっこの場合、結果オーライですよね。ちゃんとチョコレートを渡せた。照れかくしが酷いんですけど、渡せたことには違いない。そして謎の桃川さん、このチョコレート、智也あてじゃありませんでした。彼氏いるんだ! ええ、あっこ大安心ですよ。てっきり新キャラ登場かと思ったんですが、智也のモテない期間はまだまだ続きそうです。いや、あっこひとりにモテてたら、それでもう充分じゃないか!

『ジムメン!』、ほとんどジム関係ないじゃん! 葉子の髪が伸びました。おしゃれで? と思いきや、美容院が苦手だっていうんですね。雑談が苦手、キラキラした雰囲気も苦手、それを理解できない花巻と、葉子に共感する初芽、征一、ふたつにタイプがわかれてしまって、しかし初芽の苦手意識、ええとキラキラしたのが駄目ってことみたいですが、ジムに2年通ってまだアウェー、めちゃくちゃ面白かったです。葉子さん、ちょっと涙目だ。いつも前向き、凛々しいタイプのお姉さんなんだけど、意外や神経細いんだ、葉子さんの可愛さが際立っていた、そんなエピソードだと思います。なりたい自分についてのやりとり、あれなんかはすごくよかったですよ。

『スーパーな店員さん』、ゲストです。これ、スーパーマーケットの店員と、すごいという意味でのスーパーな店員、ふたつの意味をかけてあるんですね。ヒロイン、有村みゆん、この人がスーパー社員。売上を上げるために本社から派遣されてくる、そんな人なんだそうですが、145cm、中学生と勘違いされたりするってんですね。今回は牛乳を売るというのが目標。時間帯別売り上げをチェックして、夜には品切れしてるんじゃないか、機会損失を指摘する。なかなかにいい感じではないでしょうか。他の登場人物は、松井夕佳、17歳なんだけど大人に見える美人さん。みゆんと対照になってるわけですね。みゆん、スーパーな店員とのことでしたが、そのスーパーさはあんまり表には出てこない。むしろ、よく頑張ってる、ちょっと空回り気味? そんな感じ。見た目に負けない幼気さ、そんなところが押し出された感じ。悪くなかったです。

  • 『まんがタイム』第33巻第3号(2013年3月号)

2013年2月6日水曜日

スイーツどんぶり

 もう、これ、めちゃくちゃ面白い。『スイーツどんぶり』、『まんがタイムきららMAX』に連載されている料理漫画なんですが、天才的な腕を持つ調理部部長酒井暁美の大活躍。いや、でも、はじまった当初には、まさかあんなことになるだなんて、予想だにしていませんでした。だって最初の頃は、学内での活動にとどまっていて、おいしい料理を作れるようになって好きな男子のハートをゲットだ、意外と乙女な番長ジャッカル、柿崎志保子が健気に料理修行みたいな話だったのに、いや、それでもなんかおかしかったよな……。

ジャッカル柿崎の恋にはじまり失恋に終わる導入部、ここでは強烈に料理力の高い酒井と、猛烈に低い柿崎、その対比がおかしくて、けれど一番いかしてたのは栗原静香、彼女だったかも知れません。お家がお金持ち。普段いいもの食べてるから舌には自信あり。と、ここまではいいんですが、いろいろ問題ある模様。いやもう、女同士のよさとかなんとかいってるんですね。派手な酒井、柿崎の間で、それ以上に異彩を放っている静香。ポイントポイントで面白みを提供し、辛辣であったり、欲望に正直だったり、ほんといいキャラだと思います。

と、強烈なのはこの先ですよ。老師、いや調理部の顧問なんですが、鯉川先生登場からの面白さったらなかったです。見た目に老師といった風貌のお爺ちゃん先生。けど結構な見掛け倒しで、ジャッカルの料理に怖れをなしたり、メイン三人のハイテンションについていけなかったり、そしていいとこどりしてみたりですよ。もうほんと、出てくるキャラが皆が皆、面白く、個性的、で、おかしさとともに普通の感性が垣間見えたり、そうした落差、そしてネタ展開に見られる切り返しの妙。豚原への前菜とかね、前と後ろ、同パターンで逆の見せ方してますけど、ツッコミなのか? ぱっぱと見せ方切り替えて、ツッコミの入るタイミング、あるいは有り体の感想、ハイテンションの中に滑り込む常識的態度が実にいいコントラスト作り出している。おかしくておかしくて、笑わないではおられない。その味わい、当初からあったものですが、豚原登場後、すなわちLIFEとの抗争が描かれるようになってからより顕著で、笹田の顛末とか、とにかく大仰な笹田に、いったいなにごとかとうろたえるテレビ局スタッフ、その対比が素晴しい。“吸血鬼” 如月源五郎の展開ももうしびれまくりで、いやほんと、LIFE編、キレてますよ、いけてますよ、ガンガンいってくださいよ。もう最高です。

しかし思えば、『スイーツどんぶり』は『幸腹グラフィティ』と同日発売。これはすなわち、対照的な料理漫画、まさに激突! そうした構図を意図しての粋なはからいであったのでしょうなあ。いや、ごめん、なんかそういうことにしたら面白そうだから、いってみただけです。

  • FBC『スイーツどんぶり』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2013年。
  • 以下続刊

2013年2月5日火曜日

『まんがタウン』2013年3月号

『まんがタウン』2013年3月号、発売されました。表紙は、おお、『押しかけ時姫』を大きくメインにあしらって、姫、携帯音楽プレーヤーを手にヘッドホン、なんだか楽しそうに体揺らして踊っている、そんな雰囲気。あのなびく髪、あの表情、すらっとした手足、美しいですね。もう、大変なんすから。そして『てんしんらん漫!』、新連載告知カット、ヒロインふたりがセンターマイクを前に漫才しているところ、可愛いふたりですよね。他には『新クレヨンしんちゃん』、『鎌倉ものがたり』、『かりあげクン』のカットがございます。

『押しかけ時姫』、素晴しいな。戦国時代から現代にやってきたお姫様、時姫がお怒りですよ。とっくに日も昇っているのに、家臣である海斗が起きてこない。おお、時姫、早起きなんですね。日暮れて眠り、夜明けに目覚めるのかも知れませんね。しかしこの時姫、やたら可愛らしい。南蛮装束は足が出てはしたない、だから着物しか着ないという姫のために、祖母の家に着物をとりにいくというんですが、それに姫、つれていけという。その道中の姫の様子、これはよかった。自動車を見ても騒がない。南蛮の籠は変わっておるの、クールな感想お持ちあそばして、うん、この子の中では南蛮というのが万能ワードになっておりますな。そして整った町並みに感動、我が野々江家が天下統一を果たしたと喜ぶものの、そうではないと知らされて、一喜一憂、うん、戦国の世からくれば、今の時代の町並み、地方都市であろうとも目映い都と映りそうです。祖母宅に着き、誉められてはにかむ姫、海斗によくつかえるようにという祖母に満面の笑顔見せる姫、そして帰り道、ちゃんと世話をするといわれて頬染める姫、もうたまらんですな。勝気で、けれど可愛げもある、そんな姫の活躍、おおいに期待しますよ。

『ぼくの奥さん』、なるほど、ルイの兄がつけていた香水、あれってちゃんと伏線とすべく用意されたものだったんだ。いやあ、感心しましたよ。キャロリーヌ、強い匂いが嫌いだったんじゃない。自分をいじめる嫌なやつ、そいつの匂いだったから嫌だった。そうしたことがルイに知れて、ああ、前にもいじめられてたのか! すべてを知って怒るルイ、ああ、いいやつじゃないですか。ほんと、他ならぬキャロのためということもありましょう、自分が悪いというキャロに、そうじゃない、相手が悪いんだと伝えるルイの姿。自分は姫の味方だと、守ると、好きだと、そういうルイは本当、いいやつだなって思います。ルイとキャロ、ずいぶん仲良くなった、そう思っていましたが、今回のエピソードでなおさらに仲を深めて、そして使用人とも近しくなるキャロ。ええ、いい話です。

『てんしんらん漫!』、人気芸人が原作、現役声優が作画、驚きの新連載だそうですよ。ううむ、すまぬ、どちら様も存じあげておりません。ヒロインはナオとマリア。ナオがですね、お笑いコンビを組もうとマリアを誘うのですね。なぜか。見た目にもおっとりしてるお嬢さん、マリアの強烈な天然ボケ、その威力に期待してのコンビ結成。早速吉木プロの公開オーディションを受ける段取りをつけて、ステージに立つというんですね。天然のマリア、その威力は見事に炸裂。けれど、緊張のあまりナオがうまくマリアのボケを生かせない。そこに現れた、やばそうな兄貴、マリアの兄なんですが、この人のやばさに必死に対抗する姿がおおいに受けて、合格を勝ち取るんですね。テンポのはやさ、展開のはやさ、それは逆にいうとデビューを簡単にしすぎてしまったともいえるのだけど、こういうノリのよさ、それは悪くないとも感じます。ナオとマリアと、マリアの兄貴。次々繰り出されるネタに、振り回されながらもツッコミ入れまくるナオの勢い。面白かったです。

『思春機13号』はペットでありますよ。七瀬が犬を散歩させていたところ、ひとみと遭遇。あの犬がひとみをモノと認識するとこね、あれ、面白かった。そうか、電柱とかと一緒か。犬を知らなかったひとみ。ママに頼んで作ってもらうというんですね。そうしてできたのがDG11、なつかしのロボット犬みたいなやつなんですが、お手でロケットパンチ。いきなり食らって捨てたいというひとみ。うん、気持ちはちょっとわかる。しかしDG11、やたら高機能。喋る、ジェット、いやロケットか? で飛ぶ。家庭内での序列をつけるなど、いらんところは本物らしく、そしてオイルでマーキング。って、燃料切れとか、いろいろ問題ある設計です。ひとみ、問題ありのDG11、ちょっと嫌だなって思っちゃう。七瀬の犬の方がいいなっていう。それを聞いてDG11、イラナイコなのか、問うて、ならば自爆スイッチを押せという。家族を困らせたくないという言葉にひとみ考えなおして、しかしこの展開を受けてうっかり自爆スイッチ押しちゃうのか。欠陥設計だよ! DG11、自爆! ほんと、ちょっと感動的、そんな演出はさんであのラスト。いや、予想はしたよ。でも、ほんと、あのイギリスの諺のくだり、あれはよくできてました。やられましたよ。

  • 『まんがタウン』第14巻第3号(2013年3月号)

2013年2月4日月曜日

純米 蝶野亜美「撃破率百二十%」

最近、日本酒をいただくようになりまして、まあ例年正月の三が日くらいは飲んでたんですけど、初詣にいったら御神酒をいただきますし、また正月用のお酒として買い置かれてたりもしますから。でも、自分で買って飲んだのはこれがはじめてでありました。純米 蝶野亜美「撃破率百二十%」。茨城は大洗、月の井酒造の純米酒。なにを思ったかこれを買ってしまいまして、いや、もう、『ガールズ&パンツァー』ですよ。あれはまさかの衝撃でした。大洗がえらく頑張って、いろいろ関連商品を地元発でリリースしてくる。そんな商品のひとつとして登場したのが、まさかの清酒、しかも名前が振るってる。蝶野亜美 撃破率120%。あの台詞か! 公式Blogにて紹介されたのを読んで、これは、これはちょっと欲しい、そう思わされたんですね。

撃破率百二十%、発売された、また月の井酒造の公式サイトで通販もしてる、ってんで是非買おうと思ったんですが、出遅れちゃったんですね。もう、売り切れちゃってるの。あっという間に売り切れたらしいんですが、それが追加分出ましてね、これは早速買わないと! 買ったのでした。もう、はじめての日本酒。普段飲まないお酒だから、善し悪しの基準がわからない。でも、撃破率百二十%、すっきりとして飲みやすい、最初は水みたいと思ったものでしたが、そう思ってると結構アルコールが強くて、油断ならんなあ。癖が少なく、普段日本酒を飲みつけない自分みたいな人間にも飲みやすい。で、いろいろ肴、というかご飯のおかずですね、試しながら、やっぱり魚がいい感じだなあ。さわらと野菜の炊いたんとか、実によくあって、おいしかった。

けど、できればこの料理にあわせたい、そう思うのがありまして、それはなにかといいますと、あんこう鍋です。撃破率を買った時から、あんこうあったら鍋をやろう、そういい続けてまして、その念願、本日ついに叶ったのです。

Angler fish

Anko (angler) nabe

Japanese sake, Gekiharitsu 120%

生徒会長の作るあんこう鍋は、まず肝を鍋で炒めてから作るっていいますが、今回はシンプルに醤油で味付けしたものとなりました。次に作るとしたら味噌かな。さっぱりとした鍋で、おいしかった。そしてやっぱりお酒にもあっていて、楽しく飲んで、食べられました。

撃破率百二十%はもう残りわずかとなりました。なので、また大洗から取り寄せるか、あるいは地元のお酒を試してみるか。ええ、いい感じに日本酒というものに親しむきっかけとなった。そう思っておりますよ。

2013年2月3日日曜日

『まんがホーム』2013年3月号

『まんがホーム』2013年3月号、昨日の続きです。

『さえずり少女、しんしん鎌倉』、コズリが帯留めの君、静のお婆さんに会いにいきましたよ。病室、骨折したというのですね。帯留め、コズリのペンダントを見て、ピエールのことを語り出す。じいさん悪し様に、あのフランス男などといいますが、若き日のじいさん、嵐は、若き日のおばあさん、雪を、ピエールと奪い合ったというのですね。いや、じいさんが一方的にピエールを目の敵にしていただけか。しかし、ピエールが雪のことを好いていたことは確かで、けれどその気持ちを口にすることを、雪がさせなかった。かなわぬ恋だったのですね。いずれ異国に帰っていく人、互いにその気持ちは胸に秘めておきましょう。思い出として、心に留め置きましょう。切ない恋があったのですね。そしてコズリ、ピエールの写った写真の場所、そこを聞き出し、いってみようとするのです。いった先になにがあるのか。次号最終回、楽しみであります。

『センセイあのね?』、これは面白いなあ。先生に恋しているつぐみ。先生のちょっとした言動に浮き沈みするつぐみの恋心。けれど、このところは積極的に突き進むつぐみに先生が揺さぶられる、そうしたことも増えてきて、ええ、今回はその特別に強力なバージョンですよ。発端はつぐみと薫子の会話。つぐみがファーストキスを経験したという。それを早乙女が聞いてしまって、てっきり先生と早合点、抗議にいってしまうというんですね。そうしたら今度は先生が動揺しちゃって、いやもう、気持ちはよくわかる。自分に恋心全開の女の子が、他の男とキスだって!? そりゃ動揺もすれば、面白くもないだろう。いやあ、めちゃくちゃ面白かった。片やつぐみは、聞くに聞けず、いうにいえない先生から、何度も話しかけられたと喜んじゃって、ほんと、このふたりの感情の落差、これも面白かったです。

『うちの秘書さま』、坊ちゃんは秘書の七瀬のことが気になってるようですが、メイドちゃん、この人もやたら可愛いではありませんか。バレンタインデーを目前として、いろいろ気になる坊ちゃん。七瀬はまったく意に介してないようですが、メイドちゃんはちゃんと準備している。これは義理? お世話になってるから? それとも? わかんないんですが、あの半目でちょっと無表情、謎めいた表情に心くすぐられてしまいますよ。そしてバレンタインデー、美月がなかなかやりよります。等身大の自分チョコを作らせる。まあ、照れて壊しちゃうんですが、次に出てきたの、生首なのか。坊ちゃんは七瀬さんしか眼中にないみたいですけど、美月の恋、届く日がくるのでしょうかね。

つくしまっすぐライフ!』、うわー、なんだ、結婚エンドなのかー! 驚いたのですが、ふう、そういうわけではなかったようです。バレンタインデー、なんとしても熊にチョコレートを渡したいなずな。いや、そんな悲愴な話ではなかったはずなんですが、吹雪いてしまってさあ大変。けど山中に五行を発見することはできなかったんですね。まあ、校門前で待ってくれてたんですけど。思えば、高校1年生の冬、バレンタインデーに倒れていた五行さんと出会ったことから始まった恋物語だったのですね。それがゆっくり時間をかけて、こうして恋を実らせたのですね。なずなの恋を追いながら、友人たちとの触れ合い、日常も描いて、その光景は青春だったのでしょうね。眩しい日々であったのですね。

  • 『まんがホーム』第27巻第3号(2013年3月号)

2013年2月2日土曜日

『まんがホーム』2013年3月号

『まんがホーム』2013年3月号、発売されました。表紙はバレンタインをテーマに『らいか・デイズ』、ランドセルにハート形のチョコレートしのばせている後ろ姿ですね、らいかをメインに置きまして、映画のフィルムを模したチョコレートをこちらに差し出している『シネマちっくキネ子さん』、そして溶かしたチョコレート、指についたもの舐めている『天国のススメ!』十子さんです。十子さん、ちょっと色っぽい。キネ子さんの元気一杯な可愛さ、それと対照的でありますね。あ、上の方に孔明さんがいらっしゃる。

『こなみさん家の××なごはん』。おおう、これ、カワハラ恋の新作か! 気付いてなかった。仕事を辞めた青年、野見山朝日は冷たい世間に負けて行き倒れ。すっかり荒んでしまっている彼を拾ってくれたのは小南撫子というお嬢さん。食事を提供するお店、ごはん屋こなみで働く撫子。店長なのかな? お腹が空いたとうわごといっていた朝日に鶏雑炊を作って食べさせるのですね。そうしたら、それが酷い。看病には桃、その発想から雑炊に桃が入ってる。蘭、撫子の姉もはっきりいう、撫子のご飯残念だもんね。最初ですね、この蘭が店を切り盛りしてるのかな、そう思ったんですが、どうも姉は獣医らしい。あー、残念な店なのかー。朝日、また撫子に会うことになりそう、そんなこといってますが、ということは朝日がごはん屋こなみを手伝うことになるのかな。いずれにしても、なんらかの助けがないと危なそうですよね。ええ、朝日には頑張っていただきたいところです。

『メー探偵フワロ』、事件ですよ! って、あいかわらず酷いおっさんです、フワロ氏。依頼人の話を聞いて自然とニヤけるとか、しかもそれが悪い顔! しびれました。さて、持ち込まれた事件は実に奇妙なもの。姉の夫が女物の衣装着込んで階段から落ちていた。で、依頼がまたいかすんですよ。なんでもいいから、なにかの間違いだったと証明してくれだそうです。いやもう、レモンさんもしぶい顔。うん、今回の肝は事件や推理というより、人の業についてという感じがしますよね。自分という殻を脱いだりって、それ犯罪だから! そうした人の業の深さを見つめ続けてきた仕立屋の素敵なお姉さん、あの表情がまた素晴しかったです。さて、この漫画、こういう業にばかり目を向けていたわけですけど、なるほどフワロ氏、なんだかんだいって流石です。そこにあった問題、ちゃんと気付いていたんですね。で、あのラストでしょう。いや、もう、最高でした。やっぱり業の問題だったという。あの口元のテカりとか! しかし素敵な奥さんなのになあ。ほんと、あーあ……、ですなあ。

まりかちゃん乙』、節分の話題、ということでまりかちゃん、鬼の格好で登場ですよ。って、これ、だっちゃとかいいそうよ? しかし、ちょっと描き方変わった? といいますか、なんかちょっと幼ない感じになってますよね。豆ぶつけられるまりかの可愛さ、ちょっと犯罪的? 節分の豆の言い伝え、それを説明するりのの可愛さも際立っていたように思います。ほんと今回は、まりかのウザさより、皆の可愛さが目立った、そんな感じがしましたよ。

天国のススメ!』、おおう、十子さん、凛々しくて健気、なんと素敵なお嬢さんなんでしょう。さて、今回は恋愛的お話ですよ。なんと草間が十子さんにつきあって欲しいというんですよ。好きと意識してるわけでもないのに、そういわないといけない気になっている。ええ、なにかおかしい。なので呪いと疑って学校に急げば、男子ひとり女子ふたりから同じくおつきあいを申し込まれるってんですね。共通点は、同じ清掃班だったということ。ということは太一も告白するのか!? 緊迫の瞬間を過ぎて、太一登校。しかし空振り、もう面白くてしかたありませんでした。原因はキューピッドの矢だったっていうんですね。太一を狙っていたのだけど、外して外して、誤射の連発、それでこんなことになった。なんとかしてノルマを果たさなければと、力ずくでもって太一に矢を刺してやろうと迫るキューピッドに立ちはだかって、十子、手助けはいらない、はっきり言い切るんですね。ええ、ほんと、いい子ですよ。こんなの見せられたら、太一ならずとも好きになってしまうでしょう。ほんと、十子、素敵な人です。

企画エッセー「バレンタイン大作戦」であります。参加者は宮成樂、こいずみまり、あさのゆきこ、カワハラ恋、ユキヲ、小石川ふにでありますよ。って、のっけから酷いな。告白手伝ってって、なんか妙に犯罪の片棒担がされてるような、そんな感じの手伝い。いや、もう、あの目の描きようもすごかった。いやもう、大作戦というか、犯行計画? いや、ちゃんと鞄は返すわけだけどさ、なかなかに素敵なお友達です。しかし今回、扉がよいですね。天狗の末っ子翡翠さん、ちょっと大人っぽく登場。黒婦人に華織さんに夢のバレンタイン、そしてつぐみですよ。本編ではね、チョコをあげるけん! って、いやもう、博多弁に強烈にやられておりますよ。いや、もう、ものすごい威力でした。こんな姉だったらよかった。

  • 『まんがホーム』第27巻第3号(2013年3月号)

2013年2月1日金曜日

幸腹グラフィティ

 ついぞ忘れてしまいがちだけれど、食べるということ、それはどれほどにしあわせなことなんだろう。私は今家族と一緒に暮らしていて、当たり前のように同じ食卓を囲んで毎日の夕食をいただいている。時に思うのですよ。こうした当たり前が、本当はかけがえのないことだったんだって知る日がいずれくるのだろうなって。母の作る食事、時に父も作ってくれる、それはきっとしあわせなことなんだ。おいしいと味わいながら食べる食事、そのしあわせ。そして自分が作ったものを誰かが食べてくれるしあわせ。思えば、いい加減にすましてよい食事などないのかも知れない。そうした思いを改めさせてくれた『幸腹グラフィティ』。ええ、ここには食べるということのどれほどに大切であるかが、これでもかと満ちています。

町子リョウ、このところ料理が下手になったと悩んでいる中学生の女の子。お婆ちゃんを亡くして以来、ひとりで食べる食事がおいしくないというのですね。父母ともに仕事で海外へいってしまって、今はリョウ一人で暮らしている。作るのもひとり、食べるのもひとり。それが味気ない。そう思っていたリョウの生活が激変するできごとが起こるのですね。はとこの女の子、森野きりんが毎週末に泊まりにくることになった。きりんのためにご飯を作るリョウ。食べてみたらびっくり、あれほどおいしくないと思っていたご飯がこんなにもおいしいだなんて — 。

一人で食べてたら美味しいはずないよ!

きりんの言葉、それはともすればありきたりに聞こえてしまうかも知れないけれど、それをありきたりにさせないのは、この漫画の力、表現力だと思う。きりんが、リョウが、濃密ともいえる、そんな描写で食べる、その絵の力があってのことか。いえ、違うのですね。それだけじゃない。表現の力が、食べる、そのことを描き出し、また同じく、誰かがそばにいてくれること、誰かのそばにいるということを表して、それらことのかけがえのなさ。人にとって食とは、ただ命を繋ぐための営為だけではありえない。大切と思える誰かとともに過ごす時間でもある。リョウときりんの関係は、誰かと一緒にいることの意味をしみじみと物語って、ああ自分は彼女らのように誰かのことを思って暮らしているだろうか。彼女らがそうであるようにありたい、羨ましく思い、今自分の得ているしあわせに思いをいたすのですね。

リョウときりん、そして同じ予備校に通っている椎名、彼女らの中心にある食という営為。リョウの作ってくれるおいしいご飯。いつものお返しにと、得意じゃない料理に取り組むきりんと椎名。誰かのためにと心をこめて作る料理がおいしいというのは本当なんです。まだ下手かも知れない、けどいい加減にではなく、おいしく食べて欲しいと手をかける。その気持ちが嬉しくさせてくれるんですよね。リョウが、料理上手と思っていたお婆ちゃんの知らなかった側面を知るエピソード、あれなどもとてもよかった。思えば自分も、この人に食べてもらいたい、おいしいと思ってもらいたい、そういう気持ちで作ったものは、いつもよりもずっとよくできていたと思う。最近では、そうした気持ちで料理をすることはなくなったなあ。こうしたこと思い出させてくれたのは、他でもない、リョウたちの食事の風景、食べるところもそうなら、準備から、その前の段階、きりんの、リョウのためにご飯を作ろう、そうした気持ちを温めているところから、とても魅力的に描かれているためなのですね。ただ作ればいいわけじゃない、あなたのために作る、そうした気持ちは時に健気で、時に暖かく包みこむようで、愛や情に似ている。あるいは、そのものなのかも知れませんね。ぱっと発火して燃え上がるものとはまた違った愛のありよう、それが食というものを通じて表現されたのが、『幸腹グラフィティ』という漫画であるのでしょう。

しかし、それにしてもですね。リョウやきりん、椎名、そしてお婆ちゃんの料理のエピソード、これらを追っていると、自分の得ている食というしあわせ、その将来はどうなのだろうと思ってしまうのですよ。今のしあわせ、それが変わってしまった時、私にはしあわせといえるものが残されているのだろうか。食欲とともに人恋しさをも増幅させる『幸腹グラフィティ』。今はただただ読んで、おいしそうと、楽しそう、しあわせそうと、そのあたたかさを感じていたい。そして、あたたかさを分かち合える、そんな誰かのことを思いたいのであります。

  • 川井マコト『幸腹グラフィティ』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2013年。
  • 以下続刊

引用

  • 川井マコト『幸腹グラフィティ』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2013年),18頁。