2024年9月30日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年11月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年11月号、一昨日の続きです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

冴の誕生日を逃してしまった千星。あまりにくやしかったのか、個人的な根掘り葉掘り、冴にあれやこれやと質問しまくっているんです。誕生日攻勢は乃々花や純礼にも向けられて、いずれ祝う気満々なのですが、ここで乃々花から知らされた真ん中バースデー。さっそく調べて、それも過ぎていると知った千星のがっかりさよ。あまりのしょんぼりに見ていてさすがにお気の毒でした。

さて、この四人のなかで一番誕生日が近いのは、誰あろう千星であります。誕生日当日は学内あちこちで祝う声の響くという人気ぶり。かつては徹夜組まで出たという。そして麻雀仲間でのお祝いは、冴の家に集まってのお祝いです。

で、やっぱり冴です、お誕生日祝も麻雀! お誕生日さま忖度麻雀なるルールを企画して、お誕生日さまを勝たせる接待麻雀やります! ここでも本気の純礼がかわいい。でもルールには逆らえず、見事に振り込みサポート! 勝ちまくる千星の楽しそうなこと! でも、これ、勝てて嬉しいというよりも、壁なく距離なく一緒にいてくれるお友達の存在が嬉しいんですね。

そんな千星と冴の夜の電話の情景もとても美しかったです。ほんと千星さんは冴さんが大好きですね!

『ずんだもんTV!』

ずんだもんと大江戸ちゃんこが勝負します! といっても物騒な話ではなく、コラボ動画を撮る。その内容が大食い対決だというのですが、ずんだもんはずんだもちを、ちゃんこは納豆もちを食べる。食いしん坊可愛いと喜んでるずん子もかわいい。

でもこの大食い対決、わりとはやい段階で決着しちゃうの。両者40個の同点! って、もち40個はものすごいよ! このままでは引き分けというの嫌って、なんとか食べようとするもそれがかなわないずんだもんの必死さ。納豆がマズいと思われるのが嫌でなんとしても食べたいちゃんこ。ふたりともに必死なのだけれど、ダメなものはダメという、その絵面が相当なものでした。

で、ここからがずん姉さまの真骨頂。いただきますと残ったおもちを食べはじめ、ずんだも納豆もわけへだてなく食べすすめていく。そのほがらかに食を進める姿にずんだもん涙! 本当、今回はずん子主役といって遜色のない回でした。

『このままモブじゃ終われない!』

ピコに迫る危機! 学生時代からのストーカー、御手洗さんごがやってくるというのですが、玄関で撃退するつもりでいたそよかぜを軽く悩殺。自分の虜にしてあがりこむという、サキュバス能力の使い手、手練手管の持ち主なのですね。

でもピコってそれらをしのぐサキュバス能力の持ち主なんですよね? とか思ってたら、そよかぜを速攻で正気に戻したりして、さすがだ! 感心してたらですよ、ここでコモナとさんごのピコにまつわるストーカー能力対決がはじまって、これが恒例行事! いやもうこのふたり、相当なものですよ。というかコモナ、この執着を普段よく気取られないように抑えてるなあ!

今回はピコによるコモナ、さんごの悩殺祭になるかと思いきや、まさかのシリアスな展開してみせて、漫画の夢をあきらめるよう諭すさんごに必死で食い下がるコモナ。ピコのファンは一人いる!

この熱さ!

いやもうここからのコモナの啖呵、そしてコモナの言葉を受けてみせるピコ。ああ、これは感動的。それだけにこれからのふたりのがんばり、活躍、展開、決着。どうなるのか見届けねばという思いでいっぱいになりました。

2024年9月29日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年11月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年11月号、一昨日の続きです。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

先日のメエの牧場の件で、ジュロー、いろいろ学んだようですよ。自分の考えだけでぐいぐい進めるのではなく、相手の言い分をちゃんと聞いて応える。今回冒頭のパン窯修理も、チートパワー活用した過剰な高品質を押し売りするのではなく、先様の要望にそった望まれるかたちに決着。ともない、ステラからの評価も高まっているのです。

でも、ステラさん、揺れていますね。ポジティブな面とネガティブな面、それがせめぎあっている。いや、どちらの評価もそれぞれに正しいとは思うんですよ。どちらかに振りすぎるとまたおかしくなってくるけど、その両方の意見を戦わせた先に妥当な評価が出てくるように思う。けれどここでまさかの夫婦となる未来についての言及があるとはね。第3極ともいえる評価軸が出現してうろたえるステラさん。いやもうかわいい人だなあって思うんですね。

その後のリボンに凝ってみたステラさんもめちゃくちゃにかわいい。でも、ジュロー、リボンに気づいて加点得たのをいいことに調子にのっちゃって、失点重ねるというのがね、ほんと大丈夫なのかなジュロー。いろいろ問題ありありの男です。

そしてラストに登場した謎の人影。何者? かつての仲間とか? ともあれ、ふたりだけの世界からまた新たな展開感じさせる予兆。どうなりますか! 楽しみです。

『アイドルはお忍びchu♡』

アイドルフェス出演動画が100万回再生を突破! 喜ぶ一花に、どうにもぴんとこない芙蓉。ふたりの温度感を埋めるべくいろいろ例えていく一花が面白い。どういったら芙蓉に伝わるのかなーって芙蓉のこと考えてるってわかるのがとてもいい。そして例えが通じたときの芙蓉の納得感。ふたりの距離感わかるようで、ほんといい情景でしたよね。

動画の感想は、一花に関するものも多いのだけれど、芙蓉についてのものもあって、そして妹木槿との関係に踏み込むものも。ああこの子たちへの注目も高まっていきますよ。

一般リスナーからの注目が高まるのと同じくして、芸能事務所からの注目も得られて、なんとメジャーデビューのおさそいが! しかも一花一念の事務所からのメッセージもあって、ああこれ、今後のフルールクレールの躍進、いやがうえにも期待が高まります。

そしてちょっとだけ、芙蓉の忍術修行。まんま不審者じゃありませんか! ほんと、修行はいいけど、見つかっておおごとにならないようにね!

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

そのへんの話題に踏み込みなさるのか! 友人たちと飲んだ夜、同棲をはじめたと知られた賢太がですよ、彼女との夜の関係についていろいろツッコミ受けちゃって、まだなのかとかなんだとか。いやもうほんと、こんなの賢太と椎奈次第なんだけど、焦ってもしゃあないし、一般的とか他の人とか、そんなの気にすることもないし、でも賢太だって気にしなかったわけじゃない。

正直、こういうのはなるように任せりゃあいいと思うんですけど、意識しなかったこれまでとは違い、意識してしまったら、自然に、なるようになんて風にはならないってのもまた道理。椎奈を前にして緊張しちゃって、焦ってしまった賢太。はたして、どうする? どうなる? これまでどおりにはいかない、なかなかに差し迫った状況になっちゃったりしちゃうのでしょうか。

ところで今回の椎奈さん。男の子みたいでめちゃくちゃかわいいですね。

2024年9月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年11月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年11月号、発売されました。表紙は『キルミーベイベー』。今号で連載200話! その偉業を記念してソーニャとやすなが堂々登場。それぞれに体の一部がオープンにされていて、説明文がつけられているのですが、まあどちらも残念な中身なんですよ。でもこういう説明読むの面白くって、むかしの怪獣図鑑思い出させるこのギミック。ああ、実に『キルミーベイベー』だって感じさせてくれるのですね。

今月は新規ゲストが2本です。

『十字トンボは空を飛ばない』

目覚めたら見知らぬ部屋に半裸の女。この状況に混乱しつつも思考を整理すれば、昨日の同窓会で出会ったかつてのクラスメイト、青砥馨とのやりとりが思い出されて、絵を描いている馨。対し、高校時代から文章を書いていた主人公、凪波。このふたりが出会ったことで、新たな創作の世界が広がっていくのでありましょうか!

というのがあらましだけど、凪波のキャラが強いですね。純文学志向だけど今は百合もの同人誌を書いている。で、あっちこっちに敵を作りまくって界隈から追放されている。って、困ったお嬢さんだな! しかも間違えて同人誌200部を職場に送ってクビにされている。

この困った人と馨の同人活動開始。のっけから、締め切り来週の突貫スケジュール提示されて、ああ、この人あかん人だ! その次からのコラボじゃあいかんのですか!

『すむーじーまん』

野菜が嫌いな偏食少女、姫野あやの。彼女の食事はスーパーのお弁当。さらにそこから野菜を食べずに捨てているのかな? とにかく野菜が足りていないあやのの食生活。母の料理の影響かもというのですが、そんなあやのの健康状況が世界の平和に関わることになってしまったからさあ大変。いや、世界平和までいくかどうかはまだわからんのですが、とにかく野菜の変異? 怪異である野災に立ち向かうこととなったのです。

突如あらわれた巨大な人型野菜コマツナ。そいつに触れられた友人こころの様子がおかしくなってしまった! このピンチをくつがえせるのはあやのだけ? 姉、ゆきのから届けられたミキサーロイドすむーじーと合体し、すむーじーまんとして野災と戦うのですが、このとき大切になるのがあやのの健康状態。偏食のあやのに、敵の野菜で作ったスムージーを飲ませ、健康度を回復させ、パワーを得るのでありました。

ということは、これからなにかしらの野菜怪人が出現して、あやのがスムージーパワーで対抗していくことになる? じゃあ毎回、苦手な野菜を飲むことになるんですね。ええ、これを機会に野菜に親しむことになるのでしょうか。いいことですね!

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

羞恥心をパワーに変えて戦う魔法少女。より強いパワーを得るために羞恥心をエスカレートしていった結果、零の衣装はついに貝殻水着にまでいきついてしまった。そんな零がなぜ魔法少女になったのか。その過去の語られた今回。ああ、これはいずれ真侑も辿る道筋だったりするのでしょうか!

かつて薙刀を習っていたという零の過去が薙刀の先生から語られる。かつてはシャイで怖がりだったという零。引っ込み思案をなんとかするため薙刀教室に通うことになったのだけど、なかなか人見知りはなおらず、中学に入ってもなお変わるところがなかった。そんな零の前にあらわれたのがチラ太郎。世界を守るために零をスカウト、持ち前の羞恥心でもってノクタンと戦うのですが、より強いパワーを得るために羞恥心を煽る衣装にグレードアップしていく。

その活動の顛末。行いこそは正しいけれど、その手段がアレなのが微妙なところ。そしてだんだんに羞恥に慣れていった零は、ついに貝殻水着でもろくに羞恥しないまでになってしまった!

ああ、このつらく厳しい変遷よ。そしていずれかは真侑も同じ道を歩むのかも知れませんね。

2024年9月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年11月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年11月号、発売されました。表紙は『小森さんは断れない!』。浮き輪を背に持ちこちらにやってきた小森しゅりを見上げる構図。これはあれか、大谷目線なのか。ふたりで一緒に海かプールか、デートにいったと思しきイラスト。そう思えば、しゅりもいつになく表情豊か、上機嫌に見えますね。というか、もう11月号というのに水着表紙が違和感ない。今年の夏はもう本当に異常事態です。この他に『かつては最強無敵の勇者様』、『沖浪荘202号の漫研部』のカットもございます。

今月は特別ゲストが1本、新規ゲストが1本です。

『妻が完璧すぎるので、ちょっと乱していいですか?』

公務員の妻、菜月はなにをやらせても完璧。炊事も洗濯も後かたづけも、どれもが見事にしあがってるため、夫陸斗の出番がない。くつろぐ時もかっちりとした居ずまいを崩さない妻。そんな妻を乱れさせたいと思う夫ですが、これ、いつもとは違うリラックスした妻を見たいという思いだけでなく、妻をいたわりたい。今回ならば掃除をきっちりやりとげて、妻に楽をさせたい、そんな意図もありそうなところがいいですね。

しかし陸斗の作戦、人をダメにするソファ。その誘惑に心が揺らぐ妻の姿。そしてついには負けてしまった様子。これは確かに夫の妻を乱れさせたい、というかリラックスさせたいという気持ちもよくわかる。なるほど、この攻防、どちらが勝とうと負けようと読者にとっては嬉しい展開であるわけですね。

『クールメイドと甘い時間』

表情を決して崩さないハウスメイドの浅海さん。けれどかつて自分の作ったデザートを口にしたときに、おいしいと笑みを見せてくれたことがあった。その表情が忘れられなくて、以来何度も料理を、お菓子を食べてもらっている。なのにただの一度も、あのときのあの笑顔を見ることがかなわないのです。

試行錯誤し、デザートで駄目なら食事系、あれもこれもと試してみるのだけどそれでも笑顔は見られない。そう思えば、コック長良の作る料理はどれもおいしいと好評得ていることは確認できて、そうしたことに嬉しい思いさせられる主人公なのでありますね。

けれど笑顔は引き出せていない。そう思っているのは長良だけ? というこの顛末。どちらもが相手に好意を持って、けれどそれを素直に出せずにいるだけかもしれませんね。

『となりのフィギュア原型師』

大変、おこめ代表が指を折っちゃった!? と思ったら捻挫か。いや、捻挫だってたいした負傷なんですけど、なんせ最初に折ったといっちゃったものだから、ちょっと肩すかし感はいなめない。ともあれ、これでは仕事はできないと関係各所に連絡したら、仕事がひとつひきあげられちゃった。

おこめ代表、それがちょっとショックだったんですね。暇を持て余して、半藤の周辺をうろうろしてしまったのも、ただ暇だからかまってほしいってわけじゃなく、自分は替えのきく人間なんだという事実をつきつけられた、そんな気持ちになってしまってたからなのかもしれませんね。

けれどそんな代表に、半藤の言葉がクリティカルヒット! おお、代表の揺れる恋心よ。これはこのままいっちゃうのか!? と思われたところに倉田とイスカが乱入してきた! ああ、代表が欲しかった言葉がどばどばと注がれて、代表のハートはフル回復! だけど半藤への恋心もろもろは一気に吹き飛ばされてしまいましたね。

2024年9月26日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号、昨日の続きです。

『花唄メモワール』

そうか、ひな祭りの菱餅って、自分でついてこさえるものなのか。餅屋が作って届けてくれるもんだと思っていた。というか、菱餅、食べたことないんですよね。

今回はひな祭りを目前に準備する皆の様子を描いて、ほのぼのとしあわせそうな情景にほっとさせられるような気持ちを抱いていたわけですが、その続きに藤野の身請け話がこようとは思いもしていませんでした。

願わくばずっと花瀧屋にいてほしい。しかし藤野には藤野の人生が、しあわせがある。身請けはしあわせにいたる最たる道であろうと、まわりが藤野を送り出そうとするなか、梅には実際のところがよくわからない。けれども、自分が藤野の人生を変えた、運命を違えるきっかけを作ったという自覚があり、さらにはこのまま藤野が花山を去れば彼女が身を投げることもなくなる。

よぎる思いが藤野の問への答に詰まらせ、ああこのまま藤野は身請け話を受け入れることになるのか。

一度はこうして答に窮した梅の、この時代を、藤野を知るための試み。竹子への相談が、梅の気持ちをどう固めるのか。ここが梅と藤野の一世一代か。少なくともひとつの越えるべき大きな山かも知れませんね。

『ウクレア!』

話が広がっている! そんな実感がありますね。というのも、今回は部活を離れて体育祭のお話。ウクレレ部の皆は残念ながら別々の組になってしまったのだけれど、それでも仲のよさは変わらない。困ってる誰かがいれば助けになろうと手を貸してくれる。

今回でいうと、徒競走に自信のない空子のために、舞帆が練習につきあってくれた。テンポを覚えるのがうまい空子のためにと、メトロノームを使って走るテンポを整えてくれる。はいいんだけど、250ははやくない!? そんなにはやく足を動かせる自信ないよ!? とか思っていたら、案の定? 空子が見事にこけちゃって、でもいつも真面目な空子のこと、ゆっくりのテンポからだんだんはやめていきますと、前向きに取り組むところがすばらしい。

この空子と舞帆の一緒にがんばった時間。それが報われた100メートル走の結果に、空子さん、ほんとによかったなあと思わず気持ちもゆるみます。

と思ったら、突然の放送機器トラブルに、BPM160のBGMが必要だった舞帆がピンチに! そこで空子が手にしたのはウクレレ! ああ、困っている仲間がいれば助けになろうとする、その思いが空子を動かしているのですね!

ここで空子がなにをするのか。空子のがんばり、空子のチャレンジ、それは次回のことだけど、ほんとこの子たち、いい関係を作ってる! と見ていて嬉しくなる展開。次回の空子の応援、舞帆の勇姿、今からもう楽しみでなりません。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

ルナを知る異世界からの来訪者、岬。当然のように一緒に帰るものと思っていた岬に、この世界に残りたいと伝えるルナ。ふたりの気持ちはよりそいあうことなく、離れ離れのまま。元の世界には自分を待ってくれている人なんていないというルナに対し、ルナを思う岬は傷ついて、このままふたりはわかりあう機会をもてないままになってしまうのか!?

というところで、スラーが助けになってくれるのです。異世界サウナでのルナの一年を岬にわかってもらおうと、積極的に話しかけにいく。なぜルナが岬のことを気にかけていなかったのか、いろいろ疑問を抱きつつ、岬に異世界サウナを知ってもらうべく案内していくその流れは、まさしくここ異世界でのルナの足跡であり、ルナの成し遂げたことそのものでした。

いずれは別れがくるとわかっていたはずのスラーが、いざルナとの別れを思うととめどなく涙を流す。ルナのしあわせを一番に思うこの子にとってのルナの重みというものが溢れるようで、まさしく泣ける場面でありました。

それだけに、ルナにとって、スラーたち異世界サウナの皆にとって、そして岬にとっても、一番しあわせと思える、そんなラストが訪ずれてほしい。そう思わないではおられないのです。

2024年9月25日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号、昨日の続きです。

『球詠』

今日は抽選の日。会場に集まる各校代表。もちろんそのなかには我らが新越谷の姿もあって、いよいよDシードのくじを引く。ここまできて緊張に押し潰されそうになってる主将。くじ運の悪さに定評のある主将、その緊張をほぐしてくれたのは深谷東方高校の松岡凛音。いずれ必ず当たるからと、ともに勝ち上がっていく意思を確認しあう様子。ああ、試合を通じて心を繋いだんだなと思わせてくれる一シーンでした。

その後の、新越谷に対する悪評も、抑えてくれたのは咲桜の松井遥菜。ここにも縁というもの感じさせてくれて、ああ、今年はどうなると皆の健闘を祈りたくなる思いのしたのでした。

抽選の後も、美園学院の諸積恋美との交流描かれて、焦点を当てていると名指しされるヨミですよ。でも不思議な余裕? 本当、今年の新越谷は彼女らと対戦する、その戦いやいかなるものになろうかと、親しさあって、なお熾烈さ増そうとする、そんな熱い夏を予感させてくれます。

しかしまずは初戦です。神川、上里、長瀞、3校の連合チーム。有利と思われるものの、実際のところはどうなのか。思いもしない展開などあったりするかもしれませんね。

『スローループ』

愛する二葉がひよりにべったり。その状況がたまらなくなってしまった藍子がひよりに勝負を持ちかけた!

そうしたらですよ、ひよりのまあ嬉しそうなこと! 藍子が釣りに興味を持ってくれた! 素直なお嬢さんだー。ルールはエサ釣り、数で勝負するというのですが、ここで恋先生が待ったをかけます。ひよりは一人でやりなさい。

うわー、すごいハンデ戦になった! 虫エサをろくにさわれないひよりさん。はたしてまともに釣りができるのか!? この勝負、わからなくなってきましたよ!

今回のエピソード、これまで釣りをよく知らなかった藍子がその魅力を知る、そんな重要なターニングポイントともいえる回だなあって。実際、ひよりへの対抗心に後押しされた藍子が釣りの面白さに触れていくくだりは読んでいるこちらも引き込むような魅力に溢れていて、初心者の藍子と、面倒を見る恋の関係なんかもすごく素敵で、実に見どころある、そんな描写の連続でした。

そしてこの勝負の決着は藍子の勝利とあいなって、それでひよりはどうかというと、釣りの面白さ知った藍子にすごい共感示すんですね。

で、ここからが面白い。藍子にぐいぐいいくひよりを見てですよ、今度は二葉がやきもち焼いちゃうの!? 藍子の手を引いて先へといっちゃう二葉の愛らしさよ。ほんとひよりさん、釣りとなったら見境なしです!

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

魔力酔の痣が出た紗菜。このままでは命を落としてしまう。この危機的状況において、助けを求めた月渚から重要な情報が送られてきた。

魔力酔を研究した本。それを読み解き、不治の病ともいわれている魔力酔に立ち向かうロゼ。ついにはその原因である波長のズレを治す術式を導き出し、紗菜のために準備を進めていく。ここで、これまでロゼが出会い、立ち寄ってきた場所、経験が役立ってくれるのですね。

かくして無事回復なった紗菜であります。しかし紗菜の快癒に安堵したロゼが、月渚に礼を伝えつつ、さらにもちかけた相談とはいかなるものなのか。紗菜の側にいればまたこんなこともあるかもしれないと、家を出ていくとかいうのでしょうか!?

その心はいまだわからず。次の展開にこそその秘密の明らかになるだろうと思われるラスト。ああ、あまりに悲しいことがありませんように。

2024年9月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号、発売されました。表紙は『球詠』。蘭々、美咲、京子の3人がじゃれあうようにして登場。その距離感の近さ、まさしく仲のよさってやつで、見ているだけでなにかほのぼのと嬉しくなってくる。そんな空気を作りだしてくれています。3人のまわりにはシャボン玉。練習の合間のちょっとした息抜きタイムなのでしょうか。はつらつとして眩しい笑顔が素敵なイラストでありますよ。

今月は新規ゲストが5本です。

『オシノタメ』

これまた物騒な世界ですよ。超能力者が実在する世界。しかしかつて幾度も超能力がテロに利用されてしまったことで、超能力者は危険視される存在に。その使用は犯罪とされ、自然超能力者は自分の能力を隠すようになってしまった。

そんな世界で生きづらさを感じる主人公、ジュン。推し活に逃げていた彼女だけど、この世界の新たな脅威? 魔物と正義さんなる存在に巻きこまれるかたちで関わることになってしまう。いや魔物ではない。正義さん同士の戦い!? ジュンは自身を襲う流れ弾を回避するため、隠していた力、サイコキネシスを発動させてしまう。

かくして晴れて犯罪者に!? しかし追われていた方の正義さん、黒マントの魔法少女アブノーマルに助けられ、そのまま恋に落ちてしまう? 調べてみれば、アブノーマルは指名手配犯。かくしてふたりともに手に手をとりあって、逃避行の人生を歩むことになるのでしょうか。

いや、アブノーマルはともかくジュンはどうなるかわからない。とはいうものの、アブノーマルとの関わり、今後もなにかしら発生しそうですね。

『魔王直属のダンジョンメーカー』

迷宮を作る、ダンジョンメーカーなる職業が存在する世界。魔王の発注を受けダンジョンを作ることになるのだけど、ただ作ればいいってものではない? 人間側のダンジョンメーカーと協力しあって、冒険者の攻略を阻みたい魔王軍側、冒険者の育成を図りたい人間側、双方の要望にそった迷宮を作らないといけないというのですね。

なるほど、ダンジョン数あれど、即死級罠が大量に仕掛けられた致死ダンジョンが存在しないのは、こういう事情があったからなのですね。

虫が怖い、暗闇が怖い、それぞれに弱点持ったダンジョンメーカーふたりが協力しあいながら作るダンジョン。製作の様子はもう完全にコメディなんですが、ちゃんと攻略できるよう調整したり、突然の仕様変更に応えたりと、苦労もいっぱい。そうした苦労をへて完成にこぎつけたふたり。一仕事終わった感動をもって幕引きかと思わせて、まさかの作り直し! ええ、読んでいて楽しいコメディにしあがっていました。

『最強ツブヤキ学園』

ツブヤキ学園に入学した鷹森カナエ。AIネットナビ、イエローとともに学園生活をスタートさせることになったのですが、この学校がちょっと変わってる。

拡散力を持ったインフルエンサーが正義とでもいうべき学園。AIナビの助けを借りて、SNSでのバズを目指すというんですね。

ネットの噂を検証すべく、一癖二癖あるイエローとともに夜の学校に忍びこむことにしたカナエ。そこで出会ったのは、さらに癖の強いAIナビ、サフラン。夜な夜な人のシャーペンを舐めてまわるという、まさしく怪異そのものという存在だったのですが、イエローに加えサフランも仲間にしたカナエ。これからは、この癖の強い3人での噂検証の活動がはじまろうというのですね。

『聖なる夜のお手伝い』

トラブルに巻きこまれがちな上里みすず。クリスマスイブの今日も、これでもかとトラブルに遭遇し、いよいよ帰宅というときにも、また特大級のトラブルに遭遇してしまうというのです。

それは泣いている女の子。サンタクロースの格好をしたその子は、事故で皆に配るはずのプレゼントを台無しにしてしまったという。自分の失敗を悔やみ、子供たちへの申し訳なさでいっぱいになっているサンタを見ていられなかったみすず。駄目になったプレゼント、その変わりを調達する役目を買って出て、そしてサンタとともに夜の街を走り出す。

これを見れば、ただみすずがトラブル体質というわけじゃないってわかる気がします。避けられるトラブル、普通の人なら見て見ぬふりするような面倒ごとにも、決して目をそむけることなく、自ら面倒を買って出る。そうした親切心、困っている誰かを放ってはおけない、共感力の持ち主なのでしょう。それで他の人がしない苦労もしてしまう。ああこれは善人がサンタと出会う物語だったのですね。

サンタと一緒に、夜が明けるまでがんばったみすず。彼女が最後に報われるところ、本当によかったと思います。サンタもまた人を見ている、そうしたところもよかったと思いました。

『かみさまといっしょ』

霊が見えてしまう桜木碧。そこいらにいる、とりついてくる霊にかまわないではおられないせいで、普通の生活が送れなくて困っている。どうせなら神様がきてほしいものだ。そう愚痴ってみたら、なんとほんとに神様がやってきた。

帰宅したら、碧と同じく霊の見える妹、藍が猫神のタマクラ様を紹介するのです。人の女の子の姿をしたタマクラ様、いやさタマちゃん。碧のこといろいろ挑発しながらも、藍との仲を育んでいる? そんなタマはさすが神様だけあって、悪霊が出ても見事に捕食、除霊してくれるというのです。

かくして、タマのおかげで普通の生活に一歩近づけた桜木兄妹? けれど普段はゴロゴロとしてるタマ。いや、ベースは猫なのだから、霊の気配がないときはこれできっといいのですよ。

2024年9月23日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年11月号、昨日の続きです。

『マジガワ!〜魔法少女のきぐるみ〜』

マジガワ、かなりいけてますね。突如出現したホンネーダーにシキをさらわれて、戦わざるをえなくなったメノン。学外に逃亡しようとするホンネーダーを追ってジャンプしたところ、予想外のジャンプ力! ホンネーダーをはるかに追い越して、自分自身がびっくり! というこの流れ。ニチアサ定番を押さえる王道展開に、なんだかいろいろ納得なのでした。

と、こうした定番展開描いたところで、続けてこの漫画の独自性を見せてくる。ジッパーおろされると中身のメノンが出てきてしまう! さらにはダメージ負って腕がもげても、中身のメノンにはダメージが通らない! 全身切り刻まれても中綿が出るだけで問題なし? むしろバラバラのまま動いて、自己縫合して復活する。そしてここからの必殺技でホンネーダーを詰め直して一件落着させるんですね。

見たい展開しっかり提供しながら、この漫画のらしさもしっかり盛り込んでくる。今後の展開の布石も万全。これ、レベル高いなあと、正直感心しながら読みました。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

西風ふうの収録現場に現れたひぐれ。これ、偶然かと思いきや、先日知りあったあめに誘われてやってきたという。ええ、あめがふたりをこうして引きあわせた。でもここからがあめの予測外。ふたりともに知りあいと聞いていたのに、いきなりのいがみあいですよ。目の前でいいあいをはじめるふたりに動揺を隠せないあめ。でも目的のらせん状エスカレーターに乗ったら満足しちゃって、さっそく帰るつもりになっちゃってます。

このそれぞれのまちまち感。でも場所を変えて、中華街。由緒あるホテルについて、そのいわくに感心したあと一緒に囲む食卓。思った以上に格式が高いとビビりながらの会話がかわいくて、そしてふうもあめもひぐれのウォークちゃんねるに憧れていたことが判明する。この互いに歩みよって、仲よくなる、そうした様子はいいですね。で、先輩風吹かせちゃったひぐれのやらかし! これ、ちゃんと手持ちで足りたのでしょうか。

その後もまとまりを欠いた3人ではあったのですが、同じくいいあいながらもこれまでとは違う距離感があると思わされたところ、ああ、やっぱりこの子たちの関係も変わっていくのだと感じさせてくれて、今後が楽しみになるんですね。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

人手不足にあえいでいたこの店、スタッフが辞めてしまう元凶であった店長が現場を離れたことで、順調に人が定着するようになったんですね。こむぎもずいぶん頼もしくなりました。そして余裕ができた透は新しいバーガーゲームをリリース。あちらこちらでいろいろ変化、進展が見えるのですね。

こうした皆のその後、嬉しく読んだのですが、こむぎの妹、まいのくだり面白くって、あいすのアパレルの引き受け役になってたり、姉とおなじくモグモグバーガーで働くようになってたりと、ほんと優秀な妹さん。頼りになりますね。

そして改めてこむぎの成長。ランクアップ試験に合格してみせて、零も無事進学。あの日の出会いが今に繋がる、そうした様子が描かれたお祝いの情景、ほんとに素敵でした。しかし零は過剰な兄ラブから脱したのでしょうか、兄とこむぎの進展うかがったりしましてね、でもこむぎはそういう機微にうといでしょう? この変わったようで変わってないところ、でもちょっとずつ変わっていってるところとか、やっぱりよいなって思ったんですね。

2024年9月22日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年11月号、昨日の続きです。

『わからせろ!ナマイキツネ様』

阿古町がもたらした壱与の情報。神の見た目は見た目どおりではないということ。そしてかつての壱与のこと。平安の昔の壱与は、知らぬものはないほどの美貌を誇っていた。その事実を確かめに平安に向かう阿古町と桜子ですが、今よりもずっと神らしい壱与に出会って、ああ不敬と難じられた桜子の運命やいかに!

よかった、ちゃんと話せばわかってくれるんだ。それに阿古町の奇行に引いている壱与というのもまた新鮮! 令和の壱与や阿古町を作ったのは千年の時間だったのか、と思ったら阿古町の奇行は平安からずっと!? そうかあ、壱与はかつては常識派だったのだなあ。

と思わせて、すぐに人の子に無理難題をふっかける壱与。いや神ならこれくらいの難題、普通だろう? と思うも、これがために封印の憂き目にあってしまうというのですか。その後もどれほど封印されるのか。結果的に力が削がれて、どんどんミニマムに、ついには阿古町よりも幼ない見た目にされてしまうというのですか。

そして時はふたたび令和に。ここに千年の時を経て壱与と桜子の再会なったわけですが、特になんらの特別なやりとりがあるわけではない。でも、結構なお姉さんであること知られて、ちょっとやりにくくなったみたいですね、壱与様。

『さうのあっ!』

こかげが出会った金髪の女の子。リューディアと思って声をかけたら、背丈が違う。なんとリューディアの姉妹、ルミだというのですね。目的地は花の湯。リューディアのもとに送り届ければ、妹かと思われたルミ、実はリューディアの姉だという。19歳大学生。全然そうは見えない! だって背がずっと小さいんですもの!

というので、これから会う人、会う人が、ちいさいという言葉を飲み込んでいく。素直に言葉にしてしまうこかげが失礼なのか不用意なのか。でもそんなこかげだからこそ、内気なルミも臆せず話せた? いや、こかげの背丈がルミと同じくらいだからかもしれませんけど。

そしてルミと皆のサウナを通じての交流。妹リューディアの日本での暮らしが伝えられたりして、こうした会話に見える姉妹の関係、よかったなあって思いました。

『ぬるめた』

突然カウントダウンしはじめたくるみ。わざとらしく提示された赤青コードを切ったらどうなるか。この一連の事件を通じて描かれた、しゆきのちあきに対する理解のほど。ちあきの発明はなんだかんだレパートリーが少ないというしゆきが、突如現れた第3の黄色のコードを前に推理をめぐらせる。

この時のくるみの発想、途中までは確かにちあきの思考を辿ろうというものだったかもしれないけど、だんだん自分の願望にひきずられはじめてるっぽいのが面白くて、くるみがイケメン化するという結論はもうしゆきの夢としかいいようがない。恋しちゃったらどうしよう、絶対デートしようというの、女子同士の会話だからほのぼの感出てますけど、緊張してるというしゆきの様子見るにある程度以上は本気に見える。だからこその緊迫感ですよね。

結果としてはしゆきの推測は外していたのですけど、まさかのちあきの恥ずかしい発想! 朝のお目覚めちゅっちゅモード!? よくわからんモードに入ったくるみがしゆきに熱烈キス!? って、周囲に羞恥と混乱を振り撒いとるやないか!

こんな機能つくっちゃったちあき。これ、本当は自分のためだけの秘密にしたかったやつなんでしょうか。ちあきさん、ラブですね。

2024年9月21日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年11月号、昨日の続きです。

『セーラー服と関西弁』

学校にてゲームに興じるまつりと薫。その様子を見ていた楼蘭はゲームセンターにもいったことがないという。そんな楼蘭をゲーセンに連れていくふたり。楼蘭の初ゲーセンの様子を描いた今回、もうなんともいえず面白かった。ゲームを楽しむまつりに薫、ニコニコの楼蘭と、やっぱり人の楽しむ姿というのは見ているだけでよいものだなあと思わされました。

しかし驚かされるの、パンチングマシーンのくだりですよ。ドヤ顔兄さんを上回る楼蘭のパンチ力。どれほどなのか、お嬢! で、続くダンスダンスマスターを解説する兄さんのほったらかしにされる様! いや、ほんと、ちょっとだけでも見てあげて!

この自由な様は、彼女らのよさをよくよく描いていたと思います。ちょっとしたこと、でもそれもまた面白い。そんなところ、実によしでした。

『アイドルビーバック!』

あんじゅ、めちゃくちゃにエンジョイしているな! この子がどれほどにアイドルが好きかわかる場面の連続。つよつよアイドルフェスを一参加者として楽しむあんじゅの姿は、並大抵のドルオタを超えて輝くキラ星そのもの。ステージを楽しみ、チェキ撮影も楽しみ、そしてぴよぴよちゃんとの交流! いやあ、この子の明るさ。世界を照らすようです。

しかしアイドルフェス、アイビバ出演後から数えても5時間を超えるのか。限界に達そうとしているじうさまがすごい。また椿も限界そのもので、なのになお生き生きとしているあんじゅのタフネスよ! そしてあんじゅは目当てのらぶふぇに、ひよのを推さんとフル装備! その輝きよ、一種気圧されそうになってるともこさまを、そしてじうじう、椿のふたりをも引き上げて、ついにはステージ上のひよのにも届いた!

って、ちょっと待って、そんなことになるのん!? まさかのひよちゃん、ひっくりかえり。これどうなるの!? いやもう予想もしなかったし、この先、予想もできない。そのインパクト。相当でした。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

蒼に禁忌の魔法実験がバレました! クロエの魔力を注いだラディッシュ、その存在を、目論見を知ってそくざにお叱りモードに入る蒼。頼もしい監視役、と思ったら、それは建前? 蒼自身も興味津々ではありませんか。いや実際面白そうな実験だものな。どんなラディッシュが育つのか、ちょっと見てみたいと思うのも自然なことです。

実際、クロエの魔力が注がれたラディッシュは夏の暑さにも耐え生き生きとしている。味もきっといいに違いない。さらにはなんらかの効能も期待できるかも。期待がふくらむそだちです。でも普通の野菜にはありえない効能とか出たら、これ、門外不出のラディッシュになっちゃいますよね。

そして我らがヒロイン、アーシャもがんばります。封印されている魔力、それを今解き放たんとする! いや、水がちょびっと出たくらいなんですけど、でも封じられながらも魔術を行使できたのはすごいこと。この魔力を、水をラディッシュに与えたらどうなるのだろう。さらなる魔法実験が企画されて、ああこの畑からはただならぬ作物が収穫されることになったりするのでしょうか!

まさしくこうご期待でありますね。

2024年9月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年11月号、昨日の続きです。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

熱を出した倫のために奔走するメイメイがかわいい。クールを装いながらも動揺しまくりなのもいい。うなされる倫の言葉、星とぷちぷち冷たくて甘いやつを探す旅路もまたメイメイの一生懸命さが見てとれて、ああメイメイにとって倫は本当に大切な存在なんだなって思わされるものあったのでした。

つくしのアドバイス受けて、あれもこれもと思いつくままに買いまくったメイメイ。こばとからの情報得て、これというのを入手して倫に差し出した時のあの表情! ほんと、倫を嬉しがらせようと全力で、メイメイいい人だなあ。そしてこの気持ちが倫にもちゃんと届いてるのがまたよいではありませんか。

ほんと、いいふたり。そう思ってたら、ラストで全部持っていくつくし! これもまた面白かったです。

『エイティエイトを2でわって』

文化祭の様子が実に面白い。奏にとってはピアノよりもお化け屋敷の方がウエイト重いみたいなのもおかしくて、どれほどに怖がらせたいというのか。しみじみと思う奏。成果をあげる仕掛けに納得しつつも、さらなる高みを目指す奏。どの奏もとても素晴しかった。

素晴しいというと、来夢がすごい。コスプレ喫茶で執事になってみせた来夢。めちゃくちゃ美形! 女子に大人気、からのゆずのポテポテメイドもかわいくて、いやされるなあと思ったところからの、あのアクシデントシーン! かっこいいし素敵だ! そりゃもう人気でるよなあ、このコンセプトカフェ。

みたいなこと思ってたらですよ、ピアノの試し弾き。ゆず来夢のふたり、見た目にもとてもキマってて! と、この見た目で魅了したあとに、続く美弦、奏の音の世界。ここにそれぞれの持ち味、魅力が押し出されて、これは文化祭二日目が楽しみだなあ! きっと普通では終わらないと思うんだけど、それは失敗とかやらかしではなく、なにかアメイジングなものなんじゃないかなあって予感がするんです。ああ、これが期待ってやつなんですね。

『スポチャン!』

いい漫画だなあ。薪との再戦に臨むもも。いざ勝ち進むぞと気負うも、試合相手が部長! よくわからん必殺マカロンにあっさり破れ、ああー、再戦ならないのー!?

と思わせてからが本番でした。

薪との再戦のチャンスはまだある。各種目での優勝者が戦うグランドチャンピオン戦。すなわち棒の部で優勝すればいい! しかし棒ってあんまり人気ないのですか? 中高生の部はもも含めてふたりしかいない。ということは、1戦勝てばそれで可能性が開ける!

ここからの攻防。決して相手も弱くない。ギリギリの見切りで解禁技をかわしてからのカウンター。これがもう見事な見どころ、と思ったら、即戦うことになった対薪戦、これがまた息づまる攻防。相打ちからのイーブン。次で決まるという局面でももが放った解禁技。

本当、これまでももが築きあげてきたもの、重ねてきた稽古のほどが見える戦いの様。素晴しかった。好勝負を繰り広げた対戦相手の心情に寄り添う描写にもぐっとくるものあって、ああいつしか再びのリベンジマッチもあるのかも知れませんね。

2024年9月19日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年11月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』と『ぼっち・ざ・ろっく!』。ココアと後藤ひとり、ふたり一緒での登場であります。親指をぐっと立てて目をキラキラさせたココアと、汗をだらだらかきながらハートの半分を作るひとりの噛みあわなさが光るイラスト。でもふたりともに主人公、ふたりともにピンク基調と、マッチしているところもたくさんあります。アニメ化人気作品、その堂々たる存在感。見事、贅沢な表紙であります。

今月は新規ゲストが1本です。

『転生したら、きららの世界だった件。』

ブラック企業勤めの主人公が目を覚ましたら世界は一変していた。おっさんだったはずなのに、美少女になってる! 寝ていた部屋も女子らしい内装に変化していて、それもこれも神様のはからい。過労死した主人公の願いを叶え、きららの世界に転生させたというのです!

とはいうけど、きららの世界というのもよしあしだぞ。『SAN値直葬』な世界に放り込まれたら、明日のお天道様を拝むこともおぼつかない。

さて女の子がたくさんの世界に転生した主人公です。油断するときららの誌面にそぐわないビジュアルが飛び出してくる問題抱えている、元おっさんの綺羅星もえが学校にて友達を作っていく。と、そこまではいいのだけど、これもまた極端なきらら観があったもんだ! きららってそんなにラッキースケベシチュエーションあったっけ!? からの、そんなに胸を揉みあったりとかもしてたっけ!? SAN値ほどではないとはいえ、このきらら世界もまた極端に振り切ったところみたいですよ。

『SAN値直葬!闇バイト』

今回は輝くトラペゾヘドロンから離れて、逝袋でオフ会です。主役はこよ、といいたいが当たり前みたいについてくるあかり。あかりが出てきたら、もう全部がこの子のペース。こよのSNSアカウントを探ったり、オフ会でも自分ばかりがしゃべったりと、もう傍若無人そのものだったりするんですが、そんなあかりもプリンひとつで黙るのか! まったくもって予想外でした。いやね、ひとくちでペロリといくものだとばっかり。

意外だったのはこよもでした。この子、SNSでレスバ繰り広げたりするのですね。でもその行動の根底に陰謀論というか信仰めいたなにかというか、そういうのがあるっぽいのがなかなか! いやもう、輝くトラペゾヘドロンに辿り着いてる時点で、やっぱりこよも相当なものなのでしょうね。

そして話題は流れるようにヒバゴンに。オフ会参加者の絵栗へんりが、最近うわさのヒバゴンを追わんと現地に住み込みで調査をするという。盛り上がるこよとへんり。で、そこまではよかったんだけど、あかりがいうんです、そいつの正体、暗黒ぬいじゃないかって。

かくして今回の話題も無事アメンパイン店長の範疇に着地することとなるのでしょうか! 本当、少なくともなにごともないではすまないでしょう。なにかしらの事件がおこる、あかりとこよが関わる、ってことはただではすまないってことですよ!

『神絵師のおしごと』

神様だって夏は暑い! といいたいけれど、時は六月、まだまだ夏というにははやい時期。ああ、ほんとこのところの夏は尋常ではありません。

そんな暑い夏ですが、ただ気温が高いだけはない。夏のイベント、コミチアに参加するぞともみじが熱く燃えている! 一次創作限定イベント、押し寄せるオタクたちにツバキを知らしめんというのですが、コスプレ禁止なのでシロとソラの格好をなんとかしないといけない。

それでここからファッションショー状態に突入するの、いい展開でした。乗り気のシロ、巻き込まれるソラ。しかしふたりともよく似合う。ソラはアクティブな感じがいいですね。もみじの悪ノリでどんどんコスプレ感が強くなっていくのでありますが、最終的に落ち着くところは、オリジナリティあってけれどぎりぎりコスプレじゃあないという、ツバキおそろいコーデでありました。

しかしこの格好が暑い! と不評。そこでツバキから神の業、薄荷の香りが伝授されるのですが、それ体感的に涼しく感じるだけで実際の熱はなんら下がらないやつじゃん! 一歩間違うと熱中症まっしぐら。神様だからって、あんまり無茶はなさらないでください。

2024年9月18日水曜日

今日は休みます

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2024年9月17日火曜日

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2024年9月16日月曜日

ウクレア!

 連載がはじまったとき、主人公の子、水霧空子を見て、その行動原理におどろかされたの思い出します。表情がかたく、感情が顔に出ない。けれど思ったことを相手に示そうと、大切にしてるものを献上する。感動はお金であらわす。あまりにもダイレクト、あまりにもストレートな行動に、大丈夫なのかな!? と思うんだけど、不思議と嫌味に感じない。むしろ素直な子なんだなと。ただその気持ちをどうあらわしたらいいか、そのあたりが不器用なんだなって、それでも精一杯伝えようとする姿に好感持ったのでした。そんな空子とウクレレ、そして仲間たちとの出会い。そこからはじまる物語も素敵で、ああこの漫画好きだなと自然と思われたのでした。

なにがよかったのかな。それはウクレレという題材にもあったのだと思います。身近な楽器。私も2本ほど持っていて、たまに弾いたりはしていたものだから、この漫画に出てくる曲に興味を引かれて、自分でも調べて練習したりして、より空子たちの活動を身近に感じたり、そんなところも大きかったと思うんですね。

たとえば、灯火の入部の回で初心者の灯火が弾いてみせた『イアリイノオエ』。この曲はトニックとドミナントの繰り返し、前奏間奏にドッペルドミナントがあるから全部で3つのコードを覚えたらもう弾ける。だから灯火が空子の練習見て覚えたというのもあながち無茶な話ではない。ポノでの演奏も見てた灯火のことですから、空子の運指練習を興味持って観察してたかも。だったらなおさらじゃありませんか。灯火ははやい時期からウクレレに、ウクレレ部に結構な感心を向けていたんだろうなあ、なんてこと思ったりしていたんですね。

この漫画のテーマがよいと思うのです。第1話で示されるでしょう? 「自分が楽しむこと」。このはじめの一歩ともいえる「自分が楽しむ」が、回を重ねるほどに深まっていく。私の楽しいを伝えたい。そうした思いが芽生えたかと思えば、けれど思ってるだけじゃ駄目なんだと、さらに努力や工夫、試行錯誤をしていくことになる。それもすべては楽しみを育み、聴いている皆に届けるため。

感情が表に出ず、気持ちを伝えることに不器用だった子が、仲間たちとともに自分のうちにある感情を伝えようとがんばる、そうしたところに魅かれてやまなかったのです。

好きな言葉があるんですね。灯火をウクレレ部に誘うときの空子の言葉、

楽しいことがあると毎日がキラキラするんです

それだけで明日が来るのが嬉しくなったりするんです

ウクレレに限らず、心のうちになにかひとつでもいい、楽しいと思えることがあれば、それだけで人生は変わる。つらいと思うことがあっても、前を向いてつらさを乗り越えていく原動力にだってなりうる。

空子の言葉は灯火だけでなく、私の背も押したのでした。

このころから、私はそれまで以上に熱心にウクレレを弾くようになりました。

好きな曲は『アイナハウ』です。

そしてウクレレは3本に増えました。

  • MIDORI『ウクレア!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 芳文社,2024年。
  • 以下続刊

引用

  • MIDORI『ウクレア!』第1巻 (芳文社,2024年),87頁。

2024年9月15日日曜日

今日は休みます

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2024年9月14日土曜日

『まんがタイムきらら』2024年10月号

 『まんがタイムきらら』2024年10月号、昨日の続きです。

『キミはあくまでも。』

倒れてしまったエクールカ。いったい彼女の身になにがおこったのか。うろたえるヴェネルの前にあらわれたのが悪魔の姿のサラロット。ヴェネル、エクールカを監視しているというサラロットは、この異変を察し駆けつけてくれたというのですね。

とはいえ、エクールカの身を案じてというのとは少し違う感じ。サラロットの口から語られたエクールカ、すなわち悪魔についての宿命。人に怖れられるという役目を果たせない悪魔は、力を失い、消滅に向かってしまう。消滅せずとも、自我を持たない下等な存在にまで落ちてしまえば、もうもとには戻れない。

その事実を知らされたヴェネル。魂をエクールカに与えるとエクールカは力を得、存続できるというが、悪魔に魂を与えることがヴェネルにはできるのか。決断の求められる状況に、これとすぐには答を出せなかったヴェネルなのですね。

そして目を覚ましたエクールカ。彼女の語る身の上。かつてヴェネルに救われた、その恩返しとしてヴェネルのもとにやってきた。いずれ消える身であることは承知で、ただヴェネルのそばにいたかったというのですね。

このままではエクールカは消えてしまう、この状況にヴェネルはいかな答を出すのか。なにか別の道でもあるのか。緊迫の度合いを増していきます。

My Private D☆V

『妄想アカデミズム』の檜山ユキです。

D☆Vポイントは、「素足」。でっかい文字で「素足」。すごくわかりやすい。

添えられたイラストも、素足を見せる莉子のその足にスベスベと頬擦りする未春。おお、なんというシチュエーション。でもこれは妄想じゃない。欲求に、願望に素直な未春のその姿。本編との違和感はというと、まるでなし! これでこそ未春らしいと思える、そんな様子に、この子はこれでいいのだろうかと心配するより、いいぞもっとやれ! と後押ししたくなってしまうのでありました。

実際、本編の未春を見ててもこれくらいいっちゃってることはあると思う。それだけに、このイラスト、ありえそうに思えてきちゃうんですよね。

2024年9月13日金曜日

『まんがタイムきらら』2024年10月号

 『まんがタイムきらら』2024年10月号、一昨日の続きです。

『ほうかごバスケット』

なんかよくわかんないんですが、いい導入でしたね! さて、今回のトピックはドリブルです。つばさやあかりのようにかっこうよくドリブルしたい。けいの希望を叶えるべく、あかりがドリブルのコツを教えてくれるのですが、この動作を細かく分解し、どこでなにを気にすればいいのか、そうした解説見るだけで面白い。

それは、漫画を通じて理解が深まる、その面白さと、ドリブル練習の過程で見えるけいやるり、あかりのキャラクターというまた違った面白さがからまることでより一層に深まるところがあるからだと思う。けいとるりという対照的な個性が互いを際立たせると同時に、ドリブル理解のための多面的な視点を与えてくれる。実にいいなと思ったのでした。

そしてこのバスケットボールをめぐる描写に加え、生徒会長の謎の行動でしょう? 先生になにをもちかけようというのか。顧問? いずれにしても、この先生、今後も見かけることになりそうですね。

『ほぐして、癒衣さん。』

新人の熊谷さん。嫌いになれないなあ! 自分の仕事に失敗を発見。とたんに挙動不審になって、カバンから取り出したぬいぐるみをもふもふ。その行動を見て、なにかあったと察する夏鈴、といいたいけど、こんだけあからさまだったら夏鈴じゃなくってもわかるよなあ!

不安でいっぱいのクマちゃん。営業さんと夏鈴、クマちゃんの3人で先方に謝罪にいくのですが、よかった! 大きな問題もなく許してもらえました。でも自分で自分を許せないのがクマちゃん。すっかり落ち込んでしまった後輩をはげます夏鈴がですね、いい先輩していたなあって。そしてクマちゃん、友達からもはげましてもらって、ええ、明るくなった熊谷。とてもよかったなあって思わされたのでした。

『妄想アカデミズム』

学校が文化祭でもりあがっているそのころ、未春たちは受験の追い込み時期、ペースを乱さないほうがいいと受験仲間と一緒にこれまで、それからこれからについて話しています。部屋に山ほど貼られた付箋。追い込み時期の勉強方法。そして実感する成長。確かに、未春の話す内容、聞けば聞くほどこの子の成長を実感する。そりゃあ莉子もご褒美あげようと思ったわけですよ。

この時の莉子と未春の距離感。これまでは感じなかったことを感じるようになっている。そこに以前のふたりとはもう完全に違ってしまった気持ち、思いを感じとれて、ふたりは一緒に大きな課題に向きあうことで、それぞれの気持ちを深めてきたんだと思いましたよね。

そしていよいよ受験当日。いきなりカバン忘れそうになってる未春に一抹の不安を感じながらも、これまでやってきたこと、その結果がこれから出ようとしています。ええ、いよいよ集大成ともいえる一日。未春は無事乗り越えられるのか。その結果やいかに。はらはらしながらも、きっと大丈夫、そんな気持ちもあるんですね。

2024年9月12日木曜日

今日は休みます

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2024年9月11日水曜日

『まんがタイムきらら』2024年10月号

 『まんがタイムきらら』2024年10月号、昨日の続きです。

『かみねぐしまい』

奇跡の力を使えなくなった神様。母の手助けがなくなったからなのですが、神の力を発揮するためには神様が誰かの願いを叶えるだけでなく、神様の願いを誰かに叶えてもらうことも大切だっていわれて、それを実践してみせる神様です。

とはいえ、なかなか思うようにはいかない。まえなに宿題やってもらっても、なにか変わった気がしない。ツギノにもお願いしてみれば、お供えみたいなものと理解してくれて、それでお菓子をもらってもなにかが変わった気がしない。

これ、ただ物資のやりとりやノルマの消化だけでなく、体験こみであることが大切なのかもしれませんね。ツギノとまえなの思い出の食事。夜中に連れられて食べにいったハンバーガー。その楽しみを伝えようとするふたりと、そしてその楽しさおいしさを実感した神様。ああ、ここにきて心に満ちるものあったようで、この体験の積み重ね、それが明日の神様を作っていくのですね。

『ばくちぬぎ』

賭博部、ピンチ!? 生徒会から睨まれて、新入部員、すなわちミクルの情報収集が開始された。これはいよいよ賭博部、廃部の憂き目なのでは? というか、なんで最初から認可されてるのか。いろいろ問題あるけれど、ともかくお取り潰しの機会をうかがう生徒会面々。緊迫の導入でありました。

で、当の賭博部はなにしてるのかというと、ホクロビンゴなる謎の遊び。体の部位にあるホクロを探してビンゴを完成させる、というんですけど、これ写真撮ってこいってハードル高くない!? 掌とか頬とかならいいよ? でもミクルが抗議するように乳首なんてのがある。まあそれは男子でなんとか可能か、と思ったら、あかんで恥骨とかあるやんか。ほんと、これ健全に決着できないやつです。

このホクロ探しの途上で、ミクルが助けたのが生徒会の一員、黒屋美天。不運をまきちらしてしまうと不安でいっぱいの子なんですけれど、ミクルの強運おすそわけでその不安を解消できた。そしてふたりで進めるホクロビンゴ。あとひとつ、乳首を残すのみとなったミクルに、私の乳首を撮るがよい、そういってくれた美天! でもその行為が猥褻行為、風紀を乱すとして廃部を言い渡されるはめに!

これどうなるのか賭博部。学校のためにはなくなったほうがよさそうだけど、そうはいかない。なんとしてもこの危機を回避しなければ。どうするミクル。どうなるミクル。ミクルの未来やいかに! です。

『異世界魔王ごっこ』

シエルと対面した乃々。シエルへの思いをあらためて自覚し、結婚式をぶち壊すのはやめようと決意する。普通に参列する魔王軍の皆。ただ乃々の気持ちは暗く、シエルのしあわせを望みながらも結婚はつらい。涙ぐむ思いで新郎新婦に目をやれば、シエル、なんと新婦ではなかったのですか!

混乱する乃々。けれど一旦は安心。心から祝いの言葉を口にして、今回の騒動は無事に終わった。と思いたかったけど、これまでの仕込み、ケーキをビックリ箱にすり替えたりと、いろんな仕込みをしていました。かくしてはじまるサプライズ。ビックリ箱にはじまり花火まであがって、でもこれがちゃんと盛り上げに貢献したからめでたしめでたしでした。

そしてこの一連の行動が、もしかしたら魔王はいいヤツなのかもしれないと、そうした思いをシエルたちに兆させて、ああ今はまだその思いをシエルに伝えられない乃々だけれど、こうした行動の積み重ねが言葉によらず魔王という人、その思いを伝えることになるのかもしれませんね。

2024年9月10日火曜日

『まんがタイムきらら』2024年10月号

 『まんがタイムきらら』2024年10月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

栄依子の純情! 榎並先生に貸したマフラーが返ってきた。その際に絶賛受けてぜひ自分も同じものが欲しいといわれてしまうのですが、これがですね栄依子に大きな影響およぼして、というのもこのマフラーは栄依子の手編み! 自分のクラフトを褒められると、驚くほどにちょろい栄依子。そのちょろさが、こと榎並先生相手となれば、ここまで見事にでれでれに!?

いやもう、後半のマフラー渡すときのやりとりも、栄依子の純情全開で、見てらんない! というか、なんと罪つくりなのか榎並さん! という他なくてですね、とてつもないよいもの見た思いでした。

それだけにラストのたまての感想がおかしくて、きっちりオチをつけてくれましたね。でもほんと、いつも優位にやりとり運ぶ栄依子がここまでまいっちゃうなんて、これはものすごいことですよ。

『星屑テレパス』

遥乃、自分の進むべき方向をこれと定めたのですね。動画をつくり配信する。ロケット研究同好会の活動を次々動画にまとめては、ネットに公開していく。その意気込みやよし。さらに動画も好評で、ああいいサイクルに入っていますね。

動画について語る遥乃と瞬のくだりも本当によくて、遥乃が楽しんで取り組んでいることがわかる。瞬が遥乃を認めているということもわかる。そして、遥乃が見る同好会の様子。なにを思い、なにを大切にし、ロケットに向きあっているのか。そうした気持ちのベクトルさえも見える気がする。ああ、本当に素敵だと思える場面でした。

そしてロケット同好会はF型よっつのハイパワーエンジンでの打ち上げに挑みます。さあ、この結果やどうなるか。見事に成功してくれればいい。でもここで海果の提案、予備機体についての申し出、これはいかなるものであるのか。次へ次へと興味をそそるものが提示されて、その可能性に心つかまれてしまっています。

『魔女まじょS-WITCH』

冒頭、授業中、教壇そばでおにぎり食べるまな。なんともいえない不思議シチュエーションからスタートした今回。いったいなにごとかと思ったら、存在感を薄れさせる妖精粉を使っての狼藉だったというのですか。

しかし魔法を使ってやりたかったというのが、堂々早弁だったのかい? その後も、こよると一緒に存在感ないふたりで授業受けて、お昼を一緒に食べてと、このなんでもないひとときが楽しそう。なんてこと思っていたら、放課後にふたり一緒に踊るシーン、この躍動感、人をわくわくさせるものあってとてもよかった!

ああ、そうか、まなはこれをやりたかったんだ。こよるを楽しませたかったんだ。そうこよるが思ったのが、まったくの思い違いで、いやでも結果よしじゃありませんか。とはいえ、恥ずかしいこといってしまったこよるが、妖精粉増し振りで消えていくラストがほのぼのおかしくて、いやもうかわいいお話であります。

2024年9月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2024年10月号

 『まんがタイムきらら』2024年10月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。ふわふわパジャマで登場の花名さんです。あちらこちらにちいさなヒツジ。見れば右下に、ヒツジモチーフのかけぶとんかけて寝ている花名の姿があって、ああいい夢を見ている、そんな様子がこのイラストの花名なんですね。ちいさなヒツジと遊んで楽しい? そんな花名の愛らしい表紙です。

今月は新規ゲストが4本です。

『ユメイロ』

魔女フローラと目の見えないセシリア。ふたりの出会いがどういうものだったか、それは描かれなかったけれど、すっかり仲よくなっているふたり。見えないセシリアのために、自分の夢に招き入れて外の景色を見せたフローラ。魔法の力で約束を果たしたフローラと、そんな彼女と手をつなぎたかったセシリアの関係。いつもは手を引かれる私だけど、今だけは対等な関係として手をつなげるといったその言葉に、はっとさせられるよさを感じたのでした。

大きな物語というより、ふたりの間の小さな約束を描いて、その丁寧な筆致が光る。そんな素敵なものがたりでした。

『ラブかライクかわからない!』

幼なじみのアヤノが好き。しかしこの気持ちはラブかライクかどちらだろう。思い悩むナナを前に、アヤノが恋をしたいだなんていい出して……。ここで必死で否定に入るナナ。その行動がもう答ではないのか? とは思うのだけど、それでもナナはまだわからないという。

そんなナナに、いたずらっぽくデートを持ちかけるアヤノ。試しだっていうけれど、そのたびたびで見せる意味深な行動。ナナの気持ちを見透かしているといえばそのとおりなんだけれど、あるいはこれは煮え切らないナナをその気にさせようという策略なのでしょうか。

ナナの本心はまだわからない。けれどわからないながらもなんらかの思惑がある。そうした背景にも今後踏み込んでいったりするのかもしれませんね。

『びのうりょく』

新学期の自己紹介で、空を飛ぶのが得意といった間車紡。飛べることは秘密といっているのに、自分からバラした友人を心配する一ヶ瀬いとい。案の定というべきか、紡に飛べることを聞いてくる子も現れて、やっぱり秘密だといってるのに素直に答えてしまう紡です。

これ、本当に微能力なんですね。リラックスすると少し体が浮く能力。これでなにができるわけでもないけれど、紡は気にいっている模様。対し、話しかけてきた子、天草橋瑠衣もちょっとした能力を持っていて、恥ずかしくなると手から電気が発される。ほんとうにささやかで、これでなにができるわけでもない能力持ちなのですね。

こんなふたりの出会い。これがどういう発展を見せるのか、それはさっぱりわからないけれど、少なくともいいお友達にはなれそうですね。

『ポンコツふぁんたじあ』

かけだし冒険者のイレーナとメリエル。ふたりギルドに所属して、さあ仲間集めという段階ですでにいろいろ問題勃発させる!? 暴走ぎみのイレーナが、およそ気があいそうにない連中に声かけたらば、むしろ喧嘩ふっかけたみたいになってしまって大乱闘。さあどうするというところで、仲間づくりに出遅れた錬金術師が、とにかく目立とうという一心で爆破をおこなう。

この混乱。

どうしようもなく会話のなりたちそうにない錬金術師、グレッタ・ルピナスと、とりあえず即席の仲間として壊れた壁から沸いて出たスライムを討伐する3人。出会ってすぐだけど意外と息ぴったり。こうしてパーティを組むことになった3人のこれからはどうなるのか。とりあえずは、イレーナを軸としたメリエル、グレッタの三角関係? いや、ほんと最後にきなくさい要素が放り込まれてきましたよ。

2024年9月8日日曜日

『まんがタイム』2024年10月号

 『まんがタイム』2024年10月号、一昨日の続きです。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

お隣さんに秘密がバレたかも知れない。でもリナはわりと落ちついていて、というのもお隣さんはガチ勢だから、そうそう秘密をバラすことはないだろう。ええ、それは私もそう思いました。むしろ味方という安心感。なにかあっても力になってくれそうな勢いです。

さて、撮影は進み、年末はクリスマス商戦を見越したスーパー合体回の撮影です。自身も特撮好きのミロのテンションがおかしくてNG出してみたりと、いろいろありはしたけれど、堂々スーパー合体は果たされて、いよいよ発売を迎えようとする頃、熱愛報道という文言が撮影所に飛び交うというから大変です。

これ、当事者アツシにはただならぬことですよね。さいわい、アツシ、リナには関わらない話だったのですが、無駄に肝を冷やしましたね。

『秘密のお姉さん養成ノート』

蛍が素敵なお姉さんになるべく精進してきたこの漫画。ついに素敵なお姉さん要素が、素敵なお姉さんそのものにまで達してしまいました。ざっくりとしたこの要素。オーラとでもいおうか、身近な素敵お姉さんについて語っていくのですが、蛍が憧れてる人、それは誰もがオーラ持ち? 中でもとりわけオーラ力のある藤先生との対話がおかしくて、お太いレーダーってなに!? ほんと、話がどんどんオーラからお太いへとシフトしていくの、ああこの漫画らしい流れだなって、最終回にいたってなお再確認させられました。

そして最後にだりあちゃん。蛍からノートもらえちゃう!? いや、蛍から認識されてないのか! まずはお知りあいになるところだったんですね。ええ、蛍が暴走ぎみにお姉さんに向かっていったように、だりあちゃんも蛍に肉薄していただきたいものです。

『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』

小太郎が女子になったことで白玉家家族会議が開かれます。しかしいったいなにを話すのかな? と思ったら、ああ、名前。てっきり小太郎のままいくのかと思っていました。そうか、名前を変えるんですね。

それでおかしいのが、父の案が姫菓子と書いてぷりん。いや、これ読めないよ! 姉は妹子、ってそれじゃ遣隋使! 黒曜はひらがなでこたにゃんで、かわいいけどちょっと人にはつけない系かなあ!?

この方向性を正してくれたのが、帰ってきたお母さん。かくして小太郎は改め乙女となりました。

そしてここから時は過ぎて、黒曜も進学。ああ、ずいぶん雰囲気変わったな、というかそれでも女子の格好は続けてるんだ。大学で変な男、女にひっかからないようにと釘を刺す白玉ファミリーですけど、そこで見せる乙女の自信よ!

ああ、これはふたり安泰かな。と思ったら、乙女のモノローグになにか不安の影が! ああ、これからなにかしらの動揺ないしがあるのでしょうか。気になりますね。

  • まんがタイム』第44巻第10号(2024年10月号)

2024年9月7日土曜日

『まんがホーム』2024年10月号

 『まんがホーム』2024年10月号、先日の続きです。

『座敷童子あんこ』

太ってやせたあんこ。そのご褒美に高級アイスを買ったというんですが、なるほどこれでリバウンドするわけだな、と思ったらさにあらず。むしろ今回はあんこは悪くなかった! むしろ被害者的ポジション。とはいえ、停電というアクシデントを台風接近してるのに想定してなかったのは甘かったとしかいいようがない。とはいえ、庫内にストックされた冷凍食品はあんこがどうこうしたわけじゃないもんなあ!

なんてこと思わされた今回。台風コロッケ大量に食べてたのはあんこの落ち度とはいえ、停電してアイスが溶けるとパニックになって、次々アイスを完食していかねばならないシチュエーション。涙目のあんこに正直同情を禁じえませんでした。そして続くやけくそ冷食処理。このわかっててそうせねばならないという、あんこの心情、察するにあまりあるものありました。

そして見事に巨大化したあんこ。その目の悲しみ、ほんと今回ばかりは気の毒なあんこでした。

『歌詠みもみじ』

この漫画、群馬栃木が舞台なの? と、それはいいのだけど、カフェレーニアがやってきた。都会で人気のカフェ。さっそくまりなにもみじが店にいったら、そこには長蛇の列。あきらめざるをえなかった。

それからのカフェレーニアをめぐるいろいろ。土曜朝一で並んだら、出迎えた店員が千恵。バイト大好き千恵さんなのか。たしかにこれまでも、あちらこちらでバイトなさってました。けど今回ばかりはこれまでと違う。憧れのレーニアで働ける。もうキラキラしちゃってて、そんな千恵に試練を与えるまりな。そんなまりなに温情で接する千恵。そして千恵の憧れが砕け散る瞬間!

ほんと、ひとくちにチェーン店といっても立地で全然違ってくるという、その悲喜交々描いて面白いエピソードでした。

2024年9月6日金曜日

『まんがタイム』2024年10月号

 『まんがタイム』2024年10月号、発売されました。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。実りの秋、収穫の秋。大きなサツマイモを力強く土から抜いたりん子の凛々しい姿が、堂々表紙を飾ります。そして他には、ブドウを食べる『おとぼけ部長代理』に柿でいっぱいのカゴを抱えた『まほろば小町ハルヒノさん』、リンゴ娘になってしまった『秘密のお姉さん養成ノート』のカットがございます。

『跳べないウサギと神の島』

天啓祭を間近に控え、浮きたつ島内です。皆、祭の準備に余念がない。よほどこの神事に入れ込んでいるのだなあ。これも信仰心のあらわれか、といえばさにあらず、むしろここ一番の書き入れ時。今年も天啓祭で一儲けと、悪い笑いを見せる大人たちなんですね。

空を飛ぶ巫女、これは島内のみの秘密なのかと思ったら、今やすっかりオープンにして、入場料をとって、グッズも売ってと、誰も彼もが打算的。リンコの祖母織子もお金に目がくらんで、ものすごく乗り気になってる。ええ、島をあげての盛り上がりを見せているのです。

そんな中、学生はテストが被って、そちらでもがんばらないといけません。でもリンコは嫌がりますよね。なんとかリンコに勉強させようとがんばるレオだけど、その目論見ははかなくも散ってしまうのです。

そのかわり、月兎村の郷土史を発見。そこに母の、そしてリンコにそっくりな理沙子の姿を認めて、ああひとつ核心に迫ろうとしている!? いや、どこまで核心なのかわからないけど。いずれにしても、リンコの秘密には近づいてる。そんな感じがしますよね。

『となりのフィギュア原型師』

手がなくなったと涙目の代表です! なにごとかと思ったら、磨き作業中に原型の手を落っことしてしまった。こうなったら選択肢はふたつ。捜すか作り直すかどっちかだというのですが、原型師の机周りは散らかってるから、そうそう捜して見つかるもんじゃない。

この局面でぐずぐずと決断を先延ばしする代表に、謎の代表リスペクトを見せる半藤。手を貸してやろうかと、これまでの原型、クリーチャーの手を山ほど取り出してくるはぐちゃん。個性的な面々を前に、もっとも個性的な人が、どうしようーとなおも決断をしぶった代表。ああ、その優柔不断、ぐずぐずの甘えたそぶりが災いしましたね! 椅子のキャスターで原型の手を踏み潰しちゃった!

ちょっとした一幕、けどそれが面白い。小粒にして気の利いた掌編でありました。

『良倉先生の承認欲求』

今回もめちゃくちゃおもしろいなあ。

一美から相談された良倉です。自分の中の承認欲求が抑えられない。そういう一美に共感しちゃう良倉ですが、それをあらわにできないのが良倉。でも頼られるのは悪くない。気持ちよく一美の相談に乗るものの、話を聞くほどに少しずつ自分と一美の違いが際立っていくというんですね。

ここで上枝が的確に解説いれてくるの、一美のは自己承認欲求、良倉は他者承認欲求、良倉の方が低次の欲求だっていうの、もう本当に面白くって、いやもうこういうポジションに立ったときほど良倉は光りますよね。

そしてここからの水鉄砲大会。おお、なんという青春。クールな彼も真面目な彼も、皆一緒に水をかけ、浴びて、笑顔を見せる。そこに新たな表現の可能性、自分に足りなかったものに気づくという一美。その悩みの解消されるところ。本当、いい展開だったと思ったのですね。

生徒の悩みに乗る。良倉と上枝、ふたりでしっかり導く。そうした教師と生徒の関係も素敵です。

  • まんがタイム』第44巻第10号(2024年10月号)

2024年9月5日木曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、今月分を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

第50と51話

ゆきだるま作りたさから、後藤氏からのおさそいを受け、スノーボードをすべくゲレンデにいくことになりました。

というわけで、まずは必要物資の買い出しです。手袋やら帽子やら、雪山に必要なもの買い出すというのですが、そこで榎本からのチェックが入ります。

正月に中村家を訪れた秋山。中村の言い分、そして秋山の言い分を聞いてみて、秋山の言動に以前からの変化を感じとった榎本です。ということで、ゲレンデでも榎本、動いちゃいますか!?

榎本さん、スノーボードに苦戦する中村をサポートするつもりか、腰を引かず進行方向を見る、それを徹底させるべく秋山に甘えてみせたりしちゃうというんですか! この甘え榎本、破壊力が強いな! 秋山も赤面しちゃって、となれば中村カリンが黙っちゃあいない。他の女になびくなんて許さないと、これまでまるで滑れなかった中村がついに滑りはじめて、榎本、秋山のもとに迫ってくるというこのド迫力!

いやもう、追いついたらどうなるのか。まあ怒られるのは秋山なんでしょうけど、自分以外を見ちゃダメ、なびいちゃダメ、心動かしちゃダメと素直にいえたらその関係性は一歩進みそう。

ええ、もうふたりの関係はどう進むのか、どう深まるか、そのフェイズに入っていると感じられる次第でありました。

ところで雪うさぎ工場長の榎本さん、丁寧に全員に雪うさぎを見舞ってましたが、せっかく作った雪うさぎつぶしちゃってよかったんですか!? と、ここに榎本の怒り、ないしはドストレートな感情見てとれて、なんかいつもクールな人でしょう? それだけに嬉しかったんですね。

2024年9月4日水曜日

『まんがホーム』2024年10月号

 『まんがホーム』2024年10月号、昨日の続きです。

『ガチ恋カウント2.9』

夢見がちなリコと、リコに立ち塞がる現実ですよ。

夢の中で、メイデン様と勝者挙式マッチなる謎の試合やっていたリコ。ところが起きてから、まだ女性同士の結婚はできないと聞かされて心底ショックを受ける。いや、それがわかった上でいってるのかと思ってた。かと思ったら、さらなる夢想を繰り広げて、よほどメイデンそして芽生子が好きなんだなあ。

と、夢想の話はここまでで、いよいよ現実に向きあうときです。キラキラアイドル系のえれめんつとユニット練をすることとなったのですが、見目キラキラ、かわいいこの子たちが、ハードな練習をこなすというんだからものすごい。リコはそうそうに気絶脱落してしまっていて、その後の走り込みでも地獄の苦しみを味わうというんですね。

こんな有り様でプロテスト通るのか? と不安がよぎったところに、えれめんつの雷音ルルがはげましてくれて、ああ、いい先輩だなあ! と思ったところに、リコ、大失言!

いやもうほんと、お怒りの雷音さん、顔見えないだけにその威圧感、すさまじかったです!

『うちの秘書さま』

はじめの学校の文化祭がはじまりました。もちろん七瀬やメイドさんたちもやってくるのですが、七瀬は駄菓子に夢中! で、なにが面白いって担任と七瀬が共謀するかたちで成立した突発三者面談。いやもう最高だったと思います。

田中さん大好き山田にも注意がはいって、それも先生から! ああ、先生もつらい恋をなさっているのでしょうか!? でもほんと、味のあるいい先生だなあ。この漫画、いいキャラが揃っていますよね。

そしてついに田中さんの連絡先を聞き出すことに成功した山田! やったじゃん! と思ったら、はじめの家の電話番号! いやそら住み込みだもんな。この一気にぬか喜びが判明するのも最高におもしろかったです。

『はなまるゲーセン飯』

お祭りの日がやってきました。箸に巻いたくるくるお好み焼きをはじめ、あがいん屋台の目玉があれこれ用意されて、それがカズの大きな声が呼び声になって売れていくという、好スタートをきりました。

そこからもプリントシール機やメダルゲームにリズムゲーム、いろんなゲームがお客さんとあがいんの皆をつないだり、昔の思い出を呼び起こしてみたりと、素敵な空間が広がっていくとこ描かれて、ああこうした場は楽しいだろうなあって思わされるのでした。

そしてラストには、姫の役を演じる園香です。その美しさにひきこまれる田貫。ああ、これは恋を自覚してしまったのでしょうか! これからのあがいんは、ちょっと目が離せないかもしれませんね。

2024年9月3日火曜日

『まんがホーム』2024年10月号

 『まんがホーム』2024年10月号、昨日の続きです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

くまちゃん、びっくりの不審者スタイル! 日射しから身を守ろうとしたらここまで防護が必要なのかあ。驚くほどであるのですが、実際驚くほど暑いわけですから、こうした対策も必要になってくるのでしょうね。

ということで、今回は熱中症の話題です。開院前に戸を叩くものあり。対応すれば、エマージェンシー、熱中症でダウンした犬、小次郎が担ぎ込まれてきたのです。暑さに弱い短頭種、それを暑い日に散歩させるだなんて、あおいは震えるほどに怒りをあらわにして、けれど飼い主にも理由があったんだって、そうしてバックグラウンドが語られることで感想もまた違ってくるものだと思いました。

しかし、犬の熱中症って怖いんですね。そのまま死に直結しかねない。それは飼い主さんもパニックになります。小型犬だからなのかなと思ったら大型犬も危険なの!? いやもう今回は知らないことが立て続けで、人も暮らしにくい昨今の夏、犬はより以上に危険なんだなあって、ため息つく思いでした。

『魔界の愛されCEOは元勇者』

ついに勇者が魔王のもとに辿りつきました。とはいえ、あんまシリアスな展開にならねえなあ! うろたえる魔王側近。なんだか他人事みたいな魔王。そして戸惑いを隠せない勇者。ほんと、これ、どういうシチュエーション!?

でも、これ、普通の魔王討伐ではないんですよね。むしろ勇者は魔王を助けようとしている。魔王を討てば勇者も呪われる。そういわれた勇者は、討ちにきたわけではない、呪いを解きにきたのだと。そして解呪の剣でもって魔王の胸を貫く!

さあ、これ、どうなるのか。魔王、呪いがなくなり、もとの姿に戻れるのか。ちょっとした正念場。でもこの見た目、やっぱり物騒が過ぎますね!

『スナックあけみでしかられて』

あるていどの年齢になれば話題になること。そのひとつに視力があるわけですが、このところPCの画面がよく見えないというあけみです。老眼なんだろうか、あるいは近視か。近づくか遠ざけるかで見分けがつく、というので、どうやら近視らしいと見当をつけて眼科にいくのですが、この眼科での検査、眼圧とか眼底は経験あるんですけど、最初の気球を見るやつ、あれ知らないんですよね!

そしてめでたくあけみは近視と判明。そこからの近視と老眼の違い、こういうメカニズムなんですね。なるほど、勉強になりました。

で、ここからが本番だ! あけみさん、眼鏡装備ですよ。これ、うわかわいいって思わず声が出てしまいましたよね。ほんとかわいい。めちゃくちゃかわいい。いやほんと、最高かわいかったです。

2024年9月2日月曜日

『まんがホーム』2024年10月号

 『まんがホーム』2024年10月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。孔明、月英のふたりが日本式? で中秋の名月をお祝いですよ。お盆に月見だんごとうさぎのお菓子。孔明はススキを手にして、月では劉備に関羽、張飛がウサギに扮して餅つきです。この他に、たくさんのだんごをこさえる『サレ妻お江戸リコカツ録』、ウサギのマスクの『ガチ恋カウント2.9』のカットもございます。

今月は新規ゲストが1本です。

『彼女たちのツモる話』

一見すると猫カフェの雀荘にて、居合わせれば卓を囲む女子4人のお話ですよ。ショップ店員、事務職、漫画家、ファッション誌編集長と、年齢職業もバラバラな彼女らが、麻雀を縁にこうして知りあうこととなった。いや、麻雀がきっかけじゃないな。だって編集長尾身彩子は、ここが雀荘と思わず猫目当てに入店したのがきっかけだった。

働く環境も違えば価値観も違う、そんな彼女たちだからこそ話題は自在にひろがって、他の誰にも話さないようなことを打ち明けられる。この雀荘らしくない雀荘は、そんな不思議な場所となっているのですね。

友達が欲しい、友達という距離感がよくわからない漫画家市原しずも、この関係に戸惑いながらも、友達? 知りあい? どちらともいえない関係性? に心を動かされていく?

ええ、なんだか不思議。だからこその関係ってのがあると描いてみせる、そんな漫画なんですね。

『孔明のヨメ。』

長沙を平定すべく黄忠との一騎討ちを連日繰り広げる関羽です。互いにリスペクトしあう両将軍。しかし黄忠は、関羽を射殺せよと命令を下した太守韓玄の命令に背いたために捕えられ、処刑を待つ身に。と、ここからあれよあれよと話が進んで、民衆が太守韓玄に叛逆、そのまま打ち取られてしまうというのでした。

この展開が関羽、黄忠に向けられた民からの信頼の厚さ、人気の高さを感じさせ、それゆえにふたりの徳の高さをも物語る。戦いも最小限の犠牲ですみ、長く時間をかけることもなかった。めでたしめでたし、万事よしかといえばさにあらず、主君に謀反をくわだて、民衆を先導したものをどう評価したものか、これをよしとすれば将来に禍根を残すかもしれない。

それで孔明がひと芝居打つこととなるのですね。

問題の男というのが魏延。魏延か! そうか、これを悶着の種がまかれたと思っていいのか、いやそれもずいぶん先の話だからなあ云々。いろいろ思わせてくれる男の登場ですね。

『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』

うずちゃん、まだ高校生だったんだ! てっきり順当で社会人、若くて大学生くらいかと思っていたから驚きました。しかしうずちゃんかわいいです。

務めている文具メーカー、その直営店の応援に店頭に出ていたら、偶然来店のうずちゃんに遭遇したスミレ。藍生高校の制服、ボレロがかわいいそのシルエット、最高ですよね! と私の感想はいいとして、そんなうずちゃんの初々しい姿に、スミレ、なぜうずのことが気にかかるのか、その理由を導き出すんですね。

て、本当に!? 本当にうずちゃんが子供だったから気にかけていたのかい!?

今のスミレにはそれが最大限に攻めた解なのかもしれませんね。けれど今回うずちゃんを危機から救って、その時のこと、言葉少なに急ぎ退散したうずちゃんの心中やいかに!

ほんと、スミレの思い。うずちゃんの気持ち。いろいろがまだわからないままに提示されたまま。これがどう深く掘り下げられることとなるのか。そこでなにが明らかとなっていくのか。気になってしまうのです。

2024年9月1日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。