『まんがタイムきららMAX』2024年11月号、昨日の続きです。
『わからせろ!ナマイキツネ様』
阿古町がもたらした壱与の情報。神の見た目は見た目どおりではないということ。そしてかつての壱与のこと。平安の昔の壱与は、知らぬものはないほどの美貌を誇っていた。その事実を確かめに平安に向かう阿古町と桜子ですが、今よりもずっと神らしい壱与に出会って、ああ不敬と難じられた桜子の運命やいかに!
よかった、ちゃんと話せばわかってくれるんだ。それに阿古町の奇行に引いている壱与というのもまた新鮮! 令和の壱与や阿古町を作ったのは千年の時間だったのか、と思ったら阿古町の奇行は平安からずっと!? そうかあ、壱与はかつては常識派だったのだなあ。
と思わせて、すぐに人の子に無理難題をふっかける壱与。いや神ならこれくらいの難題、普通だろう? と思うも、これがために封印の憂き目にあってしまうというのですか。その後もどれほど封印されるのか。結果的に力が削がれて、どんどんミニマムに、ついには阿古町よりも幼ない見た目にされてしまうというのですか。
そして時はふたたび令和に。ここに千年の時を経て壱与と桜子の再会なったわけですが、特になんらの特別なやりとりがあるわけではない。でも、結構なお姉さんであること知られて、ちょっとやりにくくなったみたいですね、壱与様。
『さうのあっ!』
こかげが出会った金髪の女の子。リューディアと思って声をかけたら、背丈が違う。なんとリューディアの姉妹、ルミだというのですね。目的地は花の湯。リューディアのもとに送り届ければ、妹かと思われたルミ、実はリューディアの姉だという。19歳大学生。全然そうは見えない! だって背がずっと小さいんですもの!
というので、これから会う人、会う人が、ちいさいという言葉を飲み込んでいく。素直に言葉にしてしまうこかげが失礼なのか不用意なのか。でもそんなこかげだからこそ、内気なルミも臆せず話せた? いや、こかげの背丈がルミと同じくらいだからかもしれませんけど。
そしてルミと皆のサウナを通じての交流。妹リューディアの日本での暮らしが伝えられたりして、こうした会話に見える姉妹の関係、よかったなあって思いました。
『ぬるめた』
突然カウントダウンしはじめたくるみ。わざとらしく提示された赤青コードを切ったらどうなるか。この一連の事件を通じて描かれた、しゆきのちあきに対する理解のほど。ちあきの発明はなんだかんだレパートリーが少ないというしゆきが、突如現れた第3の黄色のコードを前に推理をめぐらせる。
この時のくるみの発想、途中までは確かにちあきの思考を辿ろうというものだったかもしれないけど、だんだん自分の願望にひきずられはじめてるっぽいのが面白くて、くるみがイケメン化するという結論はもうしゆきの夢としかいいようがない。恋しちゃったらどうしよう、絶対デートしようというの、女子同士の会話だからほのぼの感出てますけど、緊張してるというしゆきの様子見るにある程度以上は本気に見える。だからこその緊迫感ですよね。
結果としてはしゆきの推測は外していたのですけど、まさかのちあきの恥ずかしい発想! 朝のお目覚めちゅっちゅモード!? よくわからんモードに入ったくるみがしゆきに熱烈キス!? って、周囲に羞恥と混乱を振り撒いとるやないか!
こんな機能つくっちゃったちあき。これ、本当は自分のためだけの秘密にしたかったやつなんでしょうか。ちあきさん、ラブですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第21巻第11号(2024年11月号)
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