『まんがタイムきらら』2024年10月号、昨日の続きです。
『かみねぐしまい』
奇跡の力を使えなくなった神様。母の手助けがなくなったからなのですが、神の力を発揮するためには神様が誰かの願いを叶えるだけでなく、神様の願いを誰かに叶えてもらうことも大切だっていわれて、それを実践してみせる神様です。
とはいえ、なかなか思うようにはいかない。まえなに宿題やってもらっても、なにか変わった気がしない。ツギノにもお願いしてみれば、お供えみたいなものと理解してくれて、それでお菓子をもらってもなにかが変わった気がしない。
これ、ただ物資のやりとりやノルマの消化だけでなく、体験こみであることが大切なのかもしれませんね。ツギノとまえなの思い出の食事。夜中に連れられて食べにいったハンバーガー。その楽しみを伝えようとするふたりと、そしてその楽しさおいしさを実感した神様。ああ、ここにきて心に満ちるものあったようで、この体験の積み重ね、それが明日の神様を作っていくのですね。
『ばくちぬぎ』
賭博部、ピンチ!? 生徒会から睨まれて、新入部員、すなわちミクルの情報収集が開始された。これはいよいよ賭博部、廃部の憂き目なのでは? というか、なんで最初から認可されてるのか。いろいろ問題あるけれど、ともかくお取り潰しの機会をうかがう生徒会面々。緊迫の導入でありました。
で、当の賭博部はなにしてるのかというと、ホクロビンゴなる謎の遊び。体の部位にあるホクロを探してビンゴを完成させる、というんですけど、これ写真撮ってこいってハードル高くない!? 掌とか頬とかならいいよ? でもミクルが抗議するように乳首なんてのがある。まあそれは男子でなんとか可能か、と思ったら、あかんで恥骨とかあるやんか。ほんと、これ健全に決着できないやつです。
このホクロ探しの途上で、ミクルが助けたのが生徒会の一員、黒屋美天。不運をまきちらしてしまうと不安でいっぱいの子なんですけれど、ミクルの強運おすそわけでその不安を解消できた。そしてふたりで進めるホクロビンゴ。あとひとつ、乳首を残すのみとなったミクルに、私の乳首を撮るがよい、そういってくれた美天! でもその行為が猥褻行為、風紀を乱すとして廃部を言い渡されるはめに!
これどうなるのか賭博部。学校のためにはなくなったほうがよさそうだけど、そうはいかない。なんとしてもこの危機を回避しなければ。どうするミクル。どうなるミクル。ミクルの未来やいかに! です。
『異世界魔王ごっこ』
シエルと対面した乃々。シエルへの思いをあらためて自覚し、結婚式をぶち壊すのはやめようと決意する。普通に参列する魔王軍の皆。ただ乃々の気持ちは暗く、シエルのしあわせを望みながらも結婚はつらい。涙ぐむ思いで新郎新婦に目をやれば、シエル、なんと新婦ではなかったのですか!
混乱する乃々。けれど一旦は安心。心から祝いの言葉を口にして、今回の騒動は無事に終わった。と思いたかったけど、これまでの仕込み、ケーキをビックリ箱にすり替えたりと、いろんな仕込みをしていました。かくしてはじまるサプライズ。ビックリ箱にはじまり花火まであがって、でもこれがちゃんと盛り上げに貢献したからめでたしめでたしでした。
そしてこの一連の行動が、もしかしたら魔王はいいヤツなのかもしれないと、そうした思いをシエルたちに兆させて、ああ今はまだその思いをシエルに伝えられない乃々だけれど、こうした行動の積み重ねが言葉によらず魔王という人、その思いを伝えることになるのかもしれませんね。
- 『まんがタイムきらら』第22巻第10号(2024年10月号)
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