2021年2月28日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号、先日の続きです。

『桃ノ木家の四姉妹』

終わってしまいましたね。両親の海外赴任がきっかけで姉妹4人で暮らすことになったこの子たち。そうか、まだ一年なのか。長女、一葉はほんとしっかりしましたよね。最初はね、家族の引っ越しを知らなくてひとり取り残されたり、またシキの転校先をわかってなかったりと、失敗やらなんやで取り乱して落ち込んで、でもそうした果てにここまでみんなのお姉ちゃんとして成長したんですよね。その過程を見てきたからこそこの最終話、感慨が深いんですよね。

いろいろあって姉妹の絆が、みたいなのはもともと結構仲いい姉妹だったからなあ、シキはずっとしっかりものだし、ニノとミツはあいもかわらずワアワアやってるし、でもやっぱりなんか最初のころとは違ってるように感じられる。それぞれが成長したからかな。この一年で新しい友達ができたり、将来の目標ができたりね、それだけのことで今のありかた、身の処し方からが変わってくるじゃないですか。基本はずっと同じままと感じるんだけど、でもやっぱり変わってきているんですね。成長し、変わっていく、そんな年代ですからね。

姉妹のもとに届けられた鉢植え。叔父さんから由来というか思い出というか教えてもらって、なんとなく納得するわけですけど、唐突といえば唐突ですよね。鉢で育てられる桃の木なんだそうです。桃ノ木家だから桃、というわけなのかどうなのかはいいとして、これを家族として迎えようとするニノね、昼寝、ひなたぼっこの口実だと思うんですけど、4人揃っての横並び、ひなたぼっこする様子、ほんと、とてもよかったです。ええ、いい姉妹でしたね。いい姉妹でしたよ。

『ねことちよ』

ふたりで高尾山にいったんですね。ねこは自分がどこにいくのかわかっていない感じで、ただ連れてこられた、そんな雰囲気なんですが、見るもの見るものもの珍しくて、食べ物、ケーブルカー、ぼーっとしてる風ながらも興味津々なんですね。でも今日乗るのはケーブルカーでなくリフトです。足元がない、イスだけのやつ。前にリュック抱いてるちよが可愛い。最初、はしゃいじゃってるねこが危なっかしくてね、この漫画ですから事故みたいなことあるわけないんですが、それでもちょっとひやひや。で、そんなねこが、鉄塔の支えのところでガコガコなるの怖がっちゃって、そのたんびにちよにくっつくのね。

ほんと、可愛いと思います。

この後、ねこにせがまれておだんご食べたりね、それからねこ抱き上げて遠く東京の街を展望したりね、そうした情景が、なんてこともない普通のことだというのに、すごくいいなあって思うんですね。

そしてさらに上に向かうふたり。男坂と女坂、階段に興味持っちゃったねこと階段は避けたいちよとの攻防、しみじみとした面白さありました。ちよ、勝てたのかなあ。

2021年2月27日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年4月号、発売されました。表紙は『RPG不動産』。初期メンバーの4人が、と書いたところで気づいたんですが、おおう、TVアニメ化ですか! こいつは嬉しい、こいつは期待させられますね。いい仕上りだといいなあ! さてさてこのイラスト、初期メンバー4人が手を繋いで並びましてね、それがすごく仲良さそうでいい雰囲気なんですよ。遠く背後にドラゴン飛んでたりするのがこの世界らしいってところですよね。街並みがあって、そしてドラゴンがいてという、ファンタジー世界における暮らしの情景。そこに魅力のあるこの漫画。アニメで描かれるとなると、どんな感じになるんだろうなあ。

今月は新作ゲストが3本です。

『ゆうやけトリップ』

COMIC FUZからの出張ゲストですね。ここは異世界というわけではないのか。単行本の惹句によれば、階段と坂道が迷路のように入り組む「宵の坂町」。どこかノスタルジー感じさせるような宵の坂町に暮らす学生たちが噂する不思議な話。噂の真偽を確かめるため現場へと向かい、その真実を解き明かしていこうというその話の流れは、心霊や不可思議を取り扱うというよりも、その噂にまつわる町の歴史や横顔を雨村、蜷森のふたりを通じて知っていこうとする、そんな探索ものといった感触の方をより強く感じさせるものでありました。

町あるいは土地というものは、そこに存在するもの、暮らしている人たちにより作り上げられていくもの、作り上げられてきたものだと物語るかのようなつくりは、たとえばNHKの番組『ブラタモリ』で知る町の歴史、知らなかった側面に光を当てるかのような面白さがあって、町を、土地を知るということはすなわち人を知ることで、暮らしを知ることでもあるという、そんなこと思わせる漫画でした。ちょっとの怪奇と、しかしそれ以上に感じさせる人の暮らしの息衝き。魅力ある漫画だと思いました。

『如月メイボは全力恋愛』

メイドロボットに感情どころか好感度があるというんですね。でもって、それがメーターで可視化されるっていうんですが、独立してパタパタ浮いてるこのメーター、いきなり振り切れて中の液が漏れてるんですが、大丈夫なんですかね!?

メイドロボットが起動してはじめて出会ったご主人様。本来なら徐々に高めていくはずの好感度がご主人様を一目見たその瞬間にメーター振り切るほどに爆あがりして、ここからのドタバタ、面白かった。メーターから吹き出た液に足を滑らせたメイドロボ、メイボがご主人様、如月理央に支えられるところ。高なるメイドの鼓動。ぐーっと気持ちが盛り上がるかと思わせて、如月がメイボの重さ支えるの限界になってるってなるの、テンションにギャップが生まれていい感じの切り替えになっていたと思います。

如月にドギマギするメイボのテンション高さと、どこか寂しげな如月の落ち着き、その差に面白さがあったと感じます。如月は自分が人に好かれないと思ってるんですね。それがメイボを購入した動機にもなってるんだけど、でも実は如月は人から避けられてるわけじゃないって途中で明確にされる。ただ如月は誤解しているんですね。それゆえの自信のなさ、寂しげなる様。これをメイボが癒していったりするのかな。なんて思ったんですが、むしろメイボは嫉妬で如月をひとりじめせんと暴走しがちなのかな!? これ、ちょっと一筋縄ではいかん感じがあって、それが面白そう、いいかもと思わせてくれました。

『カワイイは繕う!』

カッコよさ求めて髪を切った姉にずるいと抗議するちっちゃな女の子。妹? かと思ったら、違うのか。そもそも女の子でさえない。カワイサを求めて髪を伸ばしている男の子だというのですか。

可愛い見た目を追求する弟。髪を伸ばして、それを姉が結ってくれている。この可愛さに傾倒するようになったの姉の影響なんですね。でもいずれ可愛さを手放さなければならない日がくること自覚させられた弟君の苦悩。姉の女性であり続けられることに嫉妬を見せて、そして姉が髪を切った理由が自分のためであることを知らされた時の喜んでみせた様。これ、ぱっと明るく動きも見せて魅力あるシーンになっていましたね。

コメディ色の強い漫画で、LGBT問題とかに寄せていこうというような感じはないんですけど、弟君の悩みなどは決してコミカルではすまないものではありますよね。深く重く掘り下げる必要もないかも知れないけれど、テーマとしては結構しっかりとしたものとして展開していける、そんな広がりのあるものかもと思いました。いや、こうして重々しく捉えず、今回がそうだったように、ゆるくふわっとした中に悩みとそこからの解放を細やかに描いていく方が持ち味生かしていけるのかも。悪くない感触でしたよ。

2021年2月26日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2021年4月号

 『まんがタイムオリジナル』2021年4月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。おお、ひな祭りだ、お内裏様とお雛様か。山下さんがお雛様で、お内裏様は米沢先生ですよ! ヨネ先生の方ね。見た目に涼やか、見事美青年風に仕上がって、いやまあほんとものすごい。素晴しいの一言、ナイスカップリングでありますよ。で、肝心の榊先生はというと、あ、男子医師勢で三人官女やってるんですね。他にお雛様やってる『小森さんは断れない!』しゅり、そして雛飾り、飾りつけの最中? 『らいか・デイズ』らいかのカットがございます。

今月は新規ゲストが1本です。

『鈴宮さんのダジャレをスルーできない』

高校に入学したその初日、美少女と、可愛いと話題になっていた鈴宮と出会った矢先にダジャレの洗礼を受けるというんですね。しかもわりと直球でひねりのない、そんなダジャレが周囲の、教室の空気を凍らせて、しかしこのあんまり面白い部類でないダジャレを口にする時の鈴宮の涼やかさ、華やかさ、そのギャップはものすごいものありますね。

鈴宮はダジャレが大好きなのだそうです。ウケるとかウケないとか、そういうのはもう超越している模様。むしろスベって凍った空気も嫌いではないという、そんな子との、ちょっとドキドキ? スクールライフがはじまろうという雰囲気ではあるんですが、なんせ鈴宮さん、ダジャレが最優先事項なのでどうにも真意がよくわからない! このいかにも読めないコミュニケーション。主人公、嶋はいろいろ苦労しそうでありますね。

『おしかけツインテール』

受験生はなにを差し置いても勉強優先で、つらいですね、せっかくの夏休みだというのに遊びにもいけない。勉強苦手な由利にいたっては、ストレスからかあらぬことを口走るほど。でも、こんな状況に置かれている友人たちを前にして、ひとり秘密を抱えている花梨が罪の意識感じちゃっててね、夏休み、遊びにいくかも知れない。それをとがめる良心は、母親のわがままに軽く昏倒させられている始末で、普段いい子だからね、ちょっとくらい羽目はずしたっていいんだけどね、でもそれを許さないのが花梨という子なんだろうなあ。

美代との会話がよかったですよね。この子、ちょっと大人びたところがあるなあって感じさせるの、その落ち着いた雰囲気からだけじゃないなあ。この子の置かれた境遇、寂しさを感じることがあったとしても、それも仕方ないとつとめて納得し受け入れてきた、そんな美代だからこそ花梨のこといろいろ考えて、ワガママいってもいいんじゃないかってアドバイスしてくれて、いや、そりゃちょっと特殊な花梨の母娘関係、外部からじゃあわからんですよね。ほんと、いいシーンなんだけどそれだけにおかしかったです。

そんな花梨のふんぎり。腹をくくった? 気合いをいれた? そうした様子、この子のいろいろ考えたはての結論が、この子を一歩大人に向かわせた、そんな感じにもとれましてね、ああこうして過ごす時間が人を成長させるのですね。きっといつか思い返した時に、いい思い出になるんだと思うのですよ。

『となりのフィギュア原型師』

いつぞやの癖の強いフィニッシャー、鳩居氏が再登場してきましたね。滝舘おこめの腕は認めるものの、その個性はむしろ苦手としている彼。同じく苦手なタイプであるせっちゃんに見事振り回された今回なんですが、ほんと、せっちゃんすごいよな。人の名前覚えない。でもそんなこと気にしない。基本、面の皮が厚いってやつなのだと思う。正直、自分などはせっちゃんのそういうところ、見習うべきなのかも知れんなあと思う。嫌われるとかどうとか、まるで斟酌しないで自分の都合、自分の興味でぐいぐいいくところなんかもね、ある種見習うべきところあるように思うんですよね。

いや、静けさを味わいにきた鳩居にとっては災難そのものではあったんですけどさ。

本当なら打ち解けるような要素、接点を持たないこのふたりが、思わずチャンネルを開いてしまうこととなったくだり、あのきっかけは本当に見事だったと思います。せつかが意図せず持ち出したフィギュアが鳩居の仕事だったりで、やっぱりフィギュアがらみとなると鳩居もちょっと態度を軟化させるんですなあ。自分の仕事に興味を持ってもらえるというのは嬉しいことなんだろう。でもそれだけに、せつかの色塗りくらいならできそう発言、こりゃあ大ダメージじゃないかい!? いやほんと、せつかのこのキャラクター、本当ものすごいと思います。

今回は終始災難続きだった鳩居。でも半藤から苦手キャラとの遭遇避けるための情報もらって、自分の時間を確保するのね、ああ、半藤はちゃんと理解してるんだあ。この気づかい? あるいはある程度通じる気持ちがあるのだと思う。ラスト、代表を前にしてしらばっくれてる半藤の表情が味わいあってよかったです。

『敷金礼金ヤンキー付き』

アパートの塀に落書きをしているヤンキーたち。酷いイタズラだ! そう思ってとがめてみれば、率先してやってるのが大家だというからこの物件は変わってます。でもある種の個性だよなあ。この価値観を共有できるかどうかは別として、商店街のシャッターに絵を描いたりとかあるじゃないですか。まあ、そういうのは大抵子供の絵だったりするんですけど、こういう、なんとか上等! みたいなのではないわけですけど、でもこうして自分の個性を表現するの、悪くないかもなって思ったりしますよ。

佳がおかしかったです。この人、漢字とか熟語とか好きじゃないですか。わりと常識人寄りみたいな雰囲気もあったりしたわけですけど、あれー、どうも見誤ってたのかな……? 佳の書いた紫電一閃の文字に、どういう意味と問うてみれば、知らないという答が返ってくる。見かけが好きなだけっていわれてますが、なるほどなあ、なんかちょいわかる。でも、佳、惜しいなあ! なんか惜しい!

今回、大家と祖母とのエピソードとか、なんかいい話があったりしまして、それ聞かされて隠れて泣く姫子ですよ。めちゃくちゃ面白い。この人、人情派だよなあ。そんな姫子と七恵の抗争、その果てにできあがった人型! ああ、バンクシーみたいだ。いや、それはいいすぎか。でも、ちょっと一味違うのができあがって、いい感じではないですか。こうした騷ぎに珍しく参加した、してしまった? ともあれ、姫子も結果的に一緒になって落書きの結果残せたこと、それがちょっと嬉しかったです。

2021年2月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号、昨日の続きです。

『球詠』

希に勝負を持ち掛ける光。まさかの挑発から入るその流れ。おおおお穏やかじゃない!? けれど、この勝負を持ちかけた理由、あえて悪役にもなろうという光の気持ち、それが本当に切実で、自分がこのチームにできること、それを考えて考えて考えたすえの結論がこれだったんですね。

ずっと不調が続いている希。彼女に問い掛けていくんですよ。なんのために野球をしているのか。けれど、言葉を介して伝わるもの以上に、光の投球そのものが雄弁に語りかけていたように思われて、だんだんと開かれていく希の視野ですよ。これまで目に映っていながら、見過ごしにしていまっていたこと。それがひとつひとつ意味あるものとして希の前に現れてきて、敵かと思っていた、けれどそうじゃない。光が、芳乃が、そしてチームの皆が、自分のために動いてくれていると気づくにいたるその流れが本当に素晴しかった。

ふたりともに、野球に対して真摯ですね。そして仲間についても同様で、その真っ直ぐな眼差し。眩しかった。本当、素晴しいエピソード、胸が、目頭が熱くなりました。

『スローループ』

前回は船釣りでしたが、今回は持ち帰った釣果をさばいて調理していただきます。ああ、釣りは釣るという行為も面白い、魅力でありますが、その後の食べるというのもまぎれもない楽しみでありますね。自分はゲームで釣りをやってるっていってましたけど、この食べるというフェイズが永遠にこないんだよなあ! このあたり、リアル釣りが圧勝でありますね。

この漫画は、釣るということ、調理するということの魅力を描いて、ただその面白さに留まらず、人と人との関係、交流の妙も見せてくれるのが素晴しいと思うのです。今回は、ヒラメをさばくその時にひよりの思い出す父との日々があって、食事の場面でも家族の団欒があって、そして就寝のその前に小春とひよりの交わしたその内容。そこにひよりと父の思い出がリフレインしてくるんです。ひよりの見せた表情に気持ち掴まれるものありました。大切な家族との時間が、新しい家族に引き継がれて、今もこうして続いている。そんなこと、ふいに実感させられたのですね。

『ちょっといっぱい!』

そうでした、中華の店にいくっていってましたね。今日は店長のご馳走だ! と思った真澄が速攻でハシゴはずされるの、おかしかったですよね。

未成年組の帰り道。凪のお母さんが車で迎えにきてくれて、皆で一緒に帰ることになりました。そこでのね、娘に仲間がいっぱいといって母が喜ぶの、なんかいいですよね。ちょっと並外れて喜んでるわけですけど! そしてさらに車内での会話。今日はなにがおいしかったという話題から、思い出の中華料理店に話題が飛んで、そこでまさかのエリカとちゆりとの思い出話に! ああ、かつての父との交流が思い出されたちゆりの言葉、表情にしみじみとした懐かしさ、寂しさ感じられて、これは沁みますね。そして、おばあちゃんの店もこういう風に思い出してくれる人がいたらいい、もみじのその思いもまた沁みるのですね。

しかし、今回、餃子の話となったわけですが、ということは次回は餃子再現でありますか!? よかったですね、凪さん、みやはらさんのぎょうざたべられますよ!

『観音寺睡蓮の苦悩』

六本木四葉の気まぐれか、二子玉川姉妹に休暇が発生しました! 週末がフリー。それであじつばと一緒に遊園地にいくっていうんですよ。四葉は睡蓮のことライバル視してるわけですが、そういうのとは無関係に仲よくしてるこの子たちの様子、ほんとにいいですね。

と、ただただ下級生、妹分を見守ってればいいのに、自分も誘ってほしかったとか、自分の情報が漏れるんじゃないかとか、いらぬ思惑が上級生組に渦巻くの。ほんと、あなたがたは自重を覚えなさいな! といいたいところだけど、一番自重が必要なのはダブルデートと浮かれる睡蓮さんですよね。基本無干渉で見守るという点ではある種一番マシなんですけど、モチベーションの根っこがまんま欲望なんだものなあ。

遊園地での会話、睡蓮との思い出とかね、あるいは四葉に甘える鈴とかね、そういうのなかなかにいい感じでして、これが刺激となってそれぞれ上級生組との関わり方に変化がもたらされたりするのかな!? なんて思わされたりもしたんですけど、やっぱり紫陽花が調子にのってしまって椿を怒らせる。まあ、このへんは既定路線ですよね。いつもこんな感じですよね。比較的安心して見てられる流れなんですが、まさかの蘭のお怒り。ああ、鈴が蘭のことかまってあげられてなかったものなあ。

それで、蘭が椿の手をとって駆け出していってしまうんですが、わーい、新しいカップルの可能性だーっ! とか思ってたら、えらい動揺なさるのな上級生組。

おとなしい組、相当に好きなので、新しい可能性に期待する私とは違い、危機感あらわにする上級生たちですよ。当然介入をはかるというわけですが、これ、四葉、睡蓮から誤解されますよね。鈴蘭を愛でる目的でついてきたと絶対に勘違いされる流れですよね。ともあれ、これをきっかけに上級生組に新たな可能性が芽生えるといいなあ! 四葉にとってはたまらん展開かも知れませんが!

2021年2月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号、発売されました。表紙は『球詠』。希と光ですね。バットを構える希に、遠くから希を見守る光。このふたり、本編では勝負だと、結構際どい状況にあるんですよね。それが表紙ではこんなにも穏やかな表情を見せて、ああ、このところ結果が出せず悩んでいる希。そんな彼女を心配し、苦境脱出のきっかけを作ってくれた光。はたして表紙のこのふたりは、そうした勝負のその果てに見ることのできる情景なのかも知れませんね。

今月は新連載が1本、新規ゲストが4本です。

『さよなら幽霊ちゃん』

いい味出してますね。空き教室に集まってわいわいやってる一年生たち。当初こそは、たまたまここに集まっただけといった感じだったんですが、一緒に過ごしているうちに、なんとなく自分たちの問題点とか課題とか、そういうのが見えてきた感じ? みき、めぐ、とうこ、それぞれに積み残しの先送りを抱えていて、もともと入っていた部活に、居づらくなって出席しなくなって長いのに、退部届を出すこともできずにいる。この、ぐずぐずくすぶってる感じ? でもなんかちょっとちゃんとしたい気持ちもあった? いや、それってみきだけかな。ともあれ、皆でぐだぐだと語ってきたその挙句に、名前だけ残していた部活をやめて、新しく部活動をはじめようというんですね。

ただ、この集まり、部活に居場所をなくした3人だけじゃなく、ひとり本物の幽霊がいるというのがおかしい。当たり前みたいに溶け込んで、当たり前みたいに交流して、このゆるさはいい持ち味であると思いましたよ。

ちんまりとして可愛らしい絵、ちょっとシュールさ感じさせるやりとりなんかもありながら、時に真摯に自分の気持ちに向き合う、そんな描写がまじるのがいいなと思いました。ゆるさだけでなく、悩みがあったり反省があったりと、うまいことつなひきするみたいにバランスとって進んでいく、そういうの悪くないテイストでした。

『夢想のまち』

これはCOMIC FUZからの出張ゲストなんですね。

惹句にある、不思議な街「雲ヶ浦」というの、この世の世界なのでしょうか。あるいは、人の世を離れた、この世ならざる世界? ともあれ、そこで学生として過ごしているまよわと輝夜というふたりの少女。あやふやな世界? 雲ヶ浦を旅するようにあちらこちら訪ねながら、つぶさに街のいろいろを見つめ拾い上げていく。そうした詩情、叙情感じさせる物語が独特のタッチでつむがれていく。

これという向かう先のない、そんな漫画なのかも知れないけれど、そこにまよわたちがなにか確かさ? と思えるなにかを見つけていくように、気持ちにひっかかるものをすくいあげながら読むことのできる人には、ピィンとなにか響いてくる、そんな手触りある漫画なのかも知れませんね。

『宅配ガールズ』

自分から動いて、働きかけて。そうしたことの苦手な子、紗倉凛加。高校に入れば新しいなにかがはじまるのではと期待していたものの、なにもはじまる気配なく2年生になってしまった。いや、でもそんなもんですよ。クラスだ、部活だ、そこでうまく友人ないし作れなかったら、ただただ無為に時間ばかり過ぎてしまう。変わりたいという気持ちだけはあるけれど、人の目が気になる、誰かになにかいわれるかもと、くよくよ考えるばかりで動けずにいたからこそのこの結果。この状況が自分の行動に根差していること、本人も気づいているっていうのが物悲しいですね。

ずっとなにか変われるきっかけを待ってたこの子に、向こうからきっかけがやってきた。宅配を頼んだお弁当、それを運んできてくれたのがクラスの中心的な子で、その子が声をかけてくれた。変われずにいる自分を駄目という凛加に、その子が自分と一緒に働かないかと。自分も変わりたいからバイトをはじめたんだといってくれて、ついに凛加、動き出すんですね。

いうならば、この子の変わりゆく、その第一歩がいよいよ踏み出された、序章、導入といった感じの物語。ここから凛加はどのように変化していくのか。それこそに興味が向かいます。

『アクマちゃん注意報!』

きれいにまとまって、さらに次への広がりも感じさせる終わり方。絵柄も可愛さあっていい感じ。いい子一辺倒でやってきたみゆのもとに現れたアクマの子。ちんまりしたちびっ子ながら、不敵な笑みを浮べるその様子。驚くみゆの無垢な表情との対比もあって、なかなかに印象的。ちょっと昔の少女漫画誌に載ってたっぽい愛らしさあるといったらいいんかな、悪くない、結構好きな雰囲気です。

アクマの子、腹を空かせているこの子の求めるものは、食べ物ではなく人の悪事であるというのですね。なので、みゆも慣れぬ悪事に手を染めて、というんですが、いやいや、スカートが校則より2mm短いって、そりゃあ誰も気づかないよ! 廊下を走ってみたり宿題忘れてみたりと、このみゆにとっては思い切った悪事が、実際には小さな小さな、ささやかすぎて悪事でさえないというのがおかしかったんですね。

クラスのちょっと派手な子、秋山さんとお近付きになったみゆが、ゲームセンターに出入りしてみたり、メイクも教えてもらったりと、それを悪いことといってしまう、不良みたいといってしまうみゆの感覚がまた愛らしくって、でもね、秋山とのつきあいを通じて、悪いことってなんだろう、自分自身の判断で物事の善悪をはかろうとするようになってきて、ああ、みゆ、目が開きましたね。誰かの価値観に判断を委ねるのではなく、いろいろ経験して、自分の価値観を育てる、そんな時期を迎えたのですね。

悩みを抜けたみゆの見せた明るく自然な笑顔。それを見て安心したかのように去っていくアクマの子。人にかかわりを得て、その成長を見届けて去っていく。そんなひとつの成長のエピソード、きれいなまとまりもって、読んで満足感あるものにしあがっていたと感じます。

『ヤンキーVSロボ娘』

面白かった。と、それはいいんですが、彼女がロボットとか、一般にはナシなんですかい……!? カルチャーショックだ……。

学園最強を自認するヤンキー少年、猪鹿蝶太が売ってはいけない相手に喧嘩を売ってしまった。それがロボ娘メルカ。科学部が作ったロボットなんだそうですが、半端じゃなく強いな! むしろこれ兵器なのでは? それぐらい強いんだけど、学園最強であるためにと、くじけずメルカに挑み続ける蝶太。この単純明快な蝶太の価値観。これが結果的にメルカを救うにいたったその流れ。シンプルなんだけど、それだけに明解でぐっと迫ってきましたよ。

メルカ、少女漫画に触れて、恋というものに憧れを感じるんですね。しかしこの人と思って告白したらフラれてしまって、えぇ……、彼女がロボットとか無理ですか……!? カルチャーショックだ……、というのは最初にもういったからいいとして、人だロボットだと区別することなく自分に向き合ってくれる蝶太にメルカの心が解き放たれるあの描写は、実際見ていてぱっと気持ちが持っていかれてともに開かれた、そんな感覚あって気持ちよかった。で、その先があれでしょう! あれは面白かった。そうか、メルカが本気で応えるとそうなるんだ! もうその思いきりのよさに、がーんときましたね。あれはほんと、見事な見せ場でした。

2021年2月23日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『六条さんのアトリビュート』

前回登場のシャーロット。お騒がせしたお詫びにと大量のジャガイモを提供してくれたっていうんですが、そうか、この人の中のイギリスを象徴するもの、ジャガイモだっていうのか。しかし、それにしても深すぎない? ジャガイモ愛。日本のジャガイモ事情にも詳しそうなシャーロットですけど、それをジャガイモ知識で屈服させていく六条さんがおかしくって、いや確かにジャガイモは新大陸からもたらされたものでしたね。しかしそれでジャガイモがイギリス代表であること否定して、むしろチーズだろうと指摘していく流れ。これ、六条さん、シャーロットがチーズ苦手なの知ってていってますよね?

この六条さんのちょっといじわるなところ、いいですよね。人が悪い? そんなところ、すごく魅力的だと思います。

そして最後にカレー料理の話題。イギリスのカレー料理と日本のカレー、同じカレーといっても全然違うものだろうなあ。このみと六条さんは今晩カレーとのことですが、これ、たくさんもらったジャガイモがさっそく活躍ですね。

『社畜さんと家出少女』

ナルさん、ちょっと食事が荒れていますね! 夜中、残業帰りに買って帰ってくる夜食がですね、ヘルシー路線から程遠いもの。激辛焼きそばだったりね、そういうチャレンジャブルなものにどうしてもひかれてしまうナル。うん、気持ちはよくわかります。

コンビニがね、ポイント貯めたらニワトリキャラクターのお皿あげますよってキャンペーンやってまして、そいつにユキが興味示したんです。それでなんとかポイント貯めて狙えないものかって思い立っちゃったんですね。ユキのためにって、そう思ってしまうところにこの人のユキに対する気持ちが現れてると感じますよね。

しかし、これがナルをえらいこと太らせちゃって、しかもこの描写、妙なリアリティあって、あかん、あかーん! ビリィ! って! でも、ここまでやっても交換品、入手できなかったんですか。ポイントこそは貯まったけれど、どこもかしこも品切れでっていうの、ああー、こういうのの駆け引き、わからないと出遅れたりしますよね。

でも、自分のために行動してくれたこと知ったユキがね、あんな表情見せてくれたんですよ。入手こそは叶わなかったけれど、その思いが通じたこと、それが本当によかったなって。ええ、ちょっと赤面してるナルも可愛かったですよ。

『初恋*れ〜るとりっぷ』

みかげ、えらい提案してきましたね。お姉ちゃん、すなわちまひろに制服を着せたいっていうんですが、まさかその願望がとんとん拍子にかなうとは。というか、まひろ、自滅ですよね。誰もなにも画策してないのに、勝手に水入れの水ひっくりかえしちゃって、しかも頭からかぶっちゃって、着替えがない! どうしよう! ありますよ!

まんまと制服着せられちゃうってわけですよ、素晴しい。

部員たちの前では、わりとまんざらでもない感じ、ノリノリなまひろでしたけど、いざ人前に出るとなると話は違うのか。妹に、帰り道自分を隠してとお願いするも、残念、琥珀と待ち合わせがあるという。それでまひろもついてくることになるというの、それ自滅する発想では!? 実際行き先は仙台港、電車に乗っていくわけで、駅にいったら生徒たちに出会すリスクが! というので、まさかバスも含めて遠回りルート設定するのか。ここでまひろの路線知識が大活躍するのね、しかも水族館経由でハッスルするみかげにそら、ほんと面白い。

今回は、ちょっとリスキーな移動情景見せながら、思い出の路線について語ったりと、そうしたのがいい感じ。思い出と今、ふたつの時間の流れがせつな交錯する、そんな一種ノスタルジックな旅かと思えば、まひろの持ち前の明るさが湿っぽさふきとばして、楽しい道行。ええ、この子たちらしさ発揮されてますね。

『桔香ちゃんは悪役令嬢になりたい!』

どんどん面白くなってくるなあ。今回は、クラスの支配を目論み、辻先生をシモベにするっていうんですが、桔香、この子は悪役にほんと向いてないよね? 大荷物に苦戦してる先生に、偉そうに上から目線で手伝い申し出るも、先生がもうおどろくほど腰が低いのね! 見事お手伝いすることになっちゃって、その後も蛍光灯交換したり掲示物貼り出したりと、あちらでこちらで大活躍。先生もにっこにこだ!

いやもう、桔香ちゃん、悪役向いてないよ。根がいい子なんだもん。

犬的思考が光るツナギがいうんですよ。クラスの皆の前で先生に勝負持ち掛けて勝つといい。これ、なんか破滅フラグの気がする。まんまと桔香、ツナギの発案に乗っかって、体育の時間400m走で先生に挑むというんですが、あー、これ先生は学生時代陸上部所属だったとかそういうんじゃないよね!? 桔香が負けて倍走ることになって、ぎゃふん、400m走はもうこりごりだー、みたいな流れになるんじゃないよね!?

なりませんでした。というか、先生、ものすごいな。思いっきり逆方向に予想外してきて、そんなに運動ダメだったんですか!? その見事なこけっぷり! いやもう、桔香も驚くわけですよ。というか、誰より自分が驚きましたよ。

保健室で辻先生と桔香の関係が深まるところ、最高だったと思います。そうかあ、最初のお手伝いの場面でね、先生が桔香の服を褒めてたじゃないですか、あれがここにかかってくるのかあ!

先生、まさかのロリータファッション好きで、小学生の頃、高校生の頃、そして昨日と次々写真が出てきて、ええっ!? 昨日!? いや、先生可愛いから全然大丈夫やけどさ! 桔香の悪役令嬢への憧れをロリータファッション好きと勘違いして、ああ、同好の士を見つけた先生のあの嬉しそうな表情! 最高だったと思う。もうめちゃくちゃ可愛いんな。

そして我らが桔香嬢、こうなると断りきれないのな! フリフリ登校を強いられることとなった桔香。もう最高だった。フリフリ桔香を見て先生がどんな表情を見せるのか、そいつが見られなかったのが心残りであります。

2021年2月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『ホレンテ島の魔法使い』

魔法が使えることをあむに秘密にしてきたかるてと詠。ついにあむに秘密を、魔法が使えるということを告げるつもりになったっていうんですが、その決意することになった思考の流れ、なかなかにひどくて笑いましたよ。もしあむが空飛ぶ魔法使いを見つけてしまったらどうする? 魔法の存在が明らかになってから、のこのこ実は私たち魔法が使えましたと告白するだなんて、いくらなんでもばつが悪すぎる……。

保身だ! ここに清々しいまでの保身を見た!

でも、魔法が存在することをあむに告げるとなると、なかなかにシリアスな展開になったりするのかな。ちょっと身構えるじゃないですか。そしたらまさかの告白イベント勃発!? ついにラブレターがとゲージ上げて待ち合わせ場所にいったらば、そこにいたのはまさかのかるて! かるてが自分にラブですか!? ここからの、勘違いしながらもなんとなく話がそれっぽく進んでいくのがおかしくって、この漫画ったらここぞという時にこれだよな! というか、ずっと前、詠が勘違いしてたこともあったよな。ほんとこんなにカオスなやりとりを経ながらも、けれど見事に目的果たされるという補正の妙、ものすごかった。

しかし今回、完全にターニングポイントとなる、そんなエピソードだったじゃないですか。いやほんと、あむとかるての恋が成就しないのが残念でなりませんが、三人、いいチームになっていきそうですね。

『ななどなどなど』

扉絵見てね、あー、これ小町ちゃん、太っちゃう流れだよねー。とか思ってたら、予想を超えた太り方してて、笑っちゃったんだけど、いやいや、小町ちゃん、気にしないの!? というか周囲もそんな適当に!?

小町ちゃん、身も心もすっかり丸くなってしまったっていうんですが、これ、太るとホルモンのいろいろが変わって気持ちが落ち着く、痩せるといらいらしがちになる、みたいな話なのかなあ、なんて思ってたんですよ。ところが実はそうではなくてというの、さすが小町ちゃん、期待を裏切らないぜ! って話ではあるんですが、いやまあそれはさて置いてもちょっとキナ臭い動きがありませんかい、これ。

妹の茶々にななどがしかられて、小町を痩せさせなさい、まではいいとして、小町に友情を感じている、自身、小町の友達を自認するななどに対してですよ、茶々ったら嫉妬でもしたんでしょうね、お姉様のこと一番に思ってるみたいなななどがうとましく思われたんでしょうかね、しょせん機械であるななどの感情はプログラムに過ぎないんだって、うん、結構酷いこといっちゃうんですよね。

続く茶々の様子見れば、この子はこの子でいろいろ抱えてる大変な子なんだなって思うんですけど、ななど、ちょっと悩んじゃいまして、でもそんなななどとばあやさんの会話がね、本当に沁みるんですよ。理屈でいえばプログラムなんでしょう、でも気持ちを通して小町とななどの関係を見てきたばあやさんの言葉、その真実味は重みをもって伝わってきて、ええいああ、もう…私も歳なので…すごしの刺激で…。

でもね茶々さんよ、人もホルモンだとか脳内物質とか、そういうのんで簡単に感情もなにも動かされちゃうんですよ。本能だかなんだか知らないビルトインされた思考や感情の枠組みでもって、自動的にそういう風に感じて動いてしまう、そんなところもあるんです。だとしたら、ざっくりと見てみればプログラムに突き動かされるななども、なんだかよくわからないものに突き動かされる私たちも、そうたいして変わらないのかも知れないですよ。

と、それはいいんですが、茶々さん、小町ちゃんからななどを取り上げないで、ふたりを引き離さないで! これはちょっと穏やかでない。覚悟して臨まなければならない、そんな局面に向きあわされることになるのかも知れませんね。

『のむラリアット!』

大会に向けて、気合いの入っているプロレス部の面々ですよ。トーナメント表も届いて、これからの対戦相手も明確になって、うまくすればベスト4も夢じゃないぞ! これ、皮算用ってやつじゃないですか、先生!?

来たる試合に向けて、打ち合わせに、練習に余念のない皆の様子、それは本当に活力感じさせてわくわくさせられるんですけど、対して部活掛け持ちしている星と一緒に練習できないみるくの焦り、これが心配掻き立ててくれて、星は大丈夫というけれど、タッグとしての大丈夫ではない、自分は勘定に入っていない、そんな不和? 不信? みるくの心中、さざなみの立つその様子を見せられて、大丈夫なんだろうか、ふたり、リングの上で壁にぶちあたる、そんなことにもなるのではないか、ほんと心配させられるんですよ。

しかし、今回は黒龍先生、大活躍でしたね。投げられて投げられて、さらに関節技からドロップキック!? いや、関節技はかわせたのか。やる気のない、そんな様子の目立つ人だけれど、なんだかんだちゃんと練習にはつきあってくれてるんですから、面倒見いいですよね。いや、断りきれなかっただけ?

それはそうと、ラスト、驚かせないでくださいよ。きらら誌でこのパターンはなかったとはいえ、ええっー!? ネタと思ったところにアオリでもネタをかぶせてきて、一瞬どきりとしましたよ。

2021年2月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

2月のイベントです。というわけで、くるみ、ハイテンションで14日にバレンタインと節分を一度にやっちゃおうというの。いきなり鬼の面から入るのがおかしくて、というか結構いかつい顔よね、この鬼。ちんまりしたくるみと面の表情がミスマッチで、見るからにおかしいのがずるいと思いました。

クラスの皆にチョコレートを配っていくくるみの様子見れば、なんだかんだでこの子がクラスに受け入れられてるどころか、結構愛されてるっぽいの感じられて実にいい感じ。そしてお昼ご飯は恵方巻きでっていうんですが、食べてる間しゃべっちゃダメといわれて、くるみとしゆきがやたら緊張してるのな。4人の中ではこのふたりがビビりなんですな。

これでイベントやりきったかと思ったら、まさかのしゆきの誕生日、11日でもう過ぎてると判明してからのくるみの様子が、よっぽどショックだった!? そんなにお祝いしたかった!? まっしろになっちゃって、さらには泣いちゃって、もうこんだけ思ってくれてるだけで充分ですよね! しゆきの嬉しそうな様、これが素晴しかった。そしてまさかのくるみ加湿器モードでお祝いですよ。あの嬉しそうなしゆきのテンション。ハイテンションふたりだよ! いやもう、この楽しそうなの、見てるだけで笑みがあふれます。

『今日の授業は恋愛です!』

さがりに心を開いていなかった? これまでどこかかたくなさ見せていたなとせでしたが、そうか、5人カップルとかやめろと両親からいわれてたんだ。母親が学園の理事長、父親は恋愛推進委員会の会長。いわば今のこの風潮を主導するお家というんですが、その家の息女が恋愛おちこぼれはちとまずいのではなくって、なとせさん。きっとずっと気に病んでいたんだろうなあ。だからこそ、さがりの存在はひとつの希望だったりしたのかもなあ。両親の期待に応えたい。プレッシャーではあれど、無理に負わされた重荷ではなく、自分からそう望んでいるということはよく伝わってきました。なんかツンツンしてて、いろいろ素直じゃなさそうな娘さんですけど、実は結構情深い、そんな感じが意外で、そしてあるいはこの子らしいとも思われたのでした。

さがりに告げた、二人カップルになりたいとの言葉。それを影で聞いてしまったりっか。ああ、気持ちが動いていきますね。自分だって二人カップルになりたいと願うのは、そりゃありっかも同じだろう。なとせにりっかの思いと、さがりの決意、ここにちょっとしたコンフリクト生じましてね、こうした対立する要素は劇を盛り上げ前進させる、そんな力を生み出そうものじゃないですか。ええ、なとせ、りっかの心の動き、これはもうぐっと読者の気持ちもとらえて引き込み、物語を推進させる、そんな動因になろうとしていますね。

今回は、なとせがさがりに攻略されるエピソード。さがりはそんなつもりはなかったけれど、自分のピンチに助けにきてくれたどころか、その後の会話、シチュエーションも手伝って、ああ、なとせ、動いていますよ。

今はまだ状況が作り上げられていく、いわば個々の前提が作り上げられている段階だと思います。恋愛ゲーム的にいうなら、個別ルートに入る前に描かれる各ヒロインのエピソードみたいな感じ。ここでさがりが誰かに深入りすると、ヒロイン個別ルートに入るんだろうな。みたいな感じがありまして、ええ、なとせのヒロインとしての立ち位置、見事確立されましたよ。

『瑠東さんには敵いません!』

めちゃくちゃ面白いな! 授業中、瑠東さんから突然絵しりとりを提示された千紘。というか、絵が下手すぎてなにがなんだかわからないっていうの、うん、これ、自分が見ても絵しりとりだとは思わなかったもの! なんかの暗号かと思った。とか思ってたら千紘も同じこといっててもうめちゃくちゃ面白い。この、絵を見て、描かれたものがなにか推測して続きを描くという、推測フェイズが難度ナイトメアどころか無理ゲーになってるのがもうおかしくって、でもこの理不尽難易度に瑠東自身が気づいてないっぽいっていうのな! いやもうおかしかった。でも、ちゃんと難易度調整されるところなんか、温情ですよね。

千紘がね、なんか気持ちが抑えられなくなると瑠東のイスを蹴っ飛ばすでしょう、これがもうおかしくって、瑠東さんもちょっと災難だな! でもね、千紘の瑠東に対する独占欲みたいなの見えたの、これがやっぱりいいんだよねえ。自分だけが知ってる瑠東の秘密。絵が下手っていう弱点。誰にも知られたくないって思っちゃうの、でも自分で自分の気持ちが整理ついてないっていうのも千紘らしいのかも。この思わず思ってしまう瑠東をひとりじめしたい願望、それが意図されないことでより深く、本音に根差したものであると感じられて、たまらなくなるんですね。

2021年2月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』

めちゃくちゃいい話だった。かおすの連載しているプリプロスピンオフのるかにゃん漫画。それが次号最終回というのだけど、どうしてもネームが描けない。かおすが悩んでいるんですね。ちょっとブルーなんじゃないかな。小夢が共感示すも、小夢の例えがかおすにはピンとこなかったようで、寮母さんに相談してみたり、そしてさらにはかおすのお母さんに電話で相談してみたりと、そのかおすを助けてくれる人がこんなにいて、皆が親身で一生懸命で、この子のことをよく理解しようとしてくれているところが素晴しかったし、そして遠く離れて暮らしていても我が子のことをこんなにもわかってくれている、それこそ自身の気持ちに蓋をしてしまっていたかおす以上にかおすのことをわかってくれていたこと、もう、涙なみだではないですか。

最終回を迎え、心血そそいで描いてきた愛しいキャラクターの別れを惜しむ、そんなかおすの気持ちも素晴しいけれど、今回は母の娘に向ける愛、それがもうたまらなかったですね。こんなに泣かされることになろうとは、まったくの予想外。マスターピースです。

『妖こそ怪異戸籍課へ』

帝華と睦子の関係、もうたまらんものあるな! ちょっと悪ぶってる帝華と、完璧に保護者モード入ってる睦子。というか、睦子、帝華の知人と見るや挨拶して、帝華に抗議されてぷんぷんとか、もうめちゃくちゃ可愛いな。睦子にとって帝華は妹みたいな感じなのかな。お母ちゃんっていうには若すぎるもんな。でも、帝華からしたらちょっと自分の社会的な側面、友人の前での自分とかね、そういうの見られると気恥ずかしい、そんな家族みたいな感覚あったりするんだろうなと思えるのが、微笑ましい? すごくチャーミングであったんですね。

帝華の学校の友達と出会ってぐいぐいいく睦子な。うん、これ、帝華からしたら困っちゃうよな。わかる、わかるよ。ほら、学校の友達に遭遇した母親がぐいぐいいく時のやめてくれよ感! ここでの帝華の気持ち、わかるわーって共感する人多いんじゃないですかね。逆に、わかるからこそ面白い。そんなにやにや感ありますよね。

帝華の友人、飯塚さんが強いな。帝華がいい子だって睦子に教えてくれるんだけど、悪ぶる帝華の裏をかくその手管がすごい。もうね、帝華のいい子ぶりも素晴しいけど、飯塚の帝華への距離感? ああ、仲いいんだね! ってすごくよくわかる。そんな遠慮のなさ、素晴しい。さらにお友達ふたり加わってね、もうみんな可愛いよな! 最高でした。あまりに魅力的なので、また出てきて欲しい、登場したばかりだというのにそんなこと思ってしまうくらいにひきつけられましたよ。

そして、饗子登場! うわー、読み返したらファミレスのひとコマ目からいたわ! すごいわ。これが、これがぬらりひょんの能力か……。しかし、妖怪ながら人の社会に暮らす彼女らの悩み、ビターな後味そえながらも、きっと大丈夫と思わせてくれる、そんな温かみ、信頼こそがより強く感じられた。いい読後感ですよね。饗子のつけた落ちが全体を軽くしてくれたところもあるけど、やっぱり睦子の帝華に向ける情や、帝華のまわりにいる人たちの気持ちの伝わってきたところ、それが大きかったって思うのですね。

『私を球場に連れてって!』

ファル子、なんだか切ないね。この子のレオナに対する気持ちのひっかかって、わずらわしくからみつくような感触。それがね、なんだか愛らしく感じられて、重い女なのかも知れんよね、でもそれは情の厚さでもあるのよ。大切なもの、この子はそれを毀損されたくないんよ。レオナに対する軽口も、自分の大切な気持ちを傷つけたくないからなんだろうなあ。そして、レオナを呼び出した手紙、さらにはこっそりしのばせたお礼の手紙。素直じゃないんよ。まわりくどいんよ。でも情の深さしこたま感じさせて、ああ、この子にとってレオナとの関係、今こうして過ごせる時間がどんだけ大切かわかろうもの。今回の突然の福岡行きも、少しでも大切な時間を、関係をいつくしみたい、そんな思いが感じられるじゃないですか。

ファル子、重くてめんどくさいけど、可愛い子だと思いましたよ。

対してレオナの、なに考えてるのかわからんくらいのあっけらかんとしたところ。軽く見える、なにも考えてないようにも思える、でもそうでもないんだよ。この子はこの子なりにファル子たちとの時間を大切に考えてるし、ずっとこの関係の続くことを信じている? そうした自信みたいなものも頼もしいよね。ええ、ふたりとてもいい関係だと思う。似てなくて、でもだからこそ噛み合うみたいな、そんな関係があるのだと思わされるふたりです。

2021年2月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。って、アニメになるんだ! これはまたちょっとしたサプライズ。これ、バンドものだから、劇中の曲が実際の音楽として表現されるわけでしょう、きっと盛り上がるんだろうなあ。期待させられるものありますよ。表紙はぼっち、ギターヒーロー後藤ひとりがギター抱えて熱演といったイラストで、背景の黄色に髪とパンツのピンク、シャツとギターの黒が強烈なインパクト持って迫ってきますね! ギター弾かせたら抜群というこの子のテクニック、表現、どんな風に映像化されるのだろう。こいつは今から楽しみですよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『おひさまポートレート』

本格的に写真に取り組もうってわけじゃないのに一眼とか買っちゃったのか! けれど上手に撮れない。ピントもあわない、おかしいなと思っていたなつみと公園で出会った女の子、ゆき花とのカメラを縁をした交流。動きながらじゃ駄目ですよ、オートフォーカスがオフになってるのではと、なつみの問題を無事解決してくれて、そこからなつみが自分の所属するピクニック部に入らないかと誘う、さらに交流を深めていこうという流れにはいるのですね。

ゆき花が落としたレンズフード。実は自分も落としたことがあって、家から最寄り駅の間で落としてしまったのでは? レンズに付属のおまけみたいなもんだけど買うとなったら高いな! もう、くよくよしながらの撮影となってしまったのですが、なんと家の中に落ちてました! いやまあ、レンズフードを落とすというの、結構よくあるんですよ。実際、その日の目的地、平安神宮の庭園なんですが、レンズフード落ちてましたからね! 落としやすい、落とすとくよくよする、見つかると嬉しい。ちょっとゆき花への共感させられるエピソードでした。

この漫画は、タイトルにポートレートとあるように写真が主題のひとつとなっていて、それと同時にピクニック部での皆との交流を描くこともまた大きなテーマでありそうですね。なつみが部長で、あきと遥という部員がいる。あきちゃん、活発そうだけどお菓子づくりが趣味なのか。いい感じだな。

四人の名前に、春夏秋冬、よっつの季節が織り込まれていて、季節をともに過ごす彼女らの一年、その情景、どのようなものになるのだろう。また、なつみの、ゆき花のカメラは、そんな彼女らの日々をどのように写し出していくのだろう。興味のわいてくる、そんな出会いでありました。

2021年2月18日木曜日

30MM eEXM-17 アルト[グリーン]

 ここ数日の話題をまとめてみたら、つまるところ私に向いているのはこいつなのではないだろうか。30 MINUTES MISSIONSというバンダイが展開しているプラモデルシリーズ。基本量産機で構成されており、そこにオプションパーツや武器セットを追加していくことで、自分好みにアレンジしていこうというコンセプトです。ロボットの見た目も実に地味というかシンプルというか、いわゆるヒーローメカ的な派手さを廃して、しぶめに、いかにも量産機好き向けにまとめましたよというメッセージが感じられるような仕上り。これ、狙い撃ちされてるんちゃうかな。

実は結構前からちらほら目にしていたんですよ。ただ、どういうものかよくわかっていなかった。けれど、なんかプラモデル作りたいなーって気になって、調べてみたら今ってガンプラのラインナップ、結構しぼられてるのね! ジムとか欲しいなと思っても、今普通に流通してるのストライカーとインターセプトカスタムとビームマスターくらいなんかな。店頭にいけば在庫が積み上がってたりするかもは知れませんよ。でも、いやほんと、ざっとネットで見るかぎり、こんなに買えないものだとは思ってもいませんでした。

と、そんな感じにがっかりしてたところに30 MINUTES MISSIONSが顔をのぞかせるわけです。

狙い撃ちされてるんちゃうかな? いやほんと、狙い撃ちされてるのだと思います。

2021年2月17日水曜日

VE-1 エリントシーカー

 ジムならスナイパーカスタム、ザクなら強行偵察型とマインレイヤーが好きだった。昨日はそんなことをいっていたわけですが、よくよく考えてみれば私は量産型とそのバリエーションが好きなんだなってことでして、思えば見てもしないアニメのプラモデルを買っては作って遊んでいたっけなあってことも思い出したりしまして、なにがいいたいのかといいますとVF-1バルキリーの話です。

VF-1バルキリーは強烈な印象を与えたメカニズムであったと記憶しています。戦闘機から人型に変形するというのはバルキリー以前にも多々見られたコンセプトで、子供というのはこういうギミックが大好きですから、変形する、合体するってだけで心ひかれたりしていたわけで、でもどうしても変形トイっていうのはどこかに無理が出るわけです。人型のプロポーションが残念とか、飛行形態がどう考えても飛ばんよなとか、そういう感じの無理ですね。

ところがVF-1はものすごかった。どう見てもこれは飛ぶ! どこからどう見ても戦闘機そのもののフォルムからですよ、無理のないプロポーションの人型メカに変形する! これはもう完璧だと思った。しかも途中形態のガウォーク。最高ですよね。こんなの見せられたらもうたまったもんじゃない。イマイから出ていた1/72の可変プラモデル、買っちゃいましたからね。当時の価格で2500円くらいしたんじゃないかな。今だとわりと安いと感じちゃうけど、その当時2500円のプラモデルといったら、しかも子供にとっては、高価格の高級品ですよ。いやあ、これ、そうだよ、お年玉で買ったんだ。

イマイの変形バルキリーは一部差し替え変形で、バトロイドとファイター/ガウォークで機首部分を差し替えます。超合金可変トイも出てましたよね、タカトクでしたっけ? あれは脚部を機首に接続することなく保持する部品があったんでしたっけ。いずれにしてもバルキリー系のトイは当時からかなり気合いが入っていた。そんな記憶があるんですね。

実はこの時点で、アニメ『マクロス』を見たことがありませんでした。ただの一度もありません。テレビシリーズもそうなら『愛・おぼえていますか』も見ていない。もう純粋にバルキリーのかっこよさだけでプラモデル買ってた。これ、なかなかないことですよ。

その後もマクロスはシリーズを重ねて、そのたびに新型の可変戦闘機が出てきたわけですが、VF-17ナイトメアなんかも嫌いじゃないんですよ。でも、どうしてもバルキリーを超えるやつが出てこない。なにがどうあってもVF-1、これこそが自分の中でのベストであり続けているんです。

子供の頃はVF-1Jが好きでした。一般的にはS型が人気だったりしたのかなあ。頭部に機銃が4本ついてるやつ。でも私はS型は好きじゃなかった。今でも好きじゃないです。ええ、ぶっちぎりでJ型推しでしたね。

バルキリーは機体にバリエーションがあるのもよかったし、追加兵装でがらりと雰囲気を違えてくるのもよかったです。重武装のアーマードバルキリーとか、スーパーパックにストライクパック。また複座型とかもあったりしてね、プラモデル売り場でそれら眺めては、かっこいいなあって、欲しいけど買えないなあって、箱の説明とか読んで夢膨らませていたものでした。

当時はJ型が好きだった私ですが、順調に量産型好きをこじらせて、今では断然VF-1A贔屓になりました。

そして、VF-1以上に好きなのがVE-1 エリントシーカー。こればかりは今も昔も変わりません。

2021年2月16日火曜日

HG 1/144 ジム・スナイパーカスタム(ミサイル・ランチャー装備)

 ダイソーで売ってるプチブロックシリーズにロボットが登場といって興奮していたのは昨年末のことでした。最初に手にしたのはスナイプというライフルにシールドを装備したもので、いや、初日に全8種購入してるんですけどね、それでもやっぱり私に一番働きかけたのがスナイプだったのは事実です。ところで、こいつはスナイプという名前なのに持ってるのはどう見てもアサルトライフル。なので後でスナイパーライフルを自作して、そのままじゃライフルを構えられないので腕を延長したりして、ああ、スナイパーカスタムだ。そうなんですよ、私、子供の頃、ジム・スナイパーカスタムが大好きで、こうしてアサルトをスナイパーにカスタムしてしまうのは、今なおどこかに残る子供の私がささやきかけたからなのでしょう。

そんなわけで迷っとります! たまたまなんですよ、たまたま。プレミアムバンダイがHGジム・スナイパーカスタム(ミサイル・ランチャー装備)を再版しとる!

ミサイル・ランチャーを背負っとるのは、厳密にいうと子供のころに憧れたあいつではなかったりするんですが、いろいろ調べるとランチャーなしのキットに新規パーツを追加したものみたいだから、もしかしたら余剰パーツにランチャーなしランドセルとかまるまる入ってきそうだな。となると、このキット買うとランチャーつけたりはずしたり、はずしたりつけたりを楽しめそうだぞ……。

などと考えてしまうんですね。

このエントリーの先頭につけた書影は『MSV-R アクショングラフィック編』。たまたまね部屋にあってね、ぱらっとめくってみたらまさしくそのミサイル・ランチャー装備のジム・スナイパーカスタムのエピソードが収録されとってびっくりしたやつです。

このシリーズ、たまたま模型店の店頭で見かけてほいほい買っちゃったやつだと思うんですが、今だとやけに高値がつけられとるんですなあ! いや、Amazonマケプレのみのぼったくり価格かも知れませんけど、でも数が出てないからだろうなあ、やけに強気で、こういうのこそ電子で復刊して欲しいなあ! って思います。

しかしスナイパーカスタム、どうしよう。ちなみにザクで好きだったのは強行偵察型とマインレイヤーです。

2021年2月15日月曜日

Apple Watch Series 6

 Apple Watch、買いました。Series 6。スペースグレイの44mm、バンドはスポーツバンドのプラムを選択しました。ちょうどといったらいいのか、AppleのWatchトップページに限定盤Black Unityが紹介されていてちょっと心が揺らいだのですが、黒緑赤という強い色使いは自分にはさすがにあわないんじゃないかと思ったので踏み止まりました。

Apple Watchを買ったのは、運動時の心拍数や消費カロリーをモニターしたいなと思っていたからなんですね。正直Apple Watchはちょっと高価で、なのでもっと安価なスマートウォッチを買おうかと思ったこともあったのですが、つい先日、日本でも心電図が利用できるようになったというのが後押ししました。正直、そんなに心電図をとるようなことないとは思ったんですが、まれに胸が苦しくなる時があって、そういう時にさっと心電図がとれればなにか異常に気づけるかも知れない。保険と一緒ですよね。なにもないなら無駄だけど、なにかあった時には大事になる前に手を打てるかも知れない。そのもしもに賭けてみようかなと思ったのでした。

Apple Watchが届いてから、充電時以外は常時身につけています。正直、なにか腕にくっついてるのは好きではなく、腕時計をほぼ使ってこなかったので鬱陶しく感じるのではないかと心配したのですが、準医療機器と思ったら我慢できないこともなく、心配は杞憂でした。ただ、時計の裏側がドーム状になってて、それが腕にしっかりとくっつくような設計になっている。そのせいで時計が触れているところがちょっと痛くなってくる。なので運動時以外はバンドを緩めにして、時計の位置をちまちま変えながら、一箇所に負担が集中しないようにしています。

Apple Watchにはアプリも入れられるんですが、今のところなにも使っていません。ねこあつめが対応していたのはびっくりしたんですが、最近は開いてもいないものなあ。PayPayも使えますが、私の決済系アプリのメインではないので、ちょっと使いにくい? これ、アプリからだとPayPay経由のクレジットカード支払いとかできないですよね? PayPayにはチャージしてないから多分使えないんですよね。

Apple Watchにはアクティビティのリング? っていうのがあって、消費カロリーとエクササイズの時間、そして1時間あたり数分立って動くことで達成されるアチーブメントなんですが、これ割とむきになるやつだ! エクササイズが、Fit BoxingRFAやってるでしょう? 50分とか設定してるんですが、普通にクリアできています。消費カロリーも標準だったかな? を選んだら530kcalとかになっちゃって、でもこれもクリアできています。運がよかったのは、2月14日になる前に時計が届いたので、2月14日に60分エクササイズをすることで獲得できる心臓月間チャレンジに間にあったことでしょうか。

ええ、私は限定ってのにとにかく弱いんですよ。

エクササイズの記録、心拍数や消費カロリー、さらにはウォーキングだと辿った道とかも残るんですね。ペアリングしているiPhoneからより詳細に確認することができるようになっていて、一日の心拍や血中酸素濃度もヘルスケアアプリからチェックできます。ただ、同じ確認するならiMacの大きな画面で見たいなあと思うのですが、それは標準ではできないみたいなんですね。

ああー、AppleにとってはもうMacが中心ではないんだな。今や中心はiPhoneであって、そこにWatchや、もしかするとMacも繋がるようになってるのかも。そうしたことを強く意識させられたのでした。

Apple Watchに期待していた、iPhoneに届く通知をWatchで確認したいというのは、使ってみてよくわかりました、たいへん好調であります。ただ理想としては、ペアリングしてるiPhoneだけでなくiPadの通知も拾えたらなあって思ったりしましてね、実際iOSデバイスであるのにiPadがこんなにハブられてるのがさっぱりわからない! さっきいってたヘルスケアも、Macの画面で確認できないならiPadでって思うじゃないですか。でもそれも無理っぽい!

うーん、ちょっと残念。なんでもかんでも思うようにはいかないものです。

2021年2月14日日曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、昨日の続きです。

『ゆえに、アイドル革命!』

プロデューサーの城戸氏、慣れない土地でもCHU♥IN GAMの売り込みに一生懸命なのですが、どうにもアイドルというものが理解されなくて、むしろ喋れるオークとして城戸自体に興味を持たれてしまう始末。CHU♥IN GAM、ちょっとまずいですね。アイドルとしての活動よりも、クエストこなしてお金を集める、ちょっとした冒険者? そんな状況に陥ってしまってるっていうんですね。

ああ、これ、あれか。アイドル活動では生活なりたたないから、生活費はバイトで稼ぐみたいな。うーん、異世界も世知辛いですなあ。

今回のエピソード、なんだかんだで異世界と美少女転生を満喫しているユメが光っていましたよね。しかしこの人のバイタリティというか適応力というか、ものすごい。いつのまにやら、お色気踊り子として名を馳せていたっていうんだからただものではありません。しかもNo.1なのか。このユメの才能がCHU♥IN GAMにも大役立ちするというのも面白くて、ええ、ユメはユメで複雑みたいだけど、自身の才覚能力でもって自己実現しつつ推しにも貢献できるっていうの、よかったじゃないですか。ファンから関係者にステップアップですよ!? といいたいけど、ファンだからこそファンとしての領分を弁えたかったのかもなあ! あのひきつってる笑顔、なんともいえない味がありました。

My Private D☆V

『あいらいく俳句』の骨抜きチキンです。

いいですね、イラストからがほのぼのだ(五七五)。しかも素直なご挨拶。この人の漫画もといいますか、ちょっと素朴な感触が心地よくて、でもってここにあの波乱といえばいいのか不条理といってもいいのか、ぶっとんだ展開が加わってくるんだよなあ。いやもう読んでみたらわかります。なんだかわからず引き込まれて楽しくなってくるんですよね。

今回のイラストはおとなしめ? 素直に可愛く好きなポイント盛り込まれたものでして、これ見てますと、ああ、『あいらいく俳句』にはこの好きポイントがたくさんちりばめられてるんだな! ってわかって、ちょっと嬉しくなってくるんですね。

たくさん列挙されている好きポイントに、メロンソーダとか、それから骨抜きチキンとか、妙に具体的なのあったりしましてね、メロンソーダ、緑色で透明でシュワシュワなの、確かに可愛いアイテムかも知れませんね! といった感じに伝わる感覚がいいと思うのでした。

2021年2月13日土曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、一昨日の続きです。

『えるくえすと!』

ゲームの世界からやってきたエル。こちらの世界でいろいろ経験を積むことでレベルアップできるというのですが、わりとポンポンあがってますね。でも、これまだレベルが低いからだよなあ。レベルが高くなって、そうそう簡単に上がらなくなった時、どういう経験積んだらいいんだろう。レベル2から3までに数日がかかってるところからしても、相当な日数や経験を必要としたりするかも知れませんね。

魔法も使えるようになりました。初歩的な回復魔法、その効能はささくれの治癒か。もとの世界の効能よりも細やかになっとるのかな? でもちょっと役立ちそうなところがいい感じです。

エルがこちらの世界でも堕落したりせず、地道に努力しているのこれもいいですね。この努力あって、その上でまたこの世界のことを知ることで成長していくのかな。そして今回のエルの経験はお風呂です。そうか、異世界には風呂がなかったか。いつモンスターに襲われるかわからんから、常にフル装備でいるというのも気が休まらないなあ。そんなエルの銭湯初体験。しっかり気持ちも落ち着いて、こうしてこの世界に馴染んでいったりするのかな。そう思ったらですよ、なんとモンスター出現。

エルがやってきただけでなく、いろいろとこの世界に変化が持ち込まれているみたいですね。まずはモンスター? ギャースゆうわりになんか可愛らしいやつだけど、そいつを一撃でふっとばしたエルを知る少女。冒険の仲間? ゲームショップの周辺、まだまだにぎやかになっていきそうですよ。

『推しごとびより』

今回は漫画の締め切りに追われます。柚葉の原稿が終わらない、というので授業中もこっそり作業しているっていうんですが、タブレット時代にはこういうのも可能になるのか。実際、小さな画面で足りる作業だったら、細かい時間をやりくりして進めていくのもありなのかも知れませんね。

ところで、扉絵の柚葉、最高でしたね。ええ、最高でした。本編でもこのスタイルでよろしいんですよ?

ところどころにしたたかな柚葉の嘘泣きが差し挟まれるの、面白かったですよ。えらいことしおらしいと思ったら、しれっと素に戻ってくる。速攻でバラしてくるところ、本気で騙すつもりがないってのがおかしい。ほんと、これ、ちょっとした持ちネタですね、ここぞという時に決めてくる、そんな定番ネタにしてる感あって本当におかしかった。

柚葉と彩姫、ふたりで迎えた修羅場。明日朝までに20ページという強行軍であるのですが、作業の合間のふたりの会話に見える、柚葉の同人活動をはじめた理由、憧れが背を推しているというのがしみじみと効いてくる、そんなよさかもしだしていまして、彩姫のはげましに、そしてファンたちの期待に応えようとする柚葉の姿勢もあいまって、とてもいい盛り上がりを作り出していたと思います。

そして、落ち! まさかの入稿後寝過ごし学校お休みエンドとな! これ、前日休んで余裕持たせた方がよかった感あるな! でもまあそれだとこの気持ちの高揚? そういうのはなかったわけで、結果オーライですよね、ええ、きっとこれでよかったのだと思います。心町となるどころか、柚葉彩姫でナイスカップリングでありましたよ。

『そらコミュニケーション』

習い事に忙しい那由多。なかなか一緒に遊べないというので、急遽お泊まり会をする運びとなりました。やたらめったらテンションあげてくる那由多。暴走系といったらいいのか妄想系といったらいいのか、自制しないといけない想像っていったいどんなのなのか。頭がいいというか、ちょっとおませさんでありますね。

しかし那由多の家、ものすごいな。宇宙人センサーとかついとるんだ。しかも的確に働いてるっていうの、ソラかあるいはテンペスタか、いったいこの子らのなにを検知しとるのか。あまりに謎のシステムもすごいけど、那由多父の宇宙人解剖の夢、その根本がわからない。いやはや物騒なお父様でいらっしゃいますな。

しかし那由多、のびのびというか、やりたい放題に振る舞うの、自宅すなわちホームであるがゆえの傍若無人!? お風呂でテンペスタを好きにしたり、と思ったらソラもやりたい放題だな。この子の場合、ホーム、アウェイ関係なく自由奔放だからってやつですね。

そんなソラの那由多への命令。それが自由奔放なソラのものだからこそ、素直に心の赴くまま発されたものだとわかる。心根からのまじりっけない友情、親愛の情、こんなの向けられたらどんなにか嬉しいだろうなあ。と思うのだけど、那由多さん、限りないものそれは欲望でありますなあ! そんな那由多の素直さもまたいいものですね。

2021年2月12日金曜日

2021年2月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、昨日の続きです。

『むすんで、つないで。』

つなぐ、パン屋でのバイトを通じて成長しているんですね。ちゃんとした生活のリズムを保てたといってますけど、それ以外にもコミュニケーション方面にも伸びが出て、夏休み開けての学校にて、皆にいい笑顔ふりまいているっていうんですよ。

これ、好評っぽいなあ。さらにファンが増えちゃうぞ。

つなぐと七色、ふたりの交流、学校でも続いていって、つなぐがななって呼ぶのね、いいよねえ。でも七色からはなかなかつなぐのこと名前で呼べなくて、タイミング見計らっては失敗しての繰り返しの果てに、出たのが、倉石ぃぃぃ!! これ、『三者三葉』初期のエピソード、わかったよ小田切!!を思い出させてくれました。あれ、好きだったんですよ。なので、なんだかちょっと懐かしく、でも以前とは違った味わいあって、いいよなあ、面白い。

しかし、七色、ちょっと災難でしたね。服がバリィッって! しかもそれ、つなぐの回想だとものすごい猛者っぷりに変化してしまってて、これビジュアル的にもすごい。いやもう、かなりきましたよね。いやもう、世紀末覇者ですか、救世主ですか。ほんと、七色、いいキャラクター。ほんとは可愛いのに、ネタキャラになっちゃってるのが不憫というかおいしいというか、なかなか複雑な立ち位置です。

『しあわせ鳥見んぐ』

飲み屋でのオオタカ談義をきっかけに知りあった、知りあった? 荒砥岬さん。この人、ただ趣味で鳥の写真を撮ってるわけじゃなかったんだ。むしろ職業ともいえる。すずと同じ大学にて写真を学んでいて、しかも実績抜群じゃんか。ちょっとした有名人?

今回はすずがそんな荒砥さんと親交を深める話。岬がネットに公開していた鳥の写真に触発されて、自分の次のモチーフはこれと鳥を求めて飛び出していった先で、ふたたび岬と出会うんですね。空には猛禽。はじめて見る姿に興奮しているすずだけど、これ、トビなのか。イヌワシと誤認して大騒ぎしちゃってるところをうるさいと岬から叱られて、でもはじめて見る鳥、しかもこんなに近くでとなれば興奮してしまうっていうのもわかります。

先日のオオタカの写真、岬にとっては失敗だったというの、その理由を聞いていく先に、まさかのトリさん動画が浮上してきて、あらー、翼ったら知らないうちに有名人ですねえ。鳥が、野鳥がふたりを引き合わせ、そして翼の活動がふたりをさらに結び付けていくというそうした流れ。なんだか微笑ましく見てしまいますね。ええ、ちょっと恥ずかしそうにしている岬が素晴しく可愛かったです。

『ぎんしお少々』

今回はしろとすずの子供時分の思い出が語られて、しろが病欠した遠足の代わりにとふたりで訪れた公園のエピソード。すずとしろ、ふたりが本当に仲のいい姉妹で、一緒が楽しい、楽しかった経験を分かちあいたい、そんな気持ちのあるのが美しかった。ちょっとずつ個性、感性を違ええているふたりの、けれど根っこの方にしっかり通じあっているものがあると感じさせるところも素敵で、ほんとこのふたり、今は離れて暮らしているけれど、決して仲違いしたりしたわけじゃない。今もあの頃と違わず仲のいい姉妹であるんですね。

昔のふたりの小遠足。のびのびと過ごすふたりの様子が楽しそうで、ほんと冒険ですよね。で、ふたりの後を追うお母さん! 眼鏡に帽子が可愛いね! じゃなくて、元気な子供についていくのも大変そう! でもって、この日の思い出が、この母の隠し撮りした写真に残されていたというのがね、ああ、そうでした、この漫画のテーマは写真です。写真が思い出させてくれた懐かしい日々。ええ、写真というのはただの記録に留まらず、こうしてその時感じた気持ち、心の動きも生き生きと思い出させてくれる。そのままにしておけばただただ流れ去ってしまう時間を、たとえひとひらに過ぎなくとも手元にとどめておいてくれるものなのだなあ。改めてその機能に思いをいたらせてくれたように思います。

すずの、あの日のことを覚えていてくれたと知ったしろの見せた表情。嬉しさ、喜び、懐かしさにわずかにセンチメンタルもまじって、これはいい一枚の絵だった。いいショットだったと思ったのでした。

引用

  • 荒井チェリー『三者三葉』第1巻 (芳文社,2004年),24頁。

2021年2月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

いよいよ文化祭。花名が大会を招待したいとチケットを贈るんですね。けれど大会、反応がかんばしくなく、どんどんしょんぼりしていく花名。この時の大会の心中、それが後に語られるところ、よかったなって思ったの、嬉しく思ったこと、そしてなにが自分を頑なにさせたかをきちんと自分でも理解して、栄依子に伝えられてるってところですよ。ちゃんと整理はできていて、けれどそれでも踏み出せない重さが心の中にある。そんな大会の頑張りたく思う気持ちと、助けを求められて張り切る栄依子と、ふたりいわばタッグを組むようにして、怖れをともに踏み出していかんとするその気持ちが素晴しかった。感動的だったと思うのですね。

今回、二本立ての前後編でしたね。前半が自身の問題を見つめ、その打開をすべく動きはじめる大会。後編は、栄依子によってコーディネートされていく大会。ああ、まずは見た目ではないけれど、見た目、装いの力でもって自分を強く変える。自分に必要なものはなにか、誰を頼ればいいか、それをわかって動けるのはすごいことだと思う。そしてこの努力は、花名の思いに応えたい、その一心というのもまた素晴しかったと思うのですね。

はたして、これが大会の今後を左右しうる、状況打破のきっかけとなるのか。それはわからないけれど、少なくとも花名を驚かせることは間違いないんじゃないかな。その時、花名がどんな反応を示すのだろう。かっこいい大会さんだよ!? いや、もう、楽しみでなりません。

『一畳間まんきつ暮らし!』

今回のエピソード、地味ながら面白いなあ。ヘッジホッグのWi-Fiがなんか遅いんだよ! Ping値が高い。マッチングにも失敗するといって、ゲーマー音緒がピリピリしてるかと思えば、動画の視聴もままならない。はたしてなにが原因なのか。その原因をヘッジホッグを出て、同じビル内の他テナント、みちかの店とかにも立ち入って状況見ていくというの、大変! だけど、こういう地味な作業が重要なんだよなあ。

その地味な確認作業の果てに発見された、謎の発信機。見事粉砕されて、はたしてこれで問題解決? 監視している誰かがいる! っていうんですが、Wi-Fi遅延、帯域圧迫の原因はこの発信機だったってことでいいんでしょうか。

Wi-Fiはじめネット他のトラブルに、あーだこーだとトライアンドエラーで改善はかるの、私も無縁ではないので、やけに共感できる話でありました。

『星屑テレパス』

あー、あー、瞬さん、よくないなあ。勝つためのロケットづくりを志向して、自分が頑張らないといけないと意気込むのはよいんだけど、それでそんなにピリピリして、イライラして、当たり散らすような態度とっちゃうのはいけないよ。そのやり方は結果的に全体のパフォーマンスを下げる、っていうのは置いておくとしても、チームとして取り組む部活動であるのに、絶望的にチームワークに向いてない瞬。ロケットづくりの要として瞬は重要な存在であるけれど、部活動の主導権を渡していはいけない人間でもあったってことなんだろうなあ。

海果が本当につらそうで、はたしてこの活動の先になにか光明といえるようななにかが見つけられるのだろうか。瞬の見つけた海果のロケットノート。決して海果がいい加減にやってないこと瞬も理解したようではあるんですが、それで多少は態度も軟化させたわけでありますが、けれど今彼女らの置かれた状況、よいとはまるで思えないんですよね。

どこかでなにか、この状況をひっくりかえすようなイベントが発生するのかも知れない。あるいはそうしたことなしに、海果なり遥乃なり、誰かの働きかけが功を奏するのかも知れない。けれど今はちょっとつらい時間が続きますね。決してくじけない海果、その頑張りがいつか彼女の気持ちを切ってしまわないこと願うばかりです。

2021年2月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。これは冬の情景ですね。ゲレンデにでもいかれたのかな? ちょっと厚着して、それぞれ違ったニット帽が可愛らしい。花名が頬を押さえてるのは飴でもなめてるのかな? 奥では栄依子と冠が雪だるまとか雪うさぎとか作って、楽しそうなその様子。見てるだけでも嬉しくなる情景です。

今月は新作ゲストが3本です。

『おかるてっと!』

怖いの苦手なのに興味だけは人一倍なんだ! かくして入部したオカルト研究部。でもなかなか部屋に入れなくって、という渡里かなを呼び込んだのが萌え袖の女の子、ナナ。テンション高いナナと、もうひとりの部員、運上幸と話しながら打ち解けていく? その過程で知らされる、部室にいる幽霊の話。

あ、これ、あっけらかんと話してるナナがそうだな!

そうでした。

見た目から幽霊と間違われてしまった針山あんなとか、なかなかに個性的なキャラクターと、ビビりながらやる時にはやる? 幽霊と思ってたあんなにさわれた! それで全身触りまくっちゃうとかね、こういう勢いいいのはいいですよね。で、かなの体を素通りするナナ! 出会った最初はがばっと肩を掴んでたの、あれ、任意で触ったり触れないようにしたりできるのかい!? でも、こんな明るく楽しい幽霊なら、かなも怖くなさそうですね。

『打ち明けごとジレンマ』

きれいにまとめてきましたね! 学校からの帰り道、同じ電車に乗り合わせたのが幼なじみの女の子。話しかけて、久しぶりとお家に招いて、その道すがらの会話からもう面白い。主役のちーちゃん、畳み掛けるように恥ずかしい思い出を曝露されて、なるほどこの漫画、恥かしいことを打ち明けていくって話なのか。というか、今回はほぼ一方的にカナから曝露されまくってるちーちゃんの話になってましたね。

見られたくない黒歴史ノートを発見されてしまったりして、恥ずかしい思い出を今まさに更新していくちーちゃん。懐かしい友達に会えて嬉しかった、自分のあげたヘアピンを使っていてくれたのも嬉しかった。恥ずかしいこといっぱい知られてしまったけど、違う学校だからノーカンにしよう。嬉しい気持ちと若干の恥ずかしさに胸をいっぱいにしていたちーちゃんが、まさか翌日学校でカホと再会しちまうっていうのな。このくだり、カホの説明に納得しかなくってね、いやもうちょっとにやにやしてしまうようなよさのある場面でした。

今後もちーちゃん、カホに恥ずかしいこと知られてしまうのか。あるいは逆転の目もどこかにあるのか。現時点ではカホ優位ですよね。今後どうなるのか、楽しみにさせられる導入です。

『ドロップ』

15歳になったばかりの雪原夢。扉絵見てね、まさか、まさか死んでないよね!? なんて思ったんですが、ふー、よかった、ぎりぎり生きてました。でも、なぜかこのところ不運続き。命に関わりかねないようなアクシデントに次々見舞われて、でも、バナナの皮で転倒が続くもんだから、シリアス感は薄めですよね — 、とか思ったら、いやいや、これはヤバいよ! 居眠り!? 気絶してる!? 突っ込んできた車に危なくひかれそうになって、いやいや、なかなかにシビアな話なんですか!? いやもう、ちょっと驚かされました。

家に帰れば、天使のリリーが待っていた。悪魔に狙わている夢を助けにきてくれたっていうんですが、ここでショッキングな情報が! さっきの車のくだりで、夢の守護霊が死んだって! これまではぎりぎり守護霊が守ってくれてたのか。というか、守護霊って死ぬの!?

夢を狙っている悪魔の子たち、リリーのこと落ちこぼれとあざけって、やけに強気であるけれど実力あるのは威勢のいいクドラじゃなく、大人しくて弱気なルナリアの方なのか。基本、ルナリアの方が真面目なのかな? クドラときたら、夢の持ってたチョコレート欲しさに撤退を決めるくらいですからね。ある程度ぬるめの悪魔たち。はたしてリリーは彼女らから夢を守れるのか、というところで、落ちこぼれのリリー、夢をまもる過程で自身もまた救われそうな予感させてくれますね。悪くないですよ。

2021年2月8日月曜日

『まんがタイム』2021年3月号

 『まんがタイム』2021年3月号、一昨日の続きです。

『ご主人様!確保します♡』

今回冒頭からえらいことしてるマミさん。娘の使わなくなった服やらいろいろもらいうけて、なにするのかと思ったら自分で着るのか! というか、小学生の服、着られるのはものすごいな。でもピッチピチのコマ、腹出とるよ?

今回、本編はメイド喫茶の皆で作るイメージDVD。メイド個々のイメージビデオを作って売ってるっていうんですが、監督やってる、というかアドバイザー? コトコがすごくいい表情、動きを見せてくれて素晴しかったですよ。

この漫画、キャラクターの可愛さ? 魅力を強く押し出してくる、もちろんそれが売りでしょうから当然なのですが、それにしても魅力的だよなあって。マミのベストショットに親指ぐっと立ててるコトコとか最高でなくって? さらに続く編集中のコトコ、さらにマミのエプロン姿など見どころをがつんと押し立てて、いやもう目にも鮮やか、とてもいいんですね。

でも見た目だけじゃない、ちゃんとエピソードも面白くって、マミの得意分野とかね、まさかの私人逮捕。あの流れのコミカルさ、たまらんものがありました。加えてさらに、マミの特典映像にツッコミいれずにおられないココ。そしてラストのシビアなコメントまで、いやもう、こういうセンス、すごく面白かったです。

『テレパス皆葉と読めない彼女』

ほんと、素晴しいよな。首が寒いという皆葉を思い、ついついマフラーを買ってきてしまった澄花。でも急にプレゼントとか変に思われたらどうしよう。ちょっと自信の揺らぐ澄花がいるかと思ったら、皆葉は皆葉で女子から話しかけられて勘違い、舞い上がってつきまとってという事例を知って、これ自分のことでは!? と不安つのらせている。

ふたり、えらいタイミングで、それぞれえらいもん見ちゃったもんだなあ。

ここからのちょっとしたすれ違い。でもこの漫画がいいなあって思うの、ちゃんと人物が自分から動いて、問題事象の解決しようとするところ。今回だと、勘違いしてるかもと自信なくして澄花を避けた皆葉のこと、ちゃんと澄花は追って、話して、誤解や不安の解消に働きかけた。この、ちゃんと話せばこじれないでしょ! と思うようなところ、澄花はちゃんと話して問題をクリアしていく。素晴しい。素晴しいわ。でも、それだけちゃんと対話してなお心の底にくすぶる不安。自信の揺らぎがあると描かれるわけですよ。

これ、できることをきちんとやった上で、それでも解消できないものがあるんだってことですよね。ええ、言葉でのコミュニケーションを尽くして、それでも通じあえない不安が残ったとき、それをどうおさめればいいのだろう。

皆葉はテレパスで人の心に直接触れることができるけれど、澄花にだけは届かない。届かないからこそ届けたい思いのあること。わからないからこそ知りたくなって、そして時には不安にさいなまれることもある。そうした人の心の機微を丁寧に描いて見事だと思います。皆葉の、澄花の交す言葉が、そして澄花の言葉以上に切実に物語る表情、視線にしたたかに打たれて、もうまいってしまっています。

『午前0時のおねだりごはん』

今回はおねだりごはんというよりも、米沢兄妹の小さなパーティといった具合ですね。兄の小説がドラマになります。そのお祝いの食事会を開きたいと米沢からお願いされて、米沢さんちょっとツンデレ風味だ! でもそれも可愛いですよね。というのは置いておいて、兄も妹もそれぞれに相手を喜ばせたいと思いめぐらせているのが素敵なんですね。

兄貴は牛喰と一緒に街に出て、これ妹へのプレゼントを選ぶの口実にしてるけど牛喰のこと口説きたい、そんな思いもまじってますよね! そんな兄貴のくすぐりをかわしながらの牛喰。思いっきり距離置くところとかほんとに面白かった。兄貴さん、あんまししつこくしたら逆効果になりますよ!

兄と妹のプレゼント、それぞれがそれぞれに同じように思い、同じコンセプトで選んでくるところ、それもよかったのですよ。似たもの兄妹。感情そのままに出してくる兄と、基本クールに振る舞おうとする妹で、表現のタイプは違うんだけど、でも根っこのところは似てるんだろうなあ。そんなことがわかるプレゼントのチョイスとか、それから牛喰のご飯を食べてるときのあの顔! いや、気持ちの触れ合う、その様にあたたかみ感じさせるいいエピソードでありました。

ああ、そうそう。プレゼント選びに気合いを見せる牛喰の、先輩のためなら! って書き文字。いい字ですね! 線のかすれ、文字の配置。またその字形、書きぶり、踊るように高まった牛喰の気持ちをよく出していましたよね。こういう字が書けるの、ほんとすごくいいですよね。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

今回から登場の新人さん。浅井真由さん。めちゃくちゃ可愛いな! 気象予報士の資格はないけどカメラの前で伸び伸びと自分を表現する琴音と、予報士はじめ大量の資格を持ってるものの自信に欠ける真由。ふたりそれぞれキャラクターの持ち味、強みと弱みを対照的に配置して、そしてこのふたり、意気投合してそれぞれに影響しながらやっていくことになるんかな!? いいんじゃないでしょうか、素晴しいんじゃないでしょうか。ほんと、これ、わくわくの展開だと思いましたよ。

真由が大量に資格を取得しているの、これ、自信のなさの反映だったんですね。こういうキャラづけ、うまいなあって思った。資格があれば自分のやることに自信を持てるのではないか、そう思ったもののうまくいかなくて、それがコンプレックスになってる。でも、牧たちの話によれば、琴音も最初はこうだったんだ。それが現場現場で体当たりで自分の扉を開いていったんだなあ。その先に今の琴音の笑顔があるというの、これは胸に迫るものありますね。ああ、頑張ってきたんだなあ。

そして今回はというと、公開収録の前説に琴音と真由、ふたりで着ぐるみにはいって踊ってほしいって、奥田からのちょっとしたムチャぶりってやつですが、でもこれ、真由に成長のきっかけを与えたい、そんな気持ちも見え隠れしますよね。そして案の定、琴音が買って出ましてね、真由も引っ張られるかたちで参加することとなって、ああ、ふたり頑張ったじゃないですか。できなくってもどーんと飛び込んでいく琴音に、自信なくとも実は結構ちゃんとできる真由。ああ、いいペアじゃないですか。

かくしてミッション大成功。ともに達成感を味わうふたりの姿、その表情なんかも、素晴しいものありました。

真由さん、今回だけのゲストキャラクターじゃなかったらいいなあ。見た目といい雰囲気といい服装といい、正直完璧だと思う。狙い撃たれてるのでは、そう思うほどに直撃なのです。

2021年2月7日日曜日

『まんがタウン』2021年3月号

 『まんがタウン』2021年3月号、一昨日の続きです。

『立ち呑み布袋でもう一杯』

立ち飲み屋だからといっていいんでしょうか。ウチは間口全開ですからっていうの、この換気抜群の店構え、昨今のご時世にはよさそうですけど、もう単純に冬は寒い。この状態でエアコン全力っていうんですから、結構電気代とかかかるんかも知れませんなあ。お店も大変。というか、エアコン全力のコマ、この漫画でこんなダイナミックな見上げ構図、見る日がくるとは思いもしませんでした。

しかしこの店、なんか面白いシステムありますね。いや、システムなのか? たまたまそういう了解で折りあっただけかも。お客さんが持ち込んだお酒、店に差し入れて店はそれを販売するっていうの、うおお、独特! 持ち込み料とかとるところありますよね。いってみれば、これもそんな具合なんでしょうか。

今回のお酒はテキーラ。ロックでやってるの? あれ、めちゃくちゃキツいでしょう? 白瀬は一杯でとりあえず休憩。二杯たて続けはさすがにしんどいっていうんですが、店長はジョッキでやってるの!? ヤバい、ヤバい、この人どんだけ強いのか。でもって続けてジンとくる。この持ち込みのお客さん、強い酒、スピリッツ系が好きなんかな。ともあれ、こうしておごり? お酒をご馳走するっていうの、たしかに飲み屋なんかじゃ見る情景で、自分も昔おでん屋にいってた頃なんか、大将にビール一杯、みたいなことやったりありましたなあ。

そんな飲み屋のノリ思い出させてくれた今回の立ち呑み布袋。飲み屋というのはただ酒を飲むだけの店ってわけじゃないっていうの、こういう交流があるから楽しかったりするんですよね。

『君と銀木犀に』

葉介と泉。ふたり、性格というか好みの傾向というか、その現れ方というか、それが結構対照的だったりするから面白いのか、なんて思わせてくれた今回。勉強は好きじゃないけど、自分の人生の選択肢を増やせるから頑張って取り組む、そうした考え持ってる泉と、好きなことに打ち込みながら勉強はぼーっと過ごしちゃうみたいな葉介と、ほんと対照的。けど、その違いから自分自身を振り返ってみたりするのがね、自分自身の模索をおこなう年頃にいる彼らにとっていい刺激になってるんだろうな。いい友人関係を築けているなあって思うんですね。

そしてもひとつバレンタインの話からね、おいしいものを食べた時にこれを食べさせたいなあって思うのが好きな人なんだって話になって、葉介が泉のことを思ってるのがわかるようになってる。このね、BL的な意味じゃあないよ? 葉介が泉のことが好きで、大切な友達と思っているのが自然にさらりと語られているわけですよ。そのさりげなさ。沸き立つような好きではなく、自然と心のどこかに大切に息づいている、そんな好きが描かれたのだなあ。

読後感が素敵です。

『夜明けのふたりごはん』

正社員になったすばる。夜勤だけでなく日勤の日もできて、それですれ違うほたるとの生活? ってほど大げさな話じゃないんですけどさ、これまでのリズムが噛み合っていた生活から、また違った暮らしのパターンができて、それですばる、ルームシェアをする理由がなくなったって?

いや、でも、気遣いなく暮らせているなら別にルームシェアを解消する必要もなくない? 手狭になったとか、一緒に暮らせない理由ができたとか、そういうのでもない限り、このまんまでも問題なくない?

そんなこと思っていたら、ああ、すばるにちゃんと存在価値ができましたよ。いや、本人もつっこんでますけどさ、そんな即物的な価値でいいのんか!? いえいえ、起こしてくれるから、コーヒーいれてくれるから、それが価値じゃないんだよ。一緒に暮らして、おかえりと迎えてくれて、その関係の、つながりのあるからこそのふたり暮らし。ええ、これこそが理由っていうの、ほっと安心させてくれて、ああいい関係ですね。ラストの情景も、そんなふたりの距離感がほのかに浮き立つ、とてもよいものでありました。

2021年2月6日土曜日

『まんがタイム』2021年3月号

 『まんがタイム』2021年3月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』、愛妻弁当でありますか。桜でんぶで描かれたハートマークに相好を崩している部長代理、ほんとうにしあわせそうでいい表情なんですね。今回のテーマは弁当である模様。『レーカン!』天海さんはエロ猫のキャラ弁、『花丸町の花むすび』花子は頭くらい大きなおにぎりであります。『冷めないふたりのひとりご飯』夫編開始の告知カットもございます。

『茨城ってどこにあるんですか?』

まだ鈴子が茨城に慣れていなかった頃が語られて、このお出かけスタイル、すごく可愛いですよね。で、このおしゃれお姉さんを自転車に乗せて全力疾走させる多恵ちゃん! このへんもまだ互いに馴染みがなかった感があるというか、多恵が容赦ないよな! で、ちょいウソ、冗談でからかうのね。ここでの素直そのものな鈴子から、続く現在のちょっと調子にのってみせる鈴子、変化の度合いが見えて実によかったなあ。

で、驚かないといってた矢先にどえらい驚く鈴子。ほんと、いい感じに振りを回収していってくれますよね。

今回、鈴子も茨城に住んじゃえば? そういわれてね、どんどん勝手に話を進められてしまってね、そこに多恵がどーんと助け船出すじゃないですか。おお頼りになる! この時の多恵の、鈴子お姉さんが近くに住んだらきっと楽しいという気持ちと、やっぱり東京の風を運んできてほしいって思いが戦う瞬間、この子の素直なところ出ててほんとよかったと思うんですね。

しかし、多恵の鈴子に対する憧れバリバリなところ。素晴しいと思う。この子の素直に気持ち向けてくれるところ、可愛いんですよね。

『瀬戸際女優!白石さん』

映画に挑戦する白石。本気で恋してる表情が出せていないと指摘されて、あー、ちょっとショックなんですね。その時の白石の心情を冷静に指摘する岬、このシビアさ? クールな感じあっていいですよね。続くふたりの反省会もいい。というか、今撮ってる映画について原作ファンが話してるの耳にして、自分はイメージ違うといわれてる白石ね、ショック受けてたのが、中性的じゃないっていうの、女性としての魅力あるじゃん、スタイルいいじゃんかってことだとわかって嬉しそうになるんな。この時の表情、最高にチャーミングだったと思います。

岬の家に訪れてふたりで役を詰めていくところもすごく面白くて、子供にわいわい話しかけられて、というかままごとの配役決められておさかなやさんにされてるのに揺らがない岬よ! ほんとおかしい。で、ここからやはり役者という仕事に入れ込んでいる岬のシビアさからの踏み込みがかっこよかったんですよね。ええ、ふたり、以前は仲がどうこうみたいにいわれてたけど、ともに戦う同志って感じになったじゃないですか。

この意気投合したふたりの、役づくりを超えた仲良さ見せてくれるところ、すごく面白かった。というか、白石さんは真島監督のこと眼中になくなっちゃったみたいだけど、それでいいんですか!? いや、私的にはオッケーです。

『秘密のお姉さん養成ノート』

すごいもの見せられた気がする! 主任が家では眼鏡をかけてると知ってテンションあがる蛍。今度つけてきてくださいはいいとして、そして叱ってください!? わからんでもないけど、そんなへきが!? いや、この子についてはこのくらいは今さらですよね。すごかったのはここからで、斜めうしろから見るレンズを通して見る景色、そこに視界の共有を感じるという蛍のガチさ加減。いやもう、この子の癖、いっぱいいっぱいいろんな方向に広がりまくってるよな。

この子が訪れた眼鏡屋の情景もすさまじかった。素敵な眼鏡お姉さんに大興奮するのはいいとして、耐久フレームですよ。座っても壊れない? 試してみていいですか? からの、眼鏡かけて横になって、座ってみてください!!  って、すごい! 顔に座れって!? 自分にはこんな発想出ないわ。いやもう、お姉さんも困るよな。いやもう、蛍のこと、その発想、ちょっとすごいと仰ぎ見る思いがしました。

眼鏡に興奮する蛍。眼鏡を買って嬉しい蛍。そして店でね眼鏡の試着してる蛍、どの蛍も素晴しく可愛かったですよ。自信持つがいいよ。そして自宅でくたびれてる主任。その姿もチャーミングですよ。自信持つがよいですよ。

『良倉先生の承認欲求』

めちゃくちゃ面白い。上枝先生と、同人誌即売会の打ち上げもかねて? 映えるカフェにいくんですけど、ここで度々出てくる美少女変換良倉! 最高だと思う。でも、上枝良倉でのペア行動、これもまた最高で、いやもう、ナイスカップリング反応です! 美少女化なんてなくてもいい!? あの、上枝のとなりでウキウキ高揚してる良倉とか、もう絶品だったですよ。

さて、今回の面白いの、ここからですよね。いった先で、まさかの生徒と遭遇ですよ。しかも水元と氷高。先達て仲なおりしたふたりですけど、もうほんと氷高がすごい。今回ふたり、ぶんちょー紳士オフ会しているっていうんですが、氷高がぶんちょー紳士の訪れた場所を特定してるってのは以前にも語られてましたけど、そこから行動範囲を推測。さらに過去の傾向から訪れそうな店を先読みして、実際このカフェにきたっていうんですよ。

やべえ、そろそろ先生、身バレしそう。あまりのアグレッシブなファンを前にして、嬉しかった気持ちもふっとんでしまった良倉。それにしても極端だよ、先生! もうこのカフェでは撮影できない。ほんと、ちょっとした対決じみた展開になってきましたね。先読みする氷高に、その裏をかく良倉。いいライバルができましたね! って、ライバル? 本当、この新しい関係性、面白かったです。

2021年2月5日金曜日

『まんがタウン』2021年3月号

 『まんがタウン』2021年3月号、発売されました。表紙は『新婚のいろはさん』。あざなわはカウンター席にてラーメンを食べるふたりなんですが、あのいろはの様子、すごいですよね。割り箸を元気にぱっと割りました。その大きく開かれた手、勢いよく割りましたね! ってのがわかるわけですが、これすなわちラーメンを前に高まる気持ちってやつですよ。その見開かれた目も、口もとの様子も、すべてがラーメンに対する期待を物語る。素晴しい、そんな瞬間が切り取られたイラストだと思います。となりでチャーシーに箸をつけるはじめもいい、そしてそんなふたりの様子に目を走らせるあざなわ店主。ええ、このバランス、見事です。

今月は新作ゲストが1本です。

『食欲しか勝たん!』

タイトルからまったく内容を予想できない系の漫画だ! まさかこのタイトルでアイドルものだとは思いもしない。3人組のアイドルの、末っ子ポジションの女の子、相守こころ。デビューコンサートのステージにて、満員の500人を前にして脳裏に浮かぶはハンバーグ。

ああー、そういうこと! なるほど、食欲がなによりも勝ってしまう、そんな子の食欲に抗いつつも抗いきれない、そんな様子が描かれて、ふと口に出してしまうハンバーグへの思いも、ファンたちには好意的に誤解してもらえて大成功! これではいかん、ステージに集中しようと思っても、まるで集中は続かなくって、まさか歓声がハンバーグを焼く音にしか聞こえないって!

いや、でも満場の拍手はね、天ぷらあげてる音に聞こえるんですよ。ほんとですよ。なるほど、それのバリエーションだなあ。今度、そう思って聞いてみたいと思います。

しかし、この子の内心わかって見れば、わりと酷いあの表情も、ファンからすれば感極まって涙をこぼす、そんないじらしさになってしまう。そんな誤解が生み出す美しい表層の物語と、その向こう側にある食に突き動かされる少女の姿。皆にすまぬと詫びながら食べるハンバーグ。なんかこれ、にやりとさせる、そんなラストでした。面白かったです。

『部長と2LDK』

菜々と暮らすようになっていろいろ変わった部長。よく変わったところもあれば、駄目になっちゃったところもあってという、その悪い方が今回のトピック。そうかあ、自堕落になっちゃいましたか。部屋が荒れる荒れる。そんなこといわれて、私のせいですかと抗議する菜々のその気持ちはよくわかります。でも気合いいれて片付けようとしたところに『おでん戦士』流されて、思わず見ずにはおられない部長。なんだよう、ほんと、可愛い人だよなあ。

菜々の妹、葉子が遊びにきます。ここからの葉子の大活躍! なんとか、自分をちゃんとした人間と思ってもらいたい部長の悪あがきが可愛くて、そしてよくよくわかってくれる妹葉子。相手が姉だもんだから、ほんと、容赦がないよなあ。そんなこんなで、部屋の片付け主導してくれて、さらには常備菜についても指南してくれてと、すごく頼りになる葉子なんですが、対照的に姉! 部長と一緒に脱線しちゃったりしてね、いやもう、やっぱり部長変わりましたよ! でも、この気の抜けたようなところ? いい変化だと思いましたよ。

今回、妹葉子に対し部長の気持ちが揺らいだんじゃないかってちょっと嫉妬しちゃう菜々がよかったですよね。どんだけ部長が好きなのか。そして妹への対抗心からか、ちょっと頼れる菜々になってみせるところ。ああ、掃除のとこでも妹が姉の操縦についていろいろ示唆していましたよね。これも、そうした姉の一側面。まだまだ知っていくべきところ、多そうなふたりです。

『新婚のいろはさん』

はじめくん、スーツだ。なにかと思ったら、専門学校でマンガについて教えようというんですね。しかし割りと自信がないっぽいはじめ。専門の生徒なんて絶対自分よりうまいとか、謙虚なのか卑屈なのか、しかしそんなでもいざ教えるとなれば、なにをどう語るべきか自分のなかにひとつ芯のように通ってるところがあって、しかもそれを余すところなく伝えようとする熱意が見える。

これ、いろは相手のリハーサルだからなのかな? 結構余裕があって、自信もしっかりあって、頼もしさ感じさせるはじめですよ。だからこそでしょうか、思ったようにいかなくて落ち込んでるその姿、落差が大きくて面白く感じられて、いやはやいろは相手のしっかりしたはじめは位置エネルギーを高めている、そんなプロセスだったのかも知れませんね。

でも、落ち込むはじめとそれをなぐさめるいろはと、ふたりのその様子は気持ちの通いあっている、そんな風に感じさせてくれて、こりゃもう理想的というか、ほんとうらやむような関係です。でもってはじめ、ちゃんと回復してね、しかも次にはこうしようって反省からの躍進感じさせるそんなラスト。素晴しいじゃありませんか。で、これがほんとに立派だからこそきつねうどんも映えようってもんですな! いやもうこのナンセンスなきつねどんの表情。いかしますよ。素晴しい。

『あの世で猫になる』

不動産屋のせいで猫扱いされている地縛霊。なんだかんだで同居する朝倉さんとはうまくやっているようで、人間扱いはされないけれど可愛がってもらえるのは悪くない? そんな様子のタマが可愛くて、そしていろいろと朝倉のこと気遣ってるところもね、すごくいいって思うんですね。だって、猫好きだけどアレルギーがっていってる朝倉のこと気の毒がって、精一杯猫のふりしてるんですよ? 身を削って奉仕する。その様子、その表情、胸を打ちましたよ。

さて今回はさらなる秘密の同居人。それはなんとネズミだっていうんですが、もうめちゃくちゃ面白いよな、ネズミはそれ実体なんだ。しかも人の言葉を操って、なにもの!? と思ったら、ここでもまたあの不動産屋か! 部屋についてる悪霊をネズミの中に封じました。2年ほどで寿命がきますよって! ほんと、あの不動産屋、大島、ろくなやつじゃないな。ほんと面白い。こういうところ、作者の持ち味、よくよく出ていたと思いますよ。大好きです。

このネズミ、なんだかんだでタマのいい相棒になりそうですね。悪霊だとかいってますが、今回のやりとりしてる感じではそうそう悪いやつではない模様。というか、大島が一番悪辣に見えるよな! ともあれ、いいキャラクター加わって、さらに面白くなりそうとわくわくさせられます。

2021年2月4日木曜日

『まんがホーム』2021年3月号

 『まんがホーム』2021年3月号、昨日の続きです。

『歌詠みもみじ』

ああ、電車で寝過しちゃいましたか。目覚めたら見知らぬ駅。しかも、もみじに千恵、ふたり揃ってというからめずらしい。うっかりしちゃいましたね、千恵さん。でも、ふたり身を寄せあいながら眠る様子、ほのぼのとして、これもまた青春の一ページ? 無軌道が許される若い日の小冒険、そんな感覚が悪くないエピソードでした。

というか、高校生でこういうのあるのかわからないけど、大学の時分、寝過ごしたわけじゃないけど、電車に乗って延々乗って、海を見て帰ってきたこととかありました。特に意味もなく不意に日常から外れたかった。でももみじたちはちょっと違いますよね。寝過ごした、遅刻確定だ、これはこっぴどく叱られる! というので、もういっそ休んじまおうって! もみじさん悪い子だなあ! でも、そんなもみじが好きなんですよ。

真面目な千恵と、いつもいろいろやらかしちゃってるもみじ。ふたりの性格の違い、日頃の行動の違いが結果に影響してくるのが面白かったんですよ。サボってのびのびしてるもみじと、えらいこと罪悪感に苛まれる千恵。この対比よ。さらに、千恵のことはみんな心配してくれるのに、もみじときたら、サボりだろう、ずる休みだろう、夜更ししたな、などなど、あー、きっともみじさんには実績があるのだね? ほんと、面白かったです。

ちょっとした小冒険。リフレッシュしましたか? このもみじの笑顔、最高だったと思いますよ。千恵は身が細る思いだったみたいですけど。そしてラストにふたりの親の反応ですよ。ああー、千恵よ、愛されてますね。うん、日頃こうしたことやらない子だから、むしろ逆に心配が先に立ったのでしょう。そして対照的なもみじの結果! いやもうあんなに怯えるもみじとか、はじめて見た気がします。でもこれもまた親の愛ですよ。もみじさん、しっかり怒られておきましょう。

『うちの秘書さま』

バレンタインデーがやってきました。はじめは憂鬱。きっと七瀬が手作りするからって、もうめちゃくちゃ面白い。我が身可愛さから市販でいいよといったらね、心配してくれてありがとう、きっと手作りしますとやる気を出させる始末。そしてこの絶望クッキングに田中さんも参加して、これは大丈夫かと思ったら、どっちもどっちか! なんでそんな煙があがるの? なんか直火にかけた? いやもう、おそろしい顛末ですよ。

今回、メイドがめっちゃ頑張ってて最高でした。いっちょまえの口をきく七瀬にめっちゃ圧をかけてくる! 最高では? しかもメイドのクッキングレッスン、一番最初がキッチンの掃除っていうの、もう笑いがとまらない。で、マカロン作ろうとしてたと聞いてめっちゃ圧。思いつきでアレンジしようとする七瀬に100年ほどはやいとめっちゃ圧。いやもう素晴しいの一言でした。というか、七瀬、まずは基本に忠実にですよ!

田中さんは、料理こそは苦手だけど、手先の器用さ、造形の確かさ、こちらはほんと間違いがないようで、チョコレートで作った造花! すごいな、これは才能だ。と思ったら、ここからのメイドたち! ほんと面白い。譲れないポイントだったんでしょうね。チョコの城づくりに燃えるその姿、最高に素敵でした。

2021年2月3日水曜日

『まんがホーム』2021年3月号

 『まんがホーム』2021年3月号、昨日の続きです。

『恋はリベンジのあとで』

否応なしといったらいいんでしょうか、泉と石田、むしろ積極的に会いたくない、そう思っているはずなのに、こうして出会ってしまう。石田は恋人から距離を置かれ、かつ仕事の都合で長期出張、静かに暮らしている(?)というのですが、ふと必要なもの、ゴミ袋を買いに出てしまったら泉と遭遇ですよ。それですぐさま身を隠すんですけどね、泉に気づかれてしまっていて、泉いわく最近誰かにつけられている気がしていた。いや、それ本当に石田なのか? いや、まあ、なんか泉の職場でもあやうく出会っちまうところでしたよね。実際、石田なんだろうなあ。

これ、泉が恋の予感とかいってますけれど、本当か? 本当にそうなのか? 少なくとも石田はそう思っているのか? 復讐の序章とかゆうてもいますが、いずれにしても難儀なことになりそうなふたり。とりあえず、静けさに耐えられなかったのが災いした石田。墓穴を掘るのが定番になってきていますね。

『座敷童子あんこ』

今回は鍋がテーマなのか。幸太になに鍋が好きかと聞いたら、返ってきたのがねこ鍋。いや? その質問に、それ答える? ってところも疑問ではあるんですが、あんこがヤバいこと想像していて、いやほんと、このコミュニケーションの成立しているようでしていないところ。すごく面白かったです。

鍋の具材の買い出しのはずが、海であんこうを獲ってくるというあんこの奇行があったけど、それを霞ませる幸太の親父さんのパワーがすごい。鍋と聞いて、具材の可能性に妖怪が勘定されるとか、ちょっと普通じゃない。さらにはあんこう鍋というの、幸太へのメッセージであんこ鍋とか打っちゃったもんだからまたまた誤解が広がって、でもってここでねこ鍋が絡んでくるとかね!

ほんと、面白かった。今回は読みごたえある系でした。

『2年B組オネェ先生』

ああ、最終回ですよ。これ、夢の学校生活だよなあ。みたいなこと思いながら読んでいたのですが、今回、ラストには生徒の進級を祝ってのサプライズパーティを開きますとか、ほんと、こんな学園生活、ちょっと経験できるものじゃありませんよ。でも教師を集めての企画会議では、もっと奔放なアイデアがどしどし出ていて、ああー、教頭が抑えちゃいましたか。ドレスコードとか鬼ごっことかは別にいいとして、執事エスコートはなかなかにちょっと惜しい企画だったと思います。

このサプライズ。教師側はパーティを仕掛けたわけですが、宗次郎の受け持つクラスでは、浩介が中心となって宗次郎へのプレゼントを用意していたっていうんですね。ああ、これすごくいいですね。クラスの皆のメッセージが添えられたアルバム。そこには自分たちの変化や楽しかった経験が綴られて、そして感謝の気持ちも。

姉崎先生はちょっと風変わりな先生。でもこうして皆に受け入れられて、皆と一緒になってクラスを守り立ててきた。それが見事むくわれたんですね。ええ、いい最終回でしたよ。

2021年2月2日火曜日

『まんがホーム』2021年3月号

 『まんがホーム』2021年3月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、らいかがですよ、バレンタインデーですよね、チョコレートの入っているだろうラッピングされた箱を差し出しているんですね。これ、すなわち渡す相手は竹田くんでしょう。ちょっと頬に赤みのさして、けれどどことなく自然さ感じさせる表情は、こうしたことが特別で、だけど素直に気持ちを伝えられる、そんな関係であること感じさせてくれるのですね。他に『孔明のヨメ。』、『天国のススメ!』、『ヲトメは義母に恋してる』のバレンタインイラストがございます。

『孔明のヨメ。』

劉備軍本隊と別働隊が合流を果たし、疲れきった兵たちも船に収容されてようやくの休息でありますね。同盟を申し入れるためやってきた孫権の使者、子敬も見事にダウン。劉備の奥方、糜夫人を守りきれなかったことを悔やみ、甘夫人と阿斗に付き添い続けていた趙雲も月英の交代を受けて即ダウン。

みんなどれだけ限界だったのかってのがわかりますよね。ようやっと一息つけた、というのでどことなくのんびりとした雰囲気もただよいはじめているわけですが、あちらこちらに負傷者があって、誰も彼もが疲れ果てていて、そして甘夫人の糜夫人を惜しむ嘆きなど、命からがらの逃走であったこと、いやおうなく感じさせられる思いです。

そして、この局面にあって劉備、どことなく甘さのあった劉備が、覚醒を果たしているというのですね。江夏を差し上げていもいい、そう申し出る劉琦に対し、それはダメだと即答するところ。これまでの劉備と同じ反応かと思わせて、その後が違ってくる。的確な情勢把握から、次へと繋がる提案まで、ああこうして方針さえ決まれば、それをいかに実現するか、孔明の出番となるわけですね。

で、ここで孔明がダウン。ほんと、みんな限界なんだなあ。と、ここで劉備の超人っぷりが光りますよね。この人、どんだけ元気なのか。

『スナックあけみでしかられて』

バレンタイン目前にして、スナックあけみでは節分で盛り上がっています。そんな中、乃里が来たるバレンタインに向けて力をたくわえているんですよ。いやあ、末おそろしいといっていいのか、あるいはこれだけ年若くしても女子とはこういうものなのか、鈴木先生を出し抜きたい、店で使ってもらえるものじゃないとマウントがとれないと、この物言い! おそろしい。いやはやテリブルな女子であります。

これ、他の誰かに差を見せつけてやりたい、そういう思いもありながらも、基本にはあけみに喜んでもらいたい、そういう気持ちがあるからいじらしいですよね。なにがなんでもあけみが大事。そんな様子が、策を弄するこの子を嫌味には感じさせないっていったらよいのでしょうか。そして乃里の辿り着いた結論が、おお、いちごサンド! あけみさん専用と宣言することで、おお、皆にマウントだーっ!

でも、ほんと、ほほえましい。いい子ですよ、この子。

『天国のススメ!』

笛の流派の次期宗家。家に伝わる伝説にいわく、家宝の笛から美しい音をきくことができたものは、一流の奏者になれるのだそう。しかしその若者が聞いたのは、笛の音どころか、きれいな音が出せないという嘆きの声。

ここで太一に相談が持ち込まれるわけですが、この声というの、笛を通じて自分の心の声? 思いが返ってきていたりするのかな? なんて思ったんですよ。伸び悩んでいる、その思いが笛から返ってきている。そんな話ね? でも、違いました。実際にこの家には笛の精霊がいて、その精霊の声が聞こえていたというんですね。

次期宗家、若様は自分がうまく奏でてやれないせいで、笛がうまく鳴らしてもらえないと嘆いている、そう思っていたんですね。だからなお落ち込んでいた。でも実は違っていた。笛自身も力を尽くして、よりよい音を目指している、その自分の力のなさにメゲていたというのですか。

いわば、若様が苦悩していたように笛もまた苦悩していた。このともに苦悩しつつ伸びていこうとする、笛と奏者とのパートナーシップ。その結び付きの描かれたところ。そうか、人と楽器がともに研鑽をつみ、ともに育っていくのだなあ。そうした様に、なにかすがすがしい、そんな思いさせられたのでした。

2021年2月1日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年3月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年3月号、昨日の続きです。

『魔王の娘からは逃れられない』

新パターンが続きますよ! 今回は、なんとルルがこっちの世界にきてしまってもう大変。ショーコの学校を自由きままに闊歩するんですが、見た目は可愛いちびっ子ですからね、ショーコの友達も当然警戒なんかせず、普通に当たり前に話しかけて、ヤバいよヤバいよ、機嫌を損ねたら死人が出ちゃう。ほんと、この冷や冷や、そうそうないスリリングな状況ですよ。

委員長も再登場。この人は、ルルのこと知ってるから、もうバリバリ警戒しますよね。でも傍若無人なルルにちょいとお小言めいたこといっちゃったものだから、ああー、機嫌損ねちゃった! でも拘束ですみました! ルル様、お優しい! いやほんと、空を飛ぶ、ドアをぶっとばす、気まぐれにそこらの生徒に怖ろしい能力を付与したり、野球部相手に魔球投げたり、これ見てるぶんには面白いよなあ。ただ、やっぱりいろいろヤバい。まかり間違うと死人が出るもんなあ。

ルルがショーコの世界にきた理由、ショーコのこともっと色々知りたかったって、この素直に懐いてる感じがすごくほのぼのと感じられて、ああ、いいじゃありませんか。一歩間違えると死人が出ますが。実際、ずっとショーコが災害級のルルの振る舞いに冷や冷やしてるの、死人が出なくてよかったって安堵してるの、知ってるからこそ怖ろしいってやつですよ。ほんと、なにも知らないまわりのみんなは気楽なもんだ! でも、なにごともなく、いやいろいろぶっ壊れたりはしたけどさ、取り返しのつかないようなことはなくて一安心。ルルも楽しかったみたいですしね。でも、ショーコ、これがせいでちょっと悪目立ちしちゃいましたね。

『あやしびと』

みぞれの姉、ふぶきが自己研鑽のためちょっと山にこもります。

というわけで、久しぶりにサカサとアヤ、ふたりでお出かけですよ。みぞれ抜きなの、ふぶきの留守中にこの子に接近したら命に関わるからなんですが、ほんと物騒な姉ちゃんだなあ。

今回、アヤがサカサと急接近? なんの気もなしに可愛いとかいっちゃうもんだから、サカサがドキドキ喜んじゃって、この気持ちをね、この子、それとなく誤魔化して隠しちゃうんですけど、ここで素直になったらちょっと違った展開もあるかもよ? でも、それをできないのがサカサの天邪鬼たる所以なんでしょうなあ。

サカサといる時のアヤ、サカサがあんな調子ですからね、いつも以上に無遠慮全開でいくじゃないですか。それがいいなあって思うんです。気張らない、飾らない、思うままにやりたい放題な感じがして、これ、逆にサカサに対する気の置けなさ、気持ちの近さというものを感じさせて、ああ、いい友達じゃないですか。アヤの無遠慮な言葉、そこにはきっと嘘なんてなくって、だから可愛いっていうのも、サカサにもらったぬいぐるみ? これを大事にとっとくっていうのもね、きっと全部この子の本心。サカサ、ほんと喜んじゃってるじゃん。もう、それを変に誤魔化しちゃって、素直に言葉にすりゃあいいのにさ! そんなもどかしさ!

ずっと隠されたままのサカサの本心。この子のアヤに対する気持ちと、アヤのこの子に対する気持ち、その擦れ違いがちょっと切ない。ええ、サカサを応援しています。いつか、天邪鬼としての生き方を超克し、その思うところをアヤに伝えられたらいいですね。そして報われたらば素晴しいですね。