『まんがホーム』2021年3月号、昨日の続きです。
『恋はリベンジのあとで』
否応なしといったらいいんでしょうか、泉と石田、むしろ積極的に会いたくない、そう思っているはずなのに、こうして出会ってしまう。石田は恋人から距離を置かれ、かつ仕事の都合で長期出張、静かに暮らしている(?)というのですが、ふと必要なもの、ゴミ袋を買いに出てしまったら泉と遭遇ですよ。それですぐさま身を隠すんですけどね、泉に気づかれてしまっていて、泉いわく最近誰かにつけられている気がしていた。いや、それ本当に石田なのか? いや、まあ、なんか泉の職場でもあやうく出会っちまうところでしたよね。実際、石田なんだろうなあ。
これ、泉が恋の予感とかいってますけれど、本当か? 本当にそうなのか? 少なくとも石田はそう思っているのか? 復讐の序章とかゆうてもいますが、いずれにしても難儀なことになりそうなふたり。とりあえず、静けさに耐えられなかったのが災いした石田。墓穴を掘るのが定番になってきていますね。
『座敷童子あんこ』
今回は鍋がテーマなのか。幸太になに鍋が好きかと聞いたら、返ってきたのがねこ鍋。いや? その質問に、それ答える? ってところも疑問ではあるんですが、あんこがヤバいこと想像していて、いやほんと、このコミュニケーションの成立しているようでしていないところ。すごく面白かったです。
鍋の具材の買い出しのはずが、海であんこうを獲ってくるというあんこの奇行があったけど、それを霞ませる幸太の親父さんのパワーがすごい。鍋と聞いて、具材の可能性に妖怪が勘定されるとか、ちょっと普通じゃない。さらにはあんこう鍋というの、幸太へのメッセージであんこ鍋とか打っちゃったもんだからまたまた誤解が広がって、でもってここでねこ鍋が絡んでくるとかね!
ほんと、面白かった。今回は読みごたえある系でした。
『2年B組オネェ先生』
ああ、最終回ですよ。これ、夢の学校生活だよなあ。みたいなこと思いながら読んでいたのですが、今回、ラストには生徒の進級を祝ってのサプライズパーティを開きますとか、ほんと、こんな学園生活、ちょっと経験できるものじゃありませんよ。でも教師を集めての企画会議では、もっと奔放なアイデアがどしどし出ていて、ああー、教頭が抑えちゃいましたか。ドレスコードとか鬼ごっことかは別にいいとして、執事エスコートはなかなかにちょっと惜しい企画だったと思います。
このサプライズ。教師側はパーティを仕掛けたわけですが、宗次郎の受け持つクラスでは、浩介が中心となって宗次郎へのプレゼントを用意していたっていうんですね。ああ、これすごくいいですね。クラスの皆のメッセージが添えられたアルバム。そこには自分たちの変化や楽しかった経験が綴られて、そして感謝の気持ちも。
姉崎先生はちょっと風変わりな先生。でもこうして皆に受け入れられて、皆と一緒になってクラスを守り立ててきた。それが見事むくわれたんですね。ええ、いい最終回でしたよ。
- 『まんがホーム』第35巻第3号(2021年3月号)
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