2021年2月28日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号、先日の続きです。

『桃ノ木家の四姉妹』

終わってしまいましたね。両親の海外赴任がきっかけで姉妹4人で暮らすことになったこの子たち。そうか、まだ一年なのか。長女、一葉はほんとしっかりしましたよね。最初はね、家族の引っ越しを知らなくてひとり取り残されたり、またシキの転校先をわかってなかったりと、失敗やらなんやで取り乱して落ち込んで、でもそうした果てにここまでみんなのお姉ちゃんとして成長したんですよね。その過程を見てきたからこそこの最終話、感慨が深いんですよね。

いろいろあって姉妹の絆が、みたいなのはもともと結構仲いい姉妹だったからなあ、シキはずっとしっかりものだし、ニノとミツはあいもかわらずワアワアやってるし、でもやっぱりなんか最初のころとは違ってるように感じられる。それぞれが成長したからかな。この一年で新しい友達ができたり、将来の目標ができたりね、それだけのことで今のありかた、身の処し方からが変わってくるじゃないですか。基本はずっと同じままと感じるんだけど、でもやっぱり変わってきているんですね。成長し、変わっていく、そんな年代ですからね。

姉妹のもとに届けられた鉢植え。叔父さんから由来というか思い出というか教えてもらって、なんとなく納得するわけですけど、唐突といえば唐突ですよね。鉢で育てられる桃の木なんだそうです。桃ノ木家だから桃、というわけなのかどうなのかはいいとして、これを家族として迎えようとするニノね、昼寝、ひなたぼっこの口実だと思うんですけど、4人揃っての横並び、ひなたぼっこする様子、ほんと、とてもよかったです。ええ、いい姉妹でしたね。いい姉妹でしたよ。

『ねことちよ』

ふたりで高尾山にいったんですね。ねこは自分がどこにいくのかわかっていない感じで、ただ連れてこられた、そんな雰囲気なんですが、見るもの見るものもの珍しくて、食べ物、ケーブルカー、ぼーっとしてる風ながらも興味津々なんですね。でも今日乗るのはケーブルカーでなくリフトです。足元がない、イスだけのやつ。前にリュック抱いてるちよが可愛い。最初、はしゃいじゃってるねこが危なっかしくてね、この漫画ですから事故みたいなことあるわけないんですが、それでもちょっとひやひや。で、そんなねこが、鉄塔の支えのところでガコガコなるの怖がっちゃって、そのたんびにちよにくっつくのね。

ほんと、可愛いと思います。

この後、ねこにせがまれておだんご食べたりね、それからねこ抱き上げて遠く東京の街を展望したりね、そうした情景が、なんてこともない普通のことだというのに、すごくいいなあって思うんですね。

そしてさらに上に向かうふたり。男坂と女坂、階段に興味持っちゃったねこと階段は避けたいちよとの攻防、しみじみとした面白さありました。ちよ、勝てたのかなあ。

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