2014年11月30日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年1月号

『まんがタイムオリジナル』2015年1月号、先日の続きです。

『あまかす*あくとれす』、甘糟の所属する劇団の公演。チケットの売れ行きは死活問題である。いや、実際みんなノルマ課されて、それもそうそう売れるもんではなく、結局のところ持ち出しで終わる。そんな話ばかり聞きます。しかしこの劇団、グラビアアイドルがいるからなんとかなってる。いやほんと、前売り完売とかすごいな。けど、それでも万々歳ではないというのがつらいですよね。これからがさらに面白かったです。頼みのグラビアアイドルは全然台詞が覚えられないからというのでプレスコ、事前に台詞を全部録音しておかないといけない。そうまでしてでも舞台にあげる必要があるってんですね。こうした事情、実際の劇団にも、たとえ性質は違えどもあったりするんだろうなあ。自分の知ってるケースだと、オペラの舞台に歌手でもなんでもない芸能人をあげたりしてたなあ。端役ではあるんだけど、いやほんと、あらいかんと思ったよ。そして舞台本番。甘糟が変な風に役に入ってしまって、アドリブでヘビメタオペラをやることになる。この結果オーライ感。そして甘糟の失敗。ほんと、楽しかったです。

『あかるい夫婦計画』、チョウを狙うカマキリを見付けると、ついつい見ちゃうふたり。ノーヘルの原付を待ち構えている取り締まりもついつい見ちゃうのか。ジャマかなとかいってる、そのわかってやってるところが面白かった。それでも見ずにはおられんのだろうなあ。ちょっと気持ちはわかります。そして先輩後輩OLですよ。ああ、38歳おひとり様の温泉旅行。ジャージでダラダラ、ビール飲んでゲームとか、うう、いいなあ、とても素敵だと思います。しかしこうして息抜き毒抜きしながらも、日々の暮らしにストレスがたまっていく。いろいろ大変なのだなあ。あのビーズキットとかね、いやあ、自分だったもっとストレスたまりそう、だってチマチマした作業でしょう? けど、こういう趣味で気持ちを切り替えるの、この人の、頑張って生きてるんだよ! っていう姿ですよね。うん、やっぱりよかったですよ。

『ぎんぶら』は変化中の星、ターニングが舞台。変化中だからターニング? もしかして、健康志向で有名ということは、タニタにかけたりもしてるのかな? ともあれ、この星の健康を求める理由とか実にいい。基本的にみんな駄目なんですね。早寝早起きしたら健康的ってわかってても、ついつい夜更ししてしまうし、食べ物もジャンクなものっておいしいし。ああ、わかる。運動もダルいよね。うん、すごくよくわかる。しかしそれで対策しようとして、日常簡単にカロリー等がわかるようにして、体脂肪もわかるようにして、それが見事にストレスになるとか、副市長さん、泣くほど!? 責められてる気持ちになるんだろうなあ。しかし駄目押しは、健康管理をゲームでする、ですね。ダンスしたりヨガのポーズさせるゲーム。そういう地球の方はさぞ続いたのでしょうね? いやあ、いかしました。この迫力。最高でした。うん、続いてない人の方がきっと多いだろうと思います。

『どす恋!りきしー女』、ヒロイン加奈子の妄想がいかしてましたよ。マネージャーの大野くんが、犬がいいなあ、そんなこといったら、もしも私が犬だったらなんて考える。いやいや、考えるか!? それで照れてテッポウ。もし私が猫だったら。それが四股に反映される。加奈子の乙女っぷり、実際この子、可愛く描かれていましてね、ぽっちゃり系女子の時代がきたのかい? そんな風に思わされるところがありましたよ。しかしこの加奈子さん、カレーは飲み物なんですね。よく噛まないと体に悪いですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第1号(2015年1月号)

2014年11月29日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号、昨日の続きです。

『NEW GAME!』、扉のこの美人さんは誰? と思ったら、八神さん。けどほんと、めちゃくちゃ可愛いな。ボーイッシュ? けどなんかオタク系? サブカルとかいうのん? そんなニュアンスも感じられる可愛さがあって、いやもう、もだえてたら本編でもう一撃を喰らわしてくれる。今回は服装がテーマなんですね。寝坊した青葉。いつものスーツがクリーニングに出しっぱなしだというので、いつもとは違う服を着ないといけない。ゴージャス? カジュアル? 最終的にお洒落さんに仕上がって、可愛いなあ。しかし2週間休んだら、次に仕事とかいきたくなくなりそうだよなあ。自分は2日休んだ後でも仕事いきたくなくなるよ! さてさて、攻略本に載る設定画の話。なんと、そんな裏話が! そして遠山さんと八神さんの衣装です。インタビューだからお洒落しましょう。八神さんの分も遠山さんが用意して、うわ、なんだこの高原のお嬢様みたいなの! うわー! とまあこんな感じに可愛さ濃縮の今回でした。

『ブレンド・S』は、店内に残された忘れ物であります。苺香が見て悲鳴を上げる。なんと成人向けの同人誌。えーと、「縛って果てまで強引ぐマイウェイ」? 思わず投げてしまうほどなのか。プレミア付きの同人誌。興奮する紅葉に、必死で突っ込む苺香が素敵です。見たがる夏帆、けれど妹キャラが未成年には見せられないとがっちりガード。え? 妹キャラ? バックヤードに置かれた同人誌をめぐる攻防なんかも面白く、ほんと厳しいというか、しっかりしてるなあ。そして苺香発案の、お客さんに聞いてまわる作戦。思い付いた時の表情なんか、すごく素敵なんですが、聞いてまわる時はあんな怖ろしげに! どういう性癖を聞き出そうというのか。そして名乗り出る持ち主。おお、なんという素敵な人! ほんと、意外な顛末。面白かったです。

『まちカドまぞく』は、ほんと、ご先祖さま、素晴しきスレンダー。夢に現れるんですね。なるほど、始祖の時点で成績よくなかったのか。そのせいなのか、始祖とシャミ子の会話がもうどうしようもなくアホアホで、最高だな。ゆうこセンサーの説明とか、心の電源! このセンス、この発想が素晴しい。二度寝のくだりから、与えられた情報を案の定台無しにしてしまうところまで、もう完璧です。期待を裏切らない。その失敗にいたる流れなんかも最高でした。もう、お母さん、なにしちゃってんの。なんか、シャミ子のお父さんに秘密があるっぽいですね。そしてラストの洗濯アドバイス。ほんと、いいノリです。いい勢いです。

Aチャンネル』、鬼頭先生、お見合いです! なんてこと! でも、着物姿、すごく綺麗! いや、鬼頭先生は乗り気じゃないんですけどね。鎌手先生が生徒を動員したせいで、学校中に見合いの話が知れ渡ってしまうそのプロセス、感動してる鎌手先生が最高でした。けどこの噂がユー子、るんに届くころには、鬼頭先生がぼけて、みんなでお見舞いにいくとかいう話になってる。この伝達も最高でした。どこで曲ったんだろう。ユー子、るんの間とかじゃねえかなあ。しかし、見合いの相手、まさかの佐藤先生。うわー、すげースーツ。あの、ちょっと気持ちがあがったと思ったら、即下がる。あの流れ、ほんとにおかしかったです。そして問題の写真。さわやかしちさん! うへー! すげー! えらいもんに仕上がってますな。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第1号(2015年1月号)

2014年11月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号、表紙は『ひだまりスケッチ』、2年生たち、乃莉になずなにゆの、って違うよ! ひとり上級生だった! 白いセーター、白いマフラー、白い手袋、白が基調になったイラストの見せるこの冬らしさ。ハイキー調なんだけれど、それが不思議に暖かみあって、この3人の笑顔なんかもとてもよいんですね。綺麗な表紙、綺麗なイラスト。なんか清らかですよね。

『おちこぼれフルーツタルト』、ゲストです。アイドルものでありますね。ということは、『空色スクエア。』ぶりじゃないですか。と、こちらは恋愛メインというよりも、崖っ縁アイドルたちの奮戦記といった様相でありますね。アイドルに憧れて状況してきた新人アイドル桜衣乃は、新人というより卵であって、そしてこの子が暮らすことになるのは通称ネズミ荘、ラットプロダクションの第4寮なんですね。ここには先輩たちがいて、売れない子役関野ロコ、売れないミュージシャン貫井はゆ、そして売れないモデル前原仁菜。一癖も二癖もコンプレックスもある、そんな4人をまとめて売り出そうってわけなんですね。可愛い絵、キュートなキャラクター。売れないと寮ごと解散させられちゃう? ってな危機的状況。名付けておちこぼれフルーツタルト、アイドル番組にこの子ら投入されることになって、はてさてどうなる。いや、ほんと、キャラクター、魅力的ですよ。

『あやかしみっくす!』、ゲストです。神社に住まう妖怪たちと、神社ともどもその面倒を見るお嬢さん、高峰穂葉の交流もの? 狐の野狐、座敷童のシキ、そして巨大魚の悪樓。皆、人との関わりをもつために人の姿に化けているっていうんですね。けど、ヤコ、耳と尻尾が出てるんですが、それでもいいのかな? しかしこのやんちゃなヤコ、この子が意外やあかんたれで、神社の参拝客、優しそうなお婆さんなのに、穂葉の後ろに隠れてしまう。こういう内弁慶の人見知り、これがいいアクセントになってる感じがしましたよ。ちょっとツンデレ風? いや、ちょっと意地っ張りなだけなのかな? 穂葉が去ろうとすると寂しがる。ちょっと子供な感じです。

『アプリル』、ゲストです。アプリルっていうのは、スマートフォンのアプリのキャラクターなのか。ナビゲーションアプリ。タップでコミュニケーションとれたり、会話で天気予報やアラームのセットができたり。けど、ちょっとお節介で、そして自分が寝坊する。そんな、ちょっと駄目っぽい、いや、人間っぽいアプリなんですね。この子ら、ユーザーひとりずつに固有の人格が割り当てられるのかな? アプリルにも上司がいて、失敗すると叱られる。落ちこぼれると、サーバから削除されてしまうそうです。やばい! さて、アプリルが、プリンパフェ食べたさにスマートフォンから出てきてしまうんですね。その時のアプリルのリーダーの台詞、それを部下から、むずかしい事言ってみただけみたいね、なんていわれてるのおかしくて、難しいこと、細かいことはどうでもよくなっちゃいました。とにかくアプリルは出てきてしまった。アプリルの見るもの、知ることは、どれもこれもはじめて、新鮮で、その新鮮さをぱーっと全身で表現するかのような描写、これ、とてもよかったです。イチゴってこんなに甘いのね、そして、これが雨にうたれるって体験ね! なんだろう、ワンダーを感じたんですよ。

『会長様の言うとおり』、ゲストです。ちょっと変わった生徒会もの。校内の生徒の人事を会長の権限で自由に決定できるというんですね。それで人材マニアの現会長、まつりは早速新入生に目をつけて、文武両道、人望も篤いという羽田さんを呼び出して、よりによって生徒会長に任命しようというんですね。って、ちょっと待て、まつり失脚じゃんよ。勢い、ノリのよさでぐいぐいいっちゃうまつり会長に、まつり大好きの副会長なつき。そしてつっこみ役? いや違うな、会長のノリにもほいほいのっちゃう書記のまどか。とりあえず3人でどたばたと羽田さんをめちゃくちゃな放送で呼び出したり、そしてあっさり袖にされたりのコメディ。楽しく読みましたよ。これ、羽田さんは今回だけ? もし続くのなら、次回は違う人がピックアップされるのかな? ともあれ、この羽田さんも重度のシスコンなど、いろいろ癖ある人材なので、今回ばかりではないでしょう。というか、これ、まず続いて欲しいなって思いました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第1号(2015年1月号)

2014年11月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年1月号

『まんがタイムオリジナル』2015年1月号、発売されました。表紙は、クリスマスですね。『ラディカル・ホスピタル』山下さんがサンタクロースの衣装着て、手にはココア? 湯気をあげる温かそうな紙コップを持っています。他には『たよスポ!』たよりがサンタクロースっぽいケープ、手には肉まん、そして『らいか・デイズ』らいかが、サンタクロースっぽい半纏にお茶、って、あ! これ、別にサンタクロースじゃない! 普通のどてらだ!

『よゆう酌々』は年末恒例大掃除なんですが、女将がですね戸田くんの対応に、なんだか結婚してるみたい、だなんて思っちゃったりして、ええーっ! どうしたんですか、女将! 恋愛に向かいそう? それともただの気のせい? 面倒に巻き込まれたくない粧子さんとかいい感じ。しかし女将と戸田くんの関係、だんだんに深まってる、そんな風に思いますよ。愛とかあるのか? 恋とか感じるのか? なんかそんな風ではないんですけど、それでもなにかこれまでにはなかったような近しさ感じさせるんですね。

『満開!Sister』、おお、クライマックスなんですか? たけしの受験が終わり、あとは発表を待つばかり。家族の期待、愛情に押し潰されそうなたけしの様子から、合格してからの様子。それも面白かったんですが、おおう、たけしのカンナへの感謝ですよ。ハグでオーケー。けど、他にはなにかないものか。そう思いながらもハグを敢行するたけしと、その後、なにか様子が違うカンナなど、もしかしてカンナさんがたけしを男性として意識しちゃったとか? そう思ったんですけど、なんかちょっと違うっぽい。離れてもちゃんと家族のままだね。なるほど、カンナのこれまでの過激とも思える行為は、過敏にカンナとの接触を避けるたけしとの関係を構築したいがためだったのか。そして留学するなど、一気に状況の変化するこの展開。次回最終回、どういった終わりを見せるのか、期待をともに待ちたく思います。

『かでん屋さんの基礎知識』はクリスマスですよ。家電だからクリスマスよりも大掃除がメインだろう。三笠はそういうんですが、園宮はおさまらない。そこに陸奥さんが加わって、強引にクリスマスの売り出しをすることになるんですね。けど、ゲーム機、タブレット、人形におしゃれ時計、さらにカメラと続くものの、肝心の家電が出ない。プレゼントされて嬉しい家電、それが表す普段どういう見られ方をしているか。こういうの気を使いますよね。男性には気にしてるものを贈るけど、貰うときはちょっと複雑という女心。こういう気持ちの描かれ方、悪くないですよ。そして園宮の子供心がラスト、返ってくるというのがね、これ三笠はどうしたのだろう。いい余韻を残すラストだったと思います。

『春雨平安日記』。平安時代をモチーフにしながら、扉はクリスマス。素晴しい。この勢いでどんどん突き進んで欲しい。本編も面白いですよ。春サマの笛、それがまさかの蛇使いの笛で、あの烏帽子風ターバンがほんとおかしい。ほんと、最高です。やりたい放題だな。春雨の名前を思い出せない同僚のエピソードとかも、もうたまらん面白さ。マロニー? いやいや、いやいや。ほんと、素晴しいです。方違えとか物忌とか、平安の風俗なんかも扱うんですけど、それがこんな風に展開するなんて、ですよ。そしてふたりの妻、夏子と冬子、その違いもわかりやすくなってきましたね。「愛憎の公式」のデフォルメされたふたり、なるほど、特徴の違いが際立って、本編におけるふたりの個性もしっかり押し出されてきて、いやもうこれは最高です。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第1号(2015年1月号)

2014年11月26日水曜日

『ネイビーヤード』Vol. 27

 買ってます、『ネイビーヤード』Vol. 27。船舶、艦船模型の専門誌なんですが、そうかあ、もう1年になるんですね。『艦これ』がきっかけで買いはじめて、今ではすっかり『艦これ』とは別のものとして艦船模型を楽しんでる、そんな具合になってきております。いや、模型を楽しんでるというと自分でも作ってるみたいですが、そっちはさっぱりですね。いつか作る日のために、みたいに思っていろいろ調べたりはするんだけど、実際作るとなると大変でしょう。だから今は眺めて楽しむだけ、そんななんちゃってな模型ファンであります。

『ネイビーヤード』Vol. 27は空母発達史がメインの特集であります。我が国日本はといいますと、祥鳳にはじまり、三段甲板時代を経て赤城、龍驤、ときて蒼龍に落ち着く。片やアメリカは、ラングレーにはじまり、レキシントン、レンジャーときて、ヨークタウンに落ち着く。辿った道筋は違えども、双方に高速、中型の艦隊型空母に到達するというその発達の影には、条約の影響があったとか。なるほどなあ、条約については歴史の教科書やら読み物やらで見て、知ってはいたけれど、それはあくまでも独立した歴史的事項でしかなくて、それが実際にどういう影響を周囲にもたらしたのか、そうしたことを考えてはこなかった。こういうことは知るほどに面白みが増す、そう思わされる特集でした。

さて、これは模型誌なのでしっかり模型の作例も紹介されてます。いやあ、鳳翔が小さいことは知ってましたが赤城と並ぶとびっくりするほど小さい。これ、ほんとに飛行機飛ばせるのか? なんて思ってしまうくらいで、いや、けどこれ実際の船は相当に大きかったんだろうなあ。ということは、赤城とかどんだけ大きいのだろう。いえね、海面あたりから赤城を臨むみたいな写真があるんですが、それ見たらびっくりするほどの存在感。びっくりしますよね。こんなにも背が高いのか。今回も作例が載せられていますが、トップヘビーで不安定といわれる龍驤。けど赤城、加賀も負けずトップヘビーに見えますよね。対してサラトガの作例見ると、ペタンコでシンプル、安定感があると思われて、ずいぶん違うもんだなあ、なんて思わされるんですね。

巻頭に掲載されていた大淀も面白かったです。1943年新造時と1944年連合艦隊旗艦時の作例がそれぞれ掲載されていて、どこがどう変わったか、解説されてるんですね。いやあ、新造時のカタパルト。でかいでかいとは聞いてましたけど、こうして見ると確かにでかい。一目でわかるほどにでかいです。第二次大戦時の艦船でも、写真とか結構不鮮明で、資料もそんなに多くないとか、そういう話聞きますでしょう。その点、模型で見ると、細部までしっかり見通せるし、いろんな角度から詳細に観察できるしで、模型のよさ、利点というのを実感させられます。

2014年11月25日火曜日

Stuffed dog, taken with GR DIGITAL IV

月末、GR BLOGトラックバック企画であります。今月のテーマはマクロ。とのことで、いつものテーマとは随分趣向が変わりまして、花でも小物でもなんでもかんでも、これだと思うものを接写、マクロで撮ればいいというんですが、これ逆に難しいかも知れないですね。幅が広すぎます。というわけで、自分はいつものごとく、最近の写真からマクロ撮影っぽいものをピックアップしまして、トラックバック企画「マクロ(パート2)」に参加しますよ。

とりあえず3点選びまして、万年筆のニブ、これ最近話題の低廉な万年筆なんですが、ちゃんと笑顔が見えておりますね。次いで、マクロといえば花、といった感じで花。最後に犬のぬいぐるみ。これ、キーホルダーサイズなんですが、こんだけ寄ると、ちゃんとした普通のぬいぐるみに見えてしまいますね。マクロ感がさっぱりです。

2014年11月24日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年1月号

『まんがタイムスペシャル』2015年1月号、一昨日の続きです。

『光れ!メシスタント』、面白かったですよ。どんどん料理の腕が上がっていく光。漫画のアシスタント志望だったのに、ご飯ばかり作ってる。しかもそれで腕が上がるというのだから、光にとっては複雑で、だってどうせなら漫画の腕を上げたいじゃないですか。ほんと、こんなことでいいんだろうか。悩む。自分のありかたに、自分の行く末に悩む。うん、わかる気がします。けど、彼、いい先生に巡り会えたじゃないですか。自分が昔つらい目にあったから、そんな目を自分のアシスタントたちには見せないと決めている。そして光の悩みについても真摯に話しをしてくれて、そして先輩アシたちの意識しなかった言葉に救われて、ええ、よかった。大変によかった、そう思ったのですよ。悩みながらでも、迷いながらでも、必要とされて、そして学び成長するチャンスがそこに用意されている。頑張れ、そう思わされるエピソードでした。

『うぶコメ!』、これは面白いなあ。自室でのかなでがね、どんどん低きに流れて、あのスマホでネットサーフィンとか、いやあ、いい絵ですよ。力斗がね、心配してるんですよ。彼女がくたびれてる。夜会うのはよくないんじゃないか。それで、先輩の発案で、昼に会ってみよう。などなど、いろいろ工夫してるんですね。と、ここまではいいんですよ。ここから。その先輩、つばさ先輩が穏やかじゃない、不穏です。力斗のこと、かなり気になってる。今までこんな男いなかった。彼女がいるっていうから諦めていたけど……、でもついに思いきったか! りゃーくだーつあーい! うおー、先輩どう出る。放っておけば破綻するだろう、そう判断して、放っておく? いやむしろ介入する? いやもう、先輩、いいなあ。けど、きっと先輩の恋は破れるんだろうなあ!

『銀河系女子高生ありすちゃん』はフィギュアスケートの話題。くるくる回るところに興味をひかれたありすちゃん。ということは、これを宇宙というのだな。ええ、ばっちりそのとおりでした。宇宙は大体くるくる回ってできているのです。そうした宇宙に向ける目あれば、ステップやジャンプに驚愕、対抗心燃やすなどね、ええ、人類が滅びる! あの必死の反対、おかしかったです。けど、本番はこれからですよ。皆でスケートにいきます。ズコー! まるみえ! って、こんなありすちゃん、めずらしいな! 転んだありすちゃんの可愛さ、下手といわれて焦っていいわけするありすちゃんの可憐さ、そして、すみません氷はありました。うん、弱ったありすちゃん、ほんと珍しい。あのおさげもキュート、ええ、とても可愛かったです。そしてゆせの誘引力。物理的なのか! ありすちゃんの横滑りなど、ほんと、いいなあ、スケートするふたり、見事でしたよ。ほんと、ありすちゃん、可愛いなあ。そしてハルの想像のふたり、おお、素晴しく美しい。エレガント! 素晴しかったです。

『ざしきわらしと僕』、読み切りです。夏休み、祖母の家を訪れたら、そこにちんまい和服の子供がいたんですね。高圧的で、そして少年のこと知っている。なるほど、座敷童子。主人公、裕貴には見えるけど、ばあちゃんには見えないのか。そして裕貴の幼なじみの女の子、希にも見えないんですね。抱えた座敷童子をこれ見えるとやったやつがね、手がハートに見えて、そんな粋なアピール、ウチドキドキしてまうわぁ、って、この子、めちゃくちゃ可愛いな。なるほど、なるほどそうなのね。6年前の記憶、裕貴と希、そしてもうひとりと遊んだ、そのひとりが座敷童子なんですね。希、中学生か。裕貴は小学生か。二学期からこっちに住むことになった、そういうんですが、両親の離婚か、うん、裕貴ちょっとつらいね。それをうけて座敷童子が、私がお前を幸せにしてやる、ああ、頼もしいとはこのことか。ほんと、面白かった。座敷童子のキャラクターも実によく、アンジェリーナ・ジョリー、なんで嘘つくんだ。ほんと、いかしました。

メェ〜探偵フワロ』、フワロ氏を差し置いて少年探偵団に依頼でありますよ。保護者としてフワロ氏が付き添うことにはなるんだけど、一緒にラウールも連れてこいと。謎です。イーゴリ・ゴーリキー氏からの依頼。誰かと思ったら、ああ、あの都会の子、リラのお父上なのか。ユシュアに会えて嬉しそうなリラの可愛いこと。ほんと、この子、いいなあ。そしてラウールが呼ばれた理由? 年貢の納め時? ほんと、フワロ氏はラウールに地味な嫌がらせするのが好きですよ。屋敷に見えない同居人がいるらしい。食べ物、飲み物が減るのだそう。けど、どうもゴーリキー氏にはわかってるっぽいんですね。しかし見事なのはヨシュア君ですよ。屋敷の由来を聞き、そして外から煙突の様子を確認して、それでもう当たりがついている。すごいな、この子、優秀じゃん。隠し部屋の位置をこれで特定し、さあ後は謎の人物をとっつかまえるだけ! というそこで、フワロ氏が静止するんですね。ああ、ラウールもわかっていたか。隠し部屋を知ってる人間、おのずと答えも出るだろう。ああ、確かにそのとおりだ。没落しても、人にはプライドがある。ちょっと切なく、心に残るものの多い読み物でした。本当、素晴しい。落ちも最高でした。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第1号(2015年1月号)

2014年11月23日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2015年1月号、発売されました。『夢喰いメリー』、メリーが手に赤く紅葉したもみじの葉をのせて微笑んでいる、そんな様子がいつになく穏やかで、ああ、いつも元気なこの人のこうした表情はちょっと珍しいかもなんて思いました。静かに、語りかけるかのような眼差し、線も色も柔らかで、実に素敵です。そして『ハナヤマタ』、『魔法少女すずね☆マギカ』、『あんハピ♪』のカットもございます。

『鬼が出るか蛇が出るか』。自身も妖怪? の血を引くといわれた優だけれど、美少女3人あてがわれても、どうにも気持ちは動かない。やたら乗り気の鈴、クールながらも前向きな美来に、多少気持ちが揺れながらもがんとして抵抗の姿勢を貫く優。ほんと、この状況を変化させるきっかけってなんだろう。ああ、霞がその役割を担うんですね。婆様の謀略にはまり、蔵に閉じ込められた霞と優。霞が縛られていて、えらいこと優のこと警戒してるわけですけれど、喧嘩しながらも一旦休戦。そこで、ふたりの境遇が似ているということがわかるんですね。霞にとっては優がはじめての理解者となるのかも知れない。優にとっても、ようやくわかりあえそうな相手が出てきたのかも知れない。それで互いに意識しあって、近付く手と手、そして! ってところで、決して簡単には進展させないというところ。さすがでありますよ。

夢喰いメリー』は、ついに夢路の手に残った傷跡、そこに話が届きました。メリーが見せられた、白儀の手の傷跡。同じ傷が夢路にもあり、そしてメリーにもあるというんですね。これがなにを意味するのか。メリーの見たビジョンは、子供の夢路。しかしメリーは現界で子供の頃の夢路にあったことはないという。ということは……。白儀の知っていること。メリーと夢路の忘れてしまっていること。そこに鍵がある。少なくとも白儀の目的はそこにあるんですね。さて、他に目を向けると、夢魔として現界に存在する夢魔に善戦ながらも苦戦するエンギたち。そうした現象を前にジョンはなにを見ようとしているのか。そして、そして、うおおお、イチマだ! イチマが出た! ということは、もしかして、今までメリーがぶん殴って幻界に送り返してきた連中が加勢にきてくれる!? だったらすごいな。どうなるかわからんけど。これはちょっと、ジョン召喚を彷彿とさせる展開が期待させるかも知れませんよ。

『手のひらの夢』、ゲストです。三嶋くるみですよ。なんかこの人の漫画が載ってると、なんかフォワードだなあって感じがする。恋愛ものでありますよ。主人公今野大地の隣の席のお嬢さん。辻村あいりは手相を見られるっていうんですね。それで今野くんのことも占ってあげようか。手をとられちゃって、そしてホロスコープなんかも頼りに読んだ運勢。それが見事に当たりましたっていうんですね。それがきっかけで近しくなったふたり。いや、うまいなって思いましたよ。ストーリーはシンプルで、けれどそこにはあいりの恋の駆け引き、策略があり、そして大地の戸惑いと、これまでわかっていなかった恋心、そして勇気を目の当たりにさせられて、この積極的と見せず、けれど積極的な女の子の真っ直ぐさと、その勢いに圧倒されてすっかりやられちゃう男子の恋物語。やっぱ、これは得意ってやつだな。ほんと、これ、すごくよかったですよ。

『魔法図書館クレーネ』、ゲストです。好評だったら、このまま連載に昇格したりするのかな? 魔法や魔導書のある世界。魔導書を管理する部署、図書部の試験を突破すれば図書官になることができる。なるほど、冒頭で図書部と図書官の役割を明確にして、またこの試験の困難さも伝える。悪くないんじゃないでしょうか。ヒロインは、優等生なのかな? アリス・スプレッドと、対して魔法がからっきし駄目のカンザシ・ショウジョウヒ。ふたりがペアとなって、課題の秘匿書籍の廃棄に挑むという展開。廃棄そのものの困難さに集中するために、ライバルとなる他の受験生たちとの争奪戦は描かないという割り切り。そして廃棄のクライマックスにおける、ヒントをもとに、ふたりの役割がしっかり見せ場に活かされるところなど、悪くなかったんじゃないでしょうか。ええ、最初は荒削りかな? みたいに思ったけど、多分これは独特の画風、タッチにこちらが慣れてないからだと思う。これ、この先の構想とかあったりするのかな。あったらちょっと見てみたいですね。

『怪獣の飼育委員』、やっぱり、これ、面白いです。怪獣に好かれないことを気にしている委員長、宮山月子が今回のメイン。そんな彼女をどう気にいったのか、街にいく時にバスにくっついてついてきた怪獣がいたっていうんですね。出会って、好かれて、嬉しそうな様子。怪獣個人で飼うわけにはいかないし。施設に残していくんだけど、またそいつがやってくれるっていうのね。別れの寂しさ。そして最後のにゃー。ほんと、このくすぐるかのような面白み。こいつはよかったですよ。

『描けない私のびだいじゅけん』、いい展開を見せてきましたね。美大を目指すも、絵を完成させられないりの。彼女に新しい可能性が示されて、おお、なるほど、写真か。美大は絵画だけじゃない。写真もある、映像もある。できないこと、難しいことを避け、できるところで頑張るのもいいんじゃないか? そこからの写真撮影、そしてりのの自分の前に広がる可能性、その広さに思いいたるラストなど、これはいいよ。目が開けた、そんな感じがしたのでした。けど、これ、新たな可能性に挑戦していく展開と、それでもあえて絵画にいく、そんな展開と、どちらにも向かい得ますね。ええ、りのの最終選択。それが大いに気になるところでありますね。

トリガーハッピーウィッチ!』、これからの展開、魔女の炎争奪の前提がきっちり提示されていきますよ。魔女の炎は魔女にとっての精神、命そのものともいえる。それをメイの妹、アンが盗もうというんですね。八路地と魔女のギルドとの因縁が語られ、そしてアンがチーの周囲に策を巡らせている証拠も示されて、さあどう守る。アンを避けることは不可能という前提が示され、しかしどこで狙ってくるだろう。最も狙われやすいのは学校と、その舞台が示されて、けれどそうした提示と同時に、チーを巻き込んだことに責任を感じるメイ、それをおおらかに許し包みこみながらも、実はちょっと怖いチーなど、ええ、ふたりの関係や、置かれた状況に対するそれぞれの気持ち、よく伝わってきましたよ。五十鈴、彼女も関わってきそうな感じでしょうか。そしてまさかのマサムネ。ええ、いよいよ動くぞ。そんな緊迫感、じわじわ上がってきています。

愛しの花凛』、クライマックス直前? 花凛が選んだ進路、その意図するところなど示されて、おおう、花凛、思い切ったじゃないですか。そして花凛に頼まれていた花を見事に咲かせた豊。あのメモからのくだりね、丁寧に描かれたふたりの会話、そこにこれまでのふたりの歴史、関係、それがうかがえて、ほんと、ふたりの気持ちが通じない、交わらないなんてありえないよな。そう思わせるものありました。そしてあの花凛のすっきりとして素直そのものといった笑顔。あれはいい表情でした。ほんと、これはハッピーエンドの予感がしますよ。

2014年11月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年1月号

『まんがタイムスペシャル』2015年1月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、マキがリボンかけたマフラーを手に、これ、手編みなんですよ? 今にもプレゼントを渡そうという光景でしょうか。ちょっとうつむき加減の上目使いで、頬には朱がさして実に美しいお嬢さん。あの指の表情が実にいいですね。そして他には『ローカル女子の遠吠え』、トナカイサンタコスプレのりん子が無表情でカタログギフトを差し出して、『前略、パリは甘くて苦いです。』ミシェルのクリスマス仕様、ブッシュ・ド・ノエルも素敵にできています。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、温田、富崎ふたりの関係、誤解してるの課長だけだったのが、その課長の不用意なひとことがきっかけになって、ばーっと課の女子に広がってしまった。女子の皆さん、恋愛の話が好きでいらっしゃいますね。しかも、富崎の不用意な発言で相手が温田とばれて、いや、ふたりともにそんな関係じゃないんだけど、温田の受け答えが微妙なもんだから、みんなそれでどんどん話を進めていってしまって、ああ、外堀が埋められてしまった感があります。富崎、注目されるのが苦手なんですね。気分悪くなってしまうんだ。10歳の頃に注目されてぶったおれて、それ以来そうだったのか。ちょっとつらいな、富崎くん。そして今回の課長、別れ話と誤解するのか。けどなんだか前向きで、それでなんだかめでたしめでたしで、うん、課長じゃないけど、そうかっ、よかったねぇ、そんな気持ちになる展開でしたよ。

どろんきゅー』、よくできてるなあ。めずらしくアキがトラブル? の中心で、バスケ部の戦力としてレギュラー入りさせられてしまって、そしてそれからアキの周辺に出没するようになった青い小さな影。アキのいってた青鬼の呪いなのか。ということは、アキに呪いをかけた誰かがいる? 嫉妬とね、その嫉妬からの解脱とね、そうした展開、いつのもテイストにもう一味をそえて、よかったですよ。野崎先輩、うん、可愛いじゃん。うん、また出てきてくれたらいいなって思いましたよ。

『みずいろミュージアム』、これもよいなあ。フンボルトペンギンの雛。最初絵だけ見た時、なんで鳥? そう思って、ああ、ペンギンか! 水族館の生き物、その繁殖の管理の問題など、なるほどなあ、気になったことはあったんですけど、やっぱりこうしていろいろ調整しているんですね。ペンギンの卵を擬卵ととりかえる。なぜなのか? 近親ペアの子が増えると、将来の繁殖率や死亡率に悪影響がある。だから、こうやって調整するというんですね。けれど、それは生まれるべき命を摘むということで、そうした、ただ生き物が可愛いだけではすまない水族館の仕事、その厳しさが語られたのもよかった。そしてさらに、そうした厳しさを理解した上で、少しでも理想の仕事に近付けるようにと頑張ってる。そうした描写もよかったのです。

『先生のすみか』、一件落着ですね。家庭教師としての仕事でつまづいてしまったヤマト。それでくよくよ落ち込んでるかと思ったら、ヤマトを拒否した子、ゆりもくよくよ落ち込んでしまっていて、お母さんもいうように、真面目で優しい子だなあ。ゆり、学校にいっていない。それで、ゆりの気になってる男の子が家まできてくれて、悩み聞いてくれて、いや、この子、大人しく見えるけど、落ち着いて、思慮深くて、いいなあ。そして解決、なんだけど、先生! ヤマトくん! 生徒に負けちゃってるよ! けど、ほんと、ほのぼのといい話でした。

『なり×ゆきリビング』、これいいなあ。明るく溌剌とした魅力ある奏莉と、ちょっとアンニュイ感じさせる表情が色っぽい雪。今回は、それぞれの休日なんですね。雪が買い物、プラプラ見てまわるだけっていうんですが、出掛けるので、家では奏莉ひとり。なるほど、雪は食器とか見るの好きで、奏莉は特にこれといってなにかあるわけでもないのか。手持ち無沙汰っぽい奏莉の様子がおかしかったです。なるほど、普段はだらしない格好見せないようにしてるのか。でもって、なんだか間がもたないようで、出掛けようとしたら、猫を踏んじゃう。あの、猫と会話してるところとか、味があっていいですよね。でもって、スニーカー洗って、お風呂場も洗って、そうした休日。雪の買い物も有意義だったようで、ほんと、普通の日常切り取っただけみたいな漫画なのに、それがなんでこんなに面白く、魅力的と映るのだろう。キャラクターのせいもあるでしょう。この雰囲気のよさもあるでしょう。けれど、そのどちらかだけ、いやそのどちらもあわせた以上のよさが感じられる、そう思うんですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第1号(2015年1月号)

2014年11月21日金曜日

南極物語

 テレビでやっていた『南極物語』を見ました。いったいいつぶりだろう。下手をすると、地上波時代、それも平成に入る前とか、そんなだったかも知れません。子供の頃、映画館で見て、それはこの映画が大ヒットしていたということもあるのでしょうが、やっぱりタロとジロの物語、それを子供の私が見たがったからでしょう。タロとジロの物語は、当時の子供たちにはあたり前みたいに知られていた、そのように記憶しているのですが、学習雑誌とかの読み物、または漫画とかでも紹介されていた逸話で、それが映画になるという。当然テレビでもなんでも強く宣伝されたのだと思う、いこういこうと見にいったのだと思うのですね。

子供の頃の私は、映画館で、とにかく犬たちの物語が目当てでしたから、人のシーンにはほとんど興味を持ってなかったのだと思います。それでも記憶に残っていた祇園祭のシーン。子供の出てくるリキの飼い主のエピソード、あのあたりが記憶に残りそうなものなのに、そうしたところがすっぽり抜けて、犬たちのシーン、シャチとの遭遇や、鎖がアザラシの牙に引っ掛かり氷の海に引き込まれていく場面ばかりを覚えていた。後にテレビで見た時に、あああの映画館で見たと覚えていた祇園祭はこの映画のものであったのか、そんな感じで答あわせするするようにして記憶を更新したものと覚えています。

国内パートはもっと長かったと思ってた、それが今回見ての感想でした。それは、昔の自分はきっと理解しえなかったろう、そういった先入観ができてしまっていたからかも知れません。今見てみると、やはりそのメインは犬たちであり、日本の夏、人のドラマのシーンも、犬たちの物語を支える、そうしたものであったと理解した。いや、そうじゃないか。どちらもメインであり、人のシーン、犬のシーン、双方が互いに支え、深めあっていたのだと思います。冒頭に描かれた犬ゾリのシーン、その丁寧な描写は人と犬の関係、気持ちの深さというものをしっかり見るものに植え付けて、ゆえに人と犬の別れ、犬を残してきてしまったことへの思い、そして再会のシーンがあんなにも心を揺さぶるものになったのだろう、そう思わされます。

多くは、いやそのほとんどすべては想像で描かれたに違いない犬たちの越冬の情景も、もう本当に見ていてつらく、いたたまれなく、一頭、また一頭と犬たちがその命を終えていく、そのたびにたまらない気持ちになる。あの、クジラの死骸の場面など、犬が人との思い出を辿り、人と一緒にいた頃のことを思いながら死んでいくのだろうか。ええ、もうたまらない。最後にタロとジロが風連のクマとアンコに再会する。あの四頭を見て、ああなんとか皆生き延びてくれ、わかってるんですよ、タロとジロしか生き残らないって、けれどそれをわかっていながらそう願わないではいられない。それくらいに、犬たちに気持ちを移してしまって見ていたんですね。

今回の放送は、高倉健さん追悼の特別番組としてでした。私は、高倉健の直撃世代ではないんです。映画もほとんど見ていない、そう思っていたんですが、おそらくはそうではなく、高倉健の映画と意識しないままにそれを見てきたのだと思います。『南極物語』がまさしくそうでした。私は、これを、高倉健の映画とは思わず見ていた。けれどあの、タロとジロの姿を遠くに見つけ、そして、おおー、と大きく呼び掛ける、あの場面などはぐっと胸にこたえて、ああ、私も高倉健の存在を確かに感じてきたひとりであるのだな、そう思わされるところの強かった放送でありました。

BD

DVD

CD

2014年11月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年1月号

『まんがタイムきららMAX』2015年1月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』、TL漫画を描いている琉姫、締め切りが近くてとろーんとしてる。寝てないっていうんですね。そしたらなんだかいろんな方面に色気が出まくってしまっていて、風紀を乱すな、なんていわれる程。どんだけなんだ。さて、琉姫のピンチにみんなが駆けつけて手伝うっていうんですが、琉姫にとっては恥ずかしい。TLでもそれほどなのか。かおすに小夢が耐性なくって、そしたら琉姫がなおさら照れて、そうした状況に怒ってるのが翼。小夢がポーズのモデルなのか。けどこうしてバタバタしながらも、ちゃんと琉姫の仕事、皆が認めていて、それで皆がしっかり取り組む、その様、よかったですよ。それとですね、動物のかわいいぬり絵とか、ぬいぐるみ代理とか、そういう小ネタもよかったです。

『ハナイロ』は、茉乃花の自立ですね。商店街でお祭り、すごい人出に茉乃花がはぐれちゃって、さあ大変。この子、人見知りで内気で、はたしてどうなるのか、お巡りさんにも話し掛けられないレベルで、けど同じく迷子になっていた真澄、この子をなんとかしたい一心で勇気出して、大きな声を出して、頑張るんですね。駄目な子じゃないんだけど、世話したがりのうるみや、甘々な沙里、この子らのいろいろが茉乃花の幼さ? それを後押ししてたんじゃないかっていうのね。それでも、ふたりが茉乃花にかまうの、やっぱりこの関係、すぐには変わらないのがいいのかな、なんて思ってしまったりするのでした。

『うにうにうにうに』、サツキがフランスに帰ります。それはいいんだけど、サツキのユキに対する気持ちの過剰なる様、素晴しいですね。ユキは酷いことばっかりいうんだけど、サツキはなんでもかんでもポジティブに受け取って、なるほど、曲解。あきれてるうにがおかしかったです。そしてサツキの思い出語り。それもまた微妙に酷くて、ユキがサツキの夢を後押ししてくれた! と思ったら、おや、なんかちょっと違うよ? うに曰く、完全に河内家の人らしい。ときどきついていけなくなって、そして疲れる。いかすなあ、笑えるなあ。ほんと、こういうセンスがグッドです。

『みことの一手!』、山場であります。一回戦を勝ち抜いたみことたち。次に対戦するのは、予選で戦って、そして負けた相手、碁帝学園なんですね。相手の大将は、みことの強さを認めるも、その先に蛍を見ている。蛍のために研究してきた戦法、村正の妖刀を抜いてみせて、ああ、村正という定石があるんですね。それをみことは、蛍ならこう打つだろうと、受けてみせるんですね。文香、あっさりと負ける。葵、必死に抗うも負ける。既に2敗が決まって、ええ、みことたちはここで敗退なんですね。それでも真っ向から打ち合う大将戦、その姿は凛として美しく、そしてみこと、ついに自分の囲碁に向き合うんですね。ああ、みことのいう、自分の記譜を残す、自分の手を残すというその意味、文香と対戦者との会話にて語られていました。この対局の果てに、みことが辿り着く境地とはどういったものであるのか。目の離せぬ思いでありますよ。

『ホームメイドヒーローズ』、悪の教員組織シィドのリベンジマッチですよ。商店街の皆様ご無沙汰でした! って、なんか楽しげだなあ。さて、次々と繰り出される悪の悪辣なる悪行の数々! って、どことなく小粒で地味なのがなんともいえぬ味わいで、ああー、SNSで炎上とか嫌ですよね。損害賠償とかも困りますよね。ここで我らがヒーロー烈人ですよ。加藤の危機に駆け付けて、って、あれ? ただ戦ってみたかっただけなのか。しかし、ほんと、烈人、やってくれますよ。街の皆を守るために、敵の怪光線をその身で受けてみせるんですね。あの焦ってる菅部親子がおかしかったです。そして加藤の気持ち動いた? 黒崎さん穏やかじゃない? ほんと、なんだか恋の動きも活発になりそうな感じですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第1号(2015年1月号)

2014年11月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年1月号

『まんがタイムきららMAX』2015年1月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、アリスでありますよ。髪をまとめるふわふわ。そしてたくさんのテディベア。抱いてるアリスがまた可愛くて、ほんと、この子にはこういうもふもふがよく似合います。しかし、このちんまり感。ぱっと見では小学生と思ってしまう、わかっててもそう思う、そんなところがありますね。

いちごの入ったソーダ水』、るーちゃんがこひめの家にいきます。なんと、ヘリでいくのか! すげえ! そう思った気持ちも、あっという間にすーっと遠退いて、え、なに? 薗部茅だって? そ・の・べ? おおお、怖ろしいことになった。なんということだ。いやもう、取り乱さんばかりです。こひめの家のお手伝いさん。この人はちゃんとした人なのかな? そう思ったら、おーい、こひめのお母さんに変なこと吹き込んでるし! ちょっと怖そうに見えたお母さんも、娘のこと心配する普通のお母さんで、親切、優しそうな人で安心しました。しかし、こひめと話している時に、ペンネームと聞いてあの盛り上がり。あ、もしかして、なにかなさってました? なんとも面白くなりそうな予感させられますよ。

『アイはぐ』は、夏休みを迎えて、アイドル育成部の皆で合宿ですね。なるほど、レイラが別荘に招待してくれる。皆とお泊り、海辺の別荘、楽しさはつのるわけですが、おや、ミホの様子がおかしいですよ。なんか、親御さんが厳しいんでしょうか。お母さんが反対している? 心配性? 親を欺いてでも合宿にいくと明言するミホですけど、ほんといろいろ心配になる展開でした。海では皆楽しそう、就寝前も水着でグラビア撮影のポージング研究なんかいっちゃって盛り上がってるんですが、その時点でもう大変なことになっていたっていうんですね。なんと、着信210件。さらには誘拐と思われた? 捜索願いが出されてしまってて、しかしなにがいったいこれほどに!? ハラハラさせられる展開になってきましたよ。

ご注文はうさぎですか?』。ココアがチマメの皆と宝探しをするのであります。難破船ボトルシップって、なんかマニアックな魅力あるな。シストという宝探しゲーム。宝の地図を作って、それを引き継いでいく。街のどこかに宝を隠したから探しにおいで。そういうゲームなんですね。と、リゼもチマメも盛り上がるんだけど、ああ、ココアは違う街の出身だから知らないんですね。ココアとチマメで冒険に出立。チマメの三人が仲良くなったのも、これがきっかけっていうんですね。なるほど、看板をヒントにオリエンテーリング。ひとつ謎が解けても、そこから次の冒険がはじまる。その探索が、参加した4人の距離を縮めていく、そんな感触が実に確かでありました。そんな冒険の最中、メグ、マヤが抱いていた感情とかね、また皆が見つけた宝物、それが繋ぐものを思うとね、いろいろと豊かではありませんか。そして今度は年長組での宝探し。ああ、皆の楽しそうな様。素晴しいものありますね。

『超能力おでん』、ゲストです。高校に通うことになったお嬢さん、お師匠さんから制服用意してもらって、って、そりゃスクール水着だ。ともあれ、高校にはいったその子、玉藻八重。動物の耳がついてて、尻尾もついてて、八重曰く超能力者の証しなんだそうです。八重に興味津々の女の子、吉澤ニモと仲良くなって、そして新たに知り合ったのが願門共子。なるほど、ニモのあだ名はにもので、共子のあだ名はがんもなのか。先生の名前が帆立山。おでんに入る具材、そんな名前の人が集まってるわけですね。そんな彼女らの部活がおでん部。皆で集まっておでんを食べる部活らしい。というわけで、おでんにつられて八重も入部。おでん部の実際は次号を刮目して待て、ってところでありますね。

『どっぺるナルシー』、ゲストです。また特殊なヒロイン、出てきましたね。水面に映る自分の姿を見てうっとりとしている、そんな女子が主人公。けれど、鏡に映る自分には触れもしないし抱き合うこともできないと、とにかくナルシシズム炸裂してまして、そんな彼女の前に自分そっくりの女の子が現れたというのだから大変です。そっくりさん? そう思ったら、なんと、そのまんまドッペルゲンガーなのか。桜木奈留と入れ替わるために異界からやってきた。そんなこといわれても、ちっとも気にしない奈留がなかなかです。夢がかなう。自分自身と抱き合って、あわよくば結婚。一種の変態ですね。その変態性、ドッペルゲンガーさえも恐怖させ、そしてついには取り込んでしまう。この奈留の尋常でない様、ドッペルゲンガーのまごまごするところ、などなど、実に面白く読みました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第1号(2015年1月号)

2014年11月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2015年1月号

『まんがタイムファミリー』2015年1月号、昨日の続きです。

『宅飲み残念乙女ズ』は、おおう断捨離。苦手なテーマ。てつ子が思いきっていらないもの捨てるっていうんですが、それが全然進まない。これは部屋着、これも部屋着、これはお気に入り、一向に減らない。しかし本番は黒歴史ですよね。てつ子はよくわからん若気のいたり。ゆみみは元彼との写真、って、顔はくりぬくのか! そして問題はグリッチなのですよ。ええと、なぜか信号機。

電柱と空

ガーリィフルーツ

ありがとうございました。片付けは難しいですね。

『軍神ちゃんとよばないで』、虎千代様の凱旋ですよ。宇佐美、柿崎を取り込み、黒田を生け捕り。虎千代の株はガンガンあがり、反面兄さま晴景の株は下がるばかり。なぜこんなことになっているのか? 兄貴としては困りますよね。ただただ兄に誉めてもらいたいばかりの虎千代と、妹をどう扱っていいか困惑している兄。そのギャップ。またなにをしても、いっても、いいように受け取られる虎千代。黒田の処分を任されて、はたしてどうする。許しちゃうんですね! いや、ほんと、虎千代、いかしますよ。で、あの最後に出てきた隻眼の男! だ、誰なんだろう? 戦国時代で隻眼って、いや、ほんと、誰なんだろう? いや、冗談じゃなくて本当にわからない。

『火消しなでしこ』は前回の続き、検索訓練でありますが、ああ梢隊、時間切れでありますよ。なんと、入り口あたりをぐるぐる回ってたんですね。暗いってことは怖いなあ。本当の火事現場だったら全員死んでるところだった、そういわれて、ほんと、これは怖ろしい話です。ライト使ってよかったといわれて、あの抗議。いやほんと、確かにそりゃ使っていいですよね。現場だったら使いますよね。ボンベ、高圧空気容器、これ、およそ20分ほどもつのか。というか、20分しかもたないのか。息があがると消費する空気が増える。訓練でまっさきに、10分で! 空気使い果たしちゃって、すっかり凹んでしまう梢。それだけ、向上心が高いんですよね。女で、小柄で、ただでさえハンデがある。皆についていかないと、そう思う気持ちとはうらはら、なかなか現実は厳しくて、ほんと切ないなあ。自分から進んで腕立て志願。その意気は本当に見ていて頭さがる思い。ほんと、いい主人公だと思います。梢のボンベ、壊れてたとわかって、けどそれで気持ちが明るくなった梢が、すぐにボンベの故障に気づかなかった自分を思う。ほんと、きっちり自分を省みて、ポジティブになれる。本当にいいですよ、この人。

『かしこみかしこみ』、山椒が風邪であります。山椒、いつものコスプレ、うまくできなくなっちゃってて、なるほど、あれは化けてたのか。割烹着のつもりで河童になる。患者のつもりで間者、缶になる。その後の食パン、キリン、プリンは、なんだか本当によくわからなくて、カン→パン→キリン→プリンなのかな。そしてしまいにプリンセス。眠り姫で一件落着なんだそうですよ。面白いな、この連想ゲーム。ナツメとムク、なんかだか仲良くなっちゃって、もしかして恋が始まっちゃう? ドキドキしてる奏衣様がナイスでした。そして、山椒が風邪と聞いて、過労じゃないか、そう思う町の人たち。プチ祈願が山椒の骨休めのためにキャンセル、延期されて、ほんと、山椒は愛されてるんだなあ。そして、ナツメと山椒の関係。ううむ、現状維持であります。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第1号(2015年1月号)

2014年11月17日月曜日

『まんがタイムファミリー』2015年1月号

『まんがタイムファミリー』2015年1月号、発売されました。表紙はクリスマス一色、『ぽちゃぽちゃ水泳部』カツ代が差し出すクリスマスのブーツに、ちんまい水泳部の面々がプレゼントを運んでいるという可愛いイラスト中心に、『大家さんは思春期!』チエちゃんがサンタの帽子にブーツ、プレゼント抱えて可愛い。さらに『おしかけツインテール』花梨もサンタの格好して、って、その袋にはなにが入ってる!? いやもうしかし、この子も可愛いです。って、あ、猫耳だ。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』、扉がレオナルドにミケランジェロと、うわあ、超豪華じゃん。けれどクロナカの出会ったミケランジェロは、なんともいえない小心者で、そしてレオナルドも変わりもの、って、レオナルドはもともとそんなイメージか。クロナカに怯えるミケランジェロ、さらに目の前で消えたクロナカを見てフラリとくずおれるミケランジェロ、もう、最高でした。ハラリでフラリよ? しかし、いろんなキャラクター、味のある面々、揃ってきましたよね。ソフォニスバ、元気でほんといいお姉さん。超素敵です。眼鏡の先輩の語る本のロマン、時を超えた著者との語らいというのも、ああ、いいですよね。これは本当にそう思います。その語らいを経て、今の時代の問題に向き合い、さらに次代へと問いを残す。それはとてつもないロマンであると思います。さて、さらに登場人物が加わりましたよ。おお、ビッグネームだ。ラファエロ・サンツィオ、って! けど、これが驚きの根性悪っぽい兄さんで、ほんと、クロナカどうなる? やっつけちまえ!

『先生と星が教えてくれたこと』、先生と生徒たちの関係、深まってきましたよね。受験を目前にした彼らが、もしかしたら天川先生に負担を強いてるのではないか? そんなこと考えまして、それで同好会も勉強会も休みだと、嘘を教えちゃうんですね。でも、しっかりばれちゃってる。ダンボール箱かぶって、秋の四辺形から部室をのぞく先生がなんだか可愛くて、ほんと素晴しい。ああ、可愛いといえば、顧問の代理。あれは可愛かった。ありです。あり。しかし、すっかり張り合いをなくしてしまった天川先生、見るからに意気消沈していて、表計算ソフトの限界とか、ほんと、なんという無駄な試み! 笹野先生が助け船出してくれて、天川先生、別の部活にとられちゃうよって、そうしたら部員たち必死で駆け付けてくれて、そして和解。受けた恩を返したい一心だった。そうした気持ちがちゃんと通じて、あの先生の表情! ほんと、皆、いい関係築いたなあ、そう思えるエピソード。実によかったです。

『いにしえや浪漫堂』、これいいですね。いにしえやなる骨董品、古道具の店。買いとりもやってます、ということで、今回持ち込まれたのは黒電話。線が繋ってないというのに鳴るという曰く付き? 女子高生若沙潤。この子が持ち込んだんですが、いにしえや店主が電話に触れた途端、なにかが変わる。電話に刻まれた歴史、思い出が潤に返ってくるんですね。遠く田舎の病室で寝込んでいるお婆ちゃんに電話ごしの歌声を届けた小さな潤。ほんと、この見せ方はさすがのあろひろしだなと、見ていてなにか涙ぐませるものありまして、うわあ、うわあ、そう思っていたら、おいおい、そんな落ちかよ。やっぱりあろひろしはやってくれます。この漫画、古物のうんちくなんかも毎回やってくれるのかな? 黒電話の逸話もよかったですよ。

『ゆたかのシャッターチャンス』、読み切りのコマ割り漫画です。管内写真コンクール、写真部の参加者が少ないから助っ人で参加してくれと、街の写真館の娘、ゆたかに依頼があったんですね。ゆたかのカメラ、これ、なんだろう。ともあれ、この子の写真はこだわりの芸術志向といったようなものではなく、日常のスナップ、好きなもの、甘いものとか犬とか、そういうの撮ってる。そんなゆたかの、いい写真とはなんだろう。その問い掛けとチャレンジ。悪くないなって思いました。って、父ちゃんも娘の問に答えてあげようよ。友人達樹の妹みゆの好きなキリンの遊具。楽しそうにしている様。そして小さな事件。そうしたものを通して見えてくる、ゆたかの写真とのかかわり。悪くなかったです。今の答がゆたかにとっての写真、その結論になるのかはちょっと不明ですけど、どんどん違っていってもいいかも知れないですよね。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第1号(2015年1月号)

2014年11月16日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年1月号

『まんがタイムきららミラク』2015年1月号、昨日の続きです。

『リメインズ・JC』、巨大台風がきちゃいましたね。まさかの堤防決壊。水が学校にも押し寄せてきて、ああ、るいよ。堤防の様子を見にいってしまったばっかりに……。まあ、戻ってくるんですけどね。畑が全滅。あの宮田の無謀、けれどその悲愴な決意は忘れられません。今回はひまりがメインといった感じですね。ちんまい子。けれどこの子がなるほど優秀。ひとり隠れてなにかしてる、まさか食べ物を独り占めしてるのか!? と、るいはいぶかしがるんだけど、なんと勉強してたのか。なんと、桐島よりも成績よかったのか。なんと、テストの結果、いつも10位以内だったのか。素晴しいな。一気に魅力が増した! ところでここで気になる言葉、あの大火事というの、もしかしてそれが彼女らの生活を一変させた? 少しずついろいろと語られていくんですね。そしてそのうちに、彼女らの人となりなんかも含まれるのだと思います。

アンネッタの散歩道』は、なんか大変なことになっていますよ。どうも嵐が近付いているみたい。空模様見ながらそんなこといってるんですが、冗談みたいにしていたら、風に吹かれてメイヴが飛んでいってしまった! 取り乱すモリー、この子にとってメイヴがどれだけ大切か、彼女の背負っている村、そのコミュニティもまたモリーにとっての大事なバックボーンになっている。そうしたいろいろがうかがえて、と思っていたら、メイヴ、なんと、違う妖精たちの集落にて助けられて、ああよかった、そう思ったら、おおう、記憶を失ってしまっているというのですか。彼女が自分についてわかっていることはというと、小鳥や動物たちと話せること、そしてかたわらにあった剣が自分のものであるということ。剣の腕、それが確かと証明してみせて、そして近々開かれるというお祭りに参加すると決めて、しかし、メイヴの旅にこの出会い、どういう化学反応を示すのか。おおいに期待されますよ。

『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、これ、面白い。MMOで同じ学校に通う子と出会った牧野夢子。ところが彼女が学校で見つけたその子は、ゲーム内とは全然違う内気な人見知りだったっていうんですね。中村あずき。人見知りがすぎて、夢子の前で泣いてしまうほど。けれどフレンド登録したんだから学校でもお友達、夢子の情熱に押されて、ええ、泣き顔だけどいい表情でした。しかし、夢子の家に遊びにいくのはいいけど、ノートPC持ち込みなんだ。チャットだと饒舌。けど、夢子がタイピング遅いせいで、片やチャット、片や声で返事なんだ。おかしいなあ。あずきの操るあんこによるチュートリアル。これ、なんでだろう、読んでるだけで楽しかった。途中で、アクションで踊ったりして、おかしいなあ、最高だ。そしてボン・キュ・ボン、夢子の初勝利。ちょっとした達成感あって、あずきが初心思い出したり、そしてここぞというところで助け船出したり、ええ、いいコンビネーション。ふたり、いい友達になったらいいなあ、といったところで、なんと夢子にトラブル。他人の獲物を横から奪っちゃった! はたしてどうなる? 友達になるのん? 緊迫しつつ次回へ続くですよ!

ゆずりはコーポレーション』、薫の弟妹を虫取りに連れていくっていうんですね。亜紀乃先輩のお父さんが、キャンピングカー借りてくれたのか。目的地までの途上、売り上げについての会議をやるんですね。ああ、やっぱり下がってるのか。多分、静流が最初に高いの買ってくれた、それが影響してるんじゃないかな。しかし、この会議にクールな妹羽音も参加して、びしばしゆずりはに駄目出しする。いかすな、この妹。オーダーメイド品を作ってみようか、など、いろいろアイデア出て、ああ、うちのペットをモデルに作ってほしいとか、ありそうですよね(あります)。ライバル、ジニーがゆずりはマスコットを作ってほしいとか、ああ、これ自分も欲しい。こうして、会社の話をしっかり進めながら、虫取りの風景描いて、そこではゆずりはと彩音のコミカルさ、そして娘亜紀乃のことを見守っている親御さんの暖かさが押し出されてくる。ええ、こうした要素があるのもいいと思っています。ところで、あのケムシ、昔テグスでひっぱるこんなおもちゃありましたよね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第1号(2015年1月号)

2014年11月15日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年1月号

『まんがタイムきららミラク』2015年1月号、発売されました。表紙は『城下町のダンデライオン』、兄弟姉妹勢揃いで、ど真ん中に立つ茜様がうつむいて軽く赤面なさっているところなど、大変お可愛らしく存じます。さて、これだけでも素晴しいのですが、さらにプラス、アニメ化決定なのだそうです。おおおおおおう、これは嬉しいニュースであります。テレビで、全国、いや、全世界に、茜様の御威光があまねく伝えられる日がきたというのですか! ああ、茜様! 茜様! 茜様は素晴しいです!

そして表紙をめくりましたら、なんとそこにも茜様! 茜様! ああ、茜様! 茜様はなんと素晴しいのでありましょうか! 王冠、マントが制服にアンバランスにマッチして、大変に麗しい! ああ! 茜様は最高です!

城下町のダンデライオン』、今回は岬と遥の物語でありますね。同じ学校に進むものだと思っていたのに、遥が違う学校、しかも全寮制の高校を受験していたということに、岬がヘソを曲げちゃうんですね。その現場に踏み込んで、すごく困惑してる茜、その表情が実によかった。しかし、なにがおこっているのか? その説明をしてくれるのが、岬の分身なんですね。超クール、すごくクール。いじける岬に茜の正論が炸裂。素晴しいな。そして語り出す遥。あれ、どこまで本気だったのかわからないんだけどさ、でも多少はそうした気持ちもあったんだろうか。しかし、チョップ一発で遥を沈黙させる茜、いちおう私の手も痛いんだよとかそれっぽいこというんだけど、実はそんなに痛くない。もう、最高でした。しかし、兄弟ふたり、しっかり仲直りできて、めでたしめでたしなんだけど、クールな分身が全部しれっと見透かしてるのがいい味わいでした。

『うらら迷路帖』、よいですね。今回はほくろ占い。てなわけで露出多めだったりするんですけど、加えてノノの自立のエピソードでもありました。ええ、よかったですよ。ノノの姉、ニナの背にあるほくろ。その意味するところと、ずっと姉の背に隠れてこれまでやってきたというノノ。ほくろをテーマに、多様に展開してみせるその構成にその手腕は確かであるなあ、ええ、面白く読みましたよ。けど、ほくろという与えられたものに決定される運勢にしばられるんじゃなくて、自分、自ら、こうありたい、こうあろうとする理想像に向かおうとした彼女らの選択、その意思が素晴しかった。前向きで、けどそれがコミカルに嫌味なく描かれて、ほんといい展開、見せ方であったと思います。加えてニナの視点も描かれて、ほんと、多方面に満点って感じでありました。

ハルソラ行進曲』は工場見学。わくわくして眠れなかったって、素晴しいなサヤ。そう、この子は工場とか工場機械が好きでしたよね。この子のこういうところ、ほんとに魅力的。そして工場へ向かうバス。揺れて自然に朱莉に接近してしまうサヤ。そして2回目! いやほんと、サヤはいいなあ、超いいです。工場、ピアノ工場なんですね。静かにテンションあがってるやなぎが素敵です。若乃はちゃんと気付くんですね。吹奏楽部ってピアノも弾けるのかと思ってた。おお、若乃さん、それは酷い誤解です。学生時分、ピアノのレッスンがほんとにつらくて、ほんと、弾けんかった。まあ、稽古が足らんかったんですけどね。それでも毎日スケールやらエチュードやらやってたんだけどなあ……。カメラに、写真に興味持ってるサヤ、素敵でした。ああ、朱莉専用。そして、自然とサヤに接近してしまう朱莉、いいですね、いいですよ。若乃が案の定ピアノを作りたいといってますけど、現代のものは無理でも、古典ピアノとかその前身のチェンバロならいけそうですよね。いろいろな工作にチャレンジする、そんな姿も見てみたいものです。そして、工場を案内してくれたお姉さん、晴工の卒業生だったんですね。就職のコツとか、ざっくばらんに話してくれて、ほんとにいいお姉さん。あまりにざっくばらんで、先生も手をつけられなくなってる、そんな様子が最高でした。

『箱庭ひなたぼっこ』、陽向の落ち込み。ミニヒマワリが元気なくって、それで陽向も元気なくなっちゃったんですね。翠子、ヒマワリの元気のない理由がわかってる。けど、それを皆にいおうとするも、どうにも聞いちゃもらえない。ほんと、自由なのかなんなのか。けど、それで皆で神社にいって、そのコミュニケーションは悪くない。皆の私服、可愛らしく、ほんと確かに皆の個性をよく表している、そう思います。稼働時間の短い翠子。ネガティブ一直線の陽向。けど、いろいろ話して、それで元気とりもどして、御神木と皆の言葉がいい影響を与えてくれましたよね。陽向もヒマワリも元気を取り戻して、翠子がちょっと手助けしてくれてたのかな? でも結局は御神木のおかげになって、いやもう、翠子、押しが弱いです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第1号(2015年1月号)

2014年11月14日金曜日

Roland Vocal Trainer VT-12

 ボーカルトレーナー、VT-12。これがやたらと電池を食う、そんな話をしておりましたが、その対策として電源ケーブルを、そしてついでにUSB電源アダプタもひとつ購入しました。買ったのはiBUFFALOのUSB充電器、いや充電はしないから、もう本当に電源アダプタとしての利用でありますね。

さて、電源を繋いでのVT-12の感触はといいますと、電池が入ってないから本体の軽いこと。ちょっと頼りなく思うくらいですが、練習時、片手に保持している時の負担、こいつがかなり軽減されていると感じます。ケーブルは本体右真横にくるのですが、右手で保持する際に邪魔になるかと思いきや、全然気にならない、むしろグリップするところが増えた、そんな具合でさえあります。まあ、完全にコネクタに頼ると、抜けてしまいかねないので、軽く触れておく程度にしとかないと駄目でしょうけどね。

電源ケーブル、UDC-25は2.5mの長さがあるので、床の電源タップから給電しても、行動がさまたげられるということはありません。いつも練習する場所っていうのがありますからね。そこに立とうと思ったら、さらに延長ケーブルが必要です、みたいになったら面倒だなあ、そう思っていたけど杞憂でした。

アルカリ電池を使って、およそ5日くらいで電池の心配が出はじめる。それがもしeneloopなど充電池だと何日目で動作不安定になるんだろう。結構頻繁に充電してやらないといけなかったところでしょうが、当然電源アダプタを使うとその心配はない。練習も、歌って、その録音を聞いてと繰り返していたら、あっという間に1時間半とか2時間とかたってしまうわけで、だからやっぱりVT-12を使うには電源ケーブルがあった方がいいと実感しました。

2014年11月13日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年12月号

『まんがタイムジャンボ』2014年12月号、昨日の続きです。

『人魚嬢ルリ』、扉のマーライオンは反則だと思います。すごいシュールな絵。さて、ルリ、江頭のこと考えると、気を失ってしまうのか。それでルリを助けるために崖から投げ落としてみたりしてね、しれっと警察に通報されたりしてるその展開がおかしかったです。けど、これがまさか最後に効いてくるとは、この時点では思っていませんでした。貝がらブラ、ルリはルリでいいと思います。いや、マジで。それはいいとして、あのルリと江頭の学校での様子とかおかしくて、いい友達になっていきそうじゃありませんか。そして、田中。なぜ、田中がそんな目に!? ナンセンスなギャグ漫画。いい感触が続いています。

『凪くんの不運な棚ぼた』、最終回でした。はたして平太郎と座敷童子は、再び厄病神と出会うことはできるのか!? って、扉で解決かーっ!? すげー! すごいスピード解決に、ほんと、このインパクト、まいりましたよ。しかも、この後、気になる要素が次々決着していくんですね。お隣の音鳴さん。座敷も厄病神も妖怪と気付いてた。で、平太郎君は何の妖怪? これはうまいなあ。そして悪魔払いの明日香もばっちり決着ついて、いや、ほんと。この淡々と決着させていく様にほれぼれしました。そして最後に平太郎の気持ちも明確になって、まだまだ続く3人の生活。最後の平太郎のモノローグ、こいつは実によかったですよ。

『お隣さんゲーム』は、舞子と圭介の関係、ぐっと進めるつもりでありますか? 圭介が捻挫で部活に出られない。それで圭介を独り占めだわ! 舞子がやたらはりきるんだけど、まさかふたりの間に違う女が割り込んでくるなんて! 野球部のマネージャーなのね。北沢っへいうのね。圭介に素直を気持ちを伝えられない舞子に対し、積極的にぐいっといっちゃう北沢。どうなる舞子!? ほんと、どうにも動かねばならない、そんな立場に追い込まれた感がありますね。

『事件です!シャーロッ子さま』は、潤の悩みでありますよ。ああ、アンニュイにふさぐ潤の色っぽくもチャーミングなこと! ええと、太ったらしい。6kg。ご飯たくさん食べて、砂糖たくさんいれたコーヒー飲んで、加えて神無月先輩からケーキまでもらってる。カロリーオーバーなんですね。かくしてダイエット。穂華の家にジムがあるっていうんですが、現在使えない。今回のエピソード、メインはダイエットに見せて穂華だったんですね。以前はひとりでいることが多かった穂華だけれど、最近は潤に、礼子にと、身近にいてくれる人が増えて、そして穂華も楽しそうにしている。その様子を見て、ひそかに安心、喜びを感じている銀次の親心、いや、親じゃないけどさ、それがしみる話でありました。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第12号(2014年12月号)

2014年11月12日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年12月号

『まんがタイムジャンボ』2014年12月号、発売されました。今月の表紙は警察官でありますよ。『レーカン!』天海さんが警察の制服を着て、秋のスマイル運動強化中! なのだそうです。手のりの猫が帽子にネクタイ、こにくたらしいこいつだけど、それでも可愛く仕上がっておりますよ。そして『けいさつのおにーさん』のカットも。この関係での警察テーマなのでしょうね。

『ナデシコ!』、おかしいですね。門倉製菓のお客様相談室。お菓子がおかしい、とのクレームを受けて、ダジャレですネー! 思いっきり受けて吹き出して、まあイチカさんが怒るのもわかります。けど、ダジャレではないって必死に否定とか、なんかおかしいなあ。お客様相談室、決して簡単な仕事じゃない。それを受けての後日のエピソード、クッキー爺さんなる常連さんを押し付けあうイチカとナオコがおかしくって、ずるいよイチカさんって! ほんと、ナイス反応です。けど、それでエミがやたら好評っていうあの展開。実際、こういうお客さんは少なくないらしいからなあ。どうも苦にしてないみたいなエミの様子、実によかったです。

『ヒゲとセーラー』、初の喧嘩で呼び出しですよ。私服でいって、不審者扱いされるヒゲ。基本ですね。そして初と市井、なんと初ちゃんもズタボロなんじゃないか。手をあげたのか市井! 見損なったぞ! 馬乗りでボコる、それを全部受けてこそじゃないか。市井の母ちゃん、印象悪いですよね。まるで両親がいないからみたいにいう。加えて市井が酷いこといったというの、まずもって信じようとしない。けど、ほんと、このエピソード、これまで内心を語らなかった初が、その胸のうち、はっきり言葉にして、ほんと、いい子であります。叔父さんとの関係、しっかりしたものになってるんですね。

『タヒチガール』、オリタヒチを知ろうと、天王寺リゾートの娘林檎が皆を招待して、そのダンスを見せてくれたんですね。彼女らの踊りと自分たちの踊り、なにが違うのか。まだ初心者で技術が劣るのはしかたがない。それ以前の問題として、チームワークがないっていうんですね。林檎、それを指摘するのにテレテレで、ほんとなかなか素直になれない子です。さて、皆が愛称で呼びあっている、それに気付いた林檎の動揺がナイスでした。ほんと、あのページ、コマをしっかりとっての、ゆったりとした時間、そしてマイの気遣い、歩み寄る、その距離感の表現、だんだんに近付いて、そして思いやっているという、その心情もよく表現されていて、ほんと、なかなか素直になれないリンの、けど嬉しい気持ちのちゃんとわかる展開、実によかったです。そしてマイ、ついに、ついに笑う!? そう思ったら、ああーっ! まだまだ先になりそうですね。

『でっかいんちょ』、いいですね。大雑把なクラス委員長、大菊育。明るくほがらか、鷹揚で、みんなのために懸命に頑張ってくれている。ほんと、いい子だなあ。そんな彼女が、女子とぎゅっと抱き合っている! 素晴しい! 体操服姿の育、おお、かっこいいなあ。けど、どんくさいのか。見た目には、スポーツどんとこい! みたいな感じなのになあ。纏がいいですよね。頼まれすぎる育を守ってくれる。そんでもって、ちょっとからかったりして、いい友達だと思います。ちょっと酷いこといった相見に、きちんと抗議して、そして実はちょっと傷ついてた育をなぐさめてくれる。ええ、いい友達だと思います。こういうの、いいですよね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第12号(2014年12月号)

2014年11月11日火曜日

Roland ローランド DC電源ケーブル UDC-25

 先日買いましたボーカルトレーナー。VT-12でありますが、電池が、電池が切れました……。練習中、突然電源が切れるようになり、おかしいなあ、電池をチェッカーではかっても緑ランプが点灯して、バッテリーローの表示が出るわけでもないし、なんだろう、初期不良? とか思っていたら、じきにLO表示がチカチカと出るようになって、ああ、この機械、かなり電池の電圧が高くないと駄目なのか。ああ、じゃあ、これ、eneloopとかじゃ駄目なんじゃないの? というわけで、急遽、別売の電源ケーブルを買わないといけないようだぞ、ということになってきたんですね。

10月31日に購入して、11月9日に電池が切れる。実質一週間ほどしか持たないんじゃないか。驚きの消耗ですが、連続使用時の電池寿命がアルカリ電池=約6時間とカタログにもありますから、まあそんなものなのかもなあ。10月31日に30分ほど。11月1日に1時間ちょっと。2日は発熱で休んだけど、3日に1時間ちょっと。合間の平日に1時間ほど。それで8日9日と両日1時間ちょっと。1時間ちょっとを1時間半として合計すると、7時間半ほど使用している。連続使用したわけじゃないから、もうちょっと持ってくれてもいいのになあ。そうは思いますが、それでも結局、1週間が2週間になる程度でしょう。練習して、ウォーミングアップが終わって、いよいよ声が出てきましたよ、それくらいになって途中でぶつっと切れてがっかりすること思ったら、もうここは素直に有線にした方がいいよなあ。

しかし、電源ケーブル、普通にACアダプタになってるんじゃなくて、USBから電源をとる仕様っていうのが面白いです。まあ、ケーブルだけ買っても仕方がないっていうのが困りものですが、USB電源アダプタを買ってもいいし、iPhoneやiPadのアダプタを流用してもいいし、そんなに高いものじゃないから、1個追加で買ってもいいかなあ。そのあたりは明日にでも考えようと思います。

2014年11月10日月曜日

『まんがタイムきらら』2014年12月号

『まんがタイムきらら』2014年12月号、一昨日の続きです。

三者三葉』は、文化祭当日ですよ。おお、いかす。葉子様が画像処理済み。薗部がその持てる洋菓子店のテクニックをもって、最高のゾンビメイクをほどこしてくれました。今回、葉子様の右目まわりが常時処理済みで、ほんと、これだけで笑えてしまいます。照照のポニーテールも実に可愛くて、ほんと、最高だな。私服薗部も最高です。しかし、今回は本当に葉子様がおかしくて、普通に登場するだけで面白い。そこで発生するもろもろも実によくて、なるほど、いるだけで営業妨害。おばけ屋敷でも大活躍。ホホホホ、ゾンビですわよ! ゾンビ表現の新しい扉が開いた気がします。漫画の構造としては、サクラの繰り返し、これが実によく効いていましたが、葉子様のインパクトが強烈すぎました。

『ヴぁるばいと!』、接客コンテストでのよきライバル、ののがご来店ですよ。けど目当てのつばめは休みをとっていて不在。それですっかり怪しい客認定されるののが最高です。声かけられて、川村つばめさんはいらっしゃらないんですの? 危険な相手と直感されてしまう。最高でした。というか、これからが本番でしょう。我慢できずフェイスアップをはじめてしまう。けど迷惑かかってないから放置されるのか。大雪が降って、とじこめられそうな中、つばめの祝勝会のことを気にする面々。お、これは、ののも合流流れあったりする!? それともない!? いやもう、期待ですね。それはそうと、『ダイ・ハード』、大好きです。

『しゅばりえーる』、リースの救出作戦。いよいよ突入とあいなったわけですが、多勢に無勢? かと思いきや、なんと、互角以上に戦ってみせるのかあ。ツヴァイヘンダーと思わせてフランベルジェを渡して、リースを引き渡させる。なるほど、テンプル騎士団を名乗る人間はひとりで、残りは東側の人間というわけですか。それをシャムシールでうかがわせたってわけですね。女子騎士になるということ、その覚悟をセリーゼに決めさせた。そんな回でしたね。彼女らのチームとして機能している様もよければ、セリーゼの両手剣二刀流とか、破格だな! セリーゼ! 剣戟の果てに死人が出ない、血なまぐさくないというのは、掲載誌の関係でしょうか。ツヴァイヘンダー、自動車のボンネットくらい、簡単にぶった切りますもんね。でも、そういう描写を避けられたのは、本当によかったです。

『Mixこ〜る』、悪くないなあ。CMの衣装打ち合わせでスタイリストと戦う青乃。その間、走り込みしてたひかりが出会った迷子の子。昔のこと思い出して、歌を歌ってあげる。それが話題になるというその流れ、シンプルなんですけどね、ひかるの歌が人の心によく働きかけること伝えて、そしてまたひかるの魅力も絵で、エピソードで伝えてくれるんですね。歌唱は動画サイトにアップされて、宣伝になるからそのままにしておきましょう。そして、問題のCMデビューを前にひかると青乃休息。その様が動画にとられてるの、なにかに繋がっていくのかな? ひかると青乃の仲のよさ、それもまたよいものであります。

My Private D☆V、華々つぼみでありますよ。みつあみっ娘、うわ、すごいキュートなイラスト。うわあ、最高だな。ほんと、この人の描く絵は美しくてよいなあ。みつあみっ娘が好き。というわけで、どの漫画にもみつあみキャラがいますとのこと。おお、これからちょっと注意して読んでみよう。三つ編みのラインが好きということに加えて、ちょっとほつれた髪に感じるものありなのだそうですよ。ええ、わかりますよ、わかります。

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第12号(2014年12月号)

2014年11月9日日曜日

『まんがタイム』2014年12月号

『まんがタイム』2014年12月号、一昨日の続きです。

鉄仮面のイブキさん』、伊吹さんがグギギ、ギギギと踊っています。ロボットダンス? と思いきや、なるほどチアをやるのか。相楽さんがバスケの助っ人を頼まれて、その応援。いや、めちゃくちゃ可愛いな。チアの衣装つけたところとか、もうめちゃくちゃ可愛いから。しかし、それでまさか喜多くんもチアに加わることになろうとは予想もしませんでした。ばっちりミニスカート。伊吹さんとふたりで特訓なんかしちゃったりして、ちきしょう、なんか楽しそうだな。加えてここに演劇部部長も参加することになって、って、この人もチアか! 伊吹さんファンに写真を撮ってないのかといわれる喜多くん、なにをやってたんだ、ってチアだよ! いや、もう、めちゃくちゃ面白かったです。

『ちょっと舞って!ふわこさん』、ふわこ、勝手に飛んでいかないよう、特訓してるんですね。ガニ股、大股開きで、すごい掛け声。その特訓の様子を、クラスの男子に見られちゃうんですね。鬼塚雷人。授業中、いつも寝てる。昼もひとりどこぞで寝てる。そんな彼にいろいろいわれちゃって、ふわこ、おかんむり。まあ、心配してくれてるっぽいんですけどね。ハラハラ見守ってるところからも、いい人のオーラ、うかがえますよね。飛ばない特訓と気付いて、ああ、それが鬼塚のテーマと重なるんですね。制御できてこそ自由になれる。それが前回の理科先輩の言葉でしたね。自由になるための特訓をしているのがふわこなら、自分の力で遠く旅に出たいと思っているのが鬼塚。手段は違うし、目指すものも違うんだけど、根っこにあるテーマは違ってなかったんですね。というわけで、鬼塚とふわこ、ちょっと接近して、はたしてこれからどうなる? いや、ほんと、ちょっといい感じでしてよ?

はこいり良品』、今回はバーチャル古書店街なのだそうですよ。Webに古書店のバーチャルモールを作ってみたというんです。アバターを通して、コミュニケーションまでとれる。SNS要素もあるっていうんですね。書店の棚を写真にして、それが本選びのインターフェイスになっている。これ、現実には大変だろうなあ。けど、狭く深く、本のマニアを狙い撃とうというんですね。なるほど、確かに書棚のメタファはいいですよね。自分も好きですよ。さて、SNS要素ですよ。マキの出会ったタートルという少年。やたら詳しくて、踏み込んだ情報を提供してくれる。まさか、と思ったら、ああ、じーちゃん。いいなあ、この爺さん。もう、いつもいつも、最高です。本日かぎりのポイントとか、実際ありそうなサービスもあって、けど無条件に提供されるんじゃなくて、ちょっとゲームっぽく、情報もらって自分で見付ける。面白いですよ。実際、こういうSNSがあったら、読書家のコミュニティの受け皿になったりするのでしょうか。いい雰囲気が出ていたと思います。

『ノコひけ!工業娘。』、修学旅行の二日目であります。班で自由行動。扉での説明、ポップな感じで悪くないなあ。そして教員チェックポイントにずらりと並んでみせたI科2班のかっこいいこと。って、変装してI科3班を偽装するのか。相川がやたら真面目くさくなっててナイス。でもって、プリティー! プリティー! 君、どこのハリウッド女優やねん。最高だなプリティー。奈良といえば大仏殿。柱くぐりの穴。あれ、大人はきついんじゃないかなあ。チコでも駄目なのか。チコで駄目なら、みんな無理なんじゃないか? 多分、杉口先生くらいしか通れないと思うんですよ。相川の信用なさ。相川とはまた違った植原桜の危険さ。しびれますね。そして、やっぱりプリティーがいかす。トイレに入ってメイク落としたら、もう誰にも気付かれない。てっきり皆から脱走したと勘違いされてて、いや、夜、布団の中でちゃんとお菓子もらってるし、写真にも写り込んでるし、って、それでも気付いてもらえないのか! すげえ! いや、ほんと、この修学旅行回、めちゃくちゃ面白かったです。今回はプリティーに全部もっていかれましたね。

  • 『まんがタイム』第34巻第12号(2014年12月号)

2014年11月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2014年12月号

『まんがタイムきらら』2014年12月号、発売されました。表紙は『箱入りドロップス』、夕日のもと、紅葉に銀杏、紅葉した落ち葉を持って口元に、そして葉っぱの向こうに雫の笑顔が見えるんですね。ほんと、美しいイラストではありませんか。夕焼け、暖かくやわらかい日射しをうけた雫、半逆光のその光と影の表情がまた印象的。また雫の眼差しが力強くこちらを射竦めるようにまっすぐで、実に素敵です。

チェリーブロッサム!』、つばき、浴衣が可愛いなあ。派手で華やかに決めた妙蓮寺に、大人しめにけれどちょっとしっとりとした雰囲気が素敵なつばき。武蔵小杉もきりっとした浴衣の着込なし。そして我らが主人公、大咲はといいますと、わーお! 白いシャツがス・テ・キ! 普段着じゃんよ! つばき、今日こそ大咲に告白するぞ。そう決心して、妙蓮寺も武蔵小杉も応援すると表明してくれたんですが、ああ、武蔵小杉はつばきに影響されて発奮したのね。けど接吻はできなかったのね。妙蓮寺のことが好きだったと告白して、見事成立したカップルあれば、その雰囲気に恋を口にした大咲。その言葉の向こうになにがあるのか、見えず、わからず、ゆえに怖れてしまったつばき。ほんと、このつばきの恋をめぐる周辺は、切なくて、応援したくなるんだけどさ、けれど大咲が誰にどういう気持ちを抱いているのか、それがはっきりしないでは、その恋のゆくえもわからない。これから大咲の番になっていくのかなあ。大咲が、恋に迷うことになるのかなあ。それはそうと、浮かれてしまった妙蓮寺、いいねえ、いいじゃん。怒るつばきもキュートであります。

『ギタ×マン!』、これ、超いかすな。前回の続き、文化祭のステージを受けてですよ。ゆもちゃんが、これからもっと頑張ろう、みんなをしっかりサポートしよう、その意気で部室にいったらば、そこは見事に足湯部。みんなすっかり気が抜けちゃって、しかし、うるる先輩の可愛らしいこと。皆の気持ちを切り替えようと、ゆもちゃんの提案した打ち上げ。ステージ映像をみんなで見ましょう。おお、さすがにその真意、やまなん先生はわかるんだ。ゆもちゃんの悪い表情、もう最高だな。惚れなおしましたよ。というか、がつんがつんと魅力レベルが上がっていきます。しかし最近のカラオケってすごいんですね。楽器ルームっていうのがあるんだ。楽器の持ち込みできるところがあるのは知ってたけど、電子ドラムとか置いてるとか、いってみたいな。これ、練習スタジオがわりに使えない? すごいな。いつもながらのあめりの妄想面白く、そしていよいよゆもちゃんのターン。漫画組は、るっかこそ冷静になってしまってますけど、あめり、うるるはわりと結構楽しそう。うん、ダメージはない感じです。対してギター組。MCこそは失敗したけど、演奏はうまくいったはず。そんな幻想が見事に打ち砕かれて、ああ、怖ろしい、怖ろしい。いきなりの出だしからショック受けて、そしてあとは悪くなる一方。泣くな! 泣くんじゃない、るっか! あ、お兄ちゃんは泣いててもいいです。あのりりあの柱紹介文、マサくんが不憫だと悶えるよ! って、悶えるのか! 酷いな! けどここがカラオケボックスでよかった。すぐに歌って涙とともにつらさを流せたよ! ほんと、基本面白いばっかりの漫画なのに、こうしてきっちり見せてくれる、しびれましたよ。最高じゃないですか。

『神様とクインテット』、美大生活に慣れてきたうらら。デッサンの授業に羊が出てくるのか! しかもこの羊、めっちゃ表情豊か。こもものオブジェに驚いた時の表情、うららとペアで最高の一枚になっていました。さて、あのデッサン中のネガティブ思考、あれはちょっとわかる。自分はデッサンではなかったけど、やっぱりそんなこと思ったりしたもんです。座学は、美大もこんな感じなのか。一般教養には身が入らないって学生、多いんでしょうね。語学は英語が人気なのかな? そして最後に芝生でゴロゴロ。美大生の醍醐味なんだ。なんか、こういう思いっきり自由に振舞える、それは美大らしいといえるのかも知れませんね。自分の通ってた大学じゃ、ちょっと無理だったかも。

『ひめかみダイアリィ』、今夜は皆でおとまり、ってその前に扉ですよ、扉。可愛いなあ。って、ちょっとけしからん表紙です。神社に泊まるということで、やる気のかさね、姫百合。ふたりが調子にのってホラー風味でお出迎え。幽霊にナースですね。流血やら表情やら、いろいろ頑張ってて、肝試しをしたいようです。でも、その願いは叶わなかった? いや、むしろ叶ったのか! いきなり消える明かり。夜の廊下、梅衣にはげしくアタックするかさねですよ。かさねですよ! やっぱりいけませんか!? いや、ほんと、ちょっとドキドキのイベントで、そしてこちらではさくやがふたり。この真相、ばっちり明らかにされて、いやほんと、お母さん、ノリノリです。

『コメディ・ランド・バンド』、ゲストです。悪くなかったんじゃないでしょうか? お笑い科の創設された高校、千日前高校に入学することになったあすかとけい。ふたりで天下をとる、あすかの意気込みに、けいはつれなくそれは考えてへんかったわ。なるほど、5人でユニットを作りたい。女子のお笑いユニット。それはそうとして、あすかとけいの会話、放っておいてもあすかがボケ、けいがツッコミになるみたいですね。画面も漫才よろしく、ふたりが横ならびになって、ボケてつっこむ。テンポよくぽんぽん進むのは悪くない。また画面も、だんだんに寄っていったり、またぐーっと引いてみたり、単調にならないような工夫があって悪くないですよ。けいとあすかのメンバー探し、天然、逸材のはるが加わって、あとふたりも後々加入してくるのかな? ちょっと引いた絵、あの丸顔で目が点になってるのとか、なんか可愛くていいですよね。すあまみたい。やわらか、ほんわか、ほのぼのです。

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第12号(2014年12月号)

2014年11月7日金曜日

『まんがタイム』2014年12月号

『まんがタイム』2014年12月号、発売されました。表紙のテーマは、秋の夜長の読書タイム、のようですよ。『おとぼけ課長』が読んでいるのは、騎士や魔女の出てくるファンタジー。それを受けてなのでしょう、タイムヒロインたちがファンタジー衣装で登場です。『鉄仮面のイブキさん』伊吹さんは王子さま、って、めちゃくちゃかっこいいな。『大家さんは思春期!』チエちゃんは妖精ですよ。そして『まりあ17』まりあはアリスでしょうか。皆、見事に魅力的でありますよ。

『さわらせて!あみかさん』、新作ゲストです。『ひらめけスイッチ』の方の新作ですね。前作の小波ちゃんのポチャボディ人気を受けてでしょう。ぽっちゃりお姉ちゃんあみかと、年の離れた妹かがりの姉妹もの。姉ひとり妹ひとりで頑張ってきた姉妹。妹の卒業式にスーツを無理矢理着たら、はじけたボタンが散弾状態。15歳差なのか。たいへんなんだけど、しあわせそうなあみか。ずんだロールとやらを食べてるところなど、実に素敵です。手芸用品店に勤務、講師もしてネットで個人販売もしてると、こう手広くやってるのは、やっぱり生活のためなんだろうなあ。あの、妹がお姉ちゃん大好きなところ。ぽちゃで柔らかいところが最高なのか。抱き枕扱いとかね、可愛い妹に可愛いお姉さん、はたしてどうなりますか。初回の感触は悪くなかったですよ。

『おひとり食堂』、最高だな、これ。誠一郎の店、せいちゃんにきたお客さん。金髪ツインテールのお嬢さん。アイドルのおっかけやってる人で、もうニコニコすごくしあわせそうで、そのアイドルトーク、同じく音楽活動してる誠一郎が思わずすごいと冷静になる瞬間が面白かったです。でも、真価はこれからですよ。フワフワお嬢さんにフレッシュジュースをおすすめしたら、とりあえず生ビールと返ってくる。お通しの牛タンに、ばっちりしっかり、そのオリジナルを指摘してくる。なるほど、コンサートで全国をまわってるんだ。それで、いった先々で食べ歩いてるんだ。そうしたところは誠一郎に似てるけど、基本メンバーに付き添ってもらってるあかんたれの誠一郎に対し、お嬢さんはひとりで自由を満喫ですよ。見た目で中身はわからないというエピソード。ほんと、このお嬢さんのかっこよさ、あのチケットを出して見せたところなんて最高で、うわー、もう素晴しいなあ。そして違った姿で再会。うわー、スーツ姿も超キュートじゃんよ! あの、フレッシュジュースすすめないんだっていう、あの表情とか最高だと思う。かっこいいお嬢さん、かわいらしいお姉さん。ほんと、この漫画は毎回のゲストがいいキャラクターすぎます。

『ゆとりノベライズ』、ドラマCD収録ですよ! と思ったら、都は風邪ひいちゃって立会えなかったのか。天性のネガティブが災いしたようですよ。しかし、風邪引き都はなんか可愛いなあ。里美に看病してもらってね、ほんと、この先輩、都のことよくわかってる。風邪ひくと悪いことばかり考えてしまうからとついていてくれて、いろいろはげましてくれる。このふたりの関係が、やっぱりこの漫画の軸だと再確認させられた思いです。そして担当叶さんからのメール。大切な話があるからと電話がかかってきて、なに? なにか悪い話!? そう思ったら、わーお、とってもとってもサプライズ。ほんと、都、よかったなあ。けど、治らなければまたハルキから電話がとか、とんでもないこと考えてしまうのは風邪だから? もう、はやく治して、次こそは直に会えるといいですね。

『だいじょぶ!?カナ先生』、ゲストです。学校の先生、カナ先生がとにかく大丈夫じゃないみたいでありますよ。ボールを投げたら柱に当たるまではいいとして、バウンドして返ってきたのを顔で受けちまうのか。それでもボールのこと心配したり、またなんかひょうひょうとしててねえ、このキャラクターは悪くないって思いましたよ。通り掛かった加治先生、ささっと氷嚢出してくれて、って、あれれ、あれれ、アイスクリームばかりが出てくる。私物化してるのは誰だ! って、カナ先生ですね。加治先生は養護教諭、カナ先生のおかげでスキルアップしたそうです。授業以外でも授業でも、いろいろなんだか危なっかしいカナ先生。けど明るくほがらかで、そのどんくささ? 危なっかしさも嫌な気はしない。今はカナ先生、加治先生ふたりがメインだけど、今後、いろいろ広がっていったりするのでしょうか。

  • 『まんがタイム』第34巻第12号(2014年12月号)

2014年11月6日木曜日

Roland Vocal Trainer VT-12

 そうかあ、もう2年になるんだ。ずっと前にコメントしたRolandのボーカルトレーナー、VT-12の話です。知らされて、興味持って、それから2年たって、ようやく購入しました。なぜ買うまでにそれだけの時間がかかったのかというと、練習状況の変化にあるんですね。2年前は小さなキーボード膝において、ソルフェージュの練習してた。けど、この1年ほど、いやもっとかな? ちょっと歌うことから離れてしまっていまして、ああ、こりゃいかんなあ。ちょっとまたちゃんと稽古しないとなあ。それでもって、一念発起、VT-12の導入を決めたのであります。まあ、勢いといったら勢いなのかも知れません。

トレーニング、してますよ。とりあえずはリハビリ気分で、VT-12の感触を確かめつつ、付属のテキスト、今は主にウォーミングアップといったところでしょうか、進めています。テキストは『コンコーネ50番』といいたいところですが、今はVT-12付属のテキスト、『コンテンポラリーシンガーのためのヴォーカル・ワークアウト』がメイン、『コンコーネ』はサブといった感じです。

『コンテンポラリーシンガーのためのヴォーカル・ワークアウト』は、練習フレーズだけが載っているわけではありません。むしろ実際の練習にはいるまでのいろいろ、トレーニングする際に注意すべきことや呼吸のしかた、ストレッチなどの説明にかなりのページが割かれていて、初学者が最初に手にする教本としても優れてるのではないかと思います。なんせ、声のトリートメントからオーディション心得までカバーしてる。すごいですよね。ほんと、ここまでカバーしてるだなんて思ってもいませんでした。

初日はですね、ウォーミングアップを完走できなかったんですね。ウォーミングアップは6種類。半分くらいで声の出が悪くなってきて、しかたないのでそこでストップ。けど、翌日にはウォーミングアップをすべて終えて、エクササイズを2種、コンコーネを1曲、そしてクールダウンまで、とりあえず1セットといった感じですかね? 終えることができました。

ウォーミングアップ、これをきっちりやると、それだけで30分弱かかります。テキスト冒頭に練習時間についての時間配分が書かれてるんですけど、それ見るとウォーミングアップは12分で終わるとのこと。なるほど。ウォーミングアップもエクササイズもなんですけど、VT-12にはガイドヴォーカルあるいはお手本つきのものと、お手本なしの伴奏のみ、それぞれ2種類ずつ収録されている。ええ、自分はお手本つきのものとお手本なしのもの、それぞれ両方で歌ってるから、時間を倍かけてしまってたわけですね。

エクササイズは26種類。それぞれにテーマが決まっていて、エクササイズの狙いと注意点が書かれています。こういう親切なところ、これがバークリースタイルなんでしょうか、以前使ってたギターの教本、著者がバークリーの講師だったと思うのですが、それも同様の親切仕様でした。クラシックの教本にもちゃんと狙いや注意点は書かれていますが、バークリースタイル? のものほど親切ではない印象です。これは、クラシックでは教師に習うことが前提になっていて、バークリースタイルは独習することも視野に入っているとか、そういう違いがあるのかも知れません。

VT-12のいいところは、伴奏に合わせてトレーニングした、その歌唱が自動で録音されていることでしょう。レビューボタンを押すことで、自分の歌唱を聞くことができます。いやあ、これが非常につらい時間でありまして、けどこういうつらさを経験しないことには上達なんてしないわけで、恥だとか思わず、これが自分の現時点のありようと覚悟を決めて、厳しくレビューしてやるのがよいのではないかと思いますよ。

インジケーターは、環状に配置された12の音名インジケーター。歌うべき音が点滅して、声を拾うとその音高に応じた音名が点灯します。中央にはチューナーでもよく見かける、シャープ、フラットの表示があって、低いとフラット、高いとシャープ、正しく歌えてると両方が点灯するようになっています。いやあ、これがなかなかうまくいかなくて、自分は総じて低めに音を取っていますね。よくない傾向だ。と、こういう風に自分の状況を客観的に確かめることができるのですね。

付属テキストのウォーミングアップ及びエクササイズのお手本は、実際の歌唱が入っています。いやあ、同じようには歌えないですよ。そもそも発音が違うといいますか、単純にWeeというシラブルで歌うにしても、お手本はいかにも英語の発音といった感じなのに、自分だと平板なカタカナ発音で、なんじゃこりゃあ、いきなりつまづいた気分! うん、気にはすまい。できるだけお手本に近付けられるよう意識しながら、くじけず歌っていきたいと思います。

『コンコーネ』はピアノ伴奏が入っています。お手本は歌唱ではなく、オーボエみたいな音になってる。これ、私は移動ドで歌うんですが、もし固定ドで入ってたらやっかいだな、そう思っていたから、安心しましたよ。うん、固定ドにも移動ドにも優しい。移動ドだと、曲の途中で転調するような場合、どこで音名を変えるかという問題もありますが、この解釈も歌い手に委ねられているわけで、つまりやりやすいようにやらせてくれる。ありがたいですよ。

伴奏は、ちょっと速めだと思う。いや、自分にまかせるとどんどん遅くなってしまうから、これでいいのかも知れません。けど、やっぱりちょっと速いかなあ。人間の伴奏者相手なら、自分のテンポを提示して、歌いやすいように歌いやすいように持っていく、そんな駆け引きもあろうものですが、録音ですからそれは無理。当然伴奏にこちらからあわせていくことになるんですが、これ、やっぱりやりにくいなあ。なんて思ってしまうんですね。人間相手だと、相手のテンポで歌うにしても、もっとやりやすく感じるんだけどなあ。なんでだろうなあ。録音されている伴奏、無味乾燥とかそういうのはなくて、結構音楽的に動いているから、機械的でやりにくいとか、そういう感じではない。もう、ほんと、単純に人じゃないっていう、その一点なんだと思います。

歌唱を拾ってくれるマイク。自分の場合は下のCくらいから、なかなか反応しなくなります。これ、声が前に出てないんだろうなあ。なので、どうしたらマイクにうまく拾ってもらえるか。そうしたことを意識しながら練習したりもしています。自分はマイクを使った経験が本当に乏しいので、せめてこれでマイクに入りやすい発声を身につけられたらよいなと思っています。

といった具合に、プレイヤー各々で自分の苦手やより強化したいところを意識して取り組むことのできる、なかなかに悪くないガジェットだと思います。ユーザーバンクもあるので、伴奏を取り込んで練習することも可能。使いようで、いろいろに活用できそうな道具です。

ああ、そうだ。テキストに、コーヒーはよくないって書いてあって、コーヒーを断たねばならなくなりました……。おおう。とりあえず歌う前には1杯にとどめることにしましょう。

2014年11月5日水曜日

『まんがタウン』2014年12月号

『まんがタウン』2014年12月号、発売されました。表紙は、映画『クレヨンしんちゃん』の漫画版、「ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」最終回とのことで、とーちゃんとロボとーちゃんにぐっと持ち上げられているしんのすけがメインであります。とーちゃんもロボとーちゃんも、ふたりともにいい笑顔。しんのすけも元気一杯でありますね。そして『涙の数だけ輝いて!』、『派遣戦士山田のり子』の単行本告知カット、『ケイくんとアヤメさんがルームシェア』の最終回告知カットがございます。

押しかけ時姫』、お茶の話でありますよ。海斗が家臣の休みを要求して、ひとりで出掛けるんです。それを時姫がつけてみれば、いろんな女性と会っている。そのうちのひとりが、かの大内家の娘。姫は気が気でないわけです。でも、まあ、そんな心配するようなことはなくって、ただの手伝い、力仕事。お茶席の準備を手伝ってただけだったんですね。茶の湯、時姫からしたら最新ブームの流行り物だったわけですが、けど以前の経験で抹茶、苦いといって苦手になってたんだな。それで抹茶ラテ。すっかり抹茶ラテに魅入られてる姫が可愛かったです。というか、目に星が! そんな姫が翌日の補習であの渋い顔。その落差、実におかしくて面白かったです。

『大正乙女カルテ』は、路乃の家に押し掛けてるかのとが大活躍です。まず、皿にとどめを刺す。路乃の勉強の改善策を考案する。あの、やりましたって顔がすごくいい。かのと、喜怒哀楽が素直に表情に現れて、とても豊か。ちょっと癖のある困ったお嬢さんだけど、見ているだけで楽しい。ほんと、ただの優等生キャラじゃないってところがよいですよ。そして、かのとの家出の理由がきてしまいました。かのとの兄光弘が来宅。ともなって婚約者藤原節子もやってきて、この人、モガなのか。あの洋装、屈託ない笑顔、素敵な人であります。対して意固地なかのとさん。柱に食い付いてるのとか、もうなんてよいんだろう。最高じゃないですか。ああいうマスコットとか出ないものかな。ああ、そうそう。清志ちゃん、中学生にあがりました。そしたら、路乃に苦手にされて、もう笑っちゃいますね。

居間には今外国人がいます。』、三池先輩三池先輩といって慕う下級生たちですよ。ちょっとした有名人っていうんですが、外国人と一緒に暮らしている、そして帰国子女。やたら持ち上げられていて、そしたらとたんに調子にのるのが三池先輩です。でも、かっこいい帰国子女イメージにそぐわないといってまた落ち込む。実に忙しい子であります。ヨーロッパの人たちの外国のイメージ。地続きだから、そもそも日本の感覚とは全然違ってる。ドイツ語圏のイタリア人、ルーツはオーストリアで学校はスイスというミヒャエル、なんだこのコスモポリタン。すごいですよね。確かに、イタリアいった時、普通にフランス語で通じてたもんなあ。いかしますよ。列車でスペイン人とポルトガル人だったが、自分の言葉で普通にコミュニケーションしていて、現代のラテン語だぜ! みたいに意気投合してたのも思い出します。さて、万希の友達づくりが面白かったですよ。おお、言葉はいらない! ノンバーバルコミュニケーション! いかしました。そして、久しぶりに日本を満喫する外国人たち。あー、嬉しいのか。なんともいえん、面白い人たちですよ。

涙の数だけ輝いて!』は麗奈さんのエピソードですね。なんと、婚約者がステージに押し掛けてきた。伊集院透。この人、この先もまた出るかなあ。観客を前にしていいなずけと明言、麗奈を連れていこうとする。けど、ファンたち、これを寸劇と思って楽しんじゃうんですね。ここのファンは、ほんと対応力がすごいわ。麗奈と涼子、ふたりがいいですよね。幼なじみ、だから涼子も透のこと知っていて、自分の気持ちを主張しない麗奈に自分の気持ちを押し付けるばかりの透に思うところあったんでしょうね。そして麗奈です。最初は涼子についていっただけ。けど、いつしか自分の中にもちゃんと気持ちが芽生えてたという。この麗奈の発言ね、ファンにとっては嬉しい言葉だったんじゃないかなあ、って思いますよね。ほんと、とんでもない寸劇、でしたけど、ほんと終わりよければすべてよし。笑いもあって、ナイスでした。

『70's 愛ライフ』は、かつての迷信なのですか。雷は金属に落ちるとか、突き指ひっぱるとか、ガム飲んだら盲腸、チョコレートで鼻血、コーラで骨が溶ける、などなど、ああ、こういうのは自分もいろいろ聞かされた、思い出されます。けど、味の素で頭がよくなるっていうのは知りませんでした。こういう昔の常識、今も生き残ってるっぽいのもありますよね。反面、もう見事に消えさったのもあって、時代の移り変わり、ちょっと感じさせられました。ところで、紅茶きのこ。あれ、あんなビンに入ってたんですか。名前しか聞いたことありませんでしたよ。でもって、「雨に当たるとハゲる」という迷信。これ、70年くらいまで盛んだった大気圏内核実験、そいつのせいで世界中に撒き散らされた放射性物質、それが雨に入ってるからっていう話ですよね。核の雨とかいったんじゃなかったでしたっけ? ほんと、物騒な時代でした。註にある、「もちろん科学的な根拠はない」という文言。それが今の放射線の知見に基づいてのものなら、ナイス註なのではないか? そう思いましたよ。

  • 『まんがタウン』第15巻第12号(2014年12月号)

2014年11月4日火曜日

涙の数だけ輝いて!

 ゆいちゃんが一番可愛いと思う。川村唯。我が心のセンター。失敗しても、素直に謝ることのできる素直な子。罰だって進んでうける、性根がしっかりして優しいお嬢さんです。仲間のこと大切に思って、グループやメンバーのことバカにするのは許さない、自分が矢面に立って面罵痛罵を受け、皆を守る盾になろうというがごとしその意気や、実に清々しい。ほんと、女子の鑑、アイドルの中のアイドル。苦境にあっても明るくポジティブだし、実際、ビジュアルだって断然いけてる。表紙でいうと、センター直子の下手側、あ、歌が下手っていってるんじゃないよ? しもて、向かって左、あのポニーテールのキュートガールが私の一推し、川村唯さんです。

もう、いいたいことは全部書いた気がする。

作者もあとがきでいうように、主人公、ピュアドールズのメンバー皆が単純な成功者ではないというところ、それが効いていると思ったのですよ。この漫画のはじまった当初は、皆それぞれに個性的で自由で、ありていにいえばいいかげんな性格。ライブ当日に堂々遅刻してきたりね、しかもそれがひとりふたりじゃなく、直子を除いた残り全員。ひとりひとりが、違ったタイプのろくでなし。けど、そんなろくでなしの彼女らが、なぜか見ていて憎めない、そんな可愛げ? 愛嬌があるのが実によくって、毎回毎回、どんな迷惑がセンター直子にふりかかるのか、直子には悪いんですけどね、そんなこと楽しみにしていたものでした。

それが、中盤以降の各メンバーにスポットライトが当てられたところからね、彼女らへの愛着といいますか、応援したいという気持ちが、より一層に、ぐーっと強くなりまして、涼さまのアイドルにかける決意とか、麗奈の友情、そして私の唯のくったくなく、どんな苦しい時だって、いつも笑っているように見える彼女の、けれどその気持ちに火のついたあの瞬間などなど、やっぱりひとりひとりのバックグラウンド、そこに生じるドラマが見えると、一気にキャラクターはその生命感を強くさせるな、そう感じさせられたのでした。

申し訳ない、ちょっとネタバレになります。

直子と晴香ですよ。あれはきましたよ。ピュアドールズのライバルグループ、IDL108にまつわる直子の過去。決して目立っていたとはいえない彼女が、しかしそれでもなしとげていたもの、掴んでいたものが描かれ、そして一度は挫折を経験した直子に働きかけたファンの声。それらが、今のピュアドールズに繋がっている。回を重ねて丁寧に描かれたふたりのストーリーは、互いが互いにその気持ちを支えていた、勇気を、前に進もうという気持ちを、しっかり後押ししていたんだ、そうした関係を今改めてふたりの前に明らかにして、普段は全然素直じゃない晴香の本当が見えた気がした。不安を抱えていた直子の気持ちを、またより強いものに変えたと知れた。もう、ほんと、涙目でしたね。ああ、この漫画のタイトルにいう涙とは、こういうことか。ただ、直子が苦労して泣ける、そんな涙だけじゃないんだ、心底そう思わされました。

どんなにシリアスっぽい展開になっても、基本ギャグでコメディで、シリアスにどっぷりひたるということはないんですね。必ずどこかに軽さを残していて、くすっと笑わされて、しめっぽいままに、重苦しい気持ちのままに放置されるということがない。それが本当によかったです。その軽さ、明るさは、彼女らピュアドールズの基本スタンスなのだと思う。その背景になにがあったとしても、楽しさ、面白さ、明るい気持ち、そうしたよりよい方向に引き上げてくれる。そうしたところ、ほんと、彼女らはアイドルなのだと思うのですね。ほんと、輝いてると思うのです。

  • 柳瀬ルカ『涙の数だけ輝いて!』第1巻 (アクションコミックス) 東京:双葉社,2014年。
  • 以下続刊

2014年11月3日月曜日

ハルソラ行進曲

 女子4人の工業高校生活を描いた『ハルソラ行進曲』。この女子たちがですね、皆それぞれにマイペースで、見ていてすごく楽しいんですよ。まずね、若乃、工作大好き、作業着ラブの女の子。工作よりも改造が好き。なんでもぱっぱか手早くやっつけちゃうんだけど、じっとしてられない性格がたたってか、やらなくていいことやって、それで結局減点になっちゃうタイプの、とにかく元気な女の子であります。この子に、ちょっと内気? やなぎと、常識人朱莉、そして距離が近いサヤ。それぞれの個性が見事にマリアージュして、この穏やかのんびりで、けれどいつもなにかおこりそうなワクワク感に溢れた、そんな工業高校ライフにすっかり引き込まれるようにして読んでいるのであります。

しかし、巻頭のカラーページ、みんなの出会いの風景終わって、いや、ほんと、若乃、朱莉、やなぎの頼りにならないことっていったら! ここで、すでに皆の基本のところがばっちりわかるんですが、次ですよ、次。皆の人となりを紹介するところ。サヤがですよ、ときどき距離が近い、雑誌ではそうあったのが、ときどき朱莉との距離が近いに変わってて、わーお、ピンポイントだわ、ピンポイントよ。しかも、朱莉への、じゃなく、朱莉との、双方向だわ!? 双方向なのよ! わーお! のっけからいやもう大騒ぎだったのであります。

サヤの朱莉への距離の近さっていうのがですよ、もうね、他の皆に比べて明らかにおかしいの。なんなの? 好きなの? 彼女の席を狙ってらっしゃるの? しかも朱莉がですよ? 男だらけの工業高校にあえて選んで入ってきたというのに、男子が苦手だっていう。ビクビクしちゃうんですね。そんな朱莉を、男たちから守ってくれるのがサヤ! もう、朱莉のナイトですよ。素敵! 朱莉もですよ、最初のうちはサヤの距離感に慣れずビクビクしてたというのに、それが夏休みくらいから? なんか自然にふたりの距離が近くなってる、そんな雰囲気が感じられて、いやもう、ほんと、とてもいい。ええ、みんながちょっとずつ距離を縮め、仲よくなっていく、そうした様子を一番わかりやすく感じさせてくれるのが、このふたりだと思うんですね。

そして若乃とやなぎ、このふたりもいいんですよね。ふたりとも補習仲間なんです。若乃は、最初にいったように、余計なことして、ほんとだったら出なくてよかったはずの補習に呼ばれてしまうタイプ。やなぎはというと、とにかく不器用で、うまく工作できない。若乃も先生も、なんかすごく心配して見守ってる、そんな印象がやたら強いんですが、でもこのやなぎという子、頑張る時には、すごく真摯に、真面目に、真っ直ぐに対象に向きあう、そんなところがあって、実にいいんです。いや、まあ、ぎりぎりまで頑張らないというか、可能なかぎり頑張ろうとしない、そんな子だったりもするんですけど。

ちょっとネガティブなやなぎ。もともと工業には興味がなかった。この学校の吹奏楽部に入りたくて進学先を選んだ、そんな子なんですけど、若乃のポジティブに引っ張られるようにして、工業の面白さ? 魅力? にも気付いていく。その過程は見ていて胸にしみるものがありました。

やなぎに限らないんですけどね、みんな、この学校で出会った友達、その影響受けて変わっていく、そんなところがあるのがすごくいいなって思っています。皆がね、意図するしないにかかわらず、相手の領域に働きかけて、またそれを受けて変化する、そうした余地を持っているんですね。もちろん変わらないところもあります。そうした根っこの個性、その子のらしさは保ちつつ、ちょっとずつ、よりよい、そう思える方向へと変化してく彼女らを見ていると、その将来、その行く末が楽しみになってくるんですね。みんな、自分と工業、工作との関係、そいつをしっかり見つめて、いい技術者に育っていってくれるといいなあ。やなぎは楽器のリペアマンかな? 若乃は工場を復活させるのかな? それとも新たな道を進むのかな? ほんと、いろいろ思う、想像してしまう、そういう気持ちが自然と膨らんでいくのです。

  • そと『ハルソラ行進曲』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2014年。
  • 以下続刊

2014年11月2日日曜日

『まんがホーム』2014年12月号

『まんがホーム』2014年12月号、昨日の続きです。

『うちの秘書さま』、テスト逃れのために風邪をひこうと思っているはじめ様が、もうほんとどうしようもない感じで、しかしこれが最後の展開に効いてくるとは予想もしませんでした。今回のメインはコタツであります。七瀬の部屋にコタツを設置する。それはいいんだけど、はじめ、結構やりたい放題だな。タンスを漁ってみたり、またコタツの中でもいろいろと欲望に身を任せて! メイドがおかしかったですよ。コタツに誘われて逃げるメイドもいい。そしてまた、メイド長の、七瀬に強めのを盛っておきましょうか、物騒な気遣い最高で、そして寺へ参ります、って、シェイクスピアですか! ほんと、こうした合間合間に面白いのが差し挟まれて、実にいい感じです。

『マチ姉さんの妄想アワー』、オオカミのお腹から助け出したぞのコマ、あの自主規制が妙におかしくて、そして頭巾という言葉が今の日本で生き残ってるのは赤頭巾のおかげだという、この話。ああ、そういえば確かにそうかも。防災頭巾とか、今もいうのかなあ。最後の一葉のトリック2種、あの簡易版のわびしさとかもね、最初に豪華なのを見せたからこそのわびしさと思われます。そして人魚の後悔。おおう、人を海に引き込んでどうこうするって、ほんと、妖怪の仕業じゃないですか! しかし、あの、通りすがりのコブダイ。めちゃくちゃ存在感あって、いい味出していました。

『そもそも受付嬢には向いてません!』、もこ、人見知りなのが問題なだけで、記憶力とかは優れてるんだ。ともあれ、人見知りが原因で、仕事量的にはゼロ。そのいかに仕事量がゼロになるかの描写が、毎回工夫されてておかしいんですよね。今回だったら付箋とかね、社員のスケジュールを通知しつつ行き先もしっかり案内している。これ、丁寧でいい仕事。けど、これを徹底したら、受付の必要性が失われそうです。竹さんの、抜き打ちテストがよかったですよね。ポニーテールに眼鏡、そしてスーツ。完璧じゃん! 超ヒロインじゃん! めちゃくちゃ可愛いじゃん! 回を重ねるごとに、竹さんのお茶目さが全開になっていって、最後の髪いじるとかもね、実によかったです。

『歌詠みもみじ』、実にいいですよ。今回は体育祭。もみじは運動苦手なのか。萌え応援旗とか長い校長の挨拶、借り物競争に父の外野での賭けっこなどなど。その都度その都度、落ちに出てくる川柳、それがテンポをよくしていて、この四コマ単位で、ぽんぽんとネタ、落ち、川柳、それが続く快感はなかなか独特で、実に読ませます。漫画としての面白さが、凝った川柳が加わることで、より一層のものとなる。そんな感じ。ほんとたいしたものだと思いますよ。あの、ろくでなしの父と、その父を見事におさえる母、あのふたりも実にいいですね。川柳一家。校長も川柳仲間でしたよね。

  • 『まんがホーム』第28巻第12号(2014年12月号)

2014年11月1日土曜日

『まんがホーム』2014年12月号

『まんがホーム』2014年12月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが温泉入浴中であります。お湯の面には真っ赤な紅葉がちらほらと浮かんで、それを手にすくってみせるらいかが不思議と色っぽいのであります。そして『主任の一ノ瀬さん』も温泉、しかもあがった後の卓球でありますね。他には『孔明のヨメ。』単行本の告知カットと『となりのなにげさん』最終回告知カットがございます。って、なにげさん終わるのか! 驚きです!

『宇宙ファラオ☆パトラちゃん』は、すっかり堕落した王女パトラでありますよ。ゲームばっかりしちゃってね、夏休みの宿題も地球侵略もすっかりほったらかし。叱るホルスを適当に嘘ついてごまかして、そしてやることといったら、のあにいたずらなんですね。無防備に寝ている。一番弱そうだ。そう思って、いろいろやってみるんですが、起きない。けど、れあ曰く怒ると怖いのだそうです。そしてパトラちゃん、見事に怒らせて、いや、すごいな、のあ。怒ると笑うんだ。わあ、素敵! けど、ほんと、怒り方が普通でなく、いやもう、こいつはよかった。のあの魅力が深まりましたね。

『敗者復活戦!』は、おお、面白いだけじゃなく、なんかいろいろ勉強になったぞ。ニーナが、先生からいろいろ本をもらってくるんですね。それを売ろうっていうんですが、月穂が渋る。トラブルの元だから。それから、ニーナは未成年だから保護者のサインも必要。それで、これが重要なんですけど、転売目的での購入って、厳密には法に触れるのか。古物商の資格がないといけない。って、ああ、なるほどなあ。そりゃそうだわ。そして話は古書店が買い取らない本の話になって、というか、この店が、ですね。なるほど、そのリスト。確かに買い取っても次に売れなさそうだもんなあ。そしてこの布石が、榎本さんで落ち、そしてまたニーナでも落ちる。いかすわ、これは面白いわ。ほんと、うまいって思わされましたよ。

『孔明のヨメ。』、鉄の計略、それをいよいよ攻略、反抗に移る時がきましたよ。劉表の妻、蔡婦人に託された手紙。と、それを劉表に伝えようという時、側には劉備があって、この人、鈍いふりして、いろいろ嗅ぎ回っておるのかい? 鉄の質が落ちている、その証拠と損害の試算を見せられて、しかしこれはただの経済的損失に留まらず、武器の質にも関わる。すなわち国防にも関わる大問題だっていうんですが、そこに劉表は気付くのか? できない男と見せながら、さすが劉備はばっちり気付いてるんですね。しかし劉表はどうだったのだろう。それは語られておらず、けれどとりあえず鉄の問題は一段落。孔明たちも報われて、とりあえずの一段落でありますよ。

『シネマちっくキネ子さん』、ハロウィンのパーティーが終わってからですよ。帰りの夜道、遠くに見えるピア子君の様子がおかしい……。ハリウッ太が襲われたか、倒れていて、そしてピア子、かなりの距離を一足飛びに近付いてくる。吸血鬼が出たというんですね。それでキネ子と大八が狙われてっていうんですが、その全部がちゃんと仕込みで、あのピア子の長距離移動にもちゃんと仕掛けがあってという、このイベントのしっかり感。その雰囲気の出し方も、まとめ方も、全部ひっくるめてとても面白かった。いいイベントであったと思いましたよ。

  • 『まんがホーム』第28巻第12号(2014年12月号)