2021年2月17日水曜日

VE-1 エリントシーカー

 ジムならスナイパーカスタム、ザクなら強行偵察型とマインレイヤーが好きだった。昨日はそんなことをいっていたわけですが、よくよく考えてみれば私は量産型とそのバリエーションが好きなんだなってことでして、思えば見てもしないアニメのプラモデルを買っては作って遊んでいたっけなあってことも思い出したりしまして、なにがいいたいのかといいますとVF-1バルキリーの話です。

VF-1バルキリーは強烈な印象を与えたメカニズムであったと記憶しています。戦闘機から人型に変形するというのはバルキリー以前にも多々見られたコンセプトで、子供というのはこういうギミックが大好きですから、変形する、合体するってだけで心ひかれたりしていたわけで、でもどうしても変形トイっていうのはどこかに無理が出るわけです。人型のプロポーションが残念とか、飛行形態がどう考えても飛ばんよなとか、そういう感じの無理ですね。

ところがVF-1はものすごかった。どう見てもこれは飛ぶ! どこからどう見ても戦闘機そのもののフォルムからですよ、無理のないプロポーションの人型メカに変形する! これはもう完璧だと思った。しかも途中形態のガウォーク。最高ですよね。こんなの見せられたらもうたまったもんじゃない。イマイから出ていた1/72の可変プラモデル、買っちゃいましたからね。当時の価格で2500円くらいしたんじゃないかな。今だとわりと安いと感じちゃうけど、その当時2500円のプラモデルといったら、しかも子供にとっては、高価格の高級品ですよ。いやあ、これ、そうだよ、お年玉で買ったんだ。

イマイの変形バルキリーは一部差し替え変形で、バトロイドとファイター/ガウォークで機首部分を差し替えます。超合金可変トイも出てましたよね、タカトクでしたっけ? あれは脚部を機首に接続することなく保持する部品があったんでしたっけ。いずれにしてもバルキリー系のトイは当時からかなり気合いが入っていた。そんな記憶があるんですね。

実はこの時点で、アニメ『マクロス』を見たことがありませんでした。ただの一度もありません。テレビシリーズもそうなら『愛・おぼえていますか』も見ていない。もう純粋にバルキリーのかっこよさだけでプラモデル買ってた。これ、なかなかないことですよ。

その後もマクロスはシリーズを重ねて、そのたびに新型の可変戦闘機が出てきたわけですが、VF-17ナイトメアなんかも嫌いじゃないんですよ。でも、どうしてもバルキリーを超えるやつが出てこない。なにがどうあってもVF-1、これこそが自分の中でのベストであり続けているんです。

子供の頃はVF-1Jが好きでした。一般的にはS型が人気だったりしたのかなあ。頭部に機銃が4本ついてるやつ。でも私はS型は好きじゃなかった。今でも好きじゃないです。ええ、ぶっちぎりでJ型推しでしたね。

バルキリーは機体にバリエーションがあるのもよかったし、追加兵装でがらりと雰囲気を違えてくるのもよかったです。重武装のアーマードバルキリーとか、スーパーパックにストライクパック。また複座型とかもあったりしてね、プラモデル売り場でそれら眺めては、かっこいいなあって、欲しいけど買えないなあって、箱の説明とか読んで夢膨らませていたものでした。

当時はJ型が好きだった私ですが、順調に量産型好きをこじらせて、今では断然VF-1A贔屓になりました。

そして、VF-1以上に好きなのがVE-1 エリントシーカー。こればかりは今も昔も変わりません。

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