2019年6月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2019年8月号、発売されました。表紙は『球詠』。力強くピッチングするヨミ、その後ろにはバットをふるう珠姫。いわば主役のふたりがこうして揃って大活躍といった風なんですね。さて、表紙には気になるフレーズが。球詠TVアニメ化決定!! なのだそうですよ。ああ、ここしばらく女子野球ものが人気なんでしょうか。漫画、ゲーム、アニメ? いろいろちらほら目にしてますが、『球詠』もその人気の一角を占め、支えるタイトルになるのかも知れませんね。いいアニメになればいいなあ。楽しみですね。

今回は新作ゲストが3本です。

『中央線沿線少女』。これは毎回異なるシチュエーション、異なる登場人物で物語っていこうという漫画なのでしょうか。今回は御茶ノ水万世橋編と銘打って、そして次回は奥多摩編とのこと。中央線ってのはJR中央本線でいいのかな? 確認すれば万世橋駅はもう廃止されて、残っているのは御茶ノ水駅。奥多摩駅は青梅線にあって、つまるところ中央本線じゃあないっぽいな。中央線快速がカバーする範囲を舞台にしよう、そういう理解でいいのでしょうか。今回は幼稚園から小中とずっと一緒に育ってきた、そんな女の子ふたりを主人公に、目指す夢の違いから別れても、御茶ノ水駅がふたりの出会うきっかけを作ってくれている。ストーリー、劇的ななにかを表現するというよりも、情景を描こうという意図が見える、そんな構成、絵作りが印象に残りました。

『限界ゲーム飯』。おおう、『キャッチ&キャッチ&リリース!』は終わったわけか。たしかに、前回、ひとつ区切りとなる、そんな感じだったものなあ。ということで心機一転、新作はゲームと食をめぐる四コマです。というか、落ち着いて食べなさいよ! 帰宅後、なにを置いてもPC起動即ログイン。PCチェアにボスンと座って、はじめてオフの体勢にはいる主人公。しかし、この人、どんだけゲームメインなのか。忙しくて昼を抜いたというのに、食事よりもまずはゲーム。ゲーム優先、マッチングからロードにかかる時間を利用して、いかに手っ取り早く食事を用意するか、まさしくタイムトライアル飯だっていうんですね。要する時間は3分から4分ってとこか。レンジでパスタをやっつけて、からっぽの冷蔵庫からバター、戸棚からなけなしの梅こぶ茶、これらで味付け、栄養補給しつつゲーム進めるっていうんですが、濡れてる手じゃゲーム機さわれないとか! こういうのがおかしくて、ほんと、君、落ち着いて作って、落ち着いて食べて、それでゲームした方が結果的に充実しないか? とは思うんだけど、寸暇も惜しんでゲームに取り組む、そんな気持ちはわかるんですね。こうしたちょっと共感できるってのをちりばめるの、うまいと思いました。

『探偵、推理のお時間です!』。タイトルからもわかるように推理もの、探偵もの。けれど、有能な探偵とかじゃなく、へっぽこ? むしろその本人が探偵に憧れている、そんな感じだというんですね。シャルロット探偵。とにかく推理が当たらない。仕事こそはなんとかなってるんだけど、むしろ町の便利屋さん。シャルロット探偵のもとで助手をつとめて3日のメアリーは、舞い込んできた事件、探偵に同行して、あまりに当たらない探偵の推理に困惑しながら、自ら推理、事件のあらまし掴んだら、探偵にヒント出して当たるよう導こうっていうんですね。本格的な推理ものとかは目指していない、そんな感触。むしろ、シャルロット探偵の天真爛漫さ、それを愛でようというところにウェイトがかかっている。そういう漫画でありますよ。

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