2019年6月14日金曜日

『まんがタイムきらら』2019年7月号

『まんがタイムきらら』2019年7月号、一昨日の続きです。

『みゃーこせんせぇ』。えらい設定出てきましたよ。と、その前に鹿島美夜子ですよ。実家に帰ります。親には会いたくない。それで、まさか玄関先で地面にはいつくばって駄々こねるとは。服汚れるやん! って、そっち? 鹿島美夜子の実家モード。美夜子とみゃーこのいいとこどりだそうですが、曰くかしみゃーこ。この姿、実にいい。最高だと思う。実家では妹美朝子がお出迎え。そうか、両親が不在なのか。美夜子の実家には帰ったという証拠だけ残してさっさと退散しようとするの、どれほど両親が苦手なのか。逆に見たくてしかたない。そして新設定ですよ。ホネですよ。墓地にいったら、なんと人の姿でいられない、骨格模型に戻っちゃう。人と骨の比率で姿が決まるとかいってますけど、すごいな。その後の墓参にきた人たち脅かしまくりも酷い。ほんと、めちゃくちゃ面白かったんだけど、それはそうと美朝子。ホネのこと普通に受け入れて、この対応力の高さ、ものすごいな。あるいは美夜子のいろいろで慣れてるってことなんでしょうか。

『佐藤さんはPJK』。水着回です、っていうのは間違ってないんだけど、これ、まだ海にはいってないのか。水着売り場なのか。海にいきたし金はなし、ショッピングモールでリゾート気分だけ味わおうとかそういうの? と思ったら、違った、ちゃんと海にはいくのか。いわば今回はその前段階というわけか。しかしそれにしても海気分をエンジョイしすぎ。他の人に見られたらどうするの? というか、そういういろいろ、この人たちは超越してますよね。なんたってPJKがいるからなあ。11回目の高校3年生。高校最後の夏休みとかいうイベント感、真正面からつぶしてきてますからね。でもって水着選びの情景。これ、PJKの海女スーツ。今風と昔風、どちらも見せてくれたのはいいけれど、すごいよね、この店の品揃え! 普通、ないよ? 皆の水着にコメントする千春、渚がいいですよね。でもって期待の千春。うん、とてもよかったと思う。今回千春、水着選びから買い食いにいたるまで実にいろいろエンジョイしていて、その楽しんでる風がまたよかったと思います。

『初春が咲く』。もともとそんなに恋愛色が強かったとは思わないんだけど、こうして彼方と柚子がつきあうことになって、さあこれからはなにを、どういったことを描いていくんだろう。ふたりのいちゃいちゃばかり描くってこともないだろう。そう思っていたら、ああ、方向性見えてきましたね。進路の話が出てきて、さあいよいよ自分の将来を具体的に考えていかないといけなくなってきた。でも、柚子はやりたいこととか、興味あるものとか、これっていうのがないんだね。柚子の家族の鷹揚さかげん、これもまたよかったんだけど、ちょっとふわふわしつつ、その状況から抜け出したいとも思っている柚子の興味あること探し、それが彼方とのつきあいの中で、ちょっとした指針、方向性になってきてるんですね。これは、彼方の自分を知って欲しいという気持ちでもあるし、柚子の手伝いでもあるし、おしつけがましくもなく自然に、ゆったりした、そんな感触出てるの、それがよかった。やっぱりこの漫画の温度感、しっかり保たれているんですね。

My Private D☆V、『旅する海とアトリエ』の森永ミキです。ああ、これはわかりやすい。「おでこ好きです」。なるほどなー! イラストも、おでこ丸出しでこっぱち、みたいな感じではないんですが、分けた前髪からのぞくひたい、控えめで、けれどしっかりきりっとかたちよく描かれているんですね。その服装は、学生さん? ブラウスにリボン、リュックを背負って、通学スタイルなのかな? 目鼻立ちもはっきりと、凛々しい。連載では、ふんわりした着物お嬢さんのおとぼけ感が印象的ですけど、こうした涼しげ、きっちり、しっかりものといったイメージも明瞭にエッジ立てて、魅力的。実にいいものでした。

0 件のコメント: