2016年11月2日水曜日

『まんがホーム』2016年12月号

『まんがホーム』2016年12月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、らいかが風呂上がりですね、銭湯? バスタオルまきまして、手にはフルーツ牛乳ですね、これ。今回のテーマが風呂もしくは温泉なのでしょう。『のちの真田幸村である』弁丸もお風呂ですよ。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻は湯上りですね。孔明さんがセクシーすぎるんですが! 『天国のススメ!』も湯上り、太一に麦ちゃん。髪ふいてもらってる様子、いいですね。そして『マツ係長は女ヲタ』はマツ係長とウメ君が卓球です。温泉卓球か! 係長が首にツアータオル巻いてるのがらしくてよいですね。

『ようこそ!オーロラ百貨店』、なにかいろいろ状況の変化、推移のようなもの感じさせますよ。実家に帰って以来、えにちゃんの様子がおかしい。お見合いなのか? なんなのか。なんか元気がなくて、物思う? 不安がつきまとう? そんな様子があるというんですね。そして以前から話題になってた産業スパイの話。ええー、まさかそういう展開に? これ、どういうことなのか。あの社長、能ある鷹は爪を隠すの類いだったのかー! このスパイ疑惑、これ、まさかえにちゃんに関係する? というのはうがった見方かも知れませんが、並行して語られるこうした違和感や不穏な出来事。なんともいえん不安をかもしだしますね。

『孔明のヨメ。』は、武術訓練を受けてガタガタになった孔明ですよ。はやめに体をほぐさないとさらにつらくなるとの助言を受けて、黄家にて風呂をつかいます。ああ、この時代の風呂ってこんななんだ。こんなつかれる風呂とかあったんですね。そしてやんごとなき方々の入浴の様子。洗い係、体ふき係、着がえ係と、とにかく召使いいっぱい! びっくりだわ。ここでの夫婦の会話がね、これまでやってきていないこと、新しいことにチャレンジする、そうしたことに前向きにあろうとする気概に満ちて清冽。ほんと、素敵な夫婦であると思います。そして徐庶すなわち劉備側の出来事。ああ、曹操の策に勘づいた! こちらの動きも気になりますね。でも、そうなると戦とかになっちゃう!

『男子の花園』、いいですよ。歯科医の受付で、なにやってもだらしない花園のこと見てイライラしているお嬢さん。ちょっと年配のお姉さんたちは、花園さん、大好きなんですよね。有能さより可愛さ。無能さより可愛さ。え、ちょっとそれどうなのか!? とは思うのだけど、癒しみたいなもの求めてるのかな。でも、花園の皆さんにコーヒーどうぞと持ってくる、そうしたところはいいと思いますよ。若いお嬢さんには、そうしたところも面白くないみたいですけど、長く付き合うならこういうマメなやつじゃないと、それこそ女は俺様の世話して当然みたいな男はあかんよ? みたいなこといいたくなる。そんな話でした。いや、それ、ちゃんと受付のナナさんもわかったみたいでよかったんですけどね。しかし、花園さん、もうちょっと頑張ろう。でも、この人の前だと気を張らなくていいっていうの、それはまたよいところですよ。

天国のススメ!』、草間のファンクラブ! 他校にあって自校にない。その理由がそれとなく察せられる冒頭ですが、いや、でも、自校でも人気でそうな子ですよね。草間、いい子ですよ? いや、悪い子とは誰も思っていない。ガッカリなだけで。通り名は、はちみつ色の王子様。すげえ! それで十子が彼女と勘違いされていて、いやもう大変! でもそれで太一をともなってふたり街に出るのね、いいじゃん、太一、十子の仲、進展しちゃう!? いや、しませんでした。あそこまで、結婚だなんだグイグイいってる十子なのに、いざふたりきりとなると意識しちゃって照れちゃう。うん、可愛い子だと思います。デリカシーに欠ける、そんな風に思われがちな子だけど、そうじゃないんだよって、よくよくわかるエピソードだったと思います。そして妖精の出現に、ふたりともに草間を思う。この恋よりも友情? そんなところもよいと思う。ほら、太一もそう思ってますよ。というか、太一くん、そろそろ観念なさって、素直になればいいのに。ね。

そしてもう一本、特別編。太一の幼なじみの話。十子じゃないのん? 違った! すごく透けてた。壁から出てきた。ものすごいんですが、この子と遊んで、そしてある日いわれた、コスモスのこと。探しにいっしょにとおくへいかないかとの申し出。それはあまりに不穏なのだけれど、ああ、太一の父さん! その子のために、庭に咲いたコスモスを全部花束にして、この先もあげるからと約束して、そして成仏してもらったんだ。その約束は今も変わらず果たされている。その静かにお礼をいう様子。息子への愛や、その息子を連れていかずにいてくれた着物の女の子への気持ちがよくよく感じられるいい話でした。

  • 『まんがホーム』第30巻第12号(2016年12月号)

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