2016年5月19日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年7月号

『まんがタイムきららMAX』2016年7月号、発売されました。表紙は『いちごの入ったソーダ水』。月とこひめがふたり並んで、こひめ、月の腕をそっとつかんでいる、そうしたところ、実に素敵な表紙です。月はですね、本編では風紀委員長のカーディガン作戦に翻弄されていますけれど、表紙では緑の派手なパーカー着て、月らしさを力いっぱい押し出しておりますよ。そしてこひめ、意外と背高いのね! なんか、もっとこじんまりした印象持ってましたよ。

いちごの入ったソーダ水』。そして、本編。風紀委員長のカーディガン作戦、その後。10着ほど渡してみたところ、なんとね、月さん、配っちゃってる! って、そりゃそうだよ! ひとりで10着は、さすがに着ないもの! こひめがですねカーディガン着てましてね、ああ、なんか可愛らしいなあ。というか、風紀委員長、すごい顔で驚いてますけど。ほんと、すました美人さんなのに、この中身、発想、もろもろのギャップ、すさまじいです。さらにカーディガン、雛菊にもわたって、学内、にわかにカーディガンブーム。ああ、月ファンの子らも着てましたもんね。しかし、ほんとは月と自分だけのお揃いでいたかった風紀委員長。もう、あの悔しそうな顔。嫉妬嫉妬で、けどそうしたネガティブを一発で吹き飛ばすこひめの素直さ、素晴しいな。あ、そうそう。月の中で、風紀委員長がいい人として評価あがってるの、誰か彼女に教えてあげて欲しいです。きっと喜ぶから! 喜ぶ風紀委員長を見たいんだよ!

『魔法少女のカレイなる余生』、のっけからツルハシふるって穴を掘る魔法少女たち。え? なにこれ? 強制労働? 違いました。お風呂が壊れた。それで温泉掘ってるっていうんですけど、え? 銭湯は? え? めんどくさい? お金もかかる? いやいや、掘る方がずっとめんどいし、労力考えたら、お風呂にお金払う方がなんぼかましでしょうよ! うん、万倍めんどいというしじまのつっこみ、的確だと思いました。読者の気持ちをよく汲んでくれています。しかし今回、白鳥ななほしのご厚意でお風呂使わせてもらえるようになって、素直じゃないななほしの気持ち、あれが可愛いよなあ。しじまに感謝されて戸惑ってるところも実によいです。しかし、引退魔法少女たち、風呂でもやりたい放題。ゲーム機、風呂場に持ち込んで、壊れたりしないの? そしてミミのワイン風呂。その匂いで酔ったしじま、なんか目覚めちゃった? ななほしがうまいこと誤魔化してくれたみたいですけど、しじまさん、能力の片鱗あらわしちゃいましたね。

ご注文はうさぎですか?』は中学生組です。卒業アルバムの写真かな? それを意識してオシャレに精出す女の子たち。それで我らがチマメ隊はといいますと、自然体、そう誓いながら、ついつい思わず裏切ってしまうという……。しかし裏切り者とは誰なのか。うん、その顛末、面白かったです。皆、髪をいじることになるんですけど、どこを気にしているか、なにに憧れているか、そうしたところがうかがえるのが面白い。メグはくせっ毛を気にしている。憧れの対象はシャロ。シャロの散髪は千夜がやっていて、なんだ、互いに失敗しあってるんじゃん! と思ったら、そこに千夜のおばあちゃん登場。なんだろう、すごい迫力だ。マヤはアホ毛を気にしてるんですね。って、あれ、剛毛なの? 憧れはリゼ。たまたま出会ったリゼに可愛くしてもらって、ちょっと照れてるマヤ。いい感じです。そしてチノはといいますと、え? もふもふに憧れてるの? 意外! そしてココアの憧れはモカ。って、あれ? チノの憧れは? チノ、ちょっと前髪失敗しちゃったけど、でも結果オーライ。皆、それぞれにちょっと可愛くなってるのね、出し抜いたって、裏切り者だって、そういいあう様子も仲良しだと思います。ああ、そうそう、ココア、後輩ができますね。よかったですね。

『すくりぞ!』、この漫画は、皆がなんだか楽しそうにしている、そうした雰囲気がよくよく表現されていて、とてもいいなって思うんですね。お嬢様リンが皆のお茶を用意している。それだけのことなのに、なんだかうきうきとさせられる、そんな気持ちの浮き立ち感じさせられましてね、とてもいいと思うのですよ。と、そこにしのびよる黒い影。ええと、あのムシ? そうか、にゅうもツバキヤマも苦手なのか。リン、見たことないのか! 知識として知ってるだけなのか! そして我らが主人公、寝子、この子だけは平気みたいです。ええ、やってやりますよー。寝子の予測では、敵はにゅうの寝床、にゅうトピアにいるっていうんですが、押し入れ開けてみれば、そこには生活感感じさせるにゅうのもろもろ。あれ、お菓子のカスとかそのまんまですよね。そらわくよ。うん、わく。しかし今回、掃除をするというので、メイドの衣装身につけまして、ああ、これがメインか! ほんと、お嬢様、やる気だなあ。リンにとっては、こうした掃除さえもちょっとしたイベントなのかも知れませんね。ほんと、ずっと楽しそうで、そしてたまたま見つけたリンの母親の写真。おお、学生時分。ブルマを昔の体操着っていったりしまして、ああ、着実に時間はたっているんだって実感させられました。そしてムシの件、リン、頑張りましたね。ええ、寝子がリタイアしたことで、にぎわい、いよいよ増して楽しい、そんな展開。皆の達成感も見事です。

『交犬留学』、ゲストです。なるほど、犬の擬人化。いや、犬が人のように生活している世界が舞台。北海道犬の海道あいの、洋犬に憧れるこの子が留学を果たしたというんですね。そんな彼女が出会ったリア・コリー。なるほど、この人はコリーなのか。サラサラの毛に憧れるあいの、どうやって手入れしているの? いろいろ聞いては真似をしてみる。素直な子です。他にはモコ・オールド・イングリッシュ、リキ・ハインド、それぞれに犬種にちなんだ個性与えられた子が出てきて、なるほどキャラクター、わかりやすくていい感じです。絵柄も可愛くて、そんな彼女らが、自分たちの個性発揮しながら、自分にないものを相手にみつけては羨ましがったり、そうした交流の様子、ほのぼのとして楽しく読めましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第7号(2016年7月号)

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