2016年5月18日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年7月号

『まんがタイムきららミラク』2016年7月号、一昨日の続きです。

『音無さんは破壊神!』、破壊神と天使の仲違い、その後でありますよ。神様、先生の家にいりびたる。対して天使はすっかり落ち込んでしまって、そのふたりの仲直りするまでが描かれた今回。いやね、天使さん、結構なダメージで、これまで神様のこといろいろいたずらしておちょくって、って、この人、好きな相手には意地悪しないではおられないようで、でもそれで距離置かれてしまってるんじゃ本末転倒ですよね。しかしそれでやしろに教えを請うて、そのアドバイスのおかげでか仲直り成功。仲直りのハグって、えらいこと教えなすったな、と思ったんだけど、どうもやしろのアドバイス、そういうことではなかったみたいです。さてしかし、天使の神様へのアプローチ。素直に気持ちを伝えるというステージに達したようで、ああ、これでふたりの関係も進展するのでしょうか。あの憑き物落ちたみたいな天使の表情、実によかったですよ。

『ラストピア』、リッタがやる気出してますね。記憶喪失の理由。カリンの記憶のいろいろ思い出して、その原因、このホテルにあったりするんじゃないか? そうした推理から、ホテル内をいろいろ探索します。幽霊のユーさん、この子がいろいろ知ってそうなんだけど、なんだか乗り気じゃなくて、あいまいなヒントしかくれないから、探索がちょっとした宝探しみたいになりましてね、推理して探して、見つけて、その連続はなかなかに楽しかったです。そして開いた開かずの部屋。なるほど、もとオーナーさんの部屋だったらしい? 家族の写真なんかもあって、家族がいたことに安心してっていうね、ああ、なんかマイペースで一種超然としているオーナーさん、こうした感情も持たれるんですね。そして最後にユーとの関係、それも変わっていきそうな予兆感じさせまして、ええ、ふたり仲良くなるといいですね。

『かんきつパンチ!』はトピック大きくふたつ。ひとつは、柚が成仏したいということを皆に告げました。そして前回、先輩から脅されていた例の課題。なるほど、泊まり込みでバナナを描く。バナナ! 夜を徹してクロッキーを50枚。なんてたってバナナ。そうそうバリエーションもない。途中で皆ぐったりしてきて、なにやってるかわかんなくなってきて、と、蜜柑、数を描くことでわかることがある。そう気づいた時の表情、それまでとがらっと変わって凛々しくなって、そして蜜柑の頑張ろうというその気持ちの向こうにある柚への思い。ああ、こういうのあかん。もう、一気に泣けてきて、今まで自分のことを助けてくれていた柚。彼女が別れを意識した以上、いつまでも頼ってはいられない。なら、柚がいなくなっても大丈夫だってこと、ちゃんと示さないと。そうした蜜柑の気持ちに触れて、もう、たまらないものがありました。蜜柑、よく頑張った。そして柚、この子の行方はどうなるのでしょう。もう感情揺さぶられまくりです。

『やさしい新説死霊術』はソレイユが風邪をひいてしまいまして、皆がお見舞いに、看病にきてくれて、もうね、結構な騒動です。看病にきてる、心配してくれている、なんとか役にたちたい、そういう気持ちはよくわかるのだけれど、魔術の方向性やらもろもろ問題があって、もう大変。そう思っていたら、最後の最後にソレイユの死霊術師になった理由が語られて、これが実にすごかった。亡くなった妹を蘇らせるために? と聞くリンリ。でもソレイユの妹、セレニは生きていて、でも体が弱く、長くは生きられない、そんなこと口にしてしまう子だったっていうんですね。でも、それでさ、なんとかこの妹の体を強くしようとか、そういう方面に向かわないソレイユがすごいですよ。妹が死んでも死霊術でもって蘇生させるんだって、すごいな、この歪んだ情熱! びっくりしましたよ。そしてソレイユをたきつけたメイプリーフ・ラグ・ネクロシスなる人物。ああー、この人、どうもソレイユを利用する気みたいですね。なんだろう、心配にさせられる、そんな展開でありますよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第7号(2016年7月号)

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