2016年5月1日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年6月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年6月号、一昨日の続きです。

『はやしたてまつり♪』、いい感じに転がっていってますね。おはやし、太鼓を叩いてる子を取材して、けれどさらに詳しく知りたいと、追加で取材をします。家を訊ねましてね、取材の許可とりましてね、それで学校にいきます。おお、同じ学校だったんですね。しかも巌さん、以前からさなみのこと知ってたらしい。ああ、桜の木の下で寝ていたの見たことあるんだ。友達がいないという巌。無口で、人見知りで、あんまりに寡黙だからものすごく誤解されてて、けどそんな子が新聞部ふたりに勇気出して、一緒にお餅を食べましょう。お餅っていうのが、なんかいいですよね。そして、もう友達だよって、取材わすれて友情深めて。ええ、いいですよ、とてもいいですよ。

『リトル・リトル・アリス』、相変らず酷くってよいなあ。リデルにつきそってる猫のセバス。まさかの交通事故で危ない状況に陥るんですが、およそ信頼できない治療法で復活。って、あんた、そんなイケメン兄さんだったのか! 自分で自分に呪いをかけてたんですか。いい男だから、周囲の小さな女の子にも大人気、さらにはリデルもよく懐いていて、それが身の破滅を招きそうだったから、自分で自分に呪いをかけて猫になった。けど、エピソードのメイン、これからというんだから驚きました。リデルのそばに男がいる。それが許せないと、リデル大好きロリコンの皆さんが集結してしまった。さらにはセバスの男の魅力にまいってしまった女子連中がキルシュ筆頭にして連帯。血で血を洗う抗争に発展してしまう! なんだろうなあ、この発想。すごいよ。結局セバス、自分の呪いにふたたびかかってしまって、猫に逆戻り。セラからもキルシュからも狙われてという、安定ですね、こういうパターン、実によいです。

『塾後のあそびば』、いいですね、またもゲストですよ。いち子が悪い子デビューするっていってるんですよ。って、なにをするの!? 両親ともに外出してる、夕食のお金は貰ってきてる、だから、そのお金で! お菓子を買って、食べて、それを夕食にしてしまいます! いち子、なんていい子なんだ、なんていい子なんだ。いち子のね、ふふふーんって興奮してる顔見て、いちいち可愛い顔っていっちゃう千代子もいいですよね。どんだけあなたいち子のこと好きでいらっしゃるの? ええ、大変にいいです。千代子のにこーっも最高ですよ。千代子の父のしょんぼりもいいですよ。さて、買い食い。ヒナに美空も加わって、美空、スイカ食べるの!? しかもその量! 果物にチャレンジした美空に、スイカは野菜と伝える無慈悲ないち子! もう、ほんと、このやりとりおかしいなあ。面白い。買ったもの、ケーキと唐揚げとかね、交換しながら食べてね、その様子がすごく楽しそう。大好きっていわれて嬉しそうな千代子も可愛くって、しかし今回思ったんですが、いち子って結構食べますよね。あ、そうそう、私はポテチはいち子派ですよ。うん、こういうのも面白いです。

『へんてこバスと飴玉くるり』、今回の話、よかったなあ。都市伝説の月光号。ある、ないで議論してたら、小町さん、乗ったことあるけど、5年前、その実在を証言する人が出てきちゃったんですね。しかし、この話、小町さんとビー玉ちゃんとの出会いを描いて、ああ、なんだよ、すごくいい話じゃん。吉松先生の原稿をとりに月光号に乗車することになった小町さん。いきがかりで学校の先生をすることになって、そこで不登校、欠席してるというビー玉ちゃんのこと知るんですね。不登校の理由がですよ、泣けた、ああ、ビー玉ちゃん、教師というものに不信を抱いて、さらには恐怖をも感じているかのよう。自分の頑張って書いた作文が、他の誰かに代筆させたと疑われてしまったそのことが、ずっと心に突き刺さって残ってるっていうんですね。わかる。自分にもあったもの。しかし、今回、そのビー玉ちゃんの才能を吉松さんが見出して、さらにはその詩作の才をかたちにしてくれて、そしてそれを小町のつとめる編集部にひきわたしてくれた。ビー玉ちゃんの詩が一気にかたちを成す、その描写の見事なこと! もうね、これまでちぢこまっていた心がね、ぱーっと開かれて、もうとめどない! 感動的でさえあったと思うんです。ええ、いい話でした。胸にせまりましたね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第6号(2016年6月号)

0 件のコメント: