『まんがタイムファミリー』2016年1月号、発売されました。表紙、メインは『大家さんは思春期!』、クリスマス、サンタ帽子に赤いケープ着たチエちゃんがクラッカー鳴らしています。『月夜にカカオシガレット』、伊万里さんもクラッカーですが、格好は本編の方がトンチキで素敵です。『きみちゃんの味じまん』、メインのふたりもクラッカー。きみちゃん、元気よくって可愛いですよね。
『軍神ちゃんとよばないで』、姉上の件も決着ですね。いや、しかし、見事といいますか、さすがの虎千代であります。綾ちゃんがこわい、まではいいとして、正統性からしたら、虎千代の前に綾ないしその夫政景に順番がまわってくるはずだ。それを聞いて、虎千代、すごくいい笑顔。ニヤリって、綾ちゃん、ちょっと追い詰められたっぽくなってますけど、この余裕ある(ように見えるだけの)虎千代、素敵だなあ。しかし結果的に虎千代にとっていいように、いや違うかあ、虎にはよくないんだ、ともあれ、なんかね、うまいことおさまって、ほんと、これ、よかったのやら。こういった落とし所があるだろう、それは予想しますけど、それであってなお面白かったです。
『ダ・ヴィンチ系女子高生』、レオナルドがのっけからえらいこといってます。女の体はもう飽き飽きなんだよ! メルツィいわく、レオナルドの女体絵はいまいちグッとこない。ああ、あかんですか。というか、メルツィ、なんか生々しく男を感じさせていいな。でもね、でもね、レオナルドもメルツィも、あかんですか、クロナカ。この子、めちゃくちゃ可愛いやないですか! って、まあ、好みやら時代のトレンドやらはあるってこたあ私だってわかってます。この時代はどうだったんだろう。ボッティチェリとかの絵を見るとわかるように、豊満、うん、豊満なスタイルが好まれたとかいう話ですよね。そして今回、トイレの話。ええ、この時代、トイレというものがなかったそうですよね。かの有名なベルサイユにもなかったとかなんとかかんとか。それで出てくるおまる。クロナカはというと、水洗のトイレをレオナルドに教えちゃって、それがしまいに女性画に繋がる、って、わかんないよ、こんな連想! ほんと、途中からモチベーション方面に話を振って、女体画の話はおわったのかと思ってました。すごい構成、まさしく脱帽でした。
『カフェ・ど・関西』、これ、いいなあ。のっけからのタイガース優勝ネタ、ちょっと面白かった。今回は引っ越しの挨拶とか近所付き合いの話題で、活躍するのは京都出身山科あかねさん。って、山科って京都って感じ、あまりせえへんなあ。このちょっとキツそうで、気位も高そうなお姉さん、素敵ですよ。もう、応援しちゃいますね。京都の、こういう人間関係。自分は京都市生まれの京都府育ちの非京都人だからいまいちわからないんですけど、ご近所で角つきあわせないですむようにする、そういう知恵なんだとかいいますよね。だから食事なんかも仕出しをとったりする。そうしたら、口にあわなくっても、相手のお宅のこと悪くいわんですむとか、うん、難しい。この漫画に描かれる大阪のフレンドリーさ。これがどこまでかわかりませんけど、確かに京都にいくより大阪に出た方が親しみやすい、気安い、そういう気持ちがあるっていうのわかります。たとえお店とかもですよ? この漫画は、そういうの可愛いキャラクターでほのぼの描いて、悪くないなあって思います。気にいっておりますよ。
『宅飲み残念乙女ズ』、素晴しかった。ゆみみがマウンティングに負けて帰ってきた! って、まってまって、具体的にボロボロじゃん! ここ数年、マウンティングっていう言葉、ネットでもよく目にしますけど、男のマウンティングがあれば女のマウンティングがある。その女性のマウンティングの手法描かれ、語られて、うおお、これ大変だなあ。女性としての魅力でマウンティング。また仕事のできるできないでマウンティング。苦労も全部自慢だったりするっていう、しかもそれを受けてマウンティングを仕返すというこの不毛! グリっちが、グリっちが、なんかえらいことになってる! ほんと、でも、気持ちはわからんでもないんですよね。けど、これを中和するてつ子の、中身ないはずの言葉。いや、そうなのかな? ともあれ、ゆみみ、素直な気持ちがその友達とのよかった時代思い出させて、和解にいたって、そのお互いの気持ちのやりとり、しみましたよ。ほんと、素晴しい。ほんと、すごく素敵でした。
- 『まんがタイムファミリー』第34巻第1号(2016年1月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿