2019年7月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2019年9月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』。これはちょっとめずらしい組み合わせ? カレンと陽子、ふたり表紙です。ふたり着ているワンピース、レモン柄ですね。白地のカレン、黒地の陽子、その対照も面白い。カレン、陽子に抱き抱えられてるんですが、ということは陽子が王子様!? かと思いきや、そういうどっしりした感じじゃなくて、不思議と乙女らしさ感じさせる表情が面白い。対するカレンは、この子らしいからっと明るい笑顔でありますよ。

今月は新規ゲストが2本です。その両方が幽霊もの、心霊ものというの、はやりなのかたまたまなのか。けれどそれぞれ方向性が違うところ、個性の現れどころです。

『六条さんのアトリビュート』。こちらは、迷った先の雨宿り、橋の下で出会ったあやしい女の子。美術好き? いろいろ知識を披露してくれるのだけど、ゆきつく先が幽霊画。円山応挙の描いた幽霊が絵から抜け出してくるなんて逸話から、それに似た絵が主人公の引っ越し先、203号室に飾られていると教えてくれて、はたしてその幽霊の正体やいかに。なかなかしっかり前提作って、この意味深な出会いから、あとで種明かしされてびっくりという流れ。こういうのは、古典的といいましょうか、昔から怪談話やなんかでも見られるパターン思わせます。おおもとに怪奇譚の要素、発想があるのかも知れませんね。

『Horror Horizon』。こちらは実際の幽霊に出会うというよりも、できれば幽霊に出会いたいものだ。そう思って怪奇を探求する部活もの。とはいっても、部長がひとりやる気を見せて、今ひきこまれようとしている新入生は、ひとりはお菓子が目当て、もうひとりは怖いの苦手だけどその克服のために入ってもいいと思った、その探求に付き合おうって風じゃないんですね。心霊研究部、副部長は心霊写真をついつい撮っちゃう、才能なのかなんなのかだけど、そもそもこの人は霊が見えるのか。心霊をきっかけに出会った4人、というか、新入生はあんまり心霊には興味ないといった感じなんだけど、ともあれ部活は心霊一辺倒といった風ではなく、部活ものの皆で一緒にわいわいとしている、そういう面白みに向かおうとする、そんな傾向も見える漫画です。

ところで地底ちゃんのつぶやき、目次ページで梅雨明けといってるけど今年はまだ明けてないっていうの。いくらなんでも予想外だよねえ。

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