『まんがタイムきららMAX』2025年1月号、発売されました。表紙は『スポチャン!』。スポーツチャンバラの用具、エアーソフト剣の棒を手に、するどく打ち込むももが凛々しい表紙でありますよ。白地に赤の勢いよくも曲りつつ前へと周りこむその軌跡は、ももの打ち込み、その流れでありましょう。そして筆文字でスポチャン! シンプル! けれどそれが鮮烈で目をひくイラストにしあがっておりますよ。
今月は新規ゲストが4本です。
『きみとボドゲが作りたい!』
自作のボドゲでひとり遊びをしている雲野つき。見つからないよう人の寄りつかぬ旧校舎のはじっこにいたというのに、つきを追って現れたとしか思えない一樺ちかに見られてはいけないところを見られてしまった!
なにをしてるのと、ぐいぐい迫ってくるちか。対しつきは、これをきっかけに友達を作れるのではないか。内心はそうささやくも、つき本人はなにを話したものかさっぱりわからず、うまい受け答えができなくて自信喪失。それでもちかは興味持ってくれて、つきのゲームで遊びたいといってくれたんですね。
このちかさん、つきのことどうもよく知っている模様。しかもつきの苦手な分野、イラストが得意ときている。ふたりで一緒にゲームをデザインして、そして作って、いずれはボードゲームのリアルイベント、ボードゲーム市場に出展しようという流れになるの。いや、つきは遠い未来の目的みたいに話していたんだけど、ちかがいきなり応募しちゃって、しめきりが半年後に設定されてしまった!
さあ、どうするどうなる。ふたりだけの戦いになるのかと思いきや、ちかの友人ふたりが参加しそうなこの流れ。このふたりもまたなにか特別な役割担ったりするのかもですね。
『寝させて夢喰さん』
全寮制の学校に入れられてしまった紫苑ハル。相部屋なんてありえない、早々に学校辞めてやると決意するのでありますが、その相部屋の相手、夢喰を見たら辞める気持ちが即固まった? そのまま部屋に入るまでもなく退学届を書きはじめるのですが、それほどに夢喰のビジュアル、衝撃的でした? 見たところ、緩いパジャマでくつろいでいるくらいにしか見えなかったのですが、ハルにとってはそれも相容れない要素だったのでしょうね。
しかしハル、ただ部屋着が緩い女ではなかった。なんと夢を食うバクだという。同室の寮生がいないと夢が食べられなくて困ると、ハルの意思など関係ないと、同居を迫る。
昼夜逆転しているから夜は眠れないというハルに対して一旦は失望するも、寝かしつけのプロの自分がハルを寝かしつけると豪語した夢喰と、そこからの体たらく。いやもうどうしようもないんだものなあ!
それでもすぐの退学は阻まれてしまったハル。夢喰にほだされたか!? というと全然そうではない。変な噂、自分の沽券にかかわりかねないハルの失態にやめるにやめられなくなってしまった。これ、結局は夢喰の作戦勝ちと考えていいのでしょうかね。
『うぉ~きんぐ・まい・えんじぇるっ』
江麻まりかが校舎裏で出会った天使。茂泉みみかと名乗った少女は、この学校の1年生。天使というからには神聖な存在なのかと思ったら、なんとそのへんの雑草食べてる。この天使がこの学校に通う目的は、ひとつには交換留学、人間の文化を学ぶため。そしてもうひとつは、この学校に通う悪魔を見つけることだというんですね。
学校に通っている悪魔。いったいどんなやつかと思ったら、なんだ、大丈夫か? 校内でビキニ着てる変な女子だぞ!? そしてどんな悪行をはたらくのかと思ったら、校舎裏でBBQ。うーん、草食ってる天使とどっこいどっこいというか、悪魔のほうがマシまである。
天使と悪魔、相容れない存在のふたりが勝負をはじめるも、目の前で落とした一万円札をまりかに拾わせ、善悪の葛藤をさせるというシュールなもの。しかも普通にまりかは悪魔にお金を返して、しかしこれ、勝負といっていいものなのかどうなのか。
この天使と悪魔に関わるかぎり、まりかにはシュールな日常が待っていそうですね。
『ギャルとオタクとTCG』
TCGが好きすぎるあまりに、周囲の女子から距離を置かれてしまっていた諏訪翼。翼と書いてたすくと読む。高校ではこれまでの失敗を繰り返さないと誓っていたのに、入学早々やらかしてしまったたすくです。ふたたび高校でも友達のいない生活を送ることになってしまうのでしょうか。
という導入から、突然ギャルの倉津アリサに声をかけられるという急展開。カードゲームが人を遠ざけていた。そのはずが、アリサに関してはカードゲームを教えてほしいと、カードが友達づくりのきっかけとなってくれて、そしてふたりはこのままカードショップいくことになるのでした。
アリサは中学時代のたすくを知ってるんですね。たすく、ずっと学年トップの成績を維持してたんだ。ゆえにたすくはアリサの憧れに? つまりは、カードゲームは憧れのたすくに接近する手段?
カードショップでTCGの基本のところを学ぶアリサです。構築済みデッキを3つ購入して、勝てるデッキを手にいれたアリサ。さっそくたすくと遊んでみるのですが、たすく、まるで容赦がない! 新人を潰すとそのジャンルは衰退するよ!? と心配になるのですが、たすくのアドバイスでアリサも勝つことができて、カードバトルの楽しさを味わうことができたようですよ。
こうしてふたり、カードをともに仲を深めていくことになりそうですが、その過程でどれだけアリサはくじけることになるのやら。でもいつかはたすくに伍するカードゲーマーになれるといいですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第1号(2025年1月号)
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