『まんがタイムきららキャラット』2025年1月号、発売されました。表紙は『ごきげんよう、一局いかが?』。クリスマスイメージの表紙、ろうそくを手にクリスマス礼拝に臨む冴さまが凛々しくそして美しい。ろうそくの火にほのかに照されたその表情は、清らかにして静謐で、その空間に満ちる荘厳な空気をも感じとれるように思われて、とても素敵なイラストであります。冴の両隣には千星と乃々花の姿があって、ふたりともに瞑目し祈っている姿が美しい。シンメトリー構図の強さもあいまって、はっと心に触れる、そんな印象に心奪われます。
『ごきげんよう、一局いかが?』
校内新聞が引き起こす反響! それまでずっとネガティブ一色だった冴がですよ、最後にはあそこまで輝きにあふれる好結果。いやもうおもしろかったし、冴の内向きがちな世界も広がった。ほんと、すごく素敵なエピソードだったと思います。
なんせ最初にあらわれたのが、どんな漫画から麻雀を知ったのか、とにかく麻雀に悪印象を抱いた生徒会長、藤原真白さんですよ。冴が千星に悪い影響を与えるのではないか、心配して冴を見極めんとやってきたのですが、四角四面なこのお嬢様、麻雀を知ってもらうには遊んでもらうのがはやいと一緒にアプリを開いて、見事懸念は払拭。真白さん、千星の強火のファンかなと思ったんですが、冴のことも認めてもらえたようで、ええこれは新たな扉が開いたのかも知れません。
そして冴と千星に憧れるお嬢さんたち! 校内新聞に感動しちゃって涙目で、その上、麻雀が好きだって。フレンド登録してくださいって。こうして冴の不安は消えさって、そうなったらあとは笑顔ばかりですよ。
ほんと、冴さん、よかったなあ。これからはいつもの4人以外の面子で麻雀する機会が出てきそうですね。夢が広がりますね。千星は嫉妬しそうですね。
『mono』
イスズスズコからの連絡は、自分の車も車中泊仕様にしたい、というものでした。細道、田舎道でも大丈夫なよう、小さい車に乗っている。作業するスペースは大丈夫でも、横になるには狭い車内。それをいかに改造していくかというのが話のメインになっていきます。
春乃だけではわからないこと多すぎる。ということでカコも呼び込んでのアイデア出し。助手席を外すところまでいきそうなんですけど、そうなんだ! そうなると車検受け直しになるんだ! ああ、知らないことがいっぱいですよ。
車内スペースの確保はなった。あとは快適な車内空間を、ということでカーテンに換気用ファン、そして灯りの確保へと話は進んでいくんですが、LEDライト、自作に向かいそうな流れなんですか? ほんと、必要なものは自分で作る。そうした精神が光る、DIY精神が楽しい漫画ですよ。
今回はアイデア編。となれば次回は工作編でしょうか。またいろいろと試行錯誤することになるかもしれませんね。
『魔法少女は羞恥心で強くなる』
おお、新たな展開ですよ。黒金平糖を作りあげたノクタンの逆転劇。敵側、チラ太郎サイドに魔法少女がいるならば、自分の側にも魔法少女を確保すればいい。それで候補者を探すんですが、誰も黒金平糖を口にしてくれない。らいむが軽率に食べてくれたものの、マズいと吐き出された上に不適合。もうどうにもならんのか。諦めかけたところに現れた少女、ゆず。とにかく物事を悪く考えがちなこの子が、一発逆転に賭けて黒金平糖を受け入れてくれた!
かくして出現した黒魔法少女。変身した自分の姿に戸惑うのは真侑と同じか。ということは羞恥心で戦う真侑同様の素質があるってこと!? 実際戦ってみれば真侑を圧倒しかねないほどの猛威を見せて、自暴自棄なこの子の猛攻、途中でエネルギーが切れなければ真侑も危なかった!
魔法少女活動もうまくいかず落ち込んだゆず。けれどふたたび変身するときがくるかもしれない。そのとき、ゆずは真侑にとっての脅威、ひいては世界をおびやかす存在になるのかも。となれば、真侑のさらなるパワーアップなども求められることになるのかもですね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第21巻第1号(2025年1月号)
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