『押しかけギャルの中村さん』、今月分を読みました。
『押しかけギャルの中村さん』
第54話
中村の、秋山のことお婿にもらってあげる発言その後ですよ。
秋山もわかってるんです、この状況を利用すれば中村と新たな関係に進めることを。今なら抱きしめたとしても拒否されることはない。中村に思いを寄せる秋山としては、絶好のシチュエーション。普通だったら、強気で押してゴールイン。ふたりはつきあうことになりましたで、ハッピーエンドにも持ち込める。
でもそうはしないのが秋山なんですね。この自制心よ! 中村に手を伸ばしたい、その気持ちを自身自覚しながら、圧倒的な優位を理解しながら、それでも関係を前に進ませない。でもそれは秋山に意気地がないからではなくて、第一に優先するのが中村だからというのがすばらしいなって。ほんと、こんなにできた人間いやしないでしょ。自分を優先しない。今後の気持ちの行方も考慮にいれて、中村を一番に考える。流されない、つけ込まない、後悔させたくない。
秋山がこういうやつだから、この同居を安心して見ていられるんだなって思わせられました。
で、ここから思い悩む中村のターンですよ。よりにもよってウテナに相談もちかけた! 大人の冷静で公平な意見を求めてというんですが、気をつけて! その人はただ大人なだけで、冷静でも公平でもないよ!? あくまでも友達の話という中村だけど、ウテナにはまるっと全部バレていて、駄目だ! 速攻で1キャラロストしてる! さらには通話に気づかず秋山乱入。必死でごまかす中村だけど、やっぱり駄目だ! 2キャラ目ロストしているぞ!
ウテナは二度死ぬ!
でもウテナの穏当なアドバイスのおかげで、中村にはいい指針が得られたようですよ。たとえそれがウテナの状況引き伸ばし策だったとしても、状況に流されてではなく、穏やかな気持ちで確かなこたえを中村が見出す、その一助になったのだとしたら、たいしたグッジョブだったと思います。
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