『まんがタイム』2024年12月号、発売されました。表紙は『レーカン!』。色とりどりの毛糸を抱えた天海さん。これからいよいよ冬本番。寒くなることを見越して、編み物でもって暖かく過ごそう。そんな冬支度の情景であります。この他にも、『坊ちゃん、困ります!』七実のニットをほどく透、『おみくんちはね』ニット帽と手袋を喜ぶおみくんとスズちゃん、『おとぼけ部長代理』懸命に編み物をする部長代理のカットがございます。
『ローカル女子の遠吠え』
同期との距離感に悩む天道のお話です。同期の小繭とうちとけられない。それでりん子に相談するんですが、りん子も割と壁を築くタイプだものなあ! そうしたところが相談相手にうってつけ? かと思ったら、なかなか天道、苦戦してます。結果的に、同じ事務所の先輩、水馬に助けられた、そんな感じになりましたね。
小繭、天道にコンプレックスがあったんですね。さらには同じ伊豆でも南伊豆と熱海の差もひっかかりになっていて、って、熱海って伊豆だったのか! いや、ごめん、関東の土地勘ないもので。ともかく、南伊豆のコンプレックスが熱海出身の天道に屈折した気持ち抱かせていて、けれど南伊豆にも詳しかった天道の歩み寄りがすべてを解決させた!
これ、いい話なのかな? でも結果オーライだったと思いますよ。
『跳べないウサギと神の島』
夏休みにはいって最初にすることは、月兎神社での禊行。天啓祭のラッキーくじつき参加券を持って神社にいくのですが、その神社のいわく、いわれがいろいろ変わっているんです。
狛犬ならぬ狛兎。まあ、京都には狛猪とかもいるから、兎がいてもおかしくない。兎絵馬なんかもあったりして、と普通なのはここまでで、兎船灯籠にウサ土偶。このあたりから、月兎神社、ひいてはこの島にまつわる伝説のおおもと、それは宇宙人がらみ!? ということは、リンコたち巫女の超能力もそこに由来する!?
いずれレオが直面するものの片鱗が語られたのかもしれませんね。
そしてさらなる秘密がレオの手のうちに? 先生から託された形代。包みを開けると洒落にならない祟りがあると伝えられる代物。さあ、これをレオはどうするのか! いや、どうもしなくていい! ヤバそうだから! でも、なんかこの島の秘密に関わっていそうなんですよね。
『まほろば小町ハルヒノさん』
十津川にやってきたまほろば部。谷瀬の吊り橋で吊り橋効果を実感するちあき、ハルヒノであります。
十津川というと山深いところ。そういう印象があります。イスズもいうように水害や土砂崩れが多い。何年か前に、ものすごい山崩れがあったような覚えがあります。
今回の旅の目的のひとつは、果無集落。果無山脈を見渡せる尾根にある集落。日本の里百選にも選ばれた場所。その土地の由来、所以が、歴史に詳しい3人の口から次々語られるの、このいわれの数々は、それだけこの土地にまつわる人々の思い、記憶の積み重ねがあるということなのでしょう。これもまたひとつの土地に関わるロマン。この漫画はそうしたロマンをよくよくすくいあげてくれていると感じます。
そして最後に温泉です。ちあきに迫る男体イスズ! 見せてくっつく男湯の様子はいかなるものだったのか! ぜひよく見せてもらいたかったものです。
- 『まんがタイム』第44巻第12号(2024年12月号)
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