2021年3月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年5月号、昨日の続きです。

『ななどなどなど』

小町ちゃん、休みのあいだ、ほんとどんだけ動いてなかったの!? 茶々の分析によれば食べる量はさほど変わっていない。だから体育の授業に少しプラスしたくらいで元に戻るはず。というんだけど、そうだよなあ、小町ちゃんには体育の授業もつらいよなあ。なんか遊びのような感じで取り組めるアクティビティがあればよかったんだな。

ななどとばあやさんが取り仕切るダイエット、もうほんと面白い。秒で挫折するプランクとか、ばあやさんの私物のルームランナーで、走って! ってやつ、最高やった。ばあやさん、輝いてたわ。テレビっこやったんね、ばあやさん。楽しそう、にこにこ、めちゃくちゃ可愛いやないですかー。でもやってることは拷問に近い。ななどビームとか、やばいですよ! でも、充実なさってるばあやさん、素敵でした。

萌にプランクを勧められてる時の小町ちゃんとかすごかった。なんかでっぷりとしてるだけでなく、存在に重みが出ているというか、自信に溢れているというか、そのキャラクター維持できたら不登校とかならんでもばっちりいけるよ。それにちょっとイケメン感出てるのもおかしいよなあ。でもって夏休みの宿題の追い込みで右腕だけムキムキに!? いったいどういうことなの。ほんと、ななどもいってたけど精神的にもタフになってる、そのイケメン感!? すごいな、なんか新しい魅力を切り開いた感ありますよ!

とか思ってたけど、新学期はじまってすぐの抜き打ちテスト、これでまたもとの自信に欠ける小町ちゃんに戻っちゃうんだろうな……。うん、茶々のオーダーはクリアしてるからそれでもオッケーそう。けれど、このままでなくとも、若干たくましさの残る小町ちゃんも見てみたいです。

『エンとゆかり』

二刀でローネを圧倒するエンからすんでで剣を奪い取ったゆかり! やべえローネがとどめ刺されちゃう! からの、うおおゆかりのスキル習得修行の成果ここにこうしてかかってくるのか! この鮮やかな転換、読者にとっても意識の外側から飛び込んできて展開一気に全部持っていったゆかりが、本当かっこいい! と思った前回からちょっと落ち着いた今回。ええ、エンも止められたし、ローネも無事、ああゆかりはちょっと負傷しちゃいましたね。刃の部分、握っちゃったかー。まだまだ修行が必要ですねゆかりさん。でもほんとかっこよかったよ。最高だったと思います。

緊張の続いた前回までと違い、今回は全体にゆったりと進んでいきますね。まさかのゆかりのローネ撃退! お姉ちゃん、どんだけ弟から疎遠にされてるの気になさってたの! あんなに強くて自信に満ちているローネなのに、ロッソのこととなるとすかたんなんだなあ。ほんと愛らしいお姉ちゃんだと思います。

ゆかりの負傷も、ヒーラーの修行してるチリがいるから大丈夫なのかな。そう思っていたら、ああ、チリの手には余るのか。結構な負傷なんだな、と思ったら骨までやられとんのか。エンのあの瞬間に発した威力、よほどのものだったんだなあ。そこに飛び込んでいったゆかりの勇気もまたすごいよ。

ゆかりのおかげで取り返しのつかないことにならずにすみました。ローネの、ひいては国王の魔王復活の思惑は一端阻止されることとなって、ロッソ的にはいい展開。プロトにとっても安心ですね。と、このところのごたごた、ひとまずは落ち着きをみせることとなりまして一件落着、一端落着? といった具合ですけど、プロトに来客。またなんか動き出しそうな予感に、楽しみの気持ちがうずうずしそうですよ。

『今日の授業は恋愛です!』

恋愛科での授業、さがりにはなかなかハードルが高いというか、相性悪そうで、というかこの授業は自分にも相性悪そうだ……。持ち前の能力でもって座学系ならそれなりどころか結構こなせてるさがり。けれど実技となるとさっぱりというのが今回示されて、「落ち込んで帰ってきた恋人の励まし方」、提示された状況の中で実演して見せるんだけど、すぐさま点数がついて皆のコメントも出るの、落ち着かないな! でもって加えて、コメントへの反論がそのつど入るのが面白くって、とりわけなとせのがよかった。励ましダンスに負けたの、納得いかんかったかあ! だよなあ! いや、でも私も結構励ましダンス好きです。

こうして一通り描かれた実技課題の後で、励ますというテーマに実地で取り組むことになったさがり。この一連の描写がとてもよかったと思ったのですよ。用意されたシチュエーションで見せたものと、落ち込んでいる友達を前にした時のさがりとの差異。確かにさがりは不器用で、不用意な言い方で誤解させてさらに落ち込ませたりして、ほんといいとこなかったんですけど、でも元気のないりっか、傷つけてしまったこの子のことは放っておけない。一生懸命にりっかの気持ちをさぐるところや、たどたどしくもりっかのために言葉を探すさがりのその姿は、演技でもなく、テクニックでもなく、ただただ真摯に友達に向きあおうとする飾らない本音のさがりそのものだったんですね。

授業では51点だったかも知れないけど、りっかにとっては100点でしたか? ほんと、こうした気持ちに触れていこうとするようなところ、たまらないものありました。でもってここになとせが介入。必死だな、なとせさん! さがりに本気になっちゃったなとせ。気をつけてりっかさん、ライバルですよ。でもライバルあってこそ恋も物語も盛り上がろうというもの。友達でもありライバルでもあるというこの関係、まだ青さを残しつつ熟していこうという感を見せてとてもいいですね。

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