『まんがタイムきららMAX』2021年5月号、昨日の続きです。
『しょうこセンセイ!』
翔子を研究所に招き入れるべく、所長自ら来日、翔子に働きかけようというんですが、どうも雲行きあやしいというか、この人、説得のスキルとか、それ以前に対人のスキルとか、わりと、いやかなり? 低めな感じではないですか? 同行している助手のミネギシーの方がずっとフランクに、翔子との距離も一気に詰めてと、いやいや、ここで助手を責めてもだめですよ所長さん。
サクラバ所長の語るかつての翔子像。クールで孤高な天才少女。あー、今の翔子を知ってるとまるで別人みたい。実際サクラバがくると知って緊張している翔子のね、うろうろ? まごまご? しちゃってる様子とか、ほんと孤高とはかけはなれてるでしょう。所長を前にしてからも、お茶菓子に喜んで駆け回ったりね、子供だ! まるっきり子供だ!
いや、子供だからしゃーないんですけど。
所長、口下手なんですね。頭の中ではいろいろ考えてるのに、緊張なのか単に苦手なのか、口から出る時にいろいろすっとばしちゃう感じ。いきなりのお仕事をしてください発言とかね、翔子が無職のようないいかた! って抗議されてますけど、遠くでリベットが流れ弾食らってるのもおかしくって、所長、もう少し落ち着きましょうよ。助手ミネギシーを介しての交渉でも、途中途中にお菓子にぬいぐるみ、懐柔策が見透かされている!
ネゴシエーションとか無理なタイプなんですね。そういうの得意な人に頼めばよかったのに。いや、それでもあえて翔子とあいたかったと見るべきか。
かつて翔子を研究室に呼び戻したいといっていたリベットが、もうすっかり考えを変えてるの。復職をちらつかされても翔子説得を即答で断るのが、もうこの子の中でいろいろ決着したんだというのがよくよくわかって、ほんとよかった。最初は翔子のことをわかってなかった、自分の中の翔子像だけで決めつけてかかっていた。そんなリベットがここまで変わったように、きっとサクラバも変わるのだろうなあ。
と、次回描かれるであろうオープンキャンパスでの公開授業、いったいサクラバはなにを目撃し、なにを経験するのか、楽しみであるのですが、なんか誤解も生まれつつある? ああ、矢野さん、不確かな情報を拡散するのはよくないですよ。まずは確認ですよ。かくして重要な局面にちょっとした混乱も投げ込まれそうな予感であります。
『いのち短し善せよ乙女』
デモニカに助手がついた! 一向に果たされない乙女抹殺指令、この状況に業を煮やしたサタンが送り込んできた使い魔、あっくん。見た目可愛いけど結構物騒。デモニカのサポートをするというんですが、はたしてどこまで有能なのか。とりあえずデモニカよりも乙女の秘密に迫っていますよね。彼女の生存に欠くことのできない善行アイテムの存在も知っているし、つまり善行の妨害さえすれば乙女の命は風前の灯火、もはやながらえることはかなわない! うん、結構乙女ピンチなのではないでしょうか。
学校にまで乙女を追ったふたり。乙女がパンをつかむトングを持ってるの見て、これが善行アイテムか!?
パンの存在を察知して俄然やる気を出すデモニカ見て喜んでるあっくんが、さすがにちょっと不憫でしたよね。もうこの段階で、デモニカの目的は乙女抹殺ではなくパン食べたい! だもの。この認識の齟齬。きっとパンに目をくらませたデモニカがあっくんのくわだて、乙女の善行妨害の邪魔することになるんだろうなあ。そう思って、さあいつトングは出てくるのか、ああ、熱いパンに手を出せずにいたデモニカの役に立って善行達成か!
と思ってたら全然違うじゃないですか! うわー、すっかりやられたわ、トングが善行アイテムとまるで疑うことなく思い込んでしまっていた。やられたー。
ほんと、このしてやられた感、むしろ清々しささえ覚えました。でもってエリカの勝ち誇った顔! 悔しさ恥ずかしさに真っ赤になるデモニカも最高にキュートで、そしてあっくんに迫るエリカの魔の手……。
めちゃくちゃ面白かったです。それと今回の一番可愛いは、パン作り調子どう? の首かしげ乙女でした。最高です。
- 『まんがタイムきららMAX』第18巻第5号(2021年5月号)
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