2022年5月7日土曜日

『まんがタイム』2022年6月号

 『まんがタイム』2022年6月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。通巻500号かつおとぼけシリーズ連載500回を記念する号であること押し出されてまして、すごいな、500号で500回ってことは42年間、一度の抜けもなく毎月連載を続けてこられたっていうわけか! 植田まさし氏は四コマにおけるトップランナーで、掲載誌も最近でこそは減ったとはいえ(それでも多い)、一時期などはそれこそ複数タイトル並行でいつつもむっつも、いやそれ以上? 描かれていたはず。40年現役で雑誌の顔というのも驚異的ですが、その質もまた尋常でなく、ええ、私の四コマ読み始めも植田まさし氏だった。面白かったし今も面白いものなあ。それだけの激務をされてなお健勝であられること、まさしく偉業であります。

『おとぼけ部長代理』

500回記念ということで、特別編だそうですよ。おとぼけ一家がアルバムを広げ、昔を懐かしむという趣向。扉下の1本目、これがまたおかしくて、あの怒ってるお母さん、お父さんも新婚当初の新鮮さを忘れずいてあげてくださいよってついつい思っちゃうラスト一コマでした。続く思い出四コマも面白くて、おとぼけ夫婦が時に不満を感じたり文句をいったりしながらも、助けあいながら今までずっと過ごしてきた、その歴史が垣間見える、そんな四コマの数々でした。

しかし、いつもとは少し趣向の違う振り返り思い出話。おとぼけ一家の人間味、その厚みなんての感じさせてくれるいいテイストありました。そうなんですよね。父と母、こずえにひろし、そしてシロ。それぞれ家族の役割を演じる、そんな機能を担いながらも、キャラクターとして立っている。その個性、人柄の感じられるところがまたよいのだと思わされました。

『大家さんは思春期!』

チエちゃん、たまにはだらだら過ごしたい! と思うのだけど、どうにもいろいろ気になって、天気がよければ布団を干したい、ゴミやほこりを見つけたらさっと掃除をしておきたい。

ああ、根っからの働きものなんだなあ。でもこうしたことを苦もなくこなせるの、心身の健やかさ感じさせてくれて、私としては反省です。

だらけられないチエちゃんにだらけ方を指南するのは、その道のプロ、レイコさん。まずはスタイルから、というので制服からゆったりニットとハーフパンツに着替えさせるんですが、いいじゃないですか、このゆったりチエちゃん。で、ゴロゴロするよりも座り姿勢の方が楽で落ち着くというチエちゃん。ああ、体幹が鍛えられてるんだ。体幹がしっかりしてない人は、その座り姿勢の維持が大変なんですよ。ええ、体幹、大切です。

夕方からは前田さんにだらけ講師を交代。ゆったりニットに裾を折ったズボン、このゆったりチエちゃん外出仕様、素晴しいのでは? あんまりフェミニンじゃない。可愛すぎない。でもボーイッシュってとこまでいかない。そのゆるさ。でも決してだらしなくは見えないのがこの子ですよね。

前田に連れられて、いつもの街を散歩。なのにご近所さんとも行きあわず、商店街を通っても声かけられることもなく、これは前田のモブ能力!? チエにとって新鮮な体験だったみたいで、このいつもとは違う休日、ゆったりながらも刺激のある一日だったようですね。ええ、最後の笑顔、実によかった。いつもと違う時間の過ごし方。気づかないことに気づけたりもして、ええ、楽しかったんですね。

『この契約は恋まで届きますか?』

野田、病に倒れます! 38度の熱を出してしまって、今回は手芸を教えられなさそう。仕事で疲れてたのかと八千代に心配されるも、過労の理由は最近ハマっていたビーズ細工。呆れながらも、ビーズ細工に興味津々の八千代が実によかったです。

今回突発の看病イベント。熱とか出すとちょっと弱気になりますよね。気持ちが弱ったところに沁みる親切。野田にはえらいこと効いてたようで、ええなおさら八千代のこと好きになっちゃいましたね。でも若干の接近ありながらも、しっかり距離を保っている八千代です。野田がさみしくならないようにと配慮してくれたぬいぐるみパレード。あれはよかったなあ! 八千代の意図とはちょっと違って、すごい圧! でもこの状況、きっと八千代にとっては夢のようなシチュエーションなんでしょうね。

週明けのふたりの様子もよかったです。それとなく言葉かわしながら、仕事のやりとり風に見せる技術を発揮するその様子。完全に事務的、と思わせて互いにちゃんと配慮、心遣いがゆきとどいていて、ああ、いい関係なのでは? というか、ビーズのマスコット、これが八千代にえらいこと効いてるのが最高でした。どんだけ可愛い系小物お好きなのか。たびたび看病イベント発生するのはマズいけど、それを願ってしまうほどに直撃する可愛さだったようですよ。

0 件のコメント: