2022年5月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2022年7月号

 『まんがタイムきららMAX』2022年7月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』

なんというカレー充!

かつてない程にネームに自信があるかおすちゃん。けれどそれがゆえに、もし駄目だった時のことを思うと不安が一層に募って、ああ、自信がなくても問題、あっても問題。でもこういう気持ちはよくわかる。とはいっても、今回の琉姫ほどにかおすの心情に迫り得たものもまたいないでしょう。

共感が結びつけるふたり! ひしと抱きあうその姿よ。ああ、なんと素晴しいのだろう。で、ここからまさかのカレー調理回に突入していくとは、これは、これは予想できなかったよ! るきさんまめちしきによると、不安な時にはカレーを作るのだそう。そして今回は、同じく不安なかおすもともに一緒にカレーを作ります。

って、スパイス調合からなの!? すごいな、本格的ってもんじゃないよこれ。

しかし不穏なカレー調理風景ですよ。作ってる時、とりわけ玉ねぎのくだりのあやしさったら! さらにそれを超える翌日、翌々日の情景。カレーをちょいと失敬しよう、あるいは自分好みの味つけしようとする寮生たちに泣いて迫る! ホ、ホラー回!? いやもうすごかったです。

そしてふたりともに報われたラスト。ああ、よかった! 皆でカレーを囲むその様子、しあわせそのものではないですか。そこに編沢さんも加わる? 加わったらいいなあ! ええ、ネームもカレーもかおす先生の力作ですよ!

『マグロちゃんは食べられたい!』

学校でも結構やりたい放題なみさき。やるなあ! 教室に冷蔵庫を持ち込むんだ。それを風紀委員の指原みなとに非難されるも、まるで意に介さず強気のみさきが頼もしい。みさきの揺るぎないメンタリティ、その根底にある魚への偏愛が光るわけですが、それにしても生魚でなければならない理由があったのですか!? それこそ一夜干しとか、冷蔵庫を持ち込まなくてもおいしく食べるやり方もあったのでは!?

と思ったところで、でも七輪持ち込みは避けられないと気づいてしまった。ああ、七輪持ち込むんだったら冷蔵庫までいっちゃっても同じですね。屋上にて七輪調理をするみさきの表情、いきいきとしてとてもいい。で、みなとが勝手にみさきのバックグラウンドを想像して同情してという謎展開。ああ、この人もちょっと変わった人だ。まぐろから人になったまぐろも相当だけど、もとから人の彼女らも相当で、いやまぐろを上回ってるよね?

そして仲のふかまるみさきとみなと。予想外のあだ名がついたラスト、こいつのせいで、誤解から理解に進み友情の育まれるふたりの様子に得た読後感が一気に塗り替えられて、いやもう、この感情の落差。見事でした。ほんと、最後に一番面白いのを残してました、そんな感触。ほんとさしみの表情、そのつっこみも素晴しかったです。

『SAN値直葬儀!闇バイト』

ヤバいバイトにさすがに忌避感覚えはじめるこよ。対し、のりのりでやる気に満ちているあかり。このふたりの温度差よ。バイトにいくのしぶるこよに、心細いよとかいっちゃってるあかりですけど、嘘だろ、あんたそんなキャラクターじゃないよね? ほんと鉄の心臓、神をも畏れれぬふてぶてしさ。この気弱を装う手管もまた、この子のしたたかさでありますなあ。

今回の仕事は店番だそうですよ。ああ、じゃあちょっとはマシかな? そうは思ったけど、この店自体がまたヤバいな。写真を撮ったら、ここで命果てた者の顔が写り込んでくる! ヤベえ。こよの正気度がもはや限界迎えようとしている! さっきまで制服可愛いとかいってたのに、1ページもたたずにこれだよ!

で、ここからがまたヤバいよなあ。お客って人じゃないの!? 見た目からして爬虫人類!? しかも言葉が通じない。なのにほぼ動じないあかり、その精神構造どうなってんの!? どんだけ強いの!? で、このお客さん、歩く音がベチャベチャベチャベチャなの!? 歩いた後に水が残ってるんだけど、ヤバいなあ。この肌感覚に訴える嫌な感じ。さすがやわ。

このお客とふたり応接室に取り残されたこよの狼狽ぶりもまた大変だった。水のくだりね、まさかああ使うとはね! でもってお客さんの狼藉!? いや、あれ店長が介入したから助かったの? そうじゃなかったらどうなってたの? ほんとに写真撮りたかっただけなの?

ともあれ、今回も無事命果てたこよ。この子、何回正気を崩壊させた? もう本当に、怪異が迫るだけでなく、こよ昇天もまた毎回の恒例事案となりそうです。不憫!

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