2022年5月5日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年6月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年6月号、一昨日の続きです。

『ニチアサ以外はやってます!』

タチバナ先生、結構生徒に好かれてますね。というか、マスコット扱い? 理科室に入り浸って、タチバナちゃんの世話してくれてる生徒たちがいる。さみしくないようにって。ひとりにしたら心配だからって。けど、この生徒の言い分、実際転んで子供扱いされて泣いちゃうタチバナ見せられると、あながち面白がってるだけじゃないっぽいなと思わされて、いやまあ、いろいろちょっと危ういところありますよね、タチバナ先生。

そんな先生が学内で出会った少女。座り込んで泣いている。迷子になってしまったらしい。制服を見るに他校の生徒らしい。心配して声をかけたらですよ、タチバナのことを迷子の子供と誤解してしまって、ほんとどれだけちびっ子感漂わせているのかタチバナ先生。まあ、あのおどおどした態度、教師っぽくはないですよね。

タチバナ先生が出会ったこの子、冴島たすく、特撮研に用があるらしい。海城あかねを訪ねて足を運んだというのですが、タチバナに話すあかねとのいろいろ、それがどうにも不穏で、タチバナにして会わせてはダメな気がする、警戒させてしまうんですね。

実際その予感は正しくて、たすくと出会ったあかねがあからさまに動揺を見せて、いったい過去になにがあったのだろう。ヒーローごっこで誰かを悲しませてしまった過去、それはいったいどうしたいきさつなのか!? いやまたなにか不穏な人間関係がうかがえて、なんだろう、あっちにもこっちにも人間関係の地雷が埋まっててヤバい現場ですよ!

『リバースゾーン』

『ニチアサ以外はやってます!』劇中にて、あかねたちが所属する特撮研。その先輩たち8期生が作ったのがこの『リバースゾーン』。部長の博見も同学年の唯も2年生だから、ちょうどふたりが入学するその前年に作られたものみたいですよ。

舞台は月面。月への思いの深さから、月の裏にある調査基地への留学を果たしたマヤ・アルテミスが出会うトラブル。月のウサギを探すという子とともに、ウサギを、そしてカニを探すというのですが、月面に棲むカニの登場してくるあの場面! いやあ、すごい迫力では? さらに月のウサギ、カニ退治用人工知能兵装ウサギアとともにヒーローに変身して戦うカグヤの勇姿。

これ、続くんですよね!? だとしたらおおいに期待したいところです。たとえ毎月でなくとも、たまに思い出したようにでもいいので、この特撮世界の広がり、8期生の生み出した世界を見せてくれたらば、それはどんなにか楽しいこととなるでしょう。

でも作画カロリー結構高そう。本編と並行して2本連載となればきっと大変。無理ないところで続いてほしいです。

『しずねちゃんは今日も眠れない』

ねねとののを呼び戻すべく、夜の公園で怪しげな儀式をはじめるしずね。自作の呪文、チモフワチモフワローキオヨーハは、引っくり返してみれば怪しくもなんともないんですけど、まさかねねとのの、この呪文で苦しみはじめる! いやもう、いったいなにものなのかこの呪文。想像以上の謎シチュエーションです。

夢の中で謎の冒険に駆り出されていたねねたち。これ、人の姿になる力を失いつつあるねねたちが、その流れに抗おうと苦闘するイメージかなにかなのかと思っていたら、全然違ってたよ!? しかもしずねの儀式に呪文、残念ながら特に役立ってはいなかったことが後に判明する。いや、むしろふたりを苦しめただけ? いやほんと謎でした。

すべて終わってしまえば、安心の大団円でした。ねねとののの冒険、あれ、まさかの修行だったんだ! 試練を乗り越えレベルアップ。ねねからスペシャルねねに進化して、あのおさわがせの休眠もレベルアップ前の準備期間だったのだろう。いやもう、みんないろいろ不安になったり別れの予感に震えたり大変だったけど、ねね、ののふたりが頑張ることで切り抜けられる試練だったと知って安心しました。

レベルアップしたねね、のの。ふわふわ感アップです。うん、抱きまくらとしては順当な進化と見える。そしてこの顛末、日奈野先生にすべて目撃されていて、でもちゃんと理解して受け入れてくれました。ねねとののの秘密、知ってくれている人がいるの、ちょっと嬉しいですよね。そしてしずねとねね、あかりとのの、楽しく過ごす時間がこれからも続くこと、これがなによりも嬉しい。しずねが夢見る、ねねと一緒に学校に通う夢とかもね、いつかかなったら素晴しいよね!

ええ、夢見ること、その思いの健やかに育まれることが美しい、そんなお話。しずねの夢のかなうことを願わずにはおられません。

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