2022年5月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2022年6月号

 『まんがタイムきらら』2022年6月号、発売されました。表紙は『星屑テレパス』。遥乃と瞬が一緒にゲーム!? 思わず体が動いちゃう? 遥乃の体が傾いて、瞬にぐいぐいいっちゃってるのが面白いですよね。瞬が困ったような、ちょっと嫌そうな顔してますけど、実はそんなに嫌じゃあないのでしょう!? ええ、思いもしないふたりの楽しそうな様子。すごくいいなあって思ったのでした。このゲーム、レースものみたいですね。小さなロケットにちんまりと乗る海果とユウが目を回したりしてまして、ああ、クラッシュしたのかい!? ええ、こういうところも愛らしくてとてもよかったです。

『星屑テレパス』

部長会にて部の活動報告をすることになった海果。朝早く、ひとり登校して教室で報告の練習をしているのですが、その姿を見守るユウの視線が切実で、ああ、立ち入ることのできない、そんな雰囲気があったりするのかな? と思ったら杞憂でした。普通に教室に入って、ぐいぐい接近していってる!

そして続いて遥乃と瞬もくるのですよ! おおお、ロケット研究同好会の皆、仲間としての結束が見えてきましたよ。皆を前にしての報告の練習。瞬は辛口批評なんですけど、でも無闇と厳しいわけじゃなく、彼女なりの誠実な向き合い方がこの58点なんだと思う。そしてここからの遥乃のアドバイス。聞いてくれる側が海果のことを理解してくれたら、そのテンポや苦手な気持ちを知って、海果の言葉を待って聞こうとしてくれたなら、きっと大丈夫。そのアドバイスを取り入れようとした時の海果のあの表情。ああ、この子は成長していますね。変わろうと願い、実際に動いてみせるこの子の決心。その強さにはっしと打たれる思いがしました。

海果、部長会にて結果を出せましたね。まわりにいる人たちは敵じゃないんだ。それがわかったことも大きかったのだろう。ひとつ、前へと進むことができた。その達成感がまたも海果を強くするのだろう。それはすごく喜ばしいこと。けれど、ユウは少し寂しく思ってしまうのだな。そのユウの切実な視線、海果にすがるようにして呼び止めるその様子。これもまた胸を打ちますね。たまらないものありますね。

『けいおん!Shuffle』

扉絵、可愛いな! さて、今回はリサと真帆のすれちがい。街に出た真帆が見掛けたリサの姿。そのかたわらには楓がいて! 衝撃受ける真帆がすごい。ズルいと思った? ただただ羨ましかった? でも涙目になるほどにショックだったというのですからよっぽどです。

これ、リサは真帆のこと、どの時点で気づいていたんでしょうね。アフタヌーンティーの時点では気づいていたような気がする。あえてあの話題を出して、仲良くしたいと切り出すつもりが、その前に真帆が席を立ってしまった。リサ、しくじったと思ったりしたのかな。今回は真帆の側から、この子の不安に思ったり失望したりする心情が描かれたわけですが、ずっと余裕と見えるリサ、この子にとっては今日のできごとはどうだったろう。

自分の気持ちが誤解されてるんじゃないか、リサが不安に思っていただろうこと、真帆に対する、あ〜 やっぱり〜、という言葉に集約されていましたよね。それだけにこの子の真帆を意識していたかも知れない昨日のお出掛けの状況、いろいろと思いを馳せてしまうんですね。いやね、もしかしたら最初の振り向きの時点で気づいてるでしょう? だとしたら、真帆の合流を阻んだ? その意図は? 真帆と同じ席についたら、楓に真帆のことを相談できなくなるから? いや、気づいたのは遠くから自分たちのこと気にしている真帆の姿を見た時なのかな? いや、あるいは席を立ったあの時なのかな?

ええ、リサの真帆に気づいたタイミング、それがいつかと思うだけでも、その時々のこの子の行動、発言に解釈する余地が生まれてくる。打たれ強そう? 大抵のことは気にしなさそう? そんな風に見えがちなリサの、でも決してなんでもかんでも平気じゃないっていう本当のところをうかがえる、そんなエピソード。いやあ、含みと膨らみが素晴しかったです。

『えるくえすと! ~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』

エルヴィーラのこと、ずっと気にしている女の子。アルバイトしたいと申し出るのですが、残念、今は募集してないって断わられてしまいました。

このお嬢さん、エルヴィーラのことを知っていた。けどそれは、この世界に住んで、ゲームショップで働いているエルヴィーラという個人を知っているのではなく、ゲームに登場するキャラクターとしてのエルヴィーラを知っているってわけですね。エルのことは、エルヴィーラのコスプレをしている人だと思ってるのでしょう。またセリのビキニアーマーも、隠し要素までフォローしてると感心している。ええ、すなわちゲームの中でも村娘セリが戦士にクラスチェンジする隠し要素があるってわけですね。

今はゲームはしていないというこのお嬢さん。なぜなのか。ゲームが嫌いになったわけではなさそう。でもゲームを続けられなくなった、そんな過去がありそうで、おそらくはエルたちのもともといた世界である、ゲームをプレイしたことがあったりする? エルたちのもといた世界、魔女に関係するとまでは思わないものの、ゲームについてのなにかしら重要な情報を持つ、そんな人物になりそうです。

今回は、エルたちの素性を隠し守るために、バイトとしてやとわれることのなかったお嬢さん。けれど、店のポップ作りに参加することになって、店の仲間たちからも好意的に受け入れられて、ええ、今後の登場、活躍に期待されます。なんか、近々仲間になりそうな予感ですよ。

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