2019年11月4日月曜日

『まんがホーム』2019年12月号

『まんがホーム』2019年12月号、一昨日の続きです。

『週末親子』。いい終わり方したなあ! 3年かけてご両親と和解して、そうしてこぎつけた結婚。その、ふたりの式でこれまでの物語をしめようというのですが、式の、しかも三島のスピーチでこれまでをつづっていくその見せ方に、この人のこれまでと、これからのこと思う気持ちも感じとれるように思われて、そしてまわりにいる人たちに向けられた情、感謝の思い、それらがしみじみ伝わって本当にいい式、いや最終回でした。これまで彼らのこと見守るようにして読んできた読者にはもう感慨無量といっていいんじゃないかな。後日譚をつづるようでありながら、間違いなくこれは門出で、皆で新しい生活に向けて歩きだそうとする、その様子は間違いなくこれまでの総決算。スピーチのラストで三島がユカに語りかけるところなんてね、もう最高でした。そして最後の乾杯。ああ、素晴しいよ。このわあっと盛り上がって終わるところ、このお祝い感。見事、つりこまれて、これは嬉しくなる、そんなラスト。とてもよかったです。

『うちの秘書さま』。今回、最高じゃないですか。はじめが、文化祭で執事&メイドカフェをやるというので七瀬たちを誘うというんですが、おお、メイドカフェにプロメイドを呼ぶのか。すごいプレッシャーだな。しかしなにが最高といっても、はじめ様ですよ。衣装が足りなくてメイドをやることになりました。そしたらめちゃくちゃ可愛くて、山田が! 山田がまんざらでもない感じだぞ! 田中さんはいいのか。はじめでもいいのか。胸がないといわれて憤慨するはじめのくだり、これもまた素晴しくって、もう大好き。しかし今回、ほんとにはじめが可愛くって、前髪とかいつものまんまなのになあ。たまにはまたこの路線で見てみたい。七瀬にバレてからもいい。ふたりのあの近しさ、張り合うメイドたち、もうどこをとっても最高だったと思います。それと、リボンがバレて罪をきせられた山田。あれも本当に面白かった。マスターピースですよ、これ。

『歌詠みもみじ』。これもまたいい話でしたよ。面白いし、もみじの成長も感じられるし、ほんといい話。両親不在でのびのびやるもみじなんだけど、行儀悪くても怒られないし、好きなだけ遊べるしって、それでやりすぎちゃうのがもみじなのな。こうしたはしばしに、もみじの感じる親のありがたみ。それがほんとちょっとずつ蓄積されていって、友達いっぱい集まって騒いじゃった後の片付け、一度はほったらかしにしようと思ったのに、そこで日頃の母のこと思うじゃないですか。ああ、もみじよ、これは泣けるシーンでしたよ。その後もいい。部屋も風呂、トイレもピカピカ、もみじ頑張ったんだ。母をいたわるもみじの様子、表情もなんかすっきりしてさっぱりして、ひとつ大人になったと思わせてくれるところ。母との情景も美しく、本当によかったです。

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