『まんがタイムきららフォワード』2020年1月号、昨日の続きです。
『桃ノ木家の四姉妹』。ほんと面白いな。委員長、紗月、留年の秘密がニノにバレてしまった! 大いに狼狽するのだけど、ああーっ、ニノ、バカだから、誕生日が一年違いっていうの気づいてなかったよ! というか、普通そのへん気にせんもんな。ニノじゃなく自分でも気づかなかった自信があるわ。ということは自分もバカか! ともあれ、番台まわりでの大騒ぎから面白く、留年してたことニノが理解したら敬語になっちゃうのも妙にリアルで、おかしかった。この時の、紗月が感情の起伏云々っていってたのも後でねちゃんっと回収されるの、あー、そういうこと。クールに見える紗月さん、無理してクールにつとめてるんだ。本来はむしろ感情過多でお調子者で、それで骨折しまくりましたか! 年間5回、長期入院、かくして留年! 気の毒だー。でもね、今回、ニノと急速に仲良くなって、勉強会後の桃ノ木家でも、ミツ、シキとめちゃくちゃ仲良くなって、このコミュニケーションの成立、ニノとの関係もね、紗月にはきっと嬉しいことだったんだろうなあ。翌日のふたりの関係、紗月の変化ももうほんとまぶしかった。いい笑顔! 眼鏡はないけど可愛いです。
『夢喰いメリー』。夢路と白儀、激突ですよ。出し惜しみなし、身を削ることもいとわず能力全開、全力でぶつかっていく夢路と、ものともせず受け止め、痛烈な攻撃を返してくる白儀。これね、どこか余裕を感じさせる白儀と違い、夢路はいかにも痛々しい。とはいえ、夢の世界に命を置いている夢路は死ぬことはなく、それゆえに無茶ができるわけだから、より痛々しくもあろうっていう話ではあるのですが。しかし夢魔の力を自身に宿し戦う夢路のその姿が、夢魔のそれを写して変わるというの、かっこいいよねえ。夢魔の武器を、能力を、多様に借りては使い、変わっていくその連続は、この戦闘がいよいよ後がないということを語るかのようで、そしてついに夢路はあの夢魔の能力を借りようというのですね。ええ、この時がくるのはいつだろうかとずっと思ってきた。メリー、夢喰い。本当にこの戦い、出し惜しみなしではないですか。
『ひまりのまわり』。面白いな。ひまりの新しい友達、すずちゃんがやってきましたよ。この子、なんかいろいろ含みがあるよね。悪い子じゃない。でも、いろいろたくらみがある? ひまりのことも、クラスのトップにもってくとかいってるし、さらにはケイのこともニヤニヤ見守ってるしさ、いやあ、この子、よいですよ。むしろこの子を見守りたい。いろいろなにかやらかしてくれそうですよね。そんなすずの今回の活躍は、ひまりの敬語をなくそうというもの。ゲームをやります。グループの仲間はずれを見抜くゲーム。その際、ひまりは敬語を使わないようにっていうのだけど、それ、ひまりだけハンデついてない!? というのは置いといて、最後にはもうすっかり言葉づかいがくだけて、兄にも素直に自分の思うところ、いえるようになったっていうんですね。これ、すごい進歩? ええ、ほがらかで、ちょっといたずらっぽい笑いなんかも見せたりしてね、ああ、よかったね。なんだかそんな風に思えたのですよ。
『あいらいく俳句』。めちゃくちゃ面白い。今回は、皆で凛花の家に押し掛けます。どんな家だろう? という前に、迎えがいるはず、なんかちょっと日常聞かないようなこといいはじめまして、そしたらなんとリムジンでお迎え!? 待って!? そんなものすごいことしてて、これまで噂にもならずにいたの!? というか、凛花はてっきり庶民派だと思ってた。そうかあ、庶民派お嬢様だったのか。御屋敷についてからも面白い。ご両親は? というと、父は海外に、そして母は……、普通にいます。紗衣と書いてしゃいと読む。シャイなお母様、っていうんだけど、なんか怪奇現象じみてるんだけど!? そんなお母さんのこと、ちょっと内緒にしてみたり、そうかと思ったら、いたるところにこっそり出てくる凛花母。怪奇現象だよ……。夕食もね、せっかくじいやが手料理作ってくれてるっていうのにジャンクフード食べるとかね、足りない栄養素はサプリで補うとかね、もういろいろちぐはぐで、ああ、こういうところが凛花なのだね。でも、やっぱり母がおかしい。まさかの血文字!? いや、ケチャップですか! 奇行が目立ちすぎる! あまりのことに凛花が母が生きてることカムアウトするんだけど、皆、それ、信じないんだ! もうほんと、ずっとおかしくて面白くて、かと思ったら、皆がきてくれたこと嬉しいっていって泣く凛花が可愛くて、最後にちょっといい話でしめたね、って思ったら、また母が怪奇現象じみたマネを! でも、母も嬉しそう、そして皆も寄り添って楽しそう。いい話でしたね。ほんと、この漫画、底知れないです。
- 『まんがタイムきららフォワード』第14巻第1号(2020年1月号)
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