『まんがタイムきらら』2016年2月号、先日の続きです。
『しゅばりえーる』、最終回です。夢枕にお告げを聞くジャスマですよ。でも、全然聞く耳もってない! そんなにセリーゼが大事か!? まあ、大事なんだろうなあ。わかるよ。うん、わかる。女子騎士を目指していた4人、ついに上級にあがりまして、そんな彼女らに与えられた任務ですよ。ジャンヌ・ダルクの守護人として、護衛して欲しいというもの。サリアを発つ皆。そこでね、屈託ない笑顔でもって、皆にお礼をいうセリーゼの愛らしさ。ほんと、これはセリーゼはじめ4人の娘たちの青春であるのだなあ。周辺の皆のその後も面白く、そしてジャスマに与えられたお告げ。ああ、これはなにかありそう! けど、最終回。単行本でこの先がちょっとでも読めたらきっと嬉しいなあ。
『ヴぁるばいと!』も最終回。皆の進路が決まっていく中、つばめの決めたその行く末。ああ、ヴァルハラノート。皆と一緒に働いてきたこれまで。いろいろあったという、それが記録されているノート。その完成をというんですね。メンバーは、それぞれが自分の未来を考えて、それぞれの道に移っていく。アルバイトは「何かをする」ための準備期間というのは、本当にそうなんだろうって思いました。人によっては、その場に長くとどまったりもするのだろうけれど、学生ならなおさら、自分の進路を見出せば、ここから旅立っていく。けれど、つばさはここでバイトを続けるよ。って、ええっ!? フリーター!? ってわけじゃないんだろうけれど、ここで働き続けます。いろんな選択肢が提示されて、いろんな考えがあって、そうして今の場は変化していくけれど、そこに残したいものもあるというの、なんだか自分のこれまで振り返って、そういう局面あったかもなあなんて思えて、なんだかセンチメンタルになったりもする、そんなラストでありました。
『君の瞳に首ったけ!』、雨の日、髪の話ですよ。なるほど、小町は湿気でうねる。対しめぐりはサラサラ。保健室にいけば、髪ボサボサのエイミが待っていて、この子のボサボサは湿気じゃなくて寝癖。めぐりの膝に座って、ここがいい! いいですね! 髪、といてもらってる、そういうのもよくって、ほう、この子の髪は染めているんだ。小町の金髪は自毛とな! やくたいもなく話しして、そこに垣間見えるこの子らの個性、人となりがよいのだと思います。そして話した末に、そのままのめぐりの魅力にぐっとやられる、そのくだり、とてもよかったと思います。この素朴な子の魅力、とてもよいです。
『放課後☆Jasmine』、いいですね。番外編ですよ。新しい模擬店ができますよ。ライブハウスですよ。と、ここで宣伝の需要が生まれるはず、となれば印刷やってるうちに発注あるはず、そうした発想がぽんぽんぽーんとくる真理香の商才。でもってそれが、お試しで聞いたバンドの演奏にすっかり魅了されて、仕事よりもライブ優先するっていう、その転換! 最初の、仕事に打ち込む彼女の様子があるからこそ、入れ込み様もより際立つってものですね。今回、番外は春音ではなく真理香にスポットがあたって、それがとても面白かった。また春音のオタクカムアウトね、それがあったから、大っぴらにその話展開することができて、イラストのくだり、PN堕天使に、コミックバンドか、めちゃくちゃ面白く、またさらに春音の逆襲、個人的にグッズを作りはじめたり、やめて、その萌えを……、やめて、あのやりとり素晴しかった。テンポよく、ひとつのエピソードをうまく展開して纏めて、楽しい。最後の真理香にもしびれましたよ。
My Private D☆V、君と子音であります。おお、これはとてもいい! おんなのこの首まわりが好き、なのだそうですよ。そのイラストの数々、なるほど、首から肩、鎖骨あたりにかけてがいい。華奢な肩、か細い肩、背中の骨もとてもいい。それを物語るイラストの説得力、訴える力ときたら、かなりのものでありますよ。私としては、華奢な肩、スレンダーな体、それはもともとからして弱点なのでありますから、もうね、見事に食らってしまっておりまして、素晴しいなあ。幼なさ感じさせる華奢さもよければ、大人びたお姉さんのライン、シルエットも魅力的。ああ、そうです、シルエットがね、シルエットが美しいんですよ!
- 『まんがタイムきらら』第14巻第2号(2016年2月号)
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