2016年1月12日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年2月号

『まんがタイムジャンボ』2016年2月号、発売されました。表紙は、もはや節分、豆まきでありますね。『レーカン!』天海さん、晴着で手には豆。この人の豆は、なにやらご利益ありそうだなあ。『けいさつのおにーさん』、手塚さんが制服に裃、なんだこれすごいかっこだな、手には豆。その升にちっこい穂苅くんが鬼の面に金棒装備してるのが可愛いです。『終活女子高生』のふたりは、虎縞ビキニでありますよ。『でっかいんちょ』育も虎縞でありますよ。

『ナデシコ!』、ミス小盛、まだひきずってるのか。容赦ない小田木、だけどはげますならば合コンのセッティングしますよと、ああ、この人のキャラクターがどんどん見えていきます。なんだかサバサバしていて、なんだか強引で、あのイチカちゃんに対する決め付けとかね、実にいかしました。怖れを知らないなあ。で、集められた男性陣がみんな微妙に瑕疵ありで、ほんと、小田木の言動の酷さ、振り回されるメンバー、残念さ際立つ男連中、その残念さの見せ方見事で、ほんと、おかしかったです。化粧室での女子会議、ミス小盛、ずいぶんちんまりしてるんだなあ。あの全身のカット、とてもよかったです。そして最後に全部もっていく小田木。さすがだなあ! ほんと、さすがだよ!

『最後から二番目の神様』、最終回でした。ああ、フルコトが置き手紙残して、ひとりスイスへと旅立とうとしています。その手紙にショックを受けて、岩戸に引き込もるテラス。その勢いに慌ててしまって、フルコトのもとに駆け付けるカルラ。必死にフルコトを引き止めて、そしてフルコト、気付くんですね。ああ、この漫画は、フルコトが、自分を省みて、テラスたちとの本当の友達になる、そういう話だったということ、よりいっそうしっかり語られました。フルコトの父の頑なさは、この場面のためのもの。フルコトの願い、タイトルにいう二番目の意味もわかって、充分にいろいろを伝えてくれる最終回でした。

『寄席ばいいのに』、ゲストです。友達みんながカレシとばかり遊ぶものだから、ひとり取り残されてしまって、ちょっと寂しい女子高生、銀子さん。この人が喫茶店で出会った男は、見た目はばっちり、けれど言動がなんだかおかしい。そんな彼のピンチを助けて、お礼にともらったのが落語の会のチケット。落語家だったっていうんですね。はじめての寄席、まったくもって知らない世界に戸惑いながら、演目、まんじゅう怖いに聞きいる銀子。これ、ただただまんじゅう怖いの内容に相槌うつばかりなのかな、そう思って読んでいたら、落ちを聞いてその趣向理解した銀子が思わず叫んでしまう、それを受けて落語家新橋答えて、ご名答! このくだりよかった。このくだりが、この漫画の全体を引き締めていたと思います。

『江戸の蔦屋さん』、ゲストです。江戸の本屋、蔦屋さん。主人の蔦屋重三郎が、自分の店のこと、いろいろ説明してくれるんですが、なるほどこれは江戸の昔の出版事情をしっかり伝えてくれると、そんな塩梅。悪くないなあ。蔦屋さんは、作家の才能見抜く眼力、そいつに自信があって、今はゴロゴロしているばかりの喜多川歌麿。こいつの才能の開花を支援しつつ待ちながらの出版稼業。その忙しさ、大変さ、ただ伝えるばかりでなく、面白みもって見せてくれるところ、そこがよいなと思ったのでした。こういう、面白くてタメになるタイプの漫画、好きなんですよね。期待しますよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第2号(2016年2月号)

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