2016年1月5日火曜日

『まんがタウン』2016年2月号

『まんがタウン』2016年2月号、発売されました。表紙、メインは『野原ひろし昼メシの流儀』であります。天丼ですね、そいつを豪快に食べている、そんなひろしがドーンと描かれて、そのかたわらには『新クレヨンしんちゃん』しんのすけが小さく、焼き芋ですね、食べながら歩いているイラストがそえられています。他には、今回からの新連載、『魔法少女は笑わない』、『スタジアムガール』カットもございます。

押しかけ時姫』、佳境であります。月を眺める時姫が、元の時代に帰るというんです。戦国時代から伝わる書に書かれていたことを真に受けて、いや、その書ってもともとは姫の書いたものだったりするんじゃないのか? だとしたら、ほぼ予言の書みたいなもんじゃないか! 姫を海斗が帰したくないんですよ。姫の身を案じている、それは本当に彼の本心、姫のことを大切に、大切に思ってるから、姫のその後を知っているから、ねえ、ほんと、海斗、切ないその胸のうち、誰とも分かち合うことができず、ついにその思いをわかってくれるものがあったかと思えば、それが当の時姫で、ああ、姫はもう覚悟の上。泣ける。姫の冗談めかした言動も、そして毅然とした態度にも、海斗に伝えた恋心にも、本当にもう泣かされて、いや、もう、姫、どうなるのだろう。またこの時代に帰ってきてくれないものでしょうか。

『魔法少女は笑わない』、新連載です。街に出没する魔法少女が、引きつった笑顔でもって街の人たちを怖れさせているというんですね。いや、ちゃんと怪物からは守ってくれてるんですよ。でも、どうにも怖いという。笑うのが苦手な鬼道イオリ、この子が魔法少女の正体なのだけれど、変身するには笑顔でもってジュエルにエネルギーをチャージしておかないといけないのだけど、なにせ笑わない人だから、とっさの場面で変身できない。そこを魔法少女の仲間、エミに助けてもらって、って、無理矢理笑わせてもエネルギー溜るんだ。この、なんともおかしい魔法少女ふたり、この子らの活躍しつつ街の皆をその表情で怖れさせる、そんなところが笑わせてくれますね。

『若林くんが寝かせてくれない』、これ面白いなあ。暖房の故障した保健室。この寒さじゃあ眠れない。と思ったら、若林くんが着る毛布を貸してくれた。おお、これ、ほぼ熊の着ぐるみじゃんか。若林くん、写真とったり、それからギューっと抱きついたり、って、おっさん、なんか腹たつぞ。自慢か、このー。保健室の楠木先生、この人もなんかマイペースでおかしいですよね。しかし、このふたりの関係、本当に恋でいいんでしょうか?

『恋するヤンキーガール』、ナギくん、まだ恋ってなんだかんだと、素直になれないでいるの! もう恋でいいじゃないか。アヤメちゃんと手をつなぎたい、それでドキドキするって、もう、それ、恋でいいじゃないか。恐怖とか、そういうんじゃないって、ほんと、恋だって強く信じるんだ! 手をつなぎたいのか? っていってるアヤメちゃんがなんか素で可愛い。手をつなごうとして震える手にあせっちゃうアヤメちゃんが可愛い。そんなアヤメちゃんを、ナギったら、もう、あんなにも、こんなにも! ねえ、ほんと、誤解ばかり広がるけれど、いや、もうそのままでつっぱしっちゃおうぜ!

『スタジアムガール』、新連載です。アホ毛に眼鏡の大人しそうな女の子、高城さんはプロ野球が好きで、ひいきのチームは横浜ムーンナイツ。普段は寡黙なのに、野球のこととなると熱く弁を奮う! そんな彼女のもうひとつの顔が、ムーンナイツの公式チアガール、KAGUYAのメンバー、だっていうんですね。決して運動の得意でないこの子が受かったの、将来性? 野球に対する情熱が評価された? ともあれ、選手、チームに対する視線がマニアックでいかします。クラスの友達ふたりには内緒にしている高城スズ。これは、一種の秘密のヒロイン、みたいに思っていたらいいのでしょうか?

  • 『まんがタウン』第17巻第2号(2016年2月号)

0 件のコメント: