2024年6月30日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年8月号、一昨日の続きです。

『このままモブじゃ終われない!』

ピュアなトキメキが足りない、ピコの漫画はエロ。担当編集者から指摘をされてしまうピコなのですが、これ、前歴を生かしてそっち方面を探求、でもって持ち込む雑誌をかえたほうがいいのでは!? とは思ったのだけど、絵も内容もふるわないピコです。そっち方面の雑誌でもキビしいかも知れない。なのでとにかく内容面で成長を果たして、原作者としてのデビューを目指そう! とか思ってしまうのですが、はたしてピコの将来やいかに。この編集者さんも、見込みはないといってますけど、それでもピコにつきあっているの、どこかになにかしらの可能性ないしを見込んでいたりするんでしょうか。

しかし今回の、トキメキ探訪面白かった。ドキドキするシチュエーションといえば壁ドンに肩ズン。でもどうしてもときめく方向にはいかず、ズンっとぶつかられてドキッ方面ばかりはかどってたの、大丈夫なのかな、本当に。ですが、ここでのこの難航が描かれたからこそ、トキメキをピコに実感させた担当氏のあの手管、すばらしかったと感じさせられて、いやもう、あのままいきつくところまでいってしまわれてよろしかったのよ!? なんてことまで思ってしまったほどでした。

しかし、サキュバスをときめかせる編集者さん。かなりのやり手なのでは? この人の前歴なんかも気になっちゃいますよね。

『ごきげんよう、一局いかが?』

冴までもが憧れの君になってしまったがために目立ちすぎて、もう学内では麻雀が打てない! というので放課後、街に出ることになった4人です。そこで出会ったかわいい雑貨店。素敵なリボンに、冴に似合う、いや似合わない、こういうのが似合うのは千星だと、やいやいいいあっちゃったふたりです。

けど、こうなったときに、円満に解決する方法を千星は知っています。そう、アレです。麻雀で勝負を決するのです!

というので、リボンを賭けた麻雀勝負がはじまるんですね。千星が勝ったら冴にリボンをプレゼントする。この勝負、負けられないと俄然張り切る千星ですが、負けられないのは冴も同じ。ふたり、それぞれに成長したところを見せながらも、一進一退がんばって見せて、そんな様子に戸惑う純礼とときめきっぱなしの乃々花です。ええ、今回一番楽しんでいたのは、間違いなく乃々花でしょう。ラストなんかも、まさに乃々花の望むがままのストーリー! いや、それ以上をいっちゃってたって感じでしたよね。

今回、勝負の行方はまあいいとして、千星が冴にリボンをプレゼント。かと思いきや冴も千星のために同じリボンを買っていた。期せずしてふたりお揃いになりましたという、乃々花いうところの最適解! ええ、とてもよかったと思います。ですので、今度また、ふたり一緒のリボンをおつけあそばしたところ、見せていただけないことかしら。なんて欲張ってしまうのでありました。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

恥ずかしがりやの真侑。でもそんな彼女がもうビキニを身につけるまでになっているというのですか!? 羞恥心パワーで一撃必殺。はいいのだけれど、この子なら恥ずかしさゲージ、もっと温存できるものかと思ってた。これは、真侑が貝殻ビキニに到達するの、予想よりもはやいかも知れない! となれば、次なる魔法少女探しも待ったなしだったりするのでは!?

いや、真侑はまだまだいけそうですね。恥ずかしさが限界突破して逃げ出してしまっていますし、しかももう戦いたくない。そうした思いのただなかには、零先輩への憧れと、その憧れの人に恥ずかしい格好を見られたくないという気持ちがあって、でも前より恥ずかしくなってきているというのは、チラ太郎にとってはよいことなのでは!? なんてこと思ったけど、変身してくれないんじゃ、そのポテンシャルの活かしようもないから難しいところですよね。

さて、休日に友達と出掛ける真侑であります。あっちでこっちで恥ずかしイベントが発生していますが、これ、魔法少女の恩恵が薄れてるからなのか。からの敵出現、力を失った先輩ヒーロー奮戦からの押し負けようとする熱い展開をへての、真侑、ヒーローとして開眼!

この展開は定番的でもある盛り上がりシチュエーションでありましたが、真侑の力を引き出すために友達ふたりで真侑を恥ずかしがらせてほしい! という流れはもう本当にコミカルで、どこまでもシリアスにはなりきられないこの漫画の、主人公真侑の宿命と哀しみを感じないではおられないところでした。

とはいっても、零と真侑の心の触れあうようなあの描写は、コミカルの中にあってなお心に触れるかのようなよさありました。ええ、ふたりはもっと近しくなるがよい。そして真侑は零のこともっともっと好きになるがよい。強く強く願わされるものありました。

0 件のコメント: