『まんがタイムきららMAX』2024年8月号、一昨日の続きです。
『ばーがー・ふぉー・ゆー!』
青天の霹靂、成績が奮わないというのでころもがバイトをやめることになりました。本人はやめたくないんだけど親の意向。お友達がやめちゃうとなって傷心のこむぎ。明るくふるまっても、その内心がじわりにじむところ、この子の愛らしさがよく出ていてじんとしましたよ。
ころもからしても、ここを去るのはつらいのですね。慕うこむぎに向ける感情。自分の後継者と指名するかのようなイベント発生させてみたり、いやスーパーバイザーのバッジの継承は店長に阻まれてイベント不発だったんですけれど、その気持ちこそが嬉しいですよね。しかもラストにころもから贈られる、手作りのバッジ。本当にしんみりとさせられつつ、ほろりと胸が温かくなる、そんなお話でした。
けれど、ころもはただ去るわけじゃない。勉強する場所としてこの店を選んで、ああまだこの子たちの関係は続くのですね。いずれ受験に成功したら、ころもも戻ってくるかもしれない。その日がちょっと楽しみになりました。
『神絵師のおしごと』
一緒に散歩をとツバキに申し出るもみじ。けれどツバキはこの神社から出ることができないという。それは力場とか御神体から離れられないとか、そういうやつ!? と思ったら、違うのか。長い石段を車イスで降りられないから! そんなのってある!?
けれどきちんと策があります。もみじに託されたお守り。そこにはツバキが宿っていて、かくしてもみじは小さな手乗りツバキと一緒に学校に通えることに! しかし残念、小ツバキの姿は他の皆には見えなくて、なのでもみじは大きな声で独り言いう変わり者に見えてしまうハメに! って、いやいや、Bluetoothイヤホンつけるだけで、その問題は解決するよ! 誰かと通話してるみたいに見えるからさ!
ツバキのお守り形態。かわいいだろうとシロからいわれて、推しの新たな可能性を実感するもみじ。それでツバキのアクリルキーホルダーを作成するにいたる! って、いったいどれくらい作ったんですか!
でもこれがきっかけで、ツバキの存在が広く知らしめられるようになればアリですね。といいたいけれど、その道はなかなか険しそう!? ほんと、もみじの他に広報力に長けた誰かを引き込まないとマズそうですよ!
『ギャルとネクラの吸血関係』
島から戻ってきたまくる。いよねとの日々よふたたび、かと思いきや、残念、いよねを眷属にすることは母から禁じられているまくるです。それはいよねを大切に思うから。とはいうけれど、いろいろ思いが交錯するいよね。それはあまりに強いまくるへの感情。眷属にならずとも、まくるとの友情は続けられる。しかし、自分ではない誰かがまくるの眷属になってしまう。知らぬ誰かが、まくるの特別になってしまう、それが許せなかった!
いやあ、きましたね、きましたよ。授業中だというのに、まくるの手を引いて教室から出ていくいよね。そしてまくるに眷属とするよう迫るのですが、心を揺らしながらも抵抗するまくるの本心あらわになって、そして成立する眷属関係。
ああ、これはどう見ようとも恋愛関係としか思えない。そんなふたりの思いの成就するまでの物語。ついにここに完結して、ああ母にはそむくことになったけれど、それでも譲ることのできなったふたりの気持ちの行方。落ち着くべきところに落ち着いて、ほっとさせられつつも、これからの日々に心踊らせるものありました。
- 『まんがタイムきららMAX』第21巻第8号(2024年8月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿