『まんがタイムオリジナル』2024年8月号、一昨日の続きです。
『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』
今回はジュローの活躍というよりか、ステラとジュローの関係、住むことになった村での暮らしぶりなどなど、ちょっとインターバルみたいな展開を見せまして、と思ったけど、この漫画、ジュローに対するステラの好感度の上がり下がり、それからステラの反応もろもろ眺めて楽しむのがテーマでもあるではありませんか。というわけで、ステラサイドといってもいいのかな? ステラの日常に光を当てようとするかのような見せ方に、ああこれも本道、そしてやっぱりかわいい人だなあ! と、気持ちを新たにしたのでありました。
ステラさん、しっかりした人なんですよね。誠実で、潔癖で、それゆえに嘘八百並べるジュローに不審の目を向けたりしちゃったステラ嬢でしたが、村に受け入れられて、そして頑なと思われた御老人から温かな言葉、贈り物までいただいて、ああ、こうしてこの村に馴染んでいくのかな、いやいずれジュローの人となりがわかれば元の身分、生活に戻っていくよな! なんてこと思わされて、ほのぼのと心地よく、また楽しく思われたエピソードでした。
しかしそれにしても純情なステラ殿です。御老人の気配り? おせっかい? にドギマギしたり、そしてそこにジュローからの追い討ちでしょう? ああ、もう、ほんとにかわいい。今回のこと、ジュローのポイント下がりっぱなしじゃないんですかね? ジュロー、大丈夫ですかね? いや、でもまあいいか。かわいいステラ様が見られたので、ジュローが今後苦労することになっても、私は大丈夫です。
『となりのフィギュア原型師』
原型師交流会に誘われた半藤。しかしいろいろ屈折しとるなあ、この男。代表直々のおさそいにも誘われてないとぐずぐずいっちゃって、こういう内気なところ、損をするタイプですよね。人づきあいが苦手なんだな。工房の皆やせっちゃんもろもろで、いろいろ鍛えられたりはしてると思うんだけどな。
交流会にやってきました! ここで早々に代表が連行されて、半藤ひとりきりに! 大ピンチだ。壁の花になるのかい!? と思ったら、熱い男鷹村と遭遇。さらには柳沢ヨシタツとも合流できて、よかったじゃん、同期3人組ができたじゃん、と思ったら、ここで半藤の人間関係下手っぴ発言が飛び出して、いやもういろいろ大変だよ、半藤くん。
しかしヨシタツも屈折してます。交流会への目的が出会い!? モテが目的なの!? だとしたら、ここはむしろ不向きな場じゃない!? びっくりするのだけど、ヨシタツの策略、当たりよるやん! いやもうほんと、予想外の展開見せたわけですが、同期3人で盛り上がって、さらには出会いという目的も果たして、ヨシタツ、やるな! 見直したといっていいのか、ともあれ、ヨシタツに幸あれ! 応援したくなるのでありました。
『アイドルはお忍びchu♡』
この展開、すごくいい。
作曲をしていた一花殿。一曲できあがって、芙蓉にも聞いてもらうのですね。そうしたら好評。あの、芙蓉の素直な一花賞賛がですよ、すごく好きなんです。この子の自然体でおもねることなく、いいもの、いいことには言葉を尽くして評価することを惜しまないその態度。心が清らかになる思いがする……。ほんと、芙蓉殿、いい子ですよね。
さて、一花から芙蓉に質問です。芙蓉はなにか楽器ができるのか? 残念ながらできる楽器はないのだそうですが、そんな芙蓉にはキーボードがいいのではないか。試しに触ってもらったら、綺麗な音色と気にいってもらえたようで、そこからいろいろ試し弾きしているニコニコ芙蓉がまたかわいくて、それでできたという一曲。それは邦楽の調べ!?
ここからの展開がいいんです。芙蓉の江戸の感性と、一花の現在令和の感性と、そのふたつを持ち寄って曲を作ってみないかというの! ベースとなる音楽のスタイルが違うからこそ、その違いが出会ったときに面白い反応が見られるかも! 江戸が令和に色づけるのか、令和が江戸を飾るのか、あるいはそのどちらでもない、新たな道が拓けるのか!?
ふたりの試み、新たなチャレンジにはわくわくさせられずにはおられない。いやもう面白いことになってくれればいい! 楽しみになってくるわけです。
- 『まんがタイムオリジナル』第43巻第8号(2024年8月号)
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