2024年6月26日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年8月号、一昨日の続きです。

『花唄メモワール』

妹の死を機に、芸妓をやめ故郷へ帰ることに決めた菊野。妹の死は不幸なことではあったけれど、さらなる不幸を避けることができた。そしてこの別れがあってからの梅と藤野、それまで以上に仕事に身がはいっているのですね。

そんな彼女たちに今後をうらなわせるようなできごとがいくつか。藤野に見請け話が。今はまだ藤野本人にはふせられているけれど、話を持ち掛けられた女将には迷いがあるようです。そして迷う女将が問い掛けてみた梅、その返事に驚きを見せる。それは、梅の言葉が、イネの母、イセのそれに重なったからというのですね。

ここからはじまる、イセの思い出話。すなわち梅の高祖母について語られようという。梅も知らぬ高祖母の人柄。これを知ることが梅の今後になんら影響を及ぼすのか。思いもしなかった展開でありました。

『ネコかぶりアンコール!』

音子を主演に撮られた映画。それも無事完成を見て、さあ次はといいますと演劇部の次の公演についてです。

とはいえ、なにをするかと時に決まっているわけではない。ということで、イメージを膨らませようといろいろ衣装を試着中? 大正浪漫にはじまって、ファンタジー、SFと多様に広がりを見せて、そしてついには魔法少女!?

せっかくだから、いろんな世界観とりまぜてやりましょう。しかしそうなれば大道具どうする? というところから、映研部の素材を投影しようというところに話が落ち着いて、どんどん話が、人間関係が広がりを見せて面白いね! と思ったら、ここからさらにサプライズ。

映研部の面々も演劇の舞台に立ちますよ! まずは有理栖部長。そして無理矢理浦垣も!

演劇部こそはいまだこじんまりとしているけれど、協力関係にある映研部も前に出て、演劇部の個性と映研部のそれとが共鳴。これはいいと思います。とりわけ両部長のコンビネーション。牧奈部長は有理栖部長を苦手にしてませんでしたっけ? と思ったところが、同じ方向を向くとこんなにもふたり一緒に悪ノリしてしまう。ええ、ほんと、いい個性が出会って相乗であります。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

サウナストーン、炎魔法石を自ら取りに火山帯へと赴いたルナたちです。ここは炎魔法石の産地、ゆえに他所では味わえない洞窟サウナを堪能することもできるという、この贅沢。サウナの後の湖も、ハンモックを使った外気浴も、これまでに経験したことのない体験をすることができて、リフレッシュするとともに異世界サウナの新たなアイデアにつながっていくのです。

しかしそこで気になる声が。ルナの耳に届いた助けを求める声。探してみれば、炎魔法石を届けてくれていたミニドラゴンが倒れていて、不調によりドラゴンとしての姿を保つことができない。飛ぶこともできず、炎魔法石も運べなくなって、これが異世界サウナに炎魔法石が届かなくなった理由だったのですね。

だからといって無理をさせるわけにもいかない。ミニドラゴンの姿に過去の自分を重ねあわせたルナが提案するリフレッシュ。洞窟サウナをおすすめして、そして体を休めましょう。

無理することなく、がんばりすぎることもなく、自分のペースでいきましょう。これが許されということ。自分らしく、のびのびといられる。そうした環境が大切にされること、本当に夢のように素敵な世界だと思いました。

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