『まんがタイムきららキャラット』2024年8月号、昨日の続きです。
『ひよ&びびっと!』
だから、ひよはちゃんとあやもりんと話をするんだ! 今回は、校庭で男子生徒と話をするあやもりんを見て、告白と勘違い。言葉のやりとり、その断片を遠くから聞いて、告白を受け入れたとひとり合点してしまってさあ大変! とはいうけど、今回は咲も一緒にいたものな。ひよだけの問題じゃあなかったね。
とはいえ、あやもりんのセンシティブ情報をよりによってプリンの耳にいれたのはマズかった! 結果的に今回のあやもりん交際疑惑はひよたちの勘違い。問題の男子生徒はあやもりんの動画のファンだったし、あやもりんの新パートナーというのも飼いはじめた子犬だった。
かくして疑惑は晴れ、あやもりんとひよの関係もまた元通り、かと思いきや、プリンがこの疑惑をすでにリークしてた! あわや、これは炎上か!? からのひよ出動。
というところで次号最終回なんですけど、この交際疑惑の顛末がラストにきたりするの!? もしそうなら、プリンは生きのびることはできるか! まさに危機的状況迫る、です。
『ずんだもんTV!』
ずんだもんのポテンシャル、花開いちゃってますか!? いえね、寝惚けてきりたんの制服を着てしまったずんだもん。かわいさが再発見されてしまいましてね、着せ替え動画なぞを配信してみましたらね、そのかわいさが周知されてしまいましてね、ああー、ずんだもんかわいいなあ!
いえね、自分はずっと戸惑っていたのです。きららキャラットではじめて知ったずんだもん。連載当初の言動見て、小学生男子っぽいわんぱく、いたずらっ子と認識していたのですが、ネットやなんかでちらほら見聞きするずんだもん評と自分の印象に食い違いがある気がする。ずんだもん、かわいい。そんな声が少なくなくて、ちょっと待って? きららキャラットの外ではずんだもんはかわいい枠なの? 愛されキュートキャラなの? 疑問に思っていたのですが、今回のエピソードで確信しました。
ずんだもん、かわいい枠の愛されキュートキャラだった!
かわいいずんだもんが話題になって再生数も急上昇。それで収益化やらなんやでやらかしてしまうのかな? と思ったら、そうじゃなかった! ずんだもん、ちゃんと配信の目的、忘れていなかったんだ。自分の過去を知る人が現れないかコメントを追うずんだもん、いつにない不安さ感じさせてくれていじらしい。からの、ちょっと方向性がズレていくのがこの子のらしさなんでしょうけど、気ぐるみマスコットもかわいかったよ、ずんだもん!
そして最後に描かれた謎の人物。プロジェクトの誰か? あるいは、ずんだもんの過去を知る重要人物!? 気になるのはアイコンの藁苞納豆でありますね。
『のけもののまち』
慰安旅行で温泉にいきました。ですが、皆ににんげんと知られてはならないるいは、ひとり風呂にはいることに。そこにせんちゃんが一緒にはいりたいとお願いしてきて、はてさてそれからどうなりますことか。
というのが今回だったのですが、よかった、るいの正体がバレる心配は回避されましたね。けれど秘密があるのではと思われていて、ずばり聞かれたるいの決断ですよ。隠し事があると認めたうえで、それでも皆のことが好きだからと、心苦しいよりももっと好きな気持ちが上まわってるからと、自分の心のうちを言葉にして、秘密を無理にあかす必要はない、それで嫌ったりするヒトはあの店にはいない、信頼できる人たちだって伝えるのですね。
ここからはもう不安も心配も消えさって、皆で一緒に枕投げ! まさかここでるいに枕があたって、耳が吹っ飛んだりはしないよね!? そうした心配も杞憂。皆、こうして打ち解けて、でもるいは胸のうちに違和感感じて、それは自分は違うという思いゆえか。いずれにしても、せんちゃんの問題はひとまずは解決。完全解消までは長い時間が必要そうですけどね。
『うさパン焼いて悪いかよ!』
ヤヤとネムの中学時代を描いた番外編。なんと、まったくのマイペースで人目気にせずいたネムは、目をつけられてイジめられてたのか! イジめっ子たちの顔色うかがいながらも、そんなネムのことを気にしていたヤヤ。たびたび気にかけていたのだけど、それがついにイジめっ子の不興を買って、ヤヤもイジめられることに!
この悲しい過去があって、けれどだからこその結びつきができてのヤヤとネム。ふたりの仲はこうして育まれたというのですね。
度が過ぎるヤヤへのイジメに、自分への仕打ちにはまったく抵抗を見せなかったネムが矢面に立って抗議する。そのくだりは圧巻で、切なさと悔しさとふがいなさが一緒くたになったヤヤの心情、胸に迫ってたまらなくなる。
この日のできごとがきっかけになって平穏を取り戻したふたりの日常のかけがえのなさ。そして高校受験の日、ヤヤとネムに暗い怨念をぶつけるイジメっ子にふりかかった悲劇! 暗澹たる未来の予感を一気に粉砕してみせた鉄拳の持ち主、チリミ・ヤツフサ降臨にはもう拍手喝采。いや抱腹絶倒? でした。
この日出会った3人が高校で仲間となるの、わかる気がする。ボス猿の顔色うかがって思ったこと口にできなかった中学時分のヤヤが、何度ぶっとばされてもちりみ相手には思ってることそのまんまいい続けていたの、それはこの子のちりみに向ける信頼があったからこそだっんだなと理解させられたエピソード。ラストといい、ヤヤ、ネムの心情といい、本当にすかっとさせられる掌編でした。
それはそうと、このエピソードは単行本に入りますよね? それでもって、中学時代のヤヤ、めちゃくちゃかわいかったです。
- 『まんがタイムきららキャラット』第20巻第8号(2024年8月号)
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