2024年7月3日水曜日

『まんがホーム』2024年8月号

 『まんがホーム』2024年8月号、昨日の続きです。

『はなまるゲーセン飯!!』

ひとつのことに熱中したら、他はみんなすっ飛んでしまう園香。今日も授業中にあがいんのメニューを考えていて大失敗。今度のお祭りでなにを出すかなんですが、授業中失敗しながらもしっかり結果を出していて、それはなにかといいますと、くるくるお好み焼き。この名前、園香のオリジナルかと思ったら違うんですね。箸に巻きつけたお好み焼きのことなんですが、東北ではそう呼ばれてる。私ははしまきで覚えていました。こういうのもまた地域性でありますね。

片手で持って食べ歩きできるからか屋台でも人気なんですね。スナック感覚で7本いけちゃう、ってのは園香くらいかも知れませんが、実際これ主食ですよね。けれど、しょうゆ味にソース味、あがいんオリジナルの味噌味と、バリエーションもたせて展開されたら、1本ならず2本3本といきたくなる気持ちはわかります。

ゲームセンターの話題としてプリントシール機、食事はくるくるお好み焼きと、しっかり定番展開をこなしつつ、この土地に注がれる園香の愛情に触れた田貫のドキドキなどもまた一味添えていましたよ。樺恋のジェラシー、パ宮の可憐さと、微笑ましくも楽しい交流もまたよかったです。

『天国のススメ!』

驚きました、終わるのですね。

ハニワに入ってしまった尾上さんをキャッチした太一。成仏することに怖れを感じ、逃げ続けていたという尾上さんの悩みに触れて、まずは尾上さんへの心配とそして成仏することへの明るい展望をアドバイスするくだり。これは太一の優しさだなあと感じ、そして私も含むすべての人がいずれ迎えることに対する灯火のような言葉だなと思ったのでした。

生前の尾上さん暮らしぶりと、亡くなろうとする時の感情と、その時々で違ってくるその思いを受けて、ああ自分もそうなるのだろうか、あるいは自分の身近にあった人もそう思ったのだろうか、いろいろと思うことある場面だったと思います。だからこそ、怖れや後悔なく、しあわせだったときの思いや、大切で愛しい人とともにあの世へ旅立ってくれているといい。そうした思いがあらばこそ、この漫画に描かれた尾上さんの道行。その様子に、かくあってほしい、思いを寄り添わせたいと思わせるものあったのでした。

そして十子の思いのゆくえ。これ、太一は無自覚でしたが、決していいかげんにいったわけじゃない。それが十子の望む将来に導く約束になるのかどうかはわからないとはいえ、少なくとも十子はこれからも太一に大切にされること間違いない。そしていつかは、十子の望むしあわせにたどりつけるとよいですね。

『うちの秘書さま』

夏バテして食欲がないはじめ。七瀬は、田中さんも、夏バテ知らずの健啖家っぷり見せてますけど、このへんはじめは繊細なのですなあ。なので食事はさっぱりして食べやすいものにしましょう。そうめんとか。

となったら、すぐに流しそうめんに発展していくのはこのお屋敷ならではですよね。めずらしいもの好きの七瀬に、本格派の田中さん。どんどんスケールアップしていって、ついには待てども流れてこない長距離流しそうめんができあがってしまうのでした。

でもこのイベント、庭の木陰とかでやったら暑気もはらえて楽しそうですよね。はじめの減退した食欲も回復したようで、メイドさんたちもお喜び。そこからちょっと方向性見失ってしまうのもこのお屋敷っぽくあるのですが、そこにメイドさんたちのはじめを大切に思う気持ちが感じられて、ああはじめ様よかったですね。こうした慈しみをうけて育まれてきたのが、この甘えんぼうでけれど優しくもあるはじめという子なのですね。

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