2024年7月13日土曜日

『まんがタイムきらら』2024年8月号

 『まんがタイムきらら』2024年8月号、昨日の続きです。

『ばくちぬぎ!』

運に優れるミクルは賭博においては相手なし! かと思いきや、そうでもないのですね。今回のシチュエーションは、漫画でよくある体育用具倉庫に閉じこめられるというやつ! 紅音が部室の鍵を落としたというので、倉庫に入って探していたら、うっかり? 紅音とともにミクル、氷央が閉じこめられて、さあピンチ、どうするか、というシチュエーションだというのに、脱出そっちのけで脱衣ギャンブルで勝負するっていうんです。

こういう目的を見失うところ、これこそが賭博部の部員らしさと思っていいのでしょうか。ともあれ勝負はスマホで対戦する7ならべ。運が絡むなら負けないと思いきや、紅音と氷央が結託してミクルひとりを狙い撃ちしてる!

ああ、こうなるとミクルの運も形無しというわけですね。なるほど、といっていいのかわからんけど、とりあえずミクル、脱衣のピンチです。

と、ここで勝負の方向性が変わったの、ミクルにとってはよかったのではないでしょうか。尿意に襲われる3人、ということで急遽オムツ装備のおしっこ我慢勝負に変更。ああ、全裸にむかれて男子とバレるミクルはいなかったんだ……。はいいけれど、勝負どころではない用具倉庫内。どんな手を使っても漏らさせれば勝ちなのだと取っ組みあいがはじまったかと思ったら、ここでもまたミクルひとり狙いが発生して! というピンチで介入、妹幻は救いの神となるのか!? と思わせて、ミクルに土をつけさせるにいたるという。ええ、思わぬミクル一敗に、こうした勝負の行方もあるのかと感心したのでありました。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

魔王にもたらされた悲報です。なんと、敵国の姫が近々結婚式をあげるという。これ、姫が結婚と理解していいのですか? ともあれ、ショックを受ける乃々であります。最推しのシエルが結婚してしまうだなんて! 魔王軍においては対応策を考えるべき局面かも知れないと、敵国の意図や今後の展望睨みつつ、まずは式に介入するかどうするか。いろいろ考えるというのですね。

でも乃々は消極的です。なんだかんだ理由をつけて、式に武力介入はしない。でも結婚は妨害したい。なら参列者に変装して潜り込んでしまうのはどうかしらと、乃々をはじめ、皆のドレスアップ作戦が提案されて、いや、いいですね、こういうフォーマルな御姿、アヴァじゃないですけれども、盛り上がるものありますね。

そして敵情視察する魔王軍幹部たち。毎回乃々が参加してるの、責任感からなのか、幹部を放置できないからなのか。いずれにしても、毎度毎度自ら存在をバラしてゆくスタイル。ああ、確かに放ってはおけないかもしれませんね。けれどジェロは一味違う? きちんと潜伏して、そしてシエルの結婚相手というエルフの情報も魔王に報せて、ええ、有能なんですね。

しかしこのエルフさん、女性ですよね? ということは、女性同士の結婚か! そういうこともあると思います。魔王を動揺させる作戦とかでなかったら、このままいっちゃうのもアリだと思います!

『ふるえるアイドル』

ミュージカル部に入部したかっただけなのに、まさかのアイドル事務所に通された赤坂サチカ。アイドルなんてと戸惑うも、あの手この手で説得されて、その気になって契約書にサインしてしまいました。

この子、緊張しい(関西ではそういう)だというのに、結構調子にのってやらかしちゃうタイプなんですね。とはいえ、いきなりアイドルだなんてのは荷が重い。明日のライブには、とりあえず参加するだけ参加して、手拍子だけやってくれればいいからと。さらには、お客さんを前にして緊張しないようにと紙袋かぶせられる始末。

いや、これでいいのんか? どう見ても不審人物ですよ?

ライブの目的は、耳掛けマイクの宣伝なのだそうですよ。入場も無料。だから紙袋の手拍子要員が立ってても、お客さんは怒らないだろう。ちゃんと算段があるんですね、と思ったら、広告の依頼主が怒るかも知れない。そのときには土下座で対応だ! って、いやもうなんだ、こういう修羅場には慣れてるのかな? 頼もしいのだか心配なのか、ちょっとわからないやりとりでしたよ。

紙袋のサチカに対するお客さんの反応はかんばしくなくて、いやそりゃそうだろうなあ。不審だし、なにものかわからないし。というところで、カリンがアドリブで、次のライブで発表予定の新メンバー。だから今回は存在をほのめかしてるだけ、紙袋もそのためだよと、うまいこと丸めこもうとするの、なかなかの巧みさで、やるじゃん! と感心しました。

でも、うまくまわらないステージに居合せておいて、なにもしない自分が許せなかったサチカ、皆のピンチに紙袋脱ぎ捨てて、見事トラブル回避からの、ステージに参加。しかも確かな実力を感じさせるパフォーマンスしてみせるというんですね。

いや、この展開、してやられました。ええ、この瞬間に立ちあったお客のみならず、読者である私もサチカの今後に期待をしてしまう。印象的なデビューでした。

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