『まんがタイムきららMAX』2022年10月号、昨日の続きです。
『妖こそ怪異戸籍課へ』
次号最終回に向けて、大きく状況が動きますよ。
山ン本五郎左衛門のもとで暗躍する鬼一口。妖怪を取り締まる目障りな存在、妖異対策課を排除すべく動き出した。狙われたのが藤原夏生。周囲に被害が及ばぬよう善戦するも、まるで相手にならなかった夏生。このピンチに介入し夏生を救い出したフランケンとシュタイン博士。この場面こそはこの漫画の象徴的といえるシーンだったと思ったのでした。
人との共存を望まない妖怪がいる。対し、人と共存し時に助けあえる、そんな妖怪もいる。
妖怪に対し厳しい態度をとっていた夏生にしても、妖怪の皆と仲を深め、襲われたその日も伊織と会った帰りだった。妖怪と人という違いはあれど平穏にしあわせな日常を送る彼らの暮らしを脅かした鬼一口に対する睦子。鬼一口を圧倒するも、その姿を変貌させた彼女は、ふたたび穏かな日常に戻れるのか。
山ン本六ツ子と呼ばれている睦子、これこそが彼女の本質なんでしょうね。そして五郎左衛門の意味深なセリフ。とはいえ、テロリズムを主導した山ン本、彼が「あちら」、すなわち人の社会にいけるかどうかはかなり厳しいのではないか。いずれにしても、かなりの紆余曲折のあるだろうこと予感させるのですが、次号最終回。どのような収拾を見せるのか気になるところです。
『桔香ちゃんは悪役令嬢になりたい!』
めちゃくちゃ面白い。
突然桔香を訪ねてきた灰原灘。どれほどに唐突だったかは、桔香の髪、衣服が物語ってる! 白無地Tシャツ、髪も普通におろしてて、いや、こういう桔香も可愛いやん! はいいとして、灰原、いきなり遊園地に誘いますか!?
いつもは周囲を振り回しぎみの桔香だけど、今回ばかりは勝手が違うようですよ。唐突なお誘い。灰原灘、そんなに親しいわけでもない子なんだけど、なぜ自分に? その疑問に答えて灰原、50%以上だから。って、なにが? なにが50%以上? 多分好感度なんだと思うんだけど、ほんと、謎すぎるよ。
また呼び方についても、灰原さんは嫌、なだっちと呼んで。言葉少なに、けれどかなりの強引さで桔香に対応を迫るところね、すごいわ、大型新人やわ。なだっち、最高だと思いました。
遊園地についてからの行動も、なだっちのツボがわかりにくい! 顔出し看板であがる。メリーゴーランドでは、馬に乗る桔香のその後ろに自然に座って、おお、桔香の戸惑いよ! ここでも謎の数値、50%が出てきて、ほんと、なんの数値なんだろう。でもなだっち、すごくいい笑顔見せるんですね。
しかしなだっち、謎の多い子です。いきなり遊園地に誘ったり呼び方ほぼ強要といっていい働き掛けしたりする、そんな強引さの見える子なのに、あんまり自己主張はしないんですね。桔香と入ったお化け屋敷。ほんとは怖いの苦手なんだ、なだっち。それを知った桔香の反応がね、友達のこと思いやれること感じさせてくれて、これまたよかった。焼きそばもね、ほんと、最初にいってよ! のオンパレード。でもだからといって嫌そうな顔は見せない、終始ごきげんに見えるんですね、なだっち。
そんななだっちの足の怪我。かいがいしく手当てする桔香、ほんとこの子、言動こそは不穏だけどいい子ですよね。そしてこうした行動がさらになだっちの好感を引き出して、ついに80%以上に!?
ほんと、なだっち、想像を超えてくる魅力ある子でした。翌日の素足を桔香の膝に乗せてくるところとかね、不器用なの!? ほんとなんなの!? 私にとっては最高ですけど、周囲の子たち、わけわかんなくて戸惑ってるよ!? ほんと、イトちゃんとかどうなっちゃうの!?
これからの活躍に期待です。
- 『まんがタイムきららMAX』第19巻第10号(2022年10月号)
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