『まんがタイムきららキャラット』2022年10月号、先日の続きです。
『紡ぐ乙女と大正の月』
思いつめた唯月から渾身の告白をされた紡。私のものになってください。その意味するところはもはや明白。あとは紡が受け入れるかどうかだけという局面で、紡、悩んでしまうんですね。
軽はずみに受けていいものなのか。卒業までという約束、2年の刻限。相談する相手も限られて。そんな紡の様子になにかあったと察した七緒が話を聞いてくれなかったら答を出せず、あぶないところでしたよこれ。
紡の気持ちはどうなのか。そう問い掛けられて決断するに至った紡。唯月の部屋を訪ねて、唯月の気持ち、不安を知って、そして自分の思いを唯月に話す紡。この選択が今後にどういう影響を及ぼすものか、それはわからないながらも、今こうして不安や寂しさに揺れている唯月にとっては心強い、安心を与えてくれるものだったのではないでしょうか。さらには続く紡の行動!
あー、紡さん、遠慮して加減したつもりが、唯月の想像を遙かに上回ってしまっちゃいましたか!
思った以上に純情だった唯月さん。ええ、紡さん、これは責任とらないといかんですよ。
『RPG不動産』
火竜の子とともに琴音たちが閉じ込められていた洞窟に向かったセレニア。そこには亜人たちの生き残りと火竜の母がいて、まずは和解、そして極力を得るにいたり、こちらは問題なく先へ進めそうです。
そして別働隊、琴音とアリス、ラキラはというとノームたちと交渉中。ノームたちの所有する大きな鉱石、強大な力を有するそれを貸してほしいというのですが、あまりに大きするぎるためにやすやすとは削り出せない。移動させることもままならない。
この鉱石があれば状況を打開できるかもしれない。その希望がついえたと思われたその時に、琴音の帽子に咲いた星の雫。鉱石の持つ植物を成長させる力が、この窮地を脱する道を開いてくれるかも知れない!
からの酒をありったけ用意するという流れ。これは琴音復活までのくだりを彷彿させますね。これまでに知り合い、関係を深めてきた人たちの力が結集して問題を解決させる。その第一歩が示されて、さああとはその先へと進むだけ。その行動の果てになにが待ち受けるのか。
これまでずっと劣勢を強いられてきた琴音たちの逆襲なるか、ですよ。これはもう期待なんてもんじゃありません。
『ササエルの中には誰もいない』
ササエル、新たな局面にチャレンジですね。
駒蔵家を訪ねてきたクジベェくん関係者ふたり。うっかり恥ずかしいところを見られてしまった小依が荒れたりしますが、状況はそんなにしっちゃかめっちゃかになったりせず、概ね落ち着いた会話が続きます。いや、落ち着いてるか?
まずはクジベェくんの中身、常子が隣に引っ越してきます。自立させるためとかいってますが、その真意はクジベェくん、ササエルという二大ご当地キャラをユニットとして売り出すためだっていうんですね。って、いや、それはいいとして、アパートの概観、そんなにいじっちゃっていいんですか!? というか、事務所がここにありますよっていうのはいいとして、こんなに目立たせたらササエルの中身、身バレの危険があがっちゃわないですか!?
いや、ササエル身バレを怖れてるのは小依ひとりだけか。
ユニットで売り出すというのは当初から予定されていた、とはいうものの、ササエル、クジベェで組むことは、ササエルどころかクジベェくんにも知らされていなくて、って、いいのか、どんだけ無茶ぶりなのか。しかも知らされたその翌日に大都会仙台にて仕事がというんですから、その状況待ったなし!
いや、少しは説明とかしてしかるべきだったのでは!? だって概観リフォームしてるってことは、少なくとも工務店とは打ち合わせするだけの時間的猶予があったってことでしょう!? ってことは、これ、最初からあえて突然知らせようって算段だったわけですよね。
そのサプライズ、はたしていかなる結果に繋がることか。いやね、さらなる混乱、渾沌を引き起こす、そんな予感しかしないのです。
- 『まんがタイムきららキャラット』第18巻第10号(2022年10月号)
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